JP2003219977A - シャワー付き椅子 - Google Patents

シャワー付き椅子

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JP2003219977A
JP2003219977A JP2002020664A JP2002020664A JP2003219977A JP 2003219977 A JP2003219977 A JP 2003219977A JP 2002020664 A JP2002020664 A JP 2002020664A JP 2002020664 A JP2002020664 A JP 2002020664A JP 2003219977 A JP2003219977 A JP 2003219977A
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water
chair
valve
shower
branch adapter
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JP2002020664A
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English (en)
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Takafumi Miyagi
隆文 宮城
Yojiro Taketomi
洋次郎 武富
Eiji Nagatsu
英次 永津
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の浴室など混合水栓が設備されている場
所にいわゆる後付けで比較的容易に設置することがで
き、使用開始時の管連結および使用後の管分離も簡単な
シャワー付き椅子を提供する。 【解決手段】 シャワー付き椅子1は、浴室に設置され
ている混合水栓2から供給される湯水を送水管13を通
して上部吐水口4、背面吐水口5あるいは可動吐水口6
から吐出させ、使用者が椅子本体3に着座したままの姿
勢でシャワーを浴びることができるものであり、混合水
栓2の吐出口9に連通して装着可能な分岐アダプタ14
と、使用者が着座可能な椅子本体3と、椅子本体3に着
座した使用者に向かって吐水可能な上部吐水口4、背面
吐水口5および可動吐水口6と、これらの各吐水口4、
5、6と分岐アダプタ14とを連結する着脱可能な送水
管13などを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室などの給水、
給湯設備のある場所において使用され、着座姿勢でシャ
ワーを浴びることのできるシャワー付き椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】浴室内でシャワーを浴びる場合、洗い場
に設けられたハンドシャワー具を手に持って起立した姿
勢または床面にしゃがんだ姿勢で湯水を浴びていたが、
高齢化社会の到来に伴い、身体への負担の少ない楽な姿
勢でシャワーを浴びたいという要請や、心臓などへの負
担を回避するためバスタブに入らずにシャワーのみで入
浴を済ませたいという要請が高まり、近年、浴室内で着
座姿勢のままでシャワーを浴びることのできる機能を備
えた浴室用椅子が開発されている。
【0003】このような浴室用椅子として、例えば、特
開平9−122035号公報などで開示されているもの
がある。この浴室用椅子は、浴室に設けられた混合水栓
から湯水の供給を受け、着座している入浴者の身体を包
み込むように配列された複数のノズルから吹き出す温水
を入浴者の身体全体に万遍なく当てることができるもの
である。このような浴室用椅子を使用することにより、
従来のシャワー浴や、バスタブ浴より身体の負担を少な
くして入浴することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−12203
5号公報で開示されている浴室用椅子は、この浴室用椅
子に装備された湯噴出手段と、浴室に設けられた混合水
栓とを接続手段で接続し、前記混合水栓から供給される
湯水を湯噴出手段であるシャワーノズルから噴出させる
ものであるが、その接続手段については前記公報におい
て具体的に開示されていないので、既設の浴室などで当
該浴室用椅子を実際に使用したい場合、使用者は混合水
栓との接続手段を設ける必要がある。
【0005】このような接続手段としては、混合水栓の
吐出口と湯噴出手段とを軟質合成樹脂ホースで連結する
方式、あるいは混合水栓と湯噴出手段とを金属管などの
硬質管で連結する方式、あるいは混合水栓と湯噴出手段
とを金属製フレキシブルホース(蛇腹式ホース)で連結
する方式などが考えられる。
【0006】ところが、この浴室用椅子を使用している
とき、すなわち各シャワーノズルから湯水を噴出させて
いるときは、給水経路内にかなり大きな水圧が加わって
いるので、軟質合成樹脂ホースで連結する方式の場合、
混合水栓の吐出口とホースとの接続部分から漏水した
り、吐出口からホースが離脱したりすることがあり、実
用上不便である。
【0007】一方、混合水栓と湯噴出手段とを金属管な
どの硬質管で連結する方式の場合、使用中に管接続部分
から漏水する可能性は減少するが、既設の配管に加えて
新たな配管を施す必要があり、給水給湯配管と浴室用椅
子との連結部分を容易に着脱することができないので、
浴室用椅子の使用、撤収などの際の出し入れが困難とな
るなどの新たな不便が生じる。
【0008】そのほか、特開平9−122035号公報
で開示されている浴室用椅子においては切換弁に電磁弁
が使用されているため、この点がコストアップの要因と
なっている。
【0009】本発明が解決しようとする課題は、既存の
浴室など混合水栓が設備されている場所にいわゆる後付
けで比較的容易に設置することができ、使用開始時の管
連結および使用後の管分離も簡単なシャワー付き椅子を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のシャワー付き椅
子は、混合水栓の吐水口に連通して装着可能な連結手段
と前記吐水口から送給される湯水の吐出先を複数方向へ
切り替え可能な切替手段とを有する分岐アダプタと、着
座した使用者に向かって吐水可能な吐水手段を有する椅
子本体と、前記分岐アダプタと前記吐水手段とを着脱可
能に連通する送水管とを備えたことを特徴とする。
【0011】このような構成とすることにより、混合水
栓の吐水口に分岐アダプタを装着し、この分岐アダプタ
と椅子本体の吐水手段とを送水管で連通した後、分岐ア
ダプタの切替手段を切り替え、混合水栓から送給される
湯水の吐出先を送水管側へ設定すれば、送水管を経由し
て送給されてきた湯水を吐水手段から椅子本体に着座し
た使用者に向かって吐水させることが可能となるので、
使用者は着座したままの楽な姿勢でシャワーを浴びるこ
とができる。
【0012】分岐アダプタは連結手段および切替手段を
有しているので、既存の浴室など混合水栓が設備されて
いる場所にいわゆる後付けで比較的容易に設置すること
ができるだけでなく、混合水栓の吐水口から送給される
湯水の吐出先を前記送水管方向または分岐アダプタ直下
方向などの複数方向へ選択的に切り替えることができる
ので混合水栓本来の機能も確保することができる。ま
た、混合水栓の吐水口に分岐アダプタを装着すれば、こ
の分岐アダプタと椅子本体の吐水手段とは送水管によっ
て連通することができ、この送水管は着脱可能であるの
で、当該シャワー付き椅子の使用開始時の管連結および
使用後の管分離も簡単である。
【0013】前記分岐アダプタの連結手段として、前記
混合水栓の吐水口から取り外した吐水器具が連通状態に
螺着可能なねじ部と、前記混合水栓の吐水口に連通状態
に螺着可能なねじ部とを設けることにより、混合水栓と
吐水器具との螺着機構を利用して分岐アダプタを装着で
きるようになるので、装着作業を迅速化することができ
る。また、当該分岐アダプタは混合水栓と吐水器具との
間に配置された状態となり、混合水栓および吐水器具は
従来通り機能するので、混合水栓回りの使い勝手が悪化
することもない。
【0014】ここで、前記椅子本体に複数の前記吐水手
段を設け、前記分岐アダプタより下流側の送水経路に、
止水機能を有する流量調節弁と、複数の前記吐水手段の
いずれに湯水を送給するかを選択可能な切替弁とを設け
ることにより、分岐アダプタより下流側の送水経路、す
なわち混合水栓から離れた場所において、流量調節弁ま
たは切替弁を操作することにより、椅子本体に着座した
使用者の要求に応じて吐水位置、吐水量を設定すること
が可能となるので、利便性が向上する。
【0015】一方、前記椅子本体を構成する脚部に、前
記吐水手段までの送水経路内の残留水を排出可能な排水
用開閉弁を設ければ、シャワー付き椅子の使用後、送水
経路内に残留する湯水を速やかに排出除去することが可
能となるので、残留水による重量増大がなくなり、椅子
保管場所までの移動中あるいは保管中などにおける残留
水の漏出もなくすことができ、残留水に起因する雑菌や
カビなどの発生も防止することができ、次に着座した時
の冷たさも解消することができる。
【0016】前記排水用開閉弁としては、前記椅子本体
に対する使用者の体重の付加、解除によって閉止、開放
する荷重式開閉弁または前記分岐アダプタより下流側の
送水経路内の水圧が一定値以上か未満かによって閉止、
開放する水圧式開閉弁などを用いることができる。荷重
式開閉弁を用いれば、使用者が椅子本体に着座したり、
椅子本体から立ち上がったりするだけの動作で排水用開
閉弁が閉止、開放されるので利便性に優れたものとな
る。また、水圧式開閉弁を用いれば、使用者の体重の軽
重に起因する動作のばらつきをなくすことができるほ
か、着座姿勢や着座位置のバラつきなどに起因する偏荷
重による誤作動を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
シャワー付き椅子の使用状態を示す斜視図、図2は図1
に示すシャワー付き椅子を構成する分岐アダプタ付近の
縦断面図、図3(a)は図1に示すシャワー付き椅子を
構成する切替弁付近の縦断面図、同図(b)は前記切替
弁の構成部材の斜視図、同図(c)は前記切替弁の切替
機構を示す模式図である。
【0018】図1に示すように、本実施形態のシャワー
付き椅子1は、浴室に設置されている混合水栓2から供
給される湯水を送水管13を通して上部吐水口4、背面
吐水口5あるいは可動吐水口6から吐出させることによ
り、使用者が椅子本体3に着座したままの姿勢でシャワ
ーを浴びることができるものである。混合水栓2は、水
道配管および給湯設備から供給される湯水の温度を変化
させる温度調節器10と、湯水の吐出先をハンドシャワ
ー器具8または吐水口9のいずれかに切り替える吐水切
替器7と、吐水器具11などを備えている。
【0019】シャワー付き椅子1は、混合水栓2の吐水
口9に連通して装着可能な分岐アダプタ14と、使用者
が着座可能な椅子本体3と、椅子本体3に着座した使用
者に向かって吐水可能な上部吐水口4、背面吐水口5お
よび可動吐水口6と、これらの上部吐水口4、背面吐水
口5および可動吐水口6と分岐アダプタ14とを連結す
る着脱可能な送水管13とを備えている。
【0020】図2に示すように分岐アダプタ14は、混
合水栓2の吐水口9に連通して螺着可能なねじ部12
と、吐水口9から送給される湯水の吐出先を吐水器具1
1方向または送水管13方向のいずれかへ切り替え可能
な切替バルブ15と、混合水栓2から取り外した吐水器
具11が連通して螺着可能なねじ部16などで構成され
ている。切替バルブ15を回動させると内部の弁体15
aが図2において右または左に移動し、吐水口9から送
給される湯水の吐出先を吐水器具11方向または送水管
13方向のいずれかへ切り替えることができる。椅子本
体3方向へ湯水を送給する送水管13の一方の端部はワ
ンタッチ式の接続具17を介して分岐アダプタ14に接
続され、他端部もワンタッチ式の接続具17を介して椅
子本体3に連通状に接続されている。
【0021】椅子本体3には、送水管13を経由して送
給される湯水の流量を変化させる流量調整弁18と、送
給された湯水を上部吐水口4、背面吐水口5、可動吐水
口6のいずれから吐出させるかを選択する切替弁19と
が設けられている。切替弁19は、図3(a)に示すよ
うに、一つの入水口22および3つの出水口234,2
35,236を除いて水密状に形成されたケーシング2
4の内部に、入水口22および出水口234,235,
236と同配置の入水口25および出水口264,26
5,266を有する固定ディスク21と、固定ディスク
21の上面に回動可能に摺接された回動ディスク20と
が配置され、回動ディスク20は椅子本体3の左肘掛け
部3Lに配置されたレバー19aの回動によって回動す
るようになっている。また、図3(b)に示すように、
回動ディスク20の下面には湯水が通過可能な通水溝2
0aが形成されている。
【0022】図3(c)に示すように、切替弁19のレ
バー19aを回動させ、回動ディスク20の通水溝20
aの長手方向を、入水口25と出水口264,265,
266とをそれぞれ結ぶ直線のいずれかと一致させる
と、入水口22,25から入った湯水は通水溝20a内
でUターンして出水口264,265,266のいずれ
か一つから出ていくようになっている。出水口264,
265,266はそれぞれ導水管27を介して上部吐水
口4、背面吐水口5、可動吐水口6に接続されているの
で、レバー19aを前述したように操作することによ
り、混合水栓2から供給される湯水の吐出先を上部吐水
口4、背面吐水口5、可動吐水口6のいずれかに設定す
ることができる。
【0023】図1で示したように、混合水栓2の吐水口
9に分岐アダプタ14を装着し、この分岐アダプタ14
と椅子本体3の接続具17とを送水管13で連通した
後、分岐アダプタ14の切替バルブ15を切り替え、混
合水栓2から送給される湯水の吐出先を送水管13側へ
設定すれば、送水管13を経由して送給されてきた湯水
を吐水手段である上部吐水口4、背面吐水口5、可動吐
水口6のいずれかから椅子本体3に着座した使用者に向
かって吐水させることができるので、使用者は着座した
ままの楽な姿勢でシャワーを浴びることができる。
【0024】分岐アダプタ14は混合水栓2との連結手
段としてのねじ部12,16および吐水先切替手段とし
ての切替バルブ15を有しているので、既存の浴室など
混合水栓2が設備されている場所にいわゆる後付けで比
較的容易に設置することができるだけでなく、混合水栓
2の吐水口9から送給される湯水の吐出先を送水管13
方向または分岐アダプタ14直下の吐水器具11方向の
2方向へ選択的に切り替えることができるので混合水栓
2本来の機能も確保できる。
【0025】また、混合水栓2の吐水口9に分岐アダプ
タ14を装着すれば、この分岐アダプタ14と椅子本体
3の接続具17とは送水管13によって連通することが
でき、この送水管13の両端部分はそれぞれ分岐アダプ
タ14の接続具17および椅子本体3の接続具17に着
脱可能であるので、シャワー付き椅子1の使用開始時の
管連結作業および使用後の管分離作業も簡単である。
【0026】なお、接続具17の代わりに、図4に示す
ような、漏水防止弁28を有するワンタッチ式の接続具
29を用いることも可能である。混合水栓2から椅子本
体3へ湯水を送給しているときに、送水管13が分岐ア
ダプタ14の接続具29から誤って離脱した場合、湯水
の供給圧力で漏水防止弁28が開口部29a側へ移動し
て流水経路を閉塞するので、開口部29aからの湯水漏
出を防止することができる。
【0027】本実施形態では、前述したように、分岐ア
ダプタ14の連結手段として、混合水栓2の吐水口9か
ら取り外した吐水器具11が連通状態に螺着可能なねじ
部16と、混合水栓2の吐水口9に連通状態に螺着可能
なねじ部12とを設けているため、既設の混合水栓2と
吐水器具11との螺着機構を利用して分岐アダプタ14
を装着することが可能であり、装着作業を短時間で完了
することができる。また、分岐アダプタ14は混合水栓
2と吐水器具11との間に配置された状態となり、混合
水栓2および吐水器具11は従来通り機能するので、混
合水栓2回りの使い勝手が悪化することもない。
【0028】また、椅子本体3には、3つの吐水手段
(上部吐水口4,背面吐水口5,可動吐水口6)を設
け、分岐アダプタ14より下流側の送水経路を内蔵する
椅子本体3の左肘掛け部3Lに、止水機能を有する流量
調節弁18と、3つの吐水手段のいずれに湯水を送給す
るかを選択可能な切替弁19とを設けているため、椅子
本体3に着座した使用者あるいは椅子本体3付近に居る
介護者などがそのままの姿勢でそれぞれのレバー18
a,19aを操作し、使用者の要求に応じて吐水位置、
吐水量を設定することが可能であり、利便性に優れてい
る。
【0029】一方、椅子本体3を構成する4本の脚部3
aの下端には、接続具17から上部吐水口4、背面吐水
口5および可動吐水口6までの送水経路内の残留水を排
出するための排水用開閉弁30を取り付けている。排水
用開閉弁30は、図5に示すように、椅子本体3に対す
る使用者の体重の付加、解除によって閉止、開放する荷
重式開閉弁であり、使用者の着座荷重が加わったときの
脚部3aの下降によって通水路3bを閉塞する弁体31
およびパッキン32と、不使用時の椅子本体3の自重を
支えて通水路3bを開放状態に保つための弾性体33な
どで構成されている。
【0030】このような排水用開閉弁30を用いれば、
使用者が椅子本体3に着座したり、椅子本体3から立ち
上がったりするだけの平常動作で排水用開閉弁30が閉
止、開放されるので、シャワー付き椅子1の使用後、送
水経路内に残留する湯水を速やかに排出除去することが
可能であり、残留水による重量が増大したり、椅子保管
場所までの移動中あるいは保管中に残留水が漏出したり
することがなく、残留水に起因する雑菌やカビなどの発
生も防止することができる。また、排水用開閉弁30を
用いることにより、使用者が椅子本体3に着座した際に
残留水による冷たさを感じることがないという優れた効
果が得られる。
【0031】なお、図5で示した排水用開閉弁30の代
わりに、図6に示すような排水用開閉弁35を脚部3a
の下端に取り付けることもできる。この排水用開閉弁3
5は、分岐アダプタ14より下流側の送水経路の一部を
なす脚部3a内の水圧が一定値以上か未満かによって通
水路3bを閉止、開放する水圧式開閉弁であり、通水路
3bを開閉する弁体36および皿形のパッキン37と、
弁体36などを上方へ付勢する弾性体38などで構成さ
れている。
【0032】脚部3a内の水圧が0.01MPa未満で
あれば弾性体38がその水圧に逆らって弁体36などを
持ち上げ状態に保つことで通水路3bが開放状態に保持
されるが、水圧が0.01MPa以上になると弁体36
が下降して通水路3bが閉塞される。したがって、シャ
ワー付き椅子1の使用後、混合水栓2からの湯水供給が
停止し、脚部3a内の水圧が0.01MPa未満になる
と、弾性体38の付勢力で弁体36などが自動的に上昇
して通水路3bが開放され、送水経路内に残留する湯水
を速やかに排出除去することができる。このように、排
水用開閉弁35を用いることにより使用者が椅子本体3
に着座した際に残留水による冷たさを感じることがない
という優れた効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏する。
【0034】(1)混合水栓の吐水口に連通して装着可
能な連結手段と前記吐水口から送給される湯水の吐出先
を複数方向へ切り替え可能な切替手段とを有する分岐ア
ダプタと、着座した使用者に向かって吐水可能な吐水手
段を有する椅子本体と、前記分岐アダプタと前記吐水手
段とを着脱可能に連通する送水管とを備えたことによ
り、既存の浴室など混合水栓が設備されている場所に、
いわゆる後付けで比較的容易に設置することが可能とな
り、使用開始時の管連結および使用後の管分離も簡単で
ある。
【0035】(2)前記分岐アダプタの連結手段とし
て、前記混合水栓の吐水口から取り外した吐水器具が連
通状態に螺着可能なねじ部と、前記混合水栓の吐水口に
連通状態に螺着可能なねじ部とを設けることにより、分
岐アダプタの装着作業を迅速化することができ、混合水
栓回りの使い勝手の悪化を防止することができる。
【0036】(3)前記椅子本体に複数の前記吐水手段
を設け、前記分岐アダプタより下流側の送水経路に、止
水機能を有する流量調節弁と、複数の前記吐水手段のい
ずれに湯水を送給するかを選択可能な切替弁とを設ける
ことにより、混合水栓から離れた場所で椅子本体に着座
した使用者の要求に応じて吐水位置、吐水量を設定する
ことが可能となるので、利便性が向上する。
【0037】(4)前記椅子本体を構成する脚部に、前
記吐水手段までの送水経路内の残留水を排出可能な排水
用開閉弁を設ければ、シャワー付き椅子の使用後、送水
経路内に残留する湯水を速やかに排出除去することが可
能となるので、残留水による重量増大がなくなり、椅子
保管場所までの移動中あるいは保管中などにおける残留
水の漏出もなくすことができ、残留水に起因する雑菌や
カビなどの発生も防止することができる。
【0038】(5)前記排水用開閉弁として、前記椅子
本体に対する使用者の体重の付加、解除によって閉止、
開放する荷重式開閉弁を用いれば、使用者が椅子本体に
着座したり、椅子本体から立ち上がったりするだけの動
作で排水用開閉弁が閉止、開放されるので利便性に優れ
たものとなる。また、前記分岐アダプタより下流側の送
水経路内の水圧が一定値以上か未満かによって閉止、開
放する水圧式開閉弁を用いれば、使用者の体重の軽重に
起因する動作のばらつきをなくすことができるほか、偏
荷重による誤作動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であるシャワー付き椅子
の使用状態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示すシャワー付き椅子を構成する分岐
アダプタ付近の縦断面図である。
【図3】 (a)は図1に示すシャワー付き椅子を構成
する切替弁付近の縦断面図、(b)は切替弁の構成部材
の斜視図、(c)は切替弁の切替機構を示す模式図であ
る。
【図4】 図1に示すシャワー付き椅子を構成する分岐
アダプタと送水管との連結機構に関する他の実施の形態
を示す縦断面図である。
【図5】 図1に示すシャワー付き椅子を構成する排水
用開閉弁の縦断面図である。
【図6】 排水用開閉弁に関する他の実施の形態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 シャワー付き椅子 2 混合水栓 3 椅子本体 3a 脚部 3b 通水路 4 上部吐水口 5 背面吐水口 6 可動吐水口 7 吐水切替器 8 ハンドシャワー器具 9 吐水口 10 温度調整器 11 吐水器具 12,16 ねじ部 13送水管 14 分岐アダプタ 15 切替バルブ 15a,31,36 弁体 16 ねじ部 17,29 接続具 18 流量調整弁 18a,19a レバー 19 切替弁 20 回動ディスク 20a 通水溝 21 固定ディスク 22,25 入水口 234,235,236,264,265,266 出
水口 24 ケーシング 27 導水管 28 漏水防止弁 30,35 排水用開閉弁 32,37 パッキン 33,38 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永津 英次 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D032 DA00 FA00 FA02 FA07 FA11 2D060 BA01 BB01 BB09 BC11 BC12 BE02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合水栓の吐水口に連通して装着可能な
    連結手段と前記吐水口から送給される湯水の吐出先を複
    数方向へ切り替え可能な切替手段とを有する分岐アダプ
    タと、着座した使用者に向かって吐水可能な吐水手段を
    有する椅子本体と、前記分岐アダプタと前記吐水手段と
    を着脱可能に連通する送水管とを備えたシャワー付き椅
    子。
  2. 【請求項2】 前記分岐アダプタの連結手段として、前
    記混合水栓の吐水口から取り外した吐水器具が連通状態
    に螺着可能なねじ部と、前記混合水栓の吐水口に連通状
    態に螺着可能なねじ部とを設けた請求項1記載のシャワ
    ー付き椅子。
  3. 【請求項3】 前記椅子本体に複数の前記吐水手段を設
    け、前記分岐アダプタより下流側の送水経路に、止水機
    能を有する流量調節弁と、複数の前記吐水手段のいずれ
    に湯水を送給するかを選択可能な切替弁とを設けた請求
    項1記載のシャワー付き椅子。
  4. 【請求項4】 前記椅子本体を構成する脚部に、前記吐
    水手段までの送水経路内の残留水を排出可能な排水用開
    閉弁を設けた請求項1記載のシャワー付き椅子。
  5. 【請求項5】 前記排水用開閉弁が、前記椅子本体に対
    する使用者の体重の付加、解除によって閉止、開放する
    荷重式開閉弁または前記分岐アダプタより下流側の送水
    経路内の水圧が一定値以上か未満かによって閉止、開放
    する水圧式開閉弁のいずれかである請求項4記載のシャ
    ワー付き椅子。
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