JPH07323888A - ダクト付き舶用プロペラ - Google Patents
ダクト付き舶用プロペラInfo
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- JPH07323888A JPH07323888A JP14092294A JP14092294A JPH07323888A JP H07323888 A JPH07323888 A JP H07323888A JP 14092294 A JP14092294 A JP 14092294A JP 14092294 A JP14092294 A JP 14092294A JP H07323888 A JPH07323888 A JP H07323888A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、舶用ダクト付きプロペラに関し、
特にダクト内周面に沿う旋回流を捕捉して後方へ案内す
ることにより、旋回流の回転エネルギーを推力に変換で
きるようにしたものである。 【構成】 プロペラの後流を受け入れるダクト３の内周
面に、同ダクト３の長手方向に延在する複数の整流板６
が設けられており、同整流板６は、ダクト３の内周面に
沿う旋回流７を捕捉できるように同旋回流７の旋回方向
と逆向きに傾斜して取り付けられている。また整流板６
は、旋回流７の流入圧の一部を推力に変換するため全体
として緩やかな弯曲壁６ａとなるように形成され、その
ダクト内周面への取り付けライン６ｂの前端位置ａはそ
の後端位置ｂと比べて旋回流７の旋回方向における上流
側に設定されている。
特にダクト内周面に沿う旋回流を捕捉して後方へ案内す
ることにより、旋回流の回転エネルギーを推力に変換で
きるようにしたものである。 【構成】 プロペラの後流を受け入れるダクト３の内周
面に、同ダクト３の長手方向に延在する複数の整流板６
が設けられており、同整流板６は、ダクト３の内周面に
沿う旋回流７を捕捉できるように同旋回流７の旋回方向
と逆向きに傾斜して取り付けられている。また整流板６
は、旋回流７の流入圧の一部を推力に変換するため全体
として緩やかな弯曲壁６ａとなるように形成され、その
ダクト内周面への取り付けライン６ｂの前端位置ａはそ
の後端位置ｂと比べて旋回流７の旋回方向における上流
側に設定されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として高速艇に用い
られる高回転型のスクリュープロペラに関し、特にプロ
ペラ後流の回転成分を推力に変換させるための整流板を
内側にもつダクトをそなえるようにしたダクト付き舶用
プロペラに関する。
られる高回転型のスクリュープロペラに関し、特にプロ
ペラ後流の回転成分を推力に変換させるための整流板を
内側にもつダクトをそなえるようにしたダクト付き舶用
プロペラに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のダクト付き舶用プロペラでは、高
回転のプロペラを緩やかに覆うダクトの内部に、プロペ
ラ後流中の回転成分を直線状成分に変換するための複数
のフィンを放射状に設けられているものが多い。（一例
として特開昭60-25884号公報参照）
回転のプロペラを緩やかに覆うダクトの内部に、プロペ
ラ後流中の回転成分を直線状成分に変換するための複数
のフィンを放射状に設けられているものが多い。（一例
として特開昭60-25884号公報参照）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のダクト付き舶用プロペラの場合、上記フィンは
翼型断面を有してプロペラ後流を直線流に変換させよう
とするが、プロペラの高回転に伴ってダクト内周面に沿
うように生じる強い旋回成分をもった流れに対しては、
十分な整流作用を行なえないという問題点がある。
な従来のダクト付き舶用プロペラの場合、上記フィンは
翼型断面を有してプロペラ後流を直線流に変換させよう
とするが、プロペラの高回転に伴ってダクト内周面に沿
うように生じる強い旋回成分をもった流れに対しては、
十分な整流作用を行なえないという問題点がある。
【０００４】本発明は、このような問題点の解消をはか
ろうとするもので、高回転型のプロペラにおいて、同プ
ロペラの後流を受け入れるダクトの内周面に生じようと
する強い旋回成分をもった流れを、同ダクト内周面に突
設された整流板で的確に捕捉して、これを強制的に後方
へ流出させることにより、推力の増大をはかれるように
したダクト付き舶用プロペラを提供することを目的とす
る。
ろうとするもので、高回転型のプロペラにおいて、同プ
ロペラの後流を受け入れるダクトの内周面に生じようと
する強い旋回成分をもった流れを、同ダクト内周面に突
設された整流板で的確に捕捉して、これを強制的に後方
へ流出させることにより、推力の増大をはかれるように
したダクト付き舶用プロペラを提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のダクト付き舶用プロペラは、複数のプロペ
ラ翼を有し駆動装置により回転する舶用プロペラにおい
て、同プロペラの後流を受け入れるように後方へ延在す
るダクトをそなえるとともに、上記プロペラよりも後方
で上記ダクトの内周面に突設され同ダクトのほぼ長手方
向に延在する複数の整流板をそなえ、同整流板が、上記
プロペラの後流の上記ダクト内周面に沿う旋回流を捕捉
して後方へ案内すべく、同旋回流の流入方向と逆向きに
傾斜して固着され、かつ、上記旋回流の上記整流板への
流入圧の一部を推力に変換すべく、上記整流板が全体と
して上記旋回流の旋回方向へ突出した緩やかな弯曲壁と
なるように形成されるとともに、同整流板の上記ダクト
内周面への取り付けラインの前端位置が同取り付けライ
ンの後端位置と比べて上記旋回流の旋回方向における上
流側に設定されていることを特徴としている。
め、本発明のダクト付き舶用プロペラは、複数のプロペ
ラ翼を有し駆動装置により回転する舶用プロペラにおい
て、同プロペラの後流を受け入れるように後方へ延在す
るダクトをそなえるとともに、上記プロペラよりも後方
で上記ダクトの内周面に突設され同ダクトのほぼ長手方
向に延在する複数の整流板をそなえ、同整流板が、上記
プロペラの後流の上記ダクト内周面に沿う旋回流を捕捉
して後方へ案内すべく、同旋回流の流入方向と逆向きに
傾斜して固着され、かつ、上記旋回流の上記整流板への
流入圧の一部を推力に変換すべく、上記整流板が全体と
して上記旋回流の旋回方向へ突出した緩やかな弯曲壁と
なるように形成されるとともに、同整流板の上記ダクト
内周面への取り付けラインの前端位置が同取り付けライ
ンの後端位置と比べて上記旋回流の旋回方向における上
流側に設定されていることを特徴としている。
【０００６】また、本発明のダクト付き舶用プロペラ
は、上記整流板の長手方向に沿う縦断面が、その前端お
よび後端において尖端縁をそなえるとともに中間部に最
大肉厚を有するようにほぼ三日月形に形成されているこ
とを特徴としている。
は、上記整流板の長手方向に沿う縦断面が、その前端お
よび後端において尖端縁をそなえるとともに中間部に最
大肉厚を有するようにほぼ三日月形に形成されているこ
とを特徴としている。
【０００７】さらに本発明のダクト付き舶用プロペラ
は、上記ダクトの前端縁が上記プロペラ翼よりもやや後
方に配設されていることを特徴としている。
は、上記ダクトの前端縁が上記プロペラ翼よりもやや後
方に配設されていることを特徴としている。
【０００８】また、本発明のダクト付き舶用プロペラ
は、上記ダクトの前端縁が上記プロペラを緩やかに覆う
ように配設されていることを特徴としている。
は、上記ダクトの前端縁が上記プロペラを緩やかに覆う
ように配設されていることを特徴としている。
【０００９】さらに、本発明のダクト付き舶用プロペラ
は、上記ダクトが、上記プロペラの上部のみを緩やかに
覆うように、同ダクトの前端縁を傾斜させて形成されて
いることを特徴としている。
は、上記ダクトが、上記プロペラの上部のみを緩やかに
覆うように、同ダクトの前端縁を傾斜させて形成されて
いることを特徴としている。
【００１０】
【作用】上述の本発明のダクト付き舶用プロペラでは、
高速回転するプロペラから後方へ向けて発生する旋回流
が、その遠心力により外周方向へ拡がろうとするのをダ
クトにより抑制されるので、ダクト内周面に沿う極めて
強い旋回流が生じようとするが、その旋回流は同旋回流
の流入方向と逆向きに傾斜した整流板により直ちに捕捉
されて後方への流れに変換されるようになり、特に上記
整流板が全体として上記旋回流の旋回方向へ突出した緩
やかな弯曲壁として形成され、しかも同整流板の上記ダ
クト内周面への取り付けラインの前端位置が同取り付け
ラインの後端位置と比べて上記旋回流の旋回方向におけ
る上流側に設定されているので、同整流板全体で上記旋
回流の流入圧の一部を推力に変換する作用が的確に行な
われるようになり、これによりプロペラ後流中の旋回エ
ネルギーを効率よく推力に変換する作用が行なわれる。
高速回転するプロペラから後方へ向けて発生する旋回流
が、その遠心力により外周方向へ拡がろうとするのをダ
クトにより抑制されるので、ダクト内周面に沿う極めて
強い旋回流が生じようとするが、その旋回流は同旋回流
の流入方向と逆向きに傾斜した整流板により直ちに捕捉
されて後方への流れに変換されるようになり、特に上記
整流板が全体として上記旋回流の旋回方向へ突出した緩
やかな弯曲壁として形成され、しかも同整流板の上記ダ
クト内周面への取り付けラインの前端位置が同取り付け
ラインの後端位置と比べて上記旋回流の旋回方向におけ
る上流側に設定されているので、同整流板全体で上記旋
回流の流入圧の一部を推力に変換する作用が的確に行な
われるようになり、これによりプロペラ後流中の旋回エ
ネルギーを効率よく推力に変換する作用が行なわれる。
【００１１】また、上記整流板の長手方向に沿う縦断面
が、ほぼ三日月形に形成されている場合は、同整流板に
翼としての揚力を発生して、その前方への成分が推力の
増大に寄与するようになる。さらに、上記ダクトの前端
縁が上記プロペラ翼よりもやや後方に配設されている場
合は、同ダクトの前後方向の長さを大幅に短縮すること
ができ、これによりダクトの受ける抵抗を減少させるこ
とができるほか、ダクト重量の軽減をはかることができ
る。
が、ほぼ三日月形に形成されている場合は、同整流板に
翼としての揚力を発生して、その前方への成分が推力の
増大に寄与するようになる。さらに、上記ダクトの前端
縁が上記プロペラ翼よりもやや後方に配設されている場
合は、同ダクトの前後方向の長さを大幅に短縮すること
ができ、これによりダクトの受ける抵抗を減少させるこ
とができるほか、ダクト重量の軽減をはかることができ
る。
【００１２】また上記ダクトの前端部が上記プロペラを
緩やかに覆う場合は、プロペラ後流をすべてダクト内に
取り込み、上記整流板によるプロペラ後流中の回転成分
の回収をはかることができる。さらに、上記ダクトが、
上記プロペラの上部のみを緩やかに覆うように、同ダク
トの前端縁を傾斜させて形成されている場合は、プロペ
ラ後流の上方への盛り上がりを抑制して、ダクト内への
プロペラ後流の取り込みをはかりながら、前記整流板に
よる回転整流成分の推力への変換が行なわれ、上記ダク
ト前端部の下方部分が斜めに切除されている分だけ航走
時の抵抗を減少させることができるほか、重量の軽減に
も寄与することができる。
緩やかに覆う場合は、プロペラ後流をすべてダクト内に
取り込み、上記整流板によるプロペラ後流中の回転成分
の回収をはかることができる。さらに、上記ダクトが、
上記プロペラの上部のみを緩やかに覆うように、同ダク
トの前端縁を傾斜させて形成されている場合は、プロペ
ラ後流の上方への盛り上がりを抑制して、ダクト内への
プロペラ後流の取り込みをはかりながら、前記整流板に
よる回転整流成分の推力への変換が行なわれ、上記ダク
ト前端部の下方部分が斜めに切除されている分だけ航走
時の抵抗を減少させることができるほか、重量の軽減に
も寄与することができる。
【００１３】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図１〜４は本発明の第１実施例としてのダク
ト付き舶用プロペラを示すもので、図１は同プロペラを
そなえた船舶の要部を破断して示す側面図、図２は上記
プロペラのダクトの斜視図、図３は上記ダクトの正面
図、図４は上記ダクトの後面図である。
明すると、図１〜４は本発明の第１実施例としてのダク
ト付き舶用プロペラを示すもので、図１は同プロペラを
そなえた船舶の要部を破断して示す側面図、図２は上記
プロペラのダクトの斜視図、図３は上記ダクトの正面
図、図４は上記ダクトの後面図である。
【００１４】図１〜４に示すように、複数のプロペラ翼
１ａを有し駆動装置２により高速回転する舶用プロペラ
１において、同プロペラ１のプロペラ翼１ａよりもやや
後方に前端縁を配設されて後方へ延在するダクト３が設
けられている。そして、ダクト３は、プロペラ１の後流
を十分に取り込めるように、その前端の内径をプロペラ
直径よりも大きく設定されて、適宜の支持ブラケット４
で船体５に強固に取り付けられる。ダクト３の内周面に
は、複数の整流板６が突設されており、同整流板６はダ
クト３のほぼ長手方向に延在するように配設されてい
る。
１ａを有し駆動装置２により高速回転する舶用プロペラ
１において、同プロペラ１のプロペラ翼１ａよりもやや
後方に前端縁を配設されて後方へ延在するダクト３が設
けられている。そして、ダクト３は、プロペラ１の後流
を十分に取り込めるように、その前端の内径をプロペラ
直径よりも大きく設定されて、適宜の支持ブラケット４
で船体５に強固に取り付けられる。ダクト３の内周面に
は、複数の整流板６が突設されており、同整流板６はダ
クト３のほぼ長手方向に延在するように配設されてい
る。
【００１５】本実施例では、プロペラ１が、後方からみ
て反時計回りに回転するが、各整流板６は、このような
プロペラ１の後流のダクト３内周面に沿う旋回流７を捕
捉して受け入れられるように、同旋回流７の流入方向に
対し逆向きに傾斜した起立状態でダクト３の内周面に取
り付けられている。すなわち、上記旋回流７が上記整流
板６に捕捉されると、同整流板６により強制的に後方に
案内されるように構成されている。
て反時計回りに回転するが、各整流板６は、このような
プロペラ１の後流のダクト３内周面に沿う旋回流７を捕
捉して受け入れられるように、同旋回流７の流入方向に
対し逆向きに傾斜した起立状態でダクト３の内周面に取
り付けられている。すなわち、上記旋回流７が上記整流
板６に捕捉されると、同整流板６により強制的に後方に
案内されるように構成されている。
【００１６】また、各整流板６は、旋回流７の整流板６
への流入圧の一部を推力に変換できるように、同整流板
全体として旋回流７の旋回方向へ突出した緩やかな弯曲
壁６ａとなるように形成されており、しかもダクト３の
内周面への整流板６の取り付けライン６ｂの前端位置ａ
は、同取り付けライン６ｂの後端位置ｂと比べて上記旋
回流７の旋回方向における上流側に設定されている。さ
らに、ダクト３の内径および各整流板６の幅は、いずれ
もその前端から後端に向かって縮少するように形成さ
れ、これによりプロペラ後流が縮流作用を受けるように
なっている。
への流入圧の一部を推力に変換できるように、同整流板
全体として旋回流７の旋回方向へ突出した緩やかな弯曲
壁６ａとなるように形成されており、しかもダクト３の
内周面への整流板６の取り付けライン６ｂの前端位置ａ
は、同取り付けライン６ｂの後端位置ｂと比べて上記旋
回流７の旋回方向における上流側に設定されている。さ
らに、ダクト３の内径および各整流板６の幅は、いずれ
もその前端から後端に向かって縮少するように形成さ
れ、これによりプロペラ後流が縮流作用を受けるように
なっている。
【００１７】本発明の第１実施例としてのダクト付き舶
用プロペラは上述のように構成されているので、高速回
転するプロペラ１から後方へ向けて発生する旋回流が、
その遠心力により外周方向へ拡がろうとするのをダクト
３により抑制されるようになり、これによりダクト３の
内周面に沿う極めて強い旋回流７が生じようとするが、
その旋回流７は同旋回流の旋回流入方向と逆向きに傾斜
した整流板６により直ちに捕捉されて後方への流れに変
換されるようになり、整流板６が全体として旋回流７の
旋回方向へ突出した緩やかな弯曲壁６ａとなるように形
成されて、その取り付けライン６の前端位置ａが後端位
置ｂと比べて旋回流７の旋回方向における上流側に設定
されていることにより旋回流７の流入圧の一部を的確に
推力に変換することと相まって、プロペラ後流中の旋回
エネルギーが効率よく推力に変換されるようになる。
用プロペラは上述のように構成されているので、高速回
転するプロペラ１から後方へ向けて発生する旋回流が、
その遠心力により外周方向へ拡がろうとするのをダクト
３により抑制されるようになり、これによりダクト３の
内周面に沿う極めて強い旋回流７が生じようとするが、
その旋回流７は同旋回流の旋回流入方向と逆向きに傾斜
した整流板６により直ちに捕捉されて後方への流れに変
換されるようになり、整流板６が全体として旋回流７の
旋回方向へ突出した緩やかな弯曲壁６ａとなるように形
成されて、その取り付けライン６の前端位置ａが後端位
置ｂと比べて旋回流７の旋回方向における上流側に設定
されていることにより旋回流７の流入圧の一部を的確に
推力に変換することと相まって、プロペラ後流中の旋回
エネルギーが効率よく推力に変換されるようになる。
【００１８】またダクト３の前端縁がプロペラ翼１ａよ
りもやや後方に配設されていることにより、同ダクトが
プロペラ翼を覆うように後方へ延在している場合と比べ
て、ダクト３の前後方向の長さを大幅に短縮することが
でき、これにより航走中にダクト３の受ける抵抗を減少
させることができるほか、ダクト重量の軽減をはかるこ
とがではきる。
りもやや後方に配設されていることにより、同ダクトが
プロペラ翼を覆うように後方へ延在している場合と比べ
て、ダクト３の前後方向の長さを大幅に短縮することが
でき、これにより航走中にダクト３の受ける抵抗を減少
させることができるほか、ダクト重量の軽減をはかるこ
とがではきる。
【００１９】さらにダクト３の直径および整流板６の幅
が、それぞれ前端から後端に向かってしだいに縮少する
ように形成されていることにより、上記の旋回流７から
直線流への変換と同時に、ダクト３および整流板６によ
る縮流作用も行なわれ、これにより推力を一層増大させ
る効果が得られる。
が、それぞれ前端から後端に向かってしだいに縮少する
ように形成されていることにより、上記の旋回流７から
直線流への変換と同時に、ダクト３および整流板６によ
る縮流作用も行なわれ、これにより推力を一層増大させ
る効果が得られる。
【００２０】図５，６は整流板６の変形例を示してお
り、整流板６の長手方向に沿う縦断面が、その前端およ
び後端において尖端縁をそなえるとともに中間部に最大
肉厚を有するようにほぼ三日月形に形成されている。こ
のような整流板６を前述の第１実施例におけるダクト３
内にそなえることにより、同整流板６に翼としての揚力
を発生して、その前方への成分が推力の増大に寄与する
ようになる。
り、整流板６の長手方向に沿う縦断面が、その前端およ
び後端において尖端縁をそなえるとともに中間部に最大
肉厚を有するようにほぼ三日月形に形成されている。こ
のような整流板６を前述の第１実施例におけるダクト３
内にそなえることにより、同整流板６に翼としての揚力
を発生して、その前方への成分が推力の増大に寄与する
ようになる。
【００２１】図７は本発明によるダクト付き舶用プロペ
ラをそなえた模型船を示しており、船尾に設けられたフ
ック８と水槽壁上の係止部材９との間を、コイルバネ式
荷重計10を含んだワイヤ11で連結した状態で、駆動装置
２を作動させ、このダクト付き舶用プロペラの推力を測
定したところ、整流板６付きダクト３をそなえた本発明
の場合は、整流板６付きダクト３をそなえない場合に比
べて約35％以上の推力増加を認めることができた。
ラをそなえた模型船を示しており、船尾に設けられたフ
ック８と水槽壁上の係止部材９との間を、コイルバネ式
荷重計10を含んだワイヤ11で連結した状態で、駆動装置
２を作動させ、このダクト付き舶用プロペラの推力を測
定したところ、整流板６付きダクト３をそなえた本発明
の場合は、整流板６付きダクト３をそなえない場合に比
べて約35％以上の推力増加を認めることができた。
【００２２】なお、前述の第１実施例ではダクト３の内
径が後方へ向かって縮少するように形成されているが、
図８に示すようにダクト３の内径が縮少せずに後方へ延
在している場合でも、第１実施例に準じた効果を得るこ
とができる。また、図９に示すように、内径が前端から
後端へしだいに縮小するダクト３を、その前端部でプロ
ペラ１を覆うように設けたり、図９におけるダクト３の
代わりに、図10に示すごとく内径の一様なダクト３を設
けたりしてもよく、図９，10のいずれの場合もプロペラ
後流をダクト３に的確に取り込んで、第１実施例で述べ
たような整流板６による効果を期待することができる。
径が後方へ向かって縮少するように形成されているが、
図８に示すようにダクト３の内径が縮少せずに後方へ延
在している場合でも、第１実施例に準じた効果を得るこ
とができる。また、図９に示すように、内径が前端から
後端へしだいに縮小するダクト３を、その前端部でプロ
ペラ１を覆うように設けたり、図９におけるダクト３の
代わりに、図10に示すごとく内径の一様なダクト３を設
けたりしてもよく、図９，10のいずれの場合もプロペラ
後流をダクト３に的確に取り込んで、第１実施例で述べ
たような整流板６による効果を期待することができる。
【００２３】次に本発明の第２実施例としてのダクト付
き舶用プロペラについて説明すると、小艇に装備される
船内外機等において、図11に示すように、ダクト３がプ
ロペラ１の上部のみを緩やかに覆うように同ダクト３の
前端縁３ａを傾斜させて形成されている。
き舶用プロペラについて説明すると、小艇に装備される
船内外機等において、図11に示すように、ダクト３がプ
ロペラ１の上部のみを緩やかに覆うように同ダクト３の
前端縁３ａを傾斜させて形成されている。
【００２４】そして、ダクト３の内周面には、前述の第
１実施例と同様に、複数の整流板６が、旋回流７の流入
方向と逆向きに傾斜して突設されており、同整流板６は
全体としてダクト３の内周面に緩やかな弯曲壁となるよ
うに取り付けられている。また、第１実施例と同様に整
流板６のダクト３内周面への取り付けラインの前端位置
は、その後端位置と比べて旋回流７の旋回流入方向にお
ける上流側に設定されている。
１実施例と同様に、複数の整流板６が、旋回流７の流入
方向と逆向きに傾斜して突設されており、同整流板６は
全体としてダクト３の内周面に緩やかな弯曲壁となるよ
うに取り付けられている。また、第１実施例と同様に整
流板６のダクト３内周面への取り付けラインの前端位置
は、その後端位置と比べて旋回流７の旋回流入方向にお
ける上流側に設定されている。
【００２５】これにより、図示しない駆動装置でプロペ
ラ１を回転駆動すると、プロペラ後流が水面へ盛り上が
るのを同プロペラ１の上部のみを覆うダクト３で抑制す
るとともに、ダクト３が完全な円筒型の場合に比べて、
航走時の抵抗を減少させるほか、ダクト重量の増加を抑
制することができ、しかもダクト内周面に傾斜して突設
された整流板６によりプロペラ後流中の旋回エネルギー
を効率よく推力に変換することができる。
ラ１を回転駆動すると、プロペラ後流が水面へ盛り上が
るのを同プロペラ１の上部のみを覆うダクト３で抑制す
るとともに、ダクト３が完全な円筒型の場合に比べて、
航走時の抵抗を減少させるほか、ダクト重量の増加を抑
制することができ、しかもダクト内周面に傾斜して突設
された整流板６によりプロペラ後流中の旋回エネルギー
を効率よく推力に変換することができる。
【００２６】すなわち、整流板６が旋回流７を捕捉する
ように傾斜して設けられているので、上記旋回流７を的
確に捕集し後方へ導く作用が行なわれ、整流板６の全体
としての緩やかな弯曲壁による旋回流流入圧の一部の推
力への変換作用と相まってプロペラ後流における旋回エ
ネルギーが効率よく推力に変換されるのである。また、
ダクト３の内径を、図12に示すように前端から後端へ向
かって縮少させることにより、縮流作用を行なわせて推
力の増強をはかることができるが、このような縮流作用
を行なわせない場合でも、整流板６の存在によりかなり
の効果をあげることができる。
ように傾斜して設けられているので、上記旋回流７を的
確に捕集し後方へ導く作用が行なわれ、整流板６の全体
としての緩やかな弯曲壁による旋回流流入圧の一部の推
力への変換作用と相まってプロペラ後流における旋回エ
ネルギーが効率よく推力に変換されるのである。また、
ダクト３の内径を、図12に示すように前端から後端へ向
かって縮少させることにより、縮流作用を行なわせて推
力の増強をはかることができるが、このような縮流作用
を行なわせない場合でも、整流板６の存在によりかなり
の効果をあげることができる。
【００２７】なお、図５および図６に示したほぼ三日月
形の縦断面をもつ整流板は、上述の各例のいずれにも適
用することができる。
形の縦断面をもつ整流板は、上述の各例のいずれにも適
用することができる。
【００２８】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のダクト付
き舶用プロペラによれば、次のような効果が得られる。 (1) 高速回転するプロペラから後方へ向けて発生する旋
回流が、その遠心力により外周方向へ拡がろうとするの
をダクトにより抑制されるので、ダクト内周面に沿う極
めて強い旋回流が生じようとするが、その旋回流は旋回
流の流入方向と逆向きに傾斜した整流板により直ちに捕
捉されて後方への流れに変換されるようになり、上記整
流板が全体として緩やかな弯曲壁として形成され、しか
も同整流板の上記ダクト内周面への取り付けラインの前
端位置が同取り付けラインの後端位置と比べて上記旋回
流の旋回方向における上流側に設定されているので、同
整流板全体として旋回流流入圧の推力への変換作用が行
なわれることと相まって、プロペラ後流中の旋回エネル
ギーを効率よく推力に変換することができる。 (2) 上記整流板の長手方向に沿う縦断面が、ほぼ三日月
形に形成されている場合は、同整流板に翼としての揚力
を発生して、その前方への成分が推力の増大に寄与する
ようになる。 (3) 上記ダクトの前端縁が上記プロペラ翼よりもやや後
方に配設されている場合は、同ダクトの前後方向の長さ
を大幅に短縮することができ、これによりダクトの受け
る抵抗を減少させることができるほか、ダクト重量の軽
減をはかることができる。 (4) 上記ダクトの前端部が上記プロペラを緩やかに覆う
場合は、プロペラ後流をすべてダクト内に取り込み、上
記整流板によりプロペラ後流中の回転成分を十分に回収
することができる。 (5) 上記ダクトが、上記プロペラの上部のみを緩やかに
覆うように、同ダクトの前端縁を傾斜させて形成されて
いる場合は、プロペラ後流の上方への盛り上がりを抑制
して、ダクト内へのプロペラ後流の取り込みをはかりな
がら、前記整流板による回転流成分の推力への変換が行
なわれ、上記ダクト前端部の下方部分が斜めに切除され
ている分だけ航走時のダクトの抵抗を減少させるほか、
重量の軽減にも寄与することができる。
き舶用プロペラによれば、次のような効果が得られる。 (1) 高速回転するプロペラから後方へ向けて発生する旋
回流が、その遠心力により外周方向へ拡がろうとするの
をダクトにより抑制されるので、ダクト内周面に沿う極
めて強い旋回流が生じようとするが、その旋回流は旋回
流の流入方向と逆向きに傾斜した整流板により直ちに捕
捉されて後方への流れに変換されるようになり、上記整
流板が全体として緩やかな弯曲壁として形成され、しか
も同整流板の上記ダクト内周面への取り付けラインの前
端位置が同取り付けラインの後端位置と比べて上記旋回
流の旋回方向における上流側に設定されているので、同
整流板全体として旋回流流入圧の推力への変換作用が行
なわれることと相まって、プロペラ後流中の旋回エネル
ギーを効率よく推力に変換することができる。 (2) 上記整流板の長手方向に沿う縦断面が、ほぼ三日月
形に形成されている場合は、同整流板に翼としての揚力
を発生して、その前方への成分が推力の増大に寄与する
ようになる。 (3) 上記ダクトの前端縁が上記プロペラ翼よりもやや後
方に配設されている場合は、同ダクトの前後方向の長さ
を大幅に短縮することができ、これによりダクトの受け
る抵抗を減少させることができるほか、ダクト重量の軽
減をはかることができる。 (4) 上記ダクトの前端部が上記プロペラを緩やかに覆う
場合は、プロペラ後流をすべてダクト内に取り込み、上
記整流板によりプロペラ後流中の回転成分を十分に回収
することができる。 (5) 上記ダクトが、上記プロペラの上部のみを緩やかに
覆うように、同ダクトの前端縁を傾斜させて形成されて
いる場合は、プロペラ後流の上方への盛り上がりを抑制
して、ダクト内へのプロペラ後流の取り込みをはかりな
がら、前記整流板による回転流成分の推力への変換が行
なわれ、上記ダクト前端部の下方部分が斜めに切除され
ている分だけ航走時のダクトの抵抗を減少させるほか、
重量の軽減にも寄与することができる。
【図１】本発明の第１実施例としてのダクト付き舶用プ
ロペラをそなえた船舶の要部を破断して示す縦断面図で
ある。
ロペラをそなえた船舶の要部を破断して示す縦断面図で
ある。
【図２】図１の舶用プロペラを覆うダクトを斜め前方か
ら見た斜視図である。
ら見た斜視図である。
【図３】図２のダクトを前方から見た正面図である。
【図４】図２，３のダクトの後面図である。
【図５】図２〜４のダクトの内周における整流板の変形
例を示す平面図である。
例を示す平面図である。
【図６】図５の整流板のＡ−Ａ矢視断面図である。
【図７】ダクト付き舶用プロペラをそなえた模型船につ
いての実験要領を示す側面図である。
いての実験要領を示す側面図である。
【図８】図１の船舶についてダクトを変形させて示す側
面図である。
面図である。
【図９】図１の船舶についてダクトをさらに変形させて
示す側面図である。
示す側面図である。
【図10】図１の船舶についてダクトをさらに変形させて
示す側面図である。
示す側面図である。
【図11】本発明の第２実施例としてのダクト付き舶用プ
ロペラをそなえた船舶の要部を破断して示す側面図であ
る。
ロペラをそなえた船舶の要部を破断して示す側面図であ
る。
【図12】図11のダクト付き舶用プロペラの変形例を示す
側面図である。
側面図である。
１ プロペラ １ａ プロペラ翼 ２ 駆動装置 ３ ダクト ３ａ ダクトの傾斜した前端縁 ４ ブラケット ５ 船体 ６ 整流板 ６ａ 緩やかな弯曲壁 ６ｂ 取り付けライン ７ 旋回流 ８ フック ９ 係止部材 10 コイルバネ式荷重計 11 ワイヤ ａ 取り付けラインの前端位置 ｂ 取り付けラインの後端位置
Claims (5)
- 【請求項１】 複数のプロペラ翼を有し駆動装置により
回転する舶用プロペラにおいて、同プロペラの後流を受
け入れるように後方へ延在するダクトをそなえるととも
に、上記プロペラよりも後方で上記ダクトの内周面に突
設され同ダクトのほぼ長手方向に延在する複数の整流板
をそなえ、同整流板が、上記プロペラの後流の上記ダク
ト内周面に沿う旋回流を捕捉して後方へ案内すべく、同
旋回流の流入方向と逆向きに傾斜して固着され、かつ、
上記旋回流の上記整流板への流入圧の一部を推力に変換
すべく、上記整流板が全体として上記旋回流の旋回方向
へ突出した緩やかな弯曲壁となるように形成されるとと
もに、同整流板の上記ダクト内周面への取り付けライン
の前端位置が同取り付けラインの後端位置と比べて上記
旋回流の旋回方向における上流側に設定されていること
を特徴とする、ダクト付き舶用プロペラ。 - 【請求項２】 請求項１に記載のダクト付き舶用プロペ
ラにおいて、上記整流板の長手方向に沿う縦断面が、そ
の前端および後端において尖端縁をそなえるとともに中
間部に最大肉厚を有するようにほぼ三日月形に形成され
ていることを特徴とする、ダクト付き舶用プロペラ。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載のダクト付き舶
用プロペラにおいて、上記ダクトの前端縁が上記プロペ
ラ翼よりもやや後方に配設されていることを特徴とす
る、ダクト付き舶用プロペラ。 - 【請求項４】 請求項１または２に記載のダクト付き舶
用プロペラにおいて、上記ダクトの前端縁が上記プロペ
ラを緩やかに覆うように配設されていることを特徴とす
る、ダクト付き舶用プロペラ。 - 【請求項５】 請求項１または２に記載のダクト付き舶
用プロペラにおいて、上記ダクトが、上記プロペラの上
部のみを緩やかに覆うように、同ダクトの前端縁を傾斜
させて形成されていることを特徴とする、ダクト付き舶
用プロペラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14092294A JPH07323888A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ダクト付き舶用プロペラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14092294A JPH07323888A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ダクト付き舶用プロペラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07323888A true JPH07323888A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=15279941
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14092294A Pending JPH07323888A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ダクト付き舶用プロペラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07323888A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100840870B1 (ko) * | 2007-03-07 | 2008-06-23 | 이종현 | 선박 추진력 증진장치 |
| KR101065988B1 (ko) * | 2008-08-02 | 2011-09-19 | 박인규 | 선박의 추진 에너지 증가장치 |
| JP2013103717A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Becker Marine Systems Gmbh & Co Kg | 船舶の駆動力要件を低減するための装置 |
| KR101457910B1 (ko) * | 2013-01-17 | 2014-11-04 | 삼성중공업 주식회사 | 후류고정날개를 구비한 선박 |
| KR20160047716A (ko) | 2014-10-23 | 2016-05-03 | 삼성중공업 주식회사 | 추진장치 |
| CN107487429A (zh) * | 2017-08-23 | 2017-12-19 | 北京臻迪科技股份有限公司 | 静叶结构、推进器及水下航行器 |
| CN110920845A (zh) * | 2019-11-14 | 2020-03-27 | 浙江大学 | 一种带c形导叶的全导管式双级吊舱推进器 |
| KR102410673B1 (ko) * | 2021-02-08 | 2022-06-22 | 주식회사 지인 | 림형 추진기 |
| US11827322B2 (en) | 2020-07-16 | 2023-11-28 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Outboard motor |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP14092294A patent/JPH07323888A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100840870B1 (ko) * | 2007-03-07 | 2008-06-23 | 이종현 | 선박 추진력 증진장치 |
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| JP2013103717A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Becker Marine Systems Gmbh & Co Kg | 船舶の駆動力要件を低減するための装置 |
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| CN110920845A (zh) * | 2019-11-14 | 2020-03-27 | 浙江大学 | 一种带c形导叶的全导管式双级吊舱推进器 |
| CN110920845B (zh) * | 2019-11-14 | 2020-11-10 | 浙江大学 | 一种带c形导叶的全导管式双级吊舱推进器 |
| US11827322B2 (en) | 2020-07-16 | 2023-11-28 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Outboard motor |
| KR102410673B1 (ko) * | 2021-02-08 | 2022-06-22 | 주식회사 지인 | 림형 추진기 |
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