JPH07320181A - 機械警備システム - Google Patents

機械警備システム

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JPH07320181A
JPH07320181A JP12982894A JP12982894A JPH07320181A JP H07320181 A JPH07320181 A JP H07320181A JP 12982894 A JP12982894 A JP 12982894A JP 12982894 A JP12982894 A JP 12982894A JP H07320181 A JPH07320181 A JP H07320181A
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Toshiaki Ishizaki
敏明 石崎
Norio Matsumura
憲生 松村
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KING TSUSHIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 監視センタにおいて侵入による異常情報とこ
れ以外の異常情報とを識別することができるようにした
機械警備システムを提供すること。 【構成】 侵入者検知のためのセンサ(S1〜SN)と
接続されており警備対象区域の警備及び又は監視のため
に必要な異常情報を送出する端末装置(2)と、該異常
情報を受け取る監視センサ(4)とを備えて成る機械警
備システム(1)において、異常情報が、センサの発報
による侵入異常情報(E)とそれ以外の異常情報(F
1,F2,G1〜G7,L)のいずれであるかを少なく
とも識別することができる電気的情報(TC)として端
末装置から送出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、警備対象区域に1つ又
は複数の侵入者検知のためのセンサを設置して該警備対
象区域の機械警備を監視センタにて行うようにした機械
警備システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の機械警備システムにあっ
ては、侵入検知のために、ドアの開閉を検知するドアセ
ンサ、窓の開閉を検知する窓センサ、窓ガラス等のガラ
スの破壊を検知するガラス破壊センサ、人体から放射さ
れる赤外線を検知する焦電センサを利用した人体検知セ
ンサ等の各種のセンサが、工場、オフィスビル等の警備
対象施設に適宜設置されている。そして、侵入検知のた
めの各センサから発報出力があると、同じく警備対象施
設に設置されている警備用端末装置である送信機からこ
の発報出力に応答して異常情報が所定の監視センタに向
けて送出され、これにより、警備対象施設において異常
状態が発生したことを所定の監視センタにて把握するこ
とができるようになっている。
【0003】ところで、このような機械警備システムに
あっては、上述した侵入者検知のためのセンサ系統に加
えて、キーボックス、カードリーダ、キープール等を含
んで成る警備の開始、解除を制御するための制御系統、
システムが正常に作動しうる状態にあるか否かを監視す
るための各機器の作動監視系統、及びその他の種々の制
御/監視系統がさらに設けられており、センサ系統以外
の各系統において得られた種々の異常情報もまた、警備
のための異常情報として警備用の送信機を経由して監視
センタに送られる構成となっている。
【0004】このように、従来の機械警備システムは、
侵入者検知のための各種センサからの発報出力のみを異
常情報として監視センタに送るだけではなく、警備シス
テムにおけるその他の各種制御、監視系統において不具
合が発生したことにより出力される各種の制御、監視情
報もまた、警備用の送信機を介して異常情報として監視
センタに送られる構成となっている。すなわち、センサ
が発報していない場合であっても、侵入者を正しく検知
することができない状態に警備システムが陥る可能性が
あるような場合には監視センタにこれを通報する必要が
あるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の機
械警備システムによると、侵入者があった場合、又は各
種の装置に機器障害が生じる等の侵入者を原因としない
各種の障害が発生した場合、さらには操作ミスが発生し
たような場合のいずれであっても、警備用の送信機から
は、警備対象施設内における何等かの異常状態の発生を
知らせる異常情報が監視センタに送られるだけである。
このため、監視センタにおいては、異常情報の内容を知
ることはできず、異常情報を受信した場合にはとに角所
定の時間内に巡回員を現場に急行させる措置をとらなけ
ればならなかった。このため、異常情報の内容が、軽微
な機器障害、例えばバッテリ電圧の低下等であっても、
巡回員を現場へ急行させる回数が増大し、機械警備シス
テムの運用コストを押し上げる大きな原因となってい
た。
【0006】この不具合を解消するため、センサ発報時
のみ監視センタへの異常通報を行う構成も考えられる
が、この場合には警備対象施設に設置されている各種装
置に障害が生じてもこれを監視センタで把握することが
できず、機械警備システムの管理に重大な支障を来すと
いう別の問題点を生じさせることになる。
【0007】本発明の目的は、したがって、従来技術に
おける上述の問題点を解決することができる改善された
機械警備システムを提供することにある。すなわち、監
視センタにおいて所定の警備対象区域の機械警備を行う
ように構成された機械警備システムにおいて、監視セン
タにおいて侵入による異常情報とこれ以外の異常情報と
を識別することができるようにした機械警備システムを
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の特徴は、警備対象区域内に設けられた侵入者
検知のための少なくとも1つのセンサと、該センサと接
続されており警備対象区域の警備及び又は監視のために
必要な異常情報を送出する端末装置と、該端末装置から
送出された異常情報を受け取り該異常情報に基づいて警
備対象区域の監視、警備を行うための監視センサとを備
えて成る機械警備システムにおいて、上記異常情報が、
センサの発報による侵入異常情報とそれ以外の異常情報
のいずれであるかを少なくとも識別することができる電
気的情報として端末装置から送出される点にある。
【0009】
【作用】端末装置からは、センサの発報情報を含む所要
の警備対象区域の監視、警備のために必要な異常情報が
監視センタへ送出される。この異常情報は電気的情報で
あり、監視センタで受信された異常情報がセンサの発報
に起因する侵入異常情報又はそれ以外の異常情報のいず
れかであるかを、監視センタ側で識別することができ
る。異常情報がいずれの情報であるかに従って、所要の
適切な処理を監視センタにおいて効率よく行うことがで
きる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き詳細に説明する。
【0011】図1は本発明による機械警備システムの一
実施例を示すブロック図であり、この機械警備システム
1は、工場、テナントビル等の警備対象施設(図示せ
ず)に設置された警備用端末装置2と、該警備用端末装
置2と公衆回線網3を介して接続される監視センタ4と
を備えている。監視センタ4は、この公衆回線網3又は
専用線(図示せず)を介して他の警備用端末装置(図示
せず)とも接続することができるが、図1では監視セン
タ4と接続されるいくつかの警備用端末装置のうちの1
つの警備用端末装置2についてのみ示し、その他の警備
用端末装置については図示するのを省略してある。
【0012】警備用端末装置2は、対応する警備対象施
設に設置された侵入者検知のための第1センサS1乃至
第NセンサSNと接続された制御ユニット21を有して
いる。本実施例では、第1センサS1は焦電センサを利
用した受動赤外線検知式の人体検知センサであり、人体
から放射される赤外線を捉えて所定の警戒領域内に侵入
者があるか否かを判別するための機能を有する公知の構
成のセンサである。また、第2センサS2乃至第Nセン
サSNは、警備対象施設に設けられた扉、窓等に設置さ
れ、これらの開閉に応答してオン、オフするスイッチか
ら構成されるオン、オフ式の公知のセンサである。第1
センサS1乃至第NセンサSNの各出力線は、制御ユニ
ット21内の制御部22に接続されており、ここで第1
センサS1乃至第NセンサSNからの出力情報が処理さ
れる。
【0013】符号23で示されるのは、警備対象施設へ
の出入のための扉の鍵を収納しておくための公知のキー
ボックスであり、キーボックス23には、カードリーダ
24、警備開始スイッチ25及び警備解除スイッチ26
を具えた操作部27が設けられている。キーボックス2
3は、当該警備対象施設の入口部に設けられており、カ
ードリーダ24に所定のIDカードを挿入することによ
り、そのIDカードの正当性がチェックされ、そのID
カードが正当性を有する場合にのみキーボックス23の
図示しない扉が開き、中に収納されている鍵を取り出
し、又はその中に鍵を収納することができる。この場合
において警備開始スイッチ25又は警備解除スイッチ2
6を操作して当該警備対象施設の警備の開始、解除を行
うことができる。このキーボックス23もまた、制御部
22と接続されている。
【0014】操作部27における警備の開始、解除操作
に応答し、当該警備対象施設の入口部のドア(図示せ
ず)に設けられた電気錠28の施解錠が制御部22から
の施解錠制御信号LKにより実行される。電気錠28に
はその施解錠状態を検出するための検出スイッチ29が
連結されており、電気錠28の施錠、解錠に応じて検出
スイッチ29がオン、オフされる公知の構成である。検
出スイッチ29は制御部22に接続されており、制御部
22において検出スイッチ29のオン、オフ状態が把握
されており、制御部22において電気錠28の施解錠状
態が検出される。
【0015】制御部22には、また、データ伝送ライン
30を介して複数の操作ボックスB1、・・・、BNが
接続されている。これらの操作ボックスB1、・・・、
BNは、キーボックス23によって管理される警備対象
施設とは別の警備区域に対応して設けられたものであ
り、マイクロコンピュータを用いたインテリジェントタ
ーミナルとして構成されている操作ボックスB1、・・
・、BNと制御部22との間のデータ通信がデータ伝送
ライン30を介して行われる。
【0016】制御部22は、マイクロコンピュータを用
いて構成されており、キーボックス23内の操作部27
における警備の開始、解除操作に従う制御信号を受け取
り、電気錠28の施解錠制御を行うほか、第1センサS
1乃至第NセンサSNの作動に応答し、警備開始状態で
いずれかのセンサが発報した場合、センサの発報による
侵入異常信号Eを送信部31に送る構成となっている。
マイクロコンピュータを用いて上述の如き警備のための
制御を行う構成は公知であるから、これに関する制御部
22についての詳細な説明は省略する。
【0017】制御部22は、また、データ伝送ライン3
0を介して各操作ボックスB1、・・・、BNと適宜の
時間間隔で作動チェックのための通信を行っており、い
ずれかの操作ボックスとの間で所定のデータの授受がで
きない場合には、その通信障害を示す第1システム異常
信号F1が制御部22から送信部31に送られる。制御
部22は、さらに、操作部27との間の通信障害の有無
もチェックしており、操作部27との間に通信障害が生
じた場合には第2システム異常信号F2が制御部22か
ら送信部31に送られる。
【0018】制御ユニット22には、電源部32から必
要な電力が供給される。本実施例では、電源部32は商
用交流電源から交流100Vの電圧の供給を受け、これ
を整流平滑して12Vの直流電圧に変換し、警備用端末
装置2の各部に所要の直流電力を供給する構成である。
停電対策のため、電源部32には二次電池である鉛蓄電
池33が設けられており、何等かの原因により商用交流
電源からの電力の供給が停止された場合、鉛蓄電池33
から所要の電力が各部に供給され、停電時であっても警
備用端末装置2の作動を所定時間確保することができる
構成となっている。
【0019】警備用端末装置2の各系統が正常に作動し
ているか否か、又は正常に作動しうる状態にあるか否か
を監視するため、制御ユニット21にはシステム監視部
40が設けられている。
【0020】図2を参照すると、システム監視部40
は、後述する各部のタンパスイッチTS1乃至TS3
(図3参照)と接続され各部のケースのこじ開けを検知
するためのタンパ異常検知部41と、停電の発生、復旧
を検知するための電源異常検知部42と、キーボックス
23の扉の開異常を検知するためのキーボックス開異常
検知部43と、電気錠28の開閉異常を検知するための
電気錠開閉異常検知部44と、電気錠28の施解錠の異
常を検知するための電気錠施解錠異常検知部45と、第
1センサS1の感度劣化を検知するためのセンサ感度異
常検知部46と、第1センサS1が正常に作動する環境
でなくなったことを検知する環境異常検知部47とを有
している。
【0021】これらの各異常検知部41乃至47から
は、異常が検知された場合第1異常検知信号G1乃至第
7異常検知信号G7がそれぞれ出力される。
【0022】図3はタンパ異常検知部41の詳細回路図
である。図3において、TS1は制御ユニット21のタ
ンパスイッチ、TS2はキーボックス23のタンパスイ
ッチ、TS3は第1センサS1のタンパスイッチであ
る。これらのタンパスイッチTS1、TS2、TS3は
常閉スイッチとして構成されており、各一端はアースさ
れ、各他端は対応して設けられたプルアップ抵抗器R
1、R2、R3を介して電源+Vに接続されている。そ
して、タンパスイッチTS1、TS2、TS3の各他端
はオアゲートORの各入力端子と接続されている。
【0023】したがって、いずれのタンパスイッチも閉
じられている正常状態にあっては、オアゲートORの出
力は低レベル状態である。しかし、ケースのこじ開け等
により少なくとも1つのタンパスイッチが開くと、オア
ゲートORの出力は高レベル状態となり、第1異常検知
信号G1が出力されることになる。なお、タンパスイッ
チは3つに限定されず、図3中に点線で示されるよう
に、例えば操作ボックスB1、・・・、BNにもタンパ
スイッチを設け、これらのタンパスイッチを用いてより
多数のタンパスイッチの作動に応答しうるタンパ異常検
知部を構成してもよいことは勿論である。
【0024】図4は電源異常検知部42の詳細回路図を
示す図である。図4において、RLは電源部32に供給
される交流100Vの電圧を検出するためのリレーであ
り、リレーRLのリレーコイルRLAに交流100Vが
印加されている場合に、そのリレースイッチRLBが閉
じられる構成となっている。リレースイッチRLBは停
電/復旧検出部51に接続されており、リレースイッチ
RLBのオン、オフに応じて停電の発生、及びその復旧
を示す第2異常検知信号G2が停電/復旧検出部51か
ら出力される。
【0025】図5は、キーボックス23の扉(図示せ
ず)が、警備の開始時及び解除時に正常に開動作してい
るか否かを検知するためのキーボックス開異常検知部4
3のブロック図である。図5において、52はパルス発
生器、53は判別部、54はラッチ部、55はキーボッ
クス23の扉が閉まっている場合にオンとなり、キーボ
ックス23が開いた場合にオフとなるドアスイッチであ
る。
【0026】次に図6の波形図を参照しながらキーボッ
クス開異常検知部43の動作について説明する。時刻T
1において警備開始状態とされることにより操作部27
内で生成される警備開始/解除信号XAが高レベル状態
となると、扉の開操作を行うソレノイド23Aを駆動す
るための制御信号XBが短時間だけ高レベルとなる。こ
の制御信号XBは制御部22を経由してパルス発生器5
2に入力され、時刻T1からT2までの所定時間だけ高
レベル状態となるゲート信号XCが出力される。このパ
ルス発生器52として、例えばワンショツトマルチバイ
ブレータを用いることができる。ゲート信号XCは判別
部53に入力される。
【0027】判別部53には、ドアスイッチ55とプル
アップ抵抗器56とから成る回路からのドア信号XDが
入力されている。ドア信号XDは、その扉が閉じている
場合には低レベルであり、その扉が開いている場合には
高レベルである。キーボックス23が正常に作動してい
れば、図6に示したように、制御信号XBのレベルがT
1で立上がったことに応答し、時刻T2までに扉が開く
ので、T2以前にドア信号XDが高レベルとなる。この
ように、ゲート信号XCが高レベルとなっている間にド
ア信号XDが高レベルとなると、判別部53の出力線5
3Aは低レベルのままである。したがって、ラッチ54
の出力である第3異常検知信号G3のレベルも低レベル
のままである。鍵をキーボックス内に収納してから時刻
T3において扉を手で閉めることにより、ドア信号XD
は低レベルとなる。
【0028】次に、T4において警備解除状態にする
と、警備開始/解除信号XAが低レベル状態となり、こ
れにより制御信号XBが短時間だけ高レベルとなり、ソ
レノイド23Aが付勢される。このとき、ゲート信号X
Cは再びT5までの所定時間だけ高レベルとなる。図6
では、この場合何等かの理由により扉が開かなかった場
合の動作例が示されている。T4〜T5の間にドア信号
XDが高レベルとならなかったことにより出力線53A
のレベルがT5で立上がり、これによりラッチ部54が
作動し、T5以後、高レベル状態の第3異常検知信号G
3を出力する。なお、ドア信号XDがT5以後において
点線で示されるように高レベルとなった場合も同様に第
3異常検知信号G3のレベルが高レベルとなる。このよ
うにして、キーボックス23の扉の開異常が生じると高
レベル状態の第3異常検知信号G3が出力される。
【0029】図7は、電気錠開閉異常検知部44の詳細
回路図である。図7で、61は、電気錠28が施錠状態
又は解錠状態のいずれにあるのかを検出するため電気錠
28に連結されるている、検出スイッチ29とは別の検
出スイッチである。検出スイッチ61は、電気錠28が
施錠制御されたときにオンとなり、電気錠28が開錠制
御されたときにオフとなる。62は、電気錠28が取り
付けられているドアの開閉を検出するためのドアスイッ
チであり、ドアが開いている場合にオフとなり、ドアが
閉まっている場合にはオンとなる。63、64は抵抗器
であり、上述した各電気的要素は図示の如く接続されて
いる。
【0030】電気錠開閉異常検知部44の作動について
述べると、電気錠28が解錠状態にある場合には検出ス
イッチ61はオフとなっているので、出力線44Aのレ
ベルは抵抗器64によってアースレベルに保たれてい
る。したがって、ドアスイッチ62のオン、オフに拘ら
ず出力線44Aは低レベル状態になる。一方、電気錠2
8が施錠状態とされると、検出スイッチ61がオンとな
るので、ドアスイッチ62がオフの場合に限り出力線4
4Aは高レベルとなる。すなわち、電気錠28が施錠状
態にあるにも拘らずこじあけ等によってドアが開かれる
と、第4異常検知信号G4が出力されることになる。
【0031】図8は電気錠施解錠異常検知部45の詳細
回路図である。図8で、71、72はインバータ、7
3、74はアンドゲート、75はオアゲートであり、各
要素は図示の如く接続されている。ここで、Jは電気錠
28の施解錠状態を示すための状態信号で制御部22か
ら与えられる。ここで、状態信号Jのレベルは、電気錠
28が施錠状態のとき高レベルで、電気錠28が解錠状
態のとき低レベルである。
【0032】次に、電気錠施解錠異常検知部45の動作
について説明する。警備が解除されている場合には警備
開始/解除信号XAが低レベルとなっているので、アン
ドゲート73の出力は状態信号Jのレベルに拘らず必ず
低レベルとなる。しかし、アンドゲート74には警備開
始/解除信号XAがインバータ71によってレベル反転
して印加されるので、状態信号Jが高レベル状態となる
とアンドゲート74の出力は高レベル状態となる。すな
わち、警備解除状態において電気錠28が施錠状態であ
るという施解錠異常が生じた場合にアンドゲート74の
出力が高レベルとなる。同様に、警備開始状態において
電気錠28が解錠状態であるという施解錠異常が生じた
場合にアンドゲート73の出力が高レベルとなる。
【0033】アンドゲート73、74の出力はオアゲー
ト75に入力されており、アンドゲート73、74のい
ずれかの出力が高レベルとなることにより、第5異常検
知信号G5が電気錠施解錠異常検知部45から得られ
る。
【0034】図9はセンサ感度異常検知部46の詳細ブ
ロック図である。センサ感度異常検知部46には第1セ
ンサS1からのセンサ出力信号Hが入力されており、増
幅器81によってセンサ出力信号Hが増幅され、増幅器
81からの増幅出力HAが判別部82に入力される。
【0035】判別部82は、第1センサS1の如き焦電
体を用いた人体検知センサにおいて感度劣化が生じると
その出力信号に含まれている白色雑音成分のレベルが小
さくなるという知見に基づいて第1センサS1の感度劣
化を判別するためのものである。判別部82において増
幅出力HAに含まれる白色雑音のレベルが検出され、こ
の検出レベルが所定値以下になった状態が30秒間継続
した場合に第6異常検知信号G6が判別部82から出力
される。
【0036】図9は、環境異常検知部47の詳細ブロッ
ク図である。環境異常検知部47は、第1センサS1の
近傍に適宜に配置されたサーミスタ素子91を用いてそ
こでの単位時間当りの温度変化値が所定値以上であるか
否かを判別する構成である。焦電センサを利用した第1
センサS1が正常に作動するためには、単位時間当りの
温度変化値が、例えば1分間当り3°C以下である必要
があり、これ以上の温度変化はセンサの誤作動の原因と
なる。
【0037】サーミスタ91は抵抗器92と直列に接続
され、そこに印加されている直流電圧+Vの分圧出力U
が直流増幅器93において増幅され、その増幅出力がア
ナログ−ディジタル変換器(A/D)94においてディ
ジタルデータに変換される。A/D94からのディジタ
ル出力は、第1センサS1の環境温度データとして演算
部95に入力され、ここで、適宜の時間間隔で単位時間
当たりの温度変化量が計算される。
【0038】この計算結果に基づき、単位時間当りの温
度変化量が3°C/分を越えたか否かが判別され、その
変化量が3°C/分を越えた場合に第7異常検知信号G
7が出力される。
【0039】図1に示されるように、以上説明した第1
異常検知信号G1乃至第7異常検知信号G7もまた送信
部31に送られる。送信部31からは、警備用端末装置
2において得られた侵入異常信号E及びその他の各種異
常情報を示す信号に基づき、少なくとも、侵入異常情報
とその他の各種異常情報とを識別しうる電気的情報が監
視センタ4に向けて送出される構成となっている。な
お、送信部31に入力される各信号は、いずれも、異常
発生時に高レベルとなる。
【0040】本実施例の場合には、全ての異常情報を区
別して監視センタ4に送る構成であり、これにより、監
視センタ4では、警備用端末装置2において異常が発生
したこと、及びその異常の内容が何であるかを確実に把
握することができる。
【0041】以下、送信部31の構成を図11を参照し
ながら説明する。送信部31は、侵入異常信号E、第1
システム異常信号F1、第2システム異常信号F2、第
1乃至第7異常検知信号G1〜G7を受け取り、その時
の異常内容を示す通報コードTCを出力するコード発生
器101を有している。通報コードTCは送信データ作
成部102に送られ、ここで、通報コードTCを含んで
成る所定のフォーマットの送信データTDが作成され、
この送信データTDは通信制御部103によって監視セ
ンタ4に送られる。
【0042】図12には、この送信データのフォーマッ
トが示されている。図12に示されるように、送信デー
タTDは、この警備用端末装置2に固有の識別コードI
D、10ビットのデータとして構成される通報コードT
C、その時の時刻を示す時刻データTM、及びその他の
必要なデータADから成っている。ここで、通報コード
TCは、各異常情報のための信号に対して1ビットのデ
ータが割り当てられて成っており、各データは対応する
異常信号及び又は異常検知信号が出力されている場合に
のみ「1」となる構成である。図12に示される例で
は、タンパ異常のために第1異常検知信号G1のみが高
レベル状態となっている場合を示し、これにより、監視
センタ4では警備用端末装置2において、タンパ異常が
発生したことを知ることができる。以上の説明から、若
しいずれかのセンサが発報すれば、通報コードTCの第
1番目のビットが「1」となることが解る。
【0043】この構成によれば、警備用端末装置2にお
いて発生した異常の内容を監視センタ4において知るこ
とができるので、異常内容に応じて、巡回員の現場への
派遣を直ちに行わなければならないか、又はある程度た
ってからでもよいか等の判断を容易に行うことができ
る。この結果、巡回員を極めて適切に且つ効率よく現場
へ派遣することができ、システムの運用コストの低減を
図ることができる。
【0044】なお、本実施例では、各異常内容に対して
1ビットのデータを割り当てた場合について説明した
が、本発明はこの一実施例の構成例に限定されるもので
はなく、センサの発報による異常信号とその他の異常の
発生による異常信号とが少なくとも区別できればよいの
で、例えば図13に示すように、各異常信号F1、F2
及び異常検知信号G1〜G7をオアゲート111によっ
てひとまとめにしてその他の異常信号Lを作り、このそ
の他の異常信号Lに通報コードTCの1ビットを割り当
て、通報コードTCを2ビットの情報として構成しても
よい(図14参照)。
【0045】逆に通報コードTCのビット数を増し、そ
の他の異常の発生による異常信号の内容を更に細分化し
て監視センタ4に通報するようにしてもよい。さらに、
センサの発報による異常信号とその他の異常の発生によ
る異常信号とが監視センタ4において少なくとも区別で
きればよいので、異常情報の送りかたは実施例の構成に
限定されるものではなく、例えば、送信の周波数を異常
信号の種類に応じて定めるアナログ的な送信方法、異常
信号の種類に応じて送信信号の断続状態を変えるモール
ス符号の如き送信方法等、適宜の公知の手段を用いるこ
とができる。
【0046】さらに、センサの発報による異常信号以外
の異常信号として、実施例に掲げたものの他、例えば操
作ミスによる異常信号を含めてもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、監視センタにおいて、
端末装置から送られてくる異常情報がセンサの発報によ
る侵入異常情報又はそれ以外の異常情報のいずれである
かを少なくとも識別することができるので、監視センタ
において受け取った異常情報の内容に応じて適切な処理
を行うことができるため、巡回員の派遣の効率化を図る
ことができ、機械警備システムの運用コストを著しく低
減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機械警備システムの一実施例を示
すブロック図。
【図2】図1に示したシステム監視部の構成を示すブロ
ック図。
【図3】図2に示すタンパ異常検知部の詳細回路図。
【図4】図2示す電源異常検知部の詳細回路図。
【図5】図2に示すキーボックス開異常検知部の詳細ブ
ロック図。
【図6】図5に示すキーボックス開異常検知部の作動を
説明するための各部の信号波形図。
【図7】図2に示す電気錠開閉異常検知部の回路図。
【図8】図2に示す電気錠施解錠異常検知部の回路図。
【図9】図2に示すセンサ感度異常検知部の構成を示す
ブロック図。
【図10】図2に示す環境異常検知部の構成を示すブロ
ック図。
【図11】図1に示す送信部の構成を示すブロック図。
【図12】図11の送信データ作成部から出力される送
信データのデータフォーマットを示す図。
【図13】センサ異常信号以外の複数の異常信号をひと
まとめにするための回路を示す回路図。
【図14】送信データの他のデータフォーマットの例を
示す図。
【符号の説明】
1 機械警備システム 2 警備用端末装置 3 公衆回線網 4 監視センタ 21 制御ユニット 31 送信部 E 侵入異常信号 F1 第1システム異常信号 F2 第2システム異常信号 L その他の異常信号 G1 第1異常検知信号 G2 第2異常検知信号 G3 第3異常検知信号 G4 第4異常検知信号 G5 第5異常検知信号 G6 第6異常検知信号 G7 第7異常検知信号 S1 第1センサ SN 第Nセンサ TC 通報コード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 警備対象区域内に設けられた侵入者検知
    のための少なくとも1つのセンサと、該センサと接続さ
    れており前記警備対象区域の警備及び又は監視のために
    必要な異常情報を送出する端末装置と、該端末装置から
    送出された異常情報を受け取り該異常情報に基づいて前
    記警備対象区域の監視、警備を行うための監視センサと
    を備えて成る機械警備システムにおいて、 前記異常情報が、前記センサの発報による侵入異常情報
    とそれ以外の異常情報のいずれであるかを少なくとも識
    別することができる電気的情報として前記端末装置から
    送出されることを特徴とする機械警備システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016019584A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 船井電機株式会社 見守り装置

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