JPH07329862A - 自動二輪車における車両構成部品の配設構造 - Google Patents

自動二輪車における車両構成部品の配設構造

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JPH07329862A
JPH07329862A JP15519594A JP15519594A JPH07329862A JP H07329862 A JPH07329862 A JP H07329862A JP 15519594 A JP15519594 A JP 15519594A JP 15519594 A JP15519594 A JP 15519594A JP H07329862 A JPH07329862 A JP H07329862A
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oil sump
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sump tank
seat
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体フレームの枠内に油溜めタンクを設ける
場合において、自動二輪車の製造過程で、上記油溜めタ
ンクへの油の充填作業が容易にできるようにすると共
に、完成車の油溜めタンクへの保守、点検作業が容易に
できるようにする。 【構成】 車体フレーム4に形成した側部開口46がサ
イドカバー41の着脱で開閉されるようにする。上記車
体フレーム4の枠内で車体フレーム4側に締結される油
溜めタンク50を設ける。車体フレーム4の上面側に、
車体フレーム4の枠内をその外部に開放させる上部開口
45を形成する。シート34の着脱で上記上部開口45
が開閉されるようにする。上記車体フレーム4側への油
溜めタンク50の締結を解除したとき、この油溜めタン
ク50を、油圧シリンダ49にチューブ51で連結した
ままで、上記側部開口46と上部開口45のいずれか近
傍にまで選択的に移動可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車体フレーム、シー
ト、サイドカバー、油溜めタンク等を車両構成部品とし
た場合における自動二輪車における車両構成部品の配設
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記自動二輪車における車両構成部品の
配設構造には、従来、次のように構成されたものがあ
る。
【0003】即ち、車体フレームの側部に、同上車体フ
レームの枠内をその外部に開放させる側部開口が形成さ
れ、上記車体フレームの側部にサイドカバーが取り付け
られ、このサイドカバーの着脱で上記側部開口が開閉さ
れるようになっている。
【0004】一方、後輪用ブレーキ装置が設けられ、こ
の装置は、ブレーキペダルの操作に伴って、ブレーキキ
ャリパ等のブレーキ本体に圧油を供給する油圧シリンダ
を備えている。また、上記車体フレームの枠内に油溜め
タンクが設けられ、この油溜めタンクは車体フレーム側
に締結具により着脱自在に締結されている。上記油溜め
タンクは可撓性のチューブにより上記油圧シリンダに連
結され、上記チューブを通し、油溜めタンクの油が上記
油圧シリンダに補給されるようになっている。
【0005】上記自動二輪車の製造過程では、上記車体
フレームにサイドカバーを取り付ける前に、側部開口を
通し、既に車体フレームの枠内に設けてある油溜めタン
クに油を注入する作業が行われる。そして、その後に、
上記サイドカバーが取り付けられて、上記側部開口が閉
じられることとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記サイド
カバーは平坦な薄板であって剛性が低いものであるた
め、車体フレームに対する上記サイドカバーの取り付け
には、通常、多くの締結具が用いられる。
【0007】このため、自動二輪車をある程度走行させ
た後などで、ユーザーが油溜めタンクの油量を確認する
などの保守、点検をしようとして、上記サイドカバーを
取り外そうとすると、上記したように締結具が多い分、
この取り外しに手間がかかり、よって、上記保守、点検
作業が煩雑になるという問題がある。
【0008】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、車体フレームの枠内に油溜めタンク
を設ける場合において、自動二輪車の製造過程で、上記
油溜めタンクへの油の充填作業が容易にできるようにす
ると共に、完成車の油溜めタンクへの保守、点検作業が
容易にできるようにすることを目的とする。
【0009】また、上記目的を達成するようにした場合
に、車体フレームの枠内における他の構成部品の収容空
間が、過度に狭められないようにすることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の自動二輪車における車両構成部品の配設構
造は、車体フレーム4の側部に側部開口46を形成して
この側部開口46がサイドカバー41の着脱で開閉され
るようにし、上記車体フレーム4の枠内で車体フレーム
4側に締結される油溜めタンク50を設け、この油溜め
タンク50を油圧シリンダ49に対しチューブ51で連
結した場合において、上記車体フレーム4の上面側に、
車体フレーム4の枠内をその外部に開放させる上部開口
45を形成し、上記車体フレーム4の上面側にシート3
4を着脱自在に取り付け、このシート34の着脱で上記
上部開口45が開閉されるようにし、上記車体フレーム
4側への油溜めタンク50の締結を解除したとき、この
油溜めタンク50を、油圧シリンダ49にチューブ51
で連結したままで、上記側部開口46と上部開口45の
いずれか近傍にまで選択的に移動可能としたものであ
る。
【0011】上記の場合、上部開口45を通して締結具
53への操作ができるようにしてもよい。
【0012】また、車体フレーム4が車幅方向に離れて
位置する左右一対のシートレール10,10を備え、こ
れら左右シートレール10,10間を上部開口45と
し、上記両シートレール10,10のうちいずれか一方
のシートレール10の下方近傍の空間を側部開口46と
し、同上一方のシートレール10の下方近傍に油溜めタ
ンク50を配設してもよい。
【0013】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0014】自動二輪車1の製造過程で、油溜めタンク
50に油を充填しようとする場合には、まず、車体フレ
ーム4の側部にサイドカバー41を取り付ける前に(図
1中二点鎖線図示)、開放されている側部開口46を通
して油溜めタンク50を同上側部開口46の近傍にま
で、チューブ51のたるみ51aを延ばしながら移動さ
せる(図1中二点鎖線図示)。
【0015】そして、上記油溜めタンク50に油を充填
し、次に、同上側部開口46を通しての作業により、上
記油溜めタンク50を車体フレーム4の枠内に戻し締結
具53により車体フレーム4側に締結させる。次に、上
記サイドカバー41を車体フレーム4の側部に取り付け
て、側部開口46を閉じる。
【0016】よって、上記油溜めタンク50への油の充
填は上記側部開口46を利用してできる。
【0017】ところで、上記車体フレーム4の側部から
サイドカバー41を取り外すには手間がかかるのに対
し、同上車体フレーム4の上面側からのシート34の取
り外しは、比較的容易にできるものである。
【0018】そこで、完成車の油溜めタンク50への保
守、点検作業をしようとする場合には、まず、上記車体
フレーム4の上面側からシート34を取り外して上部開
口45を開放させ、この上部開口45を通して上記油溜
めタンク50に対し上記作業をすればよい。
【0019】よって、完成車において、着脱作業の煩雑
なサイドカバー41を取り外すことなく、油溜めタンク
50への作業ができることとなる。
【0020】上記の場合、上部開口45を通して締結具
53への操作ができるようにしてもよい。
【0021】このようにすれば、車体フレーム4の上面
側からシート34を取り外すことにより、上部開口45
を開放させれば、この上部開口45を通しての締結具5
3の操作により、車体フレーム4側への油溜めタンク5
0の締結の解除ができると共に、同上上部開口45を通
して油溜めタンク50を同上上部開口45の近傍にまで
移動させることができて(図1中一点鎖線図示)、油溜
めタンク50の保守、点検作業ができることとなる。
【0022】また、車体フレーム4が車幅方向に離れて
位置する左右一対のシートレール10,10を備え、こ
れら左右シートレール10,10間を上部開口45と
し、上記両シートレール10,10のうちいずれか一方
のシートレール10の下方近傍の空間を側部開口46と
し、同上一方のシートレール10の下方近傍に油溜めタ
ンク50を配設してもよい。
【0023】このようにすれば、油溜めタンク50は上
部開口45の下方近傍における空間57の左右いずれか
に偏って設けられることから、同上空間57は広いまま
に保たれる。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0025】図2と図3において、図中符号1は、鞍乗
型車両たる自動二輪車であり、矢印Frはその進行方向
の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前
方に向っての方向をいうものとする。また、2は上記自
動二輪車1が走行可能な路面である。
【0026】上記自動二輪車1の車体3は車体静止側で
ある車体フレーム4を有している。この車体フレーム4
は、その前端にヘッドパイプを有し、このヘッドパイプ
の上部から後下方に向って左右一対の主フレーム6が延
出し、この主フレーム6の各延出端から更に後下方に向
ってそれぞれシートピラーチューブ7が延出している。
一方、同上ヘッドパイプの下部から後下方に向って左右
一対のダウンチューブ8が延出し、これらダウンチュー
ブ8の延出端と上記シートピラーチューブ7の延出端と
は互いに結合している。
【0027】また、上記主フレーム6の後端から後上方
に向って左右一対のシートレール10が延出し、このシ
ートレール10は左右一対のバックステー11,11に
よって上記シートピラーチューブ7に支持されている。
上記各バックステー11とシートピラーチューブ7とが
結合した部分はリヤアームブラケット12とされてい
る。
【0028】上記ヘッドパイプにはフロントフォーク1
4が操向自在に支承されている。このフロントフォーク
14の下端に前輪15が支承され、かつ、この前輪15
を上方から覆うフロントフェンダ16が設けられ、この
フロントフェンダ16は同上フロントフォーク14の上
下方向の中途部に固着されている。一方、同上フロント
フォーク14の上端にはハンドル17が取り付けられて
いる。
【0029】上記リヤアームブラケット12に枢支軸1
8によりリヤアーム19が上下揺動自在に枢支されてい
る。このリヤアーム19の揺動端に後輪20が支承さ
れ、上記シートレール10とリヤアーム19との間に緩
衝器21が架設されている。また、上記後輪20を上方
から覆う樹脂製のリヤフェンダ22が設けられ、このリ
ヤフェンダ22は上記した左右のシートレール10,1
0とバックステー11,11との間に配置され、これら
シートレール10とバックステー11とに支持されてい
る。
【0030】上記主フレーム6、シートピラーチューブ
7、およびダウンチューブ8で囲まれた空間に、つま
り、車体フレーム4の枠内に内燃機関であるエンジン2
3が設けられている。このエンジン23はクランクケー
ス24とシリンダ25を有して、上記車体フレーム4に
締結具により着脱自在に支持されている。上記クランク
ケース24の後面に動力伝達装置26が連設され、この
動力伝達装置26に上記後輪20がチェーン伝動機構に
より連結されている。
【0031】上記シリンダ25の後面には吸気管27と
気化器28が連設されている。一方、同上シリンダ25
の前面には排気管29の一端が連結され、同上排気管2
9の他端側は上記ダウンチューブ8の下側近傍を通って
後方に延び、その後端にサイレンサ30が連結され、こ
のサイレンサ30は上記後輪20の側方近傍に位置して
いる。
【0032】上記主フレーム6には燃料タンク31が支
持され、この燃料タンク31から上記気化器28に燃料
が供給される。一方、上記シートレール10には、上記
リヤフェンダ22の上方近傍にシート34が支持され、
このシート34の前部がメインシート35、後部がタン
デムシート36とされている。上記メインシート35に
ライダーが着座可能であり、このライダー用のフートレ
スト37は、リヤアームブラケット12の下部に取り付
けられたブラケット38に突設されている。また、上記
タンデムシート36には同乗者が着座可能であり、この
同乗者用のタンデムフートレスト36は前記バックステ
ー11に突設されている。
【0033】そして、上記エンジン23の駆動により、
その動力が動力伝達装置26を介し、後輪20に伝達さ
れれば、上記自動二輪車1が路面2上を前方に向って走
行可能とされる。
【0034】特に、図1と図3において、上記シート3
4は、上記左右シートレール10,10上に跨るように
して着脱自在に取り付けられており、上記シート34の
取り外しは、上記シートレール10,10の上方に向っ
て行われる。
【0035】また、上記シートレール10,10にシー
ト34を取り付けたとき、その状態にロック可能とする
ロック装置40が設けられている。このロック装置40
は錠40aと、キー操作部40bを備えている。そし
て、上記キー操作部40bに対しキー操作すれば、上記
ロック装置40はシート34をロックし、もしくはロッ
ク解除させる。
【0036】図1から図3において、前記リヤフェンダ
22は上記後輪20を上方から覆うフェンダ本体22a
を有している。このフェンダ本体22aは、側面視(図
2、図3)で、上方に凸状の円弧状をなしている。ま
た、図1で示す横断面の形状も上方に凸状の円弧状をな
している。また、同上リヤフェンダ22は、上記フェン
ダ本体22aの左右各側部に一体成形される側部フラン
ジ22bを有している。これら各側部フランジ22bは
上記フェンダ本体22aに沿って側面視で円弧状に延
び、その横断面の各形状は、それぞれほぼ垂直に延びて
いる。なお、図1中の符号Cは、自動二輪車1の車幅方
向の中心線を示している。
【0037】上記車体3の後部の左右各側部を構成する
シートレール10、バックステー11、およびリヤフェ
ンダ22側部を、その外側方から一体的に覆う樹脂製の
サイドカバー41が設けられている。これら各サイドカ
バー41は上記シートレール10とバックステー11と
に複数の締結具により着脱自在に締結されている。
【0038】特に、図1で示すように、上記サイドカバ
ー41は、その横断面が外側方に向って凸状の円弧状を
なしている。このサイドカバー41の上縁41aは上記
シート34の側部34aの内側に嵌り込んでおり、これ
らシート34の側部34aと、サイドカバー41の上縁
41aとの間の隙間は小さくされて、自動二輪車1の側
面の見栄えの向上が図られている。
【0039】前記タンデムシート36は荷物42を載置
させる荷台ともなっている。上記タンデムシート36の
下方における車体3後部の各側部に、前後一対のフック
43,43がそれぞれ取り付け具44により取り付けら
れている。
【0040】上記車体フレーム4後部の上面側を構成す
る上記左右シートレール10,10の間に、上部開口4
5が形成されている。この上部開口45は車体フレーム
4の枠内をその外部の上方に向って開放させる。
【0041】前記のように、左右シートレール10,1
0に跨るようにして、これらシートレール10,10に
前記シート34が着脱自在に取り付けられており、この
シート34の着脱で、上記上部開口45が開閉される。
つまり、図1と図3中実線で示すように、両シートレー
ル10,10にシート34を取り付ければ、上記上部開
口45が閉じられ、同上図1と図3中仮想線で示すよう
に、両シートレール10,10からシート34を取り外
せば、上記上部開口45が開放される。
【0042】上記車体フレーム4後部の各側部を構成す
るシートレール10とバックステー11の間に側部開口
46が形成されている。この側部開口46は車体フレー
ム4の枠内をその外部の外側方に向って開放させる。
【0043】前記のように、上記シートレール10とバ
ックステー11とに跨るように、これらシートレール1
0とバックステー11とに前記サイドカバー41が取り
付けられており、このサイドカバー41の着脱で、上記
側部開口46が開閉される。つまり、図1中実線で示す
ように、シートレール10とバックステー11とにサイ
ドカバー41を取り付ければ、上記側部開口46が閉じ
られ、同上図1中仮想線で示すように、シートレール1
0とバックステー11とからサイドカバー41を取り外
せば、上記側部開口46が開放される。
【0044】後輪20を制動可能とするブレーキ装置4
8が設けられている。このブレーキ装置48は、上記後
輪20と共に回転するブレーキディスク、および車体フ
レーム4側に支持されて上記ブレーキディスクの外縁部
に外嵌する油圧式のキャリパとで構成されるブレーキ本
体を備えている。また、このブレーキ本体に圧油を供給
する油圧シリンダ49が備えられ、この油圧シリンダ4
9は車体フレーム4のバックステー11に支持されてい
る。
【0045】また、上記油圧シリンダ49の上方に油溜
めタンク50が設けられている。この油溜めタンク50
は可撓性のチューブ51により上記油圧シリンダ49に
連結され、上記チューブ51の長手方向中途部にはたる
み51aが与えられている。そして、上記チューブ51
を通し、油溜めタンク50の油が上記油圧シリンダ49
に補給されるようになっている。
【0046】上記車体フレーム4のブラケット38には
ブレーキペダル52が上下回動自在に枢支され、このブ
レーキペダル52を踏み込むと、これに上記油圧シリン
ダ49が連動し、これにより生じた圧油がブレーキ本体
に供給され、後輪20が制動されるようになっている。
【0047】上記油溜めタンク50は車体フレーム4側
であるリヤフェンダ22の側部フランジ22bに対し、
締結具53により着脱自在に締結されている。また、上
記油溜めタンク50は左右側部フランジ22b,22b
のうち、右側の側部フランジ22bと、フェンダ本体2
2aの車幅方向中央部とに挟まれた空間54に配設され
ている。
【0048】上記油溜めタンク50と車幅方向で対向す
る上記側部フランジ22bの部分には、その上縁に切り
欠き55が形成され、この切り欠き55を通して、上記
油溜めタンク50がその外側方に容易に移動可能とされ
ている。
【0049】上記油溜めタンク50と切り欠き55は、
車体フレーム4の側部に取り付けられた上記サイドカバ
ー41により、その外側方から覆われて自動二輪車1の
見栄えが良好に保たれている。
【0050】上記車体フレーム4側のリヤフェンダ22
への油溜めタンク50の締結を解除したとき、この油溜
めタンク50は、油圧シリンダ49にチューブ51で連
結されたままで、上記上部開口45と、側部開口46の
いずれか近傍まで選択的に移動可能とされている。
【0051】これをより具体的に説明すると、自動二輪
車1の製造過程で、油溜めタンク50に油を充填しよう
とする場合には、まず、車体フレーム4の側部にサイド
カバー41を取り付ける前に(図1中二点鎖線図示)、
開放されている側部開口46を通して油溜めタンク50
を把持し、これを切り欠き55を通し同上側部開口46
の近傍にまで、チューブ51のたるみ51aを延ばしな
がら移動させ、更に、同上側部開口46を通過させて、
外側方に引き出す(図1中二点鎖線図示)。
【0052】そして、上記油溜めタンク50に油を充填
し、次に、同上側部開口46と切り欠き55を通しての
作業により、上記油溜めタンク50を車体フレーム4の
枠内に戻し締結具53により車体フレーム4側である側
部フランジ22bに締結させる。次に、上記サイドカバ
ー41を車体フレーム4の側部に取り付けて、側部開口
46を閉じる。
【0053】ところで、上記車体フレーム4の側部から
サイドカバー41を取り外すには、複数の締結具を操作
する必要があって、これには手間がかかるのに対し、同
上車体フレーム4の上面側からのシート34の取り外し
は、比較的容易にできるものである。
【0054】そこで、完成車の油溜めタンク50への保
守、点検作業をしようとする場合には、まず、上記車体
フレーム4の上面側からシート34を取り外して上部開
口45を開放させる。次に、この上部開口45を通して
の締結具53の操作により、車体フレーム4側への油溜
めタンク50の締結を解除させると共に、同上上部開口
45を通して油溜めタンク50を同上上部開口45の近
傍にまで移動させ(図1中一点鎖線図示)、この油溜め
タンク50の保守、点検作業を行う。
【0055】また、上記左右シートレール10,10の
うち、一方のシートレール10である右側のシートレー
ル10の下方近傍の空間が、上記側部開口46とされて
おり、同上右側のシートレール10の下方近傍で、上記
側部開口46内に上記油溜めタンク50が配設されてい
る。
【0056】このため、上記油溜めタンク50は上部開
口45の下方近傍における空間57の左右いずれかのう
ちの右方に偏って設けられることから、同上空間57は
広いままに保たれる。よって、上記空間57は他の構成
部品の収容空間として有効に用いられる。
【0057】また、上記したように、一方のシートレー
ル10の下方近傍の空間を側部開口46とし、同上一方
のシートレール10の下方近傍に油溜めタンク50を配
設したことから、この油溜めタンク50は上記側部開口
46の近傍に配置させられている。
【0058】このようにして、自動二輪車1の製造過程
で、上記側部開口46を通しての上記油溜めタンク50
への油の充填作業が極めて容易にできることとされてい
る。
【0059】
【発明の効果】この発明によれば、自動二輪車の製造過
程で、油溜めタンクに油を充填しようとする場合には、
まず、車体フレームの側部にサイドカバーを取り付ける
前に、開放されている側部開口を通して油溜めタンクを
同上側部開口の近傍にまで、チューブのたるみを延ばし
ながら移動させる。
【0060】そして、上記油溜めタンクに油を充填し、
次に、同上側部開口を通しての作業により、上記油溜め
タンクを車体フレームの枠内に戻し締結具により車体フ
レーム側に締結させる。次に、上記サイドカバーを車体
フレームの側部に取り付けて、側部開口を閉じる。
【0061】よって、上記油溜めタンクへの油の充填は
上記側部開口を利用してできるため、車体フレームの枠
内に油溜めタンクを設ける場合において、自動二輪車の
製造過程における上記油溜めタンクへの油の充填作業は
容易にできることとなる。
【0062】ところで、上記車体フレームの側部からサ
イドカバーを取り外すには手間がかかるのに対し、同上
車体フレームの上面側からのシートの取り外しは、比較
的容易にできるものである。
【0063】そこで、完成車の油溜めタンクへの保守、
点検作業をしようとする場合には、まず、上記車体フレ
ームの上面側からシートを取り外して上部開口を開放さ
せ、この上部開口を通して上記油溜めタンクに対し上記
作業をすればよい。
【0064】よって、完成車において、着脱作業の煩雑
なサイドカバーを取り外すことなく、油溜めタンクへの
作業ができることから、この作業が容易となる。
【0065】上記の場合、上部開口を通して締結具への
操作ができるようにしてもよい。
【0066】このようにすれば、車体フレームの上面側
からシートを取り外すことにより、上部開口を開放させ
れば、この上部開口を通しての締結具の操作により、車
体フレーム側への油溜めタンクの締結の解除ができると
共に、同上上部開口を通して油溜めタンクを同上上部開
口の近傍にまで移動させることができて、油溜めタンク
の保守、点検作業ができることとなる。
【0067】よって、着脱操作の容易なシートの取り外
しと、これにより開放された上部開口を通すだけで、締
結具と油溜めタンクへの作業ができることから、この作
業は、より容易となる。
【0068】また、車体フレームが車幅方向に離れて位
置する左右一対のシートレールを備え、これら左右シー
トレール間を上部開口とし、上記両シートレールのうち
いずれか一方のシートレールの下方近傍の空間を側部開
口とし、同上一方のシートレールの下方近傍に油溜めタ
ンクを配設してもよい。
【0069】このようにすれば、油溜めタンクは上部開
口の下方近傍における空間の左右いずれかに偏って設け
られることから、同上空間は広いままに保たれる。よっ
て、上記空間は他の構成部品の収容空間として有効に用
いることができる。
【0070】また、上記したように、一方のシートレー
ルの下方近傍の空間を側部開口とし、同上一方のシート
レールの下方近傍に油溜めタンクを配設したことから、
この油溜めタンクは上記側部開口の近傍に配置されるこ
ととなる。
【0071】よって、自動二輪車の製造過程で、上記側
部開口を通しての上記油溜めタンクへの油の充填作業は
極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油溜めタンクを設けた部分を後方からみた図で
ある。
【図2】自動二輪車の全体側面図である。
【図3】図2の部分拡大一部破断図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 3 車体 4 車体フレーム 10 シートレール 11 バックステー 22 リヤフェンダ 22a フェンダ本体 22b 側部フランジ 34 シート 41 サイドカバー 45 上部開口 46 側部開口 48 ブレーキ装置 49 油圧シリンダ 50 油溜めタンク 51 チューブ 51a たるみ 53 締結具 55 切り欠き 57 空間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの側部に、同上車体フレー
    ムの枠内をその外部に開放させる側部開口を形成し、上
    記車体フレームの側部にサイドカバーを取り付け、この
    サイドカバーの着脱で上記側部開口が開閉されるように
    し、同上車体フレームの枠内に油溜めタンクを設けると
    共にこの油溜めタンクを上記車体フレーム側に締結具に
    より着脱自在に締結し、一方、ブレーキ本体に圧油を供
    給可能とする油圧シリンダを設け、上記油溜めタンクを
    上記油圧シリンダに対したるみを与えた可撓性チューブ
    で連結した自動二輪車における車両構成部品の配設構造
    において、 上記車体フレームの上面側に、車体フレームの枠内をそ
    の外部に開放させる上部開口を形成し、上記車体フレー
    ムの上面側にシートを着脱自在に取り付け、このシート
    の着脱で上記上部開口が開閉されるようにし、上記車体
    フレーム側への油溜めタンクの締結を解除したとき、こ
    の油溜めタンクを、油圧シリンダにチューブで連結した
    ままで、上記側部開口と上部開口のいずれか近傍にまで
    選択的に移動可能とした自動二輪車における車両構成部
    品の配設構造。
  2. 【請求項2】 上部開口を通して締結具への操作ができ
    るようにした請求項1に記載の自動二輪車における車両
    構成部品の配設構造。
  3. 【請求項3】 車体フレームが車幅方向に離れて位置す
    る左右一対のシートレールを備え、これら左右シートレ
    ール間を上部開口とし、上記両シートレールのうちいず
    れか一方のシートレールの下方近傍の空間を側部開口と
    し、同上一方のシートレールの下方近傍に油溜めタンク
    を配設した請求項1、もしくは2に記載の自動二輪車に
    おける車両構成部品の配設構造。
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