JPH07330129A - プリント基板用のシート材料の搬送装置 - Google Patents
プリント基板用のシート材料の搬送装置Info
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- JPH07330129A JPH07330129A JP6128707A JP12870794A JPH07330129A JP H07330129 A JPH07330129 A JP H07330129A JP 6128707 A JP6128707 A JP 6128707A JP 12870794 A JP12870794 A JP 12870794A JP H07330129 A JPH07330129 A JP H07330129A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 片面又は両面にレジスト等の液状材料を塗布
したプリント基板用シート材料の搬送装置において、掴
持手段による掴みしろに起因する問題点を解決する。 【構成】 本発明にかかるシート材料搬送装置は、シー
ト材料搬送路の両側に配置されるシート材料搬送用の無
端走行シート材料支持手段を、それぞれ、上下一対の無
端走行軌道の間に、略垂直方向の取り付け軸に対して回
動自在に取り付けられた多数のシート材料支持部材を設
けることによって構成し、シート材料を、かかる左右一
対のシート材料支持手段の間に、前後方向に移動自在に
挟持して搬送するようにすることを特徴とするものであ
る。
したプリント基板用シート材料の搬送装置において、掴
持手段による掴みしろに起因する問題点を解決する。 【構成】 本発明にかかるシート材料搬送装置は、シー
ト材料搬送路の両側に配置されるシート材料搬送用の無
端走行シート材料支持手段を、それぞれ、上下一対の無
端走行軌道の間に、略垂直方向の取り付け軸に対して回
動自在に取り付けられた多数のシート材料支持部材を設
けることによって構成し、シート材料を、かかる左右一
対のシート材料支持手段の間に、前後方向に移動自在に
挟持して搬送するようにすることを特徴とするものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片面又は両面に液状材
料を塗布した状態の、プリント基板用のシート材料の搬
送方法に関するものである。
料を塗布した状態の、プリント基板用のシート材料の搬
送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】プリン
ト基板の製造においては、一般的に、プリント基板用の
材料としてのフィルムまたはステンレス板材のようなシ
ート状の材料の片面又は両面に、フォトレジストなどの
液状材料を塗布し、乾燥する工程が含まれる。従来方法
においては、この工程は、液状材料を塗布するためのロ
ーラー手段を設け、該ローラー手段の下流側に、無端走
行チェーン又はベルトに所定の間隔で掴持部材を取り付
けることによって構成される二つの無端走行掴持手段
を、シート材料の搬送路の両側に並行に配置した装置を
用い、ローラー手段によってシート状材料の片面又は両
面にフォトレジスト等の液状材料を塗布し、次に、ロー
ラー手段から水平な状態で排出されるシート材料の両端
部をかかる掴持部材によりそれぞれ掴持して、無端走行
チェーン又はベルトの作動によってシート材料を搬送し
て乾燥機に送り、塗布された液状材料の乾燥を行うとい
う手法が採られていた。
ト基板の製造においては、一般的に、プリント基板用の
材料としてのフィルムまたはステンレス板材のようなシ
ート状の材料の片面又は両面に、フォトレジストなどの
液状材料を塗布し、乾燥する工程が含まれる。従来方法
においては、この工程は、液状材料を塗布するためのロ
ーラー手段を設け、該ローラー手段の下流側に、無端走
行チェーン又はベルトに所定の間隔で掴持部材を取り付
けることによって構成される二つの無端走行掴持手段
を、シート材料の搬送路の両側に並行に配置した装置を
用い、ローラー手段によってシート状材料の片面又は両
面にフォトレジスト等の液状材料を塗布し、次に、ロー
ラー手段から水平な状態で排出されるシート材料の両端
部をかかる掴持部材によりそれぞれ掴持して、無端走行
チェーン又はベルトの作動によってシート材料を搬送し
て乾燥機に送り、塗布された液状材料の乾燥を行うとい
う手法が採られていた。
【0003】しかしながら、かかる従来法においては、
掴持部材によってシート材料の端部を掴持するために、
液状材料をシート材料に塗布する際には、シート材料の
両端部に掴みしろとしてそれぞれ約7〜8mm程度の未
塗装部分を残す必要があり、そのため材料のロスが生じ
ていた。材料ロスを最小にするためにこの未塗装部分を
少なくすると、シート材料の表面上にに塗布された液状
材料が掴持部材に付着し、そのまま乾燥機中に移行する
ため、掴持部材に付着した液状材料が乾燥機中で固化す
る。この掴持部材上で固化した液状材料は、次のサイク
ルにおいて再び該掴持部材がシート材料の側端部を掴持
する際に脱落して、シート材料の表面上の塗布材料上に
飛散、付着することによって、プリント基板製品におけ
る欠陥の原因となっていた。
掴持部材によってシート材料の端部を掴持するために、
液状材料をシート材料に塗布する際には、シート材料の
両端部に掴みしろとしてそれぞれ約7〜8mm程度の未
塗装部分を残す必要があり、そのため材料のロスが生じ
ていた。材料ロスを最小にするためにこの未塗装部分を
少なくすると、シート材料の表面上にに塗布された液状
材料が掴持部材に付着し、そのまま乾燥機中に移行する
ため、掴持部材に付着した液状材料が乾燥機中で固化す
る。この掴持部材上で固化した液状材料は、次のサイク
ルにおいて再び該掴持部材がシート材料の側端部を掴持
する際に脱落して、シート材料の表面上の塗布材料上に
飛散、付着することによって、プリント基板製品におけ
る欠陥の原因となっていた。
【0004】また、近年、プリント基板のコスト低減の
要求が更に厳しくなっており、掴持手段の掴みしろによ
る未塗装部分の大きさは、片側で3mm以下という数値
が要求されている。これは、搬送されるシート材料の端
部を無端走行掴持手段の掴持部材によって掴持する際の
タイミングのずれ、無端走行掴持手段の僅かな蛇行、被
搬送シート材料の加工公差などを考慮すると、とりわけ
プリント基板用のシート材料が極めて薄いものになって
いる現在においては、事実上不可能なものであった。
要求が更に厳しくなっており、掴持手段の掴みしろによ
る未塗装部分の大きさは、片側で3mm以下という数値
が要求されている。これは、搬送されるシート材料の端
部を無端走行掴持手段の掴持部材によって掴持する際の
タイミングのずれ、無端走行掴持手段の僅かな蛇行、被
搬送シート材料の加工公差などを考慮すると、とりわけ
プリント基板用のシート材料が極めて薄いものになって
いる現在においては、事実上不可能なものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる問題
点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、液状材料が塗布
されたシート材料を、乾燥機内に搬送する手段として、
シート材料の搬送路の両側に沿ってそれぞれ、無端走行
掴持手段を設ける代わりに、上下一対の水平面において
無端走行する無端走行軌道の間に、略垂直方向の取り付
け軸に対して回動自在に取り付けられたシート材料支持
部材を多数取り付けることによって構成された無端走行
支持手段を、水平方向に二つ並列させて配置し、シート
材料を、従来の掴持部材によって掴持するのではなく、
上記支持部材の間に前後方向に移動自在に挟持して搬送
するようにすることによって、従来の掴持部材を用いた
搬送機構において問題となっていた掴みしろの問題を解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、液状材料が塗布
されたシート材料を、乾燥機内に搬送する手段として、
シート材料の搬送路の両側に沿ってそれぞれ、無端走行
掴持手段を設ける代わりに、上下一対の水平面において
無端走行する無端走行軌道の間に、略垂直方向の取り付
け軸に対して回動自在に取り付けられたシート材料支持
部材を多数取り付けることによって構成された無端走行
支持手段を、水平方向に二つ並列させて配置し、シート
材料を、従来の掴持部材によって掴持するのではなく、
上記支持部材の間に前後方向に移動自在に挟持して搬送
するようにすることによって、従来の掴持部材を用いた
搬送機構において問題となっていた掴みしろの問題を解
決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、片面又は両面に液状材料
が塗布されたプリント基板用のシート材料を搬送するた
めの装置であって、シート材料の搬送路の両側に沿って
並行して配置された左右一対の無端走行シート材料支持
手段によって構成されており、それぞれの無端走行シー
ト材料支持手段は、上下一対の水平面において無端走行
する無端走行軌道の間に、略垂直方向に伸長する取り付
け軸に回動自在に取り付けられたシート材料支持部材を
多数配置することによって構成されており、それによっ
て、シート材料を、その両側端部においてそれぞれのシ
ート材料支持部材に、前後移動自在に支持された状態で
搬送することを特徴とするシート材料搬送装置に関す
る。
が塗布されたプリント基板用のシート材料を搬送するた
めの装置であって、シート材料の搬送路の両側に沿って
並行して配置された左右一対の無端走行シート材料支持
手段によって構成されており、それぞれの無端走行シー
ト材料支持手段は、上下一対の水平面において無端走行
する無端走行軌道の間に、略垂直方向に伸長する取り付
け軸に回動自在に取り付けられたシート材料支持部材を
多数配置することによって構成されており、それによっ
て、シート材料を、その両側端部においてそれぞれのシ
ート材料支持部材に、前後移動自在に支持された状態で
搬送することを特徴とするシート材料搬送装置に関す
る。
【0007】以下、図面を参照しながら、本発明にかか
るシート材料搬送装置について説明する。
るシート材料搬送装置について説明する。
【0008】図1には、本発明にかかるシート材料搬送
装置の一態様が示されている。本発明にかかるシート材
料搬送装置1は、シート材料にレジスト液などの液状材
料を塗布し、且つシート材料を搬送するためのローラー
手段2の下流側に配置されている、シート材料の搬送路
のそれぞれ左右両側に沿って並行して配置された一対の
無端走行支持手段3から構成されている。それぞれの無
端走行支持手段は、上下一対の水平面において無端走行
する無端走行軌道4の間に、垂直軸に対して回動自在に
取り付けられている多数のシート材料支持部材5を配置
することによって構成されている。本発明において用い
ることのできる無端走行軌道としては、無端走行チェー
ン又は無端走行ベルトなどが挙げられる。好ましい態様
においては、それぞれの無端走行支持手段は、水平面に
おいて無端走行する二つの無端走行チェーンを上下に配
置し、それぞれのチェーンの接続ピンの部分に軸部材6
を取り付けて、該軸部材によって上下のチェーンを接続
するようにし、且つ、軸部材のそれぞれに、シート材料
支持部材5を該軸に対して回動可能に取り付けることに
よって構成される(図2参照)。このようにして構成さ
れた無端走行支持手段を、シート材料の搬送路に沿って
その左右両側に配置する。本発明にかかるシート材料搬
送装置をこのように構成することにより、ローラー手段
から排出されるシート材料7は、搬送路の左右両側に配
置されている無端走行支持手段の支持部材の間に、前後
方向に移動自在に挟持され、水平に保持されながら、か
かる左右一対の無端走行支持手段によって形成される搬
送路に沿って、ローラー手段による前方向への駆動力と
無端走行支持手段による前方向への駆動力とにより、乾
燥機8内を搬送されて、塗布された液状材料が乾燥され
る。ここで、参考までに従来の掴持手段による搬送装置
の概念を図3に示すと、従来の掴持手段による搬送装置
は、本発明にかかる搬送装置における無端走行支持手段
の代わりに、無端走行軌道の外側に多数のシート材料掴
持部材9を取り付けることによって構成される無端走行
シート材料掴持手段を、シート材料搬送路の左右両側に
配置することによって構成されている。かかる従来の搬
送装置においては、この掴持手段による掴みしろ(a)
が必要となるために、上記に記載したような種々の問題
点が生じていたのである。
装置の一態様が示されている。本発明にかかるシート材
料搬送装置1は、シート材料にレジスト液などの液状材
料を塗布し、且つシート材料を搬送するためのローラー
手段2の下流側に配置されている、シート材料の搬送路
のそれぞれ左右両側に沿って並行して配置された一対の
無端走行支持手段3から構成されている。それぞれの無
端走行支持手段は、上下一対の水平面において無端走行
する無端走行軌道4の間に、垂直軸に対して回動自在に
取り付けられている多数のシート材料支持部材5を配置
することによって構成されている。本発明において用い
ることのできる無端走行軌道としては、無端走行チェー
ン又は無端走行ベルトなどが挙げられる。好ましい態様
においては、それぞれの無端走行支持手段は、水平面に
おいて無端走行する二つの無端走行チェーンを上下に配
置し、それぞれのチェーンの接続ピンの部分に軸部材6
を取り付けて、該軸部材によって上下のチェーンを接続
するようにし、且つ、軸部材のそれぞれに、シート材料
支持部材5を該軸に対して回動可能に取り付けることに
よって構成される(図2参照)。このようにして構成さ
れた無端走行支持手段を、シート材料の搬送路に沿って
その左右両側に配置する。本発明にかかるシート材料搬
送装置をこのように構成することにより、ローラー手段
から排出されるシート材料7は、搬送路の左右両側に配
置されている無端走行支持手段の支持部材の間に、前後
方向に移動自在に挟持され、水平に保持されながら、か
かる左右一対の無端走行支持手段によって形成される搬
送路に沿って、ローラー手段による前方向への駆動力と
無端走行支持手段による前方向への駆動力とにより、乾
燥機8内を搬送されて、塗布された液状材料が乾燥され
る。ここで、参考までに従来の掴持手段による搬送装置
の概念を図3に示すと、従来の掴持手段による搬送装置
は、本発明にかかる搬送装置における無端走行支持手段
の代わりに、無端走行軌道の外側に多数のシート材料掴
持部材9を取り付けることによって構成される無端走行
シート材料掴持手段を、シート材料搬送路の左右両側に
配置することによって構成されている。かかる従来の搬
送装置においては、この掴持手段による掴みしろ(a)
が必要となるために、上記に記載したような種々の問題
点が生じていたのである。
【0009】本発明にかかるシート材料搬送装置におい
ては、従来の掴持手段を用いた方法に対して、上記のよ
うな構成を採用することにより、片面又は両面にフォト
レジスト等の液状材料が塗布されたシート材料は、両側
端部をそれぞれの側の支持部材によって点で支持された
状態で、両側の支持部材によって搬送路の前後方向に移
動自在に挟持されて搬送されるので、シート材料の端部
を掴持手段によって掴持する場合と異なり、シート材料
の両端部に掴持手段による掴みしろとしての未塗装部分
を設ける必要がなくなり、したがって、この掴みしろに
起因した材料のロスや、掴持部材に付着、固化した液状
材料の飛散による製品の欠陥の問題などが解決するので
ある。
ては、従来の掴持手段を用いた方法に対して、上記のよ
うな構成を採用することにより、片面又は両面にフォト
レジスト等の液状材料が塗布されたシート材料は、両側
端部をそれぞれの側の支持部材によって点で支持された
状態で、両側の支持部材によって搬送路の前後方向に移
動自在に挟持されて搬送されるので、シート材料の端部
を掴持手段によって掴持する場合と異なり、シート材料
の両端部に掴持手段による掴みしろとしての未塗装部分
を設ける必要がなくなり、したがって、この掴みしろに
起因した材料のロスや、掴持部材に付着、固化した液状
材料の飛散による製品の欠陥の問題などが解決するので
ある。
【0010】本発明に係るシート材料搬送装置を用いて
搬送することのできるシート材料としては、プリント基
板用のシート材料として通常用いられているものを用い
ることができる。一般的には、ステンレス鋼などの金属
板や、ガラスエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミ
ド樹脂、トリアジン樹脂にビスマレイミドを反応させた
耐熱性樹脂などのシート状材料に銅箔を張り付けたもの
が用いられる。また、シート材料の厚さは、通常0.1
mm〜0.8mm、好ましくは0.3mm〜0.6m
m、巾は通常910mm〜250mmであり、巾約61
0mm又は約330mmで厚さが0.2〜0.4mmの
ものが最も一般的に用いられる。
搬送することのできるシート材料としては、プリント基
板用のシート材料として通常用いられているものを用い
ることができる。一般的には、ステンレス鋼などの金属
板や、ガラスエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミ
ド樹脂、トリアジン樹脂にビスマレイミドを反応させた
耐熱性樹脂などのシート状材料に銅箔を張り付けたもの
が用いられる。また、シート材料の厚さは、通常0.1
mm〜0.8mm、好ましくは0.3mm〜0.6m
m、巾は通常910mm〜250mmであり、巾約61
0mm又は約330mmで厚さが0.2〜0.4mmの
ものが最も一般的に用いられる。
【0011】本発明にかかるシート材料搬送装置におい
て用いることのできるシート材料支持部材の形状は、シ
ート材料を両端部で、掴持することなく支持することの
できる形状であればいかなるものも用いることができ
る。考えられるシート材料支持部材の種々の形状を図4
に示す。(a)は円筒形の中央部を鋭角にくぼませた形
状であり、(b)は円筒形の中央部をなだらかにくぼま
せた形状であり、(c)はソロバン玉形のものを二つ重
ね合わせた形状である。これらのシート材料支持部材に
おいては、それぞれ中央部のくぼみ部分においてシート
材料の端部を支持する。シート材料支持部材の大きさ、
くぼみや膨らみの相対的な大きさなどは、搬送すべきシ
ート材料の厚さや曲がり易さなどの種々のファクターを
考慮して経験的に決定することができる。
て用いることのできるシート材料支持部材の形状は、シ
ート材料を両端部で、掴持することなく支持することの
できる形状であればいかなるものも用いることができ
る。考えられるシート材料支持部材の種々の形状を図4
に示す。(a)は円筒形の中央部を鋭角にくぼませた形
状であり、(b)は円筒形の中央部をなだらかにくぼま
せた形状であり、(c)はソロバン玉形のものを二つ重
ね合わせた形状である。これらのシート材料支持部材に
おいては、それぞれ中央部のくぼみ部分においてシート
材料の端部を支持する。シート材料支持部材の大きさ、
くぼみや膨らみの相対的な大きさなどは、搬送すべきシ
ート材料の厚さや曲がり易さなどの種々のファクターを
考慮して経験的に決定することができる。
【0012】シート材料支持部材は、硬度、加工のし易
さ、コスト等を考慮して当該技術において公知な任意の
材料を用いて製造することができるが、特に、鉛筆硬度
が3H〜7Hの硬質ゴムやテフロン、ナイロン樹脂等の
耐熱性樹脂を材料として用いると好適である。
さ、コスト等を考慮して当該技術において公知な任意の
材料を用いて製造することができるが、特に、鉛筆硬度
が3H〜7Hの硬質ゴムやテフロン、ナイロン樹脂等の
耐熱性樹脂を材料として用いると好適である。
【0013】また、本発明の他の態様においては、それ
ぞれの無端走行シート材料支持手段において、シート材
料支持部材の回動軸を、下方に向かって外側に傾斜させ
ることにより、シート材料支持部材の回動軸を垂直方向
に対して傾斜させ、シート材料の搬送路に沿って対向す
る左右一対のシート材料支持手段間の幅が、上部よりも
下部の方が狭くなるように構成し、且つ、左右一対のシ
ート材料支持手段の列によって形成されるシート材料搬
送路の幅を搬送されるシート材料の幅よりも小さくする
ことによって、シート材料を、中央部を上方に湾曲させ
た状態で搬送するようにする。即ち、本発明の第2の態
様は、片面又は両面に液状材料が塗布されたプリント基
板用のシート材料を搬送するための装置であって、シー
ト材料の搬送路の両側に沿って並行して配置された左右
一対の無端走行シート材料支持手段によって構成されて
おり、それぞれの無端走行シート材料支持手段は、上下
一対の水平面において無端走行する無端走行軌道の間
に、取り付け軸に回動自在に取り付けられたシート材料
支持部材を多数配置することによって構成されており、
それぞれの無端走行シート材料支持手段において、シー
ト材料支持部材の回動軸を、下方に向かって外側に傾斜
させることにより、シート材料支持部材の回動軸を垂直
方向に対して傾斜させ、これによってシート材料の搬送
路に沿って対向するシート材料支持部材間の幅が、上部
よりも下部の方が狭くなるように構成し、且つ、対向す
る一対のシート材料支持手段の列によって形成されるシ
ート材料搬送路の幅が搬送されるシート材料の幅よりも
小さくなるように配置し、それによって、シート材料
を、その両側端部においてシート材料支持部材に、前後
に移動自在に支持されて、中央部を上方に湾曲させた状
態で搬送することを特徴とするシート材料搬送装置に関
する。
ぞれの無端走行シート材料支持手段において、シート材
料支持部材の回動軸を、下方に向かって外側に傾斜させ
ることにより、シート材料支持部材の回動軸を垂直方向
に対して傾斜させ、シート材料の搬送路に沿って対向す
る左右一対のシート材料支持手段間の幅が、上部よりも
下部の方が狭くなるように構成し、且つ、左右一対のシ
ート材料支持手段の列によって形成されるシート材料搬
送路の幅を搬送されるシート材料の幅よりも小さくする
ことによって、シート材料を、中央部を上方に湾曲させ
た状態で搬送するようにする。即ち、本発明の第2の態
様は、片面又は両面に液状材料が塗布されたプリント基
板用のシート材料を搬送するための装置であって、シー
ト材料の搬送路の両側に沿って並行して配置された左右
一対の無端走行シート材料支持手段によって構成されて
おり、それぞれの無端走行シート材料支持手段は、上下
一対の水平面において無端走行する無端走行軌道の間
に、取り付け軸に回動自在に取り付けられたシート材料
支持部材を多数配置することによって構成されており、
それぞれの無端走行シート材料支持手段において、シー
ト材料支持部材の回動軸を、下方に向かって外側に傾斜
させることにより、シート材料支持部材の回動軸を垂直
方向に対して傾斜させ、これによってシート材料の搬送
路に沿って対向するシート材料支持部材間の幅が、上部
よりも下部の方が狭くなるように構成し、且つ、対向す
る一対のシート材料支持手段の列によって形成されるシ
ート材料搬送路の幅が搬送されるシート材料の幅よりも
小さくなるように配置し、それによって、シート材料
を、その両側端部においてシート材料支持部材に、前後
に移動自在に支持されて、中央部を上方に湾曲させた状
態で搬送することを特徴とするシート材料搬送装置に関
する。
【0014】かかる第2の態様によるシート材料搬送装
置の概念を図5及び図6に示す。これらの図において、
図1及び図2に示す本発明の第1の態様に係るシート材
料搬送装置の各要素に対応する要素に関しては、図1及
び図2で用いているものと同じ符号を用いている。かか
る態様においては、シート材料搬送路の両側に配置され
るそれぞれのシート材料支持手段において、上下一対の
無端走行軌道の間に取り付けられたシート材料支持部材
5の回動軸xを、下方に向かって外側に傾斜させている
(図6参照)。また、対向するシート材料支持部材の列
によって形成されるシート材料搬送路の幅が、搬送され
るシート材料の幅よりも多少小さくなるように配置す
る。このように構成することにより、対抗するシート材
料支持部材5の間に前後に移動自在に挟持されるシート
材料7は、その中央部を上方に湾曲させた状態で乾燥機
8中に搬送される(図5及び6参照)。
置の概念を図5及び図6に示す。これらの図において、
図1及び図2に示す本発明の第1の態様に係るシート材
料搬送装置の各要素に対応する要素に関しては、図1及
び図2で用いているものと同じ符号を用いている。かか
る態様においては、シート材料搬送路の両側に配置され
るそれぞれのシート材料支持手段において、上下一対の
無端走行軌道の間に取り付けられたシート材料支持部材
5の回動軸xを、下方に向かって外側に傾斜させている
(図6参照)。また、対向するシート材料支持部材の列
によって形成されるシート材料搬送路の幅が、搬送され
るシート材料の幅よりも多少小さくなるように配置す
る。このように構成することにより、対抗するシート材
料支持部材5の間に前後に移動自在に挟持されるシート
材料7は、その中央部を上方に湾曲させた状態で乾燥機
8中に搬送される(図5及び6参照)。
【0015】かかる本発明の第2の態様においては、上
記のような構成を採用して、シート材料を、中央部を上
方に湾曲させた状態で搬送することにより、シート材料
自体の重みによってシート材料が搬送中に下方に撓ん
で、シート材料がシート材料支持手段からはずれてしま
ったり、塗布された液状材料が搬送中に流れることによ
って塗膜の厚みむらが生じたりするという事態を防ぐこ
とができる。
記のような構成を採用して、シート材料を、中央部を上
方に湾曲させた状態で搬送することにより、シート材料
自体の重みによってシート材料が搬送中に下方に撓ん
で、シート材料がシート材料支持手段からはずれてしま
ったり、塗布された液状材料が搬送中に流れることによ
って塗膜の厚みむらが生じたりするという事態を防ぐこ
とができる。
【0016】この第2の態様において、シート材料支持
部材の回動軸の垂直方向に対する傾斜角度は、シート材
料の厚さ、強度などの種々のファクターを考慮して、最
適の値を決定することができる。一般的には、垂直方向
に対してθ=2〜5゜の角度をもって傾斜させることが
好ましい(図6参照)。なお、図5及び図6において
は、本発明の第2の態様に係るシート材料支持部材の構
成をより明確にするために、このシート材料支持部材の
傾斜角度を実際に用いられる値よりも大きくして描いて
いることに注意されたい。また、左右一対のシート材料
支持手段によって形成されるシート材料搬送路の幅と、
搬送されるシート材料の幅との比率に関しても、シート
材料の厚さなどを考慮して最適な値を決定することがで
きる。
部材の回動軸の垂直方向に対する傾斜角度は、シート材
料の厚さ、強度などの種々のファクターを考慮して、最
適の値を決定することができる。一般的には、垂直方向
に対してθ=2〜5゜の角度をもって傾斜させることが
好ましい(図6参照)。なお、図5及び図6において
は、本発明の第2の態様に係るシート材料支持部材の構
成をより明確にするために、このシート材料支持部材の
傾斜角度を実際に用いられる値よりも大きくして描いて
いることに注意されたい。また、左右一対のシート材料
支持手段によって形成されるシート材料搬送路の幅と、
搬送されるシート材料の幅との比率に関しても、シート
材料の厚さなどを考慮して最適な値を決定することがで
きる。
【0017】なお、かかる本発明の第2の態様において
は、用いることのできるシート材料支持部材は、図4の
(a)、(b)、(c)のように、部材の中央部がくぼ
んでいて、このくぼんだ部分で湾曲したシート材料を支
持するようなものでなければならないことは当業者には
明らかであろう。
は、用いることのできるシート材料支持部材は、図4の
(a)、(b)、(c)のように、部材の中央部がくぼ
んでいて、このくぼんだ部分で湾曲したシート材料を支
持するようなものでなければならないことは当業者には
明らかであろう。
【0018】
【発明の効果】上記に説明したように、本発明にかかる
シート材料搬送装置においては、シート材料に液状材料
を塗布する際に、掴持部材による掴みしろを考慮する必
要がないため、従来の掴持部材による搬送装置における
この掴みしろに起因する問題点が解決され、コスト面で
の改良及び製品の欠陥発生の抑制を図ることができる。
シート材料搬送装置においては、シート材料に液状材料
を塗布する際に、掴持部材による掴みしろを考慮する必
要がないため、従来の掴持部材による搬送装置における
この掴みしろに起因する問題点が解決され、コスト面で
の改良及び製品の欠陥発生の抑制を図ることができる。
【図1】図1は、本発明の一態様にかかるシート材料搬
送装置の概念を示す斜視図である。
送装置の概念を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のA−A線に沿った断面図であ
る。
る。
【図3】図3は、従来の掴持部材によるシート材料搬送
装置の概念を示す図である。
装置の概念を示す図である。
【図4】図4は、本発明に係るシート材料支持部材の種
々の形状を示す図である。
々の形状を示す図である。
【図5】図5は、本発明の他の態様に係るシート材料搬
送装置の概念を示す斜視図である。
送装置の概念を示す斜視図である。
【図6】図6は、図5のB−B線に沿った断面図であ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 片面又は両面に液状材料が塗布されたプ
リント基板用のシート材料を搬送するための装置であっ
て、シート材料の搬送路の両側に沿って並行して配置さ
れた左右一対の無端走行シート材料支持手段によって構
成されており、それぞれの無端走行シート材料支持手段
は、上下一対の水平面において無端走行する無端走行軌
道の間に、略垂直方向に伸長する取り付け軸に回動自在
に取り付けられたシート材料支持部材を多数配置するこ
とによって構成されており、それによって、シート材料
を、その両側端部においてそれぞれのシート材料支持部
材に、前後に移動自在に支持された状態で搬送すること
を特徴とするシート材料搬送装置。 - 【請求項2】 片面又は両面に液状材料が塗布されたプ
リント基板用のシート材料を搬送するための装置であっ
て、シート材料の搬送路の両側に沿って並行して配置さ
れた左右一対の無端走行シート材料支持手段によって構
成されており、それぞれの無端走行シート材料支持手段
は、上下一対の水平面において無端走行する無端走行軌
道の間に、取り付け軸に回動自在に取り付けられたシー
ト材料支持部材を多数配置することによって構成されて
おり、それぞれの無端走行シート材料支持手段におい
て、シート材料支持部材の回動軸を、下方に向かって外
側に傾斜させることにより、シート材料支持部材の回動
軸を垂直方向に対して傾斜させ、これによってシート材
料の搬送路に沿って対向するシート材料支持部材間の幅
が、上部よりも下部の方が狭くなるように構成し、且
つ、対向する一対のシート材料支持手段の列によって形
成されるシート材料搬送路の幅が搬送されるシート材料
の幅よりも小さくなるように配置し、それによって、シ
ート材料を、その両側端部において、シート材料支持部
材に前後に移動自在に支持されて、中央部を上方に湾曲
させた状態で搬送することを特徴とするシート材料搬送
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6128707A JPH07330129A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | プリント基板用のシート材料の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6128707A JPH07330129A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | プリント基板用のシート材料の搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07330129A true JPH07330129A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14991445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6128707A Pending JPH07330129A (ja) | 1994-06-10 | 1994-06-10 | プリント基板用のシート材料の搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07330129A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7531069B2 (en) | 2001-11-05 | 2009-05-12 | Gebr. Schmid Gmbh & Co. | Device for the transport of flexible planar material, in particular circuit boards |
CN104056989A (zh) * | 2014-06-05 | 2014-09-24 | 昆山宝锦激光拼焊有限公司 | 一种履带式镭焊料出料装置 |
CN113618841A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-11-09 | 昆山尚为新材料有限公司 | 一种模切高效率冲压装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54170593U (ja) * | 1978-05-23 | 1979-12-01 | ||
JPH05136598A (ja) * | 1991-11-13 | 1993-06-01 | Nippondenso Co Ltd | プリント基板搬送装置 |
JPH05270631A (ja) * | 1991-12-23 | 1993-10-19 | Elopak Syst Ag | コンベヤ案内レール構体 |
JPH05338758A (ja) * | 1992-06-09 | 1993-12-21 | Shikoku Kakoki Co Ltd | チェーンコンベヤのテークアップ |
-
1994
- 1994-06-10 JP JP6128707A patent/JPH07330129A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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CN104056989B (zh) * | 2014-06-05 | 2016-01-20 | 昆山宝锦激光拼焊有限公司 | 一种履带式镭焊料出料装置 |
CN113618841A (zh) * | 2021-07-28 | 2021-11-09 | 昆山尚为新材料有限公司 | 一种模切高效率冲压装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040420 |