JPH1198602A - 電気車用制御装置のセンサ入力値補正方法及び装置 - Google Patents

電気車用制御装置のセンサ入力値補正方法及び装置

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JPH1198602A
JPH1198602A JP9257030A JP25703097A JPH1198602A JP H1198602 A JPH1198602 A JP H1198602A JP 9257030 A JP9257030 A JP 9257030A JP 25703097 A JP25703097 A JP 25703097A JP H1198602 A JPH1198602 A JP H1198602A
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gain
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Koji Oda
耕治 織田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気車用制御装置のセンサ入力値補正方法及
び装置において、ソフト的にカレントセンサのバラツキ
に対する調整及び使用温度による出力値変化を自動補正
し、環境変化等に関係なく常に同じフィーリングでの制
御が得られるようにする。 【解決手段】 所定温度環境下で、負荷に電流を流して
いない状態及び所定の電流を流している状態とにおいて
センサ入力値が目標基準値になるようにオフセット値及
びゲイン値を調整しておく。その後の通常の使用環境下
における車体停止状態で、センサ入力値と所定温度環境
下で負荷に電流を流していない状態でのセンサ入力値と
の差をレベル補正値とし、このレベル補正値で通常の使
用状態下におけるセンサ入力値を補正して制御に用い
る。これにより、センサの温度によるずれを自動補正す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリフォーク
リフト車等の電気車用制御装置のセンサ入力値補正方法
及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気車の制御装置においては、制
御装置を構成するCPU(又はMPU)に、走行モータ
若しくは油圧モータ等の負荷の電流値がカレントセンサ
により検出され、検出信号がA/D入力され、これと指
令値とが比較されることで、走行や油圧制御が行われ
る。これらの電流のA/D入力値に誤差があると、精度
良く制御することができない。誤差は、これら負荷の電
流値を検出するセンサやその増幅回路のバラツキ等に起
因して生じる。そこで、そのような誤差をなくすため
に、工場出荷時に、制御装置に設けられた補正用の調整
ボリウムを用いて人手による調整作業を行うことが知ら
れている。補正方法としては、実際にカレントセンサ部
分に基準電流、例えば0A、100Aを流し、その時の
入力値が正規値となるように、レベル値及びゲイン値を
外部より設定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のカレントセンサ入力値の補正方法乃至補正
装置にあって、カレントセンサはその使用温度により出
力値が変化してしまう。そのため、フォークリフトの使
用時期(季節)や使用方法などにより、カレントセンサ
の出力値が変化してしまい、その結果、操作フィーリン
グに微妙に影響を及ぼしてしまう。また、温度補正に関
しては、温度センサなどを利用し、その検出値によりカ
レントセンサ出力を自動補正する方法があるが、別途に
温度センサが必要で、スペース及びコスト面で不利であ
る。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、別途の温度センサなどを用いる
ことなく、ソフト的に、カレントセンサのバラツキに対
する調整及び使用温度によるカレントセンサの出力値変
化を自動補正し、環境変化等に関係なく常に同じ操作フ
ィーリングが得られ、スペース及びコスト的に有利な電
気車用制御装置のセンサ入力値補正方法及び装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、電気車の各種被制御負荷に流れる
電流値を検出するセンサからの入力値を補正する電気車
用制御装置のセンサ入力値補正方法において、或る所定
温度環境下で、負荷に電流を流していない状態及び所定
の電流を流した状態においてセンサからの各入力値が基
準値になるようにオフセット値及びゲイン値を調整し、
このオフセット値及びゲイン値を記憶させておき、その
後、通常の使用環境下における車体停止状態でのセンサ
入力値と前記の或る所定温度環境下で負荷に電流を流し
ていない状態でのセンサ入力値との差をレベル補正値と
し、その後の通常の使用状態におけるセンサ入力値を、
前記オフセット値、ゲイン値及びレベル補正値で補正し
て制御に用いるものである。
【0006】この方法においては、予め、或る所定温度
環境下(例えば25℃)で、負荷に電流を流していない
状態及び所定の電流を流している状態とにおいてセンサ
からの入力値が目標となる基準値(例えば、電流を流し
ていない状態でセンサ入力が1V)になるようにオフセ
ット値及びゲイン値を調整しておく。その後の通常の使
用環境下における車体停止状態で(調整モードとな
る)、センサ入力値(温度により変動する)と或る所定
温度環境下で負荷に電流を流していない状態でのセンサ
入力値(上記目標となる基準値で、この例では1V)と
の差をレベル補正値とする。そして、その後の通常の使
用状態下におけるセンサ入力値を、オフセット値、ゲイ
ン値及びレベル補正値で補正して制御に用いる。これに
より車体停止状態毎に、センサの温度によるずれを自動
補正することができ、環境変化(特に温度)に影響を受
けず常に同じフィーリングでの制御が得られる。
【0007】また、請求項2の発明は、電気車の各種被
制御負荷に流れる電流値を検出するセンサからの入力値
を補正する電気車用制御装置のセンサ入力値補正装置に
おいて、或る所定温度環境下で、負荷に電流を流してい
ない状態及び所定の電流を流した状態においてセンサか
らの各入力値が基準値になるようにオフセット値及びゲ
イン値を調整し、このオフセット値及びゲイン値を記憶
させる調整手段と、調整手段による調整の後、通常の使
用環境下における車体停止状態でのセンサ入力値と前記
の或る所定温度環境下で負荷に電流を流していない状態
でのセンサ入力値との差をレベル補正値とし、その後の
通常の使用状態におけるセンサ入力値を、前記オフセッ
ト値、ゲイン値及びレベル補正値で補正して制御に用い
るセンサ入力値補正手段とを備えたものである。この構
成においても、上記と同等の作用が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の電気
車用制御装置の入力値補正方法が適用される一実施形態
によるフォークリフト車の駆動回路図である。走行主回
路11は、走行モータ12のアマチュアA1、界磁巻線
F1、前進・後進の切替えコンタクタMF,MR、及び
駆動制御用のスイッチング素子としてのFET又はIG
BT等の制御素子FC1から構成され、これらが直列に
接続され、バッテリBTに接続されている。アマチュア
A1と並列に環流電流を流すためのプラキングダイオー
ドD1が接続され、アマチュアA1と界磁巻線F1の直
列路と並列にフライホイールダイオードD2が接続され
ている。カレントセンサ13,14は、アマチュアA1
に流れる電流Ia及び電流Ifを検出する。
【0009】油圧主回路15は、油圧モータ16のアマ
チュアA2、界磁巻線F2、駆動制御用のスイッチング
素子としてのFET又はIGBT等の制御素子FC2か
ら構成され、これらが直列に接続され、バッテリBTに
接続されている。アマチュアA2と界磁巻線F2と並列
に、環流電流を流すためのフライホイールダイオードD
3が接続されている。カレントセンサ17は、アマチュ
アA2に流れる電流Ihを検出する。
【0010】上記構成の駆動回路の動作について説明す
ると、走行モータ12の力行時には、コンタクタMF,
MRを前進・後進に応じて切替え、制御素子FC1をオ
ン・オフさせて、アマチュア電流を制御することで速度
制御する(チョッパ制御)。油圧モータ16は、制御素
子FC2をオン・オフさせてアマチュア電流を制御する
ことで油圧制御する。
【0011】図2は、電気車用制御装置の回路ブロック
図である。CPU21は、各種操作指示入力にしたが
い、また、ROM22に格納された所定のプログラムに
したがって電気車の走行やフォークの駆動を制御する。
CPU21は、各種データ等を記憶したRAM23を内
蔵し、また、A/D変換器24、外部のホストコンピュ
ータ26とのシリアルインタフェース(SIO)25等
を有している。RAM23には、バックアップ用の電池
27が接続されている。操作指示入力としては、アクセ
ル28、各種操作スイッチ29の他に、調整用のアップ
スイッチ30、ダウンスイッチ31、ロータリースイッ
チ32、モードスイッチ33が設けられている。バッテ
リBTの電圧(34)及び走行モータ12及び油圧モー
タ16の各モータ電流(35;カレントセンサ13,1
4,17による検出電流Ia,If,Ih)がA/D変
換されて入力される。
【0012】また、CPU21は、表示ドライバ36を
介してLCD37に各種モニタ表示を行い、また、走行
モータドライバ38を介して制御素子FC1のゲート
(39)を制御し、走行モータ12の駆動を制御し、ま
た、油圧モータドライバ40を介して制御素子FC2の
ゲート(41)を制御し、油圧モータ16の駆動を制御
する。
【0013】補正のための調整作業を行うに際しては、
バッテリBTに外部の電圧計43が接続され、走行及び
油圧の各モータ12,16には、外部の電流計44が接
続される。ホストコンピュータ26を用いて自動により
調整を行う時には、ホストコンピュータ26にこれら計
測器によるバッテリ電圧値及びモータ電流値を入力し、
ホストコンピュータ26からの所定の演算処理により得
られたオフセット値及びゲイン値をCPU21に出力す
る。ホストコンピュータ26を用いない場合は、作業者
が外部の電圧計43と電流計44を見て、LCD37で
の表示値が電圧計43と電流計44の表示値になるよう
にアップスイッチ30又はダウンスイッチ31を操作し
て、オフセット値及びゲイン値を設定する。この詳細は
後述する。
【0014】図3はLCD36によるモニタ表示画面の
例を示す。CPU21は、通常の運転動作時は勿論のこ
と調整作業時においても、各種の入力値を基にLCD3
6にモニタ表示を行う。例えば、バッテリ電圧(34)
のA/D入力値に基づいてバッテリBTの残量を演算に
より求め、バッテリ容量表示部46に表示する。また、
モード表示部47には、選択されているモード内容(図
示の例では、調整作業時におけるモータ電流Iaレベル
が400A(アンペア)であること)が表示される。
【0015】上記構成による電気車用制御装置の入力値
補正方法について以下、図4乃至図6を参照して説明す
る。図4はモータ電流の入力値補正作業の処理手順を示
す。入力値補正作業に入ると、まず、電源をONし(#
1)、アクセル28その他の操作スイッチ29の出力を
ゼロ(原点)にし(#2)、ロータリースイッチ32を
調整モードに設定し(#3)、モードスイッチ33をオ
フセットモード(レベルを調整するためのもの)に設定
する(#4)。このオフセットモードで、アップスイッ
チ30又はダウンスイッチ31を用いてオフセット調整
を行う(#5)。次に、モードスイッチ33をゲイン調
整モード(傾きを調整するためのもの)に設定する(#
6)。このゲイン調整モードで、外部電流計44の指示
値が所定値(例えば最大値の400A)になるように、
アクセル28をONに調整する(#7)。その時のLC
D37による表示が該所定値になるように、アップスイ
ッチ30又はダウンスイッチ31を用いてゲイン調整を
行う(#8)。
【0016】図5は外部入力に対するLCD37による
表示値の関係図であり、オフセット調整とゲイン調整の
考え方を示す。横軸には外部入力(電流計44の指示
値)、縦軸にはCPU21によるLCD37での表示値
を示す。上記#5での原点のオフセット調整により、特
性線G1が原点を通る特性線G2となり、さらに、上記
#8でのゲイン調整により、特性線G2が外部入力の最
大値近傍でそれと表示値が等しくなる特性線G3とな
る。
【0017】図6は入力値補正のためのCPU21によ
る処理手順のフローチャートである。まず、原点の調整
を行うべく各部を設定した状態でCPU21にモータ電
流(35)のA/D値を入力し(#11)、ロータリー
スイッチ32、モードスイッチ33をオフセット調整モ
ードに設定すると(#12でYES)、測定値(=ゲイ
ン×入力値+オフセット値)がLCD37に表示される
(#13)。この状態で、アップスイッチ30又はダウ
ンスイッチ31を用いてオフセット値を増減し(#14
〜#17)、原点調整を行う。設定されたオフセット値
はRAM23に格納される。
【0018】次に、最大値近傍でゲイン調整を行うべく
各部を設定した状態で、ロータリースイッチ32、モー
ドスイッチ33をゲイン調整モードに設定すると(#1
8でYES)、#11でモータ電流(35)のA/D値
が入力され、同様に、測定値(=ゲイン×入力値+オフ
セット値)がLCD37に表示される(#19)。この
状態で、アップスイッチ30又はダウンスイッチ31を
用いてゲイン値を増減し(#20〜#23)、ゲイン調
整を行う。設定されたゲイン値はRAM23に格納され
る。
【0019】上記は作業者が外部電流計44を見ながら
調整を行う手順を示したが、以下に述べる#24〜#2
9は、ホストコンピュータ26(以下、ホストという)
を用いた自動調整の場合の処理手順である。ホスト26
からA/D入力値の要求があれば(#24でYES)、
CPU21は、ホスト26へA/D入力値を出力する
(#25)。ホスト26はこの入力に基づいて所定の演
算によりオフセット値及びゲイン値を求める。ホスト2
6からオフセット値を受信すると(#26)、このオフ
セット値をセットする(#27)。また、ホスト26か
らゲイン値を受信すると(#28)、このゲイン値をセ
ットする(#29)。
【0020】その後、電源OFFでなければ(#30で
NO)、処理は#11に戻る。電源OFFとなれば(#
30でYES)、オフセット値及びゲイン値をメモリバ
ックアップし(#31)、処理を終了する。以上のよう
な調整方法により、従来の方法に比べて入力値の調整作
業を短時間に容易かつ精度良く行うことが可能となり、
人手を要することなく自動でも行うことが可能となる。
なお、バッテリBTの電圧検出の調整処理手順は図示し
ていないが、上記と同等の方法でもって調整することが
可能である。
【0021】以上は、初期調整処理の説明であるが、カ
レントセンサ13,14,17は、大きく2つの原因に
より出力特性が大きく変化する。一つは回路定数による
もの、もう一つは使用環境(特に周囲温度)によるもの
である。前者は、室温が管理された場所でのフォークリ
フトの出荷調整にてほぼ永久的に設定可能であるが、後
者は調整を別途に行う必要がある。本発明では、この調
整を以下に述べるようにソフト的に行う。図7は、通電
していない(0Aと見做す)時のカレントセンサの使用
環境(温度)による出力変化特性を示す。矢印範囲は温
度ドリフト幅であり、レベル補正値の許容範囲内とす
る。このように、カレントセンサは、所定温度環境(例
えば25℃)下で通電していない時に1V程度(温度に
より変化する)の電圧を出力する特性を有している。図
8はこの所定温度環境下でのカレントセンサの検出電流
と出力電圧の基準直線を示す(0A時に1V出力とす
る、これが後述の目標値となる)。図9は、前述の図5
に示した調整方法と同等のものであり、初期調整処理を
25℃に温度管理が行われた雰囲気で行った時の特性を
概念的に示したものである。レベル調整では、サンプル
直線を実線から破線のものへシフトするオフセット値
(レベル)を求め、ゲイン調整では、500A時に4V
となるようゲイン値(ゲイン)を求める。これにより図
8に示す特性の基準直線が得られ、この特性はCPU2
1にメモリさせる。
【0022】上記のような25℃に温度管理が行われた
雰囲気での初期調整の後、通常の使用環境下において、
CPU21は、車体停止状態毎に調整モード処理を実行
する。図10は、通常の使用環境下における調整モード
を含んだ補正処理のフローチャートである。この処理に
おいては、車体停止状態にあるかを調べ(#41)、車
体停止状態であれば、次のようにして「レベル補正値」
を計算する(#42)。カレントセンサの出力は、車体
停止状態(車速0、チョッパ制御していない状態)すな
わち、電流を流していない(0A)時に、25℃に温度
管理された雰囲気では1V程度であるが、実際には、同
センサ出力は図7に示したように温度により変化する。
そこで、通常の使用環境下、車体停止状態での実際のセ
ンサ入力値(上記25℃でのオフセット値及びゲイン値
で補正したもの)と、所定温度環境下(25℃)で電流
を流していない状態でのセンサ入力値(目標値であり本
例では1V)との差を計算し、これを「レベル補正値」
とする。
【0023】こうして求めた「レベル補正値」が許容範
囲内(図7の温度ドリフト幅の範囲で、使用温度は−1
0〜75℃)であるかを調べ(#43)、範囲を越えて
いれば、調整不可能としてカレントセンサのエラーとす
る(#46)。範囲内であれば、「レベル補正値」をメ
モリにセットする(#44)。その後、通常の使用状態
で車体走行に入ると、走行制御のために入力されるカレ
ントセンサ出力値を、前記オフセット値、ゲイン値及び
「レベル補正値」で補正し、制御に用いる。例えば、
「レベル補正値」が“プラス5”なら(通常の使用環境
下での車体停止状態の入力値の方が、所定温度環境下で
の値よりも大きい)、通常の使用状態におけるカレント
センサ入力値をオフセット値(レベル)とゲイン値(ゲ
イン)で補正を行った値から“5”をマイナスした値を
実際の制御に用いる。こうして、車体停止状態毎に、カ
レントセンサの温度によるずれ(レベル)を自動補正す
ることができる。
【0024】図11は、CPU21で認識するオフセッ
ト及びゲイン調整されたカレントセンサの電流−電圧特
性を示している。通常使用状態でのカレントセンサ出力
特性(例えばG5,G6等)に、車体停止状態の調整モ
ードで得られた温度に応じたレベル補正値(例えばL
1,L2等)を与えることで、電流−電圧特性を平行移
動させて所定温度環境下で初期調整をした特性(G4)
にシフトさせることができる。こうして、使用環境の変
化に関わらず、カレントセンサ出力変化は自動的に補正
されるので、いつも同じフィーリングで操作を行うこと
が可能となる。
【0025】なお、本発明は上記実施形態の構成に限ら
れず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態で
は、初期調整において作業者が計測器を見ながら調整を
行う方法と、ホストコンピュータ26を用いて自動調整
を行う方法の両者を並べて記述したが、いずれか一方の
方法のみが行えるようになっていてもよい。また、オフ
セット調整及びゲイン調整を行う時の入力値は任意に選
ぶことが可能である。また、初期調整を行う環境(温
度)は、任意に選択することが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の電気車用制御装置
のセンサ入力値補正方法又は装置によれば、カレントセ
ンサのバラツキに対する調整及び使用温度によるカレン
トセンサの出力値変化を自動補正することができ、環境
変化等に関係なく常に同じフィーリングでの制御を行う
ことが可能であり、また、別個に温度センサ等を必要と
せず、ソフト的に処理するので、スペース及びコスト的
にも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気車用制御装置の入力値補正方法が
適用される一実施形態によるフォークリフト車の駆動回
路図である。
【図2】電気車用制御装置の回路ブロック図である。
【図3】LCDによるモニタ表示画面の例を示す図であ
る。
【図4】モータ電流の入力値補正作業の処理手順を示す
フローチャートである。
【図5】外部入力に対するLCDによる表示値の関係図
である。
【図6】入力値補正のためのCPUによる処理手順のフ
ローチャートである。
【図7】通電していない時のカレントセンサの使用環境
による出力変化特性を示す図である。
【図8】所定温度環境下でのカレントセンサの検出電流
と出力電圧の基準直線を示す図である。
【図9】初期調整処理を所定温度環境下で行った時の特
性を概念的に示した図である。
【図10】通常の使用環境下における調整モードを含ん
だ補正処理のフローチャートである。
【図11】オフセット及びゲイン調整されたカレントセ
ンサの電流−電圧特性を示す図である。
【符号の説明】
12 走行モータ(負荷) 13,14,17 カレントセンサ 16 油圧モータ(負荷) 21 CPU(制御装置、センサ入力値補正手段) 30 アップスイッチ(調整手段) 31 ダウンスイッチ(調整手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気車の各種被制御負荷に流れる電流値
    を検出するセンサからの入力値を補正する電気車用制御
    装置のセンサ入力値補正方法において、 或る所定温度環境下で、前記負荷に電流を流していない
    状態及び所定の電流を流した状態においてセンサからの
    各入力値が基準値になるようにオフセット値及びゲイン
    値を調整し、このオフセット値及びゲイン値を記憶させ
    ておき、 その後、通常の使用環境下における車体停止状態でのセ
    ンサ入力値と前記の或る所定温度環境下で負荷に電流を
    流していない状態でのセンサ入力値との差をレベル補正
    値とし、その後の通常の使用状態におけるセンサ入力値
    を、前記オフセット値、ゲイン値及びレベル補正値で補
    正して制御に用いることを特徴とする電気車用制御装置
    のセンサ入力値補正方法。
  2. 【請求項2】 電気車の各種被制御負荷に流れる電流値
    を検出するセンサからの入力値を補正する電気車用制御
    装置のセンサ入力値補正装置において、 或る所定温度環境下で、前記負荷に電流を流していない
    状態及び所定の電流を流した状態においてセンサからの
    各入力値が基準値になるようにオフセット値及びゲイン
    値を調整し、このオフセット値及びゲイン値を記憶させ
    る調整手段と、 前記調整手段による調整の後、通常の使用環境下におけ
    る車体停止状態でのセンサ入力値と前記の或る所定温度
    環境下で負荷に電流を流していない状態でのセンサ入力
    値との差をレベル補正値とし、その後の通常の使用状態
    におけるセンサ入力値を、前記オフセット値、ゲイン値
    及びレベル補正値で補正して制御に用いるセンサ入力値
    補正手段とを備えたことを特徴とする電気車用制御装置
    のセンサ入力値補正装置。
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