JP3191886B2 - 粉体供給装置 - Google Patents

粉体供給装置

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JP3191886B2
JP3191886B2 JP28811892A JP28811892A JP3191886B2 JP 3191886 B2 JP3191886 B2 JP 3191886B2 JP 28811892 A JP28811892 A JP 28811892A JP 28811892 A JP28811892 A JP 28811892A JP 3191886 B2 JP3191886 B2 JP 3191886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばガラス基板や半
導体基板等の被加工物に対して粉体状の微粒子を噴射し
てエッチング加工あるいはコーティング加工(いわゆる
デポジション)を行うための粉体供給装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路やプリント配線回
路、さらには磁気ヘッド等の各種機能素子等の製造に際
しては、様々な微細加工が必要で、高度なエッチング技
術や薄膜形成技術が必要となっている。
【0003】このような状況から、各方面で加工技術に
関する研究が進められており、例えば半導体ウエハの表
面をレジストマスクを使って加工するエッチング技術と
してアルゴンイオンを電気的に加速して被加工面に衝突
させ、物理的な破壊によってエッチングするイオンエッ
チング法(IBE)や、フッ素や塩素等の活性ガスイオ
ンを同様に被加工面に衝突させ、物理的,化学的な作用
でエッチングするリアクティブイオンエッチング法(R
IE)等が開発されている。
【0004】一方、薄膜形成技術としては、真空中でタ
ーゲットに不活性ガスのイオンを加速して衝突させ、タ
ーゲットを叩き出してこれを基板上に堆積させて薄膜を
形成するスパッタ法や、成膜する材料、例えばセラミッ
クスの粉体を大気中もしくは減圧中でプラズマやバーナ
ー等の熱により溶融し、これを吹き付けて薄膜を形成す
る溶射法や、プラズマ等の熱を利用してガスを反応さ
せ、基板上に反応生成物を堆積させて成膜する気相成長
法(CVD)等が知られている。
【0005】しかしながら、前述したエッチング法は、
何れも加工速度が遅く、さらに装置の価格が高いこと、
保守や維持管理が煩雑であること等の問題を抱えてい
る。また、薄膜形成技術についても、これまでの方法で
は加工速度等の点で不十分であり、また成膜の際の基板
に対する制約も大きいことから抜本的な改善が望まれて
いる。
【0006】そこで、上述したエッチング法や薄膜形成
技術に代わる加工方法として、粉体を圧縮空気に混合し
て噴射する、いわゆるサンドブラスト加工法が注目を集
めており、各種提案されている。
【0007】図3は、従来における粉体供給装置の一例
(本出願人が先に出願した特願平4−116924号)
を示す全体構成図である。図3に示す粉体供給装置は、
大別して圧縮空気を供給するエアコンプレッサー1と、
このエアコンプレッサー1から送出された圧縮空気と混
合される粉体14を収容する混合室2と、圧縮空気と共
に一定量の粉体14を噴射して被加工物の表面を加工す
る加工室3と、この加工室3内の粉体14を混合室2へ
送給するために一旦収容するリザーブ室4と、加工室3
からリザーブ室4へ粉体14を吸引回収する排風機5
と、粉体14を貯蔵する粉体回収室6とより構成されて
いる。
【0008】さらに詳述すると、途中に開閉弁46を設
けてエアコンプレッサー1から引き出された空気供給パ
イプ7は、第1の供給パイプ8と第2の供給パイプ9と
に分岐され、それぞれ混合室2へ接続されている。ま
た、第1の供給パイプ8には、混合室2へ供給される圧
力空気の圧力を調整する調整弁10と電気空気弁からな
る粗調整部弁11を設け、第2の供給パイプ9には加工
室3へ混合室2内の粉体と共に供給される圧力空気を調
整する調整弁12と電気空気弁からなる微調整弁13を
設けている。
【0009】混合室2は、円筒状の容器からなり、その
内部に微粒子からなる粉体14が収容されている。さら
に、混合室2の底部は円錐形状で、底面にサーメット
(金属粉を焼結して形成される無数の微細孔を有する多
孔質)等よりなる円板状のフィルタ15が設けられ、エ
アコンプレッサー1の第1の供給パイプ8がフィルタ1
5の背面側に接続されている。したがって、第1の供給
パイプ8に供給された圧縮空気は、フィルタ15を通っ
て混合室2内へ導入され、混合室2の上部の開口部2a
から排気される。
【0010】また、フィルタ15の周囲の斜面には、バ
イモルフ振動子16が設けられている。このバイモルフ
振動子16は、上下一対の圧電素子と電極とから構成さ
れ、その自由端がフィルタ15の上方に臨むように円環
状に配置され、基端部が混合室2の円錐状の斜面に固定
されている。
【0011】バイモルフ振動子16は、例えば所定の交
流電圧を印加することによりその自由端を上下方向に振
動させることができ、粉体14を機械的に分散させなが
らフィルタ15からの圧縮空気と攪拌混合するエアバイ
ブレータ効果を付与することができる。
【0012】また、フィルタ15の中央部には、混合室
2の底部を貫通する送り出しパイプ17と、この送り出
しパイプ17の周囲に空気吹き出し口18とがそれぞれ
一端を混合室2内に開口するように設けられており、送
り出しパイプ17から混合室2で圧縮空気により攪拌分
散された粉体14を送り出すようになっている。
【0013】さらに、送り出しパイプ17の下端には、
第2の供給パイプ9の先端部9aが配置されており、こ
の第2の供給パイプ9より供給される圧縮空気の空気流
により生じる負圧によって送り出しパイプ17内に粉体
14が吸い込まれ、圧縮空気と混合して送り出される。
そして、上述した送り出しパイプ17と空気吹き出し口
18との上部に集粉器19が混合室2の容器に図示せぬ
手段によって支持されている。また、送り出しパイプ1
7には、送出パイプ20が接続されて加工室3まで延
び、その先端部にノズル21が設けられている。
【0014】上述のように構成した混合室2は、電子は
かり22の上に搭載されて混合室2の粉体14を含めた
総重量を計測している。すなわち、電子はかり22は混
合室2から送り出されノズル21より一定量の粉体1
4の噴出、つまり混合室2内の総重量が一定に減少でき
ることを監視することを目的とするものであり、電子は
かり22によって計測している混合室2の総重量の減少
量を制御ユニット23に入力し、この減少量に基づいて
第1の供給パイプ8及び第2の供給パイプ9内の圧力空
気量またはバイモルフ振動子16への電圧値を制御ユニ
ット23によって制御している。
【0015】一方、加工室3には、混合室2から送出パ
イプ20の先端部に設けられたノズル21が配置され、
これと対向して被加工物24が図示せぬ手段によって支
持されている。また、加工室3の下部には、テーブル2
5上を往復するスクレーパ26と、このスクレーパ26
と共に図示せぬ駆動装置によって回転するスクリュー2
7が配設されている。すなわち、ノズル21から被加工
物24へ噴射され、テーブル25上に落下した粉体14
はスクレーパ26によりかき集められてテーブル25の
下に落とされ、ここでスクリュー27によって加工室3
の底部に集積される。
【0016】加工室3の底部に接続された粉体回収ホー
ス28は、粉体回収室6の第2のサイクロン39に接続
されており、また粉体回収ホース28の途中にはフィル
ター28Aが配設されている。
【0017】リザーブ室4内には、スクリューコンベア
30が図示せぬモータの回転力によって回転される状態
にして、水平状態にして配設されている。また、リザー
ブ室4の端部に垂設した送給路31aにはジャバラ32
を介して送給路31bが接続され、この送給路31bの
下端が混合室2の上部に接続されている。さらに、送給
路31bには、上述した制御ユニット23によって制御
される開閉自在の三角弁33bが設けられている。加え
て、リザーブ室4の下面側にはリザーブ室4内に粉体1
4が一定量収容されると、これを検出して第2の開閉バ
ルブ43を閉じるロードセル38が設けられている。
【0018】上述した加工室3内の底部に集積した粉体
14のリザーブ室4への回収は排風機5によって行われ
る。この排風機5には、第1の吸引ホース40と、第2
の吸引ホース41とが分岐されて接続されている。この
うち、第1の吸引ホース40は第2のサイクロン39に
接続され、この第1の吸引ホース40の途中に第1の開
閉バルブ42が設けられている。一方、第2の吸引ホー
ス41は第1のサイクロン29に接続され、この第2の
吸引ホース41の途中に第2の開閉バルブ43が設けら
れている。
【0019】また、粉体回収室6の底部と第1のサイク
ロン29との間は粉体回収ホース44で接続されてお
り、さらに粉体回収ホース44の途中には第3の開閉バ
ルブ45が設けられている。
【0020】粉体回収室6は、モータ34aで駆動され
る攪拌装置34によって貯蔵室6内の粉体14を攪拌し
ながらヒータ35によって温められ、粉体14を乾燥状
態にしている。
【0021】次に、このサンドブラスト加工装置の動作
を説明する。まず、混合室2,加工室3,リザーブ室
4,排風機5及び粉体回収室6の一連の動作と三角弁3
3bの開閉動作は制御ユニット23によってコントロー
ルされる。
【0022】そして、加工室3内において粉体14の噴
射による被加工物24の加工時には、三角弁33bは閉
止されるとともに、開閉弁46,調整弁10,粗調整部
弁11,調整弁12,微調弁13が開放され、エアコン
プレッサー1より圧縮空気が空気供給パイプ7を通って
第1の供給パイプ8及び第2の供給パイプ9に送り込ま
れる。すると、第1の供給パイプ8を通る空気は、空気
吹き出し口18より混合室2内に送り込まれ、さらに送
り出しパイプ17内を通って送出パイプ20に第2の供
給パイプ9を通って来る空気と合体されて加工室3側へ
送給される。また、送り出しパイプ17内に送り込まれ
るとき、混合室2内の粉体14が一緒に吹き込まれ、こ
れが加工室3内でノズル21より被加工物24に向かっ
て噴射されて加工が行われる。
【0023】また、加工室3の底部に堆積した粉体14
の回収は、第1の吸引ホース40の第1の開閉バルブ4
2を開放するとともに、第2の吸引ホース41の第2の
開閉バルブ43を閉止した状態において排風機5を駆動
する。すると、排風機5の排風作用により、加工室3内
の粉体14が粉体回収ホース28内に吸引されて第2の
サイクロン39に導かれる。ここで、排風は第1の吸引
ホース40を経て排風機5から外部に排出され、粉体1
4のみ第2のサイクロン39内を通って粉体回収室6内
に回収される。また、粉体回収ホース28内に吸引され
る粉体14は加工室3内の湿った空気を伴っているが、
サイクロン39によって湿った空気と分離されることに
なり、しかも粉体回収室6内において攪拌装置34及び
ヒータ35により乾燥された状態で収容される。
【0024】一方、混合室2内への粉体14の補給指令
があると、第1の吸引ホース40の第1の開閉バルブ4
2は閉止するとともに、第2の吸引バルブ41の第2の
開閉バルブ43と粉体回収ホース44の第3の吸引バル
ブ45を開放し、さらに三角弁33bを閉止した状態に
おいて、粉体回収ホース44の供給口44aより乾燥空
気を圧送させる。これによって、粉体回収室6内の粉体
14は、乾燥空気と共に粉体回収ホース44内を通って
リザーブ室4の第2のサイクロン29へ供給される。こ
れに対して、乾燥空気は第2の吸引ホース41を経て外
部へ排気され、粉体14のみ第2のサイクロン29から
リザーブ室4内へ収容される。そして、リザーブ室4内
の粉体14は、排風機5を停止し、三角弁33bを開放
した後、スクリューコンベア30によって送給路31
a,ジャバラ32,送給路31bを通って混合室2内へ
供給される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のサンドブラスト加工装置では、次のような問題
点があった。 (1) 加工室3から回収された粉体14はサイクロン
39を通過して粉体回収室6に回収される。また、この
粉体14をリザーブ室4に送るのには、さらにサイクロ
ン29を通過する。すなわち、加工室3からリザーブ室
4に送られるまでの間に2回のサイクロン39,29を
通ることになるため、粉体14の回収率が悪い。 (2) リザーブ室4と混合室2との間がジャバラ32
で機械的に直接接続されているので、外乱等の影響を受
けてジャバラ32が振動すると、これが混合室2に直接
伝わって電子はかり22が0.3〜0.8グラム程度変
動して計測が不安定となり、噴射量のコントロール性を
悪くして信頼性に欠ける。 (3) 全体的に構造が複雑で、メンテナンス性や信頼
性が悪い。
【0026】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は加工室からの粉体の回収を効率良
くできるとともに、排風機による負圧の混合室への影響
を無くして電子はかりによる計測を信頼性良く安定して
行え、かつ構造を簡略化してメンテナンス性等も向上さ
せることのできる粉体供給装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る粉体供給装置は、圧縮空気を供給する
エアコンプレッサーと、前記エアコンプレッサーから送
出された圧縮空気と混合される粉体を収容し電子はかり
上に載せられている混合室と、前記混合室へ供給する粉
体を収容するリザーブ室と、前記圧縮空気と共に前記混
合室内の一定量の前記粉体をノズルから噴射して被加工
物の表面を加工する加工室と、前記加工室より粉体を排
風機の排風作用によりサイクロンを介して吸引回収し前
記リザーブ室に給送する粉体回収路とからなるものであ
って、前記サイクロンは、前記リザーブ室の上側に直列
多段式にして複数個設けられると共に、前記複数のサイ
クロンのうち、前記加工室より吸引された粉体を一番最
初に受ける第1段目のサイクロンを除いて、他のサイク
ロンの底面側に設けられた粉体回収弁を有している構成
としたものである。さらに、前記粉体回収弁は、駆動装
置により開閉制御され、粉体回収弁を設けたサイクロン
に前記粉体が適量回収されると、開放して該粉体を前記
リザーブ室に落下可能にする、構造にすることもでき
る。また、前記加工室と前記リザーブ室の間を前記粉体
回収路と前記サイクロンを介して直接接続する構造にし
て、構造を簡略化することもできる。さらに、前記リザ
ーブ室と前記混合室の間を機械的に切り離し可能に設け
た構造にして、前記リザーブ室と前記混合室の間の機械
的結合を必要に応じて切り離し、混合室側から加わる電
子はかりへの悪い影響をなくすこともできる。
【0028】
【作用】この構成によれば、サイクロンを直列多段式に
して、回収する粉体が混入された排風を同時に複数のサ
イクロンを通過させるので、各段部で順次粉体が回収さ
れることになり、粉体の回収効率を上げることができ
る。
【0029】さらに、複数のサイクロンのうち、加工室
より吸引された粉体を一番最初に受ける第1段目のサイ
クロンを除いて、他のサイクロンの底面に粉体回収弁を
設けた場合では、粉体回収時には排風作用を低下させず
に効率良く回収することができるとともに、粉体回収弁
付きのサイクロンに粉体が適度に回収されたら粉体回収
弁を開け、この回収された粉体をリザーブ室内に落し込
ませて回収することができる。
【0030】また、加工室とリザーブ室の間を粉体回収
路とサイクロンを介して直接接続する構造にした場合で
は、従来装置でリザーブ室と加工室との間に設けていた
粉体回収室を無くして装置自体の構造を簡略化すること
ができる。
【0031】さらに、リザーブ室と混合室の間を機械的
に切り離し可能に設けた構造にした場合では、例えば加
工時にリザーブ室と混合室との間を機械的に切り離す
と、混合室側から電子はかりに加わる外乱等の悪い影響
をなくすことができるので、加工室内における粉体の噴
射量を精度良く制御することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例として示す粉
体供給装置の概略全体構成図である。図1に示す粉体供
給装置は、大別して圧縮空気を供給するエアコンプレッ
サー51と、このエアコンプレッサー51から送出され
た圧縮空気と混合される粉体52を収容する混合室53
と、圧縮空気と共に一定量の粉体52を噴射し被加工物
54の表面を加工する加工室55と、この加工室55内
の粉体52を混合室53へ送給するために一旦収容する
リザーブ室56と、加工室55からリザーブ室56へ粉
体52を吸引回収する排風機57とより構成されてい
る。
【0033】さらに詳述すると、エアコンプレッサー5
1から引き出された空気供給パイプ58は、途中で第1
の供給パイプ59と第2の供給パイプ60とに分岐され
ている。また、第1の供給パイプ59には混合室53へ
供給される圧力空気の圧力を調整するための調整弁61
を設けるとともに、第2の供給パイプ60にはエアコン
プレッサー51から加工室55へ直接供給される圧力空
気を調整するための調整弁62を設け、これら調整弁6
1,62及びエアコンプレッサー51をそれぞれ制御ユ
ニット63でコントロールしている。
【0034】混合室53は、円筒状の容器からなり、そ
の内部に微粒子からなる粉体52が収容され、電子はか
り66上に支持枠86を介して配設されている。さら
に、混合室53の底部は円錐形状で、底面にはエアコン
プレッサー51から引き出されている第1の供給パイプ
59の他端側が接続されている。したがって、第1の供
給パイプ59に供給された圧縮空気は混合室53内へ底
面側より導入され、混合室53の上部の開口部53aか
ら排気される。
【0035】また、混合室53の開口部53aは、送り
出しパイプ64を介して第2の供給パイプ60の途中に
接続されている。そして、この第2の供給パイプ60よ
り供給される圧縮空気の空気流によって生じる負圧と第
1の供給パイプ59より供給される圧縮空気の空気流に
よって送り出しパイプ64内に粉体52が吸い込まれ、
この粉体52が圧縮空気と混合して第2の供給パイプ6
0内に送り出される状態になっている。なお、第2の供
給パイプ60の先端は加工室55内まで延び、その先端
部にノズル65が設けられている。
【0036】電子はかり66は、この電子はかり66上
に搭載されている混合室53の粉体52を含めた総重量
を計測している。すなわち、電子はかり66は混合室5
3から送り出されるノズル65より一定量の粉体52の
噴出、つまり混合室53内の総重量が一定に減少できる
ことを監視することを目的とするものであり、電子はか
り66によって計測している混合室53の総重量の減少
量を制御ユニット63に入力し、この減少量に基づいて
調整弁61,62を制御し、第1の供給パイプ59及び
第2の供給パイプ60内の圧力空気量等を制御ユニット
63によって制御している。
【0037】一方、加工室55には、混合室53から第
2の供給パイプ60の先端部に設けられたノズル65が
配置され、これと対向して被加工物54が図示せぬ手段
によって支持されている。また、加工室55の下部に
は、テーブル67上を往復するスクレーパ68と、この
スクレーパ68と共に図示せぬ駆動装置によって回転す
るスクリュー89が配設されている。すなわち、ノズル
65から被加工物54へ噴射され、テーブル67上に落
下した粉体52はスクレーパ68によりかき集められて
テーブル67の下に落とされ、ここでスクリュー89に
よって加工室55の底部に集積される。
【0038】また、加工室55内の底部に集積した粉体
52のリザーブ室56への回収は排風機57によって行
われる。この排風機57の排出側には、先端が粉体回収
用のサイクロン70に接続されている粉体回収ホース6
9の他端側が接続され、さらに粉体回収ホース69の途
中に加工室55の底部が接続された状態になっている。
一方、排風機57の吸入側には、一端側がサイクロン7
0の排出側と接続されている排出パイプ71の他端側が
接続されている。加えて、排風機57内には、排出パイ
プ71側から取り入れられる空気を濾過するためのフィ
ルタ72が配設されている。
【0039】リザーブ室56内には、スクリューコンベ
ア73がモータ74の回転力によって回転される状態に
して、水平状態にして配設されている。また、リザーブ
室56の端部に垂設した送給路75は、混合室53の上
部に垂設した送給路76と上下方向で自由に動き得て、
かつ機械的に連結・切り離しが可能な状態にして差込み
接続されており、切り離すことによりリザーブ室56側
の振動等の外乱が混合室53側に伝わらないようにし
て、電子はかり66の計量の精度向上を図るようにして
いる。さらに、送給路75,76には、上述した制御ユ
ニット63によって制御される開閉自在の三角弁82
a,82bが設けられている。加えて、リザーブ室56
の下面側には、このリザーブ室56内に粉体52が一定
量収容されると、これを検出するロードセル77が設け
られているとともに、被加工物54の加工中にリザーブ
室56を下側から支えて、リザーブ室56と混合室53
間の機械的連結を切り離し、リザーブ室56側の振動等
が混合室53側に伝えられないようにするシリンダー8
3が設けられている。
【0040】リザーブ室56に設けられたサイクロン7
0は、第1のサイクロン70Aと第2のサイクロン70
Bとの2つのサイクロンで構成されている。このうち、
第1のサイクロン70Aには粉体回収ホース69が接続
されているとともに、第1のサイクロン70Aと第2の
サイクロン70Bとの間が連結ホース78で接続され、
さらに第2のサイクロン70Bに排出パイプ71が接続
されている。したがって、第1のサイクロン70Aと第
2のサイクロン70Bは、粉体回収ホース69と排出パ
イプ71との間に直列に配設された状態になっている。
【0041】また、第2のサイクロン70Bの下側に
は、リザーブ室56の一部を区画してなるボックス部7
9が設けられ、さらにボックス部79の下側に電磁駆動
装置80で開閉制御される粉体回収弁81が設けられて
いる。なお、このボックス側壁面は、この粉体回収弁8
1を開いたときにボックス部79内の粉体52を確実に
落下させることができるようにするため、約10度以上
下方の広いテーパー状となっている。さらに、この粉体
回収弁81はボックス部79に設けず、第2のサイクロ
ン70Bの底面に直接設けても差し支えないものであ
る。
【0042】次に、この粉体供給装置の動作を説明す
る。まず、混合室53,加工室55,リザーブ室56,
排風機57の一連の動作と三角弁82a,82bの開閉
動作は制御ユニット63によってコントロールされる。
【0043】そして、加工室55内において粉体52の
噴射による被加工物54の加工時には、三角弁82a,
82bは閉止されるとともに、シリンダー83でリザー
ブ室56を持ち上げ、リザーブ室56と混合室53間の
機械的な連結、すなわち送給路75と送給路76との連
結を切り離してリザーブ室56側の振動等が混合室53
側に直接伝わって電子はかり66に影響を与えない状態
にする。また、さらに調整弁61,62が開放され、エ
アコンプレッサー51より圧縮空気が第1の供給パイプ
59及び第2の供給パイプ60に送り込まれる。する
と、第1の供給パイプ59を通る空気は、底面側より混
合室53内に送り込まれ、さらに送り出しパイプ64内
を通って第2の供給パイプ60を通って来る空気と合体
されて、加工室55側へ送給される。また、送り出しパ
イプ64内に送り込まれるとき、混合室53内の粉体5
2が一緒に吹き込まれ、これが加工室55内でノズル6
5より被加工物54に向かって噴射されて加工が行われ
る。
【0044】また、加工室55の底部に堆積した粉体5
2の回収は、排風機57を駆動する。すると、排風機5
7の排風作用により、加工室55内の粉体52が粉体回
収ホース69内に吸引されてサイクロン70に導かれ
る。このとき、第2のサイクロン70Bの底面に対応し
て設けられた粉体回収弁81は電磁駆動装置80により
閉じられているとともに、三角弁82a,82bも閉じ
られており、サイクロン70に導かれたエアーは第1の
サイクロン70Aと第2のサイクロン70Bを通って排
出パイプ71に流れ、排風機57から外部に排出され
る。そして、エアーが第1のサイクロン70Aと第2の
サイクロン70Bを通るとき、エアー内に含まれている
粉体52が第1のサイクロン70Aで吸収され、また第
1のサイクロン70Aを通過してしまった粉体52は第
2のサイクロン70Bを通るときに、この第2のサイク
ロン70Bで回収される。
【0045】ここで、本実施例の構造において、第2の
サイクロン70Bの下側に粉体回収弁81を設けている
理由を図2を用いて説明すると、同図(a)は粉体回収
弁81を設けている場合、同図(b)は粉体回収弁を設
けていない場合である。すなわち、同図(b)で示すよ
うに粉体回収弁を設けていない場合では、粉体回収ホー
ス69より流れて来るエアは、矢印85a及び85bで
示す流れとなり、矢印85bの流れが作られることによ
って第2のサイクロン70Bを設けた効果が得られな
い。これに対して同図(a)に示すように粉体回収弁8
1を設けている場合では、粉体回収ホース69より流れ
て来るエアは矢印85A及び85Bで示す流れとなり、
第2のサイクロン70Bもサイクロンとして有効に作用
する。そして、この粉体回収弁81は、第2のサイクロ
ン70B側において粉体52が回収されて適量溜ると開
放させ、この開放でボックス部79内の粉体52をリザ
ーブ室56内へ落下される。
【0046】なお、次の(1),(2)の実験による
と、サイクロン70での粉体52の回収率は以下の結果
が得られた。 (1)#4000(粉粒径が約3μ)のSiCを使用
し、かつ内径寸法Dが85.1mmのサイクロンを1つ
(第1のサイクロン70A)だけ用いた場合での回収率
は約86.3%で、本実施例のようにして同じ内径寸法
の第2のサイクロン70Bをさらに設けた場合では、こ
の第2のサイクロン70Bの部分で97.4%まで回収
できた。 (2)同じ#4000(粉粒径が約3μ)のSiCを使
用し、かつ内径寸法Dが97.6mmのサイクロンを1
つ(第1のサイクロン70A)だけ用いた場合の回収率
は約93%で、本実施例のようにして同じ内径寸法の第
2のサイクロン70Bをさらに設けた場合では、この第
2のサイクロン70Bの部分で99%まで回収できた。 したがって、サイクロン70の内径寸法にも影響される
ことになるが、第1のサイクロン70Aだけを設けた場
合と第1と第2のサイクロン70Bを設けた場合とで
は、第2のサイクロン70Bを設けた方がより効率的に
回収できる。
【0047】また、リザーブ室56から混合室53に粉
体52を供給する指令を受けると、排風機57が停止す
るとともに、リザーブ室56がシリンダー83により下
側に下げられてリザーブ室56と混合室53とが、すな
わち送給路75と送給路76との間が機械的に連結され
るとともに、三角弁82a,82bが開放される。同時
に、モータ74が回転駆動される。すると、このモータ
74の駆動によりスクリューコンベア73が回転され、
このスクリューコンベア73の回転で粉体52が送給管
75側に順次送り出されて供給される。
【0048】なお、上記実施例では、第1のサイクロン
70Aに第2のサイクロン70Bを1つだけ直列に設け
た構造を開示したが、第2のサイクロン70Bを多段式
に複数設けても差し支えないものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る粉体
供給装置によれば、サイクロンを直列多段式にして、回
収する粉体が混入された排風を同時に複数のサイクロン
を通過させるので、各段部で順次粉体が回収されること
になり、粉体の回収効率を上げることができる。
【0050】さらに、複数のサイクロンのうち、加工室
より吸引された粉体を一番最初に受ける第1段目のサイ
クロンを除いて、他のサイクロンの底面に粉体回収弁を
設けた場合では、粉体回収時には排風作用を低下させず
に効率良く回収することができるとともに、粉体回収弁
付きのサイクロンに粉体が適度に回収されたら粉体回収
弁を開け、この回収された粉体をリザーブ室内に落し込
ませて回収することができ、回収効率をより向上させる
ことができる。
【0051】また、加工室とリザーブ室の間を粉体回収
路とサイクロンを介して直接接続する構造にした場合で
は、従来装置でリザーブ室と加工室との間に設けていた
粉体回収室を無くして装置自体構造を簡略化することが
でき、これによりコストの低減や信頼性等を向上させる
ことができる。
【0052】さらに、リザーブ室と混合室の間を機械的
に切り離し可能に設けた構造にした場合では、例えば加
工時にリザーブ室と混合室との間を機械的に切り離す
と、混合室側から電子はかりに加わる外乱等の悪い影響
をなくすことができるので、加工室内における粉体の噴
射量を精度良く制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における粉体供給装置の概略全体構成
図である。
【図2】本実施例装置におけるサイクロンの動作説明図
である。
【図3】従来の粉体供給装置の概略全体構成図である。
【符号の説明】
51 エアコンプレッサー 52 粉体 53 混合室 54 被加工物 55 加工室 56 リザーブ室 57 排風機 65 ノズル 70A 第1のサイクロン 70B 第2のサイクロン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−209765(JP,A) 実開 平3−100067(JP,U) 実開 昭53−134285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24C 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気を供給するエアコンプレッサー
    と、 前記エアコンプレッサーから送出された圧縮空気と混合
    される粉体を収容し電子はかり上に載せられている混合
    室と、 前記混合室へ供給する粉体を収容するリザーブ室と、 前記圧縮空気と共に前記混合室内の一定量の前記粉体を
    ノズルから噴射して被加工物の表面を加工する加工室
    と、 前記加工室より粉体を排風機の排風作用によりサイクロ
    ンを介して吸引回収し前記リザーブ室に給送する粉体回
    収路とからなる粉体供給装置において、 前記サイクロンは、前記リザーブ室の上側に直列多段式
    にして複数個設けられると共に、前記複数のサイクロン
    のうち、前記加工室より吸引された粉体を一番最初に受
    ける第1段目のサイクロンを除いて、他のサイクロンの
    底面側に設けられた粉体回収弁を有していることを特徴
    とする粉体供給装置。
  2. 【請求項2】 前記粉体回収弁は、駆動装置により開閉
    制御され、粉体回収弁を設けたサイクロンに前記粉体が
    適量回収されると、開放して該粉体を前記リザーブ室に
    落下可能にする請求項1に記載の粉体供給装置。
  3. 【請求項3】 前記加工室と前記リザーブ室の間を前記
    粉体回収路と前記サイクロンを介して直接接続してなる
    請求項1または2に記載の粉体供給装置。
  4. 【請求項4】 前記リザーブ室と前記混合室の間を機械
    的に切り離し可能に設けた請求項1,2,3の何れか1
    つに記載の粉体供給装置。
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