JPH0732384Y2 - チルト・トリムシリンダユニット - Google Patents

チルト・トリムシリンダユニット

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JPH0732384Y2
JPH0732384Y2 JP12561488U JP12561488U JPH0732384Y2 JP H0732384 Y2 JPH0732384 Y2 JP H0732384Y2 JP 12561488 U JP12561488 U JP 12561488U JP 12561488 U JP12561488 U JP 12561488U JP H0732384 Y2 JPH0732384 Y2 JP H0732384Y2
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tilt
piston
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cylinder unit
port
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忠昭 丸山
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Showa Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は船舶の船外機に用いるチルト・トリム装置にお
けるチルト・トリムシリンダユニットに関する。
(従来の技術) モータボート等の小型船舶において、船外機を水面上に
上げ下げするためのチルトシリンダと、船外機の角度を
水中で変えることによって船首の上昇により推力方向の
傾斜角度を修正するトリムシリンダとを一体化し、シリ
ンダのストローク域をチルト域とトリム域とに割振るよ
うにした一本のチルト・トリムシリンダユニットを備え
たチルト・トリム装置が知られている。
このようなチルト・トリムシリンダユニットとしては、
例えば第3図に示すように、シリンダ51内にはピストン
52を摺動自在に嵌装し、このピストン52には油室S1から
油室S2側にのみ作動油を流す一方向バルブ53を内蔵し、
またピストン52にはロッド54を装着し、更にシリンダ51
の側部には圧力を一定範囲に抑える図示しないアップブ
ローバルブに連通するポート55を形成して、このポート
55の下側をトリム域、上側をチルト域としてピストンス
トローク域を分割したものが知られている。
このチルト・トリムシリンダユニットにおいては、ピス
トン52がポート55より下方に位置するトリム域ではシリ
ンダ51内の作動油がアップブローバルブに抜けることが
ないので、ロッド54に高スラスト(推力の反力)がかか
ってもその高スラストを受けることができて所要の推力
が維持でき、ピストン52がポート55より上方に位置する
チルト域ではロッド54に高スラストがかかったときには
シリンダ51内の作動油がアップブローバルブに抜けるの
で、高推力時に船外機が大幅にチルト域に入らないよう
にしている。
すなわち、船外機が水面上に露出された場合等、船外機
に加わっていた推進反力が突然なくなることによってチ
ルト動作する時に、それまでシリンダの反ロッド側の油
室に作用していた大きな圧力が低減されるので、船外機
の予期せぬ急激なチルトアップを防ぐことができる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述したチルト・トリムシリンダユニッ
トにおいては、シリンダ内壁にアップブローバルブに連
通するポートを形成しているので、ピストンの外周面に
嵌装したシリンダ内周面との間をシールするピストンリ
ングがポート穴のトバクチによって切断されることがあ
り、またポート穴はシリンダの底部付近に形成するため
にそのトバクチの仕上げ加工も困難である。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本考案は、船体と船外機との間に
配置されたこの船外機を傾動させるピストンロッドを進
退可能に備えた油圧シリンダユニットであって、そのシ
リンダ内のピストンロッドと反対側の油室にはピストン
によって開閉されるポートを開口し、このポートを介し
て同油室内圧力を制限するためのアップブローバルブに
連通することにより、ピストン摺動領域のシリンダ底部
側から所定範囲を超える領域で上記油室に作用する油圧
を制限するようにした船外機用チルト・トリムシリンダ
ユニットにおいて、前記シリンダの底部には前記アップ
ブローバルブに連通するパイプを前記所定範囲に対応す
る高さまで立設して前記ポートを形成するとともに、前
記ピストンの上記底部側には上記パイプに対して液密に
摺接可能な中空部を開口した。
(作用) ピストンがパイプより上方に位置するときには、シリン
ダ内油室はピストン内部からパイプ内部を通じてアップ
ブローバルブに連通し、ピストンが下降してパイプに対
して液密に摺接したときには、ピストンとパイプとの間
が閉塞されるのでシリンダ内油室とアップブローバルブ
との間が遮断される。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本考案にかかるチルト・トリムシリンダユニッ
トを備えたチルト・トリム装置の油圧回路図、第2図は
同装置のチルト・トリムシリンダユニットの要部断面図
である。
チルト・トリムシリンダユニット1は、シリンダ2内に
ピストン3を摺動自在に嵌装し、ピストン3の外周面に
はシールリング4を嵌装してシリンダ2内周面との間を
シールして、シリンダ2内を油室S1及び油室S2の二つの
油室に画成し、またピストン3には油室S1から油室S2へ
のみ作動油を流す一方向バルブ5を内蔵している。
また、ピストン3には他端部を船外機に取付ける中空ロ
ッド6の一端部を螺着し、シリンダ2の底部にはピスト
ンの中空部3aの3内周面に摺接するパイプ7を立設し、
このパイプ7の先端部はテーパ部8を形成して縮径部7a
となし、ピストン3内周面にはパイプ7の外周面に摺接
可能なシールリング9を嵌装し、更にシリンダ2の底部
には油室S2に通じるポート11及びパイプ7内に通じるポ
ート12を形成し、シリンダ2の上端部には油室S1に通じ
るポート13を形成している。
そして、このチルト・トリムシリンダユニット1に対す
る油圧回路は、モータ15によって回転駆動されるポンプ
16の各吐出口は逆止弁17,18及びフィルタ19を介してタ
ンク20に接続するとともに、ポペットバルブ21,22のス
プール23,24で画成された左室及び右室にそれぞれ接続
している。ポペットバルブ21にはチェック弁25を介して
チルト・トリムシリンダユニット1の油室S2に通じるポ
ンプ11に接続し、またポペットバルブ22にはチェック弁
26を介してチルト・トリムシリンダユニット1の油室S1
に通じるポート13に接続している。
またチルト・トリムシリンダユニット1のパイプ7内に
通じるポート12はアップブローバルブ27に接続しこのア
ップブローバルブ27はダウンブローバルブ28及びマニュ
アルバルブ29を介してタンク20に接続して、更にチルト
・トリムシリンダユニット1のポート11はマニュアルバ
ルブ29を介してタンク20に接続し、チルト・トリムシリ
ンダユニット1のポート13はダウンブローバルブ28を介
してタンク20に接続するとともに、マニュアルバルブ29
を介してポート11に接続している。
以上のように構成したチルト・トリム装置の作用につい
て以下に説明する。
まず、モータ15を駆動してポンプ16を正転することによ
って、タンク20からポンプ16に吸引された作動油がポン
プ16からポペットバルブ21,22に圧送されるので、この
作動油圧によってポペットバルブ21のチェック弁25が開
くとともに、作動油圧によってポペットバルブ22のスプ
ール24が移動してチェック弁26が開き、ポンプ16からの
作動油は、ポペットバルブ21のチェック弁25を介しえチ
ルト・トリムシリンダ1のポート11から油室S2に流入
し、チルトシリンダユニット1の油室S1の作動油は、ポ
ート13からポペットバルブ22のチェック弁26を介してポ
ンプ16に戻るため、チルト・トリムシリンダユニット1
のピストン3が上動してロッド6が伸びて船外機が上昇
する。
この場合、チルト・トリムシリンダユニット1のピスト
ン3がパイプ7のテーパ部8に続く縮径部7aより上方す
なわちチルト域に位置するときには、油室S2はパイプ7
外周面とピストン3内周面との間、中空ロッド6内部及
びパイプ7内部を介してポート12を通じてアップブロー
バルブ27に通じた状態になるので、推力による船外機を
下げる方向の反力(スラスト)によって中空ロッド6を
押し下げようとする力が大きくなると、油室S2がアップ
ブローバルブ27に連通しているため、アップブローバル
ブ27が開状態になって油室S2内の作動油をタンク20にリ
ークさせるため、チルト域では高スラストを受けないよ
うになる。
これに対して、チルト・トリムシリンダユニット1のピ
ストン3がパイプ7のテーパ部8より下方すなわちトリ
ム域に位置するときには、ピストン3内周面のシールリ
ング9によってパイプ7外周面との間がシールされた状
態になり、油室S2とアップブローバルブ27との間が遮断
されるので、中空ロッド6に高スラストが加わっても油
室S2内の作動油がリークしないため、高スラストを受け
ることができて、トリム域では高スラストを維持するこ
とができる。
これに対して、ポンプ16を逆転することにって、タンク
20からポンプ16に吸引された作動油がポンプ16からポペ
ットバルブ21,22に圧送されるので、この作動油圧によ
ってポペトバルブ22のチェック弁26が開くとともに、作
動油圧によってポペットバルブ21のスプール23が移動し
てチェック弁25が開き、ポンプ16からの作動油は、ポペ
ットバルブ22のチェック弁27を介してチルト・トリムシ
リンダ1のポート13か油室S1に流入し、チルトシリンダ
ユニット1の油室S2の作動油は、ポート11からポペット
バルブ21のチェック弁25を介してポンプ16に戻るため、
チルト・トリムシリンダユニット1のピストン3が下動
してロッド6が縮んで船外機が下降する。
このようにピストン3が上下動するときに、シリンダ2
の壁部にはアップブローバルブ27に通じるポート穴を形
成していないので、ピストン3外周面に嵌装したシール
リング4が切れるようなことがなくなる。
(考案の効果) 以上に説明したように本考案によれば、シリンダの底部
にはピストン中空部に液密に摺接するパイプを立設し、
このパイプ内をアップブローバルブに連通したので、シ
リンダの壁部にアップブローバルブに通じるポート穴が
なくなり、ピストンのシールリングの損傷を防止するこ
とができるとともに、ポートトバクチの仕上げ加工を不
要になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるチルト・トリムシリンダユニッ
トを備えたチルト・トリム装置の油圧回路図、第2図は
同装置のチルト・トリムシリンダユニットの要部断面
図、第3図は従来のチルト・トリムシリンダユニットの
要部断面図である。 尚、図面中、1はチルト・トリムシリンダユニット、2
はシリンダ、3はピストン、3aは中空部、4はシールリ
ング、6は中空ロッド、7はパイプ、7aは縮径部、8は
テーパ部、12はアップブローバルブに通じるポートであ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体と船外機との間に配置されてこの船外
    機を傾動させるピストンロッドを進退可能に備えた油圧
    シリンダユニットであって、そのシリンダ内のピストン
    ロッドと反対側の油室にはピストンによって開閉される
    ポートを開口し、このポートを介して同油室内圧力を制
    限するためのアップブローバルブに連通することによ
    り、ピストン摺動領域のシリンダ底部側から所定範囲を
    超える領域で上記油室に作用する油圧を制限するように
    した船外機用チルト・トリムシリンダユニットにおい
    て、前記シリンダの底部には前記アップブローバルブに
    連通するパイプを前記所定範囲に対応する高さまで立設
    して前記ポートを形成するとともに、前記ピストンの上
    記底部側には上記パイプに対して液密に摺接可能な中空
    部を開口したことを特徴とするチルト・トリムシリンダ
    ユニット。
JP12561488U 1988-09-26 1988-09-26 チルト・トリムシリンダユニット Expired - Lifetime JPH0732384Y2 (ja)

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JP12561488U JPH0732384Y2 (ja) 1988-09-26 1988-09-26 チルト・トリムシリンダユニット

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Publication Number Publication Date
JPH0245897U JPH0245897U (ja) 1990-03-29
JPH0732384Y2 true JPH0732384Y2 (ja) 1995-07-26

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JP12561488U Expired - Lifetime JPH0732384Y2 (ja) 1988-09-26 1988-09-26 チルト・トリムシリンダユニット

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