JPH07321491A - 電波吸収パネル - Google Patents

電波吸収パネル

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JPH07321491A
JPH07321491A JP13815594A JP13815594A JPH07321491A JP H07321491 A JPH07321491 A JP H07321491A JP 13815594 A JP13815594 A JP 13815594A JP 13815594 A JP13815594 A JP 13815594A JP H07321491 A JPH07321491 A JP H07321491A
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radio wave
wave absorption
absorption panel
plate
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Kiyoji Yamashita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基体の表面近傍に電波吸収体を装着して構成
される電波吸収パネルの周波数特性の変化を防止できる
ようにする。 【構成】 板状の電波吸収体12が中空押出成形板9の
表面近傍に埋設状態に設置して電波吸収パネルを構成す
るに際し、中空押出成形板9の表面の電波吸収体12に
対向する部分を切除して空間部を形成し、かつ中空押出
成形板9の表面全域に低含水率特性を有するタイル8を
装着し、含水状態の変動に起因して生じる電波吸収体1
2の誘電率変化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層建築物の外壁、鉄
道や高速道路の遮音壁(又は防音壁)、電波障害を招く
ようなその他の壁構造体による電波障害を低減するため
の電波吸収パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高層の建築物や建造物の外壁からのテレ
ビ電波の反射波によるテレビジョンの電波障害の防止の
ための外壁、或いは、通信機器の試験等を行うための電
波無響室においては、壁、天井及び床の各面からの電波
の反射防止を目的として電波吸収パネルが設置される。
電子情報通信学会、平成5年6月発行「環境電磁工学の
基礎」赤尾保男著、215〜231頁に記載のように、
電波吸収体を材料面から分けると、導電性電波吸収材
料、誘電性電波吸収材料、磁性電波吸収材料の3つがあ
り、この内、誘電性電波吸収材料を用いた電波吸収体
は、はカーボンやグラファイトを発砲スチロール或いは
ゴム材料に混入して作られ、カーボンやグラファイトの
量を変えることによって比誘電率εS (この比誘電率に
より電波吸収効果を発揮する周波数特性が決定される)
を変えることができる。
【0003】また、磁性電波吸収材料を用いた電波吸収
体は、例えば、数mm厚の焼結フェライトに金属板を裏
打ちし、或いは、ゴムやプラスチックの誘電体中にフェ
ライト粉末を混入して構成され、その周波数特性は、比
透磁率μS によって定まるが、誘電損失を無視できない
場合には比誘電率(誘電率)も関与する。なお、いずれ
の形式の電波吸収体も、要求される電波吸収能力に応
じ、単層または2層以上の多層にして用いられる。電波
吸収パネルの具体例は、実開昭55−25374及び実
開昭55−25375の各公報に見ることができ、図5
に示すように、セメント材料等による中空押出成形板1
の中空部2の各々に板状の電波吸収体3(例えば、フェ
ライト)を板の長手方向に配設し、外部から入射する電
波(電磁波)のエネルギーを電波吸収体3によって吸収
減衰させ、反射電波を減少(または消滅)させ、電波吸
収を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中空押出成形
板を建築物等の外壁(特に外気に触れる外壁)に用いた
場合、その含水率が外気の湿度や温度の変動によって数
%の範囲で変化することが知られており、この変化が電
波吸収体前面にある基材(押出成形板)の誘電率(また
は比誘電率)の変化となって現れ、電波吸収パネルが吸
収性能を発揮する周波数帯が設計時の周波数帯からずれ
たり電波吸収性能が低下する場合があった。
【0005】このように、電波吸収体前面の材料(仕上
材)によって電波吸収パネルとしての性能が変化するこ
とは避けられず、従来より仕上材の誘電率に合わせて所
望の周波数特性が得られるように電波吸収体を製作して
いるが、設計に際しては常温や平均湿度等を基準にせざ
るを得ず、設計時と施工後の特性ずれを避けることは困
難であった。そこで、本発明は、仕上材の吸水に起因す
る電波吸収の周波数特性の変化を防止することが可能な
電波吸収パネルを提供することを目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、板状の電波吸収体が板状の基材の表
面近傍に埋設状態に設置された電波吸収パネルにおい
て、前記基材の表面の前記電波吸収体に対向する部分を
切除した構成にし、かつ前記基材の表面全域に含水率変
化のない仕上材を装着するようにしている。また、上記
の目的は、表面に所定間隔に溝を形成した板状の基材
と、前記溝間に連続的に配設される板状の電波吸収体
と、この電波吸収体の各々を覆うようにし且つ相互に密
着させた状態で前記基材の表面に配置される含水率変化
のない仕上材とを具備する構成によっても達成される。
いずれの場合も、基材には、加工性及び壁材としての諸
特性に優れる押出成形板を用いることができる。また、
仕上材には含水率の変化がなく誘電率の変化の生じない
特性を有するタイルを用いることができる。
【0007】
【作用】上記した手段によれば、中空部と基材の表面と
の間に電波吸収体を配設し、か−電波吸収体と基材表面
との間を切除して壁部分が介在しない空間を形成し、更
に、基材表面の全面を含水率変化のない仕上材で覆う構
成にした結果、電波吸収体と外壁表面との間には含水し
やすい部材は無く、電波吸収体前面の仕上材の誘電率が
変化することはない。このため、電波吸収パネルが電波
吸収効果を発揮する周波数特性は設計時点の周波数特性
からずれることがなくなり、設計通りの周波数特性を保
証することができる。
【0008】同様に、上記した他の手段によれば、基材
の表面に設けた溝と溝の間に電波吸収体が配設され、こ
の電波吸収体の表面及びサイドを覆うようにして含水率
変化のない仕上材が装着されることにより、電波吸収体
前面の材料の誘電率が変化することはない。したがっ
て、電波吸収パネルが電波吸収効果を発揮する周波数特
性と、設計時点の周波数特性とにずれは生ぜず、設計通
りの周波数特性を保証することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明による電波吸収パネル
の第1の実施例を示す平面断面図であり、図2は図1に
おける中空押出成形板の詳細構成を示す平面図である。
図2に示すように、中空押出成形板4は所定間隔に設け
られた中空部5のほか、この中空部5に隣接させた形で
溝6が設けられている。この溝6は、中空部5に平行さ
せて形成した中空部の表面仕上げ側を切除した構造を有
し、電波吸収体の脱落防止のために中空部5の幅よりや
や小さめの切除幅を有している。
【0010】図1に示すように、溝6の底部(中空部5
に寄った空間)には、磁性電波吸収材料等を用いた電波
吸収体7が設置される。さらに、溝6の開口部及び溝6
間のリブ部分の表面を覆うようにして、表面仕上材とし
てのタイル8(平板状)が連続的に貼着し、中空押出成
形板4の外壁部が含水しにくいようにし、電波吸収体7
の誘電率が変化しないようにしている。タイル8には磁
器質(例えば、磁器タイル)、せっ器質などの殆ど吸水
しないものが適し、その貼着は、リブ部分に塗布した接
着材(耐水性及び対候性を備えるもの)を用いて行わ
れ、また、継ぎ目部が溝6の形成範囲にかからないよう
に施工される。継ぎ目部が溝6上に位置した場合、強度
が弱くなるほか、接続不良が有った場合には外部から雨
水等が侵入しやすくなる。
【0011】図1の構成によれば、電波吸収パネルの全
面が含水率の変化がなく誘電率の変化が生じない特性を
有するタイル8で覆われる。この結果、電波吸収効果は
設計通りの周波数帯で行われるようになり、電波吸収特
性が安定し、テレビ電波が対象の場合であれば、反射波
の影響を受けている地域の電波受信状態に変動を生じさ
せることがない。また、基材の中空押出成形板は軽量、
高強度、耐火性等を備えているため、元来壁用建築材と
して適しており、電波吸収パネルを装着した外壁として
用いることのできる利点がある。なお、広帯域の周波数
特性を持たせたい場合、低い周波数域の電波吸収特性は
フェライトを用いた磁性電波吸収材料が優れ、高い周波
数域の電波吸収特性は誘電性電波吸収材料が優れている
ので、これを組み合わせた多層構造の電波吸収体にすれ
ばよい。
【0012】図3は本発明による電波吸収パネルの第2
の実施例を示す平面断面図であり、図4は図3における
中空押出成形板の詳細構成を示す平面図である。本実施
例における中空押出成形板9は、図4に示すように、中
空部10が板の長手方向に所定間隔に設けられると共
に、表面仕上げ側の表面に所定間隔に溝11が所定間隔
に形成されている。溝11は、2本を1つのグループと
して間隔の狭い距離xにとり、各グループ間の距離Lを
大きくとっている。このように変則的な溝間隔にする理
由は、図3に示すように、距離Lの領域に電波吸収体1
2を配設し、これを覆うように両側に脚部を有するΠ形
のタイル13を貼着するためであり、タイル13の相互
間の脚間隔が距離xになる。
【0013】本実施例によれば、前記実施例と同様に表
面の含水率の変化がなく誘電率の変化が生じない磁器質
またはせっ器質のタイル13を用いているため、電波吸
収体12にとっては誘電率が一定な絶縁物を装着してい
るのと同一の状態になる。したがって、電波吸収を発揮
する周波数帯は、設計時の周波数帯に合致するようにな
る。この場合、タイル13と電波吸収体12は密着状態
にあるが、タイル13は薄厚の磁器であり、その誘電率
は小さいため、電波吸収体12が影響を受ける恐れは小
さい。なお、基材に中空押出成形板9を用いた場合の利
点は、図1の実施例で述べた通りであるので、説明を省
略する。なお、前記実施例においては、基材に中空押出
成形板を用いるものとしたが、これに代えてPC(プレ
キャスト)板を用いてもよく、得られる効果に変わりは
ない。
【0014】また、前記各実施例においては、含水率変
化のない仕上材としてタイルを例にしたが、これに限定
されるものではなく、例えば、タイル形にしたガラス板
を用いることもできる。更には、素材が吸水性の大きい
場合でも、6面全てに防水加工を施すことができ、且つ
電波を透過できる材料であれば、これをタイル状または
パネル状に加工して装着することもできる。更に、前記
実施例においては、電波吸収パネルを外壁に設置して電
波障害対策に用いるものとしたが、屋内の設備、例え
ば、電波無響室(電波暗室)の内壁、天井及び床に用い
ることもできる。
【0015】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明によれ
ば、電波吸収体が電波吸収効果を発揮する周波数特性は
設計時点の周波数特性からずれることがなくなり、設計
通りの周波数特性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電波吸収パネルの第1の実施例を
示す平面断面図である。
【図2】図1における中空押出成形板の詳細構成を示す
平面図である。
【図3】本発明による電波吸収パネルの第2の実施例を
示す平面断面図である。
【図4】図3における中空押出成形板の詳細構成を示す
平面図である。
【図5】従来の電波吸収パネルの一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 中空押出成形板 2 中空部 3 電波吸収体 4 中空押出成形板 5 中空部 6 溝 7 電波吸収体 8 タイル 9 中空押出成形板 10 中空部 11 溝 12 電波吸収体 13 タイル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の電波吸収体が板状の基材の表面近
    傍に埋設状態に設置された電波吸収パネルにおいて、前
    記基材の表面の前記電波吸収体に対向する部分を切除し
    た構成にし、かつ前記基材の表面全域に含水率変化のな
    い仕上材を装着することを特徴とする電波吸収パネル。
  2. 【請求項2】 前記基材は、押出成形板であることを特
    徴とする請求項1記載の電波吸収パネル。
  3. 【請求項3】 前記仕上材は、タイルであることを特徴
    とする請求項1記載の電波吸収パネル。
  4. 【請求項4】 前記タイルは、磁器質またはせっ器質で
    あることを特徴とする請求項3記載の電波吸収パネル。
  5. 【請求項5】 表面に所定間隔に溝を形成した板状の基
    材と、前記溝間に連続的に配設される板状の電波吸収体
    と、この電波吸収体の各々を覆うようにし且つ相互に密
    着させた状態で前記基材の表面に配置される含水率変化
    のない仕上材とを具備することを特徴とする電波吸収パ
    ネル。
  6. 【請求項6】 前記基材は、押出成形板であることを特
    徴とする請求項5記載の電波吸収パネル。
  7. 【請求項7】 前記仕上材は、タイルであることを特徴
    とする請求項5記載の電波吸収パネル。
  8. 【請求項8】 前記タイルは、磁器質またはせっ器質で
    あることを特徴とする請求項7記載の電波吸収パネル。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5525375U (ja) * 1978-08-09 1980-02-19
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JPH0552013U (ja) * 1991-12-13 1993-07-09 大塚オーミ陶業株式会社 電波吸収パネル
JPH0687116A (ja) * 1992-09-07 1994-03-29 Kajima Corp 電波吸収材付きpcパネルの製造方法

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