JPH07326379A - 積層型燃料電池 - Google Patents

積層型燃料電池

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Publication number
JPH07326379A
JPH07326379A JP6142457A JP14245794A JPH07326379A JP H07326379 A JPH07326379 A JP H07326379A JP 6142457 A JP6142457 A JP 6142457A JP 14245794 A JP14245794 A JP 14245794A JP H07326379 A JPH07326379 A JP H07326379A
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JP
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gas
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Application number
JP6142457A
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English (en)
Inventor
Naoya Nakanishi
直哉 中西
Hiroyuki Kawamura
博行 河村
Koji Yasuo
耕司 安尾
Shiyouten Kadowaki
正天 門脇
Shunsuke Taniguchi
俊輔 谷口
Yukinori Akiyama
幸徳 秋山
Yasuo Miyake
泰夫 三宅
Toshihiko Saito
俊彦 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セル間の温度分布の差の少ない積層型燃料電
池を提供することを目的とする。 【構成】 セル積層体6の上部に設けられたトッププレ
ート19、下部に設けられたボトムプレート10のう
ち、少なくともボトムプレートに断熱層13を設けるこ
とにより、セル積層体6の下方より起こる熱損失が低減
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のセルが積層され
た積層型燃料電池に関し、詳しくは各セル同士の温度分
布均一化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、供給される化学エネルギー
を直接、電気エネルギーに変換するものであって、現在
では、リン酸型燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池、固体
電解質型燃料電池等の研究が盛んに行なわれており、高
い発電効率が期待されている。この燃料電池は、一般的
に、複数のセルがセパレータを介して交互に積層された
構造である。このような積層型の燃料電池では、電池の
高出力化を図るために、セルの大型化及び高積層化が行
なわれている。しかしながら、このようなセルの大面積
化や高積層化を行なうと、積層方向における各セル間の
温度分布の差が大きくなる。つまり、積層されているセ
ルのうちセル積層方向の中央部付近のものは、隣合った
セルによりお互い保温された状態にあり高温であるが、
積層方向上端または下端に行くほど外部に熱を奪われや
すくセル温度が低下してしまうのである。
【0003】このようなセル間の温度分布の差が生じる
と、各セルでの電池反応に差が生じ放電特性が不均一に
なったり、各セルの劣化が不均一に起こるといった問題
を生じる。特に、電池スタックの下方は、燃料電池を支
持台座に設置した際にこの台座部から伝導熱を奪われ、
温度低下が著しい。
【0004】このようなセル積層体の下方の温度低下を
防止する方法として、セル積層体と台座の間に数個のス
ペーサを点在させ、セル積層体が台座から浮いた状態に
し、熱伝導が起こりにくいようにする方法がある。とこ
ろで、このような積層型の燃料電池では電池内部の接触
抵抗を少なくするために、セル積層体のセルとセパレー
タとを密に接触させる必要がある。このためにセル積層
体を積層方向に強く締め付けなければならず、セル積層
体を台座に強く押しつける必要がある。しかしながら、
上記のようにセル積層体と台座の間にスペーサを設ける
と、強い荷重がスペーサを設けた数カ所の点に集中し、
台座が破損するという問題が生じる。また、このような
荷重に耐えられる台座の強度を確保するためには、高コ
スト化を招来するとともに、台座の材料の緻密化につな
がるため熱伝導率が高くなり温度低下にとって好ましく
ない状態になる。
【0005】そこで、従来では通常図8に示すように、
セル積層体6の上下に設けた締め付け板23により締め
付けを行い、この締め付け板23と台座27の間にスペ
ーサ28を設ける構造をとっている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
方法でも、締め付け板が放熱フィンの役目をし、やはり
下部よりの熱損失が問題となった。また、上部よりの熱
損失も解決されていない。本発明は上記現状に鑑み行な
われたものであり、セル間の温度分布の差の少ない積層
型燃料電池を提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、複数のセルが積層されたセ
ル積層体と、セル積層方向の上端及び下端に設けられた
プレートを有する積層型燃料電池において、少なくとも
前記下端に設けられたプレートに、セル積層方向の伝熱
を分断する断熱層が設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明では、請求項2記載のプレ
ートは、セル積層体に供給される反応ガスまたは セル
積層体から排出される反応ガスが通過するガス通路を形
成することを特徴とする。請求項3の発明では、請求項
2の断熱層が、セル積層体からみて前記ガス通路よりも
外側の部分に設けられていることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明では、請求項1〜3の断熱
層が、空気層及び/又は真空層を有することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】上記のように構成することにより、以下のよう
に作用する。本発明では、セル積層体の上下端部に位置
するプレートのうち、少なくとも下部のプレートに断熱
層を設けことにより、セル積層体の端部よりセル積層下
方向への熱伝導が阻害され、セル積層体の下方の温度低
下が起こりにくくなる。
【0011】上端のプレートにも同様の断熱層を設ける
ことにより、上方からの熱損失も低減される。また、端
部のプレートに断熱層として真空層を備えることによ
り、特に効果的な断熱層を形成する。
【0012】
【実施例】本発明の一例に係る実施例について、図1〜
図6を参照しながら説明を行なう。 (実施例)図1は本発明の一例にかかる実施例の固体電
解質燃料電池の一部断面側面図であり、図2は実施例の
要部分解斜視図であり、図3は上方からみたボトムプレ
ート及びガスコネクタプレートの分解斜視図であり、図
4は下方からみたボトムプレート及びガスコネクタプレ
ートの分解斜視図であり、図5は上方からみたトッププ
レート及びガスコネクタプレートの分解斜視図であり、
図6は下方からみたトッププレート及びガスコネクタプ
レートの分解斜視図である。
【0013】尚、図1の中心線右側には、図2のI-I 概
略断面図が示されている。また矢印でカソードガス及び
アノードガスの流れをしめした。図1、2に示すよう
に、本実施例の固体電解質燃料電池は、電解質板1の一
方の主表面にカソード2、他方の主表面アノード3(不
図示)を配したセル4(大きさ15cm×15cm )
が、主表面に切削加工によりカソードガス通路、アノー
ドガス通路が形成されたバイポーラプレート5を介して
20枚積層されたセル積層体6を有している。このセル
積層体6の積層方向下端側にはセル積層体6から排出し
たアノード排ガスが燃料電池外部に排出されるまえに一
旦蓄積されるアノード排ガスバッファ層7の一部を形成
するボトムプレート8が設けられ、さらに当該ボトムプ
レート8の下方には、ボトムプレート8とともに上記ア
ノード排ガスバッファ層7を形成すると同時にこのアノ
ード排ガスバッファ層7とからアノード排ガスを燃料電
池外部に放出するための排ガス排出用外部配管9が接続
されたガスコネクタプレート10が設けられている。ま
たこのガスコネクタプレート10には、セル積層体の下
方への放熱を防止するために、真空層11及び空気層1
2からなる断熱層13が形成されている。
【0014】また、上記セル積層体6の上端側には、外
部から供給されたカソードガスがセル積層体に供給され
る前に一旦蓄積されるカソードガスバッファ層14が内
部に設けられ、且つ、外部から供給されたアノードガス
がセル積層体に供給される前に一旦蓄積されるアノード
ガスバッファ層15の一部も形成するトッププレート1
6が配されている。尚、トッププレート16には、上記
カソードガスバッファ層14にカソードガスを供給する
ための、カソードガス供給用外部配管17が接続されて
いる。さらに当該トッププレート16の上部にはトップ
プレート16とともにアノードガスバッファ層15を形
成し、このアノードガスバッファ層15にアノードガス
を供給するためのアノードガス供給用外部配管18が接
続されたガスコネクタ19が設けられている。このガス
コネクタプレート19にも、上記ガスコネクタプレート
10と同様に、真空層20及び空気層21からなる断熱
層22が形成されている。
【0015】上記、セル積層体6、トッププレート1
6、ボトムプレート8、ガスコネクタプレート10、1
9とを有する電池スタックは、ガスコネクタプレート1
0、19の上または下に設けられた締め付け板23と、
締め付けロッド24と、締め付けパイプ25とを介し
て、バネ26により、積層方向に0.5〜4kgf/c
2 程度で締めつけられている。このように締め付けら
れた電池スタックは、多孔性の断熱材からなる台座27
上に、数個のスペーサ28で浮かせた状態で設置されて
いる。
【0016】上記した燃料電池の各構成について以下に
さらに詳しく説明を行なう。上記電解質板1は、3%イ
ットリア部分安定化ジルコニア(3YSZ)からなり、
カソード2はランタンマンガネート等のペロブスカイト
型酸化物からなり、アノード3はニッケルジルコニアサ
ーメットからなる。さらに、電解質板1は図2に示すよ
うに、カソード2、アノード3(不図示)より大面積で
あり、外周がカソード2及びアノード3より外方に延在
している。この両電極よりも外方の電解質板1上には、
積層方向に貫通する内部マニホールド孔1A、1B、1
Cが設けられている。
【0017】また、上記バイポーラプレート5は、ニッ
ケルクロム合金(例えばインコネル600、601)等
の耐熱合金からなり、上記電解質板1より若干大きい外
径寸法を持っている。図2に示すようにこのバイポーラ
プレート5のアノード3と対面する表面には、ガス通路
を形成する複数のリブ51が並設されており、各リブ5
1の間の主に凹部にアノードガスが流通しカソード2に
供給されるようになっている。また、リブ51の形成部
位より外方のバイポーラプレート5上にあって前記電解
質板1のマニホールド孔1A〜1Cに相当する部位に
は、内部マニホールド孔5A、5B、5Cが設けられて
いる。さらにバイポーラプレート5のアノード3との対
向面には、バイポーラプレート3の周囲及びカードガス
の通過するマニホールド孔5Aの周囲にシール部52が
形成されている。
【0018】一方、図示されていないバイポーラプレー
ト5のカソード2との対向面には、アノード側対向面と
同様にアノードガス通路となるリブが設けられており、
バイポーラプレート3の外周及びマニホールド孔5B、
5Cの周囲にシール部が形成されている。尚、カソード
ガス排出方向のシール部の内部にはカソード排ガスを電
池側方に排出するための穴、即ち側面排出口53が設け
られている。
【0019】また、上記ボトムプレート8はインコネル
600から形成されている。このボトムプレート8のセ
ル積層体6との対向面(図3参照)は、セルのアノード
側と隣合っており、バイポーラプレート5のアノード3
の対向面と同様にガス通路を形成するリブ81が形成さ
れている。さらにバイポーラプレート5に設けられたマ
ニホールド孔5Cに相当する位置にはマニホールド孔8
Cが設けられている。但し、電解質板1のマニホールド
孔1Bに相当する位置には、上方から供給されるアノー
ドスがガス通路に流れこむことができるように凹部82
が形成されている。また、この面の周囲にはシール部8
3が形成されている。
【0020】ボトムプレート8のガスコネクタプレート
10との対向面には(図4参照)、マニホールド孔8C
を通過したカソード排ガスのアノード排ガスバッファ層
7の一部になる凹部84が形成され、マニホールド孔8
Cはこの凹部84の領域内に位置しており、この凹部の
周囲はシール部85が形成されている。また、上記ガス
コネクタプレート10はインコネル600からなり、2
枚のプレート10a、10bからなっている。ボトムプ
レート8側に配されたプレート10aのボトムプレート
8との対向面には(図3参照)、ボトムプレート8に設
けられた凹部84と同様の形状の凹部101aが設けら
れ、当該凹部101aと、ボトムプレート8の凹部81
とによりアノード排ガスバッファ層7が形成される。こ
のアノード排ガスバッファ層7と、燃料ガス排出用外部
配管9とを接続するために、プレート10aには燃料ガ
ス排出用外部配管9が溶接されており、セル積層体6か
ら排出されマニホールド8Cを通過してこのアノード排
ガスバッファ層7に流れ込んだアノード排ガスは、上記
燃料ガス排出用外部配管9によって外部に排出される。
【0021】プレート10aのプレート10bとの対向
面には(図4参照)、真空層11の一部を形成する、複
数個の凹部102aが独立したかたちで設けられてい
る。プレート10bのプレート10aとの対向面には
(図3参照)、対向するプレート10aに設けられた凹
部102aと同じ形状の凹部101bが設けられてお
り、各凹部102a、101bの周囲に設けられた凸1
03a、102b部同士をニッケルろうをろう材として
真空ろう付けを行なうことにより、凹部102a、10
1bにより空間が形成される。この空間が上記断熱層1
3の真空層11となる。
【0022】さらに、10bの締め付け板プレート23
との対向面には、幾つかに独立した凹部102bが設け
られている。電池を組み立てた際に当該凹部102aと
締め付け板23とによって形成される空間が断熱層13
の空気層12となる。尚、10bの中央部には、アノー
ド排ガス外部排出用外部配管9が通過可能なように当該
外部配管の径より大きい系を持つ穴103bが設けられ
ている。
【0023】一方、セル積層体6上部側のガスコネクタ
プレート19もインコネル600からなり、2枚のプレ
ート19a、19bからなっている。締め付け板23側
に設けられたプレート19aの締め付け板23との対向
面には(図5参照)、四角い凹部191aが形成されて
おり、締め付け板23とこの凹部191aにより形成さ
れる空間が、上記した断熱層22の空気層21となる。
【0024】プレート19aのプレート19bとの対向
面には(図6参照)、真空層20の一部を形成する四角
い凹部192aが設けられている。プレート19bのプ
レート19aとの対向面には(図5参照)、対向するプ
レート19aの凹部192aと同じ形状の凹部191b
が設けられており、各凹部192a、191bの周囲に
設けられた凸部193a、192b同士をニッケルろう
をろう材として真空ろう付けを行なうことにより、凹部
192aと凹部191bとによって空間が形成されこれ
が真空層20となる。
【0025】また、プレート19bのトッププレート1
6との対向面には(図6参照)、アノードガスバッファ
層15の一部を形成する凹部192bが設けられてい
る。この凹部192bは電池を組み立てた際に、燃料ガ
スが通過するマニホールド孔1Bが設けられている位置
に相当する領域まで設けられている。さらにプレート1
9bには上記凹部192bにより形成されるアノードガ
スのバッファ層にアノードガスが供給されるようにアノ
ードガス供給用外部配管18が溶接されている。尚、凹
部192bの周囲にはシール部193bが形成されてい
る。
【0026】また、上記トッププレート16はインコネ
ル600からなり、2枚のプレート16a、16bから
形成されている。ガスコネクタプレート19側に配され
たプレート16aのプレート19bとの対向面には(図
5参照)、対向する19bの凹部192bと同様の形状
の凹部161aが設けられており、さらにこの凹部16
1aの電解質板1のマニホールド1Bに相当する位置に
はスタック積層方向に貫通したマニホールド孔16aB
が設けられている。また、凹部161aの周囲にはシー
ル部162aが形成されている。
【0027】燃料電池が組み立てられた状態では、プレ
ート19bの凹部192bとプレート16aの凹部16
1aとによって空間が形成される。この空間がアノード
ガスバッファ層15となり、燃料ガス供給用外部配管1
8により供給されたアノードガスがこのアノードガスバ
ッファ層15、マニホールド孔16aBを通過してセル
積層体6方向に供給される。
【0028】プレート16aのプレート16bとの対向
面には(図6参照)、カソードガスバッファ層14を一
部を形成する凹部163aが設けられている。但しこの
凹部163aは、上記マニホールド孔16aBが凹部1
63aの外方に位置するように設けられ、且つ、カソー
ドガスが通過する電解質板1のマニホールド孔1Aの位
置に相当する領域まで達するように設けられている。ま
たマニホールド孔16aBの周囲及び凹部163aの周
囲はシール部164aが形成されている。
【0029】さらにこの凹部162aにより形成される
カソードガスバッファ層14にカソードガスが供給され
るようにプレート16aには酸化剤ガス供給用外部配管
17が溶接されている。プレート16bのプレート16
aとの対向面には(図5参照)、対向するプレート16
aに設けられた凹部163aと同様の形状の凹部161
bが設けられている。この凹部161bで電解質板1の
マニホールド孔1Aに相当する位置には、電池積層方向
に貫通したマニホールド孔16bAが設けられている。
また、プレート16aのマニホールド孔16aBに相当
する位置にはマニホールド孔16bBが設けられてい
る。このマニホールド孔16bBと凹部161bの周囲
にはシール部162bが形成されている。
【0030】プレート16bのセル積層体6との対向面
には(図6参照)、セルのカソード側と対向しており、
バイポーラプレート5のカソード側対向面と同様にカソ
ードガス通路が形成されており、この面の周囲及びアノ
ードガスが通過するマニホールド孔16bBの周囲には
シール部161bが形成されている。また、カソードガ
ス排出方向のシール部の内部にはセル積層体内部側と外
部に貫通したカソードガス排出用穴162bが設けられ
ている。
【0031】尚、電池スタックの締め付けに用いた部材
の材料は、締め付け板23及び締め付けパイプ25には
アルミナ、締め付けロッド24にはニッケルクロム合金
(インコネル600、601)などの耐熱性金属を用い
た。さらにスペーサにはアルミナを用いた。また、外部
配管9、17、18にはニッケルクロム合金(インコネ
ル600、601)などの耐熱性金属が用いられる。
【0032】コネクタープレートに溶接されている。さ
らに、各シール部分のガスシールには、例えばパイレッ
クスガラスのような非導電性高粘度融体を用いた。上記
したような締め付け板23と隣合うガスコネクタプレー
ト10、19に空気層と真空層とからなる断熱層を設け
ることで、締め付け板9への熱伝導は制限され、端部か
らの熱損失は低減され、スタック側面とほぼ同等の熱損
失となる。したがって、スタック上下端部の温度が低く
なることが緩和される。
【0033】また、上記したような空気層、真空層から
なる断熱層をガスコネクタプレートにもうけることによ
り、ガスコネクタプレートが軽くなり、燃料電池の軽量
化を図ることもできた。上記のような構成の固体電解質
燃料電池を以下A電池と称する。 (比較例)図8に示すように実施例のガスコネクタプレ
ート10、19かわりに、断熱層が形成されていないガ
スコネクタプレート91、92を設ける以外は、上記実
施例と同様に積層型固体高分子燃料電池を作製した。
尚、図8において、A電池と同じ部材には同番号を付し
ている 上記のような燃料電池を以下X電池と称する。 (実験)実施例のA電池、比較例のX電池を用いて、定
常運転時のスタック内の温度分布を調べるため、各バイ
ポーラプレート、ボトムプレート及びトッププレートの
温度を測定したので、その結果を図7に示す。尚、図7
中のプレート番号としては、ボトムプレートが0、バイ
ポーラプレートは下方のセルから上方に1〜19、トッ
ププレートが20とした。
【0034】尚、温度測定は各プレートの側面に設けた
測定孔よりプレート内部に挿入した熱電対により行っ
た。また、定常運転時の条件は、電池スタック近傍温度
1000℃、電流密度0.3A/cm2 、アノードガス
利用率30%、カソードガス利用率15%である。図7
から明らかなように、セル積層方向の上方向及び下方の
セル温度を比較してみると、破線で示すX電池の場合に
比べ、実線で示すA電池の方が温度が高くなっている。
これは、本発明のガスコネクタープレートには、空気層
及び真空層を有する断熱層が設けられており、締め付け
板側への熱伝導がこの断熱層により阻害され、温度の低
下が防止されたものと思われる。
【0035】また、中央部のセル温度は低下した。これ
によりスタック内部の測定点の温度差は、従来のX電池
が58℃であったのに対し、本発明の実施例のA電池は
38℃であり電池間の温度も均一化していることがわか
る。 (その他の事項) 上記実施例では、電池スタックの上下何れにも断熱
層を設けたが、特に温度低下の激しい、下方のみに設け
た構成にしてもよい。 上記実施例では燃料電池が内部マニホールド型の場
合を示したが、外部マニホールド方式の燃料電池におい
ても、断熱層を設けることにより同様の効果が得られ
る。この場合、積層された電池スタックの最端部に設け
られたガス分離板に断熱層を設けた構成にしてもよい
し、断熱層を設けた別体のプレートをガス分離板と隣合
わせて設けてもよい。 セルの構成も上記したものに限ることはなく、すべ
ての積層型燃料電池に適応可能である。 上記実施例では、断熱層として、真空層と空気層を
組み合わせて形成したが、空気層のみ真空層のみを設け
る構造にしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セル積層体の上端、下端に設けられたプレートのうち、
少なくとも下端のプレートに断熱層を設けることによ
り、セル積層体の下方より起こる熱損失が低減される。
この結果セル積層体のセル間の温度分布の差は軽減さ
れ、セルの特性の均一化を図ることができ、ひいてはセ
ルの長寿命化につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例にかかる実施例の燃料電池の一部
断面図である。
【図2】実施例の燃料電池の要部分解斜視図である。
【図3】ボトムプレート及びガスコネクタプレートの分
解斜視図である。
【図4】ボトムプレート及びガスコネクタプレートの分
解斜視図である。
【図5】トッププレート及びガスコネクタプレートの分
解斜視図である。
【図6】トッププレート及びガスコネクタプレートの分
解斜視図である。
【図7】定常運転時のスタック内の温度分布を示す図で
ある。
【図8】従来の燃料電池の模式図である。
【符号の説明】 4 セル 5 バイポーラプレート 6 セル積層体 8 ボトムプレート 10 ガスコネクタプレート 16 トッププレート 10、19 ガスコネクタプレート 11、20 真空層 12、21 空気層 13、22 断熱層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 正天 守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機 株式会社内 (72)発明者 谷口 俊輔 守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機 株式会社内 (72)発明者 秋山 幸徳 守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機 株式会社内 (72)発明者 三宅 泰夫 守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機 株式会社内 (72)発明者 齋藤 俊彦 守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセルが積層されたセル積層体と、
    セル積層方向の上端及び下端に設けられたプレートを有
    する積層型燃料電池において、 少なくとも前記下端に設けられたプレートに、セル積層
    方向の伝熱を分断する断熱層が設けられていることを特
    徴とする積層型燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記プレートは、セル積層体に供給され
    る反応ガスまたはセル積層体から排出される反応ガスが
    通過するガス通路を形成することを特徴とする請求項1
    記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記断熱層は、セル積層体からみて前記
    ガス通路よりも外側の部分に設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の積層型燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記断熱層が、空気層及び/又は真空層
    を有することを特徴とする請求項1〜3記載の積層型燃
    料電池。
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