JPH07328999A - 打ち抜き装置 - Google Patents

打ち抜き装置

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JPH07328999A
JPH07328999A JP6128988A JP12898894A JPH07328999A JP H07328999 A JPH07328999 A JP H07328999A JP 6128988 A JP6128988 A JP 6128988A JP 12898894 A JP12898894 A JP 12898894A JP H07328999 A JPH07328999 A JP H07328999A
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JP
Japan
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punch
die
product
mold
sheet
Prior art date
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Withdrawn
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JP6128988A
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English (en)
Inventor
Nobuhito Mizuno
暢人 水野
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレジットカードなどのプッシュバック式打
ち抜き装置において、切断を良好にできるようにして、
不良品の発生を防ぐ。 【構成】 パンチ34の下面34a を、一方の対角線上の両
角部を山部56として、ここから他方の対角線57へ向かっ
て次第に高くなる一対の傾斜面58からなるものとする。
パンチ34の下面34a の中央部には押さえ凸部60を形成す
る。この押さえ凸部60の下面は、山部56と同高である。 【効果】 切断が時間差をもって進行することにより、
プレスに要する力も小さくて済む。押さえ凸部60は、切
断するシートの製品部分の撓みを防ぎ、製品の寸法、形
状の精度を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートからクレジット
カードなどの製品を打ち抜くプッシュバック式などの打
ち抜き装置に係わり、特に、パンチの形状に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のこの種のプッシュバック
式打ち抜き装置の一例を示している。同図において、1
は下型、2は上型で、この上型2は、上下動して下型1
に対し開閉するものである。そして、下型1は、ほぼ4
角柱形状の孔部3を有するダイ4を備え、その孔部3内
にプッシュバック用受け体5が所定範囲上下動自在に組
み込まれている。この受け体5は、ばね6により上方へ
付勢されており、常時は上面がダイ4の上面と同一水平
面上に位置する。一方、上型2は、前記ダイ4の孔部3
内に挿脱自在に嵌合するパンチ7を備えているととも
に、このパンチ7のまわりに所定範囲上下動自在に組み
込まれた押さえ体8を備えている。この押さえ体8は、
ばね9により下方へ付勢されており、常時は下面がパン
チ7の下面と同一水平面上に位置する。そして、この従
来の打ち抜き装置では、ダイ4の上面、受け体5の上
面、パンチ7の下面および押さえ体8の下面が全て平面
(水平面)になっていた。
【0003】打ち抜きに際しては、ダイ4上でシートA
が一定方向へ送られる。この送り時には、図9(a)に
示すような型開状態になっている。そして、図9(b)
に示すように上型2が下降することにより打ち抜きがな
される。このとき、シートAにおける製品B部分の周囲
がダイ4と押さえ体8とにより挟まれた状態で、パンチ
7がダイ4の孔部3内に嵌合することにより、シートA
から製品Bが切断される。パンチ7の嵌合に伴い、受け
体5は押し下げられ、また、押さえ体8は、ダイ4によ
りパンチ7に対して相対的に押し上げられる。その後、
上型2が上昇して下型1から離れるが、それに伴い、切
断された製品Bは、受け体5により押し上げられてシー
トA内にいったん戻る。さらに、このシートAが送られ
た後、下型1の外で、抜き出し装置により、前述のよう
にして切断された製品BがシートAから抜き出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の打
ち抜き装置では、ダイ4の上面もパンチ7の下面も平面
になっていたため、つぎのような問題があった。まず、
製品Bの全周において同時に切断がなされるため、切断
時に必要な力が一時に集中し、打ち抜き装置のプレスに
強力なものが必要となっていた。また、パンチ7とシー
トAとの接触面積が大きいため、騒音が大きい。さら
に、切れが悪く、製品Bの周縁がささくれだったり、切
り粉が付着するなどの不良が生じる問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、切断に際しての切れがよくてシートから
製品を良好に切断できるとともに、切断される製品の寸
法、形状の精度も確保でき、また、プレスに要する力も
小さくできるとともに、生じる騒音も小さくできる打ち
抜き装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、互いに開閉する一対の型体によ
り、シートから製品を打ち抜く打ち抜き装置において、
一方の型体は、製品形状の孔部を有するダイを備え、他
方の型体は、前記ダイの孔部内に挿脱自在に嵌合するパ
ンチを備え、前記パンチにおける一方の型体側の面は、
周縁部において一方の型体の方への突出量が複数の山部
からこれら山部間に位置する谷部へ向かって次第に減少
する凹面状とするとともに、前記突出量が前記山部とほ
ぼ一致する押さえ凸部を中央部に有するものである。
【0007】請求項2の発明は、前記目的を達成するた
めに、互いに開閉する一対の型体により、一定方向へ間
欠的に送られるシートから製品を順次打ち抜いていく打
ち抜き装置において、一方の型体は、製品形状の孔部を
有するダイと、このダイの孔部内に摺動自在に組み込ま
れ他方の型体の方へ付勢されたプッシュバック用受け体
とを備え、前記他方の型体は、前記ダイの孔部内に挿脱
自在に嵌合するパンチと、このパンチを囲んで位置し前
記他方の型体の方へ付勢されるとともにそのダイに突き
当たる押さえ体とを備え、前記パンチにおける一方の型
体側の面は、周縁部において一方の型体の方への突出量
が複数の山部からこれら山部間に位置する谷部へ向かっ
て次第に減少する凹面状とするとともに、前記突出量が
前記山部とほぼ一致または若干大きい押さえ凸部を中央
部に有するものである。
【0008】請求項3の打ち抜き装置は、請求項1また
は2の発明の打ち抜き装置において、前記パンチにおけ
る一方の型体側の面の周縁部全体に切断刃先を形成した
ものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明の打ち抜き装置では、開いた一
対の型体間にシートを送り込み、両型体を閉じることに
より、シートから製品を打ち抜く。このとき、一方の型
体のダイの孔部に他方の型体のパンチが嵌合することに
より、シートから製品が切断されるが、パンチにおける
一方の型体側の面の周縁は、まず複数の山部がシートに
接してこのシートを切り始め、谷部がシートを切るまで
順次製品の周縁を切断していく。また、パンチにおける
一方の型体側の面が凹面状であるのに対して、その面の
中央部にある押さえ凸部がシートの製品部分の中央部を
押さえ、この製品部分の撓みを防ぐ。
【0010】請求項2の発明の打ち抜き装置では、一対
の型体により、一定方向へ間欠的に送られるシートから
製品を順次打ち抜いていくが、両型体を閉じるとき、一
方の型体のダイと他方の型体の押さえ体とによりシート
における製品部分の周囲が挟まれた状態で、ダイの孔部
内に他方の型体のパンチが嵌合することにより、シート
から製品が切断される。このとき、一方の型体のプッシ
ュバック用受け体は、パンチにより押し込まれるが、そ
の後両型体が開くとき、切断された製品を押し出してい
ったんシート内に戻す。したがって、その後このシート
が搬送されるとき、製品はシートとともに型体から出
る。また、前述のように両型体が閉じるとき、パンチに
おける一方の型体側の面は、凹面状ではあるが、突出し
た中央部の押さえ凸部がシートの製品部分の中央部を押
さえて、この製品部分の撓みを防ぎ、この状態で、まず
複数の山部がシートに接してこのシートを切り始め、谷
部がシートを切るまで順次製品の周縁を切断していく。
なお、シートがない状態で両型体が閉じる空打ちがなさ
れる場合でも、最も突出した押さえ凸部がプッシュバッ
ク用受け体に突き当たることにより、パンチの切断用の
周縁部は保護される。
【0011】さらに、請求項3の発明の打ち抜き装置で
は、パンチにおける一方の型体側の面の周縁部全体に形
成された切断刃先が円滑にシートを切断する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の打ち抜き装置の第1実施例に
ついて、図1から図6を参照しながら説明する。なお、
本実施例の打ち抜き装置はプッシュバック式のものであ
る。本打ち抜き装置は、図示していない送り装置により
矢印Dで示す方向(以下、この方向を前方とする)へ間
欠的に送られるシートAからクレジットカードなどの製
品Bを6つずつ打ち抜いていくものである。前記シート
Aの材質は、塩化ビニール樹脂、あるいは、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)と紙との積層体などであ
る。また、シートAの厚さは、例えば0.8mm であるが、
これも各種のものがある。また、製品Bは、角部が丸く
なった長方形状である。さらに、例えばクレジットカー
ドの場合、シートAの表面には磁気面が形成されてい
る。
【0013】11は一方の型体としての下型、12はこの下
型11の上方に位置する他方の型体としての上型で、この
上型12は、図示していないプレスの駆動により上下動
し、下型11に対して開閉するものである。前記下型11
は、基板16上に受け板17が固定され、さらに、この受け
板17上にダイ18がボルト19により固定されている。これ
ら受け板17およびダイ18には、上端部の平面形状が製品
形状をなす6つの孔部21が左右に並べて形成されてお
り、これら孔部21にそれぞれプッシュバック用受け体22
が所定範囲上下摺動自在に嵌合されている。これら受け
体22の上下方向中間部と孔部21の周面との間にはスライ
ドベアリング23が介在させてある。また、受け体22は、
その下側に位置するコイルばね24により常時上方へ付勢
されている。これに対して、受け体22は、その下端に固
定されたフランジ25が孔部21中に形成された下向きの段
差面26に突き当たることにより、上昇限が規定されるよ
うになっている。この上昇限において、ダイ18の上面と
受け体22の上面とは同一水平面上に位置する。これらダ
イ18の上面および受け体22の上面は、いずれも平面をな
している。
【0014】なお、ダイ18の上面の左右両側部には、こ
のダイ18上で送られるシートAの左右両側部を案内する
ガイド27が固定されている。
【0015】一方、前記上型12は、基板31の下面に受け
板32が固定されており、さらに、この受け板32の下面に
パンチプレート33およびパンチ34がボルト35,36により
固定されている。パンチ34は、左右に並んで6つあり、
それぞれ下部が前記ダイ18の孔部21の上部内に嵌合する
ものである。なお、各パンチ34は、その上部がパンチプ
レート33に形成された孔部37に嵌合している。また、パ
ンチ34の下部は、段差部38により上部よりも平面形状が
若干小さくなっている。これにより、図6に示すよう
に、パンチ34の下部の外側面と孔部21の上部の内側面と
の間には、0.03mm程度の隙間cが設定されている。この
隙間cは、0.02〜0.05mm程度の範囲内で設定できるが、
これは、図9に示すような従来の装置における同じ隙間
の0.05mmより小さい。
【0016】また、受け板32の下側には、パンチ34を囲
んで位置する押さえ体41が所定範囲上下動自在に支持さ
れている。すなわち、板状のこの押さえ体41に形成され
た6つの開口部42に各パンチ34の下部が摺動自在に嵌合
している。そして、押さえ体41の支持のために、この押
さえ体41に固定されたピン43が受け板32にスライドベア
リング44を介して上下摺動自在に支持されている。ま
た、押さえ体41の上側に固定されたストッパー45が受け
板32に形成された孔部46に嵌合されているが、重力に加
えて、ストッパー45の上側に位置したコイルばね47によ
り、押さえ体41は常時下方へ付勢されている。これに対
して、押さえ体41は、前記ストッパー45が前記孔部46に
形成された上向きの段差面48に突き当たることにより、
下降限が規定されるようになっている。この下降限にお
いて、パンチ34の下面34a と押さえ体41の下面とはほぼ
同一水平面上に位置する。なお、前記ダイ18の上面に突
き当たる押さえ体41の下面は平面をなしている。
【0017】さらに、前記上型12の左右両側部には、ガ
イドピン51が下方へ突出させて固定されている。一方、
前記下型11には、前記ガイドピン51が上下摺動自在に嵌
合されたスライドベアリング52を組み込んだ孔部53が形
成されている。
【0018】つぎに、前記パンチ34の下面34a の形状に
ついて、図1および図2を参照しながら詳しく説明す
る。パンチ34の下面34a は、その一方の対角線上に位置
する2つの角部56から他方の対角線57へ向けて次第に高
くなる一対の傾斜面58からなっており、凹面状になって
いる。すなわち、パンチ34の下面34a の周縁59におい
て、前記両角部56が山部56となっており、他の2つの角
部が谷部60となっている。また、前記両傾斜面58は、そ
れぞれ平面であり、前記山部56を含めて、パンチ34の下
面34a の周縁59全体が鋭利な切断刃先となっている。す
なわち、前記谷部60を除く周縁59の各点において、パン
チ34の下面34a と側面とのなす角度は90°よりも小さ
い。そして、図1および図2では誇張して表現してある
が、前記山部56と谷部60との高さの差hは1mm、傾斜面
58が水平面に対してなす角度θは1°18′35″である。
この数値は、塩化ビニール樹脂からなるシートAに対し
て設定されたもので、シートAの材質や厚さなどによっ
て適切な数値はかわってくる。例えば、より硬いPET
製のシートならば、より切りやすいので、角度もより小
さくてよい。なお、谷をなす対角線57は、左右に並んだ
6つのパンチ34において、1つ毎にかえてある。また、
パンチ34の下面34a の中央部には円形の押さえ凸部61が
形成されている。この押さえ凸部61の高さは、前記山部
56と高さが等しいが、この山部56の高さよりもさらに若
干低くしてもよい。
【0019】ここで、前記下型11と上型12との加工につ
いて、若干補足説明する。受け体22を組み込むダイ18の
孔部21と、パンチ34を固定するパンチプレート33の孔部
37とは、ダイ18とパンチプレート33とをボルトにより締
結した状態で、同時加工するとよい。ボルト締めのため
の孔は、ダイ18を受け板17に固定するためのもの、パン
チプレート33を受け板32に固定するためのものを利用す
る。その後、パンチプレート33の孔部37にパンチ34を嵌
合して、これらパンチプレート33およびパンチ34を受け
板32に固定する。このような加工工程により、ダイ18の
各孔部21と各パンチ34とを容易かつ正確に芯合わせでき
る。これにより、パンチ34の外側面と孔部21の内側面と
の間の隙間cも、前述のように小さくすることが可能に
なる。これに対して、従来は、パンチの下部の外側面に
シームを施すとともに、中央のものから両端のものへと
順次パンチを組み付けていくに際し、1つ1つパンチを
対応する孔部に芯合わせするようにしており、熟練作業
を必要とし、また、誤差が生じやすかった。
【0020】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。打ち抜きに際しては、下型11上でシートAを
間欠的に送り、このシートAから製品Bを6つずつ順次
打ち抜いていく。送りは、下型11と上型12とが開いた状
態でなされ、図6に示すように、シートAが停止した状
態で下型11と上型12とが閉じることにより、シートAか
らの製品Bの切断がなされる。下型11と上型12とが閉じ
ると、下型11のダイ18と上型12の押さえ体41とによりシ
ートAにおける製品B部分の周囲が挟まれた状態で、ダ
イ18の孔部21内に上型12のパンチ34が嵌合することによ
り、シートAから製品Bが切断される。このとき、下型
11のプッシュバック用受け体22は、パンチ34により押し
込まれるが、その後下型11と上型12とが開くとき、切断
された製品Bを押し上げていったんシートA内に戻す。
したがって、その後このシートAが搬送されるとき、製
品BはシートAとともに下型11外へ出る。そして、この
段階で、図示していない抜き出し装置により、前述のよ
うにして切断された製品BがシートAから抜き出され
る。
【0021】前記シートAからの製品Bの切断に際し、
パンチ34の下面34a は、その周縁59における一方の対角
線上の両山部56がまずシートAに接してこのシートAを
切り始める。そして、パンチ34の周縁59は、前記両山部
56から他方の対角線57上の谷部60へと順次製品Bの周縁
を切断していく。これにより、その切断に際しての切れ
がよくなり、この切断を良好にできる。したがって、製
品Bの周縁がささくれだったり、切り粉が付着するなど
の不良の発生を防止できる。しかも、前記パンチ34の周
縁59は、全体が鋭利な切断刃先として形成されているの
で、シートAの切断がより円滑になされ、切れがいっそ
うよくなり、切断をより良好にできる。さらに、パンチ
34の外側面と孔部21の内側面との間の隙間cが小さいこ
とも、切断をさらにいっそう良好なものとする。
【0022】また、前述のように製品Bの周縁が同時に
ではなく、順次切断されていくことにより、プレスに要
する力も小さくなる。例えば、従来50tのプレスが必要
であったものが、15tのプレスでよくなる。
【0023】また、パンチ34の下面34a は凹形状になっ
ているが、切断に際して、その押さえ凸部61がシートA
の製品B部分の中央部を押さえるので、この製品B部分
の撓みが防止される。したがって、シートAの製品B部
分が撓んだ状態で切断がなされることにより、切断され
た製品Bの形状が所定形状よりも大きくなってしまうよ
うなことがなく、切断される製品Bの寸法、形状の精度
も確保できる。また、パンチ34の下面34a が点対称的な
形状になっていることも、切れのよさや精度を向上させ
ている。
【0024】さらに、パンチ34とシートAとの接触面積
が小さくなるので、生じる騒音も小さくなる。
【0025】ところで、引き続いて送られるシートA間
で上型12が空打ちされること、すなわち、シートAがな
い状態で下型11に対して上型12が閉じられることがあ
る。しかしながら、パンチ34の下面34a において、押さ
え凸部61の高さを山部56の高さ以下としたので、前述の
ような空打ちがなされる場合でも、押さえ凸部61が下型
11の受け体22に突き当たり、パンチ34の周縁部59は、受
け体22に突き当たらない。すなわち、パンチ34の切断用
の周縁部59が損傷するようなことはなく、保護される。
【0026】さらに、ダイ18の上面は平面状にしたの
で、シートAの送りの精度を損なうようなことがない。
【0027】図7および図8は本発明の第2実施例を示
すもので、この第2実施例において、パンチ34の下面34
a は、同一高さの4つの角部を山部として、これら山部
66から中央部へ向けて次第に高くなるほぼ4角錐面の凹
面状になっている。これらの山部66は、幅3mm程度の水
平面になっている。また、対角線間の計4つの傾斜面6
7,68は凹状になっており、パンチ34の下面34a の周縁6
9の各辺は、山部66よりも中央部が高くなっている。す
なわち、これら中央部が谷部70をなしている。なお、こ
れら谷部70は滑らかな円弧状の曲線をなしている。ま
た、パンチ34の下面34a の中央部には、前記山部66と同
じ高さの押さえ凸部71が形成されている。あるいは、こ
の押さえ凸部71は、山部66よりも若干低くしてもよい。
本第2実施例でも、前記第1実施例と同様の作用効果が
得られる。
【0028】なお、前述のようにパンチ34の下面34a の
山部66を水平面にせずに、鋭利に形成した方が切れはよ
くなるが、本第2実施例のようにパンチ34の下面34a を
ほぼ4角錐面にした場合、山部66をある程度の水平面に
しないと、加工が面倒であるとともに、この山部の尖り
がより鋭くなるため、磨耗にも弱くなる。また、いずれ
の実施例においても、パンチ34の下面34a の周縁59,69
において最も切れの悪い部分は谷部60,70となるが、そ
の谷部70が第2実施例では製品Bの辺の中央になるのに
対して、前記第1実施例では製品Bの角部になる。角部
は目立たない位置であるから、その点でも、第1実施例
の方が有利である。
【0029】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、プッシュバック式の打ち抜き装置を例
に採って説明したが、本発明は、プッシュバック式以外
の打ち抜き装置にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、パンチにおけ
るダイ側の面は、周縁部においてダイの方への突出量が
複数の山部からこれら山部間に位置する谷部へ向かって
次第に減少する凹面状とするとともに、前記突出量が山
部とほぼ一致する押さえ凸部を中央部に有するので、シ
ートからの製品の切断が、複数の山部から谷部へと順次
なされていくことにより、その切断に際しての切れがよ
くなり、切断を良好にできる。また、プレスに要する力
も小さくできるとともに、パンチとシートとの接触面積
が小さくなることにより、生じる騒音も小さくできる。
さらに、押さえ凸部がシートの製品部分を押さえて、そ
の撓みを防ぐことにより、切断される製品の寸法、形状
の精度も確保できる。
【0031】請求項2の発明によれば、ダイ、パンチお
よび押さえ体に加えて、プッシュバック用受け体を備え
た打ち抜き装置において、パンチにおけるダイ側の面
は、周縁部においてダイの方への突出量が複数の山部か
らこれら山部間に位置する谷部へ向かって次第に減少す
る凹面状とするとともに、前記突出量が山部とほぼ一致
または若干大きい押さえ凸部を中央部に有するので、切
断に際しての切れがよくなり、シートから製品を良好に
切断できる。また、プレスに要する力も小さくできると
ともに、生じる騒音も小さくできる。さらに、押さえ凸
部により、切断される製品の寸法、形状の精度も確保で
きるとともに、空打ちがなされる場合でも、パンチの切
断用の周縁部を保護できる。
【0032】請求項3の発明によれば、パンチにおける
ダイ側の面の周縁部全体に切断刃先を形成したので、切
断に際しての切れがいっそうよくなり、切断をより良好
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打ち抜き装置の第1実施例を示すパン
チの斜視図である。
【図2】同上パンチの一対角線方向からの側面図であ
る。
【図3】同上打ち抜き装置の横断面図で、(a)は下
型、(b)は上型を示している。
【図4】同上上型の縦断面図である。
【図5】同上(a)は下型の平面図、(b)は上型の底
面図である。
【図6】同上切断時の一部の拡大断面図である。
【図7】本発明の打ち抜き装置の第2実施例を示すパン
チの斜視図である。
【図8】同上パンチの短辺方向からの側面図である。
【図9】従来の打ち抜き装置の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
A シート B 製品 11 下型(一方の型体) 12 上型(他方の型体) 18 ダイ 21 孔部 22 プッシュバック用受け体 34 パンチ 34a パンチにおける一方の型体側の面 41 押さえ体 56 山部 59 周縁 60 谷部 61 押さえ凸部 66 山部 69 周縁 70 谷部 71 押さえ凸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉する一対の型体により、シー
    トから製品を打ち抜く打ち抜き装置において、一方の型
    体は、製品形状の孔部を有するダイを備え、他方の型体
    は、前記ダイの孔部内に挿脱自在に嵌合するパンチを備
    え、前記パンチにおける一方の型体側の面は、周縁部に
    おいて一方の型体の方への突出量が複数の山部からこれ
    ら山部間に位置する谷部へ向かって次第に減少する凹面
    状とするとともに、前記突出量が前記山部とほぼ一致す
    る押さえ凸部を中央部に有することを特徴とする打ち抜
    き装置。
  2. 【請求項2】 互いに開閉する一対の型体により、一定
    方向へ間欠的に送られるシートから製品を順次打ち抜い
    ていく打ち抜き装置において、一方の型体は、製品形状
    の孔部を有するダイと、このダイの孔部内に摺動自在に
    組み込まれ他方の型体の方へ付勢されたプッシュバック
    用受け体とを備え、前記他方の型体は、前記ダイの孔部
    内に挿脱自在に嵌合するパンチと、このパンチを囲んで
    位置し前記他方の型体の方へ付勢されるとともにそのダ
    イに突き当たる押さえ体とを備え、前記パンチにおける
    一方の型体側の面は、周縁部において一方の型体の方へ
    の突出量が複数の山部からこれら山部間に位置する谷部
    へ向かって次第に減少する凹面状とするとともに、前記
    突出量が前記山部とほぼ一致または若干大きい押さえ凸
    部を中央部に有することを特徴とする打ち抜き装置。
  3. 【請求項3】 前記パンチにおける一方の型体側の面の
    周縁部全体に切断刃先を形成したことを特徴とする請求
    項1または2記載の打ち抜き装置。
JP6128988A 1994-06-10 1994-06-10 打ち抜き装置 Withdrawn JPH07328999A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019018255A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 武一 鈴木 打抜装置

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JP2019018255A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 武一 鈴木 打抜装置

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