JPH07323822A - シートベルト引き締め装置 - Google Patents
シートベルト引き締め装置Info
- Publication number
- JPH07323822A JPH07323822A JP6118959A JP11895994A JPH07323822A JP H07323822 A JPH07323822 A JP H07323822A JP 6118959 A JP6118959 A JP 6118959A JP 11895994 A JP11895994 A JP 11895994A JP H07323822 A JPH07323822 A JP H07323822A
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- Japan
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- elastic member
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 装置全体の構造の簡易化とコンパクト化を実
現したシートベルト引き締め装置を提供する 【構成】 コイルバネ11の一端を支持し、該コイルバ
ネ11の収縮を自在に収納するケーシング12と、前記
コイルバネ11を圧縮状態に保持する板バネ15及びト
リガ16と、トリガ16の内方への移動を規制するカム
17、18と、カム17、18の支点が支持されるピス
トン20と、前記コイルバネ11の伸縮をシートベルト
バックル34に伝えるワイヤ22と、慣性力の作用でト
リガ16の係止および係止解除を制御する質量体19
と、該質量体19の動きを規制するセンシングバネ21
より構成される。
現したシートベルト引き締め装置を提供する 【構成】 コイルバネ11の一端を支持し、該コイルバ
ネ11の収縮を自在に収納するケーシング12と、前記
コイルバネ11を圧縮状態に保持する板バネ15及びト
リガ16と、トリガ16の内方への移動を規制するカム
17、18と、カム17、18の支点が支持されるピス
トン20と、前記コイルバネ11の伸縮をシートベルト
バックル34に伝えるワイヤ22と、慣性力の作用でト
リガ16の係止および係止解除を制御する質量体19
と、該質量体19の動きを規制するセンシングバネ21
より構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の急減速時にシー
トベルトを引き締める引き締め装置に関し、特にコンパ
トな構造の引き締め装置に関するものである。
トベルトを引き締める引き締め装置に関し、特にコンパ
トな構造の引き締め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シートベルト引き締め装置は、シートベ
ルトを急速に引き締めてその緩みを解消し、リトラクタ
のロッキングと相まって乗員の身体保護を図るもので、
近年の装置の小型化の要請に鑑みてコイルバネのバネ力
によりシートベルトバックル等を引き込むものが種々提
案されている。
ルトを急速に引き締めてその緩みを解消し、リトラクタ
のロッキングと相まって乗員の身体保護を図るもので、
近年の装置の小型化の要請に鑑みてコイルバネのバネ力
によりシートベルトバックル等を引き込むものが種々提
案されている。
【0003】例えば特開平5−193443号公報(第
1従来例)、特開平4−317839号公報(第2従来
例)、特開平4−63746号公報(第3従来例)、実
開平5−42013号公報(第4従来例)等である。
1従来例)、特開平4−317839号公報(第2従来
例)、特開平4−63746号公報(第3従来例)、実
開平5−42013号公報(第4従来例)等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートベル
ト引き締め装置は通常、コイルバネを設けた引込み部
と、乗員身体の移動に伴うシートベルトバックルの引き
出しを阻止する逆進防止部とを有している。ここで、上
記第1従来例および第2従来例にはいずれも、鋸歯が噛
合してシートベルトバックルの引き出しを阻止する逆進
防止部が示されているが、引き込み作動後にシートベル
トバックルを再度引出して引締装置を再使用する構造に
ついては示唆されていない。また、第3従来例には逆進
防止部の詳細については示されていない。
ト引き締め装置は通常、コイルバネを設けた引込み部
と、乗員身体の移動に伴うシートベルトバックルの引き
出しを阻止する逆進防止部とを有している。ここで、上
記第1従来例および第2従来例にはいずれも、鋸歯が噛
合してシートベルトバックルの引き出しを阻止する逆進
防止部が示されているが、引き込み作動後にシートベル
トバックルを再度引出して引締装置を再使用する構造に
ついては示唆されていない。また、第3従来例には逆進
防止部の詳細については示されていない。
【0005】第4従来例においては、シートベルト引締
装置を再使用するためのリセット機構が示されている
が、この機構はコイルバネの設置位置とは全く離れたシ
ートバックに近い位置に比較的複雑な構造で設けられ
て、シートバックの前倒と連動するようになっている。
しかし、これでは設置スペース上不利であり、また、リ
セットの度にシートバックを倒す必要があって操作が煩
雑である。
装置を再使用するためのリセット機構が示されている
が、この機構はコイルバネの設置位置とは全く離れたシ
ートバックに近い位置に比較的複雑な構造で設けられ
て、シートバックの前倒と連動するようになっている。
しかし、これでは設置スペース上不利であり、また、リ
セットの度にシートバックを倒す必要があって操作が煩
雑である。
【0006】本発明はかかる従来の問題点を解決するも
ので、装置全体の構造の簡易化とコンパクト化を実現
し、またリセット可能なシートベルト引き締め装置を提
供することを目的とする。
ので、装置全体の構造の簡易化とコンパクト化を実現
し、またリセット可能なシートベルト引き締め装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、主弾性部材の一端を支持し、該主弾性部材
の収縮を自在に収納するケーシングと、収縮状態で配設
された前記主弾性部材と、該主弾性部材の他の一端から
のびてケーシンングに係止されることで前記主弾性部材
を収縮状態に保持し必要に応じて係止状態を解除する規
制部材と、前記主弾性部材の伸縮をシートベルトバック
ルに伝える連結手段と、慣性力の作用で前記規制部材の
係止および係止解除を制御する質量体と、該質量体の動
きを規制する副弾性部材とを具備し、前記規制部材、前
記連結手段、前記質量体及び前記副弾性部材は、前記主
弾性部材の外形内に設けるという技術的手段を採用する
ものであり、また前記質量体に回転可能に保持され、前
記規制部材に係合するレバーを設けてもよい。さらに前
記レバーは、前記質量体の軸方向に回転中心が移動可能
に保持されるようにしてもよい。また、前記レバーの回
転中心が前記弾性部材の径方向の中心をまたぐように構
成してもよい。
成するため、主弾性部材の一端を支持し、該主弾性部材
の収縮を自在に収納するケーシングと、収縮状態で配設
された前記主弾性部材と、該主弾性部材の他の一端から
のびてケーシンングに係止されることで前記主弾性部材
を収縮状態に保持し必要に応じて係止状態を解除する規
制部材と、前記主弾性部材の伸縮をシートベルトバック
ルに伝える連結手段と、慣性力の作用で前記規制部材の
係止および係止解除を制御する質量体と、該質量体の動
きを規制する副弾性部材とを具備し、前記規制部材、前
記連結手段、前記質量体及び前記副弾性部材は、前記主
弾性部材の外形内に設けるという技術的手段を採用する
ものであり、また前記質量体に回転可能に保持され、前
記規制部材に係合するレバーを設けてもよい。さらに前
記レバーは、前記質量体の軸方向に回転中心が移動可能
に保持されるようにしてもよい。また、前記レバーの回
転中心が前記弾性部材の径方向の中心をまたぐように構
成してもよい。
【0008】
【作用】以上の様な構成により、副弾性部材によりその
移動を規制された質量体は、慣性力により、副弾性部材
による付勢力に抗して、移動する。そのため、前記主弾
性部材を圧縮状態に係止していた規制部材が解除され、
前記主弾性部材は伸長し、連結されているシートベルト
バックルが引き締められる。また、質量体に回転可能に
支持されたレバーは、慣性力により質量体が移動するこ
とによって前記主弾性部材を圧縮状態に係止していた規
制部材を解除し、前記主弾性部材は伸長し、連結されて
いるシートベルトバックルが引き締められる。
移動を規制された質量体は、慣性力により、副弾性部材
による付勢力に抗して、移動する。そのため、前記主弾
性部材を圧縮状態に係止していた規制部材が解除され、
前記主弾性部材は伸長し、連結されているシートベルト
バックルが引き締められる。また、質量体に回転可能に
支持されたレバーは、慣性力により質量体が移動するこ
とによって前記主弾性部材を圧縮状態に係止していた規
制部材を解除し、前記主弾性部材は伸長し、連結されて
いるシートベルトバックルが引き締められる。
【0009】
【実施例】本発明における構成を図をもとに説明する。
図1は、本発明のシートベルト引き締め装置が車両のシ
ート側面部に設けられた状態を示しており、シートSに
固定されたバックルプレート32には、逆進防止鉤板3
3が、その長手方向に手動自在に設けられており、その
先端には、シートベルトバックル34が固着されてい
る。逆進防止鉤板33の下方端にはワイヤ22が係合さ
れており、ワイヤ22の他端側には所定の慣性力により
ワイヤ22を引き込む引き込み部10が接続されてい
る。
図1は、本発明のシートベルト引き締め装置が車両のシ
ート側面部に設けられた状態を示しており、シートSに
固定されたバックルプレート32には、逆進防止鉤板3
3が、その長手方向に手動自在に設けられており、その
先端には、シートベルトバックル34が固着されてい
る。逆進防止鉤板33の下方端にはワイヤ22が係合さ
れており、ワイヤ22の他端側には所定の慣性力により
ワイヤ22を引き込む引き込み部10が接続されてい
る。
【0010】逆進防止鉤板33には、その内部に鉤状の
ラチェット部を有する空間が形成されており、ラチェッ
ト部に係合する逆進防止爪36が軸37を中心にラチェ
ット部へ付勢する形で設けられている。付勢力は板バネ
38により生じせしめている。したがって、シトベルト
バックル34は、図中下方向即ち引き締め方向にのみ移
動可能で、引き出す方向へはラチェットと逆進防止爪3
6との係合により阻止されている。
ラチェット部を有する空間が形成されており、ラチェッ
ト部に係合する逆進防止爪36が軸37を中心にラチェ
ット部へ付勢する形で設けられている。付勢力は板バネ
38により生じせしめている。したがって、シトベルト
バックル34は、図中下方向即ち引き締め方向にのみ移
動可能で、引き出す方向へはラチェットと逆進防止爪3
6との係合により阻止されている。
【0011】次に引き込み部10の詳細な構造について
説明する。図2は引き込み部10の横断面図であり、図
3は図2のA−A断面を示す。コイル状の圧縮バネであ
るコイルバネ11は筒状のケーシング12内にその軸方
向に収縮自在に収納されている。コイルバネ11の一端
はケーシング12と一体に固定されたプレート13に接
触、支持されており、コイルバネ11の他の一端は、ホ
ルダ14に当接しており、ホルダ14にはその一端に板
バネ15のフランジ部15aが接しており、フランジ1
4を貫通する形で、軸方向に延設される2枚の板バネ部
が設けられており、図中右方向へ向けて、ゆるやかな広
がりを持ってプレート13を貫通している。板バネ部先
端には突起状のトリガ16がかしめられており、トリガ
16の一方の肩部がプレート13の端面に係止してい
る。さらにトリガ16の先端には、C型状のカム17、
18の先端部がそれぞれ当接している。これにより、ト
リガ16の肩部がプレート13の端面に係止することに
より、板バネ15の軸方向への移動が規制されるため、
図2のようにコイルバネ11を収縮状態に保持する。こ
の時コイルバネ11の力により板バネ15が径方向内側
にたわむ力が生じるが、その先端部が、カム17、18
により支持されているため、そのままの位置が維持され
る。板バネ15の内周部付近には、軸方向に延びる略円
筒状の質量体19が設けられておりその外周はコイルバ
ネ11の内周面にほぼ接する付近まであり、板バネ15
の2つの板バネ部が通過するための溝がそれぞれ形成さ
れている。さらにトリガ16の内方向で、質量体19の
中心軸付近には軸方向に円筒状の空間部が形成されてお
り、その空間部を軸方向に摺動する形でピストン20が
挿入されている。ピストン20と質量体19との間には
弱い圧縮バネ25が設けられており、図中右方向へピス
トン20を付勢されている。質量体19は、軸方向に移
動可能に収納されており、質量体19の左端付近と、フ
ランジ14との間に圧縮バネであるセンシングバネ21
が挿入されており、軸方向に所定の付勢力を与えてい
る。
説明する。図2は引き込み部10の横断面図であり、図
3は図2のA−A断面を示す。コイル状の圧縮バネであ
るコイルバネ11は筒状のケーシング12内にその軸方
向に収縮自在に収納されている。コイルバネ11の一端
はケーシング12と一体に固定されたプレート13に接
触、支持されており、コイルバネ11の他の一端は、ホ
ルダ14に当接しており、ホルダ14にはその一端に板
バネ15のフランジ部15aが接しており、フランジ1
4を貫通する形で、軸方向に延設される2枚の板バネ部
が設けられており、図中右方向へ向けて、ゆるやかな広
がりを持ってプレート13を貫通している。板バネ部先
端には突起状のトリガ16がかしめられており、トリガ
16の一方の肩部がプレート13の端面に係止してい
る。さらにトリガ16の先端には、C型状のカム17、
18の先端部がそれぞれ当接している。これにより、ト
リガ16の肩部がプレート13の端面に係止することに
より、板バネ15の軸方向への移動が規制されるため、
図2のようにコイルバネ11を収縮状態に保持する。こ
の時コイルバネ11の力により板バネ15が径方向内側
にたわむ力が生じるが、その先端部が、カム17、18
により支持されているため、そのままの位置が維持され
る。板バネ15の内周部付近には、軸方向に延びる略円
筒状の質量体19が設けられておりその外周はコイルバ
ネ11の内周面にほぼ接する付近まであり、板バネ15
の2つの板バネ部が通過するための溝がそれぞれ形成さ
れている。さらにトリガ16の内方向で、質量体19の
中心軸付近には軸方向に円筒状の空間部が形成されてお
り、その空間部を軸方向に摺動する形でピストン20が
挿入されている。ピストン20と質量体19との間には
弱い圧縮バネ25が設けられており、図中右方向へピス
トン20を付勢されている。質量体19は、軸方向に移
動可能に収納されており、質量体19の左端付近と、フ
ランジ14との間に圧縮バネであるセンシングバネ21
が挿入されており、軸方向に所定の付勢力を与えてい
る。
【0012】ピストン20は、その中心軸をワイヤ22
が貫通するとともに、中心軸より上下にオフセットした
位置にカム17、18の支点部17a,18aが挿入さ
れるための穴部が水平方向に穿設されており、カム1
7、18はそれぞれこの穴部を旋回軸として旋回する。
ワイヤ22の一端はフランジ14を貫通し、その先端部
をワイヤ22の径よりも大きいフランジ部を形成して板
バネ15のフランジ部15aに当接している。他の一端
は質量体19の内部を経てケーシング外へ伸び、図1に
示す逆進防止鉤板33に係合している。ケーシング12
の一端には穴のあいたキャップ23が固定されており、
他の一端はカバー24で覆われており、中心軸をワイヤ
22が通過可能に貫通孔が設けられているとともにワイ
ヤ22の被覆部の一端がカバー24に固着されている。
が貫通するとともに、中心軸より上下にオフセットした
位置にカム17、18の支点部17a,18aが挿入さ
れるための穴部が水平方向に穿設されており、カム1
7、18はそれぞれこの穴部を旋回軸として旋回する。
ワイヤ22の一端はフランジ14を貫通し、その先端部
をワイヤ22の径よりも大きいフランジ部を形成して板
バネ15のフランジ部15aに当接している。他の一端
は質量体19の内部を経てケーシング外へ伸び、図1に
示す逆進防止鉤板33に係合している。ケーシング12
の一端には穴のあいたキャップ23が固定されており、
他の一端はカバー24で覆われており、中心軸をワイヤ
22が通過可能に貫通孔が設けられているとともにワイ
ヤ22の被覆部の一端がカバー24に固着されている。
【0013】次に引き込み装置の作動について説明す
る。図2は、初期状態を示し、引き込み部10のコイル
バネ11は圧縮状態に維持されている。この状態で車両
の急減速等により質量体19に慣性力が作用すると質量
体19はセンシングバネ21に抗して、圧縮するように
図中左方向へ移動する。これに伴い、質量体19に保持
されているピストン20およびカム17、18の回転中
心17a、18aもともに移動する。カム17、18に
はコイルバネ11の力によりトリガ16を介して径方向
内側への力が作用しているため、慣性力が設定値より大
きくなりカムの回転中心17A、18Aが軸線に垂直位
置より左側までくると、カム17、18の傾きによりさ
らに左側に押込む力が働く。(図4)これにより、カム
17、18はピストン20を押込みながら倒れ込み、ト
リガ16のささえを解除する。すると、トリガ16は径
方向内側に移動し、係止状態を解除する。係止を解除さ
れたコイルバネ11はホルダ14、板バネのフランジ部
15Aを介してワイヤ22を左端まで引き込む。(図
5)これにより、ワイヤ22の他の端に接続されたシー
トベルトバックル34が急速に引き込まれシートベルト
を引き締める。
る。図2は、初期状態を示し、引き込み部10のコイル
バネ11は圧縮状態に維持されている。この状態で車両
の急減速等により質量体19に慣性力が作用すると質量
体19はセンシングバネ21に抗して、圧縮するように
図中左方向へ移動する。これに伴い、質量体19に保持
されているピストン20およびカム17、18の回転中
心17a、18aもともに移動する。カム17、18に
はコイルバネ11の力によりトリガ16を介して径方向
内側への力が作用しているため、慣性力が設定値より大
きくなりカムの回転中心17A、18Aが軸線に垂直位
置より左側までくると、カム17、18の傾きによりさ
らに左側に押込む力が働く。(図4)これにより、カム
17、18はピストン20を押込みながら倒れ込み、ト
リガ16のささえを解除する。すると、トリガ16は径
方向内側に移動し、係止状態を解除する。係止を解除さ
れたコイルバネ11はホルダ14、板バネのフランジ部
15Aを介してワイヤ22を左端まで引き込む。(図
5)これにより、ワイヤ22の他の端に接続されたシー
トベルトバックル34が急速に引き込まれシートベルト
を引き締める。
【0014】つぎに、作動した引き締め装置を初期状態
に戻すリセット方法について説明する。作動後、図1に
示す逆進防止爪36を内方へ挟み込むと、その先端部に
形成された鉤状の突起部が、逆進防止鉤板33に形成さ
れているラチェットより外れる。その状態でシートベル
トバックル34及び逆進防止鉤板33は、上方へ向けて
引き出すことが可能となり、その引き出し動作とともに
ワイヤ22が引き締め部10より引き出されることにな
る。
に戻すリセット方法について説明する。作動後、図1に
示す逆進防止爪36を内方へ挟み込むと、その先端部に
形成された鉤状の突起部が、逆進防止鉤板33に形成さ
れているラチェットより外れる。その状態でシートベル
トバックル34及び逆進防止鉤板33は、上方へ向けて
引き出すことが可能となり、その引き出し動作とともに
ワイヤ22が引き締め部10より引き出されることにな
る。
【0015】この引き出し操作によりコイルバネ11が
押し縮められるとともに質量体19、ピストン20等も
図中右方向へ移動し、ピストン20がカバー24の端面
に当接し、トリガ16の右端部がカム17、18に当接
する(図6)。さらに、引き戻すとトリガ16がカム1
7、18を右方向へ押し、カム17、18はカバー24
の端面24Aを角部を中心にピストン20を押込みなが
ら回転し、トリガ16の右方向への移動を可能とする。
これにより、トリガ16はプレート13の右側に入り込
み径方向外側に広がることで係止される(図7)。さら
に、弱いバネ22によりピストン20が押し戻され、カ
ム17、18が回転しトリガ16の下面に入り込み、初
期状態(図2)に復帰する。
押し縮められるとともに質量体19、ピストン20等も
図中右方向へ移動し、ピストン20がカバー24の端面
に当接し、トリガ16の右端部がカム17、18に当接
する(図6)。さらに、引き戻すとトリガ16がカム1
7、18を右方向へ押し、カム17、18はカバー24
の端面24Aを角部を中心にピストン20を押込みなが
ら回転し、トリガ16の右方向への移動を可能とする。
これにより、トリガ16はプレート13の右側に入り込
み径方向外側に広がることで係止される(図7)。さら
に、弱いバネ22によりピストン20が押し戻され、カ
ム17、18が回転しトリガ16の下面に入り込み、初
期状態(図2)に復帰する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
構成部品をコイルバネ11の外径内に組み込むことで非
常にコンパクトな構成を実現している。さらに、カム1
7、18の回転による規制手段を解除を行う構造とする
ことで、部品間の接触摩擦係数μの影響を受けにくくす
ることができ、慣性力の作動誤差を小さくし、精度の高
い作動を実現できる。また、カム17、18を軸中心を
またぐ形に構成することでレバー比を大きくすることが
でき、小さな質量体で作動させることができ、さらにコ
ンパクト化が実現できる。また、レバーの回転中心を軸
方向に移動可能とすることで、大きな質量体19が動き
出す前に、レバーの作動を実施することができるため、
トリガ16の係止が解除されるまでの時間を短縮するこ
とが可能となる。
構成部品をコイルバネ11の外径内に組み込むことで非
常にコンパクトな構成を実現している。さらに、カム1
7、18の回転による規制手段を解除を行う構造とする
ことで、部品間の接触摩擦係数μの影響を受けにくくす
ることができ、慣性力の作動誤差を小さくし、精度の高
い作動を実現できる。また、カム17、18を軸中心を
またぐ形に構成することでレバー比を大きくすることが
でき、小さな質量体で作動させることができ、さらにコ
ンパクト化が実現できる。また、レバーの回転中心を軸
方向に移動可能とすることで、大きな質量体19が動き
出す前に、レバーの作動を実施することができるため、
トリガ16の係止が解除されるまでの時間を短縮するこ
とが可能となる。
【図1】本発明の引き締め装置をシートに取り付けた状
態を示す図。
態を示す図。
【図2】本発明におけるシートベルト引き締め装置の引
き締め部の内部構造を示す横断面図。
き締め部の内部構造を示す横断面図。
【図3】図2におけるA−A断面図。
【図4】引き締め部の作動直後の状態を示す断面図。
【図5】引き締め部の作動後の状態を示す断面図。
【図6】シートベルトバックルを引き戻したときの引き
締め部の状態を示す断面図。
締め部の状態を示す断面図。
【図7】シートベルトバックルを引き戻したときの引き
締め部の状態を示す断面図。
締め部の状態を示す断面図。
10 引き締め部 11 コイルバネ 12 ケーシング 15 板バネ 16 トリガ 17、18 カム 19 質量体 20 ピストン 21 センシングバネ 22 ワイヤ 32 バックルプレート 33 逆進防止鉤板 34 シートベルトバックル 36 逆進防止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 糀谷 睦雅 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 主弾性部材の一端を支持し、該主弾性部
材の収縮を自在に収納するケーシングと、収縮状態で配
設された前記主弾性部材と、該主弾性部材の他の一端か
らのびてケーシンングに係止されることで前記主弾性部
材を収縮状態に保持し必要に応じて係止状態を解除する
規制部材と、前記主弾性部材の伸縮をシートベルトバッ
クルに伝える連結手段と、慣性力の作用で前記規制部材
の係止および係止解除を制御する質量体と、該質量体の
動きを規制する副弾性部材とを具備し、前記規制部材、
前記連結手段、前記質量体及び前記副弾性部材は、前記
主弾性部材の外形内に設けられていることを特徴とする
シートベルト引き締め装置。 - 【請求項2】 前記質量体に回転可能に保持され、前記
規制部材に係合するレバーを設けたことを特徴とする請
求項1記載のシートベルト引き締め装置。 - 【請求項3】 前記レバーは、前記質量体の軸方向に回
転中心が移動可能に保持されること特徴とする請求項2
記載のシートベルト引き締め装置。 - 【請求項4】 前記レバーの回転中心が前記弾性部材の
径方向の中心をまたぐように構成されたこと特徴とする
請求項3記載のシートベルト引き締め装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6118959A JPH07323822A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートベルト引き締め装置 |
US08/455,915 US5762372A (en) | 1994-05-31 | 1995-05-31 | Seat belt tensioner |
DE69503707T DE69503707T2 (de) | 1994-05-31 | 1995-05-31 | Gurtstraffer |
EP95108399A EP0685372B1 (en) | 1994-05-31 | 1995-05-31 | Seat belt tensioner |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6118959A JPH07323822A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートベルト引き締め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07323822A true JPH07323822A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14749516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6118959A Withdrawn JPH07323822A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | シートベルト引き締め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07323822A (ja) |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP6118959A patent/JPH07323822A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |