JPH0732287A - アームの移動方向案内装置とアームの移動方向案内方法 - Google Patents

アームの移動方向案内装置とアームの移動方向案内方法

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JPH0732287A
JPH0732287A JP20190393A JP20190393A JPH0732287A JP H0732287 A JPH0732287 A JP H0732287A JP 20190393 A JP20190393 A JP 20190393A JP 20190393 A JP20190393 A JP 20190393A JP H0732287 A JPH0732287 A JP H0732287A
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JP
Japan
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arm
groove
cam
guide
take
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JP20190393A
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English (en)
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Morio Tominaga
守雄 富永
Akira Kimura
明 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 案内用の溝にそってアームを直線移動する際
に、アームの直線移動を補助して、円滑にアームを直線
移動することができるアームの移動方向案内装置を提供
すること。 【構成】 直線用の溝にそってアームが直線移動する際
に、上記アームにかみ合って上記アームの移動方向を上
記直線案内用の溝の方向に規制して案内するための直線
状のガイド部材を備えるアームの移動方向案内装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線案内用の溝にそっ
てアームを直線移動する際に、アームの直線移動を補助
して案内するためのアームの移動方向案内装置とアーム
の移動方向案内方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機は、たとえば移動型と
固定型を備える。この移動型と固定型の間で成形された
成形品は、移動型が固定型から離れる時に、ロボットで
ある取り出し機により、移動型から取り出すようになっ
ている。
【0003】具体的には、この種の取り出し機は、たと
えば成形品を着脱自在に保持するスイング式のアームを
備えている。このスイング式のアームは、移動型を固定
型から離して成形品を取り出す際にある方向にスイング
もしくは回転して、これらの移動型と固定型の間に進入
して成形品を保持し、そして逆方向にスイングして成形
品を移動型と固定型の間から取り出すようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような取り出し機
では、スイング式のアームに複雑な取り出し動作を行わ
せるために、たとえば円筒カムを用いることが考えられ
る。この円筒カムを用いる場合には、たとえばスイング
式のアームにカムフォロワーを設けるとともに、円筒カ
ムの内面側に複数のカム溝を形成するのである。このカ
ムフォロワーは、これらのカム溝にそって案内される。
スイング式のアームに複雑な取り出し動作を行わせるた
めに、これらのカム溝は、直線型のカム溝や、曲線型の
カム溝が必要となる。
【0005】しかし、円筒カムの内面側にこれらのカム
溝を精度よく形成するのが難しく、直線型のカム溝にカ
ムフォロワーを案内して、円滑にスイング式のアームを
直線移動するのが難しい。もし、円滑にスイング式のア
ームを直線移動するためには、精密なカム溝を円筒カム
に形成しなければならず、大幅なコスト高が避けられな
いという問題がある。
【0006】本発明は上記問題を解決するために、アー
ムを案内用の溝で直線移動する際に補助して、円滑にア
ームを直線移動することができる、アームの移動方向案
内装置とアームの移動方向案内方法を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明にあ
っては、直線案内用の溝にそってアームが直線移動する
際に、上記アームにかみ合って上記アームの移動方向を
上記直線案内の溝の方向に合うように規制して案内する
ための直線状のガイド部材を備えるアームの移動方向案
内装置により、達成される。
【0008】本発明では、好ましくは前記直線案内用の
溝はカム溝であり、前記アームにはこのカム溝に案内さ
れるカムフォロワーを備える。また、本発明では、好ま
しくは前記カム溝は、円筒カムに形成されている。ま
た、この目的は、本発明にあっては、直線案内用の溝に
そってアームを直線移動する際に、上記アームの移動方
向を直線状のガイド部材により規制して案内するアーム
の移動方向案内方法により、達成される。
【0009】
【作用】上記構成によれば、直線案内用の溝にそってア
ームを直線移動する際に、アームの移動方向を、直線状
のガイド部材により規制して案内する。この場合に、ア
ームは、直線案内用の溝と、直線状のガイド部材とによ
り直線的に案内される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0011】図1は、本発明のアームの移動方向案内装
置の好ましい実施例を備える取り出しロボットの実施例
を示す図であり、図2は図1の取り出しロボットの側面
図である。図1と図2における取り出しロボット290
は、この例では射出成形機10において成形される成形
品Fを取り出すために用いられている。
【0012】まず射出成形機10について説明する。射
出成形機10は、可動盤12と固定盤14を有してい
る。可動盤12は可動型2を備えていて、固定盤14は
固定型4を備えている。この可動盤12は、駆動手段1
30により第1方向である矢印Z方向に移動可能であ
る。
【0013】一方、固定型4には、図示しない通路が形
成されていて、この通路を通して成形しようとする材料
を、可動型2と固定型4の間のキャビティ16に注入す
ることができる。
【0014】成形品Fとしては、たとえばディスク状の
成形品であり、たとえば光ディスク、光磁気ディスクの
ような回転型情報記録媒体として用いられる。
【0015】次に、取り出しロボット90について説明
する。図1と図2において、取り出しロボット90は、
対象物である成形品Fを着脱自在に保持する保持手段と
しての取り出しアーム100と、この取り出しアーム1
00を移動することにより成形品Fを成形機10の移動
型2から取り出すための移動手段92と、可動盤12の
位置を検出するための位置センサ60と、そして制御装
置20を備えている。この取り出しアーム100はスイ
ングアームともいう。
【0016】まず、取り出しアーム100について説明
する。図1と図2に示すように、この取り出しアーム1
00は、ナット50と、基部101と、延長部分102
と、そして取り出しヘッド104を備えている。
【0017】図2に示すように、この延長部分102
は、基部101に対して、所定角度傾いて形成されてい
る。延長部分102の先端部には、成形品Fを着脱可能
に保持する取り出しヘッド104を備えている。この取
り出しヘッド104は、たとえば真空吸着により成形品
Fを着脱自在に保持することができるようになってい
る。
【0018】また、基部101は、ナット50に直接固
定もしくは固着されている。このナット50は、後で説
明するボールスクリュー45に対してかみ合うようにな
っている。
【0019】次に、移動手段92について説明する。図
1と図2に示すように、移動手段92は、上述したよう
に、移動型2から成形品Fを移動し、もしくは外して別
の所に移すためのものである。移動手段92は、駆動部
110を備えている。この駆動部110を駆動すること
により、取り出しアーム100を第1方向Zに沿って直
線移動し、しかも第2方向Eに沿ってスイングもしくは
回転もしくは揺動して移動することができるようになっ
ている。
【0020】移動手段92は、図1に示すように、取り
出しアーム100をZ方向(第1方向)にそって、所定
のストロークS分移動するとともに、この移動手段92
は、図2に示すように、取り出しアーム100を回転方
向E(第2方向)に所定のスイング角αだけスイング、
もしくは回転あるいは揺動することができるようになっ
ている。
【0021】このようにして、移動手段92は、取り出
しアーム100を第1方向Zに直線移動し、かつ第2方
向Eに回転移動することにより、成形品Fを可動型2か
ら取り出すことができるようになっている。
【0022】移動手段92の駆動部110は、次のよう
な構成となっている。モータ40の出力軸41にはプー
リ42が固定されていて、このプーリ42ともう1つの
プーリ43の間にベルト44が設定されている。プーリ
43には、ボールスクリュー45が連結されていて、モ
ータ40を駆動することにより、このボールスクリュー
45を矢印R方向に回転することができる。このボール
スクリュー45はボールネジともいう。ボールスクリュ
ー45の回転方向は、言い換えればボールスクリュー4
5の左端からみて反時計方向である。
【0023】このボールスクリュー45の一端部側と他
端部側は、サポート部材46,47により支持されてい
る。図1に示すように、保持手段である取り出しアーム
100のナット50は、このボールスクリュー45に直
接かみ合っている。このボールスクリュー45は、取り
出しアーム100とナット50を第1方向Zにそって直
線移動して案内する第1ガイド手段である。
【0024】このボールスクリュー45を、ボールスク
リュー45の左端からみて反時計方向に回転すると、取
り出しアーム100と一体となっているナット50を、
図1において左側に第1方向Zにそって移動することが
できるようになっている。
【0025】ナット50には、上述した取り出アーム1
00の基部101が固定されている。さらに、このナッ
ト50には支持部材52が固定されていて、この支持部
材52にはカムフォロワー54が設定されている。
【0026】円筒カム60aは、ボールスクリュー45
に平行に配置されている。図1と図4に示すように、円
筒カム60aには、第1のカム溝62と、第2のカム溝
150が形成されている。第1のカム溝62と、第2の
カム溝150には、カムフォロワー54が案内されるよ
うになっている。この第1のカム溝62は、図1に特に
示すように、第1カム溝案内部70と第2カム溝案内部
72を有している。
【0027】第1カム溝案内部70は、図1に示すよう
に、左斜め下方向に向けて形成されている。また、第2
カム溝案内部72は、図1に示すように、水平方向もし
くはボールスクリュー45に平行な方向に形成されてい
る。これらの第1カム溝案内部70と第2カム溝案内部
72は、接続部73を介して滑らかに接続されている。
また、第2のカム溝150は、第2カム溝案内部72
と、ボールスクリュー45に対して平行に形成されてい
る。
【0028】次に、円筒カムのカム溝切り換え装置20
0を、図4ないし図6を参照して説明する。図4に示す
ように、第1のカム溝62と、第2のカム溝150の交
わる部分151には、円筒カムのカム溝切り換え装置2
00が設けられている。
【0029】図4と図5に示すこの円筒カムのカム溝切
り換え装置200は、経路の切り換え部材152と、駆
動手段156を備えている。経路の切り換え部材152
は、第1のカム溝62と、第2のカム溝150の溝幅に
対応する案内溝154を備えている。この案内溝154
には、カムフォロワー54を入れることができる。
【0030】また、駆動手段156は、図4と図6に示
すように、この経路の切り換え部材152を、矢印V方
向に所定角度G回転することができる、たとえばロータ
リアチュエータである。
【0031】次に、図1と図2と、そして図9を参照し
て、スイングアームの移動方向案内装置300について
説明する。特に、図9に示すように、このスイングアー
ムの移動方向案内装置300は、2本の直線状のガイド
部材170,172と、スイングアーム100の案内規
制部310から構成されている。
【0032】ガイド部材170,172は、図2と図9
に示すように、ボールスクリュー45と平行になってい
て、これらのガイド部材170,172の各一端は、そ
れぞれ固定部分に対して固定されている。また、ガイド
部材170,172の各挿入端320、322は、図1
と図9において右方向に向いている。
【0033】スイングアーム100の案内規制部310
は、規制穴100Sと、この規制穴100Sに設定され
たたとえばゴム製のブッシュ100Tからなる。このブ
ッシュ100T内には、ガイド部材170もしくはガイ
ド部材172が挿入されるようになっている。このよう
に、直動リニアガイド用ボールブッシュ100Tを設け
ることにより、挿入端320,322ではスイングアー
ム100の回転方向へのガタが全くなく、成形品Fの射
出成形機からの取り出しや、成形品Fの後工程への受渡
しが、信頼性高く行える。また、直動リニアガイド用ボ
ールブッシュ100Tを使っていることにより、アーム
とピンとの金属摺動に任せるのではないので、摩擦によ
る精度の低下を防ぐことができる。
【0034】次に、上記位置センサ60は、たとえばリ
ニアエンコーダ等の直線型の位置を検出するセンサであ
る。つまり、位置センサ60は、固定型4を基準として
可動型2の位置を検出できるようになっている。
【0035】制御装置20は、可動盤12の駆動手段1
30とモータ40に接続されていて、駆動部130とモ
ータ40と、そして図4の駆動手段156を制御するよ
うになっている。また、位置センサ60は、制御装置2
0に接続されていて、位置センサ60により得られる可
動型2の位置情報は、制御装置20に与えるようになっ
ている。
【0036】動作 次に、上述した実施例における動作例を、図3のフロー
チャートに示すステップST1ないしステップST12
に基づいて説明する。まず、ステップST1おいては、
図1の可動盤12と固定盤14が閉まっている。この時
に、樹脂がキャビティに注入されて、成形品Fが成形さ
れる。
【0037】また、可動盤12と固定盤14が閉まって
いる時には、取り出しアーム100は、図1と図2に示
すように、2点鎖線で示す初期位置であるポジションA
に位置している。この初期状態では、図1のカムフォロ
ワー54は、第1のカム溝62の第1カム溝案内部70
に位置している。すなわち、図7に示すように、経路の
切り換え部材152の案内溝154は、第1カム溝案内
部70に対応して向いている。そして、カムフォロワー
54が案内溝154に位置している。この初期状態で
は、図10に示すように、規制穴100Sには、図9の
ガイド部材170の挿入端320は挿入されていない。
【0038】制御装置20の指令により、駆動手段13
0が駆動されると、可動盤12が固定盤14から離れ始
める(ステップST2)。このように可動盤12が固定
盤14から離れ始めると、位置センサ60がエンコーダ
値をパルス出力する。したがって、制御装置20は、位
置センサ60から可動盤12の位置情報であるエンコー
ダ値を得る。
【0039】一方、制御装置20の指令により、駆動手
段130が駆動されるのと同時もしくは異なる時に、モ
ータ40が駆動されて、モータ40の回転力は、2つの
プーリ42,43とベルト44を介して、ボールスクリ
ュー45に伝達されて、ボールスクリュー45が図1の
矢印R方向に回転する。そして、制御装置20は、位置
センサ60により検出された可動型2に位置情報から、
取り出しアーム100を移動したい目標位置である目標
値を算出する(ステップST3)。
【0040】この目標値に基づいて、制御装置20は、
モータ40にサーボ制御信号を与えて、目標値に対応す
る回転角だけモータ40をサーボ制御駆動する(ステッ
プST4)。このモータ40のサーボ制御駆動により、
ボールスクリュー45が図1のR方向に回転する。した
がって、取り出しアーム100とナット52は、図1の
第1方向である左方向(矢印Z方向)にそって移動して
ポジションAの状態からポジションBの方向に進むとと
もに、取り出しアーム100とナット52は、図2にお
いて第2方向Eである時計方向にそって、ポジションA
の状態からポジションBの方向に回転する。
【0041】この際に、カムフォロワー54は、図7の
第1カム溝案内部70から接続部73を経て第2カム溝
案内部72側に移動する。つまり、図1においては、カ
ムフォロワー54は右上から左下方向へ移動する。これ
により、図11に示すように、スイングアーム100は
起立している。ただし、この時は図11に示すように、
まだ規制穴100Sには、図9のガイド部材170の挿
入端320は挿入されていない。
【0042】そして、カムフォロワー54は、接続部7
3を経て直線状の第2カム溝案内部72に入った後に、
図12に示すように、図9のガイド部材170の挿入端
320が規制穴100Sに挿入される。そして、カムフ
ォロワー54が直線状の第2カム溝案内部72に案内さ
れて移動している間、スイングアーム100の規制穴7
2には、ガイド部材170が挿入されている。
【0043】このために、取り出しアームともいうスイ
ングアーム100は、直線状の第2カム溝案内部72
と、このガイド部材170とによって、図1の左方向に
そって安定して直線移動が行える。しかもたとえ、直線
状の第2カム溝案内部72の成形精度が比較的低くて
も、ガイド部材170により、スイングアーム100を
確実に直線移動することができる。このようにスイング
アーム100が直線移動するときには、取り出しアーム
100とナット50は、スイングもしくは回転せず、図
1の第1方向である左方向(矢印Z方向)に移動するの
みであり、取り出しアーム100とナット50は、図1
のポジションCに移動する。
【0044】このあと、取り出しヘッド104は、図1
に示すように可動型2へ接近し、取り出しヘッド104
が成形品Fに接触すると(ステップST5)、図示しな
いエジェクトピンが動作して成形品Fを可動型2から排
出する(ステップST6)。そうでなく、取り出しヘッ
ド104が成形品Fが到着していない場合には、ステッ
プST3に戻る。この排出された成形品Fは、取り出し
ヘッド104側に吸着して保持される(ステップST
7)。
【0045】成形品Fが取り出しヘッド104側に吸着
して保持されたことが確認されると、制御装置20は、
駆動手段130に信号を与えて、可動盤12を固定盤1
4側に移動して成形機10を閉じ始める(ステップST
8)。可動盤12が固定盤14側に移動して成形機10
が閉じ始めると、位置センサ60からエンコーダ値であ
る可動盤12の位置情報が制御装置20に与えられる。
【0046】制御装置20は、この位置情報から、取り
付けアーム104とナット50を移動したい目標位置に
対応する目標値を算出する(ステップST9)。そし
て、制御装置20は、駆動手段130にサーボ位置制御
信号を与えて、モータ40をサーボ位置制御(ステップ
ST10)する。
【0047】このサーボ位置制御信号によりモータ40
が逆回転されると、取り出しアーム100とナット50
は、上述したのとは逆の順序をたどる。すなわち、図1
のカムフォロワー54は、第2カム溝案内部72から接
続部73を経て第1カム溝案内部70に移動する。つま
り、図1においては、カムフォロワー54は直線移動し
てそして左下から右上方向へ移動する。
【0048】このように取り出しアーム100が元にも
どる際に、図1のカムフォロワー54が第2カム溝案内
部72にそって直線移動している場合には、やはりスイ
ングアーム100は、直線状の第2カム溝案内部72
と、このガイド部材170とによって、図1の右方向に
そって安定して直線移動が行える。しかもたとえ、直線
状の第2カム溝案内部72の成形精度が比較的低くて
も、ガイド部材170により、スイングアーム100を
確実に直線移動することができる。
【0049】なお、カムフォロワー54が第2カム溝案
内部72により案内されている間は、取り出しアーム1
00は、図1の右方向にのみ移動し、スイングもしくは
回転はしない。
【0050】図7においてカムフォロワー54が第2カ
ム溝案内部72から接続部73に移動すると、図13に
示すように、ガイド部材170の挿入端320は規制穴
100Sから離れる。これにより、スイングアーム10
0はガイド部材170から開放される。
【0051】カムフォロワー54が第1カム溝案内部7
0に案内されると、取り出しアーム100は、さらに図
1の右方向に移動するとともに、図1と図2のポジショ
ンBからポジションAの方向に回転動作を行う。スイン
グアーム100は、図14に示すように水平状態にな
る。この状態では、図9のガイド部材172の挿入端3
22は、図14に示すように、まだ規制穴100Sには
挿入されていない。また、図7に示すように、カムフォ
ロワー54は経路の切り換え部材152の案内溝154
に位置されている。
【0052】このようにして、取り出しアーム100の
取り出しヘッド104は、成形品Fを保持したままで、
可動型2と固定型4の間から出て、取り出しアーム10
0がポジションAに到着する。
【0053】次に、図4の制御装置20の指令により駆
動手段156が駆動されて、図6に示すように、経路の
切り換え部材152の案内溝154が第2のガイド溝1
50側に切り換えられる。
【0054】そして、再び図1の制御装置20の指令に
よりモータ40が駆動して、ボールスクリュー45が矢
印R方向に回転される。これにより、図6においてカム
フォロワー54が第2のガイド溝150にそって、図1
の左方向に案内されるとともに、図15に示すようにガ
イド部材172の挿入端322がスイングアーム100
の規制穴100Sに挿入される。すなわち、スイングア
ーム100は、図15に示すように、第2のガイド溝1
50と、ガイド部材172とにより、確実にかつ円滑に
直線移動される。
【0055】図1においてカムフォロワー54が第2の
ガイド溝150の所定位置に達すると、図1の取り出し
ヘッド104から成形品Fを外して、この成形品Fは所
定の図示しない収納部に収められる。
【0056】このように、成形機10の可動盤12が閉
じたら(ステップST11)、成形品Fを取り出しアー
ム100から排出して(ステップST12)、一連の取
り出し動作が終了する。このあとに再び、上述した一連
の取り出し動作を行うときには、切り換え部材152を
図6に示す状態から図7に示す状態に回転して切り換え
ることにより、カムフォロワー54を第2のガイド溝1
50から第1のガイド溝62側に再び円滑に案内するこ
とができる。
【0057】本発明の実施例では、いわゆる取り出しア
ーム100を直接ボールスクリューもしくはボールネジ
45に螺合するナット50に固着している。このため
に、カムフォロワー54がカム溝案内部70に対して加
える力の方向(以下圧力角という)は、第1の方向Z
と、ボールスクリュー50の回動方向Rに係わる力の合
力になっているので、この回動方向Rに係わる力の成分
がカムフォロワー54の進行方向と一致している限り、
第1方向Zの移動が微小量であっても、取り出しアーム
100のスイングを大きく振るようにすることができ
る。
【0058】したがって、回動方向Rに係わる力の成分
をカムフォロワー54の進行方向と一致させるために
は、取り出しアーム100が、矢印R方向の回動動作
と、矢印Z方向の直線動作を重複する部分に注目して、
取り出しアーム100の回転方向Rを、ボールスクリュ
ーもしくはボールネジ50の螺旋溝の螺旋回転進行(以
下、旋回という)の方向に合わせればよい。具体的に
は、直線進行方向Zに対してアーム100を右回動させ
る場合には、ボールスクリューもしくはボールネジ45
の螺状溝を右旋回方向に形成し、直線進行方向Zに対し
てアーム100を左回動させる場合には、ボールスクリ
ューもしくはボールネジ45の螺状溝を左旋回方向にす
ればよい。
【0059】成形機が型開き動作を開始した後に、取り
出しヘッドは、早期に可動型と固定型の間に入り込み、
その後可動型の直線運動に追従する動作をすることがで
きる。そして、型開き動作中でも、成形品の取り出し動
作ができ、射出成形のサイクルの中の取り出し時間を短
くすることができ、生産能力が増大する。1本のボール
スクリューで回転運動と直進運動の動力を得ることがで
きるために、構造がシンプルで信頼性が高い。
【0060】ところで、本発明は上記実施例に限定され
ない。たとえば、本発明は、対象物としては、成形品に
限らず、他の分野の物を取り出すのに適用することがで
きる。
【0061】円筒カムの各カム溝の形状や本数は、図示
の実施例に限定されない。上記円筒カムのカム溝切り換
え装置の別の実施例としては、たとえば図8に示すもの
がある。駆動手段166には、経路の切り換え部材16
2が取り付けられていて、この経路の切り換え部材16
2には、直径方向に通して形成された案内溝164が形
成されている。このように、通して形成された案内溝1
64を設けることにより、カムフォロワー54がオーバ
ーランしてもそのショックを防ぐことができる。駆動手
段156,166は、ロータリアクチュエータを用いる
のにかえて、直線移動型のアクチュエータや、通常のモ
ータを用いてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ア
ームを案内用の溝で直線移動する際に補助して、円滑に
各確実にアームを直線移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアームの移動方向案内装置の好ましい
実施例を備えるロボットの好適な実施例と成形機を示す
図。
【図2】図1の成形機とロボットの側面図。
【図3】図1と図2の実施例における動作例を示すフロ
ー図。
【図4】図1の円筒カムのカム溝切り換え装置が円筒カ
ムに装着された状態を示す斜視図。
【図5】円筒カムのカム溝切り換え装置の好ましい実施
例を示す斜視図。
【図6】円筒カムのカム溝切り換え装置と、第1のカム
溝と第2のカム溝の関係を示す図。
【図7】円筒カムのカム溝切り換え装置と、第1のカム
溝と第2のカム溝の関係を示す図。
【図8】別の円筒カムのカム溝切り換え装置の好ましい
実施例を示す斜視図。
【図9】スイングアーム(アーム)の移動方向案内装置
の好ましい実施例を示す斜視図。
【図10】スイングアームの初期状態を示す図。
【図11】スイングアームがポジションB側に移った状
態を示す図。
【図12】スイングアームがポジションC側に移った状
態を示す図。
【図13】スイングアームがポジションB側に戻った状
態を示す図。
【図14】スイングアームがポジションA側に戻った状
態を示す図。
【図15】スイングアームが成形品を収容部側に排出す
る場合を示す図。
【符号の説明】
2 可動型 4 固定型 10 成形機 12 可動盤 14 固定盤 16 キャビティー 20 制御装置 40 モータ 45 ボールスクリュー 54 カムフォロワー 60 位置センサ 60a 円筒カム 62 第1のカム溝 72 直線案内用の第2カム溝案内部 90 取り出しロボット 92 移動手段 100 取り出しアーム(スイングアーム、アーム) 100S規制穴 100Tブッシュ 104 取り出しヘッド 130 駆動手段 150 直線案内用の第2のカム溝 151 交わる部分 152 切り換え部材 154 案内溝 170 ガイド部材 172 ガイド部材 200 円筒カムのカム溝切り換え装置 300 アームの移動方向案内装置 310 案内規制部 F 成形品(対象物) A,B,C ポジション

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線案内用の溝にそってアームが直線移
    動する際に、上記アームにかみ合って上記アームの移動
    方向を上記直線案内の溝の方向に合うように規制して案
    内するための直線状のガイド部材を備えることを特徴と
    する、アームの移動方向案内装置。
  2. 【請求項2】 前記直線案内用の溝はカム溝であり、前
    記アームにはこのカム溝に案内されるカムフォロワーを
    備える、請求項1に記載のアームの移動方向案内装置。
  3. 【請求項3】 前記カム溝は、円筒カムに形成されてい
    る、請求項1または請求項2に記載のアームの移動方向
    案内装置。
  4. 【請求項4】 直線案内用の溝にそってアームを直線移
    動する際に、上記アームの移動方向を直線状のガイド部
    材により規制して案内することを特徴とする、アームの
    移動方向案内方法。
JP20190393A 1993-07-22 1993-07-22 アームの移動方向案内装置とアームの移動方向案内方法 Pending JPH0732287A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004284105A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Star Seiki Co Ltd 旋回形成形品取出機
JP2010099717A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Toyo Mach & Metal Co Ltd 成形品取出装置

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