JPH07328805A - Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法 - Google Patents

Nc自動旋盤のガイドブッシュ調整方法

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JPH07328805A
JPH07328805A JP14097594A JP14097594A JPH07328805A JP H07328805 A JPH07328805 A JP H07328805A JP 14097594 A JP14097594 A JP 14097594A JP 14097594 A JP14097594 A JP 14097594A JP H07328805 A JPH07328805 A JP H07328805A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】NC自動旋盤のガイドブッシュにおいて、作業
者による調整のバラツキがなく、迅速に常に適正な隙間
になるように調整を可能にする。 【構成】コレットチャック6で棒材1を把持した主軸2
を回転方向又は軸方向に駆動して棒材1とガイドブッシ
ュ12との摩擦抵抗を測定し、この摩擦抵抗の抵抗値が
所定の値に達したことを検出した時に調整ナット15の
調整を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒材とガイドブッシュ
との隙間を調整する棒材加工用のNC自動旋盤における
ガイドブッシュ調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガイドブッシュの調整は、棒材加工用の
NC自動旋盤における高い加工精度を保証するためには
必須の工程であり、加工精度を維持し、且つ焼付きを防
止するためには適正な隙間に調整することが必要である
が、これらを自動的に行う方法は知られていなかった。
従来のガイドブッシュの調整方法は、ガイドブッシュに
棒材を挿通し、調整ナットを締めながら棒材を軸方向又
は回転方向に摺動させて、棒材とガイドブッシュとの抵
抗を感覚的に確認して棒材とガイドブッシュとの隙間が
適正であるか否かを判定し、その棒材の材質、寸法(直
径)、最高回転数等を勘案しながら適正な隙間になるよ
うに調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、棒材
の材質、寸法(直径)、最高回転数等を勘案しながら適
正な摩擦抵抗になるように人の感覚によって調整するの
で、手間が掛かると共に、永年の経験による特殊で高度
な技能を要し、また作業者の熟練度や感覚の差による調
整のバラツキが大きい等の問題があった。
【0004】本発明の目的は、作業者による調整のバラ
ツキがなく、迅速に常に適正な隙間になるように調整が
可能なNC自動旋盤のガイドブッシュ調整方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の方法は、棒材をガイドするガイドブッシュ
と、このガイドブッシュに螺合して棒材とガイドブッシ
ュとの隙間を調整する調整ナットとを備えたNC自動旋
盤において、コレットチャックで棒材を把持した主軸を
回転方向又は軸方向に駆動して棒材とガイドブッシュと
の摩擦抵抗を測定し、この摩擦抵抗の抵抗値が所定の値
に達したことを検出した時に調整ナットの調整を終了す
ることを特徴とする。
【0006】
【作用】ガイドブッシュの調整が完了した後、主軸のコ
レットチャックで棒材を把持し、主軸モータで主軸を回
転させ又は主軸台駆動モータで主軸台を軸方向に摺動さ
せて棒材とガイドブッシュとの摩擦抵抗によって変わる
サーボモータのトルクにより、棒材とガイドブッシュと
の隙間が適正であるか否か確認する。そこで、隙間が適
正でない場合には再調整する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2によ
り説明する。図1の主軸台移動型の棒材加工用NC自動
旋盤に示すように、棒材1を把持する主軸2は、主軸台
3に回転自在に支承されており、主軸台3は、ベッド4
上に主軸中心線方向に摺動可能に設けられている。主軸
2の前端側の内部には、周知のようにチャックスリーブ
5が主軸2と共に回転可能で、かつ主軸中心線方向に摺
動可能に嵌挿されている。チャックスリーブ5の前端部
の内部には、棒材1を把持するコレットチャック6が嵌
挿されており、コレットチャック6はチャックスリーブ
5内に装着された図示しない圧縮コイルばねで前方方向
に付勢されている。また主軸2の最先端にはコレットチ
ャック6の前端部を受けるキャップナット7が螺着され
ている。
【0008】主軸2の前方のベッド4上には、図示しな
い刃物台支持台と1体となったガイドブッシュ支持台1
0が固定されており、ガイドブッシュ支持台10には、
主軸中心線の延長線上にガイドブッシュホルダ11が固
定されている。ガイドブッシュホルダ11の前端側の内
部には、棒材1を案内支持するガイドブッシュ12(本
実施例では固定ガイドブッシュ)が嵌挿されている。ガ
イドブッシュ12には、回転しないように外周部に形成
されたキー溝12aに、ガイドブッシュホルダ11に固
定されたキーピン13の先端が挿入されており、このガ
イドブッシュ12の口元でバイト14による加工が行わ
れる。またガイドブッシュ12の後端部のネジ部には調
整ナット15が螺合され、この調整ナット15によって
ガイドブッシュ12と棒材1との隙間が調整可能となっ
ている。以上は主軸台移動型の棒材加工用NC自動旋盤
が有する周知の構造である。
【0009】本実施例においては、前記主軸2のキャッ
プナット7内の前端部には、調整ピン挿入穴7aが同一
円周上に複数個(実施例では6個)設けられており、調
整ピン挿入穴7aには、同数の調整ピン20が軸方向に
摺動可能でかつ先端が前記調整ナット15方向に突出し
て配設されている。そして、調整ピン挿入穴7aには、
それぞれ調整ピン20を調整ナット15側に付勢するよ
うにスプリング21が装着され、キャップナット7の調
整ピン挿入穴7a部に形成されたネジ部にネジ22が螺
合されている。前記調整ナット15には、前記調整ピン
20が挿入される同数の調整ピン穴15aが設けられて
いる。
【0010】図2は本実施例における主軸2を回転駆動
する主軸用サーボモータ30A及び主軸台3を主軸中心
線方向に駆動する主軸台用サーボモータ30Bの制御装
置を示す。制御装置は、サーボモータ30A、30B
と、これらサーボモータ30A、30Bの回転トルクを
測定するトルク測定手段31A、31Bと、サーボモー
タ30A、30Bの回転トルクをキーボード等の入力手
段32によって所定の回転トルクに予め設定するトルク
設定手段33と、トルク測定手段31A、31Bの測定
結果がトルク設定手段33に設定された回転トルクに達
したか否かを比較して判定する判定手段35A、35B
とを有している。前記サーボモータ30A、30B及び
定トルク出力手段34A、34Bは、制御手段36に予
めプログラムされた手順で自動的に制御され、また判定
手段35A、35Bの判定結果は制御手段36に入力さ
れると同時にディスプレイの表示手段37に入力され、
また調整の完了は、前記ディスプレイの表示手段37に
表示されると共に、警報音、ランプ等で表示される。
【0011】次に本実施例によるガイドブッシュ12の
調整方法を図3を参照しながら説明する。入力手段32
によって制御手段36のガイドブッシュ調整モードを選
択してスタート40させると、主軸台3は調整サイクル
の原点位置に移動41する。即ち、主軸台3が最前進位
置(加工時において主軸台3が最前進することが可能な
位置で調整ピン20が調整ナット15の調整ピン穴15
aより離れた状態の位置)に前進し、主軸2のコレット
チャック6が開状態となる。ここで、主軸2及び未調整
のガイドブッシュ12に棒材1を挿通する。この状態で
押しボタンスイッチ又は制御装置によるスタート信号4
2のいずれかによって調整開始の信号を入力する。
【0012】調整開始の信号の入力によって、以後、制
御手段36に予めプログラムされた手順でガイドブッシ
ュ調整工程が制御される。まず、主軸2のコレットチャ
ック6を閉にして棒材1を把持する。次に主軸2が例え
ば10〜50min-1程度の低速度で調整ナット15の
締め方向に回転しなながら主軸台3、即ち主軸2がガイ
ドブッシュ12の方向にゆっくり前進する調整ピン挿入
工程43が行われる。ここで、主軸2の前進は、調整ピ
ン20が調整ナット15に接触する位置より更に約1m
m程度前進させる。この主軸2の前進により、調整ピン
20は調整ナット15の後端面に当たって一時キャップ
ナット7側に押し戻されるが、主軸2の低速度回転によ
って調整ナット15の調整ピン穴15aと調整ピン20
が一致した時点でスプリング21の付勢力で調整ピン2
0は調整ピン穴15aに係合する。主軸2を60°以上
(調整ピン20が6個の場合)回転させた後に調整ピン
20が調整ピン穴15aに充分に係合するように主軸2
を更に前進させる。
【0013】次に、主軸2の回転を徐々に上げて、棒材
1とガイドブッシュ12との隙間が減少する方向に調整
ナット15を回転(主軸用サーボモータ30Aを駆動)
44する。これにより、主軸2の回転は調整ピン20を
介して調整ナット15に伝達され、調整ナット15が回
転して棒材1とガイドブッシュ12との隙間が減少する
ように調整される。この場合、主軸2が調整ピン20を
介して調整ナット15を回転する時の主軸用サーボモー
タ30Aのトルクは、トルク測定手段31Aで測定され
て判定手段35Aに入力される。そして、トルク測定手
段31Aで測定されたトルクがトルク設定手段33に予
め入力されて判定手段35Aに記憶された所定のトルク
に達したか否かが判定45される。ここで、トルク設定
手段33に予め入力された所定のトルクは、棒材1の材
質、寸法(直径)、最高回転数に対応して予め実験的に
調査して決定して入力しておく。そこで、主軸用サーボ
モータ30Aの駆動トルクが所定のトルクに達したと判
定手段35Aが判定すると、その判定結果によって制御
手段36は、主軸用サーボモータ30Aの回転を停止4
6する。また表示手段37にはトルク調整完了が表示さ
れる。
【0014】通常はこのままで調整終了としても良い
が、更に高精度に隙間の調整を行う場合には、下記のよ
うにして調整されたガイドブッシュ12と棒材1の隙間
が適正であるか否かの確認及び再調整を行う。
【0015】調整されたガイドブッシュ12と棒材1の
隙間が適正であるか否かの確認及び再調整が行われる場
合には、第1の調整工程後、主軸2、即ち主軸台3が後
退50して調整ピン20は調整ピン穴15aより離れ
る。そして、、通常の切削加工の状態、即ち調整ピン2
0が調整ナット15の調整ピン穴15aより離れ、主軸
2のコレットチャック6で棒材1を把持した状態で、主
軸台3の前進又は後退方向の摺動或いは主軸2の回転の
いずれか又はこれらの組合せにおける棒材1とガイドブ
ッシュ12との摩擦抵抗を測定して判定51する。この
摩擦抵抗は、棒材1を主軸2及びガイドブッシュ12に
挿通しないで、主軸台3を前進又は後退させ、或いは主
軸2を回転させた場合におけるサーボモータ30A又は
30Bのトルクと、棒材1を主軸2及びガイドブッシュ
12に挿通し、主軸2で棒材1を把持させて主軸2を前
進又は後退方向に摺動させ、或いは主軸2を回転させた
場合におけるサーボモータ30A、30Bのトルクとを
比較することによって判定することができる。この判定
51の結果、摩擦抵抗が所定の範囲内にあれば適正に調
整されたものと判定して調整を終了52し、主軸台3は
原点に移動53してガイドブッシュ調整工程は終了54
し、ガイドブッシュ調整モードはキャンセルされる。
【0016】摩擦抵抗が所定の範囲内にない場合には、
摩擦抵抗が不足している場合は、前記調整ピン挿入工程
43に戻り、その後の調整工程を繰り返して行う。また
摩擦抵抗が大き過ぎる場合には、調整ナット15を一旦
充分に緩めてから再度調整工程を繰り返す。即ち、摩擦
抵抗が不足している場合には、再度、主軸2が前進して
主軸2のキャップナット7に設けられた調整ピン20を
調整ナット15の調整ピン穴15aに挿入し、前記した
ガイドブッシュ12の隙間調整方法でガイドブッシュ1
2と棒材1との隙間を再調整する。この場合、調整ピン
20を調整ピン穴15aに挿入するには、調整ナット1
5の調整ピン穴15aとキャップナット7の調整ピン2
0との位相を合わせれば良いので、最初の工程のような
複雑な作業は不要である。
【0017】調整ナット15を回すためのトルクは、最
初のガイドブッシュ調整工程で設定されたトルクより僅
かな量αだけ大きいトルクを設定トルク値として判定手
段35Aで比較される。摩擦抵抗が大き過ぎる場合に
は、前記したように、調整ナット15を一旦充分に緩め
てから再度調整工程を繰り返す。この時の設定トルク値
は、最初の調整工程における設定トルクから僅かな量α
を減じた値とする。2回目の調整工程が終了した後、再
度、主軸2が後退して、棒材1とガイドブッシュ12と
の摩擦抵抗が測定される。これを繰り返して、所定の摩
擦抵抗になった時に終了する。またトルク設定手段33
には、前記のように補正されたトルクが自動的に設定さ
れ、以後、この補正されたトルクが使用される。
【0018】尚、これらの説明は、主軸2を回転駆動
し、又は主軸台3を摺動駆動するための駆動源としてサ
ーボモータを使用することによる最適な実施例であっ
て、例えば主軸台3の駆動源をサーボ制御された油圧シ
リンダとした場合には、トルク測定手段31B、判定手
段35Bに代えて定トルク出力34Bを使用して主軸台
3の停止を検出するようにしても全く同様に実施するこ
とができる。
【0019】図4及び図5は本発明の他の実施例を示
す。本実施例は、ガイドブッシュ12が主軸2と同期し
て回転する回転ガイドブッシュをNC自動旋盤に適用し
た例で、実公昭62−25281号公報に示すNC自動
旋盤に適用した例を示す。なお、図1及び図2と同じ又
は相当部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略
する。
【0020】図4に示すように、主軸用サーボモータ3
0Aの回転はベルト60を経て第1中間軸61に伝達さ
れる。第1中間軸61は主軸2に平行に設けられてお
り、タイミングプーリ62、タイミングベルト63、タ
イミングプーリ64を経て主軸2を回転駆動する。第1
中間軸61はスプラインとなっており、タイミングプー
リ62がこのスプラインに嵌挿され、回転を伝達すると
共に軸方向には摺動可能となっており、主軸2の前後方
向の摺動と共にタイミングプーリ62も摺動して主軸2
に駆動力を伝達するようになっている。主軸2の前後方
向の摺動は、主軸台用サーボモータ30Bの回転がボー
ルネジ65によって直線運動に変換され、ガイドウエイ
(図示せず)に沿って主軸台3が移動する。
【0021】図5は第1中間軸61から回転ガイドブッ
シュ70までの駆動系の詳細を示すものである。回転ガ
イドブッシュ70は、ガイドブッシュ支持台10に取付
けられ、ガイドブッシュ支持台10に固定されたアウタ
ースリーブ71内に軸受72で回転可能に支持されたガ
イドブッシュホルダ11がある。このガイドブッシュホ
ルダ11の後端部には歯車11aが形成されており、且
つ先端内径部にはテーパ面が形成され、ここにガイドブ
ッシュ12が嵌挿されて調整ナット15で締め付け固定
され、且つ調整ナット15の締め付けによってガイドブ
ッシュ12の内径の寸法が調節される。回転ガイドブッ
シュ70の先端部にはシール74が設けられていて、切
削油、切粉等が軸受72部に侵入することを防止してい
る。
【0022】前記第1中間軸61の端部には歯車80が
固定されており、第2中間軸81に設けられた歯車82
と噛合している。第2中間軸81と歯車82との間には
過負荷安全装置としてトルクリミッター83が設けら
れ、過負荷を検知して機械を停止する。第2中間軸81
はハウジング84に回転自在に支承され、ハウジング8
4はガイドブッシュ支持台10に固定されている。以上
の構成は従来と同じ構成となっている。
【0023】本実施例においては、第2中間軸81の回
転をガイドブッシュ12に伝達又は伝達しないようにす
るクラッチブレーキ手段90を設けている。以下、この
クラッチブレーキ手段90は周知の構造のものであっ
て、クラッチON時に第2中間軸81の駆動力を歯車8
5、11aを介してガイドブッシュホルダ11に伝達
し、ブレーキON(クラッチOFF)時に第2中間軸8
1の駆動力はOFFとなってガイドブッシュホルダ11
に対して空転し、歯車85はブレーキによって回転不能
に固定される。なお、このクラッチブレーキ手段90は
図2に示す制御手段36でオン・オフ制御される。
【0024】そこで、クラッチブレーキ手段90のクラ
ッチとすると、第2中間軸81と歯車85とは結合され
る。従って、サーボモータ30Aの回転は、ベルト60
を経て第1中間軸61に伝達され、第1中間軸61の回
転はタイミングプーリ62、タイミングベルト63、タ
イミングプーリ64を経て主軸2に伝達される。また第
1中間軸61の回転は歯車80、82、第2中間軸81
を経て歯車85に伝達され、歯車11a付ガイドブッシ
ュホルダ11を経てガイドブッシュ12に伝達される。
【0025】一方、クラッチをオフにするとブレーキが
オンになり、第2中間軸81と歯車85とは切り離され
るので、第2中間軸81の回転はガイドブッシュ11に
伝達されず、歯車85は回転不能に固定され、歯車85
に噛合するガイドブッシュホルダ11も回転不能に固定
される。従って、図1と同様に主軸2のキャップナット
7に調整ピン20を設け、調整ナット15に調整ピン穴
15aを設けることにより、前記実施例と同様の操作に
よってサーボモータ30A、30Bを制御することによ
り、ガイドブッシュ12と棒材との隙間を調整すること
ができる。
【0026】図6は本発明の更に他の実施例を示す。前
記各実施例は主軸2の回転、即ち主軸2を回転させるサ
ーボモータ30Aを制御してガイドブッシュ12の調整
を行ったが、本実施例は図1に示す固定ガイドブッシュ
型において、調整ナット15の外周にタイミングプーリ
部15bを設け、またブレーキ付のサーボモータ97を
ガイドブッシュ支持台10に固定した。そして、サーボ
モータ97の出力軸にタイミングプーリ98を固定し、
タイミングプーリ98とタイミングプーリ部15bにタ
イミングベルト99を掛けたものである。
【0027】従って、本実施例の場合は、前記各実施例
のように主軸2を前進及び後退させる動作は必要なく、
サーボモータ97を制御するのみで前記実施例と同様の
操作でガイドブッシュ12を調整することができる。こ
のように、調整ナット15を回す別のサーボモータ97
を設けて調整を行ってもよい。このサーボモータ97
は、指定したトルク値で停止する定トルク出力のものと
し、サーボモータ97の停止によって調整完了とするこ
とができる。また摩擦抵抗の測定を、主軸2を連続回転
又は往復駆動した状態で、サーボモータ97で調整ナッ
ト15を回し、主軸2の回転又は往復動が所定のトル
ク、即ち所定の摩擦抵抗になった時に該サーボモータ9
7の駆動を停止するようにすることもできる。また、こ
のサーボモータ97をブレーキ付とすることによって、
切削加工中の振動によって調整ナット15が回転し、ガ
イドブッシュ12の隙間が変化することが防止すること
ができる。
【0028】また前記各実施例は、ガイドブッシュ12
を交換する場合の調整に限らず、棒材1を交換する度ご
とに行ってもよい。即ち、棒材1の交換の際には、ガイ
ドブッシュ12の隙間を緩めて棒材1を交換し、ガイド
ブッシュ12を調整する。このようにすると、棒材1の
外径のバラツキが大きくても常に一定の隙間を確保する
ことが可能となると共に、ガイドブッシュ12に挿通す
るために行っている棒材1の端面の面取り加工が不要と
なる。また主軸台固定型で刃物台(ガイドブッシュ)が
移動するものでも同様に適用することができる。またサ
ーボアクチュエータはサーボモータのみでなく、例えば
油圧モータ、油圧シリンダ(含回転アクチュエータ)と
することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、コレットチャックで棒
材を把持した主軸を回転方向又は軸方向に駆動して棒材
とガイドブッシュとの摩擦抵抗を測定し、この摩擦抵抗
の抵抗値が所定の値に達したことを検出した時に調整ナ
ットの調整を終了するので、作業者による調整のバラツ
キがなく、迅速に常に適正な隙間になるように調整が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNC自動旋盤のガイドブッシュ調整装
置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のNC自動旋盤の制御装置を示すブロック
図である。
【図3】図1のNC自動旋盤の制御のフローチャート図
である。
【図4】本発明のNC自動旋盤のガイドブッシュ調整装
置の他の一実施例を示す断面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】本発明のNC自動旋盤のガイドブッシュ調整装
置の更に他の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 棒材 2 主軸 7 キャップナット 12 ガイドブッシュ 15 調整ナット 15a 調整ピン穴 20 調整ピン 30A 主軸用サーボモータ 30B 主軸台用サーボモータ 31A、31B トルク測定手段 33 トルク設定手段 35A、35B 判定手段 36 制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒材をガイドするガイドブッシュと、こ
    のガイドブッシュに螺合して棒材とガイドブッシュとの
    隙間を調整する調整ナットとを備えたNC自動旋盤にお
    いて、コレットチャックで棒材を把持した主軸を回転方
    向又は軸方向に駆動して棒材とガイドブッシュとの摩擦
    抵抗を測定し、この摩擦抵抗の抵抗値が所定の値に達し
    たことを検出した時に調整ナットの調整を終了すること
    を特徴とするNC自動旋盤のガイドブッシュ調整方法。
  2. 【請求項2】 棒材とガイドブッシュとの摩擦抵抗を、
    主軸を回転する主軸用モータ又は主軸を軸方向に移動さ
    せる主軸台用モータのトルクで判定することを特徴とす
    る請求項1記載のNC自動旋盤のガイドブッシュ調整方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337001A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Citizen Watch Co Ltd 素材ガイド装置及び自動旋盤
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JPWO2014148267A1 (ja) * 2013-03-18 2017-02-16 シチズン時計株式会社 ガイドブッシュ制御装置及びガイドブッシュの調整方法
WO2023181673A1 (ja) * 2022-03-22 2023-09-28 シチズン時計株式会社 工作機械および工作機械の制御方法

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