JPH0732567B2 - コンミテータおよびその成形方法 - Google Patents

コンミテータおよびその成形方法

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JPH0732567B2
JPH0732567B2 JP5024190A JP5024190A JPH0732567B2 JP H0732567 B2 JPH0732567 B2 JP H0732567B2 JP 5024190 A JP5024190 A JP 5024190A JP 5024190 A JP5024190 A JP 5024190A JP H0732567 B2 JPH0732567 B2 JP H0732567B2
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JP
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commutator
mixed
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glass fibers
average fiber
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JP5024190A
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稔 磯田
正樹 飯島
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株式会社三ツ葉電機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電装品用モータに組付けられるコンミテータ
およびその成形方法に関するものである。
[従来技術及び発明が解決しようとする課題] 一般に、この種電装品用のモータに組付けられるコンミ
テータは、周面部にセグメントが周方向に所定間隔を存
して一体的に埋設されるよう絶縁性のフエノール樹脂等
の樹脂材により円筒形状に形成されている。そしてこの
様なコンミテータは、電装品としての苛酷使用条件下、
特に高温使用時(250℃)において変形や亀裂等を生じ
ないことが要求される。
ところでこの様なものにおいては、樹脂材に対し、平均
繊維長が0.1〜1.0ミリメートルのガラス繊維を重量比に
おいて50〜60%程度混合することによつて強度アツプを
計り得ることが一般に知られている。しかしながら近
時、モータの小型高性能化のため、コンミテータについ
てもさらなる強度アツプが要求される。
この様な樹脂材の強度アツプは、平均繊維長の長いガラ
ス繊維を用いるほど有効ではないかということに着眼
し、そこで平均繊維長が0.1〜8.0ミリメートルの繊維長
のガラス繊維を混練した樹脂材を用いてコンミテータを
成形し、このコンミテータの高温時(約250℃)におい
ての回転強度の関係について検討し、その結果を第3図
に示す。これによると、コンミテータの回転強度は、平
均繊維長が長くなるほど有利になるという考察が得られ
る反面、樹脂材の流動性等が低下してしまうことになつ
て射出成形、移送成形等における成形性や仕上加工性が
悪化してしまい、単純に平均繊維長の長いガラス繊維を
用いるだけでは回転強度の向上は計れるものの、仕上り
の悪いものになつて商品価値が損なわれざるを得ないの
が実情でつた。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができるコンミテータおよびその成形方法を提
供することを目的として創案されたものであつて、ガラ
ス繊維が混合された樹脂材により成形されるコンミテー
タにおいて、前記樹脂材には、平均繊維長の異なる長短
二種のガラス繊維が混合されていることを特徴とするも
のである。
また、上記のものにおいて、樹脂材に混合されるガラス
繊維は長短二種であつて、長いものの平均繊維長を3〜
6ミリメートル、短いものの平均繊維長を0.1〜1.0ミリ
メートルとしたことを特徴とするものである。ここで、
長いものの平均繊維長について、7ミリメートルを越え
るものは樹脂材と均一に混合させることが難しいうえエ
ア混入も甚だしくなつて成形加工上の問題が生じて採用
しにくいものになり、また、3ミリメートルを下回るも
のでは必要な強度アツプの確保が難しいことになる。一
方、短いものの平均繊維長について、1ミリメートルを
越えるものを採用したときには加工性、成形性が悪くな
つてしまい、また、0.1ミリメートルを下回るものは、
混練による調整時間が徒に長くなつて能率低下を来すだ
けで成形性等の向上にはあまり結び付かないことによ
る。
また、上記のものにおいて、長い方のガラス繊維は、混
合されるガラス繊維の総重量に対して重量比10〜50%の
割合で混合されていることを特徴とするものである。こ
こで、長い方のガラス繊維の割合が10%以下のもので
は、長繊維を混入させたことによる強度アツプ効果を殆
ど発揮し得ないことになり、一方、50%を越えたもので
は、成形性、加工性に劣ることになつて採用が難しい。
また、ガラス繊維が混合された樹脂材でコンミテータを
成形するに、平均繊維長の異なる長短二種のガラス繊維
がそれぞれ一種ずつ混合された樹脂材を所定の割合で混
合し、該樹脂材をコンミテータに成形することを特徴と
するものである。
そして本発明は、この構成によつて、成形性や仕上加工
性を保持しつつコンミテータの強度アツプを計ることが
できるようにしたものである。
[実施例] 次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図面
において、1はモータに組付けられるコンミテータであ
つて、該コンミテータ1は、周面部にセグメント1aが周
方向に所定間隔を存して一体的に埋設されるよう、絶縁
性のフエノール樹脂により円筒形状に形成されている。
2は上記コンミテータ1の成形装置であつて、該成形装
置2は、上下に貫通する装填室3aが形成された上型3、
上記装填室3aに上方から摺動自在に嵌入するプランジヤ
4、上記コンミテータ1を縦姿勢に成形し得るキヤビテ
イ(成形室)5aが形成された下型5等を一体的に組付け
て構成されている。そして、この成形装置2では、装填
室3aに装填される後述の樹脂材を、セグメント1aが予め
セツトされたキヤビテイ5aにプランジヤ4の作動によつ
て押し込んだ後、冷却硬化することによりコンミテータ
1を成形するようになつている。
さらに、6は上記成形装置2の上型3に組付けられる射
出装置であつて、該射出装置6は、加熱手段を備える加
熱筒7、該加熱筒7に内装されるスクリユー8、該スク
リユー8を駆動する駆動装置(図示せず)、加熱筒7内
に樹脂材を供給するためのホツパ9等を一体的に組付け
て構成され、そして射出装置6は、前記装填室3aの側壁
部にセツトされるノズル7aから装填室3a内に向けて樹脂
材を射出するようになつている。
次に、コンミテータ1の成形方法を説明する。まず、図
示しない混練装置において強化用のガラス繊維が混練さ
れる。このガラス繊維は、上記樹脂材に混練される過程
で折れて徐々に短くなるため、まず各樹脂材に対して同
じ繊維長のガラス繊維を混合し、混練装置における混練
時間を調整することにより、所望の平均繊維長を有する
ガラス繊維が混合された樹脂材を得ることができるよう
になつている。この様にして前記0.1〜8.0ミルメートル
の平均繊維長に調整されたガラス繊維入り樹脂材が得ら
れる。
扨、前記第3図の結果の知見から、平均繊維長が3〜6
ミリメートルのガラス繊維を用いたものは強度的に優れ
るものの成形性にやや劣る。これに対し、0.1〜1ミリ
メートルのガラス繊維を用いたものは成形的に優れるも
のの強度的に劣る。そこで、これら長短二種類のガラス
繊維が混合された樹脂材同志を混合してコンミテータを
成形することで、各ネガテイブな点を互いに補い合うの
ではないかと推考し、そこで、前記各平均繊維長になる
ようそれぞれ別々に混練された樹脂材を種々の割合で混
合し、これを前記射出装置6に装填してそれぞれについ
てコンミテータ1を成形し、その成形されたものの回転
強度および成形性について検討し、その結果を第4図に
示す。これによると、長短繊維長が入つたコンミテータ
の回転強度については、長短繊維長が各100%のものの
回転強度のあいだを単純に直線的に変化するのではな
く、各樹脂材の割合が凡そ50/50のときピーク値となる
山形の変化をする一方で、成形性については、短繊維長
が入つた樹脂材の割合が多いほど良好で、特に50%以上
であることが好ましいという知見を得ることができた。
この結果、成形性よりは強度アツプを重視するときに
は、長繊維の割合を50%を越えない範囲で多くすれば良
く、逆に、強度アツプよりは成形性を重視するときには
長繊維の割合が10%を下回らない範囲で短繊維の割合を
多くすればよく、この様にすることで、従来よりは強度
アツプされたコンミテータを、成形性、加工性を維持し
ながら成形できることになる。
しかも実施例では、ガラス繊維が樹脂材に混練される過
程で折れて徐々に短くなることに着目し、同じ繊維長の
ガラス繊維を別々の樹脂材に混練した後、混練時間調整
により繊維長を調整しているので、繊維長の異なる多種
のガラス繊維を殊更用意する面倒を省いて製造の容易化
を計ることができる。
[作用効果] 以上要するに、本発明は叙述の如く構成されたものであ
るから、ガラス繊維が混合された樹脂材により成形され
るものであるが、該混合されるガラス繊維は、強度アツ
プに効果が有る平均繊維長の長いものと成形性、加工性
に効果が有る平均繊維長の短いものの長短二種のものが
混合されたことにより、長短繊維が有する短所を互いに
補い合い、特に強度アツプ効果については、山形状の変
化をすることになつて、良好な仕上加工性を確保しなが
ら強度性能に優れたコンミテータを容易に製造できるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係るコンミテータおよびその成形方法
の実施例を示したものであつて、第1図A,Bはそれぞれ
のコンミテータの平面図、正面図、第2図は成形装置の
縦断面図、第3図は異なる長さのガラス繊維を混合した
各種コンミテータの回転強度および成形性を比較した表
図、第4図は二種のガラス繊維が様々な比率で混合され
た各種コンミテータの回転強度および成形性を比較した
表図である。 図中、1はコンミテータ、2は成形装置、3aは装填室、
4はプランジヤ、5aはキヤビテイ、6は射出装置であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維が混合された樹脂材により成形
    されるコンミテータにおいて、前記樹脂材には、平均繊
    維長の異なる長短二種のガラス繊維が混合されているこ
    とを特徴とするコンミテータ。
  2. 【請求項2】第1請求項において、樹脂材に混合される
    ガラス樹脂は長短二種であつて、長いものの平均繊維長
    を3〜6ミリメートル、短いものの平均繊維長を0.1〜
    1.0ミリメートルとしたことを特徴とするコンミテー
    タ。
  3. 【請求項3】第2請求項において、長い方のガラス繊維
    は、混合されるガラス繊維の総重量に対して重量比10〜
    50%の割合で混合されていることを特徴とするコンミテ
    ータ。
  4. 【請求項4】ガラス繊維が混合された樹脂材でコンミテ
    ータを成形するに、平均繊維長の異なる長短二種のガラ
    ス繊維がそれぞれ一種ずつ混合された樹脂材を所定の割
    合で混合し、該樹脂材をコンミテータに成形することを
    特徴とするコンミテータの成形方法。
JP5024190A 1990-03-01 1990-03-01 コンミテータおよびその成形方法 Expired - Lifetime JPH0732567B2 (ja)

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JPH03253243A JPH03253243A (ja) 1991-11-12
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