JPH05205699A - 放電灯およびその点灯方法 - Google Patents

放電灯およびその点灯方法

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JPH05205699A
JPH05205699A JP21229491A JP21229491A JPH05205699A JP H05205699 A JPH05205699 A JP H05205699A JP 21229491 A JP21229491 A JP 21229491A JP 21229491 A JP21229491 A JP 21229491A JP H05205699 A JPH05205699 A JP H05205699A
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JP
Japan
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discharge lamp
transparent glass
discharge
discharge path
plate
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JP21229491A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tsukada
義幸 塚田
Yoshinobu Natsuhara
善信 夏原
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、液晶ディスプレイのバックライト
装置などに使用する輝度分布を均一化した小型,軽量の
平面発光型放電灯とその点灯方法を提供することを目的
とする。 【構成】 二枚の板状透明ガラス板21を密着状態で重
合し、透明ガラス板の衝合面に凹部23を設け、その凹
部内面に蛍光膜24を被着させた放電路25を蛇行状に
形成し、その放電路25の両端部に一対の電極リード2
6を封止し、重合された二枚の板状透明ガラス板の発光
側表面に透光均一化手段を,その非発光側裏面に反射手
段を配設する。また、前記一対の電極リード間に少なく
とも一つの電極リードを配設して放電路を複数に分割
し、各放電路の電気的特性を等価にして、各放電路を単
一の電源で並列点灯する。 【効果】 均一な輝度分布を有する小型,軽量の液晶デ
ィスプレイ用バックライト装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電灯およびその点灯方
法に関し、詳しくは液晶ディスプレイパネルのバックラ
イト装置などに使用される放電灯とその点灯方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶テレビなどにおける液晶ディスプレ
イパネルのバックライト装置は、ELや蛍光ランプを光
源に使用したものが一般的であるが、ELは薄い面発光
体で輝度分布が均一である利点を有する反面、輝度が低
い,良好な白色が出せないなどの技術的問題が多くて、
液晶ディスプレイパネルのバックライト装置としては不
十分であるのが現状であり、そこでELより高輝度の直
管形やU字形の蛍光ランプを光源に使用したバックライ
ト装置が多く実用化されている。
【0003】このバックライト装置の一例を図10およ
び図11に示すと、同図において、1は内面が反射面で
ある容器、2は容器1を貫通する直管形蛍光ランプ、3
は容器1の上端開口を塞ぐ拡散板である。上記蛍光ラン
プ2を点灯させると、その光は拡散板3を拡散して透過
し、拡散板3上の液晶ディスプレイパネル4を照明す
る。このとき、容器1の反射面を湾曲形成するとともに
拡散板3を配置したことにより、比較的均一な輝度分布
でもって発光させている。
【0004】また、別のバックライト装置として、次の
平面型発光ランプが試作されている。これは図12およ
び図13に示すように矩形皿状の容器5の内面に蛍光膜
6を形成し、容器5内の両端部に電極7,7を対向配置
して、容器5の上端開口を透明なガラス板8で気密に塞
いだもので、容器5の両側から電極7,7の外部リード
9,9…が導出される。容器5とガラス板8からなる密
閉空間には不活性ガス,水銀が封入される。一対の電極
7,7は冷陰極型または熱陰極型のもので、容器5の幅
方向に延び、この一対の電極7,7に電圧を印加して容
器5内に幅方向に拡がる面状のグロー放電を発生させる
と蛍光膜6が発光し、その光はガラス板8から比較的均
一な輝度分布で外部に放射されて、ガラス板8上の液晶
ディスプレイパネル4を照明する。
【0005】次に、従来のバックライト装置の点灯方法
について説明する。図14に示すバックライト装置は、
内面に反射面を形成した容器1内に直管形蛍光ランプ2
を横架し、その容器1の上端開口を拡散板3で塞いだ構
造のものであり、上記蛍光ランプ2の両端の電極間に電
源10でもって高周波電圧を印加することにより蛍光ラ
ンプ2を点灯させている。
【0006】図15および図16に示すバックライト装
置は、複数(図では2本)の直管形蛍光ランプ2を使用
したものである。この場合、一つの電源10に対して複
数の蛍光ランプ2を並列接続し、各蛍光ランプ2のそれ
ぞれに安定器11を取り付けている。
【0007】図17に示すバックライト装置は、容器1
2の内面に蛍光膜を形成し、容器12内の両端部に一対
の電極13を対向配置して、容器12の上端開口を透明
なガラス板14で気密的に塞いだもので、上記容器12
とガラス板14からなる密閉空間に不活性ガス,水銀が
封入される。このバックライト装置では、容器12の両
端部の電極13に電源10でもって高周波電圧を印加す
ることにより、容器12の幅方向に拡がる面状のグロー
放電が発生して蛍光膜が発光し、その光はガラス板14
から外部に放射されて、ガラス板14上の液晶ディスプ
レイパネルを照明する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した図
10および図11に示すバックライト装置では、容器1
の反射面を湾曲させたり、拡散板3を必要とするため、
装置全体が分厚くなって重くなり、液晶テレビなどのポ
ータブル化に伴うバックライト装置の軽量・コンパクト
化が困難となる。しかも、比較的均一な輝度分布を得る
ために反射面を湾曲させる技術は難しく、バックライト
装置の設計製作も容易ではなかった。
【0009】一方、図12および図13に示すバックラ
イト装置では、反射板や拡散板を必要としない反面、容
器5とガラス板8からなる密閉空間には不活性ガスや水
銀が封入されているがほぼ真空状態に近いので、大気圧
が加わるガラス板8および容器5の厚みを大きくせざる
を得ず、装置全体が重くなってバックライト装置の軽量
・コンパクト化が困難となる。上記密閉空間内の何箇所
かに容器5とガラス板8との間隔を保持する支持部分を
設けることも考えられるが、そうするとガラス板8およ
び容器5の厚みをある程度までは薄くすることは可能と
なるが、上記支持部分での輝度が低下して均一な輝度分
布が得られなくなるという問題が生じる。
【0010】また、図15および図16に示すバックラ
イト装置では蛍光ランプ2を複数本使用している点で、
図14のバックライト装置よりも均一な輝度分布が得ら
れる利点を有するが、複数の蛍光ランプ2を単一の電源
10で点灯させようとすると、それぞれの蛍光ランプ2
に別々の安定器11を設けなければならずコストアップ
するとともに大型化および大重量化を招来する。さら
に、各蛍光ランプ2ではその放電路長,管径,封入ガス
圧などのばらつきにより電気的特性が異なり、その各蛍
光ランプでのアンバランスにより輝度差が生じて均一な
輝度分布が得にくくなるという問題があった。
【0011】また、U字形やW字形の蛍光ランプを光源
に使用したバックライト装置では、上述した各バックラ
イト装置よりも均一な輝度分布が得られるとともに小型
化並びに軽量化が実現容易であるという利点を有する。
しかしながら、このU字形やW字形のバックライト装置
では、放電路を蛇行状に形成しているため、電極間距離
が長くなり、均一な輝度分布や大画面化のためには上記
電極間距離が長くなることがより一層顕著となる。この
ように電極間距離が長くなると、放電開始電圧が高くな
り、寿命が低下するとともに駆動回路のコストアップを
招来するという問題があった。
【0012】そこで、本発明は上記問題点に鑑み提案さ
れたもので、その目的とするところは、単一の電源によ
り放電開始電圧を上げることなく、均一な輝度分布で発
光させ得る軽量・コンパクトな平面発光型放電灯および
その点灯方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明における上記目的
を達成するための技術的手段は、二枚の板状透明ガラス
板を密着状態で重合し、その少なくとも一方の透明ガラ
ス板の衝合面に凹部を設け、その凹部内面に蛍光膜を被
着させた放電路を蛇行状に形成し、その放電路の少なく
とも両端部に一対の電極リードを封止し、重合された二
枚の板状透明ガラス板の発光側表面に透光均一化手段
を、その非発光側裏面に反射手段をそれぞれ配設したこ
とである。
【0014】また、本発明に係る平面発光型放電灯は、
両端部に封止した一対の電極リード間に少なくとも一つ
の電極リードを配設して放電路を複数に分割し、その分
割された各放電路での電気的特性が等価であることを特
徴とする。
【0015】また、本発明の点灯方法は、両端部に封止
した一対の電極リード間に少なくとも一つの電極リード
を配設して放電路を複数に分割し、その分割された各放
電路での電気的特性が等価である放電について、その両
端部の電極リードを含むすべての電極リードのうち、奇
数番目の電極リードと偶数番目の電極リードをそれぞれ
短絡し、両者間に単一の電源により高周波電圧を印加す
ることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明に係る平面発光型放電灯では、一対の電
極リード間に電圧を印加すると、二枚の透明ガラス板間
の凹部形成による蛇行状放電路内で放電が発生して蛍光
膜が発光する。その光は一部が上記透明ガラス板の非発
光側裏面の反射手段で反射され、発光側表面の透光均一
化手段を介して透過して、透明ガラス板の発光側表面か
ら均一な輝度分布で外部に放射される。この平面発光型
放電灯は、二枚の板状透明ガラス板を密着状態で重合し
た構造であるので、その表裏面に透光均一化手段および
反射手段を配置しても軽量薄形化が図れる。
【0017】また本発明に係る平面発光型放電灯では、
両端部に封止した一対の電極リード間に少なくとも一つ
の電極リードを配設して放電路を複数に分割したことに
より、放電開始電圧を上げることなく点灯させることが
でき、しかもその分割された各放電路での電気的特性が
等価であるため、各放電路を単一の電源により同時に同
一レベルでもって点灯させることができて均一な輝度分
布が得られる。すなわち、各放電路が単一の電源により
同時にほぼ同一レベルで点灯する時、各放電路の電気的
特性は等価とみなすことができる。
【0018】また、本発明の点灯方法では、上記放電灯
の両端部の電極リードを含むすべての電極リードのう
ち、奇数番目の電極と偶数番目の電極をそれぞれ短絡
し、両者間に単一の電源により高周波電圧を印加するよ
うにしたから、単一の電源でもって各放電路を並列点灯
させることができて駆動回路の簡略化が図れる。
【0019】
【実施例】本発明に係る平面発光型放電灯を液晶ディス
プレイパネルのバックライト装置として適用した実施例
を図1ないし図9に示し説明する。
【0020】図1および図2に示す第1の実施例の平面
発光型放電灯において、21,22は二枚の板状透明ガ
ラス板で、密着状態で重合してその周囲をフリットガラ
スで封着する。23は一方の透明ガラス板22の衝合面
に絞り加工で形成された凹部で、その内面に蛍光膜24
を被着させて、透明ガラス板21のほぼ全面にわたって
蛇行状の放電路25を形成する。この放電路25にはア
ルゴン等の不活性ガスと水銀蒸気が封入される。26,
26は上記放電路25の両端部に封止された一対の電極
リードで、冷陰極型または熱陰極型のものである。27
は放電路25の一部に連通して設けられた排気管で、排
気処理してガス封入後チップオフされる。28は一方の
透明ガラス板22の非発光側裏面に金属、金属酸化物,
あるいは樹脂などを蒸着や塗布などにより膜状に形成し
た反射層、29は他方の透明ガラス板21の発光側表面
に金属、金属酸化物,あるいは樹脂などを蒸着や塗布な
どにより膜状に形成した透光均一化手段であるマスク
で、その膜厚や面積を部分的に変えることにより透明ガ
ラス板21の発光面での輝度分布を均一にする。上記反
射層28およびマスク29は透明ガラス22,21を基
材として一体的に形成されるが、この反射層28および
マスク29の代わりに、上記透明ガラス板21,22の
表裏面側に拡散板および反射板を別体で配置するように
してもよい。なお、前述した放電路25の蛇行状態が多
くなればなるほど、発光面での輝度分布がより一層均一
となる。しかしながら、上記放電路25が長くなると点
灯時での起動電圧を上げなければならないので、放電路
25が長くなる場合には放電路途中で新たな電極を付設
するか,あるいは放電路を分割して短い蛇行状の放電路
を複数設けるようにしてもよい。ここで蛇行状とはU字
形も含むものである。また、二枚の透明ガラス板21,
22の放電路以外の重合部分の隙間は重要な因子で、
0.2mm以下がよく、特に密着させていることが望まし
い。0.3mm以上では図3に示すように排気工程でガラ
ス板が破損しやすくなり、歩留まりが低下する。また
0.2mmを越えるとこの隙間を経由してバイパス放電が
生じやすく、輝度分布が著しく損なわれる。そこで重合
部分の幅d(図2)を10mm以上にすることにより、バ
イパス放電を抑制することができた。
【0021】また、上記隙間を小さくするためには、図
4の第2の実施例に示すように、透明ガラス板22の周
辺部に微小な逃げ22aを設け、この部分にフリットガ
ラスを充填してシールすると有効である。逃げの寸法は
一例として、幅3mm,深さ0.15mmである。
【0022】上記構成からなる平面発光型放電灯では、
電極リード26,26間に電圧を印加すると、透明ガラ
ス板21,22間の放電路25内で放電が発生して蛍光
膜24が発光する。その光は透明ガラス板21の発光側
表面の拡散板29を拡散して透過し、光の一部は透明ガ
ラス板22の非発光側裏面の反射層28で反射した上で
上記マスク29を介して透過し、透明ガラス板21の発
光側表面から均一な輝度分布で外部に放射され、透明ガ
ラス板21上の液晶ディスプレイパネル30を照明す
る。
【0023】次に、本発明の第3の実施例を図5に、そ
の変形例である第4の実施例を図6に示し説明する。な
お、図1および図2と同一,または相当部分には同一参
照符号を付して重複説明を省略する。第1の実施例の平
面発光型放電灯と異なる点は、透明ガラス板21,22
間の放電路25の形成構造である。
【0024】すなわち、第3の実施例の平面発光型放電
灯では、図5に示すように、一方の透明ガラス板22の
衝合面に金型成形やエッチング処理などにより溝状の凹
部23を形成し、この凹部23の内面に蛍光膜24を被
着させて他方の透明ガラス板21を重合することにより
放電路25を形成する。
【0025】また、図6に示す変形例の平面発光型放電
灯では、一方の透明ガラス板22の衝合面での溝形成お
よび蛍光膜形成に加えて、他方の透明ガラス板21の衝
合面にも、一方の透明ガラス板22の凹部23と対応さ
せて金型成形やエッチング処理などにより溝状の凹部2
3を形成し、その凹部23の内面に蛍光膜24を被着さ
せて両透明ガラス板21,22を重合することにより断
面略円形の放電路25を形成する。
【0026】次に、本発明による平面発光型放電灯の輝
度分布の測定結果について述べる。使用した平面発光型
放電灯は図2の断面構造とW字形に蛇行した放電路を有
し、両端に一対の冷陰極と中間に第3の電極を配設して
いる。放電長は700mm,凹部23の幅は10mm,深さ
は2mmである。蛍光膜24は通常の蛍光ランプ用3波長
発光型蛍光体で構成されている。封入気体はAr(5mm
Hg)とHgである。この放電灯を正弦波30KHz,
入力3Wで点灯し、発光面側のガラス板上(または拡散
板上)の輝度を測定したところ表1の結果を得た。最高
輝度は放電路部,最低輝度は放電路のない部分でのもの
である。
【表1】
【0027】
【0028】表1から次の諸効果がわかる。 透光均一化手段,反射手段を配設することにより、
輝度分布が大幅に均一化する。 裏面側のガラスだけでなく、発光面側のガラスにも
蛍光膜を被着することにより、輝度分布がさらに均一化
する。 発光面側の蛍光膜を厚くすると輝度分布がより均一
化する。
【0029】輝度分布を改善するためには、発光面側ガ
ラスに被着する蛍光膜による反射作用は重要である。し
たがって、膜厚はある程度厚い方がよく、例えば表1に
示すように20μmよりは50μmの方がよい。
【0030】また、輝度分布を改善するためには、裏面
側ガラスに被着する蛍光膜の発光量と透光量のバランス
が重要である。蛍光膜を透過した光は裏面側ガラスの裏
面に配設した反射手段で反射されることにより、輝度分
布が改善される。したがって、裏面側ガラスに被着する
蛍光体の膜厚は、発光量の半分程度透過できることが望
ましく、例えば15μmが望ましい。
【0031】次に、本発明に係る平面発光型放電灯の点
灯方法の実施例を図7ないし図9を参照しながら説明す
る。なお、以下の実施例では、従来と同様、放電灯を液
晶ディスプレイパネルのバックライトに使用した場合に
ついて詳述する。
【0032】図7および図8に示す第5の実施例のバッ
クライト装置は、二枚の板状透明ガラス板31a,31
bを密着状態で重合してその周囲をフリットガラスで封
着し、その一方のガラス板31bの衝合面に絞り加工な
どにより凹部32を形成し、その凹部32の内面に蛍光
膜33を被着させた放電路34を、例えばW字の蛇行状
に形成したもので、その放電路34には排気管35から
の排気処理後、アルゴン等の不活性ガスと水銀蒸気が封
入されてその排気後排気管35はチップオフされる。上
記放電路34の両端部に一対の冷陰極または熱陰極型電
極のリード36a,36bを封止するとともに、その中
央に位置する変曲部位37にも冷陰極または熱陰極型電
極のリード36cを封止する。これにより、上記放電路
34は複数(図では2つ)の放電路34a,34bに分
割されたことになり、その分割された各放電路34a,
34bは電気的特性が等価となる。すなわち、各放電路
34a,34bの電気的特性は、電極間距離,管径,放
電路の断面形状や断面積,電極の電子放出能力などの特
性や、放電路内でのガス組成,ガス圧力などの要因でも
って決定され、各放電路34a,34bではこれらの要
因の組合せでもって電極間のインピーダンスが同一とな
るように設定される。例えば、各放電路の管径が異なる
場合は、他の特性,例えば電極間距離を変えて各放電路
の電気的特性が等価になるように設定することができ
る。上述した3つの電極リード36a〜36cでは、奇
数番目に位置する放電路34の両端部の電極リード36
a,36bを短絡し、これら電極リード36a,36b
と、偶数番目に位置する放電路34の変曲部位37での
電極リード36cとの間に一つの電源38を接続する。
なお、図示しないが、凹部32を形成した非発光側であ
る一方のガラス板31bには反射膜を形成し、発光側で
ある他方のガラス板31aには拡散膜を形成する。ここ
で、上記反射膜および拡散膜はガラス板31a,31b
を基材として一体的に形成されるが、この反射膜および
拡散膜の代わりに上記ガラス板31a,31bの表裏面
側に薄い反射板および拡散板を配置するようにしてもよ
い。
【0033】上記構成からなるバックライト装置では、
放電路34の両端部の電極リード36a,36bと変曲
部位37の電極リード36cとの間に一つの電源38で
もって高周波電圧を印加することにより、放電路34に
おいて放電が発生して凹部32内面の蛍光膜33が発光
し、その光はガラス板31aから外部に放射されて、ガ
ラス板31a上の液晶ディスプレイパネル39を照明す
る。この時、各電極36a〜36cに印加される高周波
電圧は、例えば20KHz〜70KHzの周波数設定が
好ましい。この高周波電圧が20KHz以下であれば、
駆動回路のトランスが大型になり、小型軽量化が困難に
なるほか、各放電路の発光状態が不平衡になりやすくな
り、また、高周波電圧が70KHz以上であれば、小型
軽量化では有利であるが、放電状態が著しく影響を受け
て輝度が低下し発光効率が大幅に低下するようになって
不適当である。単一の電源38による高周波電圧の印加
時,放電路34の変曲部位37での電極リード36cに
より分割された各放電路34a,34bでは、上述した
要因からなる電気的特性が等価であるため、単一の電源
38により各放電路34a,34bを同時に同一レベル
でもって確実に並列点灯させることができて、均一な輝
度分布が得られる。このバックライト装置では、分割後
の各放電路の電極間距離は分割前より短くなる(図では
ほぼ1/2)ので放電開始電圧が低減できて電極損傷の
軽減ならびに電源コストの低減が図れる。仮に、分割後
の各放電路の放電開始電圧が分割前と同一レベルの放電
開始電圧でよいのであれば、電極間距離を長くする(図
では2倍)ことができ、ガラス板31a,31bの寸法
が不変であれば放電路が長くできる分だけ蛇行数を増加
したバックライトが実現できて、輝度分布のより一層の
向上が図れる。また、蛇行数がそのままであれば放電路
が長くできる分だけガラス板31a,31bの寸法を大
きくすることができて、より大面積のディスプレイ用バ
ックライトを実現できる。
【0034】なお、上記第5の実施例では放電路34の
ほぼ中点に位置する変曲部位37に一つの電極リード3
6cを付設して上記放電路34を二つの放電路34a,
34bに分割した場合について説明したが、本発明はこ
れに限定されることなく、例えば図9に示す第6の実施
例のようなバックライトも可能である。図7および図8
に示す第5の実施例と同一または相当部分には同一参照
符号を付して重複説明を省略する。
【0035】図9に示す第6の実施例のバックライト装
置は、蛇行状の放電路34の両端部に一対の電極リード
36a,36bを封止するとともに、その放電路34の
すべての変曲部位37に電極リード36c〜36eを封
止することにより、上記放電路34を電気的特性が等価
な複数(図では4つ)の放電路34a1 ,34a2 ,3
4b1 ,34b2 に分割する。このバックライト装置で
は、第5の実施例のバックライト装置よりもさらに2倍
に分割しているので、電極間距離がより一層短くなる
(図ではほぼ1/4)ので放電開始電圧をさらに低減さ
せることができる。また、仮に従来と同一の放電開始電
圧でよいのであれば、電極間距離をより一層長くする
(図では4倍)ことができ、放電路のさらに長いバック
ライトが実現できて、輝度分布のより一層の向上が図れ
る。
【0036】なお、上記の本発明による点灯方法の実施
例では、平面発光型放電灯について説明したが、平面型
に限定されるものではなく、細長い直管形でもよいし、
これをU字形やW字形に成形した放電灯でもよい。
【0037】なお、上記実施例では、液晶ディスプレイ
パネルのバックライト装置に適用した場合について説明
したが、本発明はこれに限定されることなく、他の面光
源として使用できるのは勿論である。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る平面発光型放電灯によれ
ば、二枚の透明ガラス板を密着状態で重合させ、その間
に凹部形成により放電路を蛇行状に形成した構造とした
から、その表裏面に透光均一化手段および反射手段を配
置しても軽量薄形化が容易に図れ、均一な輝度分布を持
つ軽量でコンパクトな平面発光型放電灯を提供でき、特
にポータブルな液晶ディスプレイパネルのバックライト
装置に使用した場合、その実用的価値は大である。
【0039】また、本発明に係る平面発光型放電灯およ
びその点灯方法によれば、分割された各放電路を、放電
開始電圧を上げることなく、単一の電源により同時に同
一レベルでもって点灯させることができて、均一な輝度
分布が得られる。また、電極の損傷を軽減できるととも
に、電源コストを低減できて長寿命化並びに低廉化が図
れる小型で軽量な放電灯を提供できるとともに、その放
電灯を簡単な回路構成でもって効率よく点灯させ得る点
灯方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る平面発光型放電灯の第1の実施
例を示す平面図
【図2】 図1のI−I線に沿う断面図
【図3】 ガラス板の隙間と排気工程での破損の関係を
示す図
【図4】 本発明の第2の実施例を示す断面図
【図5】 本発明の第3の実施例を示す断面図
【図6】 本発明の第4の実施例を示す断面図
【図7】 本発明の第5の実施例で点灯方法を示す平面
【図8】 図7のII−II線に沿う断面図
【図9】 本発明の第6の実施例で点灯方法を示す平面
【図10】 直管形蛍光ランプを1本使用した平面発光
型放電灯の従来例を示す平面図
【図11】 図10のIII −III 線に沿う断面図
【図12】 平面発光型放電灯の他の従来例を示す平面
【図13】 図12のIV−IV線に沿う断面図
【図14】 直管形蛍光ランプを1本使用した従来の平
面発光型放電灯の点灯方法を示す平面図
【図15】 直管形蛍光ランプを2本使用した従来の平
面発光型放電灯とその点灯方法を示す平面図
【図16】 図15のV−V線に沿う断面図
【図17】 放電路を面状とした従来の平面発光型放電
灯とその点灯方法を示す平面図
【表1】 本発明の平面発光型放電灯の輝度測定結果
【符号の説明】
21,22 透明ガラス板 22a 透明ガラス板の逃げ 23,32 凹部 24 蛍光膜 25,34,34a,34a1 ,34a2 ,34b,3
4b1 ,34b2 放電路 26,36a,36b,36c,36d,36e 電極
リード 28 反射層(反射手段) 29 マスク(透光均一化手段) 31a,31b ガラス板 38 電源
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る平面発光型放電灯の第1の実施
例を示す平面図
【図2】 図1のI−I線に沿う断面図
【図3】 ガラス板の隙間と排気工程での破損の関係を
示す図
【図4】 本発明の第2の実施例を示す断面図
【図5】 本発明の第3の実施例を示す断面図
【図6】 本発明の第4の実施例を示す断面図
【図7】 本発明の第5の実施例で点灯方法を示す平面
【図8】 図7のII-II 線に沿う断面図
【図9】 本発明の第6の実施例で点灯方法を示す平面
【図10】 直管形蛍光ランプを1本使用した平面発光
型放電灯の従来例を示す平面図
【図11】 図10のIII-III 線に沿う断面図
【図12】 平面発光型放電灯の他の従来例を示す平面
【図13】 図12のIV-IV 線に沿う断面図
【図14】 直管形蛍光ランプを1本使用した従来の平
面発光型放電灯の点灯方法を示す平面図
【図15】 直管形蛍光ランプを2本使用した従来の平
面発光型放電灯とその点灯方法を示す平面図
【図16】 図15のV−V線に沿う断面図
【図17】 放電路を面状とした従来の平面発光型放電
灯とその点灯方法を示す平面図
【符号の説明】 21,22 透明ガラス板 22a 透明ガラス板の逃げ 23,32 凹部 24 蛍光膜 25,34,34a,34a1 ,34b2 ,34b,3
4b1 ,34b2 放電路 26,36a,36b,36c,36d,36e 電極
リード 28 反射層(反射手段) 29 マスク(透光均一化手段) 31a,31b ガラス板 38 電源

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二枚の板状透明ガラス板を密着状態で重合
    し、その少なくとも一方の透明ガラス板の衝合面に凹部
    を設け、その凹部内面に蛍光膜を被着させた放電路を蛇
    行状に形成し、その放電路の両端部に一対の電極リード
    を封止したことを特徴とする平面発光型放電灯。
  2. 【請求項2】二枚の板状透明ガラス板を密着状態で重合
    し、その少なくとも一方の透明ガラス板の衝合面に凹部
    を設け、その凹部内面に蛍光膜を被着させた放電路を蛇
    行状に形成し、その放電路の両端部に一対の電極リード
    を封止した平面発光型放電灯において、重合された二枚
    の板状透明ガラス板の発光側表面に透光均一化手段を、
    その非発光側裏面に反射手段をそれぞれ配設したことを
    特徴とする平面発光型放電灯。
  3. 【請求項3】前記放電路に面した前記二枚の板状透明ガ
    ラス板の内面に蛍光膜を被着させるとともに、発光側の
    板状透明ガラス板に被着した蛍光膜の膜厚を非発光側の
    板状透明ガラス板に被着した蛍光膜の膜厚よりも大きく
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の平
    面発光型放電灯。
  4. 【請求項4】二枚の板状透明ガラス板を密着状態で重合
    し、その周辺部をフリットガラスで封着したことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の平面発光型放電
    灯。
  5. 【請求項5】重合部の二枚の板状透明ガラス板の隙間が
    0.2mm以下であることを特徴とする請求項4記載の平
    面発光型放電灯。
  6. 【請求項6】隣接する放電路の間の重合部の幅が10mm
    以上であることを特徴とする請求項4記載の平面発光型
    放電灯。
  7. 【請求項7】少なくとも一方の透明ガラス板の周辺部に
    逃げ部を設け、この逃げ部にフリットガラスを充填して
    封着したことを特徴とする請求項4記載の平面発光型放
    電灯。
  8. 【請求項8】両端部に封止した一対の電極リード間に少
    なくとも一つの電極リードを配設して放電路を複数に分
    割し、その分割された各放電路での電気的特性が等価で
    あることを特徴とする放電灯。
  9. 【請求項9】両端部に封止した一対の電極リード間に少
    なくとも一つの電極リードを配設して放電路を複数に分
    割し、その分割された各放電路での電気的特性が等価で
    ある放電灯について、その両端部の電極を含むすべての
    電極のうち、奇数番目の電極と偶数番目の電極をそれぞ
    れ短絡し、両者間に単一の電源により高周波電圧を印加
    することを特徴とする放電灯の点灯方法。
  10. 【請求項10】放電路を蛇行状に配置したことを特徴と
    する請求項8記載の放電灯。
  11. 【請求項11】二枚の板状透明ガラス板を密着状態で重
    合し、その少なくとも一方の透明ガラス板の衝合面に凹
    部を設け、その凹部内面に蛍光膜を被着させた放電路と
    したことを特徴とする請求項10記載の放電灯。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010079377A (ko) * 2001-07-10 2001-08-22 최태현 평판형 형광램프 및 이를 제조하기 위한 방법
KR20030017007A (ko) * 2001-08-23 2003-03-03 한국 기술교류 주식회사 평면형 조명장치의 방전튜브의 상하판 동시 융착방법 및장치
KR100596340B1 (ko) * 2004-06-01 2006-07-06 주식회사 에이디피엔지니어링 면발광 램프 및 그 제조방법
EP4138113A3 (en) * 2021-08-17 2023-03-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Plasma source and switch device

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