JPH0732973Y2 - 固着用ねじ付溶接スタツド - Google Patents

固着用ねじ付溶接スタツド

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Publication number
JPH0732973Y2
JPH0732973Y2 JP1989152207U JP15220789U JPH0732973Y2 JP H0732973 Y2 JPH0732973 Y2 JP H0732973Y2 JP 1989152207 U JP1989152207 U JP 1989152207U JP 15220789 U JP15220789 U JP 15220789U JP H0732973 Y2 JPH0732973 Y2 JP H0732973Y2
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JP
Japan
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welding
stud
valley
thread
inclination
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JP1989152207U
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JPH0391511U (ja
Inventor
政文 加藤
Original Assignee
日本ドライブイツト株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、金属製の支持母材に立植され、合成樹脂製の
緊締具と共動して被取付部材を支持母材に固着するのに
用いられる固着用ねじ付溶接スタッドに関するものであ
る。
[従来の技術] 従来この種の固着用溶接スタッドとしては、例えば、実
公昭62−2331号公報に記載されたように円筒状の谷底を
もつ溝を形成し、溝間の畝部にはほぼ半径方向にのびる
比較的長いフランクとこのフランクより傾斜の緩やかな
比較的短いフランクとで鋭い先端部を形成したものが公
知である。
このようなねじ付溶接スタッドは金属製の母材にスタッ
ド溶接法により溶接され、そして母材に固定または装着
すべき取付部材に設けた取付孔に通しその上から例えば
実実公平1−24418号公報に記載されたような合成樹脂
製の緊締具をねじ係止することにより取付部材を母材に
固定または装着するために利用され得る。
[考案が解決しようとする課題] ところで、このような公知の固着用ねじ付溶接スタッド
は通常棒材から転造により製作されるが、上記実公昭62
−2331号公報に記載されたように円筒状の谷底をもつ溝
を形成し、溝間の畝部にはほぼ半径方向にのびる比較的
長いフランクとこのフランクより傾斜の緩やかな比較的
短いフランクとで鋭い先端部を転造工具で形成する際、
棒材が比較的柔らかい金属から成る場合には材料が流動
し易いため畝部に一様に比較的鋭い先端部を形成するこ
とは可能であるが、棒材が錆等に強いステンレス鋼等の
比較的硬質の金属から成る場合には転造工具を工夫して
も円筒状の谷底に相当する部分の材料を畝部の先端部へ
流動させるには相当量の最良の流動が必要となり、畝部
の先端部への材料の流動が充分に行われず一様な鋭い先
端部を形成できない場合が生じ易いだけでなく、使用す
る転造工具及び転造工程も複雑となり、その結果スタッ
ド自体の製造コストも高くなることになる。
一方、今日このような固着用ねじ付溶接スタッドはファ
スニングの容易性、適応性等の観点からいろいろな分野
に応用されており、その中には苛酷な使用環境もあり、
機械的強度だけでなく錆などに強い材質のものが要求さ
れてきている。このような点から従来転造による製造が
難しいとされていたステンレス鋼から成る固着用ねじ付
溶接スタッドの需要が益々増える傾向にある。しかしな
がら従来提案されているようなねじ構造すなわち円筒状
の谷底を持つ溝をもち、溝間の畝部にはほぼ半径方向に
のびる比較的長いフランクとこのフランクより傾斜の緩
やかな比較的短いフランクとで鋭い先端部を形成したも
のを転造だけで作ることは極めて難しい。
そこで、本考案は、上記の問題点を解決してステンレス
鋼のような比較的硬質の金属材料から成り、しかし転造
により係止性の優れたねじ構造を形成した固着用ねじ付
溶接スタッドを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本考案による固着用ねじ
付溶接スタッドは、ステンレス鋼のような硬質の金属材
料から成る棒状本体の基部に溶接チップを備え、この溶
接チップに隣接した部位から頭部へ向かって転造により
ねじ部を形成し、ねじ部の縦断面形状において各ねじ山
から基部側の谷へ向かう傾斜が各ねじ山から頭部側の谷
へ向かう傾斜より大きくしかも谷が折曲部なしに連続し
て滑らかな曲面を描きそして各ねじ山の稜線が一つの連
続した尖った縁を成すように構成したことを特徴として
いる。
[作用] このように構成した本考案による固着用ねじ付溶接スタ
ッドは、ねじ部の縦断面形状が隣接ねじ山間において折
曲部なしに各ねじ山から基部側の谷へ向かう傾斜が各ね
じ山から頭部側の谷へ向かう傾斜より大きい滑らかな曲
面を描いているので、転造によりねじ部を形成する際に
材料の流動が比較的容易となり、各ねじ山の稜線に連続
した尖った一様な縁を確実に形成することができる。ま
た、各ねじ山の基部側がけわしく頭部側が緩やかに形成
されているので、緊締具の取付け工程では装着し易く、
取付け後は引張り方向の応力が加わった時に応力が分散
され、しっかりとグリップされてはずれにくい。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案を実施例について説明す
る。
第1図には本考案による固着用ねじ付溶接スタッドを示
し、ステンレス鋼製のスタッド本体1の基部2には母材
(図示してない)にスタッド溶接される溶接フランジ3
が形成され、その端面中央には溶接チップ4が形成され
ている。スタッド本体1の基部2から頭部5へ向かって
ねじ部6が形成されており、このねじ部6の最外方輪郭
線はスタッド本体1の外周囲より僅かに外方向へ突出し
ている。またスタッド本体1の縦断面において各ねじ山
7は、第2図に拡大して示すように各ねじ山7から基部
側の谷へ向かう傾斜が各ねじ山7から頭部側の谷へ向か
う傾斜より大きくなるような形状をもっている。従って
ねじ山7間の谷8は上側すなわち頭部側のねじ山の近く
に位置ししかも隣接ねじ山7間において折曲部なしに滑
らかな曲面を描いて形成されている。これによりステン
レス鋼製のスタッド本体1に転造によりねじ部6を形成
する際に材料が流動し易く、ねじ山7の稜線に連続した
尖った一様な縁を容易に形成することができる。
このように構成した固着用ねじ付溶接スタッドは第3図
に示すように別途用意した合成樹脂製の任意の形式の緊
締具9と共に使用され、すなわち固着用ねじ材溶接スタ
ッドを母材10にスタッド溶接により溶接し、この溶接し
たスタッドに、装着または固定しようとする部材11の取
付孔12を挿通し、その上から合成樹脂製の緊締具9を装
着し、この緊締具9を固着用ねじ付溶接スタッドのねじ
部に係止させることにより上記部材11を母材に固定する
ことができる。この場合、図示したように固着用ねじ付
溶接スタッドのねじ部6のねじ山7の稜線が尖った一様
な縁部を成しているので、この縁部に部材11の内周部が
食い付き、引き抜き方向の力が加わっても部材11をしっ
かりと保持することができる。
ところで図示実施例では、固着用ねじ付溶接スタッドは
ステンレス鋼で構成しているが、当然他の金属材料で構
成することもできる。またこの固着用ねじ付溶接スタッ
ド共に用いられることになる緊締具は合成樹脂製のもの
に限定されず、他の公知の形状、材質のものを使用する
ことができる。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案による固着用ねじ付溶
接スタッドは、ねじ部隣接ねじ山間において折曲部なし
に各ねじ山から基部側の谷へ向かう傾斜が各ねじ山から
頭部側の谷へ向かう傾斜より大きい滑らかな曲面を描く
縦断面形状をもっているので、転造によりねじ部を形成
する際に材料の流動が比較的容易となり、各ねじ山の稜
線に連続した尖った一様な縁を確実に形成することがで
き、従って材料に比較的硬質の棒材を使用しても尖った
一様な先縁部をもつねじ部を備えた溶接スタッドを複雑
な転造工程を必要とせずに低コストで製造することがで
きる。
また、各ねじ山の基部側がけわしく頭部側が緩やかに形
成されているので、緊締具の取付け工程では装着し易
く、取付け後はねじ部の尖った一様な先縁部に緊締具が
食い付き引張り方向の応力が加わっても充分な緊締力を
保証することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例を示す概略正面図、第2図は
第1図の溶接スタッドの拡大部分縦断面図、第3図は本
考案の溶接スタッドの使用例を示す概略断面図である。 図中、 1:スタッド本体 2:基部 3:溶接フランジ 4:溶接チップ 5:頭部 6:ねじ部 7:ねじ山 8:谷

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステンレス鋼のような硬質の金属材料から
    成る棒状本体の基部に溶接チップを備え、この溶接チッ
    プに隣接した部位から頭部へ向かって転造によりねじ部
    を形成し、ねじ部の縦断面形状において各ねじ山から基
    部側の谷へ向かう傾斜が各ねじ山から頭部側の谷へ向か
    う傾斜より大きくしかも谷が折曲部なしに連続して滑ら
    かな曲面を描きそして各ねじ山の稜線が一つの連続した
    尖った縁を成すように構成したことを特徴とする固着用
    ねじ付溶接スタッド。
JP1989152207U 1989-12-29 1989-12-29 固着用ねじ付溶接スタツド Expired - Lifetime JPH0732973Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0391511U JPH0391511U (ja) 1991-09-18
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101195914B1 (ko) * 2010-06-08 2012-10-30 마스다 분이치로 스터드 용접식 앙카 조립체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55181012U (ja) * 1979-06-15 1980-12-26
JPS60172021U (ja) * 1984-04-25 1985-11-14 田野口 勲夫 緊締具
JPS622331U (ja) * 1985-06-20 1987-01-08

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