JPH0731983U - 温水洗浄装置 - Google Patents

温水洗浄装置

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JPH0731983U
JPH0731983U JP6192293U JP6192293U JPH0731983U JP H0731983 U JPH0731983 U JP H0731983U JP 6192293 U JP6192293 U JP 6192293U JP 6192293 U JP6192293 U JP 6192293U JP H0731983 U JPH0731983 U JP H0731983U
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雅史 荒川
伸歩 宮脇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切替弁の操作を不要とし、便蓋等の起立等の
操作により初期冷水を排出することが可能な温水洗浄装
置を提供する。 【構成】 便蓋16の起立方向への回動によって捨て水
制御弁70を開弁させるように、便蓋16と該捨て水制
御弁70との連動機構を設ける。 【効果】 便蓋を起立させると冷水が排出されるため、
捨て水用の切替弁の操作を行うことなく初期冷水を排出
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、洋風便器に設置されて洋風便器使用者の臀部の温水洗浄を行うため の温水洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の温水洗浄装置の一例(例えば、特開昭61−87044号)について第 15図を参照して説明する。
【0003】 符号201は温水タンクであり、ヒータ202が設けられ、その内部の水を加 温可能としている。温水タンク201の温水流出口203は、配管204を介し て切換弁205の流入口206と接続されている。
【0004】 切換弁205の流出口207は、配管208を介して温水洗浄ノズル209の 温水導入口210に接続されている。切換弁205の逃し口211には捨て水配 管212が接続されている。
【0005】 洗浄ノズル209は、シリンダ213と、このシリンダ213の先端から突出 可能なノズル本体214とを有しており、ノズル本体214の先端には温水噴出 口215が設けられている。シリンダ214内部には、このノズル本体214を 戻り方向に付勢するリターンスプリング216が挿入されている。
【0006】 このように構成された温水洗浄装置では、切換弁205を操作して配管204 、208を連通させると、温水タンク201内に貯留されていた温水が、給水配 管217からの給水圧によって押し出され、配管204、208を介して洗浄ノ ズル209に供給され、ノズル本体214がシリンダ213から突出して温水の 噴出がなされる。
【0007】 切換弁205を止水操作すると、配管204、208の連通が遮断されると共 に、配管208、211が連通され、ノズル本体214からの温水の噴出が停止 される。そして、ノズル本体214はシリンダ213内にリターンスプリング2 16の作用によって戻される。この止水状態にあるときには、洗浄ノズル209 内の湯が配管208及び捨て水配管212を介して便鉢(図示略)へ排出される 。
【0008】 なお、臀部洗浄を開始するのに先立って切換弁205を操作し、配管204、 212を連通させることにより、配管204内の水を便鉢へ排出することができ る。これにより洗浄ノズル209の洗浄作動開始時に噴出される冷水(以下、初 期冷水という。)の量を減少させることができる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の温水洗浄装置においては、温水タンク201と切換弁205との間 の配管204に滞留している冷水を排出させるために、切替弁205を操作し配 管204、212を連通させる必要があった。
【0010】 本考案は、上記従来例に示されるような切替弁の操作を不要とし、便蓋等の起 立等の操作により、捨て水制御弁が開弁し、初期冷水を排出することが可能な温 水洗浄装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の温水洗浄装置は、人体臀部に向けて温水を噴出させるための洗浄ノ ズルと、該洗浄ノズルに温水を供給する温水供給系路と、該温水供給系路に設け られた手動操作式の給湯制御弁と該温水供給系路から分岐された冷水排出用の捨 て水系路と、該捨て水系路に設けられた捨て水制御弁とを有する温水洗浄装置に おいて、起立された便蓋によって前記捨て水制御弁を開弁させる、該便蓋と該捨 て水制御弁との連動機構を設けたことを特徴とするものである。
【0012】 請求項2の温水洗浄装置は、人体臀部に向けて温水を噴出させるための洗浄ノ ズルと、該洗浄ノズルに温水を供給する温水供給系路と、該温水供給系路に設け られた手動操作式の給湯制御弁と該温水供給系路から分岐された冷水排出用の捨 て水系路と、該捨て水系路に設けられた捨て水制御弁とを有する温水洗浄装置に おいて、着座された便座によって前記捨て水制御弁を開弁させる、該便座と該捨 て水制御弁との機械的連動機構を設けたことを特徴とするものである。
【0013】 請求項3の温水洗浄装置は、人体臀部に向けて温水を噴出させるための洗浄ノ ズルと、該洗浄ノズルに温水を供給する温水供給系路と、該温水供給系路に設け られた手動操作式の給湯制御弁と該温水供給系路から分岐された冷水排出用の捨 て水系路と、該捨て水系路に設けられた捨て水制御弁とを有する温水洗浄装置に おいて、前記手動操作式の給湯制御弁の手動操作部を覆った姿勢と該手動操作部 を露出させた姿勢とをとりうるカバーが設置されており、該手動操作部を露出し た姿勢をとった該カバーによって前記捨て水制御弁を開弁させる、該カバーと該 捨て水制御弁との連動機構を設けたことを特徴とするものである。
【0014】 請求項4の温水洗浄装置は、人体臀部に向けて温水を噴出させるための洗浄ノ ズルと、該洗浄ノズルに温水を供給する温水供給系路と、該温水供給系路に設け られた手動操作式の給湯制御弁と該温水供給系路から分岐された冷水排出用の捨 て水系路と、該捨て水系路に設けられた捨て水制御弁とを有する温水洗浄装置に おいて、前記給湯制御弁の操作部を給湯側に操作したときに前記捨て水制御弁を 開弁させる、該操作部と該捨て水制御弁との連動機構を設けたことを特徴とする ものである。
【0015】
【作用】
請求項1の温水洗浄装置においては、起立された便蓋によって捨て水制御弁を 開弁させる便蓋と捨て水制御弁との連動機構が設けられているため、便蓋を起立 させることにより捨て水制御弁が開弁し、冷水が排出される。
【0016】 請求項2の温水洗浄装置においては、着座された便座によって捨て水制御弁を 開弁させる便座と捨て水制御弁との機械的連動機構が設けられているため、便座 に着座することにより捨て水制御弁が開弁し冷水が排出される。
【0017】 請求項3の温水洗浄装置においては、手動操作部を露出した姿勢をとったカバ ーによって捨て水制御弁を開弁させるカバーと捨て水制御弁との連動機構が設け られているため、カバーを手動操作部が露出した姿勢とすることにより捨て水制 御弁が開弁し冷水が排出される。
【0018】 請求項4の温水洗浄装置においては、給湯制御弁の操作部を給湯側に操作した ときに捨て水制御弁を開弁させる操作部と捨て水制御弁との連動機構が設けられ ているため、給湯制御弁の操作部を給湯側に操作することにより捨て水制御弁は 開弁し、冷水が排出される。
【0019】
【実施例】
以下、図面を参照して請求項1〜4の実施例について順次説明する。
【0020】 請求項1の実施例 第1図〜第6図は請求項1の実施例に係る温水洗浄装置を示すものであって、 第1図は請求項1の温水洗浄装置の構成系統図、第2図は請求項1の温水洗浄装 置を有する洋風便器の要部斜視図、第3図は捨て水制御弁の斜視図、第4図は第 3図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第3図のV−V線に沿う断面図、第6図 は自動復帰弁の分解斜視図である。
【0021】 第2図の如く、洋風便器10の後部上面に便座ボックス12が設置され、便座 14及び便蓋16が該便座ボックス12に枢支されている。この便座ボックス1 2内に温水洗浄装置20が設置されている。なお、この温水洗浄装置20は外部 の給湯源(図示略)から給湯されるタイプのものである。
【0022】 この温水洗浄装置20においては、第1図に示す通り、冷水(加熱されていな い水道水)及び温水が配管22、24、ストレーナ付逆止弁26、28、配管3 0、32を介してサーモバルブ34に流入する。そしてサーモバルブ34にて混 合された適温の混合水(温水)は、配管36、逃がし弁付減圧弁38、配管40 、温度過昇温時閉止弁42、配管44の順に流通される。
【0023】 配管44は3本の配管46、48、50に分岐している。配管46は、シャワ ー用流調弁52、バキュームブレーカ54付き配管56を介してシャワーノズル 58に連通している。
【0024】 配管48は、チャーム用流調弁60、バキュームブレーカ62付きの配管64 を介してチャームノズル66に連通している。配管50は、捨て水制御弁70を 介してバキュームブレーカ72付きの捨て水配管74に連通している。
【0025】 便座ボックス12の側部の内部に捨て水制御弁70が設けられている。便蓋1 6の軸16aはこの捨て水制御弁70の弁体71に連結されている。弁体71は その軸心と直交方向に貫通する貫通孔71aを有している。便蓋16が閉じられ た状態では第4,5図に示されるように配管50及び捨て水配管74が遮断状態 となる。便蓋16を起立させると、軸16aが約100°程度回転され、配管5 0及び捨て水配管74が貫通孔71aを介して連通状態となり、配管50に滞留 している冷水は捨て水配管74を通って便鉢(図示略)内へ排出される。
【0026】 便座ボックス12の側部の上面には、前記流調弁52及び60の操作スピンド ル52a、60aに固着されたシャワー摘み78及びチャーム摘み80がそれぞ れ露出状態にて配列されている。
【0027】 シャワー用摘み78を回転操作してシャワー用流調弁52を開弁させると、温 水がシャワーノズル58に導入され、ノズル本体58aが前進してその先端から 温水が噴出される。チャーム用摘み80を回転操作してチャーム用流調弁60を 開弁すると、同様にしてチャームノズル66のノズル本体66aが前進してその 先端から温水が噴出される。
【0028】 前述の通り、便蓋16を起立させると、配管50、74が弁体71の貫通孔7 1aを介して連通状態となり、配管50及びそれよりも上流側の流路内の水(冷 えた水)が捨て水配管74を介して洋風便器78の便鉢78a内に排出される。 このように便蓋16を起立させるだけで配管50内に滞留している水が便鉢内 に排出されるため、冷水を排出させるための切替弁等の操作は不要である。
【0029】 本実施例においては、便蓋16を起立させている間は常に配管50内の水が便 鉢内に排出されるが、配管50内の水が一定量排出された時点で止水を行う自閉 弁を配管50または74に設けてもよい。
【0030】 本実施例では、上記のシャワー用流調弁52及びチャーム用流調弁60は、そ れぞれ摘み78、80を回すと開弁し、且つ回す角度が大きくなるほど通水量が 増大する構成のものとなっている。また、この流調弁52、60は、摘み78、 80から手を離すと、該摘み78、80及びスピンドル52a、60aがバネで 付勢されて閉弁方向(復帰方向)に回動する。
【0031】 この自動復帰の構成について第6図を参照して説明する。流調弁52、60の バルブボディー52b、60bはバルブ固定板86にビス留めされる。流調弁5 2、60のスピンドル52a、60aは、バルブ固定板86の開口86a又は8 6bに挿通される。バルブ固定板86にはスプリングホルダ88がビス留めされ 、このスプリングホルダ88内にスパイラルスプリング90が収納されている。 このスパイラルスプリング90の外周端はスプリングホルダ88に固定され、内 周端はシャフトリング92に固着されている。このシャフトリング92にスピン ドル52a、60aが挿通され、且つ固定される。シャフトリング92及びスプ リング90を収容したスプリングホルダ88にスプリングホルダカバー94が被 装されて固定される。このカバー94に摘みガイドストッパ96が固着される。 スピンドル52a、60aは、このカバー94及びストッパ96の中心孔94a 、96aに挿通され、その先端に摘み78、80が固着される。摘み78、80 を第3図の矢印θ方向(開弁方向)に回すと、スプリング90が巻き締められ、 摘み78、80から手を離すと、スプリング90の復帰力によりスプリング90 がθと反対方向(閉弁方向)に回転する。
【0032】 この温水洗浄装置20を使用した使用者が便座14から立ち上がる場合には、 それに先立って手を摘み78、80から離している。そして、この手を摘み78 、80から離した段階で弁52、60が閉弁される。従って、使用者が離座する ときには必ずノズル58、66は止水状態となっている。
【0033】 本実施例の温水洗浄装置20は、弁52、60がすべて手動操作式となってお り、且つ温水も外部から給湯される構成となっている。このように、この温水洗 浄装置20は電装品が一切用いられておらず、電源が全く不要である。この温水 洗浄装置20は、従って、製作コストが低いだけでなく、漏電等のおそれが全く なく、維持管理が容易である。例えば、水で丸洗いできる。
【0034】 請求項2の実施例 第7,8図は請求項2の実施例に係る温水洗浄装置を示すものであって、第7 図は請求項2の温水洗浄装置を有する洋風便器の要部斜視図、第8図は第7図の VIII−VIII線に沿う断面図である。第7図の如く便座ボックス12の側部の内部 には捨て水制御弁100が設けられている。この捨て水制御弁100はピストン 102及びピストン102を上方に付勢するシリンダ106を備えている。シリ ンダ106には、配管50が接続された流入ポート106aと捨て水配管74が 接続された流入ポート106bとが設けられている。ピストン102には、これ らのポート106a,106bを連通しうる導水孔102aが穿設されている。
【0035】 便座14の軸14aはこのピストン102の上部に枢支されている。便座14 に人が着座していない状態にあっては、第8図の通り、ピストン102はスプリ ング104によって押し上げられており、配管50,74は遮断状態となってい る。
【0036】 便座14に着座すると、着座した人の体重により、便座14の軸14aがピス トン102を押し下げ、配管50及び捨て水配管74は導水孔102aによって 連通状態となる。そして、配管50に滞留している冷水は捨て水配管74を通っ て便鉢内へ排出される。便座14から離座すると、スプリング104の付勢力で ピストン102が押し上げられ、配管50及び捨て水配管74は遮断状態となり 、捨て水の放出が停止される。
【0037】 その他の構成は請求項1の実施例と同一であり、同一符号は同一箇所を示して いる。
【0038】 このように、本実施例では、便座14に着座するだけで配管50内に滞留して いる水が便鉢内に排出されるため、冷水を排出させるための切替弁等の操作は不 要となる。本実施例においては、便座14に着座することにより配管50内の冷 水が便鉢内に排出されるが、配管50内の冷水が一定量排出された時点で止水を 行う自閉弁を設けてもよい。
【0039】 なお、本実施例においても、温水洗浄装置はすべて手動操作式であり、電装品 は不要となっている。
【0040】 請求項3の実施例 第9図〜第11図は請求項3の実施例に係る温水洗浄装置を示すものであり、 第9図は便座ボックス等を示す斜視図、第10図は手動操作部を示す斜視図、第 11図は第9図のXI−XI線に沿う断面図である。
【0041】 便座ボックス12Aの側部には、手動操作式の給湯制御弁の手動操作部108 が設けられている。該手動操作部108には、手動操作部108を覆った倒伏姿 勢(第9図)と手動操作部108を露出させた起立姿勢(第10図)とをとりう るようにカバー110が枢支されている。
【0042】 第11図の通り、カバー110の軸110aは捨て水制御弁112の弁体11 2aに連結されている。配管50は捨て水制御弁112を介してバキュームブレ ーカ72付きの捨て水配管74に連通している。この捨て水制御弁112は、第 3〜5図に示した捨て水制御弁70と同様の構成のものとされている。即ち、捨 て水制御弁112の弁体112aには軸心と直交方向に貫通孔(図示略)が設け られており、カバー110が手動操作部108を覆った倒伏姿勢では配管50及 び捨て水配管74が遮断状態となる。また、手動操作部108を露出させた起立 姿勢では配管50及び捨て水配管74が連通状態となり、配管50に滞留してい る冷水は捨て水配管74を通って便鉢内へ排出される。
【0043】 その他の構成は請求項1の実施例と同一であり、同一符号は同一部分を示して いる。このように構成された温水洗浄装置においては、臀部洗浄を行うべくカバ ー110を解放させる(起立させる)と、配管50内に滞留している水が便鉢内 に自動的に排出されるため、冷水を排出させるための切替弁等の操作は不要とな る。配管50内の冷水が一定量排出された時点で止水を行う自閉弁を設けてもよ い。
【0044】 請求項4の実施例 第12図〜第14図は請求項4の実施例に係る温水洗浄装置を示すものであり 、第12図は請求項4の温水洗浄装置の構成系統図、第13図はシャワー用流調 弁の斜視図、第14図は第13図のXIV −XIV 線に沿う断面図である。
【0045】 第12図に示されるように、本実施例では三方弁状のシャワー用流調弁112 とチャーム用流調弁114が採用されている。シャワー用流調弁112及びチャ ーム用流調弁114には捨て水配管74a,74bが接続されている。これらの 捨て水配管74a,74bは合流して一本の捨て水配管74とされている。
【0046】 第12図のその他の構成は第1図と同一であり、同一箇所に同一符号を付して 説明を省略する。
【0047】 シャワー用流調弁112は、第13,14図の通り、円筒状のバルブケース1 16内に円柱状の弁体118を回転可能に挿入したものである。弁体118の上 端にはシャワー用摘み78が取り付けられている。弁体118の下端からは導水 孔120が弁体118の軸心に沿って穿設されている。この導水孔120は、弁 体118の途中でL字状に曲がっており、導水孔120の先端は弁体118の側 周面に連通している。
【0048】 この導水孔の先端開口と重なりうるように周方向溝124がバルブケース11 6の内周面に設けられている。バルブケース116には、この周方向溝124と 配管74とを連通する孔126が穿設されている。バルブケース116には、さ らにバルブケース116の内周面と配管56とを連通する孔128が穿設されて いる。
【0049】 弁体118の下端には該弁体118の下端面と摺動自在な継手130が設置さ れており、配管46がこの継手130に接続されている。
【0050】 弁体118の上部には放射方向にピン132が突設されている。バルブケース 116の上端面には、このピン132と係合するストッパ(図示略)が設けられ ており、弁体118は第14図のθの範囲のみを回動可能とされている。
【0051】 第14図はシャワー用流調弁112が止水状態にある状態を示している。弁体 118が第14図の時計回り方向に回転されると、まず導水孔120が周方向溝 124と連通し、配管46内の冷水が孔126を介して捨て水配管74aへ排出 される。弁体118をさらに時計回り方向に回転させると、導水孔120が孔1 28を介して配管56に連通し、温水が配管56へ供給される。
【0052】 第14図の通り、周方向溝124は周方向に長く延在しているため、弁体11 8を回している途中において導水孔120と捨て水配管74aとはある程度長い 時間連通する。このため、初期冷水が十分に排出される。
【0053】 このように構成された温水洗浄装置において、シャワー用摘み78を給湯側に 操作するとまず始めに冷水が排出され、次いでシャワー用ノズル58から温水が 噴出する。従って、シャワー用ノズル58から温水を噴出させる操作を行うとき に、併せて初期冷水を排出することができる。
【0054】 なお、チャーム用流調弁114もシャワー用流調弁112と同一の構成のもの であり、その作動も同一である。そして、チャーム用摘み80を回すと、自動的 に初期冷水が排出される。
【0055】 この請求項4の温水洗浄装置に用いられる別のシャワー用流調弁の構成を第1 6図に示す。
【0056】 円筒状のバルブケース146内に円柱状の弁体148が回転可能に挿入されて いる。
【0057】 弁体148には導水孔150が弁体148の軸心に沿って穿設されている。こ の導水孔150の一端は弁体148の端面に開口する導入ポートとなっている。 導水孔150の他端は、弁体148を直径方向に貫通する出水孔152に連通し ている。
【0058】 バルブケース146の内周面には、この出水孔152と重なり合い得る位置に 周方向溝154が設けられている。バルブケース146には、この周方向溝15 4に連通するように半径方向に穿設された捨て水ポート156が設けられている 。バルブケース146の内周面には、この周方向溝154と反対側に凹所158 が設けられ、この凹所158はシャワーノズルへの給水用の出水ポート160に 連通している。
【0059】 弁体148の外周面には、この凹所158と対面しうる位置であって出水孔1 52の隣接箇所に凹所162が設けられている。
【0060】 第16図は止水状態に係るものであり、導水孔150はポート156,160 のいずれにも連通していない。
【0061】 弁体148を第16図の時計回り方向に少し回すと、出水孔152は周方向溝 154に対面し、捨て水ポート156から捨て水が行なわれる。
【0062】 弁体148をさらに時計回り方向に回すと、出水孔152は凹所158に対面 し、出水ポート160からシャワーノズルへ向って水が流出するようになる。
【0063】 なお、出水孔152が出水ポート160に対面するまで弁体148を回すと、 出水孔152と出水ポート160との連通流路断面積が最大となり、シャワーノ ズルへの給水量が最多となる。凹所158は、バルブケース146の内周面の時 計回り方向において、出水ポート160に近づくほど深くなるように設けられて おり、弁体148を第16図の時計回り方向に回転してゆくと、出水孔152が 出水ポート160に近づくほど、シャワーノズルへの給水量が増大する。
【0064】
【考案の効果】
以上の通り、請求項1の温水洗浄装置においては、便蓋を起立させるだけで冷 水が排出されるため、切替弁の操作は不要となる。
【0065】 請求項2の温水洗浄装置にあっては、便座に着座するだけで冷水が排出される ため、切替弁の操作は不要となる。
【0066】 請求項3の温水洗浄装置においても、カバーを手動操作部が露出した姿勢とす るだけで冷水が排出され、切替弁を操作する必要がなくなる。なお、温水洗浄装 置を使用しようとしたときだけ捨て水作動が行なわれ、便器だけを使用するとき には捨て水作動は行なわれない。従って、便器だけを使用するときの異和感がな いと共に、水の節約も図れる。
【0067】 請求項4の温水洗浄装置においては、給湯制御弁の操作部を給湯側に操作する ことにより冷水が排出され、給湯の操作と同時に捨て水の操作を行うことができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の温水洗浄装置の構成系統図である。
【図2】請求項1の温水洗浄装置を有する洋風便器の要
部斜視図である。
【図3】請求項1の温水洗浄装置の捨て水制御弁の斜視
図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】自動復帰弁の分解斜視図である。
【図7】請求項2の温水洗浄装置を有する洋風便器の要
部斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】手動操作部を覆うカバーが設けられた洋風便器
の斜視図である。
【図10】手動操作部を示す斜視図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】請求項4の温水洗浄装置の構成系統図であ
る。
【図13】シャワー用流調弁の斜視図である。
【図14】図13のXIV −XIV 線に沿う断面図である。
【図15】従来例の温水洗浄装置の構成系統図である。
【図16】請求項4の装置の別の構成例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
20 温水洗浄装置 22,24,30,32,36,40, 44,46,48,50,56,64 配管 26,28 ストレーナ付逆止弁 34 サーモバルブ 38 逃がし弁付減圧弁 42 温度過昇温時閉止弁 52 シャワー用流調弁 54,62,72 バキュームブレーカ 58 シャワーノズル 60 チャーム用流調弁 66 チャームノズル 70,100,112 捨て水制御弁 74 捨て水配管

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体臀部に向けて温水を噴出させるため
    の洗浄ノズルと、該洗浄ノズルに温水を供給する温水供
    給系路と、該温水供給系路に設けられた手動操作式の給
    湯制御弁と該温水供給系路から分岐された冷水排出用の
    捨て水系路と、該捨て水系路に設けられた捨て水制御弁
    とを有する温水洗浄装置において、 起立された便蓋によって前記捨て水制御弁を開弁させ
    る、該便蓋と該捨て水制御弁との連動機構を設けたこと
    を特徴とする温水洗浄装置。
  2. 【請求項2】 人体臀部に向けて温水を噴出させるため
    の洗浄ノズルと、該洗浄ノズルに温水を供給する温水供
    給系路と、該温水供給系路に設けられた手動操作式の給
    湯制御弁と該温水供給系路から分岐された冷水排出用の
    捨て水系路と、該捨て水系路に設けられた捨て水制御弁
    とを有する温水洗浄装置において、 着座された便座によって前記捨て水制御弁を開弁させ
    る、該便座と該捨て水制御弁との機械的連動機構を設け
    たことを特徴とする温水洗浄装置。
  3. 【請求項3】 人体臀部に向けて温水を噴出させるため
    の洗浄ノズルと、該洗浄ノズルに温水を供給する温水供
    給系路と、該温水供給系路に設けられた手動操作式の給
    湯制御弁と該温水供給系路から分岐された冷水排出用の
    捨て水系路と、該捨て水系路に設けられた捨て水制御弁
    とを有する温水洗浄装置において、 前記手動操作式の給湯制御弁の手動操作部を覆った姿勢
    と該手動操作部を露出させた姿勢とをとりうるカバーが
    設置されており、 該手動操作部を露出した姿勢をとった該カバーによって
    前記捨て水制御弁を開弁させる、該カバーと該捨て水制
    御弁との連動機構を設けたことを特徴とする温水洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 人体臀部に向けて温水を噴出させるため
    の洗浄ノズルと、該洗浄ノズルに温水を供給する温水供
    給系路と、該温水供給系路に設けられた手動操作式の給
    湯制御弁と該温水供給系路から分岐された冷水排出用の
    捨て水系路と、該捨て水系路に設けられた捨て水制御弁
    とを有する温水洗浄装置において、 前記給湯制御弁の操作部を給湯側に操作したときに前記
    捨て水制御弁を開弁させる、該操作部と該捨て水制御弁
    との連動機構を設けたことを特徴とする温水洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017179403A1 (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 アイシン精機株式会社 局部洗浄装置

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