JPH07330196A - 金属帯の冷間圧延装置および方法ならびに先端移送台車 - Google Patents

金属帯の冷間圧延装置および方法ならびに先端移送台車

Info

Publication number
JPH07330196A
JPH07330196A JP13063794A JP13063794A JPH07330196A JP H07330196 A JPH07330196 A JP H07330196A JP 13063794 A JP13063794 A JP 13063794A JP 13063794 A JP13063794 A JP 13063794A JP H07330196 A JPH07330196 A JP H07330196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal strip
cold rolling
trailing
strip
stainless steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13063794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shintaro Kaneyasu
信太郎 兼安
Nobukazu Tsukuda
宣和 佃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP13063794A priority Critical patent/JPH07330196A/ja
Publication of JPH07330196A publication Critical patent/JPH07330196A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通板を停止しないで、しかも1つの巻取りリ
ールで圧延された金属帯を連続的に巻取る。 【構成】 第1ミル2、第2ミル3および第3ミル4に
よって形成されるタンデム式冷間圧延機の出側には、ス
テンレス鋼帯1の走行に従って先行ステンレス鋼帯と後
行ステンレス鋼帯との溶接部を切離す走間剪断機12が
設けられる。切離された先行ステンレス鋼帯は、後行ス
テンレス鋼帯よりも高速度で巻取りリール6に巻取られ
る。後行ステンレス鋼帯の先端は、誘導案内手段14に
誘導案内され、巻取りリール6で先行ステンレス鋼帯が
巻取られて払出され、次の巻取準備が完了してから巻取
りリール6に巻付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯を順次溶接しな
がら連続的に冷間圧延し、溶接部を剪断して巻取る金属
帯の冷間圧延装置および方法、ならびにその冷間圧延装
置に好適に用いられる先端移送台車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、普通鋼、ステンレス鋼などの
特殊鋼、高合金鉄、アルミニウムや銅などの非鉄あるい
は非鉄合金を含む金属帯を効率的に冷間圧延するため、
複数スタンドの圧延機を連続配置したタンデム式冷間圧
延機が用いられている。本件出願人は、たとえば特開平
5−104116号公報、特開平5−212410号公
報、特開平5−228504号公報などで、一連の連続
焼鈍装置および脱スケール装置に後続して配設されるタ
ンデム式冷間圧延機を構成する各圧延機にワークロール
異物除去装置を備える構成や、タンデム式冷間圧延機の
出側にピンチロール等の張力付与装置を設けて、さらに
その直後に剪断機を設ける構成を開示している。このよ
うな、圧延の前処理も含めて連続的に通板処理したり、
あるいはタンデム式冷間圧延機で連続通板して金属帯を
圧延するためには、装置の入側で金属帯を順次溶接しな
がら連続的に供給し、装置の出側で溶接部分を剪断しな
がら順次巻取る必要がある。このとき、装置の出側に巻
取り用のテンションリールが1台しか配設されていない
と、剪断された先行金属帯を尾端までテンションリール
に完全に巻取り、さらに巻取られた先行金属帯をテンシ
ョンリールから払出した後で、次の後行金属帯の巻取り
準備態勢が完了するまでの間、後行金属帯の通板を停止
させておく必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金属帯を溶接部分で剪
断した後、後行金属帯のテンションリールへの巻取り準
備が完了するまでの間、後行金属帯の通板を停止してお
くと、タンデム式冷間圧延機の各スタンドでワークロー
ル間に挟持されている金属帯の部分にタッチマークと呼
ばれる圧痕が付されてしまうおそれがある。このため、
通板停止中には、各スタンドの圧延機のワークロール間
の間隔を拡げたオープン状態とし、さらにはワークロー
ルへの異物付着によるロールマーク発生防止のためにワ
ークロールの組替えなどを行っている。ロールのオープ
ンや組替えなどを停止のたび毎に行うと、再起動までに
時間がかかり、生産性が低下し、板厚制御なども充分に
精度よく行うことができない。
【0004】一方、タンデム式圧延機の出側に設けられ
るテンションリールを2台以上とし、交互に切換えて使
用するようにすれば、先行金属帯の巻取りと後行金属帯
の巻取りとを別のテンションリールで並行して行うこと
ができ、金属帯の通板を停止する必要がなくなる。しか
しながら、複数のテンションリールを設置する必要があ
るばかりではなく、交互に切換えて使用したり払出した
りするための構成も必要となり、設備費用が増大する。
さらに、カローゼルリールと呼ばれる2つの巻取り部分
を有し、交互に切換えて使用可能な装置を使用すること
も考えられるけれども、2つの巻取り部分が可動式であ
るため、大きな巻取り張力に耐えることができず、張力
付与装置への負担が過大となり、金属帯の全長にわたっ
て安定した圧延張力を維持することができなくなる。タ
ンデム式冷間圧延機で、スタンド数を少なくして効率的
な冷間圧延を行うためには、大きな圧延張力を付加する
必要がある。カローゼルリールを使用する場合には、こ
の必要な圧延張力を、巻取りリールではほとんど負担す
ることができないので、ステンレス鋼のように高張力で
圧延することが必要な金属帯に対して、金属帯の全長に
わたって安定した冷間圧延作業を行うことができなくな
る。
【0005】また、張力付加装置と剪断機との間に、ア
キュムレータとして動作し金属帯を一時蓄えるルーパ装
置などを設置すれば、後行金属帯の通板を停止すること
なく圧延を続けることは可能であるけれども、一般に大
きなスペースを占有し、設備配置上で難しいばかりでは
なく、設備構成が複雑となって設備費用も増大する。
【0006】本発明の目的は、出側に設けられる金属帯
の巻取りのための構成がテンションリールが1台しか配
設されない場合など簡易であっても、通板を停止せずに
金属帯の表面にタッチマークと呼ばれる圧痕が発生する
ことなく、冷間圧延が可能な金属帯の冷間圧延装置およ
び方法ならびにそのような冷間圧延装置で好適に用いら
れる金属帯の先端移送台車を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、先行金属帯と
後行金属帯とを順次的に溶接しながら、タンデム式冷間
圧延機と、その最終スタンドの下流側の張力付与装置
と、さらにその下流側で金属帯の走行中に剪断可能な剪
断機とを備える冷間圧延設備に通板して連続的に圧延す
る際、剪断機によって金属帯の溶接部を停止することな
く走行中に剪断する金属帯の冷間圧延装置において、後
行金属帯を停止させることなく、先行金属帯を後行金属
帯よりも高速で出側に設けられる巻取りリールに巻取っ
て払出す間に、後行金属帯の先端部を誘導案内して、先
行金属帯を払出した巻取りリールに巻付ける誘導案内手
段を含むことを特徴とする金属帯の冷間圧延装置であ
る。
【0008】また本発明は、前記巻取りリールが1台で
あることを特徴とする。
【0009】また本発明の前記剪断機と前記巻取りリー
ルとは、予め定める距離以上離して設置することを特徴
とする。
【0010】また本発明の前記張力付与装置は、金属帯
を挟持する一対のロールであることを特徴とする。
【0011】また本発明の前記タンデム式冷間圧延機
は、金属帯用の一連の連続焼鈍および脱スケール装置に
後続配設され、ワークロール異物除去装置を備えること
を特徴とする。
【0012】また本発明の前記誘導案内手段には、剪断
後の後行金属帯の先端部を保持して走行する移送台車が
設けられることを特徴とする。
【0013】また本発明の前記誘導案内手段は、金属帯
の通板経路に沿って配列され、金属帯を載置しながら誘
導案内する複数の搬送ロールを備え、前記移送台車は、
搬送ロールの上方を走行し、搬送ロールの外方に昇降変
位軸を有して金属帯の先端部を金属帯の下方から移送台
車底面に押付けることによって保持する爪を有し、爪
は、金属帯を保持しない状態では下降して、昇降変位軸
の軸線まわりに旋回可能であることを特徴とする。
【0014】また本発明の前記誘導案内手段の各搬送ロ
ール間には、金属帯の通板経路に沿って、搬送ロールの
頂部よりもわずかに低い位置に載置しながら金属帯を誘
導案内する案内部材が設けられることを特徴とする。
【0015】また本発明の前記予め定める距離は、先行
金属帯および後行金属帯の通板速度をそれぞれV1,V
2とし、先行金属帯と後行金属帯とを剪断してから、先
行金属帯を巻取りリールから払出し、後行金属帯の巻取
り準備が完了するまでに必要な時間をTとするとき、関
係式、
【0016】
【数2】
【0017】から求められるLであることを特徴とす
る。
【0018】さらに本発明は、先行金属帯と後行金属帯
とを順次的に溶接しながら、タンデム式冷間圧延機と、
その最終スタンドの下流側の張力付与装置と、さらにそ
の下流側で金属帯の走行中に剪断可能な剪断機とを備え
る冷間圧延設備に通板して連続的に圧延する際、剪断機
によって金属帯の溶接部を停止することなく走行中に剪
断する金属帯の冷間圧延方法において、後行金属帯を停
止させることなく、先行金属帯を後行金属帯よりも高速
で出側に設けられる巻取りリールに巻取って払出す間
に、後行金属帯の先端部を誘導案内して、先行金属帯を
払出した巻取りリールに巻付けることを特徴とする金属
帯の冷間圧延方法である。
【0019】さらに本発明は、一方向に配列される搬送
ロール上に通板される金属帯の先端部を、誘導案内する
先端移送台車であって、搬送ロールの上方を走行する車
体と、搬送ロールの外方で、車体から下方に延びる昇降
変位軸に、その軸線まわりに旋回可能に設けられ、先端
部が、上昇して搬送ロールの内方で金属帯を下方から車
体の底面に押付けて金属帯を保持する状態と、下降して
車体の底面から離れ、搬送ロールの外方で待機する状態
とを切換え可能な爪とを含むことを特徴とする金属帯の
先端移送台車である。
【0020】
【作用】本発明に従えば、金属帯の冷間圧延装置には、
タンデム式冷間圧延機と、その最終スタンドの下流側の
張力付与装置と、さらにその下流側の剪断機とを備え
る。タンデム式冷間圧延機には、先行金属帯と後行金属
帯とを順次的に溶接しながら通板する。剪断機は、金属
帯の溶接部を停止することなく走行中に剪断する。剪断
された金属帯のうちの先行金属帯は、後行金属帯よりも
高速で出側に設けられる巻取りリールに巻取られる。後
行金属帯は、誘導案内手段によって先端部を誘導案内さ
れ、先行金属帯の巻取りおよびその払出しが終了した後
で巻取りリールに巻取られる。1つの巻取りリールに順
次金属帯を巻取ることができるので、出側に設けられる
構成を簡略化し、冷間圧延装置を小形に形成することが
できる。しかも金属帯の通板を停止することなく圧延を
続けることができるので、タッチマークなどのない良好
な品質の金属帯を得ることができる。
【0021】また本発明に従えば、1台の巻取りリール
のみを設けて金属帯の連続圧延を行うことができるの
で、設備の占有スペースや製造コストを節減することが
できる。
【0022】また本発明に従えば、剪断機と巻取りリー
ルとは、予め定める距離以上離してある。この間を後行
金属帯が先行金属帯よりも遅い速度で誘導案内手段によ
って誘導案内される間に、1つの巻取りリールで先行金
属帯を巻取り、その巻取りリールで後行金属帯を巻取る
準備を完了させることができる。
【0023】また本発明に従えば、張力付与装置が金属
帯を挟持する一対のロールであるので、ロール間に挟持
された金属帯とタンデム式冷間圧延機の最終スタンドの
圧延機との間で充分な圧延張力を確保することができ、
誘導案内装置にかかる張力を軽減することができる。
【0024】また本発明に従えば、タンデム式冷間圧延
機は、金属帯用の一連の連続焼鈍および脱スケール装置
に後続配設され、ワークロール異物除去装置を備えるの
で、表面品質の優れた金属帯を、生産性が高い状態で効
率的に製造することができる。
【0025】また本発明に従えば、誘導案内手段には、
剪断後の後行金属帯の先端部を保持して走行する移送台
車が設けられるので、剪断された後行金属帯の先端部を
巻取りリールまで確実に誘導案内することができる。
【0026】また本発明に従えば、誘導案内手段は、金
属帯の通板経路に沿って配列され、金属帯を載置しなが
ら誘導案内する複数の搬送ロールを備えるので、通常の
通板時は金属帯を搬送ロール上に載置した状態で誘導案
内する。移送台車は、搬送ロールの上方を走行し、搬送
ロールの外方に昇降する変位軸を有して金属帯の先端部
を金属帯の下方から移送台車底面に押付けることによっ
て保持する爪を有する。剪断された後行金属帯の先端部
は、この爪によって保持され誘導案内される。先端部を
誘導案内した移送台車は、爪を下降させて、下降した変
位軸の軸線まわりに旋回させることによって、搬送ロー
ル上での金属帯の誘導案内を妨げずに、移送台車を搬送
方向の逆方向に戻すことができる。
【0027】また本発明に従えば、誘導案内手段の各搬
送ロール間には、金属帯の通板経路に沿って搬送ロール
の頂部よりもわずかに低い位置に金属帯を載置しながら
金属帯を誘導案内する案内部材が設けられているので、
搬送ロール間で金属帯が落込むことなく、通板経路に沿
って円滑に案内される。
【0028】また本発明に従えば、先行金属帯と後行金
属帯との通板速度の差に基づき、剪断機と巻取りリール
との間の距離を設定するので、必要最小限度の距離で確
実に先行金属帯と後行金属帯との巻取りの切換えを行う
ことができる。
【0029】さらに本発明に従えば、先行金属帯と後行
金属帯とを順次的に溶接して圧延した後、金属帯の通板
を停止しないで剪断し、先行金属帯を後行金属帯よりも
高速で巻取りながら、後行金属帯を誘導案内し、先行金
属帯が巻取って払出された後、後行金属帯の巻取りを同
一の巻取りリールに対して行うことができる。
【0030】さらに本発明に従えば、一方向に配列され
る搬送ロール上に通板される金属帯の先端を誘導案内す
る先端移送台車は、搬送ロールの上方を走行する車体
と、車体の底面に金属帯を下方から押付けて保持する爪
とを含む。爪は、搬送ロールの外方で昇降変位軸の軸線
まわりに旋回可能であるので、金属帯の先端部を開放し
た状態では、搬送ロールの外方で待機し、移送台車が金
属帯の走行方向の逆方向に戻る際に搬送ロール上での金
属帯の通板と干渉しない。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図1〜図11
に従って説明する。図1は本発明の一実施例による冷間
圧延装置の構成を示し、図2は図1の冷間圧延装置が後
続配設されるプロセスラインの全体構成を示し、図3〜
図5は図1の実施例に含まれる誘導案内手段の構成を示
し、図6〜図10は誘導案内手段内に含まれる先端移送
台車の構成を示し、図11は図1の実施例の動作状態を
示す。
【0032】図1に示されるタンデム式冷間圧延機は、
金属帯のうちでも加工硬化しやすく、冷間圧延が困難と
されているステンレス鋼帯1を連続通板して圧延する。
タンデム式圧延機は、第1ミル2、第2ミル3および第
3ミル4の3スタンドの圧延機によって構成される。最
上流側の第1ミル2は4重圧延機であり、第2ミル3お
よび第3ミル4は、ともに6重圧延機である。第3ミル
4の下流側には、張力付与装置5が設けられている。張
力付与装置は上下一対のロール5a,5bを有し、ステ
ンレス鋼帯1を挟持して第3ミル4との間で圧延に必要
な張力を発生させる。圧延されたステンレス鋼帯1は、
巻取りリール6によって巻取られる。
【0033】第1ミル2の上流側には、圧延に必要な前
方張力を確保するためのブライドル装置7が設けられ
る。本実施例の第1ミル2は、特開平5−212410
号公報の第18〜第23段落に記載されているように、
タンデム式圧延機の初段スタンドとして4重圧延機の構
成と、単独の圧延機としての2重圧延機の構成とを切換
え可能な多機能型である。第1ミル2と第3ミル3との
間には、第1ミル2を2重圧延機として使用する際にス
テンレス鋼帯1の溶接部を剪断する前面剪断機8が設け
られる。前面剪断機8の下流側にデフレクタロール9お
よび前面巻取りリール10が設けられる。第1ミル2を
2重圧延機の状態で使用する際には、前面剪断機8によ
って先行ステンレス鋼帯と後行ステンレス鋼帯とを切離
して、デフレクタロール9を介して前面巻取りリール1
0で巻取る。
【0034】ステンレス鋼帯1を第1ミル2から第3ミ
ル4まで連続して通板し、タンデム式冷間圧延機として
使用する際には、デフレクタロール9や前面巻取りリー
ル10を、ステンレス鋼帯1の通板を妨げない位置に移
動して待機する必要がある。第1ミル2と第2ミル3と
の間には、このように前面剪断機8、デフレクタロール
9および前面巻取りリール10などが設けられるので、
その間の距離が長くなる。このため、センタリング装置
11を設け、ステンレス鋼帯1が蛇行したり振動したり
することを防ぐ。
【0035】張力付与装置5の下流側には、走間剪断機
12、デフレクタロール13および巻取りリール6が設
けられる。走間剪断機12は、ステンレス鋼帯1の通板
を停止させないで、走行している状態のまま先行ステン
レス鋼帯と後行ステンレス鋼帯との溶接部付近を切離す
ことができる。剪断する位置は、後行ステンレス鋼帯側
であり、溶接部は先行ステンレス鋼帯の末尾に付着して
巻取られる。巻取ったステンレス鋼帯を巻戻す際には、
溶接部が先に出てくるので、溶接部が不要な場合には容
易に切離すことができる。
【0036】走間剪断機12は、ステンレス鋼帯1の通
板速度に同調して移動しながらステンレス鋼帯1を剪断
する。ステンレス鋼帯1の通板速度は、たとえば約10
mpm程度に減速される。巻取りリール6にステンレス
鋼帯1を巻取る速度は、たとえば圧延中の通常の通板速
度と同程度の約40mpmである。この速度差に基づい
て、剪断された後行ステンレス鋼帯の先端部が誘導案内
手段14によって誘導される間に、先行ステンレス鋼帯
の巻取りリール6への巻取りと払出しとを終了させる。
【0037】図2は、図1のタンデム式冷間圧延機を含
むプロセスラインの全体構成を示す。ブライドル装置7
の上流側には、溶接装置15、入側ルーパ装置16、焼
鈍装置17、脱スケール装置18および出側ルーパ装置
19などが設けられる。溶接装置15は、複数のペイオ
フリール20a,20bから順次供給されるステンレス
鋼帯1のうち、一方のペイオフリール20a,20bか
ら先行して供給されるステンレス鋼帯の尾端と、後続す
るステンレス鋼帯1の先端との間の溶接を行う。溶接に
は、たとえばフラッシュバット溶接やMIG溶接などが
用いられる。良好な溶接を行うためには、溶接中にステ
ンレス鋼帯1の通板を停止する必要がある。このため入
側ルーパ装置16が設けられており、予め貯蔵された金
属帯を下流側に払出して、下流側では通板を続ける。下
流側には焼鈍装置17や脱スケール装置18が設けら
れ、これらの装置内にステンレス鋼帯1が滞留する時間
を厳格に守る必要がある。このため、脱スケール装置1
8の出側にも出側ルーパ装置19が設けられる。出側ル
ーパ19は、タンデム式圧延機におけるステンレス鋼帯
1の通板速度が焼鈍装置17および脱スケール装置18
中の通板速度よりも遅くなった場合に、ステンレス鋼帯
1を貯蔵して速度差を調整するために設けられる。
【0038】図3は図1に示す誘導案内手段14の正面
図、図4はその平面図、図5は図3の切断面線V−Vか
ら見た簡略化した断面図をそれぞれ示す。先端移送台車
21は、走板テーブル22上にステンレス鋼帯1の搬送
方向1aに延びるように設けられるレール23上を走行
する。先端搬送台車21の車体24の底面では、爪25
を押付けて上側保持板26との間でステンレス鋼帯1を
挟持して保持することができる。爪25は、昇降変位軸
27に沿って車体24の下方で昇降変位可能である。爪
25の昇降変位のために、油圧シリンダ28が設けられ
ている。さらに爪25の先端は、油圧シリンダ29によ
って昇降変位軸27の軸線まわりに角変位可能である。
【0039】走板テーブル22上には、間隔をあけて複
数の搬送ロール30が配置され、先端移送台車21でス
テンレス鋼帯1の先端部を誘導案内しない通常の状態で
は、ステンレス鋼帯1を載置させて誘導案内することが
できる。搬送ロール30間の間隔が大きいときには、誘
導案内されるステンレス鋼帯1が搬送ロール30間の隙
間に落込む可能性があるけれども、搬送ロール30間に
は案内部材である搬送ガイド31が設けられているの
で、ステンレス鋼帯1が搬送ロール30間で落込むこと
を防ぐことができる。搬送ガイド31は、たとえば鉄パ
イプを曲げ加工して形成する。
【0040】走板テーブル22にはレール23、搬送ロ
ール30および搬送ガイド31が設けられるとともに、
下流側はサイドガイド33に接続される。サイドガイド
33は、ステンレス鋼帯1の板幅方向に開閉可能であ
り、閉じた状態で通板されるステンレス鋼帯1の側端面
に当接しながら誘導案内する鉛直ロールを備える。走板
テーブル22のレール23上を走行する先端移送台車2
1によって保持されるステンレス鋼帯1の先端部は、サ
イドガイド33まで誘導案内される。先端移送台車21
は、サイドガイド33の手前の減速開始位置34に爪2
5が達したときに走行速度を低下させ、サイドガイド3
3の直前の停止位置35に爪25が到達する時点で2点
鎖線で示すように確実に停止させる。移送台車21が誘
導案内するステンレス鋼帯1は、減速開始位置34で爪
25と上側保持板26との間から解放される。爪25と
上側保持板26とによって保持するステンレス鋼帯1の
先端部は、走間剪断機12によって剪断された位置より
も、たとえば1m下流側に寄った位置である。したがっ
て、減速開始位置34でステンレス鋼帯1の保持を停止
した段階では、ステンレス鋼帯1の先端はサイドガイド
33の入口に到達している。先端移送台車21によって
ステンレス鋼帯1の先端部を誘導案内する際には、サイ
ドガイド33を予め開いた状態にしておき、ステンレス
鋼帯1の先端部が誘導案内されてから閉じるように制御
される。サイドガイド33の下流側のデフレクタロール
13も、上下のロール間を開いた状態にしておき、ステ
ンレス鋼帯1の先端がサイドガイド33からさらに案内
されて到達してから上下のロールを閉じる。デフレクタ
ロール13の出側には、ステンレス鋼帯1の先端部を巻
取りリール6まで案内する案内板36と、案内されたス
テンレス鋼帯1の先端部を巻取りリール6に巻付ける巻
付け装置などが設けられている。先端移送台車21上に
は、油圧シリンダ28,29に作動油を供給するための
油タンクや油ポンプなども設けられ、その駆動用の電源
や制御用の信号線はケーブルベア37を介して供給され
る。
【0041】図6〜図10に示すように、先端移送台車
21の車輪39は、チェーン40を介してモータ41に
よって回転駆動される。爪25の上面には、MCナイロ
ンなどの合成樹脂板42が貼付けてある。これによって
爪25と上側保持板26とによって挟持されるステンレ
ス鋼帯1の表面に傷などが付くのを防ぐことができる。
爪25は、油圧シリンダ28を作動させて昇降変位軸2
7に沿って昇降変位させることができるとともに、油圧
シリンダ29によって昇降変位軸27の軸線まわりに9
0度程度角変位させることができる。爪25を上昇させ
た状態では、爪25は搬送ロール30の上方を通過する
ことができる。しかしながら、爪25を下降させた状態
では、図5に示すように、搬送ロール30とほぼ同じ高
さとなり、先端の位置が搬送ロール30の位置と重なる
ので、先端移送台車21の走行の支障となる。このため
油圧シリンダ29によって爪25を約90度旋回させ、
搬送ロール30の外方を走行可能としている。このよう
に、爪25で挟持してステンレス鋼帯1の先端部を保持
するので、確実な誘導案内を行うことができる。ステン
レス鋼帯1には、比較的大きな張力や重量がかかるの
で、一般的な真空吸着によって取扱うことは困難であ
る。
【0042】図11は、図1の実施例における誘導案内
手段の動作状態を示す。溶接部分は、タンデム式圧延機
でそのまま圧延が可能な場合と、溶接部の通過時にはタ
ンデム式圧延機を一時停止し、ロールを開いて溶接部分
を通過させる場合とがある。溶接部分が走間剪断機12
に接近すると、時刻t1で、ステンレス鋼帯の通板速度
を、たとえば通常の通板速度約40mpmから約10m
pmの低速V2まで減速する。走間剪断機12は、この
低速となったステンレス鋼帯の通板速度に同調して走行
しながら時刻t2でステンレス鋼帯1を剪断する。剪断
された先行ステンレス鋼帯は、通常の通板速度である4
0mpmあるいはさらにそれ以上の通板速度V1で巻取
りリール6に巻取る。時刻t3までに巻取りと払出しと
次の巻取準備とが完了する。その間、後行ステンレス鋼
帯の先端部は、先端移送台車21によって走板テーブル
22に沿って誘導案内される。先端移送台車21は、図
3の減速開始位置34に到達すると、ステンレス鋼帯1
の保持を解除し、減速を開始して停止位置35で停止す
る。なお、先端移送台車21は、走板テーブル22の最
上流側に待機して、走間剪断機12によって溶接部が切
離された後行ステンレス鋼帯1の先端部が、爪25の位
置よりも約1mだけ先行してから、爪25を上昇させて
上側保持板26との間でステンレス鋼帯1を保持して走
行を開始する。このため、減速開始位置34まで走行し
て爪25を下降させてステンレス鋼帯1を解放する時点
では、ステンレス鋼帯1の先端部はサイドガイド33に
到達している。さらにデフレクタロール13、案内板3
6および巻付け装置を順次作動させて、時刻t4でステ
ンレス鋼帯1の先端を巻取りリール6に巻付けた後、巻
取り速度を上昇させ、たとえば40mpmの通常の通板
速度に戻す。
【0043】走間剪断機12によって溶接部を剪断し、
低速の後行ステンレス鋼帯を巻取りリール6まで導く通
板路の長さLは、次の第2式を満たす必要がある。
【0044】
【数3】
【0045】第2式において、V1は先行ステンレス鋼
帯の通板速度、V2は後行ステンレス後行の通板速度を
それぞれ示す。通板路の長さLは、走間剪断機12から
巻取りリール6までの通板経路の距離となる。Tは巻取
りリール6に先行ステンレス鋼帯を巻取ってから払出
し、さらに後行ステンレス鋼帯の巻取りのための準備が
完了するまでに要する時間である。時間Tは、先行コイ
ル巻取完了時刻をt2’として、T=t3−t2’であ
る。時刻t3からt4までは余裕であり、第2式で等号
が成立するのは、余裕が0のときである。余裕をいくら
取るかは任意である。前述の距離Lには、デフレクタロ
ール13から巻取りリール6までの傾斜した経路も含ま
れるので、実際の走間剪断機12と巻取りリール6との
間の距離よりも若干長くなる。したがって、その距離を
L以上にすれば、第2式の条件を満たすことができる。
【0046】第2式の関係は、先行ステンレス鋼帯の後
端および後行ステンレス鋼帯の先端の移動時間をそれぞ
れT1,T2とするとき、次の第3式〜第5式の関係に
基づく。
【0047】 T2 ≧ T1+T …(3) T2 = L/V2 …(4) T1 = L/V1 …(5) 第4式および第5式を第3式に代入して整理すると、次
の第6式が得られ、これから容易に第2式が導かれる。
【0048】 L・V1−L・V2 ≧ T・V1・V2 …(6) 図1の実施例では、タンデム式冷間圧延機は、一連の連
続焼鈍および脱スケール装置に後続配設され、しかも初
段スタンドの圧延機のみの単独使用も可能な多機能型に
構成されているけれども、複数スタンドのクラスタ型圧
延機を有する圧延専用のタンデム圧延機の出側の金属帯
の巻取りに関しても、本実施例と同様に本発明を適用す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、先行金属
帯を巻取って払出す間に、後行金属帯の先端部を停止さ
せないで誘導案内し、準備完了後に後行金属帯を先行金
属帯を払出した巻取りリールに巻取らせることができ
る。これによって簡易な巻取設備でもタッチマーク等の
付着がない良好な冷間圧延金属帯を効率的に得ることが
できる。
【0050】また本発明によれば、1台の巻取りリール
を設けるだけで、金属帯の連続的な冷間圧延が可能とな
る。
【0051】また本発明によれば、剪断機と巻取りリー
ルとは、予め定める距離以上離して設置するので、この
間を後行金属帯が誘導案内される間に、先行金属帯の巻
取りと払出しとを行うことができる。
【0052】また本発明によれば、張力付与装置は一対
のロールであるので、剪断機によって先行金属帯と後行
金属帯とが剪断された後、後行金属帯を誘導案内装置に
よって誘導案内する間には張力付与装置によって圧延に
必要な張力をタンデム式冷間圧延機に与えることができ
る。
【0053】また本発明によれば、タンデム式冷間圧延
機は、金属帯態様の一連の連続焼鈍および脱スケール装
置に後続配設され、ワークロール異物除去装置を備える
ので、品質の良好な冷間圧延金属帯をさらに効率的に製
造することができる。
【0054】また本発明によれば、誘導案内手段には、
金属帯の先端部を保持して走行する移送台車が設けられ
ので、剪断された後行金属帯の先端を確実に巻取りリー
ルまで誘導案内することができる。
【0055】また本発明によれば、誘導案内手段は金属
帯の通板経路に沿って配列される複数の搬送ロールを備
えるので、金属帯を載置して確実に剪断機から巻取りリ
ールまで誘導案内することができる。移送台車は搬送台
車の上方を走行し、金属帯の先端部を保持する爪は、移
送台車が通板方向と逆方向に戻る際には搬送ロールと干
渉しない位置で待機させることができる。
【0056】また本発明によれば、搬送ロール間には、
金属帯の通板経路に沿って搬送ロールの頂部よりもわず
かに低い位置に載置しながら金属帯を誘導案内する案内
部材が設けられる。これによって剪断機と巻取りリール
との間の距離が長くなっても、金属帯を確実に誘導案内
することができる。
【0057】また本発明によれば、剪断機と巻取りリー
ルとの間の距離は、先行金属帯と後行金属帯との通板速
度の差に応じて適切に設定されるので、最小限の長さで
確実な誘導案内を行うことができる。
【0058】さらに本発明によれば、後行金属帯を先行
金属帯が巻取りリールに巻取られて払出されるまでの
間、通板を停止させずに確実に誘導案内し、準備が完了
した状態で巻取りリールに巻付けることができる。1つ
の巻取りリールで複数の金属帯を順次巻取ることができ
るので、設備を小形化し、生産性を向上させることがで
きる。
【0059】さらに本発明によれば、金属帯を連続通板
する搬送ロールの上方に先端移送台車が走行し、金属帯
の先端を車体と爪との間で挟持して誘導案内し、戻る際
には爪を搬送ロールの外方で待機させて搬送ロールと干
渉しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す簡略化した正面
図である。
【図2】図1の実施例を含むプロセスラインの全体構成
を示す簡略化した正面図である。
【図3】図1の実施例における誘導案内装置の正面図で
ある。
【図4】図3の誘導案内装置の底面図である。
【図5】図3の誘導案内装置の簡略化した右側面図であ
る。
【図6】図3の誘導案内装置に含まれる先端移送台車の
正面図である。
【図7】図6の先端移送台車の左側面図である。
【図8】図6の先端移送台車の爪25に関連する部分的
な側面図である。
【図9】図8の爪25に関連する構成の平面図である。
【図10】走板テーブル22の構成を示す正面から見た
部分的な断面図である。
【図11】図3の誘導案内手段の動作を示すタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1 ステンレス鋼帯 2 第1ミル 3 第2ミル 4 第3ミル 5 張力付与装置 6 巻取りリール 12 走間剪断機 13 デフレクタロール 14 誘導案内手段 15 溶接装置 17 焼鈍装置 18 脱スケール装置 20a,20b ペイオフリール 21 先端移送台車 22 走板テーブル 23 レール 24 車体 25 爪 27 昇降変位軸 28,29 油圧シリンダ 30 搬送ロール 31 搬送ガイド 33 サイドガイド 34 減速開始位置 35 停止位置 39 車輪 42 合成樹脂板
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21C 47/34 Z B65H 19/10 A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行金属帯と後行金属帯とを順次的に溶
    接しながら、タンデム式冷間圧延機と、その最終スタン
    ドの下流側の張力付与装置と、さらにその下流側で金属
    帯の走行中に剪断可能な剪断機とを備える冷間圧延設備
    に通板して連続的に圧延する際、剪断機によって金属帯
    の溶接部を停止することなく走行中に剪断する金属帯の
    冷間圧延装置において、 後行金属帯を停止させることなく、先行金属帯を後行金
    属帯よりも高速で出側に設けられる巻取りリールに巻取
    って払出す間に、後行金属帯の先端部を誘導案内して、
    先行金属帯を払出した巻取りリールに巻付ける誘導案内
    手段を含むことを特徴とする金属帯の冷間圧延装置。
  2. 【請求項2】 前記巻取りリールが1台であることを特
    徴とする請求項1記載の金属帯の冷間圧延装置。
  3. 【請求項3】 前記剪断機と前記巻取りリールとは、予
    め定める距離以上離して設置することを特徴とする請求
    項1または2記載の冷間圧延装置。
  4. 【請求項4】 前記張力付与装置は、金属帯を挟持する
    一対のロールであることを特徴とする請求項1,2また
    は3のいずれかに記載の冷間圧延装置。
  5. 【請求項5】 前記タンデム式冷間圧延機は、金属帯用
    の一連の連続焼鈍および脱スケール装置に後続配設さ
    れ、ワークロール異物除去装置を備えることを特徴とす
    る請求項1,2,3または4のいずれかに記載の冷間圧
    延装置。
  6. 【請求項6】 前記誘導案内手段には、剪断後の後行金
    属帯の先端部を保持して走行する移送台車が設けられる
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4または5のいず
    れかに記載の冷間圧延装置。
  7. 【請求項7】 前記誘導案内手段は、金属帯の通板経路
    に沿って配列され、金属帯を載置しながら誘導案内する
    複数の搬送ロールを備え、 前記移送台車は、搬送ロールの上方を走行し、搬送ロー
    ルの外方に昇降変位軸を有して金属帯の先端部を金属帯
    の下方から移送台車底面に押付けることによって保持す
    る爪を有し、 爪は、金属帯を保持しない状態では下降して、昇降変位
    軸の軸線まわりに旋回可能であることを特徴とする請求
    項6記載の金属帯の冷間圧延装置。
  8. 【請求項8】 前記誘導案内手段の各搬送ロール間に
    は、金属帯の通板経路に沿って、搬送ロールの頂部より
    もわずかに低い位置に載置しながら金属帯を誘導案内す
    る案内部材が設けられることを特徴とする請求項7記載
    の金属帯の冷間圧延装置。
  9. 【請求項9】 前記予め定める距離は、先行金属帯およ
    び後行金属帯の通板速度をそれぞれV1,V2とし、先
    行金属帯と後行金属帯とを剪断してから、先行金属帯を
    巻取りリールから払出し、後行金属帯の巻取り準備が完
    了するまでに必要な時間をTとするとき、関係式、 【数1】 から求められるLであることを特徴とする請求項3記載
    の金属帯の冷間圧延装置。
  10. 【請求項10】 先行金属帯と後行金属帯とを順次的に
    溶接しながら、タンデム式冷間圧延機と、その最終スタ
    ンドの下流側の張力付与装置と、さらにその下流側で金
    属帯の走行中に剪断可能な剪断機とを備える冷間圧延設
    備に通板して連続的に圧延する際、剪断機によって金属
    帯の溶接部を停止することなく走行中に剪断する金属帯
    の冷間圧延方法において、 後行金属帯を停止させることなく、先行金属帯を後行金
    属帯よりも高速で出側に設けられる巻取りリールに巻取
    って払出す間に、後行金属帯の先端部を誘導案内して、
    先行金属帯を払出した巻取りリールに巻付けることを特
    徴とする金属帯の冷間圧延方法。
  11. 【請求項11】 一方向に配列される搬送ロール上に通
    板される金属帯の先端部を、誘導案内する先端移送台車
    であって、 搬送ロールの上方を走行する車体と、 搬送ロールの外方で、車体から下方に延びる昇降変位軸
    に、その軸線まわりに旋回可能に設けられ、先端部が、
    上昇して搬送ロールの内方で金属帯を下方から車体の底
    面に押付けて金属帯を保持する状態と、下降して車体の
    底面から離れ、搬送ロールの外方で待機する状態とを切
    換え可能な爪とを含むことを特徴とする金属帯の先端移
    送台車。
JP13063794A 1994-06-13 1994-06-13 金属帯の冷間圧延装置および方法ならびに先端移送台車 Withdrawn JPH07330196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13063794A JPH07330196A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 金属帯の冷間圧延装置および方法ならびに先端移送台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13063794A JPH07330196A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 金属帯の冷間圧延装置および方法ならびに先端移送台車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07330196A true JPH07330196A (ja) 1995-12-19

Family

ID=15039021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13063794A Withdrawn JPH07330196A (ja) 1994-06-13 1994-06-13 金属帯の冷間圧延装置および方法ならびに先端移送台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07330196A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014121880A (ja) * 2014-01-27 2014-07-03 Fujifilm Corp バンドの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014121880A (ja) * 2014-01-27 2014-07-03 Fujifilm Corp バンドの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2130620A1 (en) Method and system for welding a guiding strip with stainless steel coil
CN101553326B (zh) 冷轧材料制造设备及冷轧方法
US1977214A (en) Method and apparatus for hot rolling strip metal
US4123011A (en) Coil unwind and wind-up method and apparatus therefor
JP2528808B2 (ja) 鋼片の連続熱間圧延方法
US3700157A (en) Apparatus for feeding strip-like material to a processing apparatus
CN111182978B (zh) 多用途轧制设备
JPH07330196A (ja) 金属帯の冷間圧延装置および方法ならびに先端移送台車
US3721114A (en) Apparatus for continuous cold rolling
JP3387393B2 (ja) 連続処理ラインの能率向上方法及び装置
JPS6138704A (ja) 金属圧延方法
US4094049A (en) Casting rolling mill for wire
KR20060052700A (ko) 연속적인 인라인 금속 스트립 가공 설비를 관리하는 방법및 이 방법을 이행하기 위한 설비
US3618839A (en) Continuous steel strip cold-rolling mill apparatus
JPH082447B2 (ja) 連続循環圧延装置
JP2820520B2 (ja) エンドレス熱間圧延における巻取機の切換方法
JPH07100531A (ja) 複胴型コイル巻出装置及びその巻出方法
JP3256136B2 (ja) 走間加工台車を設置した鋼材搬送テーブルのロール復帰方法とその装置
JP6076234B2 (ja) 鋼板コイルの冷間圧延方法およびその冷間圧延設備
JPS61162203A (ja) 連続式単スタンド冷間圧延設備
JPH11138203A (ja) 連続圧延方法およびこの方法を実施する連続圧延設備
JPS5825521B2 (ja) ストリップ処理装置におけるストリップの半連続化操作装置
JP2626642B2 (ja) 鋼片の連続熱間圧延方法
JP2730454B2 (ja) リーダーストリップ付コイルの製造方法およびリーダーストリップ接合設備
JP2548138Y2 (ja) ストリップ先端部スレッディング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010904