JPH07326327A - 平面型蛍光ランプ - Google Patents

平面型蛍光ランプ

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JPH07326327A
JPH07326327A JP11667794A JP11667794A JPH07326327A JP H07326327 A JPH07326327 A JP H07326327A JP 11667794 A JP11667794 A JP 11667794A JP 11667794 A JP11667794 A JP 11667794A JP H07326327 A JPH07326327 A JP H07326327A
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JP
Japan
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flat
fluorescent lamp
plate
partition wall
discharge
Prior art date
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Application number
JP11667794A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kobayashi
正秋 小林
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄く且つ全面に亘って均一な面発光が高輝度
で得られる平面型蛍光ランプを提供する。 【構成】 密閉平箱内に隔壁18によって互いに平行な
放電路20が形成されてその幅が比較的小さくされ、そ
の両端部に一対の放電電極36,36が備えられるた
め、平面型蛍光ランプ10を比較的薄くした場合にも、
平面全体に亘って比較的均一な面発光が得られる。しか
も、放電路20を形成する隔壁18の壁面には、前面板
12側から離隔する程互いに接近する一対の斜面26,
26が形成されているため、放電路20の断面積が小さ
くされて発光効率が向上し、この隔壁18の壁面が前面
板12に対して垂直とされている場合に比較して高い発
光量が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置のバック
ライト或いは一般照明等に用い得る平面型蛍光ランプに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶テレビ等の液晶表示装置等には、透
過型液晶パネルの背面から照射するバックライトが用い
られている。従来、このようなバックライトとしては、
浅皿状のケーシング内に熱陰極または冷陰極を備えた蛍
光管を収納し、この蛍光管から照射された光をケーシン
グ内面に形成した反射板で前面側へ反射し、上記ケーシ
ングの開口部に設置した光拡散透過板を通じて液晶パネ
ルの背面全体を照射するようにした所謂直下型蛍光ラン
プや、例えば特開平3−20954号公報或いは特開平
4−5337号公報に開示されているように、放電ガス
が封入された平箱状の気密容器内の対向する2辺にその
辺の略全長に亘る長さの一対の放電電極(熱陰極または
冷陰極)を備え、その一対の放電電極間で放電させるこ
とにより気密容器内に設けられた蛍光体から面発光させ
る平面型蛍光ランプ等が用いられている。
【0003】また、一般照明用蛍光灯としては、直管、
丸管に次ぐ新しい高効率光源として、例えば4本の直管
バルブを3か所でブリッジ結合して放電路を形成したコ
ンパクト蛍光灯や、例えば特開平3−274605号公
報に開示されているように、発光管をU字状とすること
により放電路を湾曲したU字状発光管、更にこのU字状
発光管を例えば2本、平面的或いは立体的に組み合わせ
ることにより一層高効率を図った蛍光灯等がある。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、液晶表示装置等に
おいては、装置全体を薄くするために上記バックライト
も可及的に薄くされることが望まれ、また、表示面全体
に亘って一様な輝度を得るために、バックライト全面が
一様な明るさで発光することが要求される。しかしなが
ら、上記の直下型蛍光ランプでは、バックライト全体の
厚さを蛍光管の直径の3倍以上に設計する必要があり、
充分な薄型化が困難であった。また、上記の平面型蛍光
ランプでは、平面全体が一つの放電管となって放電管の
幅(すなわち電極の幅)が比較的大きくなるため、気密
容器を薄型化すると平坦な気密容器内での均一な放電を
得ることが困難となって、上記直下型蛍光ランプと同様
に充分な薄型化が困難であった。
【0005】一方、一般照明用蛍光灯においても、厚さ
が可及的に薄く且つ均一な面発光が望まれるが、上記従
来の一般照明用のコンパクト蛍光灯やU字状発光管を用
いた蛍光灯では、蛍光管の直径によって最低限の厚さが
決定されるため充分な薄型化が困難であり、更に、コン
パクト蛍光灯においては直管バルブ相互の結合部に発光
が生じない部分が形成されるため、全面に一様な明るさ
が得られず、また、U字状発光管を用いた蛍光灯におい
ては蛍光管を曲げるための加工が複雑であると共に、残
留応力によって強度低下が生じ、また、蛍光管の固定方
法が複雑になるという問題がある。
【0006】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、薄く且つ全面に亘って均
一な面発光が高輝度で得られる平面型蛍光ランプを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、透光性を有する平板
と、その平板の反対側に位置してその平板側に蛍光体層
が設けられた背面板とを備えて密閉平箱状を成し、その
密閉平箱の内部に形成された互いに平行な放電路から生
じる励起光により、前記蛍光体層が発光させられる形式
の平面型蛍光ランプであって、(a) 前記放電路を形成す
る隔壁と、(b) その放電路の両端部に配置された一対の
電極と、(c) 前記隔壁の相対向する壁面に形成されて前
記平板側から離隔する程互いに接近し表面に蛍光体層が
設けられた一対の斜面とを、含むことにある。
【0008】
【作用および発明の効果】このようにすれば、密閉平箱
内に隔壁によって互いに平行な放電路が形成されて放電
路の幅が比較的小さくされ、その放電路の両端部に電極
が備えられるため、蛍光ランプを比較的薄くした場合に
も、平面全体に亘って比較的均一な面発光が得られる。
しかも、上記互いに平行な放電路を形成する隔壁の相対
向する壁面には、平板側から離隔する程互いに接近する
斜面が備えられているため、この隔壁の壁面が上記平板
に対して垂直とされている場合に比較して高い発光量
(輝度)が得られる。すなわち、一般に、放電路の断面
積が小さくなる程発光効率が向上することが知られてい
るが、本発明の蛍光ランプにおいては隔壁の壁面が斜面
とされることにより、放電路の平板側の幅を同様とした
場合には、放電路の断面積が壁面が垂直とされている場
合に比較して小さくされるため、発光効率が向上して高
い発光量が得られるのである。なお、隔壁の壁面が斜面
とされることにより放電路の底面すなわち背面板に設け
られた蛍光体層の幅が小さくなるが、隔壁の斜面にも蛍
光体層が設けられているため、底面の蛍光体層の幅が小
さくされることによる輝度の低下は生じない。
【0009】ここで、好適には、前記隔壁と前記背面板
とは一体的に形成され、その背面板の前記平板側とは反
対側の一面のうち、その隔壁が設けられている部分は、
その隔壁の斜面に倣った形状とされている。このように
すれば、隔壁が設けられている部分も背面板の厚さを必
要充分な大きさとできて、平面型蛍光ランプを比較的軽
量とすることが可能である。
【0010】また、好適には、前記背面板の一面と前記
一対の斜面は、表面に微細な凹凸が形成されている。こ
のようにすれば、上記一面と斜面への蛍光体の付着強度
が高くされて剥離し難くなるため、高い耐久性と耐衝撃
性が得られる。なお、上記凹凸は一面および斜面がスリ
ガラス状となる程度の極めて微細な凹凸で良く、平箱状
の密閉容器のうちこの一面および斜面を含む部分をプレ
ス成形で製造する場合には、プレス成形型に微細な凹凸
を形成しておくことによって容易に形成することができ
る。
【0011】また、好適には、前記背面板および隔壁
は、透光性を備えたものである。このようにすれば、背
面板側からも光を照射することが可能となり、一般照明
用にも好適な平面型蛍光ランプが得られる。なお、この
場合、背面板の内面および表面の少なくとも一方には微
細な凹凸が設けられていることが好ましく、そのように
すれば背面板側から照射される光が好適に拡散されて背
面板全面に比較的均一な輝度が得られる。更に、上記の
ように背面板の隔壁が設けられている部分をその隔壁に
倣った形状とすることが好ましく、そのようにすれば隔
壁が設けられている部分の光の透過率が他の部分と同等
程度に高くなって、一層均一な輝度が得られる。
【0012】また、好適には、前記平板の内面は、表面
に微細な凹凸が形成されており、その表面に蛍光体層が
設けられている。このようにすれば、平板側に向かう励
起光も一部は可視光に変換されてその平板側から照射さ
れるため、一層高い発光量が得られることとなる。この
とき、好適には、上記平板の内面に設けられた蛍光体
は、前記背面板の一面および前記斜面に設けられた蛍光
体よりも厚さが薄くされる。平板側に設けられた蛍光体
層は、背面板の一面および斜面で励起光から変換された
可視光の透過の妨げとならないように可及的に薄くされ
ることが好ましく、一方、背面板の一面および斜面に設
けられた蛍光体層は、励起光の可視光への変換効率を高
くするために厚くされている方が好ましいのである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例である平面型蛍光ラ
ンプ10を、前面板12と背面板14とを分離して示す
斜視図であり、図2は前面板12を省略して示す平面
図、図3は断面を拡大して示す図である。前面板12
は、スリガラスから成り、例えば20cm×20cm×
厚さ1.2mm程度の寸法の板状とされている。背面板
14は、スリガラスから成り、厚さが1.0mm程度と
異なる他は同寸法の外形を有して一面が開放された箱状
とされている。平面型蛍光ランプ10は、上記前面板1
2および背面板14が外周部16において例えばフリッ
トガラス等によって封着されることにより例えば厚さが
5mm程度の密閉平箱状に形成される。なお、本実施例
においては、上記前面板12が「透光性を有する平板」
に相当する。
【0014】上記背面板14の内部には、図3に示すよ
うに、上記外周部16と同様な高さの隔壁18が設けら
れており、長手方向が図2の上下方向となるように設け
られた11本の隔壁18は、図における左右方向に1列
おきに、背面板14の上側の内壁面或いは下側の内壁面
近傍で長手方向が図の左右方向となるように設けられた
隔壁18にそれぞれ接続されている。この隔壁18が上
記封着時に外周部16と同様に前面板12に封着される
ことによって、図1および図2に示すように、蛇行する
一本の放電路20が形成されている。上記放電路20
は、両端部が何れも背面板14の一辺22側において、
その一辺22に沿った方向が長手方向となるように形成
されている。すなわち、本実施例においては、図の上下
方向に設けられた隔壁18により形成される互いに平行
な放電路が、両端部において隣接する放電路に接続され
ており、全体で一本の放電路20が形成されている。
【0015】上記隔壁18は、図3に示すように前面板
12の内面と角θを成す一対の斜面26をそれぞれ備え
ており、これにより、放電路20の断面は前面板12側
の辺が長い台形形状とされている。すなわち、隔壁18
の相対向する壁面には、背面板14から離隔する程互い
に接近する斜面26が形成されている。なお、背面板1
4の外辺部の内面にも全て同様な斜面26が形成されて
おり、放電路20は全体に亘って断面が台形形状とされ
ている。また、背面板14の外面(すなわち前面板12
とは反対側の面)は、隔壁18の設けられている位置に
おいては、その斜面26に沿った斜面28に形成されて
いる。すなわち、隔壁18は、背面板14の内面が放電
路20を形成するように、その背面板14が全体に略均
一な厚さを保った状態で凹凸形状を与えられることによ
り、前面板12側への凸部として設けられたものであ
り、背面板14と一体的に形成されている。なお、図3
において34は、放電路20の内壁面、すなわち、上記
斜面26および背面板14の内面のうち前面板12と平
行に形成されている底面30、前面板12の内面32に
設けられた蛍光体層であり、図においては比較的厚く描
かれているが、何れの面においても厚さが15μm程度
とされている。
【0016】上記背面板14は、例えば図2に示す平面
形状および図3に示す断面形状に倣った成形面を備えた
成形型を用いて、例えばプレス成形により形成されたも
のであり、その成形面に微細な凹凸が設けられることに
より、内面すなわち斜面26および底面30と、外面す
なわち斜面28等には微細な凹凸が形成されてスリガラ
ス状とされている。
【0017】一方、前記放電路20の両端部には、熱陰
極である放電電極36,36、水銀ディスペンサー3
8,38がそれぞれ備えられている。これら放電電極3
6および水銀ディスペンサー38にはそれぞれ引き出し
端子40が取り付けられており、前面板12と背面板1
4とを封着する際に、引き出し端子40がその一部が一
辺22から外側に出た状態で、フリットガラスによって
外周部16に固定されることにより、内部の気密性を確
保しつつ放電電極36および水銀ディスペンサー38が
所定の位置に固定され且つ給電可能にされている。
【0018】また、放電路20の両端部の間には、放電
路20を中間部において外部と連通させる凹所42が設
けられている。前面板12と背面板14とを封着する際
には、例えばガラス製の排気管44を凹所42内にフリ
ットガラス等によって固着し、放電路20が排気管44
のみを通して外部と連通する状態とする。その後、放電
路20を排気管44から排気すると共に、アルゴン等の
希ガスを所定量例えば30torr程度となるように封入し
て、排気管44を閉塞することにより平箱状の気密容器
が形成され、前記水銀ディスペンサー38を高周波加熱
して放電路20内に所定量の水銀を供給すると共に、残
留不純物ガスを水銀に吸着させることにより平面型蛍光
ランプ10が得られる。
【0019】平面形蛍光ランプ10は、一対の放電電極
36,36間に引き出し端子40から高周波電力を与え
ると、両放電電極36,36間に蛇行する放電路20に
沿って放電が生じ、その放電によって生じた励起光すな
わち紫外線により斜面26、内面32等に設けられた蛍
光体層34が発光させられ、前面板12側から光が照射
されることにより面光源が得られる。
【0020】ここで、本実施例によれば、密閉平箱内に
隔壁18によって互いに平行な放電路20が形成されて
その幅が比較的小さくされ、その両端部に一対の放電電
極36,36が備えられるため、平面型蛍光ランプ10
を比較的薄くした場合にも、平面全体に亘って比較的均
一な面発光が得られる。しかも、放電路20を形成する
隔壁18の壁面には、前面板12側から離隔する程互い
に接近する一対の斜面26,26が形成されているた
め、この隔壁18の壁面が前面板12に対して垂直とさ
れている場合に比較して高い発光量が得られる。
【0021】すなわち、一般に、放電路の断面積が小さ
くなる程発光効率が向上するが、隔壁18の壁面が斜面
26とされることにより、放電路20の前面板12側の
幅wを同様とした場合には、放電路20の断面積が壁面
が垂直とされている場合に比較して小さくされるため、
発光効率が高くなって高い発光量が得られるのである。
なお、隔壁18の壁面が斜面26とされることにより放
電路20の底面30に設けられた蛍光体層34の幅が小
さくなるが、斜面26にも蛍光体層34が設けられてい
るため、底面30の蛍光体層34の幅が小さくされるこ
とによる輝度の低下は生じない。
【0022】これに対して、隔壁18の壁面が前面板1
2に対して垂直とされている場合には、図4に示すよう
に放電路46の断面が矩形となるため、放電路46の前
面板12側の幅wおよび高さhを放電路20と同様にす
ると、断面積が放電路20に比して大きくなる。したが
って、断面積を小さくするためには放電路長を長くする
必要があるが、放電路長が長い場合に高い輝度を得るに
は高電圧が必要となるため、充分高い輝度を得ることが
困難であったのである。なお、本実施例の平面型蛍光ラ
ンプ10と、図4に示す断面構造(他の部分の構造、す
なわち幅wや蛍光体34の厚さ等は同様)の平面型蛍光
ランプとの輝度を比較したデータを表1に示す。本実施
例の平面型蛍光ランプ10は、隔壁18の壁面が垂直と
されている場合の輝度に比較して、前面板12側におい
て1.20倍、背面板14側において1.15倍の輝度
が得られている。なお、背面板14側の輝度が前面板1
2側に比較してやや低くなっているのは、斜面28と前
面板12に平行な面との境界部48がやや厚くされて透
過光量が若干減じられているためである。
【0023】
【表1】
【0024】また、従来の特開平3−20954号公報
等に開示されているような平面型蛍光ランプにおいて
は、両端部においてその端部の幅の略全長に亘る長さの
一対の放電電極が備えられて、その一対の放電電極間で
放電させることにより発光させており、放電管の幅が比
較的大きくなるため、薄型化すると平坦な気密容器内で
の均一な放電が得られないこととなって、充分な薄型化
が困難であったが、本実施例によれば、上記のように充
分な薄型化が可能である。
【0025】また、図4に示すような断面矩形の放電路
44においては、底面と壁面との略直角の境界部50が
殆ど発光に寄与しないため電力のむだが生じるが、本実
施例においてはその境界部50が除去されている(比較
的鈍角の境界部48とされている)ため、これによって
も発光効率が向上している。
【0026】また、本実施例によれば、隔壁18の相対
向する壁面に前面板12側から離隔する程接近する斜面
26が形成されているため、その壁面(すなわち斜面2
6)への蛍光体層34の塗布が、壁面が垂直とされてい
る場合に比較して容易である。そのため、蛍光体層34
の膜厚が比較的均一とされて、一層輝度が向上する。
【0027】また、放電路20の内壁面、すなわち斜面
26、底面30、内面32が表面に微細な凹凸を形成さ
れてスリガラス状とされているため、放電路20の内壁
面への蛍光体34の付着強度が高くされて剥離し難くな
って、高い耐久性と耐衝撃性が得られる。
【0028】また、背面板14の内面が放電路20を形
成するように、その背面板14が全体に略均一な厚さを
保った状態で凹凸形状を与えられることにより、隔壁1
8が背面板14と一体的に形成されているため、隔壁1
8が設けられている部分も背面板14の厚さが必要充分
な大きさとなって、平面型蛍光ランプ10が比較的軽量
とされている。
【0029】また、背面板14が透光性を備えたガラス
から構成されているため、前記の表1に示すように背面
板14側からも比較的高輝度で光を照射することが可能
である。したがって、平面型蛍光ランプ10は、一般照
明用にも好適に用いられる。しかも、背面板14はその
外面にも微細な凹凸が形成されたスリガラスから構成さ
れているため、背面板14側から光を照射するに際して
光拡散透過板を設けなくとも、好適に光が分散される。
【0030】また、前面板12の内面32にも蛍光体3
4が設けられているため、一対の放電電極36,36間
に生じた放電により発生した紫外線のうち、前面板12
側に向かうものも発光に寄与することになって一層高い
発光量が得られる。なお、蛍光体34の厚さは15μm
程度と小さくされているため、前面板12の内面32の
蛍光体34が殆ど光の透過の妨げとならず、充分高い発
光量が得られる。
【0031】図5は、本発明の他の実施例を示す図であ
って、断面形状が半円状とされた放電路52を備えた平
面型蛍光ランプ54の断面を示す図である。この放電路
52も、前述の実施例と同様に背面板56を全体に略均
一な厚さの凹凸形状とすることによって隔壁58を設け
て形成されたものであり、図2に示す放電路20と同様
な形状に蛇行して形成されている。
【0032】このようにしても、前述の実施例の平面型
蛍光ランプ10と同様に、放電路52が蛇行して形成さ
れると共に、隔壁58の相対向する壁面が前面板12か
ら離隔する程互いに接近する円弧状面60に形成され
て、放電路52の前面板12側の幅wを大きく保ちつつ
その断面が小さくされているため、平面型蛍光ランプ5
4を比較的薄くした場合にも、平面全体に亘って比較的
均一な面発光が得られ、且つ高い発光量が得られる。し
かも、本実施例においては、平面型蛍光ランプ10にお
ける境界部48のような背面板14の厚さの異なる部分
がないため、背面板14側からも減衰の少ない輝度で光
が照射される。なお、本実施例においては、隔壁58の
壁面に形成される斜面は、円弧状面60すなわち曲面で
構成されている。また、説明を省略した他の部分の構成
については、前述の実施例と同様である。
【0033】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0034】例えば、平面型蛍光ランプ10において、
前面板12の内面32と斜面26との成す角θは、適宜
設定される。但し、角θが小さ過ぎる場合には斜面26
と内面32との間に狭部が形成され、大き過ぎる場合に
は断面積が充分に小さくされないため、30〜60度程
度が好ましく、実施例で示した45度程度が最も好まし
い。
【0035】また、平面型蛍光ランプ54において、放
電路52の断面は半円形状とされていたが、半円よりも
小さく、或いは半円よりも大きく形成されていても良
い。但し、小さ過ぎる場合には円弧状面60と前面板1
2の内面32との間に狭部が形成され、大き過ぎる場合
には幅wが小さくされるため、半円か或いはそれよりも
やや小さい形状が好ましい。
【0036】前面板12および背面板14,56は、何
れも両面に微細な凹凸を備えたスリガラスから構成され
ていたが、前面板12は透明ガラス等の透光性の高い材
料から構成されていても良い。また、背面板14,56
は、背面板14,56側から光を照射しない場合には非
透光性のガラス、セラミックス、琺瑯等の絶縁性材料か
ら構成されていても良い。なお、背面板14,56を透
明ガラス等から構成することも可能であるが、蛍光対3
4の付着強度を高くするため、少なくとも内面(放電路
20,52を形成する面)には微細な凹凸が形成されて
いることが好ましい。
【0037】また、背面板14,56側から光を照射し
ない場合には、前面板12の内面32に設けられた蛍光
体層34によって励起光を可視光に変換して背面板1
4,56側に反射する必要がないため、背面板14,5
6側の底面30、円弧状面60、斜面26で励起光から
変換されて前面板12側に反射される可視光の減衰を可
及的に小さくするためには、前面板12の内面32に設
けられた蛍光体層34が可及的に薄くされることが好ま
しく、或いは設けられていなくとも良い。なお、このと
き、底面30,斜面26,円弧状面60に設けられる蛍
光体層34は、励起光の可視光への変換効率を高くする
ため、可及的に厚くされること(例えば20μm以上)
が好ましい。但し、内面32に比較的薄く(例えば10
μm以下)蛍光体層34を設ければ、前面板12側に直
接向かう励起光も一部が可視光に変換されて照射される
ため、一層高い発光効率が得られる。
【0038】また、背面板14の外面(すなわち前面板
12と反対側の面)は、前面板12と平行に形成されて
いても良い。その場合には隔壁18,58の断面は、三
角錐状或いは中空三角錐状に形成されることとなり、例
えば背面板14の内面にフリットガラス等によって固着
されることによって構成されても良い。
【0039】また、隔壁18,58の図2における上下
方向に延びる数は適宜設定される。但し、隔壁18の数
を必要以上に多くすると放電路20,52が長くなり過
ぎて高電圧が必要となり、少なくすると放電路20,5
2の幅が大きくなって断面形状が偏平となることにより
放電路20,52内で均一な発光が得られないため、5
〜15本程度とすることが好ましく、実施例に示す11
本程度とするのが最も好ましい。
【0040】また、一対の放電電極36,36が備えら
れた放電路20の両端部は、一辺22側の端部において
その一辺22に沿って設けられていたが、それぞれが異
なる辺に沿って設けられていても良い。但し、放電電極
36の周囲は平面型蛍光ランプ10,54が点灯させら
れるうち、放電路20,52の内面が黒化して発光に寄
与しなくなるため、矩形の発光面を得る場合には、一対
の放電電極36,36が設けられている辺に接している
放電路20,52は有効発光面として寄与しない。すな
わち、放電路20の両端部が異なる2辺に沿って設けら
れていると、その2辺に接している部分を除く放電路2
0,52が矩形の有効発光面となる。一方、放電路20
の両端部が一辺22等に沿って設けられていると、その
一辺22側の端部を除く他の部分全体が矩形の有効発光
面積が得られることとなるため、一辺22側の端部に放
電路20の両端部が設けられている方が好ましい。
【0041】また、放電電極36には熱陰極に代えて冷
陰極が用いられても良い。
【0042】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面型蛍光ランプを前面板
と背面板とを分離して示す図である。
【図2】図1の平面型蛍光ランプの前面板を省略して示
す平面図である。
【図3】図2におけるIII −III 断面図である。
【図4】従来の平面型蛍光ランプの隔壁を説明する図で
あって、図2に対応する図である。
【図5】本発明の他の実施例を説明する図である。
【符号の説明】
10,54:平面型蛍光ランプ 12:前面板(透光性の平板) 14,56:背面板 18,58:隔壁 20:放電路 26:斜面 34:蛍光体層 36:放電電極 60:円弧状面(斜面)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する平板と、該平板の反対側
    に位置して該平板側に蛍光体層が設けられた背面板とを
    備えて密閉平箱状を成し、該密閉平箱の内部に形成され
    た互いに平行な放電路から生じる励起光により、前記蛍
    光体層が発光させられる形式の平面型蛍光ランプであっ
    て、 前記放電路を形成する隔壁と、 該放電路の両端部に配置された一対の電極と、 前記隔壁の相対向する壁面に形成されて前記平板側から
    離隔する程互いに接近し表面に蛍光体層が設けられた一
    対の斜面とを、含むことを特徴とする平面型蛍光ラン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記隔壁と前記背面板とは一体的に形成
    され、該背面板の前記平板側とは反対側の一面のうち、
    該隔壁が設けられている部分は、該隔壁の斜面に倣った
    形状とされているものである請求項1の平面型蛍光ラン
    プ。
  3. 【請求項3】 前記背面板の一面と前記一対の斜面は、
    表面に微細な凹凸が形成されているものである請求項2
    の平面型蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 前記背面板は、透光性を備えたものであ
    る請求項2の平面型蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 前記平板の内面は、表面に微細な凹凸が
    形成されており、該表面に蛍光体層が設けられているも
    のである請求項1の平面型蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 前記平板の内面に設けられた蛍光体層
    は、前記背面板の一面および前記斜面に設けられた蛍光
    体層よりも厚さが薄くされているものである請求項5の
    平面型蛍光ランプ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000073958A (ko) * 1999-05-17 2000-12-05 이광주 평판형 형광램프의 제조 방법 및 이에 의하여 제조된 평판형 형광램프
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US7381111B2 (en) 2004-10-18 2008-06-03 Mirae Corporation Method of manufacturing flat fluorescent lamp

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