JPH07322692A - 定電流駆動装置 - Google Patents

定電流駆動装置

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JPH07322692A
JPH07322692A JP11655894A JP11655894A JPH07322692A JP H07322692 A JPH07322692 A JP H07322692A JP 11655894 A JP11655894 A JP 11655894A JP 11655894 A JP11655894 A JP 11655894A JP H07322692 A JPH07322692 A JP H07322692A
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JP
Japan
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current
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reading
load
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Application number
JP11655894A
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English (en)
Inventor
Shogo Imada
昭吾 今田
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常診断機能を強化した定電流駆動装置を提
供する。 【構成】 スイッチング素子14a1〜4によって制御
されるステッピングモータの駆動コイル12aを流れる
負荷電流はシャント抵抗13a1両端に発生する電圧と
して検出されて、マイクロコンピュータ11に読み込ま
れる。第1の発明によれば負荷電流の読み込みが行なわ
れない間は、マイクロコンピュータ11に記憶されてい
る負荷電流が最大負荷電流に設定され、実際に駆動コイ
ル12aを流れる負荷電流が過大となることが防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定電流駆動装置に係り、
特に異常検出機能を強化した定電流駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータは、 1.回転角度が入力パルス数に比例するため、オープン
ループ制御が可能。 2.回転速度が入力パルスの周波数に比例するため、広
範囲の回転速度制御が可能。 3.入力パルスのない時には停止位置が保持されるた
め、ブレーキ、ロック機構が不要。 4.ブラシ等のしゅう動部がないため、信頼性が高い。 5.パルスで駆動されるため、マイクロコンピュータ等
のディジタル素子により直接駆動が可能。 等の特徴を有するために、種々の分野で利用されてい
る。
【0003】図1は従来から使用されているステッピン
グモータ駆動装置の機能線図であって、回転方向・角度
決定部111は、例えばアクセルセンサ(図示せず)で
検出されるアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量A
cに基づきスロットル弁開度設定値Stを発生する。駆
動パターン発生部112は、スロットル弁開度設定値S
tに基づいて励磁電流設定値Itおよび回転方向を決定
する相切替信号TaおよびTbを発生する。
【0004】ステッピングモータ12を実際に流れる励
磁電流IaおよびIbは励磁電流検出部13aおよび1
3bによって検出され、A/D変換器114によってデ
ィジタル信号に変換されたのち励磁電流制御部113に
おいて励磁電流設定値Itと比較される。励磁電流制御
部113は励磁電流設定値Itと励磁電流IaおよびI
bの偏差電流に基づき駆動回路14aおよび14bに対
して駆動電流をデューティ比制御により励磁電流設定値
Itに定電流制御する制御信号Da およびDb を出力す
る。
【0005】駆動回路14aおよび14bは、それぞれ
いわゆるHブリッジであって、相切替信号TaおよびT
bによって駆動コイル12aおよび12bを流れる電流
の方向を、制御信号Da およびDb によって駆動コイル
12aおよび12bを流れる電流の電流量が制御され
る。なお回転方向・角度決定部111、駆動パターン発
生部112、励磁電流制御部113およびA/D変換器
114はいわゆるマイクロコンピュータシステム11と
して構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらいわゆる
異常診断に関しては、ハードウェアによる過電流検出が
行なわれているものの木目細かい異常診断は行なわれて
いなかった。本発明は上記現状に鑑みなされたものであ
って異常診断機能を強化した定電流駆動装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明にかかる定電
流駆動装置は、負荷を流れる負荷電流を検出する負荷電
流検出手段と、負荷電流検出手段で検出される負荷電流
を所定時間間隔毎に読み込む負荷電流読み込み手段と、
負荷電流読み込み手段により読み込まれた負荷電流と所
定の電流設定値とを比較してデューティ比を決定するデ
ューティ比決定手段と、デューティ比決定手段により決
定されたデューティ比に基づき負荷電流を制御する負荷
電流制御手段と、を具備する定電流駆動装置において、
デューティ比決定手段が、負荷電流読み込み手段による
負荷電流の読み込みが行なわれない間は負荷電流を所定
の最大負荷電流に設定する負荷電流設定手段をさらに具
備する。
【0008】第2の発明に係る定電流駆動装置は、負荷
を流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、負荷
電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間間隔毎に
読み込む負荷電流読み込み手段と、負荷電流読み込み手
段で読み込まれた負荷電流と所定の電流設定値とを比較
してデューティ比を決定するデューティ比決定手段と、
デューティ比決定手段により決定されたデューティ比に
基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を具備
する定電流駆動装置において、負荷電流読み込み手段が
所定の電流設定値のレベル毎に平均負荷電流を算出する
平均負荷電流算出手段を、デューティ比決定手段が平均
負荷電流算出手段により算出された平均負荷電流と所定
の電流設定値との偏差が予め定められた偏差しきい値以
上である場合には所定の電流設定値を偏差に応じて補正
する電流設定値補正手段を、さらに具備する。
【0009】第3の発明に係る定電流駆動装置は、負荷
を流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、負荷
電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間間隔毎に
読み込む負荷電流読み込み手段と、負荷電流読み込み手
段により読み込まれた負荷電流と所定の電流設定値とを
比較してデューティ比を決定するデューティ比決定手段
と、デューティ比決定手段により決定されたデューティ
比に基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を
具備する定電流駆動装置において、負荷電流読み込み手
段が読み込んだ負荷電流の時間的変化率を算出し負荷電
流の時間的変化率が予め定められた変化率しきい値以上
である場合には異常と判定する負荷電流変化率監視手段
をさらに具備する。
【0010】第4の発明に係る定電流駆動装置は、負荷
を流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、負荷
電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間間隔毎に
読み込む負荷電流読み込み手段と、負荷電流読み込み手
段により読み込まれた負荷電流と所定の電流設定値とを
比較してデューティ比を決定するデューティ比決定手段
と、デューティ比決定手段により決定されたデューティ
比に基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を
具備する定電流駆動装置において、デューティ比決定手
段が負荷電流読み込み手段で読み込まれた負荷電流と所
定の電流設定値との偏差が予め定められた偏差しきい値
以上であることが予め定められた回数以上連続して検知
された場合には異常と判定する偏差監視手段をさらに具
備する。
【0011】第5の発明に係る定電流駆動装置は、負荷
を流れる負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、負荷
電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間間隔毎に
読み込む負荷電流読み込み手段と、負荷電流読み込み手
段により読み込まれた負荷電流と所定の電流設定値とを
比較してデューティ比を決定するデューティ比決定手段
と、デューティ比決定手段により決定されたデューティ
比に基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を
具備する定電流駆動装置において、デューティ比決定手
段が負荷電流読み込み手段で読み込まれた負荷電流と所
定の電流設定値との偏差を積算し所定期間の積算値が予
め定めた積算しきい値以上となった場合には異常と判定
する積算値監視手段をさらに具備する。
【0012】第6の発明に係る定電流駆動装置は、負荷
電流読み込み手段が負荷電流読み込み手段またはデュー
ティ比制御手段によって異常と判定された時に今回読み
込んだ負荷電流に代えて前回読み込んだ負荷電流に補正
を加えた補正負荷電流を出力する異常時処理手段を具備
する。第7の発明に係る定電流駆動装置は、負荷電流読
み込み手段が負荷電流読み込み手段またはデューティ比
制御手段によって異常と判定された回数を計数し異常と
判定された回数がしきい値回数以上となった時に今回読
み込んだ負荷電流に代えて異常と判定された回数に応じ
て予測された予測負荷電流を出力する異常時処理手段を
具備する。
【0013】
【作用】第1の発明に係る定電流駆動装置にあっては、
電流制御処理が実行される度に、負荷電流が予め定めら
れた最大負荷電流に書き換えられるため、負荷電流の読
み込みが異常であると負荷電流を抑制する方向に制御が
なされ、負荷電流が過大となることが防止される。
【0014】第2の発明に係る定電流駆動装置にあって
は、電流設定値がそのレベルに対応した負荷電流の平均
値に比べ大きくずれているときには電流設定値が補正さ
れ、大きなずれの発生することが防止される。第3の発
明に係る定電流駆動装置にあっては、負荷電流の時間的
変化率が所定のしきい値以上である場合に異常と判定さ
れる。
【0015】第4の発明に係る定電流駆動装置にあって
は、電流設定値と負荷電流との差が所定の偏差しきい値
より大である状態が所定回数以上連続して検出されたと
きに異常と判定される。第5の発明にかかる定電流駆動
装置にあっては、所定期間内の電流設定値と負荷電流と
の偏差の積算値が所定の積算しきい値以上となったとき
に異常と判定される。
【0016】第6の発明にかかる定電流駆動装置にあっ
ては、異常と判定されたときには、今回読み込まれた負
荷電流に代えて、前回読み込まれた負荷電流を所定量補
正した電流を使用する。第7の発明にかかる定電流駆動
装置にあっては、異常と判定されたときには、今回読み
込まれた負荷電流に代えて、異常発生回数に応じて増加
する予測電流が使用されるため、負荷電流は漸減する。
【0017】
【実施例】図2は本発明にかかる定電流駆動装置をステ
ッピングモータの駆動回路(A相のみを示す。)に適用
した場合の実施例の回路図を示す。なおB相も同一の構
成である。即ちマイクロコンピュータ11は、バス11
aを中心としてCPU11b、メモリ11c、入力イン
ターフェイス11d、出力インターフェイス11eおよ
びA/D変換部11fから構成される。
【0018】駆動回路14aはブリッジ接続されたスイ
ッチング素子14a1〜4と駆動ロジック14a5とか
ら構成され、A相駆動コイル12aはブリッジの一方の
対角間に接続される。ブリッジの他の一方の対角は電源
バスおよびアースに接続され、ブリッジと電源バスとの
間にはブリッジを流れる電流を検出するためのシャント
抵抗13a1が設置される。
【0019】シャント抵抗13a1の両端に発生する電
圧は、バッファ増幅器13a2を介してマイクロコンピ
ュータ11のA/D変換部11fに供給される。出力イ
ンターフェイス11eから出力される制御信号は駆動ロ
ジック14a5を介してスイッチング素子14a1〜4
に供給される。図3は第1の発明においてCPU11b
で実行される第1の電流制御ルーチンのフローチャート
であってステッピングモータの駆動速度に対応した時間
間隔毎に実行される。
【0020】ステップ31でメモリ11cに記憶されて
いるA相負荷電流IaaがA相電流設定値Ida以下である
か否かが判定される。ステップ31で肯定判定された場
合は、ステップ32に進みA相制御信号Daをオンとし
てステップ34に進む。ステップ31で否定判定された
場合は、ステップ33に進みA相制御信号Daをオフと
してステップ34に進む。
【0021】ステップ34において、メモリ11cに記
憶されているB相負荷電流IabがB相電流設定値Idb
下であるか否かが判定される。ステップ34で肯定判定
された場合は、ステップ35に進みB相制御信号Db
オンとしてステップ37に進む。ステップ34で否定判
定された場合は、ステップ36に進みB相制御信号Db
をオフとしてステップ37に進む。
【0022】ステップ37において、メモリ11c内に
記憶されているA相負荷電流Iaaを最大負荷電流Imax
に書き変え、ステップ38において、メモリ11c内に
記憶されているB相負荷電流Iabを最大負荷電流に書き
変える。次にステップ39において第1の電流読み込み
処理を行ってこのルーチンを終了する。
【0023】図4は図3の第1の電流制御ルーチンのス
テップ39で実行される第1の電流読み込み処理のフロ
ーチャートであって、ステップ391でA相負荷電流読
み込み指令を出力する。ステップ392でA/D変換が
完了したか否かを判定し、完了した時にステップ393
に進みA相負荷電流Iaaをメモリ11cに記憶する。
【0024】ステップ394でB相負荷電流読み込み指
令を出力し、ステップ395でA/D変換が完了したか
否かを判定する。A/D変換が完了した時にステップ3
96に進み、B相負荷電流Iabをメモリ11cに記憶し
てこの処理を完了する。図5は第2の発明においてCP
U11bで実行される第2の電流制御ルーチンのフロー
チャートである。
【0025】ステップ501において、A相電流設定値
daとメモリ11cに記憶されているA相電流設定値I
daに対応するA相平均負荷電流Iamとの差の絶対値が所
定のしきい値α以上であるか否かが判定される。ステッ
プ501で肯定判定されたときは、ステップ502に進
み、A相電流設定値Idaを例えばA相平均負荷電流Iam
に置換してステップ503に進む。
【0026】ステップ501で否定判定されたときは直
接ステップ503に進む。ステップ503において、B
相電流設定値Idbとメモリ11cに記憶されているB相
電流設定値Idbに対応するB相平均負荷電流Ibmとの差
の絶対値が所定のしきい値α以上であるか否かが判定さ
れる。ステップ503で肯定判定されたときは、ステッ
プ504に進み、B相電流設定値Idbを例えばB相平均
負荷電流Ibmに置換してステップ505に進む。
【0027】ステップ503で否定判定されたときは、
直接ステップ505に進む。ステップ505でメモリ1
1cに記憶されているA相負荷電流IaaがA相電流設定
値以上であるか否かが判定される。ステップ505で肯
定判定されたときは、ステップ506に進みA相制御信
号Da をオンとしてステップ508に進む。
【0028】ステップ505で否定判定されたときは、
ステップ507にA相制御信号Daをオフとしてステッ
プ508に進む。ステップ508において、メモリ11
cに記憶されているB相負荷電流IabがB相電流設定値
以上であるか否かが判定される。ステップ508で肯定
判定された場合は、ステップ509に進み、B相制御信
号Db をオンとしてステップ511に進む。
【0029】ステップ508で否定判定された場合は、
ステップ510に進み、B相制御信号Db をオフとして
ステップ511に進む。次にステップ511において第
2の電流読み込み処理を行ってこのルーチンを終了す
る。図6は第2の電流制御ルーチンのステップ511で
実行される第2の電流読み込み処理のフローチャートで
ある。
【0030】ステップ5111でA相負荷電流読み込み
指令を出力し、ステップ5112でA/D変換が完了し
たかを判定する。A/D変換が完了したときにステップ
5113に進み、A相負荷電流Iaaをメモリ11cに記
憶する。ステップ5114において、現在のA相電流設
定値のレベルが“1”であるか否かが判定され、肯定判
定されればステップ5115に進み、A相平均負荷電流
amを次式により更新してステップ5116に進む。
【0031】 Iam(1)={Iaa+(N−1)Iam(1)}/N ここでNは正の整数であり移動平均のサンプルデータの
個数を表す。なおステップ5115で否定判定されれば
直接ステップ5116に進む。ステップ5116におい
て、現在のA相電流設定値のレベルが“2”であるか否
かが判定され、肯定判定されればステップ5117に進
み、A相平均負荷電流を更新してステップ5118に進
む。
【0032】ステップ5116で否定判定されたときは
直接ステップ5118に進む。なお電流設定値のレベル
は“2”に限定されることがないことはいうまでもな
い。ステップ5118においてはB相について同様の処
理を行ってこの処理を終了する。
【0033】図7は第3の発明において、CPU11b
で実行される第3の電流読み込み処理のフローチャート
ある。なお電流制御ルーチンとしては図3の第1の電流
制御ルーチンを使用することができる。ステップ701
でA相負荷電流読み込み指令を出力し、ステップ702
でA/D変換が完了したか否かを判定する。A/D変換
が完了したときにステップ703に進み、A相負荷電流
aaをメモリ11cに記憶する。
【0034】ステップ704でA相負荷電流Iaaと前回
実施時に記憶したA相負荷電流Ibaとの差ΔIa を演算
し、ステップ705に進む。ステップ705でA相制御
信号Da がオンであるか否かを判定し肯定判定されれば
ステップ706に進む。ステップ706で差ΔIa が予
め定めたオン時変化率最小値αmin と最大値α max との
間にあるか否かを判定し、肯定判定されればステップ7
09に進む。
【0035】ステップ705で否定判定されたときは、
ステップ707に進み差ΔIa が予め定めたオフ時変化
率最小値βmin と最大値βmax との間にあるか否かを判
定し、肯定判定されればステップ709に進む。ステッ
プ706および707で否定判定されたときはステップ
708で異常フラグをセットしてステップ709に進
む。
【0036】ステップ709ではA相負荷電流IaaをI
baに記憶して次回の実行に備える。ステップ710にお
いてB相についても同様の処理を行い、この処理を終了
する。図8は第4の発明においてCPU11bで実行さ
れる第4の電流読み込み処理のフローチャートである。
【0037】なお電流制御ルーチンとしては、図3に示
す第1の電流制御ルーチンを使用することができる。ス
テップ801でA相読み込み指令を出力し、ステップ8
02でA/D変換が完了したか否かを判定する。そして
A/D変換が完了したときにステップ803に進み、A
相負荷電流Iaaをメモリ11cに記憶する。
【0038】ステップ804でA相電流設定値IdaとA
相負荷電流との偏差ΔIa を演算する。ステップ805
で偏差の絶対値が予め定められたしきい値γ以上である
か否かを判定し、肯定判定されればステップ806に進
み、エラーカウンタErr1をインクリメントしてステ
ップ808に進む。
【0039】ステップ805において否定判定されれ
ば、ステップ807に進みエラーカウンタErr1をリ
セットした後ステップ808に進む。ステップ808に
おいてエラーカウンタErr1のカウント値が予め定め
た所定のしきい値N以上となったか否かを判定し、肯定
判定されたときはステップ809で異常フラグをセット
した後に、否定判定されたときは直接ステップ810に
進む。
【0040】ステップ810においてB相についても同
様の処理を実行してこの処理を終了する。図9は第5の
発明において、CPU11bにおいて実行される第5の
電流読み込み処理のフローチャートである。なお電流制
御ルーチンとしては図3に示す第1の電流制御ルーチン
を使用することができる。
【0041】ステップ901でA相読み込み指令を出力
し、ステップ902でA/D変換が完了したか否かを判
定する。そしてA/D変換が完了したときにステップ9
03に進み、A相負荷電流Iaaをメモリ11cに記憶す
る。ステップ904でA相電流設定値IdaとA相負荷電
流との偏差ΔIa を演算する。
【0042】ステップ905で偏差ΔIa の絶対値の積
算値ΣIa を算出して、ステップ906に進む。ステッ
プ906において1サイクル終了したか否かを判定し、
否定判定されたときはステップ907に進み、積分値が
所定のしきい値δ以上であるか否かを判定する。
【0043】ステップ907で肯定判定されたときはス
テップ908に進み異常フラグをセットしてステップ9
09に進む。ステップ906で肯定判定されたとき、ま
たはステップ907で否定判定されたときは直接ステッ
プ909に進む。ステップ909で積算値をリセットし
て、ステップ910に進みB相について同一の処理を行
ってこの処理を終了する。
【0044】図10は第6の発明において、図8に示す
第4の電流読み込み処理のステップ809あるいは図9
に示す第5の電流読み込み処理のステップ909におい
て異常フラグがセットされたときに実施される第1の異
常処理のフローチャートであって、ステップ1001に
おいてA相制御信号Da がオンであるか否かを判定す
る。
【0045】ステップ1001において肯定判定された
ときは、ステップ1002に進み、今回読み込んだA相
負荷電流Iaaを前回読み込んだ負荷電流Ibaに所定量α
を加算した値に置き換える。ステップ1001で否定判
定されたときはステップ1003に進み、今回読み込ん
だA相負荷電流を前回読み込んだ負荷電流から所定量β
を減算した値に置き換える。
【0046】ステップ1004においてB相に対しても
同一の処理を行ってこの処理を終了する。図11は第7
の発明において、図8に示す第4の電流読み込み処理の
ステップ809あるいは図9に示す第5の電流読み込み
処理のステップ909において異常フラグがセットされ
たときに実施される第2の異常処理のフローチャートで
あって、ステップ1101において第2のエラーカウン
タErr2がインクリメントされる。次にステップ11
02において今回読み込んだA相負荷電流Iaaを異常発
生前の負荷電流Ibaを初期値とし、第2のエラーカウン
タErr2のカウント値に比例した値に置き換える。
【0047】Iaa=Iba+ε・Err2 ここでεは予め定めた比例定数であり、正の値である。
ステップ1103においてB相についても同様の処理を
行いこの処理を完了する。なお第4または第5の電流読
み込み処理において異常が検出されないときには第2の
エラーカウンタErr2はリセットされるものとする。
【0048】
【発明の効果】第1の発明に係る定電流駆動装置によれ
ば、負荷電流の読み込みが異常であっても、電流減少方
向に制御することによりハードウェアの損傷を防止する
ことが可能となる。第2の発明に係る定電流駆動装置に
よれば、電流設定値と負荷電流との間の偏差が過大とな
ることを防止することが可能となる。
【0049】第3から第5の発明に係る定電流駆動装置
によれば、負荷電流と電流目標値とに基づいて異常を検
出することが可能となる。第6の発明に係る定電流駆動
装置によれば、異常と判定されたときに、補正電流によ
って必要最小限の動作を行うことが可能となる。第7の
発明に係る定電流駆動装置によれば、異常の発生回数に
応じて読み込まれる負荷電流を増加することにより実負
荷電流を減少することができ、ハードウェアの損傷を防
止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来から使用されているステッピング
モータ駆動装置の機能線図である。
【図2】図2は、実施例の回路図である。
【図3】図3は、第1の電流制御ルーチンのフローチャ
ートである。
【図4】図4は、第1の電流読み込み処理のフローチャ
ートである。
【図5】図5は、第2の電流制御ルーチンのフローチャ
ートである。
【図6】図6は、第2の電流読み込み処理のフローチャ
ートである。
【図7】図7は、第3の電流読み込み処理のフローチャ
ートである。
【図8】図8は、第4の電流読み込み処理のフローチャ
ートである。
【図9】図9は、第5の電流読み込み処理のフローチャ
ートである。
【図10】図10は、第1の異常処理のフローチャート
である。
【図11】図11は、第2の異常処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
11…マイクロコンピュータ 12a…A相駆動コイル 13a1…シャント抵抗 13a2…バッファ増幅器 14a1〜4…スイッチング素子 14a5…駆動ロジック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷を流れる負荷電流を検出する負荷電
    流検出手段と、 前記負荷電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間
    間隔毎に読み込む負荷電流読み込み手段と、 前記負荷電流読み込み手段により読み込まれた負荷電流
    と所定の電流設定値とを比較してデューティ比を決定す
    るデューティ比決定手段と、 前記デューティ比決定手段により決定されたデューティ
    比に基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を
    具備する定電流駆動装置において、 前記デューティ比決定手段が、 前記負荷電流読み込み手段による負荷電流の読み込みが
    行なわれない間は、負荷電流を所定の最大負荷電流に設
    定する負荷電流設定手段をさらに具備する定電流駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 負荷を流れる負荷電流を検出する負荷電
    流検出手段と、 前記負荷電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間
    間隔毎に読み込む負荷電流読み込み手段と、 前記負荷電流読み込み手段で読み込まれた負荷電流と所
    定の電流設定値とを比較してデューティ比を決定するデ
    ューティ比決定手段と、 前記デューティ比決定手段により決定されたデューティ
    比に基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を
    具備する定電流駆動装置において、 前記負荷電流読み込み手段が、 所定の電流設定値のレベル毎に平均負荷電流を算出する
    平均負荷電流算出手段を、 前記デューティ比決定手段が、 前記平均負荷電流算出手段により算出された平均負荷電
    流と所定の電流設定値との偏差が予め定められた偏差し
    きい値以上である場合には所定の電流設定値を偏差に応
    じて補正する電流設定値補正手段を、さらに具備する定
    電流制御装置。
  3. 【請求項3】 負荷を流れる負荷電流を検出する負荷電
    流検出手段と、 前記負荷電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間
    間隔毎に読み込む負荷電流読み込み手段と、 前記負荷電流読み込み手段により読み込まれた負荷電流
    と所定の電流設定値とを比較してデューティ比を決定す
    るデューティ比決定手段と、 前記デューティ比決定手段により決定されたデューティ
    比に基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を
    具備する定電流駆動装置において、 前記負荷電流読み込み手段が、 読み込んだ負荷電流の時間的変化率を算出し、負荷電流
    の時間的変化率が予め定められた変化率しきい値以上で
    ある場合には異常と判定する負荷電流変化率監視手段を
    さらに具備する定電流駆動装置。
  4. 【請求項4】 負荷を流れる負荷電流を検出する負荷電
    流検出手段と、 前記負荷電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間
    間隔毎に読み込む負荷電流読み込み手段と、 前記負荷電流読み込み手段により読み込まれた負荷電流
    と所定の電流設定値とを比較してデューティ比を決定す
    るデューティ比決定手段と、 前記デューティ比決定手段により決定されたデューティ
    比に基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を
    具備する定電流駆動装置において、 前記デューティ比決定手段が、 前記負荷電流読み込み手段で読み込まれた負荷電流と所
    定の電流設定値との偏差が予め定められた偏差しきい値
    以上であることが予め定められた回数以上連続して検知
    された場合には異常と判定する偏差監視手段をさらに具
    備する定電流駆動装置。
  5. 【請求項5】 負荷を流れる負荷電流を検出する負荷電
    流検出手段と、 前記負荷電流検出手段で検出される負荷電流を所定時間
    間隔毎に読み込む負荷電流読み込み手段と、 前記負荷電流読み込み手段により読み込まれた負荷電流
    と所定の電流設定値とを比較してデューティ比を決定す
    るデューティ比決定手段と、 前記デューティ比決定手段により決定されたデューティ
    比に基づき負荷電流を制御する負荷電流制御手段と、を
    具備する定電流駆動装置において、 前記デューティ比決定手段が、 前記負荷電流読み込み手段で読み込まれた負荷電流と所
    定の電流設定値との偏差を積算し、所定期間の積算値が
    予め定めた積算しきい値以上となった場合には異常と判
    定する積算値監視手段をさらに具備する定電流駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記負荷電流読み込み手段が、 前記負荷電流読み込み手段または前記デューティ比制御
    手段によって異常と判定された時に、今回読み込んだ負
    荷電流に代えて、前回読み込んだ負荷電流に補正を加え
    た補正負荷電流を出力する異常時処理手段を具備する請
    求項3から5のいずれか1項に記載の定電流駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記負荷電流読み込み手段が、 前記負荷電流読み込み手段または前記デューティ比制御
    手段によって異常と判定された回数を計数し、異常と判
    定された回数がしきい値回数以上となった時に、今回読
    み込んだ負荷電流に代えて異常と判定された回数に応じ
    て予測された予測負荷電流を出力する異常時処理手段を
    具備する請求項3から5のいずれか1項に記載の定電流
    駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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