JPH07320425A - 磁気ヘッド位置決め装置 - Google Patents
磁気ヘッド位置決め装置Info
- Publication number
- JPH07320425A JPH07320425A JP10562994A JP10562994A JPH07320425A JP H07320425 A JPH07320425 A JP H07320425A JP 10562994 A JP10562994 A JP 10562994A JP 10562994 A JP10562994 A JP 10562994A JP H07320425 A JPH07320425 A JP H07320425A
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- labyrinth
- magnetic head
- shaft
- tubular sleeve
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベアリングから飛散するグリースに起因した
ヘッドクラッシュ等の発生を少なくし得る磁気ヘッド位
置決め装置を提供すること。 【構成】 磁気ヘッド5を一端部で支持するホルダアー
ム4と、このホルダアーム4を支持する筒状スリーブ3
と、この筒状スリーブ3をベアリング2を介して回転自
在に支持するシャフト1と、筒状スリーブ3を所定の角
度範囲で往復回動自在に駆動するアーム駆動手段7とを
備えている。ベアリング2は筒状スリーブ3内に幾分入
り込んだ位置に装備され、その回転面の外側に、シャフ
ト1(又は筒状スリーブ3)との間で間隙が数十〔μ
m〕のラビリンス部11,12を構成するラビリンス穴
を備えた環状のラビリンス部材を配置し、このラビリン
ス部材を筒状スリーブ3(又はシャフト1)に固定した
こと。
ヘッドクラッシュ等の発生を少なくし得る磁気ヘッド位
置決め装置を提供すること。 【構成】 磁気ヘッド5を一端部で支持するホルダアー
ム4と、このホルダアーム4を支持する筒状スリーブ3
と、この筒状スリーブ3をベアリング2を介して回転自
在に支持するシャフト1と、筒状スリーブ3を所定の角
度範囲で往復回動自在に駆動するアーム駆動手段7とを
備えている。ベアリング2は筒状スリーブ3内に幾分入
り込んだ位置に装備され、その回転面の外側に、シャフ
ト1(又は筒状スリーブ3)との間で間隙が数十〔μ
m〕のラビリンス部11,12を構成するラビリンス穴
を備えた環状のラビリンス部材を配置し、このラビリン
ス部材を筒状スリーブ3(又はシャフト1)に固定した
こと。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド位置決め装
置に係り、特に可動部のベアリングに対するシール構造
を備えた磁気ヘッド位置決め装置に関する。
置に係り、特に可動部のベアリングに対するシール構造
を備えた磁気ヘッド位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ヘッド位置決め機構を図2に
示す。この図2に示す従来例にあっては、本体ケースに
固定されたシャフト51と、このシャフト51に二組の
ベアリング52,52を介して回転自在に装備された円
筒状のスリーブ53と、この円筒状のスリーブ53の外
周面に装備されたホルダアーム54と、このホルダアー
ム54の一端に固着され記録媒体上の情報を読み書きす
る磁気ヘッド55と、この磁気ヘッド55とは反対側に
装備されホルダアーム54に所定の回動力を付勢するア
ーム駆動手段57とを備えている。
示す。この図2に示す従来例にあっては、本体ケースに
固定されたシャフト51と、このシャフト51に二組の
ベアリング52,52を介して回転自在に装備された円
筒状のスリーブ53と、この円筒状のスリーブ53の外
周面に装備されたホルダアーム54と、このホルダアー
ム54の一端に固着され記録媒体上の情報を読み書きす
る磁気ヘッド55と、この磁気ヘッド55とは反対側に
装備されホルダアーム54に所定の回動力を付勢するア
ーム駆動手段57とを備えている。
【0003】アーム駆動手段57は、ホルダアーム54
に支持された駆動コイル57Aと、この駆動コイル57
Aに対向して配置されケース本体側に固定支持された磁
気回路57Bとにより構成されている。
に支持された駆動コイル57Aと、この駆動コイル57
Aに対向して配置されケース本体側に固定支持された磁
気回路57Bとにより構成されている。
【0004】そして、外部からの指令に従ってアーム駆
動手段57が作動し磁気ヘッド55を記録媒体上の所定
の位置移送し配置し得るようになっている。
動手段57が作動し磁気ヘッド55を記録媒体上の所定
の位置移送し配置し得るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、アーム駆動手段57が比較的高速で作
動することから、その回動動作時にベアリング52,5
2からグリースが飛散するという事態が生じていた。ベ
アリングは、一般に金属シールまたはゴムシールによっ
てフタをしてあるだけであり、昨今のように高速でシー
クする場合、グリースがベアリングから飛散する場合が
多い。かかる場合、この飛散したグリースが時にはディ
スクとヘッドとの間に入り、ヘッドの浮上に障害をきた
してヘッドクラッシュ等の重要な原因の一つとなってい
た。
来例においては、アーム駆動手段57が比較的高速で作
動することから、その回動動作時にベアリング52,5
2からグリースが飛散するという事態が生じていた。ベ
アリングは、一般に金属シールまたはゴムシールによっ
てフタをしてあるだけであり、昨今のように高速でシー
クする場合、グリースがベアリングから飛散する場合が
多い。かかる場合、この飛散したグリースが時にはディ
スクとヘッドとの間に入り、ヘッドの浮上に障害をきた
してヘッドクラッシュ等の重要な原因の一つとなってい
た。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特にベアリングから飛散したグリースがディ
スクとヘッドとの間に入り込むのを有効に阻止し、これ
によってヘッドクラッシュ等の発生を少なくした磁気ヘ
ッド位置決め装置を提供することを、その目的とする。
を改善し、特にベアリングから飛散したグリースがディ
スクとヘッドとの間に入り込むのを有効に阻止し、これ
によってヘッドクラッシュ等の発生を少なくした磁気ヘ
ッド位置決め装置を提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、磁気ヘッド
を一端部で支持するホルダアームと、このホルダアーム
を支持する筒状スリーブと、この筒状スリーブをベアリ
ングを介して回転自在に支持するシャフトと、ホルダア
ームを所定の角度範囲で往復回動自在に駆動するアーム
駆動手段とを備えている。
を一端部で支持するホルダアームと、このホルダアーム
を支持する筒状スリーブと、この筒状スリーブをベアリ
ングを介して回転自在に支持するシャフトと、ホルダア
ームを所定の角度範囲で往復回動自在に駆動するアーム
駆動手段とを備えている。
【0008】更に、ベアリングは前述した筒状スリーブ
内に幾分入り込んだ位置に装備されている。このベアリ
ングの回転面の外側には、シャフトとの間で間隙が数十
〔μm〕のラビリンス部を構成するラビリンス穴を備え
た環状のラビリンス部材が配設されている。そして、こ
のラビリンス部材を筒状スリーブに固定する、等の構成
を採っている。これによって前述した目的を達成しよう
とするものである。
内に幾分入り込んだ位置に装備されている。このベアリ
ングの回転面の外側には、シャフトとの間で間隙が数十
〔μm〕のラビリンス部を構成するラビリンス穴を備え
た環状のラビリンス部材が配設されている。そして、こ
のラビリンス部材を筒状スリーブに固定する、等の構成
を採っている。これによって前述した目的を達成しよう
とするものである。
【0009】
【作 用】請求項1,2,5記載の発明では、まず、従
来例の場合と同様に、外部からの指令に従ってアーム駆
動手段7が作動し、磁気ヘッド5を記録媒体上の所定の
位置に移送する。この場合、磁気ディスク装置が高性能
化するにつれて、シークタイムも早くなり、そのために
ホルダアーム4の速度も早くなる。この時、ベアリング
2内のグリースも経時的には熱によって粘性が低くなり
部分的に霧化して飛散する。一方、本発明では、固定部
であるシャフト1側と揺動部である筒状スリーブ3側と
の間に、例えば数十ミクロンという非常に狭い隙間(ラ
ビリンス部)を設けることにより、筒状スリーブ3の揺
動を許容しつつグリースの飛散が有効に阻止される。
来例の場合と同様に、外部からの指令に従ってアーム駆
動手段7が作動し、磁気ヘッド5を記録媒体上の所定の
位置に移送する。この場合、磁気ディスク装置が高性能
化するにつれて、シークタイムも早くなり、そのために
ホルダアーム4の速度も早くなる。この時、ベアリング
2内のグリースも経時的には熱によって粘性が低くなり
部分的に霧化して飛散する。一方、本発明では、固定部
であるシャフト1側と揺動部である筒状スリーブ3側と
の間に、例えば数十ミクロンという非常に狭い隙間(ラ
ビリンス部)を設けることにより、筒状スリーブ3の揺
動を許容しつつグリースの飛散が有効に阻止される。
【0010】また、請求項3,4記載の発明では、とく
に長時間の継続使用によっては、グリースの粒子がさら
に細分化して飛散するが、かかる場合には、各ラビリン
ス部材11(12)が、シャフト1の中心軸線に沿って
設定された第1および第2のラビリンス部11A,11
B(12A,12B)と、この第1および第2の各ラビ
リンス部11A,11B(12A,12B)の相互間に
設定された減圧用空間部11C(12C)とを備えて構
成されているため、シール部分相互間に圧力差が生じ、
これによって外部への飛散が抑制される。
に長時間の継続使用によっては、グリースの粒子がさら
に細分化して飛散するが、かかる場合には、各ラビリン
ス部材11(12)が、シャフト1の中心軸線に沿って
設定された第1および第2のラビリンス部11A,11
B(12A,12B)と、この第1および第2の各ラビ
リンス部11A,11B(12A,12B)の相互間に
設定された減圧用空間部11C(12C)とを備えて構
成されているため、シール部分相互間に圧力差が生じ、
これによって外部への飛散が抑制される。
【0011】即ち、ベアリング2,2から飛散したグリ
ースが第2のラビリンス部11B,12Bを飛びこえて
減圧用空間部11C,12Cに入ると、両側に高圧力部
ができるために、グリースは減圧用空間部11C,12
Cに封入されたままとなり、グリースを磁気ヘッド媒体
があるディスクインクロジャ部に出すことが少なくな
る。
ースが第2のラビリンス部11B,12Bを飛びこえて
減圧用空間部11C,12Cに入ると、両側に高圧力部
ができるために、グリースは減圧用空間部11C,12
Cに封入されたままとなり、グリースを磁気ヘッド媒体
があるディスクインクロジャ部に出すことが少なくな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。
明する。
【0013】この図1に示す実施例は、磁気ヘッド5を
一端部で支持するホルダアーム4と、このホルダアーム
4を支持する筒状スリーブ3と、この筒状スリーブ3を
一方と他方のベアリング2,2を介して内側から二箇所
で回転自在に支持するシャフト1と、ホルダアーム4を
所定の角度範囲で往復回動自在に駆動するアーム駆動手
段7とを備えている。
一端部で支持するホルダアーム4と、このホルダアーム
4を支持する筒状スリーブ3と、この筒状スリーブ3を
一方と他方のベアリング2,2を介して内側から二箇所
で回転自在に支持するシャフト1と、ホルダアーム4を
所定の角度範囲で往復回動自在に駆動するアーム駆動手
段7とを備えている。
【0014】アーム駆動手段7は、ホルダアーム4に支
持された駆動コイル7Aと、この駆動コイル57Aに対
向して配置されケース本体側に固定支持された磁気回路
57Bとにより構成されている。
持された駆動コイル7Aと、この駆動コイル57Aに対
向して配置されケース本体側に固定支持された磁気回路
57Bとにより構成されている。
【0015】一方と他方の各ベアリング2,2は、筒状
スリーブ3内に幾分入り込んだ位置に装備されている。
一方のベアリング2(図1の下側のベアリング)の回転
面の外側には、筒状スリーブ3との間でラビリンス部を
構成し且つシャフト1に固定支持された第1のラビリン
ス部材11が配設されている。また、他方のベアリング
2(図1の上側のベアリング)の回転面の外側に、シャ
フト1との間でラビリンス部を構成し且つ筒状スリーブ
3に支持された第2のラビリンス部材12が配設されて
いる。
スリーブ3内に幾分入り込んだ位置に装備されている。
一方のベアリング2(図1の下側のベアリング)の回転
面の外側には、筒状スリーブ3との間でラビリンス部を
構成し且つシャフト1に固定支持された第1のラビリン
ス部材11が配設されている。また、他方のベアリング
2(図1の上側のベアリング)の回転面の外側に、シャ
フト1との間でラビリンス部を構成し且つ筒状スリーブ
3に支持された第2のラビリンス部材12が配設されて
いる。
【0016】各ラビリンス部材11(12)は、シャフ
ト1の中心軸線に沿って且つ外側から内側に向かって設
定された第1および第2のラビリンス部11A,11B
(12A,12B)と、この第1および第2の各ラビリ
ンス部11A,11B(12A,12B)の相互間に設
定された減圧用空間部11C(12C)とを備えて構成
されている。
ト1の中心軸線に沿って且つ外側から内側に向かって設
定された第1および第2のラビリンス部11A,11B
(12A,12B)と、この第1および第2の各ラビリ
ンス部11A,11B(12A,12B)の相互間に設
定された減圧用空間部11C(12C)とを備えて構成
されている。
【0017】また、各ラビリンス部11A,11B(1
2A,12B)は、その間隙が20〜100〔μm〕の
範囲に設定されている。
2A,12B)は、その間隙が20〜100〔μm〕の
範囲に設定されている。
【0018】次に、上記実施例の動作を説明する。
【0019】まず、従来例の場合と同様に、外部からの
指令に従ってアーム駆動手段7が作動し、磁気ヘッド5
を記録媒体上の所定の位置に移送する。
指令に従ってアーム駆動手段7が作動し、磁気ヘッド5
を記録媒体上の所定の位置に移送する。
【0020】この場合、磁気ディスク装置が高性能化す
るにつれて、シークタイムも早くなり、そのためにホル
ダアーム4の速度も早くなる。この時、ベアリング2内
のグリースも経時的には熱によって粘性が低くなり部分
的に霧化して飛散する。
るにつれて、シークタイムも早くなり、そのためにホル
ダアーム4の速度も早くなる。この時、ベアリング2内
のグリースも経時的には熱によって粘性が低くなり部分
的に霧化して飛散する。
【0021】ベアリング2は通常は金属シールやゴムシ
ールにて蓋をしてあるが、高速動作時にはこれらのシー
ルを飛びこえる。そこで固定部であるシャフト1側と揺
動部である筒状スリーブ3側との間に数十ミクロンとい
う非常に狭い隙間(ラビリンス部)を設けると、筒状ス
リーブ3の揺動を許容しつつグリースの飛散が有効に阻
止される。
ールにて蓋をしてあるが、高速動作時にはこれらのシー
ルを飛びこえる。そこで固定部であるシャフト1側と揺
動部である筒状スリーブ3側との間に数十ミクロンとい
う非常に狭い隙間(ラビリンス部)を設けると、筒状ス
リーブ3の揺動を許容しつつグリースの飛散が有効に阻
止される。
【0022】長時間の継続使用によっては、グリースの
粒子がさらに細分化するが、かかる場合には、本実施例
にあっては、各ラビリンス部材11(12)が、シャフ
ト1の中心軸線に沿って設定された第1および第2のラ
ビリンス部11A,11B(12A,12B)と、この
第1および第2の各ラビリンス部11A,11B(12
A,12B)の相互間に設定された減圧用空間部11C
(12C)とを備えて構成されているため、シール部分
相互間に圧力差が生じ、これによって外部への飛散が抑
制される。
粒子がさらに細分化するが、かかる場合には、本実施例
にあっては、各ラビリンス部材11(12)が、シャフ
ト1の中心軸線に沿って設定された第1および第2のラ
ビリンス部11A,11B(12A,12B)と、この
第1および第2の各ラビリンス部11A,11B(12
A,12B)の相互間に設定された減圧用空間部11C
(12C)とを備えて構成されているため、シール部分
相互間に圧力差が生じ、これによって外部への飛散が抑
制される。
【0023】即ち、ベアリング2,2から飛散したグリ
ースが第2のラビリンス部11B,12Bを飛びこえて
減圧用空間部11C,12Cに入ると、両側に高圧力部
ができるために、グリースは減圧用空間部11C,12
Cに封入されたままとなり、グリースを磁気ヘッド媒体
があるディスクインクロジャ部に出すことが極力少なく
なる。
ースが第2のラビリンス部11B,12Bを飛びこえて
減圧用空間部11C,12Cに入ると、両側に高圧力部
ができるために、グリースは減圧用空間部11C,12
Cに封入されたままとなり、グリースを磁気ヘッド媒体
があるディスクインクロジャ部に出すことが極力少なく
なる。
【0024】このため、本実施例にあっては、通常の使
用であっても或いは高速使用であっても、グリースの飛
散を有効に抑制することができ、このため、かかる点に
おいて、ヘッドクラッシュ等の発生を有効に低減するこ
とができる。
用であっても或いは高速使用であっても、グリースの飛
散を有効に抑制することができ、このため、かかる点に
おいて、ヘッドクラッシュ等の発生を有効に低減するこ
とができる。
【0025】また、この減圧用空間部11C,12C
に、グリース補集用として機能するフィルタ等を収納し
ておくと効果は更に向上する。
に、グリース補集用として機能するフィルタ等を収納し
ておくと効果は更に向上する。
【0026】ここで、上記実施例にあっては、一方のベ
アリング2(図1の下側のベアリング)に対しては、筒
状スリーブ3との間でラビリンス部を構成し、また、他
方のベアリング2に対してはシャフト1との間でラビリ
ンス部を構成する場合を例示したが、このラビリンス部
の構成位置は逆であってもよい。また、このラビリンス
部の構成位置は、一方と他方とも筒状スリーブ3との間
で形成しても、またシャフト1との間で形成してもよ
い。
アリング2(図1の下側のベアリング)に対しては、筒
状スリーブ3との間でラビリンス部を構成し、また、他
方のベアリング2に対してはシャフト1との間でラビリ
ンス部を構成する場合を例示したが、このラビリンス部
の構成位置は逆であってもよい。また、このラビリンス
部の構成位置は、一方と他方とも筒状スリーブ3との間
で形成しても、またシャフト1との間で形成してもよ
い。
【0027】更に上記実施例では、第1のラビリンス部
材11と第2のラビリンス部材12が、いずれも第1お
よび第2のラビリンス部11A,11B(12A,12
B)と、減圧用空間部11C(12C)とを備えた場合
を例したが、本発明は必ずしもこれに限定するものでは
なく、使用箇所に応じて各ラビリンス部材11,12が
一つのラビリンス部(11A又は12Aのみ)を備えて
いるように構成してもよい。
材11と第2のラビリンス部材12が、いずれも第1お
よび第2のラビリンス部11A,11B(12A,12
B)と、減圧用空間部11C(12C)とを備えた場合
を例したが、本発明は必ずしもこれに限定するものでは
なく、使用箇所に応じて各ラビリンス部材11,12が
一つのラビリンス部(11A又は12Aのみ)を備えて
いるように構成してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ベアリングからのグリースが外部に飛散するのをラビリ
ンス部の作用によって有効に阻止するこができ、このた
め、従来より生じていたグリースの飛散によるヘッドの
浮上障害およびヘッドクラッシュ等の発生を有効に低減
することができ、さらに、ラビリンス部を二重にした場
合には、装置全体の高速動作に際してもグリースの飛散
を更に有効に阻止することができるという従来にない優
れた磁気ヘッド位置決め装置を提供することができる。
ベアリングからのグリースが外部に飛散するのをラビリ
ンス部の作用によって有効に阻止するこができ、このた
め、従来より生じていたグリースの飛散によるヘッドの
浮上障害およびヘッドクラッシュ等の発生を有効に低減
することができ、さらに、ラビリンス部を二重にした場
合には、装置全体の高速動作に際してもグリースの飛散
を更に有効に阻止することができるという従来にない優
れた磁気ヘッド位置決め装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す一部省略した断面図で
ある。
ある。
【図2】従来例を示す断面図である。
1 シャフト 2 ベアリング 3 筒状スリーブ 4 ホルダアーム 5 磁気ヘッド 7 アーム駆動手段 7A 駆動コイル 7B 磁気回路 11,12 ラビリンス部材 11A,12A 第1のラビリンス部 11B,12B 第2のラビリンス部 11C,12C 減圧空間部
Claims (5)
- 【請求項1】 磁気ヘッドを一端部で支持するホルダア
ームと、このホルダアームを支持する筒状スリーブと、
この筒状スリーブをベアリングを介して回転自在に支持
するシャフトと、前記筒状スリーブを所定の角度範囲で
往復回動自在に駆動するアーム駆動手段とを備えた磁気
ヘッド位置決め装置において、 前記ベアリングを前記筒状スリーブ内に幾分入り込んだ
位置に装備すると共に、このベアリングの回転面の外側
に、前記シャフトとの間で間隙が数十〔μm〕のラビリ
ンス部を構成する環状のラビリンス部材を配置すると共
に、このラビリンス部材を前記筒状スリーブに固定した
ことを特徴とする磁気ヘッド位置決め装置。 - 【請求項2】 磁気ヘッドを一端部で支持するホルダア
ームと、このホルダアームを支持する筒状スリーブと、
この筒状スリーブをベアリングを介して回転自在に支持
するシャフトと、前記筒状スリーブを所定の角度範囲で
往復回動自在に駆動するアーム駆動手段とを備えた磁気
ヘッド位置決め装置において、 前記ベアリングを前記筒状スリーブ内に幾分入り込んだ
位置に装備すると共に、このベアリングの回転面の外側
に、前記筒状スリーブとの間で間隙が数十〔μm〕のラ
ビリンス部を構成する環状のラビリンス部材を配置する
と共に、このラビリンス部材を前記シャフトに一体的に
固定したことを特徴とする磁気ヘッド位置決め装置。 - 【請求項3】 磁気ヘッドを一端部で支持するホルダア
ームと、このホルダアームを支持する筒状スリーブと、
この筒状スリーブを一方と他方のベアリングを介して二
箇所で回転自在に支持するシャフトと、前記筒状スリー
ブを所定の角度範囲で往復回動自在に駆動するアーム駆
動手段とを備えた磁気ヘッド位置決め装置において、 前記各ベアリングを前記筒状スリーブ内に幾分入り込ん
だ位置に装備し、前記一方のベアリングの回転面の外側
に、前記筒状スリーブとの間にラビリンス部を備え且つ
前記シャフトに支持された環状の第1のラビリンス部材
を配設し、前記他方のベアリングの回転面の外側に、前
記シャフトとの間にラビリンス部を構成し且つ前記筒状
スリーブに支持された環状の第2のラビリンス部材を配
設したことを特徴とする磁気ヘッド位置決め装置。 - 【請求項4】 前記各ラビリンス部材が、前記シャフト
の中心軸線に沿って且つ外側から内側に向かって設定さ
れた第1および第2のラビリンス部と、この第1および
第2の各ラビリンス部相互間に設定された減圧用空間部
とを備えて構成されていることを特徴とした請求項1,
2又は3記載の磁気ヘッド位置決め装置。 - 【請求項5】 前記各ラビリンス部は、その間隙が、2
0〜100〔μm〕の範囲に設定されていることを特徴
とした請求項1,2,3又は4記載の磁気ヘッド位置決
め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6105629A JP2586326B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 磁気ヘッド位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6105629A JP2586326B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 磁気ヘッド位置決め装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07320425A true JPH07320425A (ja) | 1995-12-08 |
JP2586326B2 JP2586326B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=14412773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6105629A Expired - Lifetime JP2586326B2 (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 磁気ヘッド位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586326B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6240683A (ja) * | 1985-08-19 | 1987-02-21 | Fujitsu Ltd | 磁気デイスク装置 |
JPH01277374A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-07 | Nec Corp | 磁気ディスク装置の位置決めキャリッジ |
JPH03144978A (ja) * | 1989-10-31 | 1991-06-20 | Toshiba Corp | 磁気ディスク装置 |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP6105629A patent/JP2586326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6240683A (ja) * | 1985-08-19 | 1987-02-21 | Fujitsu Ltd | 磁気デイスク装置 |
JPH01277374A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-07 | Nec Corp | 磁気ディスク装置の位置決めキャリッジ |
JPH03144978A (ja) * | 1989-10-31 | 1991-06-20 | Toshiba Corp | 磁気ディスク装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2586326B2 (ja) | 1997-02-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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