JPH07328494A - 粉体塗料の静電塗装装置 - Google Patents

粉体塗料の静電塗装装置

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JPH07328494A
JPH07328494A JP14400994A JP14400994A JPH07328494A JP H07328494 A JPH07328494 A JP H07328494A JP 14400994 A JP14400994 A JP 14400994A JP 14400994 A JP14400994 A JP 14400994A JP H07328494 A JPH07328494 A JP H07328494A
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coating
box
powder
powder coating
coating material
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JP14400994A
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Mitsuo Matsutani
光男 松谷
Masahiko Amari
昌彦 甘利
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Asahi Sunac Corp
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Asahi Sunac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 塗装用箱1は、スプレイガン11を取り付け
た箱本体2と、被塗物xを吊り下げて昇降して開閉され
る蓋3とから構成されている。塗装用箱1の排気口18
側には、低圧タンク21を介して真空ポンプ22が接続
されている。低圧タンク21内は真空ポンプ22により
予め低圧とされ、蓋3が閉じて被塗物xが収容される
と、開閉弁V1 が開いて塗装用箱1内が減圧される。そ
れとともに、スプレイガン11から粉体塗料pが荷電さ
れて噴出され、粉体塗料pがアースされた被塗物xに向
かって吸引されて塗着される。すなわち、減圧された塗
装用箱1内で静電塗装が行われる。 【効果】 塗着効率が大幅に上げられる。排気用のエア
ー流の影響が少なくて塗膜厚が均一にできる。吸着され
なかった粉体塗料も塗装用箱内に落ちるだけであるか
ら、再使用のための回収も簡単に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体塗料を静電吸引力
で被塗物に吸着させるようにした粉体塗料の静電塗装装
置に関し、特に、真空特性を利用した粉体塗料の静電塗
装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粉体塗料の静電塗装装置として
は、被塗物を吊り下げる等によって搬送するコンベアの
途中に塗装ブースを設け、そのブース内に設置したスプ
レイガンから負極の電荷を帯びた粉体塗料をアースされ
た被塗物に向かって吹き付けて、静電吸引力により吸着
させ、その後吸着された塗料を焼き付けるようにしたも
のが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような静
電塗装は、荷電された粉体塗料を静電吸引力で吸着する
のであるから空気抵抗による影響が大きい。すなわち、
従来は大気中で静電塗装を行うのであるから空気抵抗が
大きく、粉体塗料が被塗物に到る前にその空気抵抗を受
けて落下する分が多く、塗着効率が平均すると60%程
度と低かった。
【0004】そして、粉体塗料の場合は、吸着されなか
った塗料は回収されて再使用されるのが一般的である
が、従来では塗料が広いブース内にわたって落下するた
め、回収装置が大掛かりとならざるを得なかった。
【0005】また、ブース内に飛散した微細な粉体塗料
は、ブースに設けた排気ファンにより排気エアーと一緒
に大気中に排出されるようになっていたため、粉塵公害
等の環境面で問題があるばかりでなく、そのブース内を
流れるエアーの影響を受けて塗膜厚が均一にできにくい
等の数々の不具合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の粉体塗料の静電
塗装装置は叙上の点に鑑み完成されたものであって、請
求項1の発明は、被塗物を出し入れ可能に収容して収容
時には内部を密閉状態とする塗装用箱に、その塗装用箱
内を大気圧より低く減圧する真空ポンプを接続し、塗装
用箱内に粉体塗料を流動可能な状態で供給する塗料供給
手段と、粉体塗料と被塗物のいずれか一方に荷電する荷
電手段を具備した構成となっている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、塗料供給手段は、塗装用箱に取り付けたスプレイガ
ンから粉体塗料を噴出するようになっていることを特徴
としている。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、塗料供給手段は、塗装用箱の底部に入れた粉体塗料
を、塗装用箱に取り付けたバイブレータでその粉体塗料
を振動させることにより浮遊させるようになっているこ
とを特徴としている。
【0009】請求項4の発明は、請求項1の構成におい
て、塗料供給手段は、塗装用箱の底部に設けられた多孔
板上に粉体塗料が載せられ、塗料用箱に取り付けたバイ
ブレータでその粉体塗料を振動させるとともに、多孔板
の下面側からエアーを吹き上げることにより、粉体塗料
を浮遊させるようになっていることを特徴としている。
【0010】また、請求項5の発明は、請求項1、2、
3または4の構成において、塗装用箱に、被塗物に吸着
されなかった粉体塗料を外部に吸引して回収する回収手
段を設けた構成となっている。
【0011】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
または5の構成において、真空ポンプに、その真空ポン
プにより内部が低圧に維持される低圧タンクを接続し、
その低圧タンクを開閉弁を介して塗装用箱に接続した構
成となっている。
【0012】請求項7の発明は、請求項1、2、3、
4、5または6の構成において、真空ポンプの排気口側
に、排気エアー中に混入した微細な粉体塗料を回収する
サイクロンを接続した構成となっている。
【0013】
【作用】請求項1の発明の作用は以下のとおりである。
塗装用箱内に被塗物を収容して密閉状態としたら、真空
ポンプにより塗装用箱内を減圧する。それとともに、荷
電手段により粉体塗料と被塗物のいずれか一方に荷電し
て、塗料供給手段により粉体塗料を噴出しあるいは浮遊
させる等によって塗装用箱内に流動可能な状態で供給す
ると、粉体塗料が静電吸引力で被塗物に吸着される。す
なわち、減圧された塗装用箱内で粉体塗料の静電塗装が
行われる。塗装完了後は塗装用箱内が大気圧に戻されて
被塗物が取り出され、次の焼付工程等へ移送される。
【0014】請求項5の発明では、被塗物に吸着されな
かった粉体塗料が、回収手段により塗装用箱の外部に吸
引されて回収される。
【0015】請求項6の発明では、真空ポンプにより低
圧タンク内が低圧に維持されており、塗装用箱内に被塗
物を収容したのち開閉弁を開くと、塗装用箱内の空気が
低圧タンク側に引かれて、塗装用箱内が短時間で減圧さ
れる。
【0016】請求項7の発明では、排気エアー中に混じ
って真空ポンプの排気口から排出された微細な粉体塗料
が、サイクロンによって分離回収される。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、粉体塗料が閉
じ込められ、また、減圧されて空気抵抗が小さい状態で
静電塗装が行われるから、粉体塗料が被塗物側に確実に
吸引されて、塗着効率を100%近くにまで上げること
ができる。また、従来の排気ファンを回している場合と
違って、塗装中にエアーの流れによる影響を受けること
が少ないため、塗膜厚が均一にできて高品質の塗装を行
うことができる。特に、比較的小物の被塗物を多種少量
生産し、また、高品質のものを求める場合に好適であ
る。
【0018】また、吸着されなかった粉体塗料があった
としても、それらは塗装用箱内に落ちるだけであるか
ら、再使用するために回収する場合もその回収作業を簡
単に行うことができる。また、排気は真空ポンプで行わ
れることになるが、排気量自体は少量であるから、飛散
した微細な粉体塗料を高密度で回収することが可能とな
り、粉塵の大気中への放出の抑制に簡単に対応すること
ができる。
【0019】請求項5の発明によれば、塗装用箱内の粉
体塗料を自動的に回収でき、循環供給も行うことができ
る。請求項6の発明によれば、塗装用箱内を短時間で減
圧状態にできるから、塗装工程のサイクルの短縮化が図
られ、作業能率をより向上させることができる。請求項
7の発明によれば、排気エアー中に混じった微細な粉体
塗料がサイクロンにより除去されるから、粉塵公害の発
生を確実に防止することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。 (第1実施例)図1及び図2は第1実施例を示す。図1
において、符号1は塗装用箱であって、上面を開口した
箱本体2と、その箱本体2の上面に被着される蓋3とか
ら構成されており、この蓋3は、図示しない駆動装置に
よって昇降駆動されて開閉され、蓋3が閉じた場合に
は、蓋3の縁部が箱本体2の口縁に嵌着されたシール部
材4に当接するようになっている。
【0021】蓋3の中心には、上下方向の回転軸6が軸
受7を介して支持され、モータ8によって軸心回りに回
転駆動されるようになっており、その回転軸6の蓋3の
下面側への突出端に、被塗物xを吊り下げる吊下部9が
設けられている。なお、この回転軸6はアースされてい
る。
【0022】一方、箱本体2の一側の側面には、2本の
スプレイガン11が、先端を内部に臨ませた水平姿勢で
上下に並んで取り付けられている。各スプレイガン11
には、粉体塗料pの供給装置13が供給管14を介して
接続されている。また、各スプレイガン11の噴出口1
2に設けられた図示しない電極に負の高電圧を印加する
ための高電圧発生器15が、高圧ケーブル16を介して
接続されている。
【0023】箱本体2のスプレイガン11を取り付けた
側と反対の側面には、比較的目の粗いフィルタ19を装
着した排気口18が形成されている。この箱本体2の排
気口18には、低圧タンク21を介して真空ポンプ22
が接続されるようになっている。低圧タンク21の一側
には吸込口23が、他側には比較的目の細かいフィルタ
25を装着した排気口24が形成されている。そして、
塗装用箱1の排気口18と低圧タンク21の吸込口23
とが接続されて、その間に第1開閉弁V1 が介設され、
低圧タンク21の排気口24と真空ポンプ22の吸込口
26とが接続されて、その間に第2開閉弁V2 が介設さ
れている。
【0024】塗装用箱1の箱本体2のスプレイガン11
の取付位置の上方には、第3開閉弁V3 を備えた大気の
導入口29が設けられ、低圧タンク21の底面には、開
閉弁32を備えたドレン口31が設けられている。
【0025】上記した真空ポンプ22の排気口27側に
はサイクロン35が接続されている。このサイクロン3
5は、気体中に混入した粉体を分離する公知のものであ
って、入口36から導入された気体が内部で高速の旋回
流を生じ、遠心力の作用によりその中に混じった粉体が
内壁に突き当って運動エネルギを減じ、壁に沿って落下
して排出口37から排出されるようになっている。その
サイクロン35の排出口37の下方には、回収容器38
が設置されている。
【0026】続いて、本第1実施例による塗装工程を図
2のタイムチャートを参照して説明する。工程のI段階
では、塗装用箱1の蓋3が上昇して開放し、第1と第3
の開閉弁V1、V3は閉じている。なお、第2開閉弁V2
は全工程にわたって開放され、真空ポンプ22も全工程
にわたって作動される。このI段階で、蓋3に支持され
た回転軸6の吊下部9に被塗物xが吊り下げられる。II
段階では、蓋3が下降して閉じられ、それとともに被塗
物xが塗装用箱1内に収容される。
【0027】III段階では、塗装用箱1と低圧タンク2
1の間の第1開閉弁V1 が開く。この間に、真空ポンプ
22の作動によって低圧タンク21内が低圧とされてい
るので、第1開閉弁V1 の開放により塗装用箱1内のエ
アーが低圧タンク21内に引かれて、塗装用箱1内が急
速に減圧される。塗装用箱1の内外の圧力差により、蓋
3がシール部材4に強固に押し付けられて密閉され、引
き続き真空ポンプ22は作動しているので、塗装用箱1
内は減圧状態に維持される。
【0028】続くIV段階では、モータ8が駆動されて回
転軸6とともに被塗物xが回転され、それとともに両ス
プレイガン11から粉体塗料pが噴出される。スプレイ
ガン11には負の高電圧が印加されているので、噴出さ
れた粉体塗料pには負の電荷が帯電され、アースされた
被塗物xに向かって静電吸引力により吸引されて、その
表面に吸着される。
【0029】その際、粉体塗料pは塗装用箱1内に閉じ
込められ、また、減圧されて空気抵抗が小さいために、
粉体塗料pは被塗物x側に確実に吸引され、塗着効率は
きわめて高くなる。また、塗装用箱1内には低圧タンク
21側に引かれるわずかなエアー流があるだけであるか
ら、エアー流に悪影響を及ぼされることなく均一な塗膜
厚に仕上がる。
【0030】塗装が完了してV段階に入ると、第1開閉
弁V1 が閉じるとともに、第3開閉弁V3 が開き、塗装
用箱1内に導入口29から大気が導入されて塗装用箱1
内が大気圧に上昇する。それにより、塗装用箱1の内外
の圧力差が無くなって、蓋3が開放可能な状態となる。
【0031】続くVI段階では蓋3が上昇して開くととも
に塗装済みの被塗物xが箱本体2の外部に取り出され、
最後のVII段階において、被塗物xが回転軸6の吊下部
9から取り外されて、次の焼付工程等に移送される。そ
れ以降、上記したI〜VIIの段階が繰り返して行われる。
【0032】上記のように、スプレイガン11から噴出
された粉体塗料pは大部分が被塗物xに吸着されるが、
吸着されなかった粉体塗料pも塗装用箱1内に落下する
だけであるから、簡単に回収して再使用に供することが
できる。
【0033】また、塗装用箱1内に飛散した粉体塗料p
の粒子は、真空ポンプ21で引かれる排気エアー中に混
じって排出されるが、塗装用箱1の排気口18のフィル
タ19により大きめのものが除去され、続いて低圧タン
ク21の排気口24のフィルタ25によりさらに細かい
ものが除去されて、真空ポンプ22の排出口27から
は、微細な粉体塗料pのみが混じった排気エアーが排出
される。この排気エアーはサイクロン35に導入され
て、排気エアー中から微細な粉体塗料pが分離され、回
収容器38内に排出される。したがって、大気中に粉塵
が放出されることがない。
【0034】なお、塗装用箱1のフィルタ19に引っ掛
かって落ちた粉体塗料pは、吸着されずに落ちた粉体塗
料pと一緒に回収して再使用すればよく、また、低圧タ
ンク21のフィルタ25に引っ掛かって落ちて底面に溜
まった粉体塗料pは、適宜に開閉弁32を開いてドレン
口31から回収容器33内に排出し、上記のサイクロン
35から排出された粉体塗料pともども廃棄すればよ
い。また、各フィルタ19、25は適宜に新しいものと
交換する。
【0035】上記実施例では、塗装用箱1にスプレイガ
ン11を2本取り付けたが、1本または3本以上として
もよい。また、被塗物x側に高電圧を印加するようにし
てもよい。
【0036】(第1実施例の変形例)図3は第1実施例
の変形例を示す。この変形例では、塗装用箱1の箱本体
2の底面にエゼクタ40が接続されている。すなわち、
開閉弁41を開けてエアー供給源42から高圧エアーを
噴出することによって塗装用箱1内の底面に溜まった粉
体塗料pが外部に吸引され、排出管43から回収容器4
4に回収されるようになっている。回収された粉体塗料
pは再使用される。塗装用箱1内の粉体塗料pを自動的
に回収できる利点がある。
【0037】また、同図の鎖線に示すように、エゼクタ
40の排出管43aを塗料供給装置13に接続し、循環
供給することも可能である。
【0038】(第2実施例)図4及び図5は第2実施例
を示す。本第2実施例では、塗装用箱1aの蓋3aの中
心を貫通して吊下軸46が固着され、その吊下軸46の
上端が水平方向に張られたワイヤ47に吊り下げられて
おり、ワイヤ47ともども蓋3aが昇降駆動されて開閉
されるようになっている。
【0039】吊下軸46の蓋3aの下面側への突出端に
は、回転装置を備えた吊下部48が設けられており、そ
の吊下部48に被塗物xが吊り下げられ、かつ、回転装
置により縦軸回りに回転されるようになっている。
【0040】また、ワイヤ47の吊下軸46の吊下位置
を挟む両側には絶縁ブロック50が介設され、そのワイ
ヤ47の両絶縁ブロック50の間の位置に、高電圧発生
器15aの負極が接続されており、それにより被塗物x
に負の高電圧が印加されるようになっている。
【0041】一方の箱本体2aは、その底部に粉体塗料
pが入れられるようになっており、箱本体2aの外底面
にはバイブレータ52が取り付けられている。また、箱
本体2aの両側面には、比較的目の粗いフィルタ19を
装着した排気口18が対向して形成されており、両排気
口18が低圧タンク21の吸込口23に接続されてい
る。この箱本体2aがアースされている。
【0042】低圧タンク21以降の構造は上記第1実施
例と同様であって、同一符号を付した構成部品について
は同一の構造と機能を持つものである。
【0043】続いて、本第2実施例の作動を図5のタイ
ムチャートを参照して説明する。なお、第1実施例と同
様の部分については説明を省略または簡単に行う。
【0044】工程のI段階で蓋3aの吊下軸46に被塗
物xが吊り下げられ、続くII段階で蓋3aが下降して閉
じられ、それとともに被塗物xが塗装用箱1a内に収容
される。
【0045】III段階で第1開閉弁V1 が開かれて塗装
用箱1内が減圧され、それとともにバイブレータ52が
作動し、箱本体2aが振動することによって、箱本体2
aの底部に入れられた粉体塗料pが塗装用箱1a内に浮
遊する。
【0046】続くIV段階では、被塗物xが回転されると
ともに、高電発生器15aがONして被塗物xに負の高
電圧が印加される。それにより、浮遊した粉体塗料pが
被塗物xに向かって静電吸引力により吸引されて、その
表面に吸着される。
【0047】第1実施例と同じく、減圧された塗装用箱
1a内で静電塗装が行われることにより、塗着効率はき
わめて高くなり、また、排気用のエアー流に悪影響を及
ぼされることなく均一な塗膜厚に仕上がる。
【0048】塗装が完了してV段階に入ると、塗装用箱
1a内に大気が導入されて内部が大気圧に上昇し、VI段
階で蓋3が上昇して開くとともに塗装済みの被塗物xが
箱本体2aの外部に取り出され、最後のVII段階におい
て、被塗物xが吊下軸46から取り外されて、次の焼付
工程等に移送される。
【0049】被塗物xに吸着されずに落下した粉体塗料
pは、次のサイクルにおいて浮遊して吸着に供される。
また、排気エアー中に混じって排出される微細な粉体塗
料pがサイクロン35で除去されて、大気中に粉塵が放
出されるのが防止されることは第1実施例と同様であ
る。
【0050】(第3実施例)図6は第3実施例を示す。
本第3実施例では、塗装用箱1bの箱本体2bの底部に
セラミック製の多孔板54が張られて、その下面に流入
口56を備えたエアー室55が形成され、その多孔板5
4の上に粉体塗料pが載せられるとともに、エアー室5
5の外底面にバイブレータ52が取り付けられている。
【0051】すなわち、バイブレータ52を作動させて
振動を与えるとともに、流入口56からエアー室55に
エア−を流入して多孔板54を通してエアーを吹き上げ
ることによって、粉体塗料pを浮遊させるのであって、
上記の第2実施例よりも粉体塗料pを大量に浮遊させる
ことができる利点がある。その他の構造並びに作用につ
いては第2実施例と同様である。
【0052】なお、第2実施例及び第3実施例において
も、第1実施例と同様に、塗装用箱1a、1b内の粉体
塗料pを回収する回収装置を付設するようにしてもよ
い。また、第2、3実施例において、粉体塗料p側に高
電圧を印加するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】その作動を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図3】第1実施例の変形例の部分構成図である。
【図4】第2実施例の構成図である。
【図5】その作動を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図6】第3実施例の部分構成図である。
【符号の説明】
p:粉体塗料 x:被塗物 1、1a、1b:塗装用箱
11:スプレイガン 13:塗料供給装置 15、15a:高電圧発生器 2
1:低圧タンク 22:真空ポンプ 27:(真空ポン
プ22の)排気口 35:サイクロン 40:エゼクタ
52:バイブレータ 54:多孔板 55:エアー室
1:第1開閉弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物を出し入れ可能に収容して収容時
    には内部を密閉状態とする塗装用箱に、該塗装用箱内を
    大気圧より低く減圧する真空ポンプを接続し、前記塗装
    用箱内に粉体塗料を流動可能な状態で供給する塗料供給
    手段と、粉体塗料と被塗物のいずれか一方に荷電する荷
    電手段を具備したことを特徴とする粉体塗料の静電塗装
    装置。
  2. 【請求項2】 前記塗料供給手段は、前記塗装用箱に取
    り付けたスプレイガンから粉体塗料を噴出するようにな
    っていることを特徴とする請求項1記載の粉体塗料の静
    電塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記塗料供給手段は、前記塗装用箱の底
    部に入れた粉体塗料を、前記塗装用箱に取り付けたバイ
    ブレータで粉体塗料を振動させることにより浮遊させる
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載の粉体
    塗料の静電塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記塗料供給手段は、前記塗装用箱の底
    部に設けられた多孔板上に粉体塗料が載せられ、前記塗
    料用箱に取り付けたバイブレータで粉体塗料を振動させ
    るとともに、前記多孔板の下面側からエアーを吹き上げ
    ることにより、粉体塗料を浮遊させるようになっている
    ことを特徴とする請求項1記載の粉体塗料の静電塗装装
    置。
  5. 【請求項5】 前記塗装用箱に、被塗物に吸着されなか
    った粉体塗料を外部に吸引して回収する回収手段を設け
    たことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3また
    は請求項4記載の粉体塗料の静電塗装装置。
  6. 【請求項6】 前記真空ポンプに、該真空ポンプにより
    内部が低圧に維持される低圧タンクを接続し、該低圧タ
    ンクを開閉弁を介して前記塗装用箱に接続したことを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4また
    は請求項5記載の粉体塗料の静電塗装装置。
  7. 【請求項7】 前記真空ポンプの排気口側に、排気エア
    ー中に混入した微細な粉体塗料を回収するサイクロンを
    接続したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、請求項5または請求項6記載の粉体塗料
    の静電塗装装置。
JP14400994A 1994-06-01 1994-06-01 粉体塗料の静電塗装装置 Pending JPH07328494A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538910A (ja) * 1999-03-12 2002-11-19 クーパー,トロイ,ハワード 被覆材料を皮膚表面に施すためのミスト装置
JP2009255010A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Yoshino Kosakusho:Kk 粉体塗装装置
JP2010005535A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Neturen Co Ltd 鋼棒の塗装装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002538910A (ja) * 1999-03-12 2002-11-19 クーパー,トロイ,ハワード 被覆材料を皮膚表面に施すためのミスト装置
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