JPH07325437A - 画像形成装置の給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル方式の画像形成装置において、両面
機能の戻し搬送路に対して手差しトレイ機能を接続して
設けるとともに、手差しトレイを装置本体の側部に縦型
に配置して構成し、装置を小型に形成できるようにす
る。 【構成】 画像形成装置２０の画像記録部を設けた装置
本体には、感光体ドラム２１にトナー画像を形成する機
構を設け、片面コピー用紙を排出トレイ３０に排出する
排出ローラ３１を、正逆駆動ローラとして構成し、戻し
搬送路３２をレジストローラ装置２３の上流部で合流さ
せる湾曲経路を構成する。前記戻し搬送路３２に対して
手差しトレイ３５を縦型に配置し、手差しトレイから給
紙する用紙を、用紙搬送路２９を介して画像記録部に向
けて給紙する手段を構成する。そして、前記戻し搬送路
３２を介して用紙の反転搬送と、手差しトレイからの給
紙を行うことにより、任意のコピーを作成可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、手差しトレイ機能を設
けた画像形成装置の給紙装置に関し、特に、両面・多重
搬送路に対して縦型手差しトレイを接続して配置し、画
像形成装置の用紙搬送路の構成を簡素化するとともに、
取り扱い性を向上させ得るようにする画像形成装置の給
紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真複写機やレーザビームプリンタ
等の画像形成装置においては、給紙トレイからの用紙搬
送路に対して、手差しトレイからの給紙路を接続して配
置し、給紙トレイに収容できない特殊な用紙類等を用い
て記録紙を作成できるようにしている。例えば、特開平
２−２３１３２４号公報等に示される例では、装置本体
の給紙部に複数の給紙トレイを上下方向に重ねる状態で
配置し、装置本体の一方の側部に上下方向に配置した用
紙搬送路を介して、用紙を画像記録部に向けて送り出す
ことができるように構成している。前記従来例では、図
５の概略図に示すような機構の装置として構成されてい
るもので、電子写真複写機としての画像形成装置１に
は、一般の電子写真方式を用いた装置の場合と同様に、
感光体ドラム２に対してトナー画像を形成する手段を配
置する。また、前記画像形成装置を光学読み取り式の複
写機として構成する場合には、装置本体の上部にプラテ
ンガラスを配置し、原稿の画像を走査した光を感光体ド
ラムに向けて伝達する手段を構成することができる。

【０００３】前述したような画像形成装置においては、
装置本体の下部に給紙部６を配置し、前記給紙部６に複
数の給紙トレイ７、７ａ……を配置するとともに、中間
トレイ８を設けている。そして、給紙部の給紙トレイか
ら送り出された用紙を、用紙搬送路１０を介して画像記
録部に向けて搬送し、感光体ドラム２の直前部に配置し
たレジストローラ装置４を用いて用紙の整合を行い、転
写コロトロン３の放電により感光体ドラム２から画像を
転写させるようにする。その後で、用紙を定着装置５を
通して定着し、記録紙を排出トレイ１７に向けて排出さ
せるようにする。また、片面コピー用紙として作成した
用紙に対して、両面コピーまたは多重コピーを作成する
場合には、定着装置を通って排出される片面コピー用紙
を、戻し搬送路１１を介して中間トレイ８に戻し、裏面
または多重モードに対応させて中間トレイ８から片面コ
ピー用紙を画像記録部に向けて再び送り出すようにして
いる。 さらに、前記画像形成装置１では、本体の側部
に手差しトレイ１５を配置しており、給紙トレイに収容
できないような特殊な用紙類等を、前記手差しトレイ１
５にセットして、給紙装置１６を用いて用紙搬送路１０
に向けて送り出すようにしている。そして、レジストロ
ーラ装置４の上流部で手差しトレイからの用紙を合流さ
せるようにすることによって、手差しトレイから給紙す
るＯＨＰシート等のような特殊な用紙類に対して、記録
紙の作成を容易に行い得るようにしている。また、前述
したような両面コピーに対応する搬送手段は、レーザビ
ームプリンタ等の装置においても一般に用いられている
ものであり、多くの画像形成装置に用いられている搬送
手段とされている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前述したような電子写
真複写機においては、デジタル方式の装置が適用される
ことが多くなり、レーザビームプリンタの場合と同様
に、原稿の画像情報をメモリに記憶しておき、任意に両
面コピーを作成可能に構成される場合がある。そして、
デジタル方式の電子写真複写機を構成する場合には、原
稿の画像の走査情報を任意のタイミングで出力して、感
光体ドラムに書き込むことができるので、光学式の複写
機の場合のように、中間トレイに対して片面コピー用紙
を蓄積しておき、後で、裏面のコピーに対応させて片面
コピー用紙を中間トレイから給紙する必要がなくなって
いる。そこで、装置本体に対して戻し搬送路を組み込ん
でおき、片面コピー用紙を中間トレイに収容せずに、直
ちに裏面のコピーに向けて給紙する手段を構成すること
が考えられている。

【０００５】また、手差しトレイを装置本体の側部に開
閉可能に配置することは、装置の側部に手差しトレイを
開閉させるための余分なスペースを設ける必要があり、
スペースの有効利用を阻害するという問題がある。そこ
で、例えば、特開平５−２７８８７８号公報等に示され
るように、画像形成装置本体の側部に手差しトレイを縦
型に配置し、用紙を装置本体の側面に沿って落とし込む
状態で給紙することが提案されている。ところが、中間
トレイを用いずに、装置本体に配置する戻し搬送路を介
して用紙を反転させる手段を構成する場合に、手差しト
レイからの給紙路と戻し搬送路の配置関係が複雑にな
り、装置の小型化に対して解決を要する多くの問題が発
生している。

【０００６】

【発明の目的】本発明は、前述したような従来の画像形
成装置における用紙搬送路の問題を解消するもので、給
紙トレイからの用紙搬送路に対して片面コピー用紙を搬
送する戻し搬送路と、手差しトレイからの給紙路とを接
続し、用紙搬送路の構成を簡素化するとともに、デジタ
ル方式の装置に対応可能な画像形成装置の給紙装置を提
供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、用紙を収納す
る複数の給紙トレイと、手差しトレイ手段を設け、前記
給紙トレイから送り出される用紙を画像記録部に向けて
搬送する第１の用紙搬送路として構成する給紙路と、前
記画像記録部で画像が記録された用紙の裏面または画像
記録面に、再び画像を記録するために用紙を循環搬送す
る循環搬送路とを備えた画像形成装置に関する。本発明
においては、前記循環搬送路と給紙トレイからの用紙搬
送路に対して、画像記録部の上流部で合流させる合流部
を設け、前記循環搬送路に対して給紙トレイからの用紙
搬送路との合流部の上流部に、手差しトレイ手段からの
給紙路を合流させる手段を構成している。

【０００８】

【作用】本発明の画像形成装置においては、デジタル方
式を用いて感光体ドラムにトナー画像を作成する手段を
構成し、片面コピー用紙として作成した用紙を、排出ト
レイに排出する部分に配置する排出ローラを介して反転
させて、裏面の画像記録に対応させるようにする。ま
た、装置本体の側部に手差しトレイ機能を配置し、前記
手差しトレイを縦型に構成して、戻し搬送路の途中の部
分に合流させることにより、手差しトレイ機能が装置本
体の側部に突出しないように構成して、装置の操作性を
向上させることができる。さらに、前記縦型の手差しト
レイには、多数枚の用紙を収容可能に構成することによ
り、給紙トレイからの給紙の場合と同様な給紙性能を発
揮させることができるようにし、デジタル方式の画像形
成装置に対して、両面機能と手差しトレイの給紙機能を
一体にして、装置の構成を簡素化できるようにする。

【０００９】

【実施例】図示される例にしたがって、本発明の画像形
成装置の給紙装置を説明する。図１に示される例は、デ
ジタル方式の画像形成装置２０に対して、両面機能を装
置本体に一体に組み込んだ場合を示しているもので、従
来の電子写真複写機等の装置と同様に、装置本体の下部
に配置する給紙部２７には複数の給紙トレイ２８、２８
ａ……を装備している。そして、任意の給紙トレイから
取り出した用紙を、第１の用紙搬送路２９を介して感光
体ドラム２１からの画像転写部に向けて搬送する手段を
構成し、前記画像転写部の直前部には、レジストローラ
装置２３を配置して用紙の整合を行ってから、画像の記
録を行うようにする。前記画像形成装置２０に配置する
感光体ドラム２１では、書込装置２５から出力されるレ
ーザ光により画像情報を書き込むことにより、感光体ド
ラムに静電潜像を形成し、現像装置２６からトナーを供
給してトナー画像を形成する。そして、感光体ドラムに
形成したトナー画像を、転写ローラ２２の放電により用
紙にトナー画像を転写し、用紙を定着装置２４を通して
定着し、排出トレイ３０に排出させるようにする。

【００１０】前記用紙排出路の端部に配置する排出ロー
ラ３１は、正逆方向に駆動可能なローラ装置として構成
されており、戻し搬送路３２はレジストローラ装置２３
の手前の部分で合流部３３を介して接続される。前記画
像形成装置２０において、両面コピーモードを設定した
場合に、片面コピー用紙として排出トレイに向けて排出
され、用紙の後端部が排出ローラ３１にニップされてい
る状態で、排出ローラ３１を逆転方向に駆動して用紙を
戻し搬送路３２に向けて案内する。そして、戻し搬送路
３２に設けた搬送ローラ装置３６を用いて用紙を搬送
し、用紙搬送路に合流させる際に、レジストローラ装置
２３により整合して、裏面の画像形成に対応させて給紙
できるようにする。

【００１１】前記図１に示す画像形成装置では、前記戻
し搬送路３２に対して手差しトレイ３５を配置してお
り、縦型に構成した手差しトレイに対して、用紙を上か
ら挿入して、搬送ローラ装置３６を介して画像記録部に
向けて送り出す手段を構成している。前記手差しトレイ
３５では、例えば、１枚の用紙のみを挿入して、画像記
録部に向けて給紙する手段を構成することができるが、
複数枚の用紙を一度に装着可能な装置を構成することも
できる。また、手差しトレイ３５からＯＨＰシートや厚
紙等を挿入する場合には、用紙搬送路２９に対して戻し
搬送路３２を合流させる部分での搬送路の曲率半径が小
さいと、用紙の搬送作用を良好に発揮できない場合があ
る。そのような問題が生じる場合には、前記手差しトレ
イ３５から用紙搬送路２９に向けて用紙を案内する経路
を、半径の大きな経路として構成することや、搬送ロー
ラ装置の搬送力を大きくすることなどにより、容易に解
決することができる。

【００１２】前記図１の実施例の他に、本発明の画像形
成装置では、図２に示すような装置を構成することも可
能である。図２に示す画像形成装置では、給紙部に多数
の給紙トレイ２８〜２８ｄを配置して、多数の種類の用
紙を収容可能に構成しており、任意のサイズの用紙を用
いて記録紙を作成できるようにしている。また、給紙部
２７の上部に配置する装置本体２０ａには、前記図１の
場合と同様に、感光体ドラム２１と用紙搬送路、およ
び、両面コピーに対応させる戻し搬送路３２を配置して
いる。したがって、前記図２の画像形成装置では、任意
の給紙トレイから給紙する用紙に対して、両面コピーを
作成する工程を経て、記録紙を排出トレイ３０に排出さ
せることができる。

【００１３】図３に示される例では、前記図２の画像形
成装置に対して、戻し搬送路３２に接続する手差しトレ
イ３５を、多数枚の用紙を一度にセットできる装置とし
て構成している。前記手差しトレイ３５では、用紙を送
り出す部分に用紙さばき装置３７を配置しており、前記
用紙さばき装置３７の下流部に戻し搬送路３２に対する
合流部３８を配置し、搬送ローラ装置３６による搬送部
に対して用紙を送り出すようにする。したがって、装置
本体２０ａの側部に縦型の手差しトレイを配置する場合
にも、一度に多数枚の用紙を装着して、複数枚の記録紙
を作成する作業を連続して行うことが可能であり、手差
しトレイから給紙する用紙に対しても、両面コピーを作
成することもできる。

【００１４】前記図１〜３に示す画像形成装置とは別に
本発明においては、図４に示すような画像形成装置２０
Ａを構成することができる。前記画像形成装置２０Ａに
おいては、給紙部２７に小サイズの用紙を収容する給紙
トレイ２８〜２８ｃと、大サイズの用紙を収容可能な給
紙トレイ２８ｄ、２８ｅを配置して、給紙可能な用紙の
種類を増加させることができるようにしている。また、
給紙部の最上部に配置する給紙トレイ２８からは、レジ
ストローラ装置２３の直前部で、用紙搬送路２９に対す
る合流部３３を配置して、他の給紙トレイからの用紙搬
送路に合流させる手段を構成している。

【００１５】前記画像形成装置の本体部には、感光体ド
ラム２１と定着装置２４を配置しており、定着装置の下
流部から排出ローラ３１に向けて用紙を排出する排出経
路と、戻し搬送路３２に向けて片面コピー用紙を案内す
る経路とを、分岐手段を介して設けている。前記戻し搬
送路３２の下流部には湾曲した反転路４０を配置し、戻
し搬送路３２の途中の部分から合流部３３に向けて用紙
路４５を配置し、反転された用紙を合流部３３に向けて
送り出す手段を構成している。前記戻し搬送路３２の用
紙路４５に対する分岐部４６の下流部には、正逆駆動ロ
ーラ４２を配置し、反転路４０にも反転ローラ４１を設
けて、用紙の反転搬送の作用に対応させるようにしてい
る。また、前記戻し搬送路３２に対して、装置本体の側
部に配置する手差しトレイ３５からの給紙路を、合流部
３８を介して接続しており、前記手差しトレイ３５には
用紙さばき装置３７を配置して、戻し搬送路に向けて給
紙する手段を構成している。

【００１６】前述したように構成した戻し搬送路３２に
おいて、両面コピーを作成する際には、給紙トレイから
給紙する用紙に対して感光体ドラム２１から画像を転写
したものを、定着装置２４を通して定着し、片面コピー
用紙を戻し搬送路３２に向けて案内する。そして、戻し
搬送路３２に設けた搬送ローラ装置３６とローラ装置４
１、４２をそれぞれ同一方向に駆動し、用紙の後端部が
用紙路４５との分岐部４６を過ぎた時点で停止させる。
その後で、ローラ装置４１、４２を反転方向に駆動して
用紙を戻し搬送路から用紙路４５に向けて案内し、レジ
ストローラ装置２３により整合した状態で、用紙の裏面
に画像を記録して、両面コピーを排出ローラ３１を介し
て排出トレイに向けて排出させるようにする。

【００１７】また、手差しトレイ３５から給紙する場合
には、多数枚の用紙を手差しトレイ３５に装着し、用紙
さばき装置３７を介して１枚ずつ送り出す用紙を、合流
部３８を介して戻し搬送路３２に向けて給紙する。その
場合には、ローラ装置４２を反転方向に駆動して、分岐
部４６を介して用紙路４５に向けて用紙を案内し、用紙
搬送路との合流部３３を介してレジストローラ装置２３
による整合部に向けて搬送し、感光体ドラムからの画像
の転写の作用に対応させる。さらに、前記手差しトレイ
からの給紙を行う場合でも、両面コピーに対応させた用
紙の搬送を行うことも可能である。したがって、前記図
４に示される画像形成装置においても、排出ローラを正
逆駆動ローラとして構成せずに、戻し搬送路に対して反
転機能を設けることにより、両面コピー機能と手差しト
レイからの給紙機能を、戻し搬送路を介して一体に設け
ることができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明の画像形成装置は、前述したよう
に構成したものであるから、デジタル方式を用いて感光
体ドラムにトナー画像を作成する手段を構成し、片面コ
ピー用紙として作成した用紙を、排出トレイに排出する
部分に配置する排出ローラを介して反転させて、裏面の
画像記録に対応させることができる。また、装置本体の
側部に手差しトレイ機能を配置し、前記手差しトレイを
縦型に構成して、戻し搬送路の途中の部分に合流させる
ことにより、手差しトレイ機能が装置本体の側部に突出
しないように構成して、装置の操作性を向上させること
が可能である。さらに、本発明の縦型の手差しトレイに
は、多数枚の用紙を収容可能に構成することにより、給
紙トレイからの給紙の場合と同様な給紙性能を発揮させ
ることができるようにし、デジタル方式の画像形成装置
に対して、両面機能と手差しトレイの給紙機能を一体に
して、装置の構成を簡素化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の画像形成装置の構成を示す説明図で
ある。

【図２】 画像形成装置の別の実施例の構成を示す説明
図である。

【図３】 画像形成装置の他の実施例の構成を示す説明
図である。

【図４】 画像形成装置に設ける戻し搬送路の他の実施
例の構成を示す説明図である。

【図５】 従来の画像形成装置の構成を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１・２０ 画像形成装置、 ２・２１ 感光体ドラ
ム、６・２７ 給紙部、 １１・３２ 戻し搬送
路、１５・３５ 手差しトレイ、 ２５ 書込装
置、１７・３０ 排出トレイ、 ３１ 排出ロー
ラ、３３・３８ 合流部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙を収納する複数の給紙トレイと、手
   差しトレイ手段を設け、 前記給紙トレイから送り出される用紙を画像記録部に向
   けて搬送する第１の用紙搬送路と、 前記画像記録部で画像が記録された用紙の裏面または画
   像記録面に、再び画像を記録するために用紙を循環搬送
   する循環搬送路とを備えた画像形成装置において、 前記循環搬送路と給紙トレイからの用紙搬送路に対し
   て、画像記録部の上流部で合流させる合流部を設け、 前記循環搬送路に対して給紙トレイからの用紙搬送路と
   の合流部の上流部に、手差しトレイ手段からの給紙路を
   合流させることを特徴とする画像形成装置の給紙装置。