JPH0732449A - 形状変化部を有する押出成形品の一体成形方法 - Google Patents
形状変化部を有する押出成形品の一体成形方法Info
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- JPH0732449A JPH0732449A JP5199033A JP19903393A JPH0732449A JP H0732449 A JPH0732449 A JP H0732449A JP 5199033 A JP5199033 A JP 5199033A JP 19903393 A JP19903393 A JP 19903393A JP H0732449 A JPH0732449 A JP H0732449A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製品外観が良好でかつ充分な強度を有する形
状変化部を有する押出成形品を、簡単な設備構造で経済
的にかつ効率良く得るための方法を提供する。 【構成】 押出成形機20に、本体ダイ出口23および
本体樹脂流路24を有し、かつ、前記本体ダイ出口の内
側に内側ダイ出口26および内側樹脂流路25を形成し
たダイ21を取り付け、前記本体ダイ出口に対しては第
1押出機22Aより本体樹脂樹脂材料P1を常時一定量
供給するとともに、前記内側ダイ出口に対しては第2押
出機22Bより内側樹脂材料P2を全量もしくは減量し
て供給しまたは供給を停止して、前記本体ダイ出口より
押し出される本体樹脂材料の内部に真空または減圧の空
間部分を作出して、形状変化部12が形成されるように
する。
状変化部を有する押出成形品を、簡単な設備構造で経済
的にかつ効率良く得るための方法を提供する。 【構成】 押出成形機20に、本体ダイ出口23および
本体樹脂流路24を有し、かつ、前記本体ダイ出口の内
側に内側ダイ出口26および内側樹脂流路25を形成し
たダイ21を取り付け、前記本体ダイ出口に対しては第
1押出機22Aより本体樹脂樹脂材料P1を常時一定量
供給するとともに、前記内側ダイ出口に対しては第2押
出機22Bより内側樹脂材料P2を全量もしくは減量し
て供給しまたは供給を停止して、前記本体ダイ出口より
押し出される本体樹脂材料の内部に真空または減圧の空
間部分を作出して、形状変化部12が形成されるように
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動車のウ
インドモールディングなどに用いられる形状変化部を有
する押出成形品の一体成形方法に関する。
インドモールディングなどに用いられる形状変化部を有
する押出成形品の一体成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車体に窓ガラスを取り付ける
とともに両者の隙間を隠蔽するため、合成樹脂の押出成
形品よりなるウインドモールディングが用いられてい
る。ところで、図6に示されるように、自動車Cのウイ
ンドモールディングMにおいて、ウインド側部W1では
ワイパーによる水滴が車体両側部の窓ガラスに飛散しな
いように溝状のガータ排水部を有し、ウインドガラス上
部W2ではウインドの水が外部に排出されやすいように
ガータ部のないものが用いられる。
とともに両者の隙間を隠蔽するため、合成樹脂の押出成
形品よりなるウインドモールディングが用いられてい
る。ところで、図6に示されるように、自動車Cのウイ
ンドモールディングMにおいて、ウインド側部W1では
ワイパーによる水滴が車体両側部の窓ガラスに飛散しな
いように溝状のガータ排水部を有し、ウインドガラス上
部W2ではウインドの水が外部に排出されやすいように
ガータ部のないものが用いられる。
【0003】このように形状が部分的に変化する形状変
化部を有する押出成形品を得るための種々の方法が提案
されている。たとえば、同一断面形状の押出成形品を連
続的に製造し、後工程で部分的に切除し所定の製品形状
に加工する方法がある。
化部を有する押出成形品を得るための種々の方法が提案
されている。たとえば、同一断面形状の押出成形品を連
続的に製造し、後工程で部分的に切除し所定の製品形状
に加工する方法がある。
【0004】また、押出成形機のダイス前面に可動シャ
ッターを設け、前記可動シャッターによってダイスを部
分的に開放または閉鎖することにより、形状の変化する
押出成形品を得る方法(特開平3−143730号公
報)や、図7および図8に示されるように、押出成形品
60断面中心部分を一部中空形状61とし、圧着ロール
などで部分的に前記中空部分61をつぶして押出成形品
60の外形状を変化させ、ガータ部62を消失させる方
法(特開平2−124315号公報)が知られている。
ッターを設け、前記可動シャッターによってダイスを部
分的に開放または閉鎖することにより、形状の変化する
押出成形品を得る方法(特開平3−143730号公
報)や、図7および図8に示されるように、押出成形品
60断面中心部分を一部中空形状61とし、圧着ロール
などで部分的に前記中空部分61をつぶして押出成形品
60の外形状を変化させ、ガータ部62を消失させる方
法(特開平2−124315号公報)が知られている。
【0005】しかしながら、第一に示した切除加工は、
工程的に煩雑で効率もよくないばかりか、加工面の仕上
がりが悪く、また寸法のばらつきを生じるなど品質的に
も問題があった。
工程的に煩雑で効率もよくないばかりか、加工面の仕上
がりが悪く、また寸法のばらつきを生じるなど品質的に
も問題があった。
【0006】一方、第二に示した方法では、製品の外観
は良好で後加工なども不要であるが、金型構造が複雑と
なりその制御が困難となる嫌いがある。また、第三の方
法にあっては、製品に中空部分61が設けられているた
め、製品に剛性がなく要求される強度を満たすことがで
きないおそれがある。さらに、前記中空部分をつぶすた
めの圧着ロールなどの他の設備が必要であるばかりか、
製品の表面に前記ロールで圧着した跡が残ることがあっ
た。
は良好で後加工なども不要であるが、金型構造が複雑と
なりその制御が困難となる嫌いがある。また、第三の方
法にあっては、製品に中空部分61が設けられているた
め、製品に剛性がなく要求される強度を満たすことがで
きないおそれがある。さらに、前記中空部分をつぶすた
めの圧着ロールなどの他の設備が必要であるばかりか、
製品の表面に前記ロールで圧着した跡が残ることがあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
現状に鑑みて提案されたものであって、製品外観が良好
でかつ充分な強度を有する形状変化部を有する押出成形
品を、簡単な設備構造で経済的にかつ効率良く得るため
の方法を提供しようとするものである。
現状に鑑みて提案されたものであって、製品外観が良好
でかつ充分な強度を有する形状変化部を有する押出成形
品を、簡単な設備構造で経済的にかつ効率良く得るため
の方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
押出成形機によって一部に形状変化部を有する成形品を
連続かつ一体に成形するに際して、前記押出成形機に、
前記押出成形品の本体部を成形する本体ダイ出口および
本体樹脂流路を有し、かつ、前記本体ダイ出口の内側に
内側ダイ出口および内側樹脂流路を形成したダイを取り
付け、前記本体ダイ出口に対しては第1押出機より本体
樹脂樹脂材料を常時一定量前記本体樹脂流路を介して供
給するとともに、前記内側ダイ出口に対しては第2押出
機より内側樹脂材料を形状変化部の形態に応じて全量も
しくは減量して前記内側樹脂流路を介して供給しまたは
供給を停止して、前記内側樹脂材料の減量供給時または
供給停止時には、前記本体ダイ出口より押し出される本
体樹脂材料の内部に真空または減圧の空間部分を作出し
て、これによって該本体ダイ出口より押し出された本体
樹脂材料が変形して形状変化部が形成されるようにした
ことを特徴とする形状変化部を有する押出成形品の一体
成形方法に係る。
押出成形機によって一部に形状変化部を有する成形品を
連続かつ一体に成形するに際して、前記押出成形機に、
前記押出成形品の本体部を成形する本体ダイ出口および
本体樹脂流路を有し、かつ、前記本体ダイ出口の内側に
内側ダイ出口および内側樹脂流路を形成したダイを取り
付け、前記本体ダイ出口に対しては第1押出機より本体
樹脂樹脂材料を常時一定量前記本体樹脂流路を介して供
給するとともに、前記内側ダイ出口に対しては第2押出
機より内側樹脂材料を形状変化部の形態に応じて全量も
しくは減量して前記内側樹脂流路を介して供給しまたは
供給を停止して、前記内側樹脂材料の減量供給時または
供給停止時には、前記本体ダイ出口より押し出される本
体樹脂材料の内部に真空または減圧の空間部分を作出し
て、これによって該本体ダイ出口より押し出された本体
樹脂材料が変形して形状変化部が形成されるようにした
ことを特徴とする形状変化部を有する押出成形品の一体
成形方法に係る。
【0009】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の方法によって得られた形状変
化部を有する押出成形品の一例を示す斜視図、図2は形
状変化部が完全に形成された部分の押出成形品を示す拡
大断面図、図3は形状変化部が全く形成されない部分の
押出成形品を示す拡大断面図、図4はこの発明方法を実
施する押出成形機のダイ出口を示す正面図、図5は押出
成形機の概略を示す断面図である。
明する。図1はこの発明の方法によって得られた形状変
化部を有する押出成形品の一例を示す斜視図、図2は形
状変化部が完全に形成された部分の押出成形品を示す拡
大断面図、図3は形状変化部が全く形成されない部分の
押出成形品を示す拡大断面図、図4はこの発明方法を実
施する押出成形機のダイ出口を示す正面図、図5は押出
成形機の概略を示す断面図である。
【0010】図1に示されるように、この発明方法によ
って得られた押出成形品10は、本体部11と前記本体
部11の一部に一体に形成された形状変化部12とから
なり、前記形状変化部12の形状が製品上で連続的に変
化するように構成される。すなわち、押出成形品10に
おいて、本体部11に形状変化部12が完全に形成され
た状態の押出成形品10Aと、前記形状変化部12が本
体部11上縁に一体に密着し、外形上、前記形状変化部
12が消失した状態の押出成形品10Bとが連続的に形
成されている。
って得られた押出成形品10は、本体部11と前記本体
部11の一部に一体に形成された形状変化部12とから
なり、前記形状変化部12の形状が製品上で連続的に変
化するように構成される。すなわち、押出成形品10に
おいて、本体部11に形状変化部12が完全に形成され
た状態の押出成形品10Aと、前記形状変化部12が本
体部11上縁に一体に密着し、外形上、前記形状変化部
12が消失した状態の押出成形品10Bとが連続的に形
成されている。
【0011】このような形状変化部12は、図2および
図3に示されるように、前記本体部11上縁との間に溝
状のガータ部15を構成し、雨水の排出ならびに飛散防
止のために機能的かつ外観上も効果的な自動車のウイン
ドモールディングとして用いられる。特に、前記形状変
化部12が形成された押出成形品10Aは、水滴が窓ガ
ラスに飛散するのを防ぎ外部に排出するため自動車のウ
インド側部に、また形状変化部12が本体部11上縁に
密着した押出成形品10Bは、水滴が後方に流れやすく
なるので、ウインド上部に好適に用いられる。符号16
は本体部11に設けられたガラス挟持部、17は車体と
の係着部、Gはウインドガラスである。
図3に示されるように、前記本体部11上縁との間に溝
状のガータ部15を構成し、雨水の排出ならびに飛散防
止のために機能的かつ外観上も効果的な自動車のウイン
ドモールディングとして用いられる。特に、前記形状変
化部12が形成された押出成形品10Aは、水滴が窓ガ
ラスに飛散するのを防ぎ外部に排出するため自動車のウ
インド側部に、また形状変化部12が本体部11上縁に
密着した押出成形品10Bは、水滴が後方に流れやすく
なるので、ウインド上部に好適に用いられる。符号16
は本体部11に設けられたガラス挟持部、17は車体と
の係着部、Gはウインドガラスである。
【0012】この押出成形品10は、本体部11および
形状変化部12を構成する本体樹脂材料P1内に、内側
樹脂材料P2を有している。内側樹脂材料P2は前記本
体部11と形状変化部12との間に設けられ、薄肉の壁
部13および屈曲部18によって区画されている。この
内側樹脂材料P2は、押出機を制御することにより樹脂
の供給量を変化させ、その体積が連続的に増減するよう
に構成される。
形状変化部12を構成する本体樹脂材料P1内に、内側
樹脂材料P2を有している。内側樹脂材料P2は前記本
体部11と形状変化部12との間に設けられ、薄肉の壁
部13および屈曲部18によって区画されている。この
内側樹脂材料P2は、押出機を制御することにより樹脂
の供給量を変化させ、その体積が連続的に増減するよう
に構成される。
【0013】この内側樹脂材料P2は、全量押し出され
た時には、図2のように、本体部11の一部を構成し
て、本体部11に形状変化部12が完全に設けられた押
出成形品10Aを形成する。
た時には、図2のように、本体部11の一部を構成し
て、本体部11に形状変化部12が完全に設けられた押
出成形品10Aを形成する。
【0014】また、図3に示されるように、内側樹脂材
料P2が減量されまたは押し出されない時には、前記内
側樹脂材料P2によって占有されていた本体部11の一
部が空間部分として作出される。この空間部分は本体樹
脂材料P1内で減圧または真空状態となるため、薄肉の
壁部13が内側に屈曲しもって形状変化部12が本体部
11の上縁に密着し、押出成形品10Bを構成する。な
お、前記押出成形品10Aと押出成形品10Bとの間
は、前記内側樹脂材料P2の体積を徐々に変化させて、
本体部11からの前記形状変化部12の立ち上がり形態
を連続的に徐々に変化させている。
料P2が減量されまたは押し出されない時には、前記内
側樹脂材料P2によって占有されていた本体部11の一
部が空間部分として作出される。この空間部分は本体樹
脂材料P1内で減圧または真空状態となるため、薄肉の
壁部13が内側に屈曲しもって形状変化部12が本体部
11の上縁に密着し、押出成形品10Bを構成する。な
お、前記押出成形品10Aと押出成形品10Bとの間
は、前記内側樹脂材料P2の体積を徐々に変化させて、
本体部11からの前記形状変化部12の立ち上がり形態
を連続的に徐々に変化させている。
【0015】なお、前記本体樹脂材料P1および内側樹
脂材料P2に用いられる樹脂としては、ポリプロピレン
およびポリエチレンなどのオレフィン系エラストマーを
はじめ塩化ビニルなどのハロゲン化ビニルならびにアイ
オノマー系エラストマーなど公知の熱可塑性樹脂が好適
に用いられる。また、要求される押出成形品10の物性
などによって、前記本体樹脂材料P1と内側樹脂材料P
2とを異なった材質によって構成することも可能であ
る。なお、前記ガラス挟持部16および係着部17には
ウインドガラスGおよび車体への傷つきを防止し密着性
を高めるために、軟質樹脂層を設けることもできる。
脂材料P2に用いられる樹脂としては、ポリプロピレン
およびポリエチレンなどのオレフィン系エラストマーを
はじめ塩化ビニルなどのハロゲン化ビニルならびにアイ
オノマー系エラストマーなど公知の熱可塑性樹脂が好適
に用いられる。また、要求される押出成形品10の物性
などによって、前記本体樹脂材料P1と内側樹脂材料P
2とを異なった材質によって構成することも可能であ
る。なお、前記ガラス挟持部16および係着部17には
ウインドガラスGおよび車体への傷つきを防止し密着性
を高めるために、軟質樹脂層を設けることもできる。
【0016】次に、この発明方法について説明する。図
4および図5はこの発明方法を実施する押出成形機の概
略を示したものである。符号20は押出成形機、21は
ダイ、22は押出機である。図示されるように、前記ダ
イ21には、形状変化部12が完全に形成された状態の
押出成形品の形状を規定する本体ダイ出口23が設けら
れ、ダイ21内部の本体樹脂流路24と連結している。
この本体樹脂流路24には、本体樹脂材料P1を供給す
る第1押出機22Aが設けられる。この第1押出機22
Aからは、常時一定量の本体樹脂材料P1が供給され
る。
4および図5はこの発明方法を実施する押出成形機の概
略を示したものである。符号20は押出成形機、21は
ダイ、22は押出機である。図示されるように、前記ダ
イ21には、形状変化部12が完全に形成された状態の
押出成形品の形状を規定する本体ダイ出口23が設けら
れ、ダイ21内部の本体樹脂流路24と連結している。
この本体樹脂流路24には、本体樹脂材料P1を供給す
る第1押出機22Aが設けられる。この第1押出機22
Aからは、常時一定量の本体樹脂材料P1が供給され
る。
【0017】一方、前記ダイ21内部において、前記本
体樹脂流路24の内側には内側樹脂流路25が形成され
る。この内側樹脂流路25は内側樹脂材料P2を供給す
る第2押出機22Bを備えているとともに、前記本体ダ
イ出口23の内側に開口している。符号26はその内側
ダイ出口である。その際、この内側ダイ出口26は、本
体ダイ出口23からの本体樹脂材料P1によって押出成
形品10に薄肉の壁部13および屈曲部18が設けられ
るように、内側ダイ出口26周辺に適宜の隙間をもって
配される。前記第2押出機22Bは、形状変化部12の
形態に応じて全量または減量した量を供給または供給を
停止するようになっている。
体樹脂流路24の内側には内側樹脂流路25が形成され
る。この内側樹脂流路25は内側樹脂材料P2を供給す
る第2押出機22Bを備えているとともに、前記本体ダ
イ出口23の内側に開口している。符号26はその内側
ダイ出口である。その際、この内側ダイ出口26は、本
体ダイ出口23からの本体樹脂材料P1によって押出成
形品10に薄肉の壁部13および屈曲部18が設けられ
るように、内側ダイ出口26周辺に適宜の隙間をもって
配される。前記第2押出機22Bは、形状変化部12の
形態に応じて全量または減量した量を供給または供給を
停止するようになっている。
【0018】まず、前記第1押出機22Aより一定量の
本体樹脂材料P1が供給されるとともに、第2押出機2
2Bから、全量の内側樹脂材料P2が供給される。供給
された本体樹脂材料P1および内側樹脂材料P2は、そ
れぞれダイ21内の樹脂流路24,25を流通してダイ
出口に至る。本体ダイ出口23からは、当該ダイ出口2
3形状に成形された本体樹脂材料P1が、内側ダイ出口
26からは全量の内側樹脂材料P2がそれぞれ押し出さ
れるため、図2に示されるような形状変化部12が完全
に形成された押出成形品10Aが得られる。
本体樹脂材料P1が供給されるとともに、第2押出機2
2Bから、全量の内側樹脂材料P2が供給される。供給
された本体樹脂材料P1および内側樹脂材料P2は、そ
れぞれダイ21内の樹脂流路24,25を流通してダイ
出口に至る。本体ダイ出口23からは、当該ダイ出口2
3形状に成形された本体樹脂材料P1が、内側ダイ出口
26からは全量の内側樹脂材料P2がそれぞれ押し出さ
れるため、図2に示されるような形状変化部12が完全
に形成された押出成形品10Aが得られる。
【0019】次に、前記第2押出機22Bを制御し、内
側樹脂材料P2の供給量を減じることにより、先に全量
の内側樹脂材料P2によって占有されていた内側ダイ出
口26からの内側樹脂材料P2の体積が減って、本体樹
脂材料P1内に真空あるいは減圧状態の空間部分が形成
される。その際、前記空間部分を区画する薄肉の壁部1
3が内側にへこみ、本体樹脂材料P1が屈曲部18を介
して下方に倒れる。それによって、形状変化部12が本
体部11から完全に突出していない押出成形品が得られ
る。
側樹脂材料P2の供給量を減じることにより、先に全量
の内側樹脂材料P2によって占有されていた内側ダイ出
口26からの内側樹脂材料P2の体積が減って、本体樹
脂材料P1内に真空あるいは減圧状態の空間部分が形成
される。その際、前記空間部分を区画する薄肉の壁部1
3が内側にへこみ、本体樹脂材料P1が屈曲部18を介
して下方に倒れる。それによって、形状変化部12が本
体部11から完全に突出していない押出成形品が得られ
る。
【0020】続いて、第2押出機22Bからの内側樹脂
材料P2の供給を減じさらに停止させると、前記内側樹
脂材料P2によって占有されていた本体樹脂材料P1内
の所定の体積がなくなり、空間部分の内壁が互いに密着
するまで壁部13が変形する。そして、図3に示される
ような形状変化部12が本体部11上縁と重なり合った
押出成形品10Bを得ることができる。
材料P2の供給を減じさらに停止させると、前記内側樹
脂材料P2によって占有されていた本体樹脂材料P1内
の所定の体積がなくなり、空間部分の内壁が互いに密着
するまで壁部13が変形する。そして、図3に示される
ような形状変化部12が本体部11上縁と重なり合った
押出成形品10Bを得ることができる。
【0021】さらに、第2押出機22Bからの内側樹脂
材料P2の供給を再開すると、前記とは逆に、本体樹脂
材料P1内の内側樹脂材料P2の体積が増加し、製品の
外形状を構成する本体樹脂材料P1が内部から変形す
る。それによって、壁部13が伸びて形状変化部12が
本体部11から徐々に押し上げられて形成される。
材料P2の供給を再開すると、前記とは逆に、本体樹脂
材料P1内の内側樹脂材料P2の体積が増加し、製品の
外形状を構成する本体樹脂材料P1が内部から変形す
る。それによって、壁部13が伸びて形状変化部12が
本体部11から徐々に押し上げられて形成される。
【0022】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
形状変化部を有する押出成形品の一体成形方法によれ
ば、後工程が不要で効率的であるだけでなく、金型その
ものは動かないので型構造が簡単で極めて経済的であ
る。さらに、得られた製品は空洞部分などを有していな
いので充分な強度を有し、かつ圧着ロールなどによる押
し跡もないため外観は良好である。
形状変化部を有する押出成形品の一体成形方法によれ
ば、後工程が不要で効率的であるだけでなく、金型その
ものは動かないので型構造が簡単で極めて経済的であ
る。さらに、得られた製品は空洞部分などを有していな
いので充分な強度を有し、かつ圧着ロールなどによる押
し跡もないため外観は良好である。
【図1】この発明の方法によって得られた形状変化部を
有する押出成形品の一例を示す斜視図である。
有する押出成形品の一例を示す斜視図である。
【図2】形状変化部が完全に形成された部分の押出成形
品を示す拡大断面図である。
品を示す拡大断面図である。
【図3】形状変化部が全く形成されない部分の押出成形
品を示す拡大断面図である。
品を示す拡大断面図である。
【図4】この発明方法を実施する押出成形機のダイ出口
の正面図である。
の正面図である。
【図5】押出成形機の概略を示す断面図である。
【図6】自動車の前部を示す斜視図である。
【図7】従来の形状変化部を有する押出成形品の一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図8】図7において形状変化部が形成されていない状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
10 押出成形品 11 本体部 12 形状変化部 13 壁部 P1 本体樹脂材料 P2 内側樹脂材料 20 押出成形機 21 ダイ 22 押出機 23 本体ダイ出口 24 本体樹脂流路 25 内側樹脂流路 26 内側ダイ出口 P1 本体樹脂材料 P2 内側樹脂材料
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
Claims (1)
- 【請求項1】 押出成形機によって一部に形状変化部を
有する成形品を連続かつ一体に成形するに際して、 前記押出成形機に、前記押出成形品の本体部を成形する
本体ダイ出口および本体樹脂流路を有し、かつ、前記本
体ダイ出口の内側に内側ダイ出口および内側樹脂流路を
形成したダイを取り付け、 前記本体ダイ出口に対しては第1押出機より本体樹脂樹
脂材料を常時一定量前記本体樹脂流路を介して供給する
とともに、 前記内側ダイ出口に対しては第2押出機より内側樹脂材
料を形状変化部の形態に応じて全量もしくは減量して前
記内側樹脂流路を介して供給しまたは供給を停止して、 前記内側樹脂材料の減量供給時または供給停止時には、
前記本体ダイ出口より押し出される本体樹脂材料の内部
に真空または減圧の空間部分を作出して、これによって
該本体ダイ出口より押し出された本体樹脂材料が変形し
て形状変化部が形成されるようにしたことを特徴とする
形状変化部を有する押出成形品の一体成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19903393A JP3424960B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 形状変化部を有する押出成形品の一体成形方法 |
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