JPH07329984A - 自立性包装体 - Google Patents

自立性包装体

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JPH07329984A
JPH07329984A JP14852194A JP14852194A JPH07329984A JP H07329984 A JPH07329984 A JP H07329984A JP 14852194 A JP14852194 A JP 14852194A JP 14852194 A JP14852194 A JP 14852194A JP H07329984 A JPH07329984 A JP H07329984A
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Katsumi Nakano
勝己 中野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄手の袋であっても折れ曲がりや転倒を起こ
しにくく、たとえ転倒しても内容物が流出しがたく、ま
た他の容器への移し替え操作も容易な自立性包装体を提
供することを目的とする。 【構成】 自立性を有する柔軟な袋(1) の内部に復元性
および液体吸収性を有するスポンジ体(2) (たとえばポ
リウレタン製のスポンジ体)が収容され、かつそのスポ
ンジ体(2) に液体が吸収された状態で包装された構造を
有する自立性包装体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自立性袋(スタンディ
ング・パウチ)内に液体を収容した自立性包装体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自立性袋は、液体、固体などの内容物を
充填した状態で直立させることができるので、商品展示
の点および使い勝手の点で好ましいものである。また自
立性袋は、未充填の間は嵩張らないので輸送・保管時の
占有スペースが小さいこと、内容物使用後にも嵩張らな
いので廃棄しやすいことなどの利点もある。
【0003】自立性袋に関する出願としては、特開昭5
7−46750号公報、特開昭56−123255号公
報、特開昭54−8072号公報、特開昭60−172
656号公報、特開平5−116237号公報をはじ
め、多数の出願がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】自立性袋に液体を充填
した包装体は、袋を構成する包材の厚みを一定以上にし
ないと、自立させておいた場合に倒れるおそれがある。
店頭展示時に倒れると、購買意欲が薄れることになる。
【0005】自立性袋は、たとえば家庭用の液体洗剤ボ
トルの詰め替え用の目的にも使用されている。しかしな
がら液体洗剤のように内容物が低粘度の場合には、内容
物をボトルに一部移し替えてから残りを自立させておく
と、袋が折れ曲がったり倒れたりして、内容物がこぼれ
てしまうことがある。
【0006】上記のようなトラブルを避けるためには、
自立性袋を構成する包材としてできるだけ厚みの厚いも
のを用いて折れ曲がりにくくすればよいが、そのように
厚手とすることは製袋が難しくなるのでおのずから限度
があり(たとえば160〜170μm 程度まで)、また
厚くすることは樹脂コストの点でも不利となる。
【0007】そして自立性袋の開封は、はさみやカッタ
ーを用いたり、袋の上部に設けた切り込みから引き裂い
たりすることによりなされるが、このときに開封口(吐
出口)が大きくなるような開封を行うと、内容物が一度
に多量に吐出されるため、ボトル等への移し替え時に内
容物をこぼしてしまうおそれもある。
【0008】本発明は、このような背景下において、薄
手の袋であっても折れ曲がりや転倒を起こしにくく、た
とえ転倒しても内容物が流出しにくく、また他の容器へ
の移し替え操作も容易な自立性包装体を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の自立性包装体
は、自立性を有する柔軟な袋(1) の内部に復元性および
液体吸収性を有するスポンジ体(2) が収容され、かつそ
のスポンジ体(2) に液体が吸収された状態で包装された
構造を有するものである。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】袋(1) としては、自立性を有する柔軟な袋
が用いられる。袋を構成する包材には特に限定はなく、
通常は少なくとも最内層がヒートシール性樹脂層ででき
た単層または複層のフィルムが用いられる。複層の場合
の典型的な層構成は、最内層がヒートシール性樹脂層、
最外層がポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等
の二軸延伸または未延伸の基材フィルムであり、中間層
としてガスバリヤ性層などを含んでいてもよい。袋 (1)
に自立性をもたせるには、従来より採用されている種々
の製袋法が採用される。
【0012】袋(1) を構成する包材の厚みに特に限定は
ないが、製袋前の包材の厚みが20〜120μm 程度、
殊に40〜100μm 程度の比較的薄手のものであって
もよいことが本発明の特長の一つである。
【0013】上に述べた自立性を有する柔軟な袋(1) の
内部には、復元性および液体吸収性を有するスポンジ体
(2) が収容される。復元性とは、圧縮力を加えたのち解
圧すると原形に戻る性質である。液体吸収性とは、連続
気泡内に液体を多量に保持する性質である。スポンジ体
(2) の材質は、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリビ
ニルホルマール、ポリ塩化ビニリデン、合成ゴムをはじ
め任意であるが、特にポリウレタンが重要である。
【0014】スポンジ体(2) に吸収させる液体として
は、洗浄液(家庭用、車用、業務用等)、消毒剤、液状
食品、飲料、調味料、化粧料、芳香剤、油類、建材用接
着剤、文具用接着剤、散布剤、各種化学剤、植物成長
剤、液体肥料、液状農薬をはじめ、多種のものがあげら
れる。
【0015】袋(1) に対するスポンジ体(2) および液体
の充填は、製袋と同時に行ってもよく、製袋後に行って
もよい。ヒートシールに際しては、開封時に注ぎ口を形
成するような種々の変形シールが可能である。
【0016】開封ははさみやカッターを用いて行うこと
もできるが、予め袋(1) の上部に切り込みや易引き裂き
部を設けておく方が望ましい。
【0017】
【作用】上記構造を有する本発明の自立性包装体を使用
するにあたっては、袋(1) の上部を開封し、袋(1) の胴
部を押さえるだけでよい。スポンジ体(2) に吸収されて
いる液体はスポンジ体(2) から浸出し、開封部を経て吐
出される。この場合、たとえ開封部が大きくても、袋
(1) の胴部に対する押圧力をコントロールするだけで円
滑な吐出が可能となるので、他の容器への移し替えが容
易である。
【0018】袋(1) 内の液体が残っている場合でも、袋
(1) 内にあるスポンジ体(2) の存在により、たとえ袋
(1) が薄手の包材からできていても袋(1) は自立状態を
保つ。またたとえこの状態で転倒しても、液体はスポン
ジ体(2) に吸収された状態にあるので、開封部からの流
出が防止されるか、流出してもその流出量が最小限にと
どめられる。
【0019】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0020】実施例1 図1は本発明の自立性包装体の一例を示した正面図、図
2はその側面図であり、いずれも透視状態で示してあ
る。
【0021】厚み15μm のポリアミドフィルムの片面
にエクストルージョンコーティング法により厚み70μ
m 低密度ポリエチレン層を設けた包材を準備し、その低
密度ポリエチレン層が内側になるようにしてヒートシー
ルすると共に裁断することにより、自立性を有する袋
(1) を製袋した。
【0022】袋(1) の開口部からポリウレタン製のスポ
ンジ体(2) を充填すると共に、液体(L) の一例としての
食器洗い用の中性液体洗剤を充填し、ついで開口部をヒ
ートシールした。このとき、図1のように注ぎ口(3) が
形成されるようにヒートシールを行った。また注ぎ口
(3) 近くのヒートシール部には切り込み(4) を設けた。
【0023】このようにして得た自立性包装体の切り込
み(4) を指で引き裂いて開封し、胴部を押して注ぎ口
(3) から液体洗剤を吐出してボトルに移し替えたが、移
し替え操作は円滑であった。またこの自立性包装体は、
内部に液体洗剤が半分残っている状態においても自立性
を保っており、これを転倒させても液体洗剤の流出はほ
とんど起こらなかった。
【0024】実施例2 厚み15μm の二軸延伸ポリプロピレンフィルムの片面
にエクストルージョンコーティング法により厚み50μ
m エチレン−酢酸ビニル共重合体層を設けた包材を準備
し、そのエチレン−酢酸ビニル共重合体層が内側になる
ようにしてヒートシールすると共に溶断することによ
り、自立性を有する袋(1) を製袋した。
【0025】袋(1) の開口部からポリウレタン製の粗目
のスポンジ体(2) を充填すると共に、液体(L) の一例と
しての建材用接着剤を充填し、ついで開口部をヒートシ
ールした。
【0026】このようにして得た自立性包装体を開封
し、ボトルへの詰め替えを行ったが、粘度が高いにもか
かわらず詰め替え操作は円滑であった。
【0027】またこの自立性包装体を開封し、その開封
口から直接対象物に向けて吐出を行ったが、適量の吐出
が可能であり、使い勝手が良好であった。半分消費した
段階で転倒させたときも、内容物の流出は起こらなかっ
た。
【0028】
【発明の効果】本発明の自立性包装体は、袋(1) 内にあ
るスポンジ体(2) の存在により、たとえ袋(1) が薄手の
包材からできていても折れ曲がりや転倒を起こしにく
く、袋(1) は自立状態を保つ。自立性は内容物である液
体を一部消費してからであっても保持される上、たとえ
この状態で転倒しても、液体はスポンジ体(2) に吸収さ
れた状態にあるので、開封部からの流出が防止ないし抑
制される。
【0029】袋(1) の開封に際し開封部が大きくなって
も、袋(1) の胴部に対する押圧力をコントロールするだ
けで円滑な吐出が可能となるので、他の容器への移し替
えが容易である。
【0030】使用後は、スポンジ体(2) を取り出してそ
のスポンジ体(2) を別目的に再利用することができる。
【0031】袋(1) が薄手であってもよいことは、製袋
を円滑に行うことができることを意味し、また袋材料の
コストの点でも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自立性包装体の一例を示した正面図で
ある。
【図2】図1の側面図である。
【符号の説明】
(1) …袋、 (2) …スポンジ体、 (3) …注ぎ口、 (4) …切り込み、 (L) …液体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自立性を有する柔軟な袋(1) の内部に復元
    性および液体吸収性を有するスポンジ体(2) が収容さ
    れ、かつそのスポンジ体(2) に液体が吸収された状態で
    包装された構造を有する自立性包装体。自立性包装体。
JP14852194A 1994-06-06 1994-06-06 自立性包装体 Expired - Fee Related JP3258822B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006213334A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Lion Corp 詰め替え用パウチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006213334A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Lion Corp 詰め替え用パウチ

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