JPH0733006Y2 - 差動制限機構付き差動装置 - Google Patents

差動制限機構付き差動装置

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JPH0733006Y2
JPH0733006Y2 JP1989092665U JP9266589U JPH0733006Y2 JP H0733006 Y2 JPH0733006 Y2 JP H0733006Y2 JP 1989092665 U JP1989092665 U JP 1989092665U JP 9266589 U JP9266589 U JP 9266589U JP H0733006 Y2 JPH0733006 Y2 JP H0733006Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 〈産業上の利用分野〉 本考案は、差動制限機構付き差動装置に関し、特に差動
制限機構として粘性流体継手を用いる形式の差動装置の
改良に関する。
〈従来の技術〉 差動制限機構として粘性流体継手を用いた差動装置が種
々公知となっている。例えば、特開昭63−186051号公報
には、差動歯車装置を収容するギヤケースの外部に突出
した出力軸上に、粘性流体継手からなる差動制限機構を
配設した構成のものが開示されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、粘性流体継手においては、入・出力部材間の
機械的な摩擦を極力小さくすることが、粘性流体継手の
トルク伝達特性の安定性を得るうえに望ましく、そのた
めには、回転抵抗が少なくかつ潤滑が簡便な、ころがり
軸受を用いることが好ましい。
しかるに、上記公報に見られるような構成によると、粘
性流体継手におけるアウタプレートが係合したケーシン
グを差動歯車装置の出力軸に結合させると共に、出力軸
を外囲してギヤケースに形成されたスリーブ状部分に対
して粘性流体継手におけるインナプレートが係合したハ
ブを結合させていることから、差動装置の入・出力軸に
対する粘性流体継手の着脱性には優れている反面、粘性
流体継手の相対回転部分の回転抵抗を低減すべくころが
り軸受を用いようとすると、粘性流体継手本体の径方向
寸法の増大を余儀なくされるという不都合がある。
本考案は、このような問題点を解決すべく案出されたも
のであり、その主な目的は、組立性の劣化や大形化を招
くことなく、粘性流体継手におけるアウタプレート側の
部材とインナプレート側の部材との間の機械的な摩擦抵
抗を安定に低減し得るように改良された差動制限機構付
き差動装置を提供することにある。
[考案の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、ファイナルドリブ
ンギヤが一体的に結合されかつ車体に対して回転自在に
支持されたギヤケースを有し左右の車輪間に設けられる
差動歯車装置、及び該差動歯車装置の出力軸の前記ギヤ
ケースから突出した部分と前記ギヤケースとの間に前記
出力軸と同軸的に設けられる粘性流体継手を有する差動
制限機構付き差動装置であって、前記粘性流体継手は、
前記出力軸の前記ギヤケースからの突出部に対して周方
向変位不能に係合するハブ、及び前記ギヤケースの軸線
方向の一端に対して周方向変位不能に係合するスリーブ
状部分を突設してなるケーシングを有するものであり、
前記ハブ及び前記スリーブ状部分に前記出力軸を挿通す
ると共に、前記出力軸に対して軸線方向に位置決めされ
たころがり軸受を介して軸線方向変位不能に前記出力軸
に支持された保持部材を前記ケーシングの前記差動歯車
装置から遠い側の軸線方向端面に結合することを特徴と
する差動制限機構付き差動装置を提供することにより達
成される。
〈作用〉 このような構成によれば、粘性流体継手のケーシングと
は別体からなる保持部材をころがり軸受を介して出力軸
上に装着し、この保持部材をケーシングの軸線方向端面
に結合するので、粘性流体継手の径方向寸法の増大を招
くことなく粘性流体継手の出力軸に対する支持部にころ
がり軸受を介装することができる。しかも粘性流体継手
と保持部材間をボルトなどをもって着脱可能に構成する
ことができるので、組立て性の悪化を招かずに済む。
〈実施例〉 以下に添附の図面を参照して本考案の好適実施例につい
て詳細に説明する。
第1図は、本考案に基づき構成された差動制限機構付き
差動装置を示している。この差動装置1は、車体フレー
ムに固定されたデフキャリア2に内蔵された差動歯車装
置3と、該差動歯車装置3の入・出力軸間に介装された
粘性流体継手4とからなっている。
差動歯車装置3は、基本的には公知構造を有しており、
図示されていない変速機から動力が与えられるファイナ
ルドリブンギヤ5が一体的に結合され、かつその軸線方
向両端に形成されたスリーブ部6に嵌装された円錐ころ
軸受7を介してデフキャリア2に支持されたギヤケース
8と、ギヤケース8内に、該ギヤケース8の回転軸と同
軸的に配設された一対のサイドギヤ9と、これら一対の
サイドギヤ9に噛合し、かつギヤケース8の回転軸に直
交する向きにギヤケース8に固着されたピン軸10に支持
された一対のピニオンギヤ11とを備えている。そして両
サイドギヤ9には、車軸方向に延在する出力軸12の軸端
12aがそれぞれスプライン結合している。
なお、ギヤケース8に設けられたスピードメータドライ
ブギヤ13と、スピードメータケーブルに連結されたスピ
ードメータドリブンギヤ14との噛合いにより、スピード
メータに速度信号が発せられる。
粘性流体継手4は、基本的には公知構造を有しており、
そのケーシング15は、概ね有底円筒状をなすカップ部15
aと、該カップ部15aの開口を液密に閉塞するキャップ部
15bとからなっている。そしてカップ部15aとキャップ部
15bとを一体的に組合わせてなるケーシング15の中心部
には、該ケーシング15に対して相対回転自在なように、
中空円筒状のハブ16が装着されている。このハブ16は、
出力軸12の中間部12b(ギヤケース8からの突出部)に
スプライン結合し、出力軸12と一体的に回転し得るよう
になっている。
ケーシング15におけるカップ部15aの内周面には、内歯
スプライン17が形成されており、この内歯スプライン17
に噛合う外周縁を有し円盤状をなす多数のアウタプレー
ト18が、ケーシング15内に連設されている。
ハブ16の外周面には、外歯スプライン19が形成されてお
り、この外歯スプライン19に噛合う内周縁を有し円板状
をなす多数のインナプレート20が、ハブ16上に連設され
ている。
アウタプレート18は、その中心部に形成された孔にてハ
ブ16の外歯スプライン19を非接触に外囲しており、また
インナプレート20の外周縁は、カップ部15aの内歯スプ
ライン17に非接触とされている。そしてこれらアウタプ
レート18とインナプレート20とは、交互にケーシング15
内に挿入されている。
カップ部15aの底壁から、出力軸12を非接触に外囲する
スリーブ21が延出されている。このスリーブ21の突端21
aの外周面は、ギヤケース8のスリーブ部6(軸線方向
の一端)の内周面にスプライン結合しており、ギヤケー
ス8、すなわちファイナルドリブンギヤ5とケーシング
15とが一体回転可能になっている。また、スリーブ21の
中間部には、ころ軸受22が設けられ、出力軸12に対する
スリーブ21の同軸精度が確保されている。
ケーシング15におけるキャップ部15bの軸線方向外端面
には、玉軸受23を介して出力軸12上に回転自在に支持さ
れた軸受保持板24(保持部材)がボルト止めされてい
る。軸受保持板24は、軸線方向に突設されたスリーブ24
aにて玉軸受23(ころがり軸受)を受容しており、かつ
スリーブ24aの内周面に設けられた段部25とストップリ
ング26とにより、玉軸受23を一体的に保持している。そ
して玉軸受23は、出力軸12の外周面に設けられた段部27
とストップリング28にてその軸線方向位置が規定されて
いる。従って、軸受保持板24と結合した粘性流体継手4
も、出力軸12と軸線方向について相対移動不能になって
いる。
出力軸12の他方の軸端12cは、車体フレームに固着され
たベアリングサポート29に対して玉軸受30を介して支持
されている。この軸端12cには、図示されていない等速
ジョイントを介してドライブシャフトが連結される。
本考案装置によれば、通常走行時においては、左右の駆
動輪に対して常時均等にトルクが伝達されつつ旋回時の
左右両輪間の回転速度差が許容される。一方、例えば積
雪路や不整路などで一方の車輪がスリップした場合のよ
うに、左右両輪間の回転速度差が所定値をこえると、そ
の内部に封入されたシリコンオイルなどの粘性流体の剪
断抵抗の作用によってギヤケース8と出力軸12との間の
相対回転に制限を加えて両輪にトルクを伝達する、所謂
リミテッドスリップデファレンシャル作用をなす。
さて、本装置を組立てるに際しては、予め組立てられた
粘性流体継手4本体のスリーブ21をデフキャリア2内に
挿入し、その突端21aとギヤケース8のスリーブ部6の
内孔とを互いにスプライン結合させる。
次に、粘性流体継手4のハブ16の内孔及びスリーブ21内
に装着されたころ軸受22を経て一方のサイドギヤ9の中
心孔に出力軸12の軸端12aを挿入し、出力軸12の中間部1
2bにハブ16をスプライン結合させると共に、出力軸12の
軸端12aとサイドギヤ9とをスプライン結合させる。
最後に、出力軸12上に設けられた軸受保持板24を粘性流
体継手4のキャップ部15bの端面にボルト止めすること
により、粘性流体継手4と出力軸12との相互位置関係が
決められる。
[考案の効果] このように本考案によれば、粘性流体継手本体とは別体
の軸受保持板を粘性流体継手本体の軸線方向端面に結合
することをもって粘性流体継手と出力軸との間にころが
り軸受を介装するようにしたことから、粘性流体継手自
体の径方向寸法を増大させずにすみ、しかもころがり軸
受を介して粘性流体継手の軸線方向位置決めがなし得
る。従って、スラスト方向の摩擦抵抗を含む粘性流体継
手の入・出力部材間の機械的な摩擦抵抗を低減すること
が可能となり、粘性流体継手の作動特性を安定化するう
えに多大な効果を奏することができる。加えて、上記実
施例に示したように、粘性流体継手本体に対して軸受保
持板を軸線方向について互いに接合し、かつ両者をボル
ト止めにて結合するようにすれば、差動歯車装置の出力
軸に対する組付け性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に基づき構成された差動制限機構付き
差動装置の全体図である。 1……差動装置、2……デフキャリア 3……差動歯車装置、4……粘性流体継手 5……ファイナルドリブンギヤ 6……スリーブ部、7……円錐ころ軸受 8……ギヤケース、9……サイドギヤ 10……ピン軸、11……ピニオンギヤ 12……出力軸、12a・12c……軸端 12b……中間部 13……スピードメータドライブギヤ 14……スピードメータドリブンギヤ 15……ケーシング、15a……カップ部 15b……キャップ部、16……ハブ 17……内歯スプライン、18……アウタプレート 19……外歯スプライン、20……インナプレート 21……スリーブ、21a……突端 22……ころ軸受、23……玉軸受 24……軸受保持板、24a……スリーブ 25……段部、26……ストップリング 27……段部、28……ストップリング 29……ベアリングサポート 30……玉軸受

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファイナルドリブンギヤ5が一体的に結合
    されかつ車体に対して回転自在に支持されたギヤケース
    8を有し左右の車輪間に設けられる差動歯車装置3、及
    び該差動歯車装置の出力軸12の前記ギヤケースから突出
    した部分12bと前記ギヤケースとの間に前記出力軸と同
    軸的に設けられる粘性流体継手4を有する差動制限機構
    付き差動装置であって、 前記粘性流体継手は、前記出力軸の前記ギヤケースから
    の突出部に対して周方向変位不能に係合するハブ16、及
    び前記ギヤケースの軸線方向の一端に対して周方向変位
    不能に係合するスリーブ状部分21を突設してなるケーシ
    ング15を有するものであり、 前記ハブ及び前記スリーブ状部分に前記出力軸を挿通す
    ると共に、前記出力軸に対して軸線方向に位置決めされ
    たころがり軸受23を介して軸線方向変位不能に前記出力
    軸に支持された保持部材24を前記ケーシングの前記差動
    歯車装置から遠い側の軸線方向端面に結合することを特
    徴とする差動制限機構付き差動装置。
JP1989092665U 1989-08-07 1989-08-07 差動制限機構付き差動装置 Expired - Fee Related JPH0733006Y2 (ja)

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JPS61136043A (ja) * 1984-12-04 1986-06-23 Tochigi Fuji Ind Co Ltd 動力分配装置

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