JPH07319889A - プッシュボタン信号による情報仲介システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的低コストで導入でき、情報の検索及び
登録がともに可能な情報仲介システムの提供を目的とす
る。 【構成】 着信検出後に適宜起動し、操作指示音声を含
む音声信号を、発信元であるプッシュダイヤル式電話機
２１の通信回線３０へ送出し得る音声信号送出手段と、
各操作指示音声に続いて入力した前記発信元からのＰＢ
信号より登録情報を導出し、データベース１２へ格納し
得る情報登録手段と、各操作指示音声に続いて入力した
前記発信元からのＰＢ信号より検索条件を導出し、登録
情報を検索し得る検索手段と、検索手段で抽出した情報
を編集し、そのファクシミリ信号を所定のファクシミリ
装置２２の通信回線３０へ送出し得る情報出力手段を備
えた情報集中管理装置１０を有する情報仲介システム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、集中管理されたデータ
ベースに対し、通信回線を介して多くの独立したユーザ
ーが同時にアクセスし得る情報仲介システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】今日、コンピュータシステムの普及に伴
い、通信回線を利用したコンピュータシステム利用する
情報提供サービスが盛んに行われ、ユーザーが持つ端末
装置の使用により様々な情報を得ることができるシステ
ムが数多く構築されている。この様な情報システムの利
用によって、ユーザーは、通常個人では得難い幅広い情
報を、地理的条件に左右されることなく容易に得ること
が可能となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
通信回線を介した情報システムは、電話機やファクシミ
リ装置による方式の場合、ホスト側で蓄えた情報をユー
ザーに提供するだけの一方通行システムであり、ユーザ
ーが持つ情報をホスト側のデータベースに登録すること
はできなかった。又、ユーザー側の情報をホスト側のデ
ータベースに登録する場合は、ユーザー側がディスプレ
イ、プリンタ、モデム等を備えたパーソナルコンピュー
タクラスの比較的高価な端末機器を設備する必要がある
ため、ユーザーによっては容易に導入できないという問
題もあった。

【０００４】本発明は、上記実情に鑑みて成されたもの
で、比較的低コストで導入でき、情報の検索及び登録が
ともに可能な情報仲介システムの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】情報集中管理装置と端末
装置と通信回線より構成され、情報集中管理装置の制御
部に、着信検出後に適宜起動し、操作指示音声を含む音
声信号を、発信元であるプッシュダイヤル式電話機の通
信回線へ送出し得る音声信号送出手段と、各操作指示音
声に続いて入力したプッシュボタン信号より登録情報を
導出し、登録情報をデータベースへ格納し得る情報登録
手段と、各操作指示音声に続いて入力したプッシュボタ
ン信号より検索条件を導出し、検索条件に基いて登録情
報を検索し得る検索手段と、前記検索手段で抽出した情
報を編集し、ファクシミリ信号に変換し、所定のファク
シミリ装置の通信回線へ送出し得る情報出力手段を具備
する情報仲介システム。

【０００６】

【作用】電話機が出力するプッシュボタン信号（以下Ｐ
Ｂ信号と略称する）でデータベースとアクセスすること
により、情報の登録及び検索を行い、検索データをファ
クシミリ装置を用いて引き出すものである。

【０００７】

【実施例】本発明による情報仲介システムは、オフィス
などで通常使用されているプッシュダイヤル式電話機２
１やファクシミリ装置２２を端末装置２０として用いよ
うとする性質上、視覚による操作指示やワープロ形式に
よる文字入力ができない。そこで、本発明は、視覚によ
る操作指示に換えて、聴覚による操作指示をユーザーに
対して出力し、ワープロ形式による入力に換えて、各操
作指示ごとに、実際の数値、予め設定してある数字を用
いた識別コード、多岐選択方式による選択コードのいず
れかを、電話のプッシュボタンから入力する方式をとっ
て実現したものである

【０００８】以下、本発明による情報仲介システムを、
求人者と求職者との仲介を行う例に基き、図面を用いて
詳細に説明する。本実施例は、図１に示すように、情報
集中管理装置１０と、その入出力手段であるところの端
末装置２０を、コンピュータシステム（図示省略）で実
現したものである。

【０００９】情報集中管理装置１０は、種々情報を格納
するデータベース１２と、データベース１２や周辺機器
の管理を司る制御部１１とを備え、前記周辺機器の１つ
として、コンピュータと通信回線３０との入出力インタ
ーフェースであるモデム１３を設けたものである。モデ
ム１３は、通信回線３０に流れるＰＢ信号など音声周波
数帯域のアナログ信号を、コンピュータにて処理し得る
デジタルデータに変換し、逆に、コンピュータが出力す
るデジタルデータを、音声周波数帯域のアナログ信号に
変換する。

【００１０】端末装置２０としては、プッシュダイヤル
式電話機２１、ファクシミリ装置２２、或いは両者が一
体となった複合装置２３を設ける。プッシュダイヤル式
電話機（以下電話機と略称する）２１は、ダイヤルボタ
ンを押すことによって、各ダイヤルボタンに対応した音
声信号より成るＰＢ信号を、通信回線３０へ送出すると
共に、情報集中管理装置１０から送出された音声信号
を、通信回線３０から取り込み音声に変換する。又、フ
ァクシミリ装置２２は、同じく情報集中管理装置１０か
ら送出されたファクシミリ信号を、通信回線３０から取
り込み、紙などの記録媒体に表示する。

【００１１】本実施例の制御部１１は、システムカレン
ダー、システム時計、初期チェック手段、ユーザーコー
ド取得手段、ユーザー照合手段、音声信号送出手段、起
動手段、情報登録手段、検索手段、情報出力手段を具備
し、データベース１２には、ユーザー管理ファイル、情
報管理ファイル、地域管理ファイルなどが形成されてい
る。

【００１２】本実施例において、ユーザー管理ファイル
は、ＩＳＡＭファイルとして管理され、１ユーザーにつ
き１レコード構成となっている。単位レコードには、ユ
ーザー番号、暗証番号とともに、ユーザーの名称、所在
地、電話番号、ファクシミリ番号等が、それぞれサイズ
が設定された所定の領域に記録される。地域管理ファイ
ルは、システムの管理者が、システムの地域的有効範囲
を考慮してエディター等を用いて作成するものであっ
て、例えば、地域的有効範囲をある都道府県内と限定
し、求人者や求職者が指定する就業地を登録するなら
ば、市町村単位に適宜分割し、それぞれに対して、ＰＢ
信号で指定すべき識別コードとともに登録したレコード
を、分割した地区の数だけ設けておけば十分である。情
報管理ファイルは、ＩＳＡＭファイルとして管理され、
１情報につき１レコード構成としたものである。単位レ
コードには、登録者のユーザー番号、登録番号ととも
に、有効期間、就業地域等が、それぞれサイズが設定さ
れた所定の領域に記録される。これらの手段及びファイ
ルを用い、図２に示す流れに沿ってシステムが駆動す
る。

【００１３】制御部１１は、システムが立ち上がると、
先ず初期チェック手段を起動する。初期チェックは、図
３に示すごとく、情報管理ファイル内の情報から無効情
報を抽出して削除すると共に、情報集中管理装置１０が
通信回線３０へ、正常に接続されているか否かをチェッ
クするものである。無効情報の削除は、システムを起動
した当日において、システムカレンダー及びシステム時
計が指し示す日時と、データベース１２に登録された各
情報の有効期限とを照合し、有効期限が経過した情報を
削除する。チェックされる情報は情報管理ファイルに記
憶されており、チェックする前にそのファイルをオープ
ンし、チェック終了後はファイルをクローズして処理を
終わる。

【００１４】初期チェックに続いて、制御部１１は着信
待ちに入り、その状態において、ユーザーから着信を検
出すると、ユーザーコード取得手段を起動する。これ
は、音声信号送出手段を適宜起動し、図４に示すよう
に、前記音声信号送出手段による操作指示音声で、ユー
ザー番号、暗証番号、要件の入力を順次要求し、ユーザ
ーのボタン操作にて電話機２１から発せられたＰＢ信号
を、通信回線３０から取り込むものである。

【００１５】ユーザー番号の要求によって入力されたＰ
Ｂ信号と、暗証番号の要求によって入力されたＰＢ信号
は、モデム１３によってデジタル化された数値データに
変換され、ユーザー照合手段の起動によって、図５の流
れに従い、ユーザー管理ファイルに登録してあるユーザ
ーのユーザー番号及び暗証番号データと照合される。双
方がともに合致するユーザーにのみ、前記要件に基くデ
ータベース１２とのアクセスを許可し、合致しない場合
は入力エラーと判断し、再度ユーザーコード及び暗証番
号を要求する。

【００１６】前記要件の要求によって入力されたＰＢ信
号も同様に選択コードに変換され、駆動手段は、その選
択コードに従って、続く制御部１１の処理を、情報登
録、情報出力、登録確認、情報削除のいずれかに決定
し、起動する。

【００１７】情報登録を行うための情報登録手段は、図
６に示すように、音声信号送出手段による操作指示音声
で、求める人員の性別、年齢、人数、職種、就業場所、
有効期間等の登録情報を順次要求し、逐次ＰＢ信号をデ
ジタル化し、数値データ、選択コード、識別コードのい
ずれかとして制御部１１に取り込む。情報の登録に必要
なＰＢ信号をすべて取り込むと、制御部１１は、先に取
り込んだ有効期間を当該登録日から起算した日付に変換
し、更に、取り込んだ就業場所を表す識別コードと、地
域管理ファイルに登録されたデータとを照合し、入力し
た就業場所を表す識別コードの正当性をチェックする。
以上の処理において、不備を検出しなかった場合に、当
該情報を追加登録し、情報管理ファイルを更新する。情
報の登録においては、前記求人者のみに限らず、求職者
もユーザーとなることができ、性別、年齢、希望職種、
希望就業地域を、電話機２１から入力することによっ
て、情報管理ファイルに登録される。

【００１８】情報引出しを行うためには、情報検索手段
と情報出力手段を起動する。図７に示すように、音声信
号送出手段による操作指示音声で、性別、年齢、希望職
種、希望就業地域等の検索条件を順次要求し、逐次ユー
ザーの操作によって電話機２１が発するＰＢ信号を通信
回線３０を介して取り込む。ユーザーからの電話通信が
終了し、その通信回線３０が遮断された時点で、制御部
１１は、ユーザーのファクシミリ装置２２の通信回線３
０と接続し、検索手段を起動して前記検索条件に基づく
情報管理ファイルの検索を行い、該当する情報を所定の
出力様式に編集し、編集した情報をファクシミリ信号に
変換し、所定のファクシミリ装置２２の通信回線３０へ
送出する。送信を受けたファクシミリ装置２２は、その
ファクシミリ信号に基づき求人リストを出力する。

【００１９】条件に該当する情報が存在しない場合は、
その旨をファクシミリ装置２２へ送信し、ユーザーの指
定したファクシミリ装置２２が、ＢＵＳＹ、もしくは応
答がない場合は、１分間隔で３回のリトライを行う。情
報の出力においても、前記求職者のみに限らず、求人者
もユーザーとなり得ることは言うまでもなく、希望する
求職者の条件を電話機２１から入力することによって、
その条件を満足する求職者リストをファクシミリ装置２
２から出力することができる。

【００２０】図２のフローチャートからわかるように、
本実施例において情報集中管理装置１０とアクセスする
には、システムにユーザー登録されていることが必要条
件となるが、仲介する情報によっては、登録していない
ユーザーによっても、情報登録や、情報引出しできるよ
うに構成すべき場合もある。又、情報を登録する際や検
索する際に、情報集中管理装置１０から出力される操作
指示音声、特に多岐選択形式の操作指示音声は、その入
力が完了するまで反復されることが望ましく、識別コー
ドによる入力において、例えば、就業地域などを極端に
細分化した場合は、識別コードの一覧表を設けたほうが
都合が良い。

【００２１】その他、ユーザーがデータベース１２に登
録した情報を、ファクシミリ装置２２を介してユーザー
本人が閲覧する登録確認機能や、不要となった情報を削
除する情報削除機能を、検索手段を利用して設けること
によって、ユーザーが登録した情報を、自ら操作するこ
とができ、更に、ファクシミリ信号の送信先となるファ
クシミリ装置２２が自由に設定できる送信先設定手段を
設ければ、任意の場所で所望の情報を得ることができ
る。

【００２２】ユーザーの目的に応じた予定の処理を終了
すると、制御部１１は、端末装置２０の通信回線３０を
遮断し、再び着信待ちの状態となって前記処理をくりか
えすが、その時点における終了信号の検出によりシステ
ムは立ち下がる。

【００２３】尚、本発明による情報仲介システムは、求
人者と求職者との仲介を行うのみに止まらず、例えば、
乗車券や航空券の予約、キャンセル、キャンセル待ちの
仲介なども行うことができる。言うまでもなく、データ
ベース１２の構造、データファイルの設計、検索、或い
は登録するデータの内容及び処理手続きは、仲介する対
象や、設計者の好みによって、適宜変更し得るものであ
る。

【００２４】

【発明の効果】以上のごとく、本発明によるＰＢ信号に
よる情報仲介システムを使用すれば、高価な端末装置を
設けるための設備投資を行うことなく、安価に情報を得
ることができると共に、最寄りの電話機を使用して、ど
こからでも情報の登録や引出しの操作を行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による情報仲介システムの構成図であ
る。

【図２】前記情報仲介システムにおける処理全体を示す
フローチャートである。

【図３】図２における初期チェック手段のフローチャー
トである。

【図４】同ユーザーコード取得手段のフローチャートで
ある。

【図５】同ユーザー照合手段のフローチャートである。

【図６】同情報登録手段のフローチャートである。

【図７】同情報引出し処理のフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 情報集中管理装置 １１ 制御部 １２ データベース １３ モデム ２０ 端末装置 ２１ プッシュダイヤル式電話機 ２２ ファクシミリ装置 ２３ 複合装置 ３０ 通信回線

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 制御部（１１）及びデータベース（１
   ２）を備える情報集中管理装置（１０）と、プッシュダ
   イヤル式電話機（２１）、ファクシミリ装置（２２）か
   ら成る端末装置（２０）と、前記情報集中管理装置（１
   ０）と端末装置（２０）の間に介在する通信回線（３
   ０）より構成され、 前記情報集中管理装置（１０）の制御部（１１）に、 着信検出後に適宜起動し、操作指示音声を含む音声信号
   を、発信元であるプッシュダイヤル式電話機（２１）の
   通信回線（３０）へ送出し得る音声信号送出手段と、 各操作指示音声に続いて入力したプッシュボタン信号よ
   り登録情報を導出し、登録情報をデータベース（１２）
   へ格納し得る情報登録手段と、 各操作指示音声に続いて入力したプッシュボタン信号よ
   り検索条件を導出し、検索条件に基いて登録情報を検索
   し得る検索手段と、 前記検索手段で抽出した情報を編集し、ファクシミリ信
   号に変換し、所定のファクシミリ装置（２２）の通信回
   線（３０）へ送出し得る情報出力手段を具備することを
   特徴とする情報仲介システム。