JP3244308B2 - 固体電解質型燃料電池システム - Google Patents

固体電解質型燃料電池システム

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JP3244308B2
JP3244308B2 JP23599392A JP23599392A JP3244308B2 JP 3244308 B2 JP3244308 B2 JP 3244308B2 JP 23599392 A JP23599392 A JP 23599392A JP 23599392 A JP23599392 A JP 23599392A JP 3244308 B2 JP3244308 B2 JP 3244308B2
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cell system
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幸徳 秋山
登 石田
修三 村上
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Fuel Cell (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解質型燃料電池シ
ステムに関し、特に固体電解質型燃料電池システムの大
型化に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、供給されるガスの化学エネ
ルギーを直接電気エネルギーに変換するため、高い発電
効率が期待されている。特に、固体電解質型燃料電池
(SOFC)は、リン酸型燃料電池(PAFC),溶融
炭酸塩型燃料電池(MCFC)に次ぐ第三世代の燃料電
池として注目されている。具体的には、前記SOFCは
約1000℃という高温で作動するため、廃熱の利用を
含めると発電効率を前記PAFC,MCFCと比べて向
上させることができる等の利点がある。したがって、近
年では、SOFCの大型化を図り、大電流を取り出そう
とする研究が行われている。
【0003】ところで、前記SOFCにおいて現在主に
用いられている電解質は、ジルコニア(ZrO2 )に8
mol %程度のイットリア(Y2 3 )をドープして欠陥
蛍石構造とした安定化ジルコニア(YSZ)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電解質とし
て用いられる安定化ジルコニアはイオン伝導率が低いた
め、大電流を取り出すためには安定化ジルコニアを薄膜
として使用しなければならない。この場合、安定化ジル
コニアの機械的強度が弱くなるため、固体電解質型燃料
電池の大型化を図ることが困難である。
【0005】そこで、ZrO2 中にAl2 3 を混入さ
せることにより電解質板を高強度化することや,アノー
ド電極等を支持体に用い、該支持体の上にZrO2 を溶
射等の手法により付着させること(支持膜方式)等によ
り電解質板の大面積化を図る等の研究がなされている
が、いずれもSOFCの大型化に向けての根本的な対策
に至っていないのが現状である。
【0006】また、例え1枚の電解質板で大面積のセル
を構成することができたとしても、セルが大型であるた
めガス供給孔からガス排出孔までの距離が長くなる。し
たがって、ガス供給孔側とガス排出孔側との間に温度差
が生じるため、スタック内での温度分布にばらつきが生
じるという課題を有する。本発明は上記課題に鑑み、ス
タック内での温度分布のばらつきを最低限に押さえると
共に、安定した性能を有する大型の固体電解質型燃料電
池システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、以下のことを特徴とする。 電解質板を介
してアノードとカソードとが配されたセルと、セパレー
タとを複数積層させたスタックから成る固体電解質型燃
料電池システムにおいて、前記セパレータには、セルが
配置される複数の領域の夫々にガス通路が形成され、当
該ガス通路が形成された領域にセルを配置させること
で、前記セパレータとセパレータとの間複数のセルが
配されていることを特徴とする。 前記セパレータに
おける前記各ガス通路の周囲には、セパレータを貫通す
る燃料ガス給排内部マニホールドと酸化剤ガス給排内部
マニホールドとが設けられ、且つ、前記内部マニホール
ドは、セパレータ中心に近い側がガス供給側であり、セ
パレータ外周に近い側がガス排出側であることを特徴と
する。 前記燃料ガス内部マニホールドを流れる燃料
ガスと、酸化剤ガス内部マニホールドを流れる酸化剤ガ
スとは、内部マニホールド積層方向において逆方向に流
れることを特徴とする。 前記セパレータにおける前
記各ガス通路の近傍にはセパレータを貫通する複数のク
ーリング孔が形成され、且つ、セパレータ外周に近いク
ーリング孔の内径はセパレータ中心に近いクーリング孔
の内径よりも大であることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、セパレータとセパレー
タとの間の同一平面内に複数のセルを配することができ
るので、一平面におけるセルの総面積を増大することが
できる。したがって、電池の大型化を図ることができる
ので、大電流を取り出すことができる。この場合、一平
面における個々のセルの面積、即ち、1平面における個
々の電解質板の面積はセパレータの面積よりも小さいの
で、1枚の電解質板にかかる応力を小さくすることがで
きる。したがって、一平面に複数のセルを配した場合で
も、電解質板が破損する恐れがないので、電池の信頼性
を向上させることができる。また、個々のセルが小さい
ので、各セルにおけるガス供給孔(内部供給マニホール
ド)からガス排出孔(内部排出マニホールド)までの距
離を短くすることができる。したがって、ガス供給孔側
とガス排出孔側との温度差を小さくすることができるの
で、スタック内での温度分布のばらつきを減少させるこ
とができる。
【0009】上記の構成によれば、燃料ガス及び酸化
剤ガスを、それぞれ同一平面内で中央部から外周部に向
けて流すことができるので、同一平面内での温度分布の
均一化を図ることができる。上記の構成であれば、内
部マニホールド積層方向において、燃料ガスと酸化剤ガ
スの流れる方向が逆方向なので、反応熱の上下方向への
分散が良く、内部マニホールド積層方向における温度分
布の均一化を図ることができる。
【0010】上記の構成であれば、複数のクーリング
ガス孔を介してスタック内にクーリング用のガスを供給
することができるので、スタック内での温度分布のばら
つきを最低限に押さえることができる。加えて、電池反
応後の高温のガスが流れる外周部において大流量のクー
リングガスを流すことができるので、スタック内の電池
温度の均一化を図ることができる。
【0011】
【実施例】 〔実施例1〕図1は本発明の一実施例に係る固体電解質
型燃料電池システムの概略斜視図(一部断面)であり、
最下層に燃料ガス給排プレート3を配置し、その上に順
次、図3に示すように、セル13とセパレータ2とを交
互に複数積層させ、最上層に酸化剤ガス給排プレート4
を積層させて成るスタック9を、上下2枚の挟持板7a
・7bで挟持し、且つ、これら挟持板7a・7bを4本
の支持棒8によって支持した構造である。
【0012】上記セル13は、図3に示すように、8%
イットリアで安定化したジルコニアの焼成体から成る固
体電解質板1(外寸;50mm×50mm)の上下両面に、
ランタンマンガネート等のペロブスカイト型酸化物から
成るカソード11と,ニッケルジルコニアサーメットか
ら成るアノード12とをそれぞれ配した構造である。こ
のセル13は、セパレータ2とセパレータ2との間の同
一平面に複数個(図示例では4個)マトリックス状に配
置されている。
【0013】上記セパレータ2は、図2に示すように、
セル13が配置される領域A1 〜A 4 に燃料ガス通路2
1が形成され、この領域を取り囲むように、燃料ガス供
給内部マニホールド33a・33b,燃料ガス排出内部
マニホールド34a・34b,酸化剤ガス供給内部マニ
ホールド43a・43b,酸化剤ガス排出内部マニホー
ルド44a・44b,及びクーリングガス孔6がそれぞ
れセパレータ2を貫通して形成されている。尚、燃料ガ
ス供給内部マニホールド33a・33b,及び酸化剤ガ
ス供給内部マニホールド43a・43bはセパレータ2
の中央部に設けられ、燃料ガス排出内部マニホールド3
4a・34b,及び酸化剤ガス排出内部マニホールド4
4a・44bはセパレータ2の中央部から遠ざかる位置
に設けられている。前記クーリングガス孔6は、セパレ
ータ2の中央部(各ガスIN側)は小さく、外周部(各
ガスOUT側)は大きくなっており、反応による発熱に
よって外周部での温度上昇を低減させるため、OUT側
において大流量のクーリングガスが流れるような構造と
なっている。前記領域A1 〜A4 に相当するセパレータ
2下面には、酸化剤ガス通路22が形成されている。セ
パレータ2上下面の両通路21・22は、いずれも複数
のリブ部23間に設けた溝状の窪みであるが、リブ部2
3の長手方向を上下面で直交させることによって、上下
面の通路21・22は互いに直交方向にガスを流すよう
になっている。また、前記セパレータ2は、ニッケルク
ロム合金(インコネル600,601)等の耐熱性金属
から成る導電体で構成されているので、各層のセル13
は図4の等価回路に示すように、電気的に並列に接続さ
れることになる。
【0014】上記燃料ガス給排プレート3は、ニッケル
クロム合金(インコネル600,601)等の耐熱性金
属から成り、プレート3上面には前記セパレータ2と同
様な構成のリブ部(図示せず)が形成され、このプレー
ト3の上面に接して配されるセル13のアノード12に
燃料ガスを供給する燃料ガス通路(図示せず)を形成し
ている。前記燃料ガス給排プレート3の一方の対向側面
には、図5に示すように、燃料ガス供給管31a・31
bが接続され、他方の対向側面には燃料ガス排出管32
a・32bが接続されている。前記燃料ガス供給管31
aは、スタック9内を積層方向に貫通する2個の燃料ガ
ス供給内部マニホールド33aと連通しており、前記燃
料ガス供給管31bは、スタック9内を積層方向に貫通
する2個の燃料ガス供給内部マニホールド33bと連通
している。また、前記燃料ガス排出管32aは、スタッ
ク9内を積層方向に貫通する2個の燃料ガス排出内部マ
ニホールド34aと連通しており、前記燃料ガス排出管
32bは、スタック9内を積層方向に貫通する2個の燃
料ガス排出内部マニホールド34bと連通している。
【0015】上記酸化剤ガス給排プレート4も、前記燃
料ガス給排プレート3と同様にニッケルクロム合金(イ
ンコネル600,601)等の耐熱性金属から成り、プ
レート4下面にはリブ部(図示せず)が形成され、この
プレート4の下面に接して配されるセル13のカソード
11に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通路(図示せ
ず)を形成している。前記酸化剤ガス給排プレート4
も、図5の燃料ガス給排プレート3と同様の構成であ
り、一方の対向側面には酸化剤ガス供給管41a・41
bが接続され、他方の対向側面には酸化剤ガス排出管4
2a・42bが接続されている。前記酸化剤ガス供給管
41aは、スタック9内を積層方向に貫通する2個の酸
化剤ガス供給内部マニホールド43aと連通しており、
前記酸化剤ガス供給管41bは、スタック9内を積層方
向に貫通する2個の酸化剤ガス供給内部マニホールド4
3bと連通している。また、前記酸化剤ガス排出管42
aは、スタック9内を積層方向に貫通する2個の酸化剤
ガス排出内部マニホールド44aと連通しており、前記
酸化剤ガス排出管42bは、スタック9内を積層方向に
貫通する2個の酸化剤ガス排出内部マニホールド44b
と連通している。
【0016】次に、上記の如く構成された固体電解質型
燃料電池におけるガスの流れについて、図6を用いて説
明する。尚、図中、破線矢印及び実線矢印は、燃料ガス
及び酸化剤ガスの流れをそれぞれ示す。先ず、スタック
9最下層の燃料ガス給排プレート3に接続された燃料ガ
ス供給管31a・31bを介して供給された燃料ガス
は、セパレータ2の中央部に設けられた燃料ガス供給内
部マニホールド33a・33bを通ってスタック9の上
層方向へと流れる間に、各セル13のアノード12に略
均一に分配される。そして、後述する酸化剤ガスと電池
反応を行った後、セパレータ2の外周部に設けられた燃
料ガス排出内部マニホールド34a・34bを通ってス
タック9の下層方向へと流れ、燃料ガス排出管32a・
32bを介して電池外に排出される。
【0017】一方、スタック9最上層の酸化剤ガス給排
プレート4に接続された酸化剤ガス供給管41a・41
bを介して供給された酸化剤ガスは、セパレータ2の中
央部に設けられた酸化剤ガス供給内部マニホールド43
a・43bを通ってスタック9の下層方向へと流れる間
に、各セル13のカソード11に略均一に分配される。
そして、上述の燃料ガスと電池反応を行った後、セパレ
ータ2の外周部に設けられた酸化剤ガス排出内部マニホ
ールド44a・44bを通ってスタック9の上層方向へ
と流れ、酸化剤ガス排出管42a・42bを介して電池
外に排出される。
【0018】ここで、前記セパレータ2の外周部には電
池反応後の高温の燃料ガス,及び酸化剤ガスが流れる燃
料ガス排出内部マニホールド34a・34b,及び酸化
剤ガス排出内部マニホールド44a・44bが設けられ
ているため、スタック内の電池温度はセパレータ2の中
央部よりも外周部の方が高くなる。しかしながら、この
温度の高い外周部には、大流量のクーリングガスが流れ
るので、スタック9内の電池温度の均一化を図ることが
できる。
【0019】このようにして作製したスタックを以下、
(A)スタックと称する。 〔実施例2〕セパレータ2にクーリングガス孔6を設け
ない他は、上記実施例1と同様にしてスタックを作製し
た。このようにして作製したスタックを以下、(B)ス
タックと称する。 〔実施例3〕セパレータ2にクーリングガス孔6を設け
ず、且つ、燃料ガス及び酸化剤ガスを外周部から中央部
に向けて流す構造とする他は、上記実施例1と同様にし
てスタックを作製した。
【0020】このようにして作製したスタックを以下、
(C)スタックと称する。 〔実施例4〕燃料ガス及び酸化剤ガスを、スタック積層
方向に関して同一方向(即ち、スタック最下層から最上
層)へ流す構造とする他は、上記実施例1と同様にして
スタックを作製した。
【0021】このようにして作製したスタックを以下、
(D)スタックと称する。 〔実験1〕上記本発明の(A)〜(D)スタックを用い
て、運転時間と単セル当りの電圧との関係を調べたの
で、その結果を図7に示す。尚、実験は酸化剤ガスとし
て空気を,燃料ガスとして水素を用いると共に、300
mA/cm2 の定電流で放電するという条件であり、この
際の酸素の利用率(Uox)と燃料の利用率(Uf )とは
共に30%である。
【0022】図7から明らかなように、(A)スタック
は(B)〜(D)スタックと比較して電池寿命特性が最
も安定に推移していることが認められる。したがって、
(A)スタックのように、クーリングガス孔6を設け、
燃料ガス及び酸化剤ガスを中央部から外周部に向けて流
し、且つ、燃料ガス及び酸化剤ガスをスタック積層方向
に関して逆方向に流す構造とするのが最も好ましいと思
われる。 〔実験2〕本発明の(A)〜(D)スタック内の温度差
ΔT(ΔT=Tmax −Tmin )を調べたので、その結果
を図8に示す。尚、実験は(A)スタック内の温度差Δ
Tを100として行った。
【0023】図8から明らかなように、(A)スタック
は(B)〜(D)スタックと比較してスタック内の温度
差が最も少ないことが認められる。また、(C)スタッ
クでは初期出力が著しく低下していることも確認され
た。したがって、(A)スタックのように、クーリング
ガス孔6を設け、燃料ガス及び酸化剤ガスを中央部から
外周部に向けて流し、且つ、燃料ガス及び酸化剤ガスを
スタック積層方向に関して逆方向に流す構造とするのが
最も好ましいと思われる。
【0024】上記実施例1によれば、クーリング用の空
気,燃料ガス及び酸化剤ガスをそれぞれ同一平面内で中
央部から外周部に向けて流すことができるので、同一平
面内での温度分布の均一化を図ることができる。更に
は、内部マニホールド積層方向において、燃料ガスと酸
化剤ガスの流れる方向が逆方向なので、反応熱の上下方
向への分散が良く、内部マニホールド積層方向における
温度分布の均一化を図ることも可能である。 〔その他の事項〕 上記実施例においては、同一平面内に4個(2×
2)のセルを配したが、例えば、6個(2×3),9個
(3×3)等にすることも可能である。但し、同一平面
内に4個(2×2)のセルを配した場合には、全てのセ
ルの排出口がセパレータの外周に位置するので、最も好
ましい。 クーリング用の空気は、酸化剤ガス供給用プレート
4から酸化剤ガスと共にスタック内に送られる構造とな
っているが、クーリング用の空気を酸化剤ガスと別々に
供給する構造をとることも可能である。 下側から燃料ガスを流し、上側から酸化剤ガスを流
したが、各ガスの流れる方向を逆にすることも勿論可能
である。
【0025】
【発明の効果】以上の本発明によれば、セパレータとセ
パレータとの間の同一平面内に複数のセルを配すること
ができるので、一平面におけるセルの総面積を増大する
ことができる。したがって、電池の大型化を図ることが
できるので、大電流を取り出すことができる。この場
合、一平面における個々のセルの面積、即ち、1平面に
おける個々の電解質板の面積はセパレータの面積よりも
小さいので、1枚の電解質板にかかる応力を小さくする
ことができる。したがって、一平面に複数のセルを配し
た場合でも、電解質板が破損する恐れがないので、電池
の信頼性を向上させることができる。また、個々のセル
が小さいので、各セルにおけるガス供給孔(内部供給マ
ニホールド)からガス排出孔(内部排出マニホールド)
までの距離を短くすることができる。したがって、ガス
供給孔側とガス排出孔側との温度差を小さくすることが
できるので、スタック内での温度分布のばらつきを減少
させることができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る固体電解質型燃料電池
システムの概略斜視図(一部断面)である。
【図2】本発明の一実施例に係る固体電解質型燃料電池
システムにおけるセパレータの平面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る固体電解質型燃料電池
システムの一部分を示すX−X線断面斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係る固体電解質型燃料電池
システムの等価回路図である。
【図5】本発明の一実施例に係る固体電解質型燃料電池
システムの燃料ガス給排プレートの概略斜視図である。
【図6】本発明の一実施例に係る固体電解質型燃料電池
システムのガスの流れを示す模式図である。
【図7】本発明の(A)〜(D)スタックにおける運転
時間(hr)と単セル当りの電圧(V)との関係を示す
グラフである。
【図8】本発明の(A)〜(D)スタックにおけるスタ
ック内の温度差ΔT(ΔT=T max −Tmin )を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 電解質板 2 セパレータ 9 スタック 11 カソード 12 アノード 13 セル
フロントページの続き (72)発明者 村上 修三 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機 株式会社内 (72)発明者 齋藤 俊彦 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−248273(JP,A) 特開 平3−276566(JP,A) 特開 平4−274173(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 8/24 H01M 8/02 H01M 8/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質板を介してアノードとカソードと
    が配されたセルと、セパレータとを複数積層させたスタ
    ックから成る固体電解質型燃料電池システムにおいて、前記セパレータには、セルが配置される複数の領域の夫
    々にガス通路が形成され、 当該ガス通路が形成された領域にセルを配置させること
    で、 前記セパレータとセパレータとの間複数のセルが
    配されていることを特徴とする固体電解質型燃料電池シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記セパレータにおける前記各ガス通路
    の周囲には、セパレータを貫通する燃料ガス給排内部マ
    ニホールドと酸化剤ガス給排内部マニホールドとが設け
    られ、且つ、前記内部マニホールドは、セパレータ中心
    に近い側がガス供給側であり、セパレータ外周に近い側
    がガス排出側であることを特徴とする請求項1記載の固
    体電解質型燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 前記燃料ガス内部マニホールドを流れる
    燃料ガスと、酸化剤ガス内部マニホールドを流れる酸化
    剤ガスとは、内部マニホールド積層方向において逆方向
    に流れることを特徴とする請求項2記載の固体電解質型
    燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 前記セパレータにおける前記各ガス通路
    の近傍にはセパレータを貫通する複数のクーリング孔が
    形成され、且つ、セパレータ外周に近いクーリング孔の
    内径はセパレータ中心に近いクーリング孔の内径よりも
    大であることを特徴とする請求項3記載の固体電解質型
    燃料電池システム。
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