JPH07320869A - 薄膜el表示装置 - Google Patents
薄膜el表示装置Info
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- JPH07320869A JPH07320869A JP6288313A JP28831394A JPH07320869A JP H07320869 A JPH07320869 A JP H07320869A JP 6288313 A JP6288313 A JP 6288313A JP 28831394 A JP28831394 A JP 28831394A JP H07320869 A JPH07320869 A JP H07320869A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】重ねて配置された2枚の薄膜EL素子の短絡事
故を防止すると共に、各電極の接続端子部の接続を容易
に行うことができる薄膜EL表示装置を提供する。 【構成】この薄膜EL表示装置は、ガラス基板10、2
0上に、第一透明電極11、21、第一絶縁層12、2
2、発光層13、23、第二絶縁層14、24、及び第
二透明電極15、25を順に積層形成してなる2枚の薄
膜EL素子1、2を、重ね合せて構成される。各薄膜E
L素子1、2の縁部に、第一、第二透明電極11、2
1、15、25が接続される接続端子部が形成され、各
々の接続端子部が重ならない状態で、2枚の薄膜EL素
子1、2が重ね合せて配置される。
故を防止すると共に、各電極の接続端子部の接続を容易
に行うことができる薄膜EL表示装置を提供する。 【構成】この薄膜EL表示装置は、ガラス基板10、2
0上に、第一透明電極11、21、第一絶縁層12、2
2、発光層13、23、第二絶縁層14、24、及び第
二透明電極15、25を順に積層形成してなる2枚の薄
膜EL素子1、2を、重ね合せて構成される。各薄膜E
L素子1、2の縁部に、第一、第二透明電極11、2
1、15、25が接続される接続端子部が形成され、各
々の接続端子部が重ならない状態で、2枚の薄膜EL素
子1、2が重ね合せて配置される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用表示器、情報機
器のディスプレイ装置、或は時計表示器等に使用される
薄膜EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置に関す
る。
器のディスプレイ装置、或は時計表示器等に使用される
薄膜EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自発光型の平面表示装置として、ガラス
等の透明基板上に、透明な第一電極を形成し、その上に
絶縁層を介して、活性物質を添加した薄膜の発光層を形
成し、その上に絶縁層を介して第二電極を形成した積層
構造の薄膜EL表示装置が知られている。
等の透明基板上に、透明な第一電極を形成し、その上に
絶縁層を介して、活性物質を添加した薄膜の発光層を形
成し、その上に絶縁層を介して第二電極を形成した積層
構造の薄膜EL表示装置が知られている。
【0003】また、この種の薄膜EL表示装置として、
従来、発光層に添加する活性物質を、例えばMn,Tb
と異なる物質を使用することによって、橙黄色や緑色と
相違した色に発光する2種類の薄膜EL素子を形成し、
それらを重ね合せて配置し、多色表示を行う表示装置が
提案されている。
従来、発光層に添加する活性物質を、例えばMn,Tb
と異なる物質を使用することによって、橙黄色や緑色と
相違した色に発光する2種類の薄膜EL素子を形成し、
それらを重ね合せて配置し、多色表示を行う表示装置が
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の2
枚の薄膜EL素子を重ねて配置する薄膜EL表示装置で
は、従来、各素子の第一、第二電極の端部を、交流電源
供給用の駆動回路に接続する場合、例えば、特開昭64
−60993号公報に示されるように、2枚の薄膜EL
素子の第一電極と第二電極の端部が、パネルの正面から
見て同じ側に配置し、その位置で両電極の端部が駆動回
路側のリード線と接続されていた。
枚の薄膜EL素子を重ねて配置する薄膜EL表示装置で
は、従来、各素子の第一、第二電極の端部を、交流電源
供給用の駆動回路に接続する場合、例えば、特開昭64
−60993号公報に示されるように、2枚の薄膜EL
素子の第一電極と第二電極の端部が、パネルの正面から
見て同じ側に配置し、その位置で両電極の端部が駆動回
路側のリード線と接続されていた。
【0005】このため、重なって位置する各々の第一電
極と第二電極の端部に、駆動回路側のリード線を半田付
け等により接続する際、その接続作業が難しく、また、
振動などにより重なり合った2枚の薄膜EL素子の電極
が接触して短絡事故を起す恐れがあった。
極と第二電極の端部に、駆動回路側のリード線を半田付
け等により接続する際、その接続作業が難しく、また、
振動などにより重なり合った2枚の薄膜EL素子の電極
が接触して短絡事故を起す恐れがあった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、重ねて配置された2枚の薄膜EL素子の短絡事故を
防止すると共に、各電極の接続端子部の接続を容易に行
うことができる薄膜EL表示装置を提供することを目的
とする。
で、重ねて配置された2枚の薄膜EL素子の短絡事故を
防止すると共に、各電極の接続端子部の接続を容易に行
うことができる薄膜EL表示装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の薄膜EL表示装置は、透明基板上に、第一
電極、第一絶縁層、発光層、第二絶縁層、及び第二電極
を順に積層形成してなる2枚の薄膜EL素子を、重ね合
せて配置した薄膜EL表示装置において、各薄膜EL素
子の縁部に、第一、第二電極が接続される接続端子部が
形成され、各々の接続端子部が重ならない状態で、2枚
の薄膜EL素子が重ね合せて配置されて構成される。
に、本発明の薄膜EL表示装置は、透明基板上に、第一
電極、第一絶縁層、発光層、第二絶縁層、及び第二電極
を順に積層形成してなる2枚の薄膜EL素子を、重ね合
せて配置した薄膜EL表示装置において、各薄膜EL素
子の縁部に、第一、第二電極が接続される接続端子部が
形成され、各々の接続端子部が重ならない状態で、2枚
の薄膜EL素子が重ね合せて配置されて構成される。
【0008】ここで、2枚の薄膜EL素子は、間に透明
な絶縁体を介挿して重ね合せ、或は、枠体の内側に隠れ
表示面に現われない位置に絶縁フィルムを介挿して重ね
合せ、周縁部を接着剤で接着される。
な絶縁体を介挿して重ね合せ、或は、枠体の内側に隠れ
表示面に現われない位置に絶縁フィルムを介挿して重ね
合せ、周縁部を接着剤で接着される。
【0009】透明な絶縁体の圧縮弾性率は薄膜EL素子
の圧縮弾性率より小さくするとよい。また、背面側に位
置する薄膜EL素子には、特定色の光のみを透過させる
フィルタを設けることができる。
の圧縮弾性率より小さくするとよい。また、背面側に位
置する薄膜EL素子には、特定色の光のみを透過させる
フィルタを設けることができる。
【0010】
【作用・効果】このような構成の薄膜EL表示装置で
は、2枚の薄膜EL素子が、各々の接続端子部を重なら
ないように、例えば交互に配置するようにして、重ね合
せ接着されるため、2枚の薄膜EL素子の接続端子部が
短絡する恐れはなくなり、接続端子部の短絡事故を防止
することができる。
は、2枚の薄膜EL素子が、各々の接続端子部を重なら
ないように、例えば交互に配置するようにして、重ね合
せ接着されるため、2枚の薄膜EL素子の接続端子部が
短絡する恐れはなくなり、接続端子部の短絡事故を防止
することができる。
【0011】さらに、2枚の薄膜EL素子の接続端子部
が、重なって配置されずに、単独でパネルの縁部に位置
するため、各接続端子部にリード線を接続する際、接続
作業が容易となり、効率良く正確に接続作業を行うこと
ができる。
が、重なって配置されずに、単独でパネルの縁部に位置
するため、各接続端子部にリード線を接続する際、接続
作業が容易となり、効率良く正確に接続作業を行うこと
ができる。
【0012】また、2枚の薄膜EL素子を、間に透明な
絶縁体を介挿して重ね合せ、周縁部を接着剤で接着する
構成とすれば、2枚の薄膜EL素子の間隙を一定に保持
して接着することができ、2枚の薄膜EL素子の反りを
防止し、反りによる絶縁層の絶縁破壊を防止することが
できる。
絶縁体を介挿して重ね合せ、周縁部を接着剤で接着する
構成とすれば、2枚の薄膜EL素子の間隙を一定に保持
して接着することができ、2枚の薄膜EL素子の反りを
防止し、反りによる絶縁層の絶縁破壊を防止することが
できる。
【0013】さらに、透明な絶縁体の圧縮弾性率を薄膜
EL素子の圧縮弾性率より小さくすれば、薄膜EL表示
装置に圧縮荷重がかかった場合、先ず透明な絶縁体が圧
縮されて薄膜EL素子の凹凸面に沿って変形し、絶縁体
と素子との接触面積が増大する。このため、薄膜EL素
子にかかる局部的な圧縮応力を低減することができ、薄
膜EL素子の圧縮応力に起因した絶縁破壊を防止するこ
とができる。
EL素子の圧縮弾性率より小さくすれば、薄膜EL表示
装置に圧縮荷重がかかった場合、先ず透明な絶縁体が圧
縮されて薄膜EL素子の凹凸面に沿って変形し、絶縁体
と素子との接触面積が増大する。このため、薄膜EL素
子にかかる局部的な圧縮応力を低減することができ、薄
膜EL素子の圧縮応力に起因した絶縁破壊を防止するこ
とができる。
【0014】また、2枚の薄膜EL素子の間の縁部寄り
つまり枠体の内側に隠れ表示面に現われない位置に、絶
縁フィルムを介挿すれば、その部分に交差するように配
設される両薄膜EL素子の各電極接続線部を絶縁するこ
とができ、2枚の薄膜EL素子の各電極接続線部の短絡
事故を効果的に防止することができる。
つまり枠体の内側に隠れ表示面に現われない位置に、絶
縁フィルムを介挿すれば、その部分に交差するように配
設される両薄膜EL素子の各電極接続線部を絶縁するこ
とができ、2枚の薄膜EL素子の各電極接続線部の短絡
事故を効果的に防止することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0016】図1は本発明を適用した時計表示器の正面
図を示している。この時計表示器は、図2の概略断面図
に示すように、主に数字を表示する第一薄膜EL素子1
(図3)と、主に秒針を表示する第二薄膜EL素子2
(図4)とを重ね合せるように接着し、その周囲に枠体
3を取着して構成される。
図を示している。この時計表示器は、図2の概略断面図
に示すように、主に数字を表示する第一薄膜EL素子1
(図3)と、主に秒針を表示する第二薄膜EL素子2
(図4)とを重ね合せるように接着し、その周囲に枠体
3を取着して構成される。
【0017】この第一薄膜EL素子1と第二薄膜EL素
子2の接着は、内側周縁部に接着剤5を付し、内部に多
数の透明な粒状絶縁体としてプラスチックビーズ6を配
置し、一定の間隔を保持した状態で行われ、接着後、内
部にシリコンオイル等の絶縁油が真空注入される。
子2の接着は、内側周縁部に接着剤5を付し、内部に多
数の透明な粒状絶縁体としてプラスチックビーズ6を配
置し、一定の間隔を保持した状態で行われ、接着後、内
部にシリコンオイル等の絶縁油が真空注入される。
【0018】さらに、枠体3の内側に隠れ表示面に現わ
れない位置に、ポリイミドフィルム等からなる絶縁フィ
ルム4が介挿される。この絶縁フィルム4は、後述の第
一薄膜EL素子1と第二薄膜EL素子2の電極接続線部
(各々の第一、第二透明電極と接続端子部を接続する部
分)間を絶縁し、短絡事故を防止する。
れない位置に、ポリイミドフィルム等からなる絶縁フィ
ルム4が介挿される。この絶縁フィルム4は、後述の第
一薄膜EL素子1と第二薄膜EL素子2の電極接続線部
(各々の第一、第二透明電極と接続端子部を接続する部
分)間を絶縁し、短絡事故を防止する。
【0019】第一薄膜EL素子1は、図7の概略断面図
に示すように、ガラス基板10上に第一透明電極11を
成膜形成し、第一透明電極11の上に第一絶縁層12を
形成し、その第一絶縁層12上に発光層13を形成し、
その発光層13の上に第二絶縁層14を形成した後、第
二絶縁層14上に第二透明電極15を形成して構成され
る。
に示すように、ガラス基板10上に第一透明電極11を
成膜形成し、第一透明電極11の上に第一絶縁層12を
形成し、その第一絶縁層12上に発光層13を形成し、
その発光層13の上に第二絶縁層14を形成した後、第
二絶縁層14上に第二透明電極15を形成して構成され
る。
【0020】発光層13には、橙黄色に発光する硫化亜
鉛:マンガン(ZnS:Mn)が使用され、その橙黄色
から赤色光のみを取出すために、第二絶縁層14と第二
透明電極15上に、赤色透過フィルタ16が形成され
る。この赤色透過フィルタ16は、例えば580nm以
下の波長の光を遮断するフィルタである。
鉛:マンガン(ZnS:Mn)が使用され、その橙黄色
から赤色光のみを取出すために、第二絶縁層14と第二
透明電極15上に、赤色透過フィルタ16が形成され
る。この赤色透過フィルタ16は、例えば580nm以
下の波長の光を遮断するフィルタである。
【0021】数字と分表示用のドットを表示する第一薄
膜EL素子1は、図3、図5に示す如く、第一透明電極
11と第二透明電極15を、表示しようとする数字とド
ットの形状に形成し、さらにその数字は2〜4個に分割
して形成される。
膜EL素子1は、図3、図5に示す如く、第一透明電極
11と第二透明電極15を、表示しようとする数字とド
ットの形状に形成し、さらにその数字は2〜4個に分割
して形成される。
【0022】そして、分割された各第一、第二透明電極
11、15には同じ材料(ITO,ZnO等の透明導電
材料)によって電極接続線部11a,15aが延設さ
れ、それらの電極接続線部11a,15aの先端は、ガ
ラス基板10の縁部(図3の左右の側部)に設けられた
接続端子部17の各端子に接続される。なお、枠体3の
内側に隠れ表示面に現われない電極接続線部11a,1
5a上には、電気抵抗の小さい金属導電部が形成され
る。
11、15には同じ材料(ITO,ZnO等の透明導電
材料)によって電極接続線部11a,15aが延設さ
れ、それらの電極接続線部11a,15aの先端は、ガ
ラス基板10の縁部(図3の左右の側部)に設けられた
接続端子部17の各端子に接続される。なお、枠体3の
内側に隠れ表示面に現われない電極接続線部11a,1
5a上には、電気抵抗の小さい金属導電部が形成され
る。
【0023】第二薄膜EL素子2は、上記と同様に、ガ
ラス基板20上に第一透明電極21を成膜形成し、第一
透明電極21の上に第一絶縁層22を形成し、その第一
絶縁層22上に発光層23を形成し、その発光層23の
上に第二絶縁層24を形成した後、第二絶縁層24上に
第二透明電極25を形成して構成される。発光層23に
は、緑色発光する硫化亜鉛:テルビウム(ZnS:T
b)が使用される。
ラス基板20上に第一透明電極21を成膜形成し、第一
透明電極21の上に第一絶縁層22を形成し、その第一
絶縁層22上に発光層23を形成し、その発光層23の
上に第二絶縁層24を形成した後、第二絶縁層24上に
第二透明電極25を形成して構成される。発光層23に
は、緑色発光する硫化亜鉛:テルビウム(ZnS:T
b)が使用される。
【0024】また、秒針と数字上のドットを表示する第
二薄膜EL素子2は、図4、図6に示すように、第一透
明電極21と第二透明電極25を、表示しようとする秒
針(放射状に配置された曲線)とドットの形状に形成し
ている。
二薄膜EL素子2は、図4、図6に示すように、第一透
明電極21と第二透明電極25を、表示しようとする秒
針(放射状に配置された曲線)とドットの形状に形成し
ている。
【0025】さらに、上記と同様に、第一、第二透明電
極21、25には電極接続線部21a,25aが延設さ
れ、それらの電極接続線部21a,25aの先端は、ガ
ラス基板20の上縁部と下縁部に設けられた接続端子部
27の各端子に接続される。
極21、25には電極接続線部21a,25aが延設さ
れ、それらの電極接続線部21a,25aの先端は、ガ
ラス基板20の上縁部と下縁部に設けられた接続端子部
27の各端子に接続される。
【0026】また、それらの電極接続線部21a,25
aには、枠体3により隠れて表示面に現われない部分上
に、低電気抵抗の金属導電部が形成される。
aには、枠体3により隠れて表示面に現われない部分上
に、低電気抵抗の金属導電部が形成される。
【0027】このように構成された第一薄膜EL素子1
と第二薄膜EL素子2は、内側周縁部に接着剤5を付
し、内部に多数のプラスチックビーズ6を配置すると共
に、電極接続線部11a,15a,21a,25aが位
置する周縁部に絶縁フィルム4を介挿し、一定の間隔を
保持しながら、重ね合せて接着される。
と第二薄膜EL素子2は、内側周縁部に接着剤5を付
し、内部に多数のプラスチックビーズ6を配置すると共
に、電極接続線部11a,15a,21a,25aが位
置する周縁部に絶縁フィルム4を介挿し、一定の間隔を
保持しながら、重ね合せて接着される。
【0028】ここで、プラスチックビーズ6の圧縮弾性
率は、薄膜EL素子1、2の圧縮弾性率より小さくする
とよい。薄膜EL素子1、2の圧縮弾性率は約1000
〜5000kgf/mm2 程度であるから、プラスチッ
クビーズ6の圧縮弾性率は約400〜1000kgf/
mm2 が適当である。
率は、薄膜EL素子1、2の圧縮弾性率より小さくする
とよい。薄膜EL素子1、2の圧縮弾性率は約1000
〜5000kgf/mm2 程度であるから、プラスチッ
クビーズ6の圧縮弾性率は約400〜1000kgf/
mm2 が適当である。
【0029】このとき、各EL素子の接続端子部17、
27が、交互に位置するように、つまり重ならないよう
に、第一薄膜EL素子1と第二薄膜EL素子2は重ね合
せ接着される。図3と図4に示すように、第一薄膜EL
素子1の接続端子部17は左右の側縁部に位置し、第二
薄膜EL素子2の接続端子部27は上下の縁部に位置す
るため、この図の状態で両EL素子を重ね合せば、接続
端子部17、27は重ならない状態つまり単独の状態で
位置させることができる。
27が、交互に位置するように、つまり重ならないよう
に、第一薄膜EL素子1と第二薄膜EL素子2は重ね合
せ接着される。図3と図4に示すように、第一薄膜EL
素子1の接続端子部17は左右の側縁部に位置し、第二
薄膜EL素子2の接続端子部27は上下の縁部に位置す
るため、この図の状態で両EL素子を重ね合せば、接続
端子部17、27は重ならない状態つまり単独の状態で
位置させることができる。
【0030】一方、接着の際、両EL素子1、2の接続
端子部17、27を外した位置に、接着剤を付さないこ
とによって油注入口がパネルの厚さ方向に形成される。
そして、この油注入口からシリコンオイル等の絶縁油を
真空注入し、注入口を接着剤で封止する。
端子部17、27を外した位置に、接着剤を付さないこ
とによって油注入口がパネルの厚さ方向に形成される。
そして、この油注入口からシリコンオイル等の絶縁油を
真空注入し、注入口を接着剤で封止する。
【0031】次に、第一薄膜EL素子1及び第二薄膜E
L素子2を製造する際の具体例を説明する。
L素子2を製造する際の具体例を説明する。
【0032】先ず、ガラス基板10、20上に第一透明
電極11、21を、ITO(Indium Tim O
xide)を用いて真空蒸着法により形成する。
電極11、21を、ITO(Indium Tim O
xide)を用いて真空蒸着法により形成する。
【0033】ここで、蒸着材料としては、例えば酸化イ
ンジウム(In2 O3 )中に酸化錫(SnO2 )をIn
原子に対してSn原子が5%となるように混合成形し焼
成しペレット状としたものを用いた。
ンジウム(In2 O3 )中に酸化錫(SnO2 )をIn
原子に対してSn原子が5%となるように混合成形し焼
成しペレット状としたものを用いた。
【0034】又、電子ビーム蒸着装置内にガラス基板1
0、20と上記ペレットをセットし、ガラス基板10、
20を250℃に保持したまま真空槽内を3×10-4P
aまで排気した。
0、20と上記ペレットをセットし、ガラス基板10、
20を250℃に保持したまま真空槽内を3×10-4P
aまで排気した。
【0035】次に、6.7×10-2PaまでO2 ガスを
導入し、蒸着速度が0.1〜0.3nm/sec となるよ
うに、電子ビームの出力を調整しながらITO透明導電
膜を200mnの厚さに成膜した。
導入し、蒸着速度が0.1〜0.3nm/sec となるよ
うに、電子ビームの出力を調整しながらITO透明導電
膜を200mnの厚さに成膜した。
【0036】次に、このITO透明導電膜をフォトリソ
グラフィの手法を用いて、塩酸(HCI)等のウェット
エッチングにより、図3、図4に示すような形状の第一
透明電極11、21を形成した。
グラフィの手法を用いて、塩酸(HCI)等のウェット
エッチングにより、図3、図4に示すような形状の第一
透明電極11、21を形成した。
【0037】次に、上記第一透明電極11、21が形成
されたガラス基板10、20に五酸化タンタル(Ta2
O5 )と酸化アルミニウム(Al2 O3 )の混合物より
なる第一絶縁層12、22を高周波スパッタ法にて成膜
した。
されたガラス基板10、20に五酸化タンタル(Ta2
O5 )と酸化アルミニウム(Al2 O3 )の混合物より
なる第一絶縁層12、22を高周波スパッタ法にて成膜
した。
【0038】具体的には、上記第一透明電極11、21
が形成されたガラス基板10、20をスパッタ装置内に
セットし、200℃に30分保持した後、その真空層内
を3×10-4Paまで排気した。
が形成されたガラス基板10、20をスパッタ装置内に
セットし、200℃に30分保持した後、その真空層内
を3×10-4Paまで排気した。
【0039】その後、Arガスを180cc/min ,O2
ガスを20cc/min の割合で真空槽内に導入しつつ、排
気バルブを調整し真空槽内の圧力を1Paに設定した。
ターゲットとしては、五酸化タンタル(Ta2 O5 )と
酸化アルミニウム(Al2 O 3 )の混合物からなる焼成
ターゲットを用い、高周波電力をターゲット単位面積あ
たり2.1W/cm2 投入し、プリスパッタを10分間行
った後、5.8nm/min の堆積速度の条件にて成膜を行
い、500nmの厚さに堆積させた。
ガスを20cc/min の割合で真空槽内に導入しつつ、排
気バルブを調整し真空槽内の圧力を1Paに設定した。
ターゲットとしては、五酸化タンタル(Ta2 O5 )と
酸化アルミニウム(Al2 O 3 )の混合物からなる焼成
ターゲットを用い、高周波電力をターゲット単位面積あ
たり2.1W/cm2 投入し、プリスパッタを10分間行
った後、5.8nm/min の堆積速度の条件にて成膜を行
い、500nmの厚さに堆積させた。
【0040】次に、第一薄膜EL素子1では、第一絶縁
層12上に、硫化亜鉛(ZnS)を母体材料とし、発光
中心として、黄橙色発光のマンガン(Mn)を0.8重
量%の割合で添加した硫化亜鉛:マンガン(ZnS:M
n)を、蒸着により700nmの厚さに成膜し、発光層1
3を形成した。具体的には、ガラス基板10の温度を2
00℃に保持し、電子ビーム蒸着装置内を5×10-4P
aに維持し、堆積速度0.1〜0.3nm/sec の条件で
電子ビーム蒸着を行った。
層12上に、硫化亜鉛(ZnS)を母体材料とし、発光
中心として、黄橙色発光のマンガン(Mn)を0.8重
量%の割合で添加した硫化亜鉛:マンガン(ZnS:M
n)を、蒸着により700nmの厚さに成膜し、発光層1
3を形成した。具体的には、ガラス基板10の温度を2
00℃に保持し、電子ビーム蒸着装置内を5×10-4P
aに維持し、堆積速度0.1〜0.3nm/sec の条件で
電子ビーム蒸着を行った。
【0041】また、第二薄膜EL素子2では、第一絶縁
層22上に、硫化亜鉛(ZnS)を母体材料とし、発光
中心として、緑色発光の弗化酸化テルビウム(TbO
F)を3.5重量%の割合からなる混合物の焼成ターゲ
ットを用い、高周波スパッタ法により700nmの厚さに
成膜し、発光層23を形成した。
層22上に、硫化亜鉛(ZnS)を母体材料とし、発光
中心として、緑色発光の弗化酸化テルビウム(TbO
F)を3.5重量%の割合からなる混合物の焼成ターゲ
ットを用い、高周波スパッタ法により700nmの厚さに
成膜し、発光層23を形成した。
【0042】具体的には、ガラス基板20の温度を25
0℃に保持し、4Paのガス圧を有するArとHeの混
合ガスの雰囲気中で上記スパッタリングターゲットに2
W/cm2 の高周波電力を供給して成膜を行った。
0℃に保持し、4Paのガス圧を有するArとHeの混
合ガスの雰囲気中で上記スパッタリングターゲットに2
W/cm2 の高周波電力を供給して成膜を行った。
【0043】さらに、その発光層13、23上に、第一
絶縁層12、22と同様の第二絶縁層14、24を高周
波スパッタ法にて成膜し、500nmの厚さに堆積させ
た。
絶縁層12、22と同様の第二絶縁層14、24を高周
波スパッタ法にて成膜し、500nmの厚さに堆積させ
た。
【0044】次に、第二絶縁層14、24上に第二透明
電極15、25を、第一透明電極11、21と同様に成
膜し、ウエットエッチングにより、同電極15、25を
形成した。
電極15、25を、第一透明電極11、21と同様に成
膜し、ウエットエッチングにより、同電極15、25を
形成した。
【0045】上記構成の第一薄膜EL素子1と第二薄膜
EL素子2は、上述のように、内側周縁部に接着剤5を
付し、内部に多数のプラスチックビーズ6を配置して一
定の間隔を保持しながら、接続端子部17、27を交互
に位置させるように重ね合せて接着される。そして、接
続端子部17、27を外した位置に、接着剤を付さない
ことによって形成された油注入口から、シリコンオイル
等の絶縁油を真空注入し、注入口を接着剤で封止する。
このような薄膜ELパネルは枠体3に周囲を保持され、
時計表示器となる。
EL素子2は、上述のように、内側周縁部に接着剤5を
付し、内部に多数のプラスチックビーズ6を配置して一
定の間隔を保持しながら、接続端子部17、27を交互
に位置させるように重ね合せて接着される。そして、接
続端子部17、27を外した位置に、接着剤を付さない
ことによって形成された油注入口から、シリコンオイル
等の絶縁油を真空注入し、注入口を接着剤で封止する。
このような薄膜ELパネルは枠体3に周囲を保持され、
時計表示器となる。
【0046】このような構成の時計表示器では、上記の
ように、第一、第二薄膜EL素子1、2が、各々の接続
端子部17、27を重ならないように、重ね合せて接着
されるため、接続端子部17と27が短絡する恐れはな
くなり、接続端子部17と27の短絡事故を防止するこ
とができる。また、接続端子部17、27が、重なって
配置されずに、単独でパネルの縁部に位置するため、各
接続端子部17、27にリード線を接続する際、接続作
業が容易となり、効率良く正確に接続作業を行うことが
できる。
ように、第一、第二薄膜EL素子1、2が、各々の接続
端子部17、27を重ならないように、重ね合せて接着
されるため、接続端子部17と27が短絡する恐れはな
くなり、接続端子部17と27の短絡事故を防止するこ
とができる。また、接続端子部17、27が、重なって
配置されずに、単独でパネルの縁部に位置するため、各
接続端子部17、27にリード線を接続する際、接続作
業が容易となり、効率良く正確に接続作業を行うことが
できる。
【0047】さらに、第一、第二薄膜EL素子1、2
を、間にプラスチックビーズ6を介挿して重ね合せ、周
縁部を接着剤5で接着するため、第一、第二薄膜EL素
子1、2の間隙を一定に保持して接着することができ、
両EL素子の反りを防止し、反りによる絶縁層の絶縁破
壊を防止することができる。
を、間にプラスチックビーズ6を介挿して重ね合せ、周
縁部を接着剤5で接着するため、第一、第二薄膜EL素
子1、2の間隙を一定に保持して接着することができ、
両EL素子の反りを防止し、反りによる絶縁層の絶縁破
壊を防止することができる。
【0048】また、介挿されるプラスチックビーズ6の
圧縮弾性率が、薄膜EL素子1、2の圧縮弾性率より小
さいため、薄膜EL表示装置に圧縮荷重がかかった場
合、先ずプラスチックビーズ6が圧縮されて、図8のよ
うに、薄膜EL素子1、2の凹凸面等に沿って変形し、
プラスチックビーズ6と薄膜EL素子1、2との接触面
積が増大する。このため、薄膜EL素子1、2にかかる
局部的な圧縮応力を低減することができ、薄膜EL素子
1、2の圧縮応力に起因した絶縁破壊を防止することが
できる。
圧縮弾性率が、薄膜EL素子1、2の圧縮弾性率より小
さいため、薄膜EL表示装置に圧縮荷重がかかった場
合、先ずプラスチックビーズ6が圧縮されて、図8のよ
うに、薄膜EL素子1、2の凹凸面等に沿って変形し、
プラスチックビーズ6と薄膜EL素子1、2との接触面
積が増大する。このため、薄膜EL素子1、2にかかる
局部的な圧縮応力を低減することができ、薄膜EL素子
1、2の圧縮応力に起因した絶縁破壊を防止することが
できる。
【0049】また、プラスチックビーズ6の圧縮弾性率
を薄膜EL素子1、2のそれより小さくすれば、圧縮
時、プラスチックビーズ6が歪んで薄膜EL素子1、2
の凹凸及びパターンを覆い、薄膜EL素子1、2との接
触面積が増大するため、薄膜EL素子1、2にかかる局
所的な圧縮応力を低減することができ、圧縮応力に起因
した絶縁破壊を防止することができる。
を薄膜EL素子1、2のそれより小さくすれば、圧縮
時、プラスチックビーズ6が歪んで薄膜EL素子1、2
の凹凸及びパターンを覆い、薄膜EL素子1、2との接
触面積が増大するため、薄膜EL素子1、2にかかる局
所的な圧縮応力を低減することができ、圧縮応力に起因
した絶縁破壊を防止することができる。
【0050】ここで、プラスチックビーズ6はその圧縮
弾性率を1000kgf/mm2 以下とするのがよい。
なぜなら、圧縮弾性率が約400〜7000kgf/m
m2の透明な絶縁体を薄膜EL素子1、2の間に介挿さ
せて、一定の圧縮荷重を薄膜EL素子1、2に加えて実
験を行った結果、圧縮弾性率が1000kgf/mm 2
以下のプラスチックビーズ6を介挿させたものでは、絶
縁破壊が発生せず、良好な結果が得られたからである。
弾性率を1000kgf/mm2 以下とするのがよい。
なぜなら、圧縮弾性率が約400〜7000kgf/m
m2の透明な絶縁体を薄膜EL素子1、2の間に介挿さ
せて、一定の圧縮荷重を薄膜EL素子1、2に加えて実
験を行った結果、圧縮弾性率が1000kgf/mm 2
以下のプラスチックビーズ6を介挿させたものでは、絶
縁破壊が発生せず、良好な結果が得られたからである。
【0051】また、両EL素子1と2間の縁部寄りつま
り枠体3の内側に隠れ表示面に現われない位置に、絶縁
フィルム4が介挿されるため、その部分に交差するよう
に配設される両EL素子1、2の各電極接続線部11
a,15a,21a,25aを絶縁することができ、両
EL素子1、2の各電極接続線部の短絡事故を効果的に
防止することができる。
り枠体3の内側に隠れ表示面に現われない位置に、絶縁
フィルム4が介挿されるため、その部分に交差するよう
に配設される両EL素子1、2の各電極接続線部11
a,15a,21a,25aを絶縁することができ、両
EL素子1、2の各電極接続線部の短絡事故を効果的に
防止することができる。
【0052】この時計表示器は、その接続端子部17、
27が図示しない駆動回路に接続され、その駆動回路が
時計回路からの制御信号を受けて第一、第二透明電極間
に約200Vの高周波交流電圧を印加する。これによ
り、電圧を印加された電極間の発光層が発光し、時刻を
示す数字や分を示すドットが赤色に光り、秒を示す秒針
が緑色に光り、時刻を表示する。また、第一薄膜EL素
子1と第二薄膜EL素子2の発光が重なった部分では、
両EL素子の発光量を制御することにより、赤色から緑
色まで中間色を含めてその部分の発光色を変えることが
できる。
27が図示しない駆動回路に接続され、その駆動回路が
時計回路からの制御信号を受けて第一、第二透明電極間
に約200Vの高周波交流電圧を印加する。これによ
り、電圧を印加された電極間の発光層が発光し、時刻を
示す数字や分を示すドットが赤色に光り、秒を示す秒針
が緑色に光り、時刻を表示する。また、第一薄膜EL素
子1と第二薄膜EL素子2の発光が重なった部分では、
両EL素子の発光量を制御することにより、赤色から緑
色まで中間色を含めてその部分の発光色を変えることが
できる。
【0053】なお、第一薄膜EL素子1を橙黄色に発光
させる場合には、勿論、赤色透過フィルタ16を除去す
ればよい。また、第一薄膜EL素子1と第二薄膜EL素
子2の電極接続線部間の絶縁性に問題がなければ、上記
絶縁フィルム4は必ずしも介挿する必要はない。
させる場合には、勿論、赤色透過フィルタ16を除去す
ればよい。また、第一薄膜EL素子1と第二薄膜EL素
子2の電極接続線部間の絶縁性に問題がなければ、上記
絶縁フィルム4は必ずしも介挿する必要はない。
【0054】図9と図10は他の実施例を示し、ここで
は、本発明を適用した速度表示器の第一薄膜EL素子3
1と第二薄膜EL素子32を示す。この速度表示器は、
速度を7セグメント方式の数字で表示するものであり、
第一薄膜EL素子31(図9)と第二薄膜EL素子32
(図10)を一定間隔で重ね合せ、周縁部を接着して構
成れる。
は、本発明を適用した速度表示器の第一薄膜EL素子3
1と第二薄膜EL素子32を示す。この速度表示器は、
速度を7セグメント方式の数字で表示するものであり、
第一薄膜EL素子31(図9)と第二薄膜EL素子32
(図10)を一定間隔で重ね合せ、周縁部を接着して構
成れる。
【0055】この第一薄膜EL素子31と第二薄膜EL
素子32は、上記と同様に、ガラス基板33、34上に
第一透明電極35、36を数字形に成膜形成し、第一透
明電極35、36の上に第一絶縁層を形成し、その第一
絶縁層上に発光層を形成し、その発光層の上に第二絶縁
層を形成した後、第二絶縁層上に第二透明電極37、3
8を数字形に形成して構成される。
素子32は、上記と同様に、ガラス基板33、34上に
第一透明電極35、36を数字形に成膜形成し、第一透
明電極35、36の上に第一絶縁層を形成し、その第一
絶縁層上に発光層を形成し、その発光層の上に第二絶縁
層を形成した後、第二絶縁層上に第二透明電極37、3
8を数字形に形成して構成される。
【0056】また、第一薄膜EL素子31のガラス基板
33の上縁部と下縁部には、接続端子部39が形成さ
れ、第一、第二透明電極35、37から同じ材料で延設
された電極接続線部35a,37aの先端が、その接続
端子部39の各端子に接続される。また、第二薄膜EL
素子32のガラス基板34の左右の側縁部には、接続端
子部40が形成され、第一、第二透明電極36,38か
ら同じ材料で延設された電極接続線部36a,38aの
先端が、その接続端子部40の各端子に接続される。
33の上縁部と下縁部には、接続端子部39が形成さ
れ、第一、第二透明電極35、37から同じ材料で延設
された電極接続線部35a,37aの先端が、その接続
端子部39の各端子に接続される。また、第二薄膜EL
素子32のガラス基板34の左右の側縁部には、接続端
子部40が形成され、第一、第二透明電極36,38か
ら同じ材料で延設された電極接続線部36a,38aの
先端が、その接続端子部40の各端子に接続される。
【0057】このような第一薄膜EL素子31と第二薄
膜EL素子32は、内側周縁部に接着剤を付し、介挿し
たプラスチックビーズにより一定の間隔を保持しなが
ら、各EL素子の数字形の第一透明電極、第二透明電極
が正確に重なり合うように接着される。
膜EL素子32は、内側周縁部に接着剤を付し、介挿し
たプラスチックビーズにより一定の間隔を保持しなが
ら、各EL素子の数字形の第一透明電極、第二透明電極
が正確に重なり合うように接着される。
【0058】この場合、図9と図10に示すように、第
一薄膜EL素子31の接続端子部39は上下の縁部に位
置し、第二薄膜EL素子32の接続端子部40は左右の
縁部に位置するため、この図の状態で両EL素子を重ね
合せば、接続端子部39、40は重ならない状態つまり
単独の状態で位置させることができる。したがって、接
続端子部39、40の短絡事故を防止することができ、
接続端子部39、40へのリード線の接続作業も容易と
なる。
一薄膜EL素子31の接続端子部39は上下の縁部に位
置し、第二薄膜EL素子32の接続端子部40は左右の
縁部に位置するため、この図の状態で両EL素子を重ね
合せば、接続端子部39、40は重ならない状態つまり
単独の状態で位置させることができる。したがって、接
続端子部39、40の短絡事故を防止することができ、
接続端子部39、40へのリード線の接続作業も容易と
なる。
【0059】図11はさらに他の実施例を示し、この例
はドットマトリックス方式の薄膜EL表示装置である。
この薄膜EL表示装置も上記と同様に、第一薄膜EL素
子41と第二薄膜EL素子42を、一定の間隔で重ね合
せ、周縁部を接着して構成される。
はドットマトリックス方式の薄膜EL表示装置である。
この薄膜EL表示装置も上記と同様に、第一薄膜EL素
子41と第二薄膜EL素子42を、一定の間隔で重ね合
せ、周縁部を接着して構成される。
【0060】第一薄膜EL素子41と第二薄膜EL素子
42は、各々、ガラス基板43、44上にストライプ状
の第一透明電極を成膜形成し、第一透明電極上に第一絶
縁層を形成し、その第一絶縁層上に発光層を形成し、そ
の発光層の上に第二絶縁層を形成した後、第二絶縁層上
にストライプ状の第二透明電極を、第一透明電極と直交
する方向に形成して構成される。
42は、各々、ガラス基板43、44上にストライプ状
の第一透明電極を成膜形成し、第一透明電極上に第一絶
縁層を形成し、その第一絶縁層上に発光層を形成し、そ
の発光層の上に第二絶縁層を形成した後、第二絶縁層上
にストライプ状の第二透明電極を、第一透明電極と直交
する方向に形成して構成される。
【0061】また、第一薄膜EL素子41のガラス基板
43の上縁部と一側縁部には、接続端子部45が形成さ
れ、ストライプ状の第一、第二透明電極の先端がその接
続端子部45の各端子に接続される。また、第二薄膜E
L素子42のガラス基板44の下縁部と他側縁部には、
接続端子部46が形成され、ストライプ状の第一、第二
透明電極の先端がその接続端子部46の各端子に接続さ
れる。
43の上縁部と一側縁部には、接続端子部45が形成さ
れ、ストライプ状の第一、第二透明電極の先端がその接
続端子部45の各端子に接続される。また、第二薄膜E
L素子42のガラス基板44の下縁部と他側縁部には、
接続端子部46が形成され、ストライプ状の第一、第二
透明電極の先端がその接続端子部46の各端子に接続さ
れる。
【0062】第一薄膜EL素子41と第二薄膜EL素子
42は、内側周縁部に接着剤を付し、介挿したガラスビ
ーズ等により一定の間隔を保持しながら、重ね合せて接
着されるが、図11のように、第一薄膜EL素子41の
接続端子部45は上縁部と右縁部に位置し、第二薄膜E
L素子42の接続端子部46は下縁部と左縁部に位置す
るため、接続端子部45と46は重ならない状態つまり
単独の状態で位置させることができる。したがって、接
続端子部45、46の短絡事故を防止することができ、
接続端子部45、46へのリード線の接続作業も容易と
なる。
42は、内側周縁部に接着剤を付し、介挿したガラスビ
ーズ等により一定の間隔を保持しながら、重ね合せて接
着されるが、図11のように、第一薄膜EL素子41の
接続端子部45は上縁部と右縁部に位置し、第二薄膜E
L素子42の接続端子部46は下縁部と左縁部に位置す
るため、接続端子部45と46は重ならない状態つまり
単独の状態で位置させることができる。したがって、接
続端子部45、46の短絡事故を防止することができ、
接続端子部45、46へのリード線の接続作業も容易と
なる。
【0063】なお、上記実施例の時計表示器における薄
膜EL素子の各構成層の材料及び成膜方法は、上記の材
料や方法に限定されるものではない。
膜EL素子の各構成層の材料及び成膜方法は、上記の材
料や方法に限定されるものではない。
【図1】本発明を適用した一実施例の時計表示器の正面
図である。
図である。
【図2】同時計表示器の概略断面図である。
【図3】第一薄膜EL素子1の正面図である。
【図4】第二薄膜EL素子2の正面図である。
【図5】第一薄膜EL素子1の部分拡大正面図である。
【図6】第二薄膜EL素子2の部分拡大正面図である。
【図7】第一薄膜EL素子1と第二薄膜EL素子2の概
略断面図である。
略断面図である。
【図8】プラスチックビーズ6の変形状態を示す拡大断
面図である。
面図である。
【図9】他の実施例を示す数字表示用の第一薄膜EL素
子31の正面図である。
子31の正面図である。
【図10】他の実施例を示す数字表示用の第二薄膜EL
素子32の正面図である。
素子32の正面図である。
【図11】他の実施例を示すドットマトリック方式の薄
膜EL表示装置の正面図である。
膜EL表示装置の正面図である。
1−第一薄膜EL素子、2−第二薄膜EL素子、3−枠
体、4−絶縁フィルム、5−接着剤、6−プラスチック
ビーズ、10、20−ガラス基板、11、21−第一透
明電極、12、22−第一絶縁層、13、23−発光
層、14、24−第二絶縁層、15、25−第二透明電
極、11a,15a,21a,25a−電極接続線部、
17、27−接続端子部。
体、4−絶縁フィルム、5−接着剤、6−プラスチック
ビーズ、10、20−ガラス基板、11、21−第一透
明電極、12、22−第一絶縁層、13、23−発光
層、14、24−第二絶縁層、15、25−第二透明電
極、11a,15a,21a,25a−電極接続線部、
17、27−接続端子部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金村 高司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 透明基板上に、第一電極、第一絶縁層、
発光層、第二絶縁層、及び第二電極を順に積層形成して
なる2枚の薄膜EL素子を、重ね合せて配置した薄膜E
L表示装置において、 前記各薄膜EL素子の縁部に、前記第一、第二電極が接
続される接続端子部が形成され、各々の該接続端子部が
重ならない状態で、該2枚の薄膜EL素子が重ね合せて
配置されていることを特徴とする薄膜EL表示装置。 - 【請求項2】 前記2枚の薄膜EL素子は、間に透明な
絶縁体を介挿して重ね合せ、周縁部を接着剤で接着され
ている請求項1記載の薄膜EL表示装置。 - 【請求項3】 前記透明な絶縁体の圧縮弾性率が前記薄
膜EL素子の圧縮弾性率より小さく設定されている請求
項2記載の薄膜EL表示装置。 - 【請求項4】 前記透明な絶縁体の圧縮弾性率が100
0kgf/mm2 以下である請求項2又は3記載の薄膜
EL表示装置。 - 【請求項5】 前記2枚の薄膜EL素子は、枠体の内側
に隠れ表示面に現われない位置に絶縁フィルムを介挿し
て重ね合せ、周縁部を接着剤で接着されている請求項1
記載の薄膜EL表示装置。 - 【請求項6】 背面側に位置する前記薄膜EL素子に、
特定色の光のみを透過させるフィルタが設けられている
請求項1記載の薄膜EL表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28831394A JP3555203B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-11-22 | 薄膜el表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6144594 | 1994-03-30 | ||
JP6-61445 | 1994-03-30 | ||
JP28831394A JP3555203B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-11-22 | 薄膜el表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320869A true JPH07320869A (ja) | 1995-12-08 |
JP3555203B2 JP3555203B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=26402468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28831394A Expired - Fee Related JP3555203B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-11-22 | 薄膜el表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3555203B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5912649A (en) * | 1996-02-13 | 1999-06-15 | Denso Corporation | Electro-luminescent display apparatus |
US9891210B2 (en) | 2008-05-09 | 2018-02-13 | Sysmex Corporation | Blood analyzer, blood analysis method and hemolytic agent |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP28831394A patent/JP3555203B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5912649A (en) * | 1996-02-13 | 1999-06-15 | Denso Corporation | Electro-luminescent display apparatus |
US9891210B2 (en) | 2008-05-09 | 2018-02-13 | Sysmex Corporation | Blood analyzer, blood analysis method and hemolytic agent |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3555203B2 (ja) | 2004-08-18 |
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