JPH07329619A - 座席反転装置 - Google Patents

座席反転装置

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Publication number
JPH07329619A
JPH07329619A JP12263694A JP12263694A JPH07329619A JP H07329619 A JPH07329619 A JP H07329619A JP 12263694 A JP12263694 A JP 12263694A JP 12263694 A JP12263694 A JP 12263694A JP H07329619 A JPH07329619 A JP H07329619A
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JP
Japan
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seat
turning
frame
rotation
seat frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP12263694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kokichi Suzuki
幸吉 鈴木
Hideshi Yoshida
秀史 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANAKA DENKI KK
Shiroki Corp
Original Assignee
TANAKA DENKI KK
Shiroki Corp
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Publication date
Application filed by TANAKA DENKI KK, Shiroki Corp filed Critical TANAKA DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座席反転装置をコンパクトに設置して座席反
転装置の下方に広い空きスペースを確保する。 【構成】 支持台3の上端付近にはベースフレーム5に
固定されたギヤードモータ13と、シートフレーム2に
結合されて回転中心aの回りを旋回する旋回部材18
と、ギヤードモータ13の出力軸14に固定され、旋回
部材18の旋回範囲を避けた位置を回動起点として回動
して旋回部材18を180°旋回させる伝動アーム15
とを有する座席駆動機構と、ロック部材6を駆動してシ
ートフレーム2のロック状態を解除するロック解除機構
とをほぼ同一の水平レベルで配列する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用の座席を自動的
に反転させる座席反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では車両用の座席を車両の進行方向
へ自動的に反転させるに際し、例えば座席のシートフレ
ームをロックするロック機構のロック状態を電磁ソレノ
イドによって解除してから、モータの回転を電磁クラッ
チおよび伝動部材を介してシートフレームに伝達してシ
ートフレームを回転させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】座席反転装置中に電磁
ソレノイドや電磁クラッチを組込むと、装置の重量が増
加する問題点や、作動時に騒音が発生する問題点があ
り、また、座席駆動機構中に電磁クラッチや伝動部材を
組込むと、シートフレームの下方で座席駆動機構が占め
るスペースが増大する問題点がある。本発明は上記問題
点を解消し、座席反転装置をコンパクト化および軽量化
して作動時の騒音の発生を無くすことを課題とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の座席反転装置
は、180°の角度範囲内で水平回転可能なシートフレ
ームが載置され、車室のフロア上に立設された脚部と、
この脚部の上端に結合されたベースフレームとを有する
支持台の上端付近には、軸心が前記シートフレームの回
転中心と一致するように配設された出力軸を有し、前記
ベースフレームに固定されたモータと、前記シートフレ
ームに結合されて前記回転中心の回りを旋回する旋回部
材と、前記出力軸に固定されて前記旋回部材の旋回範囲
を避けた位置を回動起点として回動し、前記旋回部材を
押動して時計回り若しくは反時計回りに180°旋回さ
せる伝動アームとを有する座席駆動機構を設置した構成
を有する。
【0005】請求項2の座席反転装置は、座席の反転時
には前記伝動アームが前記回動起点から前記旋回部材に
当接する押動開始位置まで空押し状態で時計回り若しく
は反時計回りに回動し、前記押動開始位置から前記旋回
部材を押動して時計回り若しくは反時計回りに180°
旋回させて停止し、この停止位置から前記旋回部材を残
して前記回動起点まで逆戻り回動するようにした構成を
有する。
【0006】請求項3の座席反転装置は、前記支持台の
上端付近には前記シートフレームを前記支持台にロック
するロック部材に連繋された状態で前記ベースフレーム
に取付けられ、座席の反転開始に先立って前記ロック部
材を駆動して前記シートフレームのロック状態を解除す
るロック解除機構と、前記座席駆動機構とをほぼ同一の
水平レベルで配列した構成を有する。
【0007】
【作用】請求項1の座席反転装置では、支持台のベース
フレームに固定されたモータと、シートフレームに結合
された旋回部材と、モータの出力軸に固定されて旋回部
材を旋回させる伝動アームとを有する座席駆動機構を支
持台の上端付近に設置して座席駆動機構の下方に空きス
ペースを形成する。
【0008】請求項2の座席反転装置では、座席の反転
に際し、モータが起動されると、伝動アームが回動起点
から旋回部材に当接する押動開始位置まで空押し状態で
時計回り若しくは反時計回りに回動した後で、伝動アー
ムが旋回部材を押動して時計回り若しくは反時計回りに
180°旋回させ、シートフレームを180°反転させ
て一時的に停止する。シートフレームの反転後、伝動ア
ームが停止位置から旋回部材を残して回動起点まで反時
計回り若しくは時計回りに逆戻り回動して回動起点に復
帰する。
【0009】請求項3の座席反転装置では、シートフレ
ームを支持台にロックするロック部材を駆動してシート
フレームのロック状態を解除するロック解除機構と、座
席駆動機構とを支持台の上端付近にほぼ同一の水平レベ
ルで設置することによって、座席反転装置の下方に広い
空きスペースを形成する。
【0010】
【発明の効果】請求項1によれば、モータの出力軸に固
定した伝動アームの動きを旋回部材に直接伝えてシート
フレームを回転させることができ、また、出力軸の回転
を伝動アームおよび旋回部材が占める狭いスペース内で
シートフレームに的確に伝達し、シートフレームを円滑
に回転させて座席を反転させることができる。
【0011】また、座席を反転させるための座席駆動機
構の部品点数を最小限に節減して座席駆動機構を軽量化
およびコンパクト化することができ、モータを小型化し
て座席駆動機構が占める上下方向のスペースを縮小し、
座席駆動機構の下方に空きスペースを造出することがで
きるので、座席に着座した乗客の脚の動きが座席駆動機
構のために妨げられたり、乗客の脚が座席駆動機構に突
当る等の不具合を解消することができる。
【0012】また、伝動アームの回動起点が旋回部材の
旋回範囲を避けた位置に配設され、シートフレームが回
転しても、旋回部材が回動起点で待機している伝動アー
ムに干渉されずに旋回して旋回部材の旋回動作が伝動ア
ームに伝達されないので、座席を手動操作によって回転
させるときに座席を小さな操作力でスムースに回転させ
ることができる。
【0013】請求項2によれば、座席を時計回りおよび
反時計回りの何れの方向へ反転させる場合でも、伝動ア
ームが回動起点からスタートして必要最小限の回動範囲
内を回動して旋回部材を旋回させるので、座席を反転す
るときに無駄な動きを無くして座席反転時の所要時間を
短縮することができる。
【0014】請求項3によれば、座席反転装置全体を支
持台の上端付近のコンパクトなスペース内に集中的に配
置してあるので、座席駆動機構の下方およびロック解除
機構の下方にそれぞれ広い空きスペースを造出すること
ができ、乗客の脚の動きが座席反転装置によって妨げら
れたり、乗客の脚が座席反転装置の突当る等の不具合を
解消することができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の1実施例を図面にしたがって
説明する。座席反転装置は車両の客室等の車室内に通路
を挟んで配列された2列の座席群を各座席1が車両の進
行方向に向くように一斉に反転させるか、若しくは、2
列の座席群のうち千鳥状に配列された半数の座席群を一
斉に反転させる目的で設置される。
【0016】座席1は1人掛け用、2人掛け用若しくは
3人掛け用で各座席1は腰掛け1aと、リクライニング
機構によって傾倒角度が調整される背もたれ1bとを備
え、車室の通路の両側でフロアFにそれぞれ固定された
各支持台3上に水平回転動作可能に載置されている。
【0017】支持台3にはフロアF上に立設された2対
の脚部3aが形成されるとともに、支持台3の上端には
各脚部3aの上端に結合された状態で水平状に設置され
て座席1のシートフレーム2が水平回転可能に載置され
たベースフレーム5が形成されている。
【0018】ベースフレーム5の反通路側のサイドバー
5aにはシートフレーム2が180°の角度範囲内で水
平回転するようにシートフレーム2の過剰回転を阻止す
る1対のストッパブロック4A,4Bが前後方向に離れ
て設置されている。
【0019】ベースフレーム5の通路側端部には上ブラ
ケット40と下ブラケット41とが結合され、図6に示
すように上ブラケット40に結合されたスリーブ21内
にはシートフレーム2を回転端でロックする丸棒状のロ
ック部材6が直立状で上下動可能に嵌挿され、このロッ
ク部材6の上部には水平状に設置された伝動ピン6aが
貫挿され、スリーブ21には伝動ピン6aが挿通された
縦長状の通し孔21aが貫設されている。
【0020】ロック部材6は上端が上ブラケット40に
掛止されて下端がロック部材6の下端に貫挿された連結
ピン33に掛止された前後1対のスプリング35によっ
て常時上方へ付勢されている。
【0021】ロック部材6の下端には下ブラケット41
に貫挿された支軸32によって上下方向への搖動可能に
支持された足踏みペダル9がその中央部付近に貫挿され
た連結ピン33を介して共動可能に連結され、足踏みペ
ダル9の先端部を足で押下げてロック部材6を下動させ
ることができる。
【0022】支持台3のベースフレーム5の中央部に結
合されたスライドベース10の上面にはシートフレーム
2を案内して回転可能に支持する環状のガイドリング1
1が固定されている。
【0023】スライドベース10の下面には支持台3の
上端付近に設置されたギヤードモータ13が取付けら
れ、このギヤードモータ13は軸心がシートフレーム2
の回転中心aと一致するように直立状に設置された出力
軸14を備えている。ギヤードモータ13の出力軸14
は車両の配電ボックス内に装入された操作ボードの上り
用操作スイッチ若しくは下り用操作スイッチを押すこと
によって時計回り若しくは反時計回りに回転駆動され
る。
【0024】ギヤードモータ13の出力軸14には水平
方向へ延出されて回動動作によってシートフレーム2を
時計回り若しくは反時計回りに回転駆動する伝動アーム
15の基端部が固定されている。
【0025】シートフレーム2にはその長手方向に沿っ
て並設された1対のフレームパイプ2aと、このフレー
ムパイプ2aの両端付近にそれぞれ橋架された1対のサ
イドバー2bとが形成されている。
【0026】シートフレーム2の両サイドバー2bの内
側面の中央部にはそれぞれロックガイド22が結合さ
れ、この両ロックガイド22の先端中央部にはロック部
材6が係脱するロック孔22aがそれぞれ凹設されてい
る。シートフレーム2が両方の回転端へ回転した状態で
ロック部材6が上動すると、ロック部材6の上端がロッ
ク孔22aに係合してシートフレーム2が支持台3にロ
ックされ、ロック部材6が下動すると、ロック部材6の
上端がロック孔22aから脱出してシートフレーム2の
ロック状態が解除される。
【0027】シートフレーム2の一方のフレームパイプ
2aにはシートフレーム2が時計回りの回転端若しくは
反時計回りの回転端へ回転したときに支持台3のストッ
パブロック4A若しくは4Bに当接してシートフレーム
2の両方の回転端位置を規定する第1位置決め部材20
Aおよび第2位置決め部材20Bが長手方向へ離れて結
合されている。
【0028】両位置決め部材20A,20Bはシートフ
レーム2が時計回りの回転端へ回転してシートフレーム
2の長手方向が通路に対して直角となったときに第1位
置決め部材20Aが一方のストッパブロック4Aに当接
し、シートフレーム2が反時計回りの回転端へ回転して
シートフレーム2の長手方向が通路に対して直角となっ
たときに第2位置決め部材20Bが他方のストッパブロ
ック4Bに当接するように設置されている。
【0029】シートフレーム2の両フレームパイプ2a
の中央部にそれぞれ結合されたフレームブラケット2c
には図3に示すように方形板状の上回転板16が固定さ
れ、この上回転板16の下面には前記ガイドリング11
に係合した状態でガイドリング11によって案内されて
水平回転する環状の下回転板17が固定されている。下
回転板17にはガイドリング11の水平周面に接する複
数個の球体37と、ガイドリング11の垂直周面に接し
て回転する複数個のコロ38とが取付けられている。
【0030】上回転板16には座席1の反転時に伝動ア
ーム15によって押動されて回転中心aの回りを時計回
り若しくは反時計回りに180°旋回するローラ状の旋
回部材18が結合されている。
【0031】伝動アーム15は、旋回部材18の旋回範
囲を避けた位置で、旋回部材18の時計回りの旋回端位
置bから時計回りに90°離れ、かつ、旋回部材18の
反時計回りの旋回端位置cから反時計回りに90°離れ
た位置を回動起点dとして時計回り若しくは反時計回り
に約270°の回動範囲にわたって回動制御される。
【0032】伝動アーム15は回動起点dから旋回端位
置c,bの旋回部材18に当接する押動開始位置まで空
押し状態で時計回り若しくは反時計回りに単独で約90
°回動して押動開始位置から旋回部材18を押動しなが
らさらに時計回り若しくは反時計回りに180°回動し
て旋回部材18を180°旋回させかつシートフレーム
2を180°回転させてから一時的に停止し、この停止
位置から回動起点dまで旋回部材18を残して反時計回
り若しくは時計回りに約270°単独で逆戻り回動して
回動起点dで停止する。
【0033】スライドベース10の上面には伝動アーム
15が旋回部材18を押動して時計回りの旋回端位置b
まで旋回させた時点で伝動アーム15の回動端位置を検
出して反転終了信号を出力する第1近接センサ21A
と、伝動アーム15が旋回部材18を押動して反時計回
りの旋回端位置cまで旋回させた時点で伝動アーム15
の回動端位置を検出して反転終了信号を出力する第2近
接センサ21Bとが取付けられている。
【0034】座席1の反転開始に先立ってシートフレー
ム2のロック状態を自動的に解除するロック解除機構は
支持台3のベースフレーム5に座席駆動機構から通路側
へ離れた位置で取付けられ、座席駆動機構とロック解除
機構とは支持台3の上端付近に通路を横切る方向に沿っ
てほぼ同一の水平レベルで配列されている。
【0035】図5に示すロック解除機構において、支持
台3のベースフレーム5に連結された取付けプレート3
6の下面には通電時に駆動されて内方へ退動し、通電停
止時にフリー状態となる直進部材25を有する電動アク
チュエータ24が取付けられている。
【0036】電動アクチュエータ24のハウジング内に
はモータと、このモータによって回転駆動されるピニオ
ンと、モータからこのピニオンへの回転伝達を通電停止
時に中止する電磁クラッチと、ピニオンの回転によって
直進移動するラックギヤとが装入され、このラックギヤ
には直進部材25が連結されている。
【0037】電動アクチュエータ24の直進部材25の
先端には前記下ブラケット41に取付けられた受けロー
ラ28によって通路側および反通路側への移動可能に支
持されて足踏みペダル9の基端部上に設置された伝動部
材27が共動可能に結合され、この伝動部材27の外端
部には横長状の逃し孔27aが貫設され、伝動部材27
の内端部には直進部材25の先端部が係止された係止溝
27bが凹設されている。
【0038】足踏みペダル9の基端部付近の若干上方に
はベースフレーム5の通路側端部付近に設置された支持
ピン29によって左右方向への搖動可能に支持されたキ
ックアーム30がロック部材6に対向して設置されてい
る。
【0039】キックアーム30には縦長状の基部30a
と、この基部30aの中央部付近に連接されて通路側へ
延出された延出部30bとが形成され、基部30aの下
端には伝動部材27の逃し孔27a内の外端部に内方へ
の逃避移動可能に挿通された下連結ピン31が貫挿さ
れ、延出部30bの先端に凹設された係合部42にはロ
ック部材6の伝動ピン6aが係合されている。
【0040】キックアーム30の基部30aの上端には
リクライニング機構のダンパにワイヤを介して連結され
たワイヤセット金具34とキックアーム30とを連結す
る下連結ピン39が貫挿されている。
【0041】座席の反転に際し、上り用若しくは下り用
操作スイッチを押すと、電動アクチュエータ24のモー
タが起動されて直進部材25が退動し、伝動部材27が
電動アクチュエータ24側へ押動されかつキックアーム
30の延出部30bが下方へ搖動してキックアーム30
の上端が反電動アクチュエータ側へ移動し、ロック部材
6が押下げられてストッパガイド22のロック孔22a
内から脱出し、シートフレーム2のロック状態が解除さ
れるとともに、ワイヤセット金具34がロック部材6側
へ引張られてリクライニング機構による背もたれ1bの
リクライニング状態が解除される。
【0042】座席1を例えば図7(B)に示すように反
時計回りの回転端から時計回りの回転端へ反転させるに
際し、操作ボードの操作スイッチを押すと、始めに電動
アクチュエータ24が作動してシートフレーム2のロッ
ク状態が解除され、続いて、ギヤードモータ13が駆動
されて回動起点dで待機している伝動アーム15が時計
回りの回動動作を開始する。
【0043】伝動アーム15は空押し状態で時計回りに
約90°回動して旋回端位置cの旋回部材18に当接
し、この押動開始位置から旋回部材18を押動して旋回
させながらさらに180°時計回りに回動し、旋回部材
18を旋回端位置cから旋回端位置bまで旋回させてシ
ートフレーム2を時計回りの回転端へ反転させる。
【0044】伝動アーム15が旋回部材18を旋回端位
置bまで押動した時点で第1近接スイッチ21Aが伝動
アーム15の位置を検出して反転終了信号を出力し、ギ
ヤードモータ13がタイマによって設定された時間だけ
回転を一時的に停止し、かつ、電動アクチュエータ24
への通電が停止し、ロック部材6がスプリング35の弾
発力によって上動してロック孔22aに係合し、シート
フレーム2がベースフレーム5にロックされる。
【0045】次に、ギヤードモータ13が再び駆動され
て伝動アーム15が反時計回りの回動動作を開始し、旋
回部材18の押動を終了した停止位置から旋回部材18
を残して反時計回りに約270°単独で逆戻り回動して
回動起点dへ復帰し、回動起点dで停止する。
【0046】なお、座席1が既に例えば時計回りの回転
端へ回転している状態で他の座席のために反転動作を行
う場合には操作スイッチを押すと、伝動アーム15は回
動起点dから空押し状態で時計回りに約270°回動し
て旋回端位置bの旋回部材18に対接した時点で停止
し、この停止位置から回動起点dまで反時計回りに約2
70°逆戻り回動して回動起点dで停止する。
【0047】本例では上記したように構成してあるの
で、ギヤードモータ13の出力軸14に固定した伝動ア
ーム15の動きを旋回部材18に直接伝えてシートフレ
ーム2を回転させることができ、また、出力軸14の回
転を伝動アーム15および旋回部材18が占める狭いス
ペース内でシートフレーム2に的確に伝達し、シートフ
レーム2を円滑に回転させて座席1を反転させることが
できる。
【0048】また、座席を反転させるための座席駆動機
構の部品点数を最小限に節減して座席駆動機構を軽量
化、シンプル化およびコンパクト化することができ、ギ
ヤードモータ13を小型化して座席駆動機構が占める上
下方向のスペースを縮小し、座席駆動機構の下方に空き
スペースを造出することができるので、座席1に着座し
た乗客の脚の動きが座席駆動機構のために妨げられた
り、乗客の脚が座席駆動機構に突当る等の不具合を解消
することができる。
【0049】また、伝動アーム15の回動起点dが旋回
部材18の旋回範囲を避けた位置に配設され、シートフ
レーム2が回転しても、旋回部材18が回動起点dで待
機している伝動アーム15に干渉されずに旋回して旋回
部材18の旋回動作が伝動アーム15に伝達されないの
で、座席1を手動操作によって回転させるときに座席1
を小さな操作力でスムースに回転させることができる。
【0050】さらに、座席を時計回りおよび反時計回り
の何れの方向へ反転させる場合でも、伝動アーム15が
回動起点dからスタートして、必要最小限の回動範囲内
を回動して旋回部材18を旋回させるので、座席を反転
するときに無駄な動きを無くして座席反転時の所要時間
を短縮することができる。
【0051】また、座席反転装置全体を支持台3の上端
付近のコンパクトなスペース内に集中的に配置してある
ので、座席駆動機構の下方およびロック解除機構の下方
にそれぞれ広い空きスペースを造出することができ、乗
客の脚の動きが座席反転装置によって妨げられたり、乗
客の脚が座席反転装置に突当る等の不具合を解消するこ
とができる。
【0052】とくに、本例ではロック解除機構を足踏み
ペダル9の上方にコンパクトに設置してあるので、足踏
みペダル9の下方を空きスペースにすることができ、足
踏みペダル9の下方のスペースをロック解除機構が取付
けられていない状態と同様な状態にして足踏みペダルの
下方に広いスペースを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す座席反転装置の側面図
である。
【図2】支持台の平面図である。
【図3】座席駆動機構の側面図である。
【図4】座席駆動機構の平面図である。
【図5】ロック解除機構の側面図である。
【図6】図5のX−X線拡大断面図である。
【図7】座席の反転動作を説明する略体平面図である。
【図8】座席反転時の伝動アームと旋回部材の動きを順
に説明する平面図である。
【符号の説明】 1 座席 2 シートフレーム 3 支持台 3a 脚部 5 ベースフレーム 6 ロック部材 13 ギヤードモータ 14 出力軸 15 伝動アーム 18 旋回部材 a 回転中心 d 回動起点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 180°の角度範囲内で水平回転可能な
    シートフレームが載置され、車室のフロア上に立設され
    た脚部と、この脚部の上端に結合されたベースフレーム
    とを有する支持台の上端付近には、軸心が前記シートフ
    レームの回転中心と一致するように配設された出力軸を
    有し、前記ベースフレームに固定されたモータと、前記
    シートフレームに結合されて前記回転中心の回りを旋回
    する旋回部材と、前記出力軸に固定されて前記旋回部材
    の旋回範囲を避けた位置を回動起点として回動し、前記
    旋回部材を押動して時計回り若しくは反時計回りに18
    0°旋回させる伝動アームとを有する座席駆動機構を設
    置したことを特徴とする座席反転装置。
  2. 【請求項2】 座席の反転時には前記伝動アームが前記
    回動起点から前記旋回部材に当接する押動開始位置まで
    空押し状態で時計回り若しくは反時計回りに回動し、前
    記押動開始位置から前記旋回部材を押動して時計回り若
    しくは反時計回りに180°旋回させて停止し、この停
    止位置から前記旋回部材を残して前記回動起点まで逆戻
    り回動するように構成したことを特徴とする請求項1記
    載の座席反転装置。
  3. 【請求項3】 前記支持台の上端付近には前記シートフ
    レームを前記支持台にロックするロック部材に連繋され
    た状態で前記ベースフレームに取付けられ、座席の反転
    開始に先立って前記ロック部材を駆動して前記シートフ
    レームのロック状態を解除するロック解除機構と、前記
    座席駆動機構とをほぼ同一の水平レベルで配列したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の座席反転装
    置。
JP12263694A 1994-06-03 1994-06-03 座席反転装置 Pending JPH07329619A (ja)

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