JP2004231163A - 自動車用押出し成形品 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車のドアー、トランク、ウインド等の車体の開口部に用いるトリム、ウエザーストリップ、ウインドモールディング等の開口部の保持部に用いる押出し成形方法。
【解決手段】成形品本体1は、断面U字状の長手方向の合成樹脂芯体2と、その合成樹脂芯体の全体を覆う、外周装飾層3と内周装飾層4とより構成され、該合成樹脂芯体の該内周装飾層に切断線7によって分離する連接保持片5を一体的に架設成形したものである。
【選択図】図1
【解決手段】成形品本体1は、断面U字状の長手方向の合成樹脂芯体2と、その合成樹脂芯体の全体を覆う、外周装飾層3と内周装飾層4とより構成され、該合成樹脂芯体の該内周装飾層に切断線7によって分離する連接保持片5を一体的に架設成形したものである。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車のドアー、トランク、ウインド等の車体開口部に用いるトリム、ウエザーストリップ、ウインドモールディング等の開口部の保持部に使用される自動車用押出し成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動車の車体開口部に用いるトリム、ウエザーストリップ、ウインドモールディング等は、芯体として金属製芯体が使用されている。そして、その製造方法としての該金属製芯体は、断面が平板の状態で各種形状の切除部が打ち抜きされ、切除部付の平板芯材を押出し成形によって芯材の表裏に被覆層と保持片とを形成している。その後、断面U字状に折り曲げ加工されて製品化されている。しかしながら、近年の環境問題等の高まりから、金属製芯体を軽量化やリサイクル化するために、硬質合成樹脂に取り替えることが検討されている現状である。
【0003】
しかし、硬質合成樹脂製芯体を金属製芯体と同様に平板から製造すると、断面U字状に折り曲げることが非常に困難であったため、予め断面U字状の合成樹脂製芯体を押出し成形し、打ち抜き機によって多数の切除を形成された切除部付の芯材を形成し、その後押出し成形によって断面U字状の芯材における表裏の装飾層と、断面U字状の芯材の内面に位置する相対する複数の突起した保持部を形成するが、この相対する保持部と保持部との間の隙間部は自動車の車体開口部等の車体パネルのフランジ部との保持性を向上するために車体パネルの厚みより狭くして、0mmに近い状態で使用することもある。このために、断面U字状の内側に非常に狭い隙間部の所望する形状の保持部が確実に押出し成形できないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しよとうする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するために発明したものであって、従来の切除部付の断面U字状の合成樹脂芯体の表裏全体に装飾層を形成し、断面U字状の内面に突起する相対する保持部の隙間部を小さくするように、所望する形状に成形することが大変困難であった。
そこで、本発明は、従来技術のように保持部を断面U字状の合成樹脂芯体の内側で一対づつ成形するのでなく、連接した保持片を成形し、その後切断線によって左右に分離するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の自動車用押出し成形品における特徴とする所は、成形品本体は断面U字状の長手方向の合成樹脂芯体と、この合成樹脂芯体の表裏全周を覆う外周装飾層と内周装飾層とより構成する。該合成樹脂芯体は、各種形状の切除部を連続又は不連続の間隔部を設けて打ち抜き形成する。また、外周及び内周の装飾層は、軟質合成樹脂又はゴム等より成形される。該合成樹脂芯体には、外周装飾層と、内周装飾層とによって覆われる。また、該合成樹脂芯体の内面側の内周装飾層には、内部に中空室を設けて連接した連接保持片を架設成形したことである。
【0006】
【作用】
以上のように構成されている自動車用押出し成形品の用法を説明すると、図1、図6、図7の成形品本体(1)を自動車の車体のドアー、トランク、ウインド等の開口部のトリム、ウエザーストリップ、ウインドモールディング等に使用する時には、該成形品本体(1)における合成樹脂芯体(2)の内周に覆う内周装飾層(4)との相対する内面に架設した連接保持片(5)の中心部分に示した切断面(7)によって切断し、図2に示す如く、左右に分離する挿入部(8)を形成する。該挿入部(8)に各部の自動車用の開口部分のパネル等のフランジ部を挿着して強固に保持して使用するものである。
【0007】
【実施例】
次に、本発明の実施の形態を図面について説明すると、図1、図2、図6、図7に示すものは、本発明の成形品本体(1)を示し、自動車用のドアー、トランク及びウインド等の車体の開口部に図2に示す連接保持片(5)を切断線(7)によって分離して形成される挿入部(8)にフランジ部を挿着して使用するものである。
【0008】
図1に示す該成形品本体(1)は、断面U字状の長手方向の合成樹脂芯体(2)と、該合成樹脂芯体(2)の表面及び裏面の全体を覆う、外周装飾層(3)と内周装飾層(4)が、被覆又は被着され構成されている。該合成樹脂芯体(2)は、硬質合成樹脂からなる断面U字状であって必要に応じて各種形状の連接部(10)、切除部(11)、(12)等を設けて連続又は不連続の間隔部(13)(13)を打ち抜き形成する。
【0009】
次に、該外周装飾層(3)と該内周装飾層(4)とは、その構成材料を軟質合成樹脂又はゴム等から構成する。該合成樹脂芯体(2)の内周面を覆う該内周装飾層(4)には、内部の相対向する位置に中空室(6)を設けて各種形状の連接された連接保持片(5)を一体的に形成してある。
更に、図1に示す実施例ものは、該連接保持片(5)(5)を上下2段に成形し、使用時には上下2段を切断線(7)によって分離したものである。図6に示すものは、該連接保持片(5)を1段に成形し、使用時には、切断線(7)によって分離し、挿入部(8)を形成するものである。また、図7の実施例のものは、該連接保持片(5)に相対する内部に空気室を設けた変形連接保持片(14)を示し、使用時には、該切断線(7)によって分離するものである。
【0010】
次に、図8に示すものは、従来技術によって成形されたもので、断面U字状の合成樹脂芯体(2)に対して軟質合成樹脂又はゴムより同時に成形した場合の内周装飾層(4)には、その表面の相対する圧接用の保持片(15)(15)を設けた状態を示すものであるが、この場合は、隙間部(A)の挿入隙間が小さく成形できず、隙間部(A)が著しく大きくなる欠点を表した従来のものである。
【0011】
図9に示すものは、本発明の連続生産の製造工程の実施例を示したもので、硬質合成樹脂を注入した第1押出し成形機(20)より第1金型ダイス(21)の内部を通過中に成形される断面U字状の合成樹脂芯体(2)は、冷却槽(22)を通過した後、打ち抜き機(23)によって必要に応じて側部の切除部または上部の切除部等の各種形状の切除部(11)、(12)が連続または不連続の間隔に打ち抜き形成され、その後該切除部付の合成樹脂芯体(2)は第2金型ダイス(25)に進入し、第2押出し成形機(24)に注入された軟質合成樹脂等によって外周装飾層(3)や内周装飾層(4)とを成形すると同時に該内周装飾層(4)の内部に連接保持片(5)を一体的に押出し成形し冷却槽(26)を経て送り出される。そして、切断線(7)で連接保持片(5)を分離するが、切除部は第2金型ダイス(25)を通過後に行う場合もある。
ゴムの押出し成形の場合は、第2金型ダイス(25)の後に加硫層が付加される。
また、連接保持片(5)を形成する軟質合成樹脂も外周装飾層(3)と内周装飾層(4)とは同一材料を使用して一台の押出し成形機で製造する方法と、連接保持部(5)の所望される機能、品質等により材料の硬度や種類を変える場合は、ニ台目、三台目の押出し成形機によって重合押出し成形することもある。
【0012】
次に、本発明が使用する材料を説明すると、断面U字状の合成樹脂芯体(2)を形成する硬質合成樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエステル系樹脂等又はそれらの硬質合成樹脂にタルク、マイカ、ガラス繊維等の無機質の粉体を混合して硬質合成樹脂の剛性、耐熱性を高め、線膨張係数を小さくする場合もある。
更に、外周装飾層(3)、内周装飾層(4)及び連接保持片(5)等を形成する軟質合成樹脂としては、硬度90以下(JIS K7215 A硬度)のオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂又はそれらの熱可塑性エラストマーを使用する場合とゴムを使用することがあり、発泡材を混合してスポンジ状で使用することもある。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による押出し成形品によれば、従来の金属製芯体を使用した成形品と比較して見ると、合成樹脂芯体であるから、著しく軽量化され、且つリサイクルにも大変に優れていると共に、硬質合成樹脂の芯材を平板より断面U字状に折り曲げる加工等の作業も不用になる効果がある。そして、本発明の押出し成形品によれば、断面U字状の切除部付の合成樹脂芯体は、必要に応じて断面U字状の板の厚みを部分的に変えられる効果と、必要に応じて各切除部等の各種形状の切除部が連続又は不連続の間隔に打ち抜き形成したので、従来の金属製芯体に充分に対応できる強度と、自動車の車体に三次元的に取り付けることができる。
そして、合成樹脂芯体の全体を覆う外周装飾層と内周装飾層とを一体的に容易に成形できる効果と、該内周装飾層の内部に中空室を設けて連接保持片を一体的に架設成形したので、使用状態の時に該連接保持片を切断線により左右に分離することによって、フランジ部の挿入部の隙間が著しく狭く容易に形成できると云う従来にない優れた効果がある。また、該連接保持片は、その大きさ、形状を各種形状に自由に成形できる実利的な効果と、成形品の車体の開口部への装着保持も極めて強固に取り付けられる従来にない効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形品本体の縦断面図である。
【図2】同じく本発明の図1の連接保持片を切断線で分離した縦断面図である。
【図3】本発明の断面U字状の合成樹脂芯体の斜面図である。
【図4】本発明の合成樹脂芯体の切除部を連続的な間隔に切除した斜面図である。
【図5】同じく本発明の切除部を不連続的な間隔に切除した斜面図である。
【図6】本発明の他の実施例の成形品本体の断面図である。
【図7】同じく本発明の他の実施例の成形品本体の断面図である。
【図8】従来の技術品で、U字状の芯体に内外装飾層を被着した保持片間に大きな隙間部が形成された断面図である。
【図9】本発明の押出し成形品の製造工程を示す側面図である。
【符号の説明】
1 成形品本体
2 合成樹脂芯体
3 外周装飾層
4 内周装飾層
5 連接保持片
6 中空室
7 切断線
8 挿入部
10 連接部
11、12 切除部
13 間隔部
14 変形連接保持片
15 相対する保持片
20 第1押出し成形機
21 第1金型ダイス
22 冷却槽
23 打ち抜き機
24 第2押出し成形機
25 第2金型ダイス
26 第2冷却槽
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車のドアー、トランク、ウインド等の車体開口部に用いるトリム、ウエザーストリップ、ウインドモールディング等の開口部の保持部に使用される自動車用押出し成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動車の車体開口部に用いるトリム、ウエザーストリップ、ウインドモールディング等は、芯体として金属製芯体が使用されている。そして、その製造方法としての該金属製芯体は、断面が平板の状態で各種形状の切除部が打ち抜きされ、切除部付の平板芯材を押出し成形によって芯材の表裏に被覆層と保持片とを形成している。その後、断面U字状に折り曲げ加工されて製品化されている。しかしながら、近年の環境問題等の高まりから、金属製芯体を軽量化やリサイクル化するために、硬質合成樹脂に取り替えることが検討されている現状である。
【0003】
しかし、硬質合成樹脂製芯体を金属製芯体と同様に平板から製造すると、断面U字状に折り曲げることが非常に困難であったため、予め断面U字状の合成樹脂製芯体を押出し成形し、打ち抜き機によって多数の切除を形成された切除部付の芯材を形成し、その後押出し成形によって断面U字状の芯材における表裏の装飾層と、断面U字状の芯材の内面に位置する相対する複数の突起した保持部を形成するが、この相対する保持部と保持部との間の隙間部は自動車の車体開口部等の車体パネルのフランジ部との保持性を向上するために車体パネルの厚みより狭くして、0mmに近い状態で使用することもある。このために、断面U字状の内側に非常に狭い隙間部の所望する形状の保持部が確実に押出し成形できないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しよとうする課題】
本発明は、上記の問題点を解決するために発明したものであって、従来の切除部付の断面U字状の合成樹脂芯体の表裏全体に装飾層を形成し、断面U字状の内面に突起する相対する保持部の隙間部を小さくするように、所望する形状に成形することが大変困難であった。
そこで、本発明は、従来技術のように保持部を断面U字状の合成樹脂芯体の内側で一対づつ成形するのでなく、連接した保持片を成形し、その後切断線によって左右に分離するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の自動車用押出し成形品における特徴とする所は、成形品本体は断面U字状の長手方向の合成樹脂芯体と、この合成樹脂芯体の表裏全周を覆う外周装飾層と内周装飾層とより構成する。該合成樹脂芯体は、各種形状の切除部を連続又は不連続の間隔部を設けて打ち抜き形成する。また、外周及び内周の装飾層は、軟質合成樹脂又はゴム等より成形される。該合成樹脂芯体には、外周装飾層と、内周装飾層とによって覆われる。また、該合成樹脂芯体の内面側の内周装飾層には、内部に中空室を設けて連接した連接保持片を架設成形したことである。
【0006】
【作用】
以上のように構成されている自動車用押出し成形品の用法を説明すると、図1、図6、図7の成形品本体(1)を自動車の車体のドアー、トランク、ウインド等の開口部のトリム、ウエザーストリップ、ウインドモールディング等に使用する時には、該成形品本体(1)における合成樹脂芯体(2)の内周に覆う内周装飾層(4)との相対する内面に架設した連接保持片(5)の中心部分に示した切断面(7)によって切断し、図2に示す如く、左右に分離する挿入部(8)を形成する。該挿入部(8)に各部の自動車用の開口部分のパネル等のフランジ部を挿着して強固に保持して使用するものである。
【0007】
【実施例】
次に、本発明の実施の形態を図面について説明すると、図1、図2、図6、図7に示すものは、本発明の成形品本体(1)を示し、自動車用のドアー、トランク及びウインド等の車体の開口部に図2に示す連接保持片(5)を切断線(7)によって分離して形成される挿入部(8)にフランジ部を挿着して使用するものである。
【0008】
図1に示す該成形品本体(1)は、断面U字状の長手方向の合成樹脂芯体(2)と、該合成樹脂芯体(2)の表面及び裏面の全体を覆う、外周装飾層(3)と内周装飾層(4)が、被覆又は被着され構成されている。該合成樹脂芯体(2)は、硬質合成樹脂からなる断面U字状であって必要に応じて各種形状の連接部(10)、切除部(11)、(12)等を設けて連続又は不連続の間隔部(13)(13)を打ち抜き形成する。
【0009】
次に、該外周装飾層(3)と該内周装飾層(4)とは、その構成材料を軟質合成樹脂又はゴム等から構成する。該合成樹脂芯体(2)の内周面を覆う該内周装飾層(4)には、内部の相対向する位置に中空室(6)を設けて各種形状の連接された連接保持片(5)を一体的に形成してある。
更に、図1に示す実施例ものは、該連接保持片(5)(5)を上下2段に成形し、使用時には上下2段を切断線(7)によって分離したものである。図6に示すものは、該連接保持片(5)を1段に成形し、使用時には、切断線(7)によって分離し、挿入部(8)を形成するものである。また、図7の実施例のものは、該連接保持片(5)に相対する内部に空気室を設けた変形連接保持片(14)を示し、使用時には、該切断線(7)によって分離するものである。
【0010】
次に、図8に示すものは、従来技術によって成形されたもので、断面U字状の合成樹脂芯体(2)に対して軟質合成樹脂又はゴムより同時に成形した場合の内周装飾層(4)には、その表面の相対する圧接用の保持片(15)(15)を設けた状態を示すものであるが、この場合は、隙間部(A)の挿入隙間が小さく成形できず、隙間部(A)が著しく大きくなる欠点を表した従来のものである。
【0011】
図9に示すものは、本発明の連続生産の製造工程の実施例を示したもので、硬質合成樹脂を注入した第1押出し成形機(20)より第1金型ダイス(21)の内部を通過中に成形される断面U字状の合成樹脂芯体(2)は、冷却槽(22)を通過した後、打ち抜き機(23)によって必要に応じて側部の切除部または上部の切除部等の各種形状の切除部(11)、(12)が連続または不連続の間隔に打ち抜き形成され、その後該切除部付の合成樹脂芯体(2)は第2金型ダイス(25)に進入し、第2押出し成形機(24)に注入された軟質合成樹脂等によって外周装飾層(3)や内周装飾層(4)とを成形すると同時に該内周装飾層(4)の内部に連接保持片(5)を一体的に押出し成形し冷却槽(26)を経て送り出される。そして、切断線(7)で連接保持片(5)を分離するが、切除部は第2金型ダイス(25)を通過後に行う場合もある。
ゴムの押出し成形の場合は、第2金型ダイス(25)の後に加硫層が付加される。
また、連接保持片(5)を形成する軟質合成樹脂も外周装飾層(3)と内周装飾層(4)とは同一材料を使用して一台の押出し成形機で製造する方法と、連接保持部(5)の所望される機能、品質等により材料の硬度や種類を変える場合は、ニ台目、三台目の押出し成形機によって重合押出し成形することもある。
【0012】
次に、本発明が使用する材料を説明すると、断面U字状の合成樹脂芯体(2)を形成する硬質合成樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエステル系樹脂等又はそれらの硬質合成樹脂にタルク、マイカ、ガラス繊維等の無機質の粉体を混合して硬質合成樹脂の剛性、耐熱性を高め、線膨張係数を小さくする場合もある。
更に、外周装飾層(3)、内周装飾層(4)及び連接保持片(5)等を形成する軟質合成樹脂としては、硬度90以下(JIS K7215 A硬度)のオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂又はそれらの熱可塑性エラストマーを使用する場合とゴムを使用することがあり、発泡材を混合してスポンジ状で使用することもある。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による押出し成形品によれば、従来の金属製芯体を使用した成形品と比較して見ると、合成樹脂芯体であるから、著しく軽量化され、且つリサイクルにも大変に優れていると共に、硬質合成樹脂の芯材を平板より断面U字状に折り曲げる加工等の作業も不用になる効果がある。そして、本発明の押出し成形品によれば、断面U字状の切除部付の合成樹脂芯体は、必要に応じて断面U字状の板の厚みを部分的に変えられる効果と、必要に応じて各切除部等の各種形状の切除部が連続又は不連続の間隔に打ち抜き形成したので、従来の金属製芯体に充分に対応できる強度と、自動車の車体に三次元的に取り付けることができる。
そして、合成樹脂芯体の全体を覆う外周装飾層と内周装飾層とを一体的に容易に成形できる効果と、該内周装飾層の内部に中空室を設けて連接保持片を一体的に架設成形したので、使用状態の時に該連接保持片を切断線により左右に分離することによって、フランジ部の挿入部の隙間が著しく狭く容易に形成できると云う従来にない優れた効果がある。また、該連接保持片は、その大きさ、形状を各種形状に自由に成形できる実利的な効果と、成形品の車体の開口部への装着保持も極めて強固に取り付けられる従来にない効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形品本体の縦断面図である。
【図2】同じく本発明の図1の連接保持片を切断線で分離した縦断面図である。
【図3】本発明の断面U字状の合成樹脂芯体の斜面図である。
【図4】本発明の合成樹脂芯体の切除部を連続的な間隔に切除した斜面図である。
【図5】同じく本発明の切除部を不連続的な間隔に切除した斜面図である。
【図6】本発明の他の実施例の成形品本体の断面図である。
【図7】同じく本発明の他の実施例の成形品本体の断面図である。
【図8】従来の技術品で、U字状の芯体に内外装飾層を被着した保持片間に大きな隙間部が形成された断面図である。
【図9】本発明の押出し成形品の製造工程を示す側面図である。
【符号の説明】
1 成形品本体
2 合成樹脂芯体
3 外周装飾層
4 内周装飾層
5 連接保持片
6 中空室
7 切断線
8 挿入部
10 連接部
11、12 切除部
13 間隔部
14 変形連接保持片
15 相対する保持片
20 第1押出し成形機
21 第1金型ダイス
22 冷却槽
23 打ち抜き機
24 第2押出し成形機
25 第2金型ダイス
26 第2冷却槽
Claims (1)
- 自動車のドアー、トランク及びウインド等の車体開口部等に用いるトリム、ウエザーストリップ、ウインドモールディング等の自動車用押出し成形品において、成形品本体(1)は、断面U字状の長手方向の合成樹脂芯体(2)と、該合成樹脂芯体(2)の全体を覆う外周装飾層(3)と内周装飾層(4)とより構成され、該合成樹脂芯体(2)は、必要に応じて各種形状の切除部(11)、(12)等を設けて連続又は不連続の間隔部(13)(13)を打ち抜き形成し、該外周装飾層(3)と内周装飾層(4)とは、軟質合成樹脂又はゴム等から成形し、該合成樹脂芯体(2)を被覆する該内周装飾層(4)には、内部に中空室(6)を設けて連続保持片(5)を一体的に架設形成したことを特徴とする自動車用押出し成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003062510A JP2004231163A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 自動車用押出し成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003062510A JP2004231163A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 自動車用押出し成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004231163A true JP2004231163A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32959052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003062510A Pending JP2004231163A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 自動車用押出し成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004231163A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007055576A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-03-08 | Tokiwa Chemical Industry Co Ltd | トリム等の押出し成形品の成形方法 |
FR2892995A1 (fr) * | 2005-11-08 | 2007-05-11 | Renault Sas | Procede de recyclage d'une porte d'un vehicule automobile |
CN104602967A (zh) * | 2012-08-31 | 2015-05-06 | 本田技研工业株式会社 | 带镶条的装饰件及搭载该装饰件的车辆用门 |
JP2017013599A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 西川ゴム工業株式会社 | 自動車用ドアのシール材 |
-
2003
- 2003-01-31 JP JP2003062510A patent/JP2004231163A/ja active Pending
Cited By (5)
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JP4660838B2 (ja) * | 2005-07-29 | 2011-03-30 | トキワケミカル工業株式会社 | トリム等の押出し成形品の成形方法 |
FR2892995A1 (fr) * | 2005-11-08 | 2007-05-11 | Renault Sas | Procede de recyclage d'une porte d'un vehicule automobile |
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