JPH07319459A - 楽音制御装置および電子楽器 - Google Patents

楽音制御装置および電子楽器

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JPH07319459A
JPH07319459A JP7032619A JP3261995A JPH07319459A JP H07319459 A JPH07319459 A JP H07319459A JP 7032619 A JP7032619 A JP 7032619A JP 3261995 A JP3261995 A JP 3261995A JP H07319459 A JPH07319459 A JP H07319459A
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JP
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bow
string
signal
circuit
musical
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JP7032619A
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Akira Yamauchi
明 山内
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】弓等の可動演奏部材を用いて演奏を行う擦弦楽
器をシミュレートするのに適した楽音制御装置および電
子楽器で、実際に弦を振動させる動作を必要とせずに運
弓楽器の楽音を発生できる楽音制御装置および電子楽器
を提供する。 【構成】弦相当部を備えた本体と、演奏者が本体の弦相
当部と対向移動させて演奏するための可動演奏部材と、
可動演奏部材の弦相当部に対する移動方向を検出して移
動方向信号を発生する検出手段と、検出手段から発生さ
れる移動方向信号に基づいて、発生される楽音の楽音要
素を制御する楽音制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に弓等の可動演奏部
材を用いて演奏を行う擦弦楽器をシミュレートするのに
適した楽音制御装置および電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】弓を用いて演奏を行う自然楽器の運弓楽
器としてはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラ
バスなどが知られている。またそれぞれのミニチュアサ
イズもある。以下、主としてヴァイオリンを例として説
明をする。
【0003】従来電気ヴァイオリンとしては、自然楽器
のヴァイオリンの胴を省き、自然楽器の弓を用い、自然
楽器の弦を張り、弓で弦を擦弦し、弦の振動をピックア
ップで拾って、電気信号として処理し音を出力するもの
があった。
【0004】この電気ヴァイオリンは、演奏法としては
自然楽器と同様の操作を行い実際に擦弦を行い、弦の振
動による音をまず発生させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、運弓(擦弦)
楽器はその奏法習得に多大な努力を必要とする。従っ
て、上述のような自然楽器の運弓楽器と同様の弦と弓に
よる演奏法を採用する電子運弓楽器を作成するとすれ
ば、自然楽器同様に奏法習得に多大な努力を必要とする
ことになる。
【0006】本発明の目的は、実際に弦を振動させる動
作を必要とせずに運弓楽器の楽音を発生することができ
る楽音制御装置および電子楽器を提供することである。
本発明の他の目的は、実際の運弓楽器と同様の操作で楽
音を制御することができる楽音制御装置および電子楽器
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の請求項1記載の楽音制御装置は、弦相当部
を備えた本体と、演奏者が前記本体の弦相当部と対向移
動させて演奏するための可動演奏部材と、前記可動演奏
部材の前記弦相当部に対する移動方向を検出して移動方
向信号を発生する検出手段と、前記検出手段から発生さ
れる移動方向信号に基づいて、発生される楽音の楽音要
素を制御する楽音制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の請求項2記載の電子楽器
は、弦相当部を備えた本体と、演奏者が前記本体の弦相
当部と対向移動させて演奏するための可動演奏部材と、
前記可動演奏部材の前記弦相当部に対する移動方向を検
出する検出手段と、楽音信号を発生する楽音発生手段
と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記楽音発生手
段で発生される楽音信号を制御する制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】弦相当部に対し、可動演奏部材が移動する移動
方向が検出され、この検出された移動方向に基づき楽音
が制御される。
【0010】
【実施例】図1A、1Bに電子運弓楽器の基本構成を示
す。図1Aは全体の概略構成を示す。入力部1におい
て、演奏者が種々の操作をすることにより演奏パラメー
タが入力できる。代表的には、弓等の可動演奏部材を楽
器本体と有機的に結合させ、相対的に運動させることに
よって演奏を行う。種々の演奏パラメータの代表例とし
て、例えば弓の移動方向、先弓、元弓等の弦と弓の接す
る位置、弓の速さ、弓の弦に対する圧力、指板の上で指
定するピッチ(音高)、音色が示されている。これらの
他に、さらに弓の当っている弦の位置、弓の角度等のパ
ラメータを設けてもよい。これらの演奏パラメータに基
づいて、楽音信号形成回路2が楽音信号を形成する。こ
の楽音信号はデジタル信号であるが、D/Aコンバータ
3でアナログ信号に変換され、増幅器4を介してスピー
カ5から楽音として発音される。
【0011】図1Bは、図1Aに示す楽音信号形成回路
2の主要部の基本構成例を示す。これは、運弓擦弦楽器
をモデル化した非線形楽音合成回路であるが、弦と弓の
間の摩擦特性を近似した非線形関数部NL11と、弦の
特性を近似した遅延部Delay13、18とフィルタ
部12、14、19とから構成されている。弦の特性を
近似された遅延部及びフィルタ部は、擦弦点より駒側と
糸巻側に分かれているため、双方にそれぞれの部分を持
っている。図1Bの例では、非線形部分は非線形関数1
1とローパスフィルタ12から構成されている。そし
て、遅延回路13とローパスフィルタ14が、駒側の弦
の特性を近似するもので、遅延回路18とローパスフィ
ルタ19が糸巻側の弦の特性を近似するものである。も
ちろんこれらの特性を変更することにより、回路13、
14を糸巻側と見て、回路18、19を駒側と見ること
も可能である。
【0012】非線形関数11は、前述の通り弦と弓の間
の摩擦特性を近似するもので、たとえば、図1Cのよう
な関数である。摩擦特性は、弓の圧力等によって決ま
る。最大静止摩擦力が大きくその性質を決定付けるた
め、この非線形関数も、弓の圧力によってその大きさ、
形等が制御される関数になっている。
【0013】図1Bの実際の動作としては、運弓擦弦楽
器の弦の特性を近似する非線形回路11の出力は弦の糸
巻き側部分と、駒側部分とに対応して、図中その左右に
示す2つの回路に入力される。左側に示す弦の糸巻き側
部分に対応する回路は遅延回路18とローパスフィルタ
19を含み、弦を伝わる振動が指板上の運指位置で反射
して擦弦部に戻る動作に対応して、その出力を非線形回
路11に帰還する。また、右側に示す弦の駒側部分も、
遅延回路13とローパスフィルタ14を含み、弦の振動
が駒で反射して擦弦部に戻る動作に対応して、その出力
を非線形回路11に帰還する。非線形回路11の入出力
間には他のローパスフィルタ12が接続され、利得を制
御する帰還がかけられている。
【0014】楽音のピッチは指板上の運指位置に対応し
て、遅延回路13、18の遅延時間を調整することによ
って決定される。また、弓の速度および圧力は楽音形成
のパラメータとして楽音信号形成回路に入力される。例
えば、弓速によって音色(倍音構成)を変化させたり、
圧力によって音量、音色を変化させたりできる。
【0015】このようにして、図1Bの回路は、運弓楽
器の弦の振動による楽音をシミュレートする。図1Bの
回路の出力は、さらにフィルタ回路等(図示せず)を通
って、図1AのD/Aコンバータ3に供給される。
【0016】図2A〜2Cは、本発明の実施例による電
子楽器の外観を示す。図2Aは楽器本体の側面を示し、
図2Bは楽器本体の正面を示す。楽器本体は自然楽器の
ヴァイオリンとほぼ同等の形状としてあるが、実際に弦
を振動させたり共鳴させる必要がないので種々の簡略化
を行ってもよい。棹部24が上方に延び、糸巻き部22
および渦巻き部21に連続する。棹部24の表側には指
板23が設けられている。指で指板を押さえることによ
り音高を定めるピッチ信号が発生する。自然楽器のヴァ
イオリンと同様に、弦の両端を支持する位置に、上駒2
9と駒30が形成され、駒30の近くに弓で演奏すべき
擦弦部31が形成される。駒30より下方にはテールピ
ース32が設けられている。自然楽器の場合共鳴体とな
る胴部25が表板26、側板27、裏板28で形成され
る。胴部25には、さらに自然楽器同様、コーナ39と
F字孔35が設けられている。また、顎に当てるべき部
分には顎あて34が設けられている。弦および共鳴体に
相当する部分は任意に変更、省略化してもよい。
【0017】このように、運弓楽器本体は自然楽器の運
弓楽器本体とほぼ同一の形態を有するように構成される
が、実際に弦を張ってはおらず、擦弦部31には弦相当
の摩擦部材が設けられている。この弦相当部31の近傍
には受光部または発光部または反射部等よりなる相当運
動検出手段37が設けられ、弓の相対的運動を検出す
る。
【0018】図2Cは弓体を示す。弓体40は先弓の部
分44、元弓の部分46および把持部42等を有する。
自然楽器の場合に毛を張るべき部分には実際には毛が張
られておらず、プラスチック等の部材で形状が構成され
ている。
【0019】図3A、3Bは棹部の構造を示す。図3A
は縦断面図であり、図3Bは横断面図である。自然楽器
のヴァイオリンにおいては、棹部表側の指板上に4本の
弦が張られているが、本実施例による電子楽器において
は、弦に対応したピッチ指定手段50が設けられてい
る。すなわち、図3A及び3Bに示されるように指板2
3の部分には埋設された抵抗線材51とその上の導電線
材53との組が4組設けられている。導電線材53を押
圧すると、導電線材53が図4Aのように変形し、抵抗
線材51と接触する。
【0020】棹部24の裏側には固定接点部材55と可
動接点部材57からなるヴィブラートスイッチ59が設
けられている。図3Bは棹部24の構造を横断面で示
す。指板23上には4組のピッチ指定手段50a、50
b、50c、50dが平行に設けられており、それぞれ
が抵抗線材51a,51b,51c,51dと導電線材
53a,53b,53c,53dとを有し、さらに導電
線材53a,53b,53c,53dを覆って絶縁材5
4a,54b,54c,54dが設けられている。棹2
4の下側に設けられているヴィブラートスイッチ59は
幅の広い且つ長手方向に長いスイッチとして構成され、
どの弦のどこを指操作した時にも親指でヴィブラートス
イッチ59を操作出来るように設計されている。なお、
ピッチ指定手段50およびヴィブラートスイッチ59に
おいて、抵抗線材51と導電線材53の間、および可動
接点部材57と固定接点部材55の間は基本的に中空と
なっている。開放時の支持のために、絶縁スペーサ部材
を1部に挾んでいる。
【0021】図4A、4B、4Cにピッチ指定手段50
をより詳細に示す。図4Aにおいて指板23上で演奏者
が指を操作し、弦に相当する導電線材53を押圧する
と、導電線材53がその下の抵抗部材51に接触し接触
した点の電位信号等が取り出される。
【0022】信号取り出し回路は、例えば図4Bまたは
図4Cのように構成できる。図4Bにおいては、抵抗線
材51が所定電位と接地電位の間に接続されており、位
置に依存した電位分布を形成している。導電線材53が
抵抗線材51に接触すると、接触点の電位がバッファ回
路61、アナログ/デジタル(A/D)変換回路62を
介して取出され、ピッチ信号を発生する。
【0023】図4Cは他の形態を示す。抵抗線材51と
導電線材53とは直列に接続され抵抗値検出回路64に
接続されている。導電線材53を押圧して押圧部分が抵
抗線材51に接触すると、接触点より下方の抵抗線材5
1の部分が短絡され、接触点よりも上の部分の抵抗線材
51によって抵抗値が決定される。抵抗値検出回路64
には接触点に対応して減少した抵抗値が入力される。こ
の際、線材51、53を複数箇所で短絡させると64に
近い側の位置を読み取る。また、この抵抗値に基づいて
ピッチ信号を発生する。
【0024】指板上の弦相当部を指で押さえた位置から
ピッチ信号を形成する回路形式を2つ例示したが、この
ほかの回路形式を取ることも可能である。図5A、5
B、5Cにヴィブラートスイッチ59の構成例を示す。
図5Aにおいて、棹部24の下面を指で押圧すると、ス
イッチの可動接点を構成する可動接点部材57が固定接
点を構成する固定接点部材55と接触する。この接触を
検出してヴィブラート信号を発生することにより、発生
する楽音にヴィブラートを相乗する。
【0025】図5B、5Cは固定接点部材55、可動接
点部材57の接触を検出する2つの回路形態を示す。図
5Bに示すように、固定接点部材55、可動接点部材5
7を導電体で形成してもよい。可動接点部材57を押圧
して固定接点部材55に接触させると、オン/オフスイ
ッチの可動接点が固定接点に接触して回路が閉じる形と
なりオン/オフ検出回路66がスイッチ59のオン/オ
フを検出する。オンの検出に基づいてヴィブラート信号
を発生する。
【0026】図5Cはオン/オフに加えて指で押圧して
いる棹の位置の信号も発生する回路である。固定接点部
材は抵抗部材55aで形成され、両端間に所定の電圧を
印加される。可動接点部材は導電部材57aで構成さ
れ、抵抗部材55aに押圧されることにより、接触点の
電位を取り出す。取り出された接触点の電位はバッファ
回路67、A/D変換器68を介して取出され、出力信
号を発生する。出力信号はヴィブラートのオン/オフに
関する信号と親指でヴィブラートスイッチのどの部分を
押圧しているかを表す信号を含む。
【0027】ヴィブラート奏法習得者には、ヴィブラー
トスイッチはかえって邪魔になることもあるので、この
ヴィブラートスイッチは解除可能なものとする。この場
合、演奏者は指板上で実際に指の位置を揺り動かすこと
によりヴィブラートをかけることができる。
【0028】図6Aは、運弓による演奏を概略的に示
す。駒30の近傍の擦弦部31に弓体40を当てて運弓
することによって演奏を行う。擦弦部31には4つの弦
に対応する弦相当部材71,72,73,74が設けら
れており、弓体40をこの弦相当部材のうちのいずれか
に当てて移動させ、演奏を行う。ここで発生楽音を決定
するパラメータは弓体40の移動速度、移動方向、接触
位置等を含む。これらの情報を得るため弓体40ないし
は擦弦部31の弦相当部材71、72、73、74付近
に信号発生手段及び信号検出手段を設け、弓体40の移
動を検出する。
【0029】弓体40の楽器本体に対する相対的運動を
検出する方法は種々ある。その1は、楽器本体と弓体と
に電気的に結合する部材を設けて、共振回路等を形成
し、弓体と楽器本体間の相互インダクタンスやキャパシ
タンスを利用する。弓体と楽器本体との結合の程度に応
じた信号が取出せるので、相対的運動を検出できる。但
し、1対の部材間の結合では検出できる範囲が狭かった
り、検出精度が不足したりすることがある。
【0030】検出方法のその2は、移動させる弓体に複
数の素子を設け、楽器本体上の素子と選択的に結合させ
る方法である。図6B、6C、6Dにその例を示す。
【0031】図6Bにおいては、弓体40に複数の発光
素子80−iを備え、楽器本体上に受光素子78を設
け、どの発光素子からの光を受光素子78が受けている
のかを検知し、弓体のどの部分が当っているかを判定す
るものである。また単位時間内にいくつの光パルスが入
射するかを測定すれば、弓体40の移動速度が判定でき
る。
【0032】図6Cにおいては、逆に弓体40に複数の
受光素子78−iを備えた場合を示す。図6Cにおいて
動作は前述の図6Bと逆となるだけなので、ここでは省
略する。
【0033】なお、これらの信号の授受は、光信号のみ
でなく超音波等によって行うこともできる。図6Dは、
発光素子80、受光素子78とも楽器本体上に設け、弓
体40上に複数の反射パターン65−iを設けた例を示
す。反射パターン65−iは一定の周期で形成され、か
つ白黒パターンの比が位置と共に変化している。反射パ
ターンが表面から突出しているように図示してあるが、
実際上は平面上に白黒パターンを印刷等により形成して
もよい。受光素子78、発光素子80は紙面垂直方向に
並んで配置されている。
【0034】楽器本体上の発光素子80から光を弓体4
0上の反射パターン65−iに照射し、反射光を受光素
子78で検出する。単位時間内の受光信号のパルス数を
検出すれば弓速が測定でき、受光信号のハイレベル期間
とローレベル期間の比を検出すれば、弓体40の当接位
置を測定できる。白黒パターンでバーコードを構成し、
位置情報を表わしてもよい。また、この逆に弓に発・受
光素子、本体に反射パターンを設けてもよいことはもち
ろんである。
【0035】図7A〜7Dに図6B、6Cの場合の弓体
の構造例を示す。図7Aは弓体40の外観を擦弦面ない
し滑り面から見た外観である。弓体40の下面に当る擦
弦面には滑り板76が設けられている。滑り板76は自
然楽器の毛に相当し、適当な滑り心地の、たとえばプラ
スチック等によって形成される。
【0036】図7Bは滑り板76のみを取り出した斜視
図である。複数の光電素子78−iないし80−iを露
出するための複数の窓69−iが形成されている。この
滑り板の厚さは、単一の光電素子78に複数の光電素子
80が対応しないように、すなわち、対面した78、8
0のみが対応するよう適当な厚みを持つことが望まし
い。
【0037】図7Cは弓体40の縦方向断面図を示す。
支持部材75上にプリント基板70が設けられプリント
基板70上には複数の発光ダイオード80−iが配置さ
れている。この複数の発光ダイオード80−iに対応し
て導光部材79のレンズ部分が対面している。導光部材
79の上面には複数の窪み77−iが設けられており、
滑り板76の位置案内溝となっている。すなわち各々の
発光ダイオード80−iから発した光は導光部材79の
レンズ部分を通り、滑り板76の窓69−iから別々の
光束となって発射する。
【0038】滑り板76は図7Dに示すように両側部を
膨らませた形状76' としてもよい。接触面積の減少に
より摩擦力が減少して、滑りがよくなる。なお、複数の
発光ダイオードを弓体49に敷き詰めた例を説明した
が、複数の発光ダイオードの代りに、図6Cに示すよう
に、複数の受光素子(例えばホトダイオードやホトトラ
ンジスタ)を敷き詰めてもよい。また、各窓69−iに
対応して発光素子と受光素子の対を複数弓体に備え、擦
弦部で光を反射させるようにすることもできる。また、
磁石とコイルを用いて光の代りに磁場を利用したりする
こともできる。また、光による信号の授受の代りに、前
述したように、容量やインダクタンスの変化を利用する
近接スイッチを用いるものや、超音波を媒体とすること
も考えられる。その他、弓体40の移動を検出できるど
んな他の方法を用いることもできる。
【0039】図8A、8Bは、楽器本体の駒付近の擦弦
部31の構造例を示す。図8Aは駒付近の擦弦部31の
斜視図である。弦相当部材71,72,73,74が駒
30直上部に設けられおり、弦相当部材72と73の間
に受光部材78−iが形成されている。
【0040】図8Bは受光部の構造を示す断面図であ
る。弦相当部材72と73の間に受光素子78が埋め込
まれた構造を有する。受光素子78の上方に赤外線フィ
ルタ47が設けられ、一定波長の赤外線のみを透過させ
る。アクリル樹脂等の導光部材48が赤外線フィルタ4
7を通過した一定波長の赤外線を更に下方に伝達する。
導光部材48の出射面より出射した赤外線を受光する位
置に受光素子78が配置されている。この様な受光構造
が複数個図8Aに示すように弦相当部材72、73に沿
って並べられている。4弦に対して1組の受光素子が設
けられているが、たとえば両端の弦71または74を弓
体40が擦る場合でも弓体40からの光は中央の受光素
子で検出できる。もちろん各弦に対応させて4組の受光
素子を設けてもよい。
【0041】弓速信号と弓位置信号を検出するには、受
光素子は1個でも良い。その場合、確実に光を検出する
には、弦相当部材に沿って細長い形にするのが好まし
い。図8Aに示すように、複数個並べると、弓が弦のど
の部分を擦っているかも検出することができる。高度の
技術を有する者の演奏に応答して弦位置によって、音色
等を制御することもできる。また、技術の習得度の低い
演奏者が弓の向きを正しく保持出来ずに演奏しても、い
ずれかの受光素子で弓体40から発する光を検出し、楽
音を発生させることもできる。また、弓体40の方向を
検出することによって、演奏者に演奏の評価を与えるこ
ともできる。
【0042】図8A、8B、8Cは弓速検出回路を示
す。図8Aにおいて、弓速検出回路85は、図6Bに示
したような、複数の発光素子80−iを有する弓体40
からの光を、図8A、8Bに示すような受光素子78−
iで受光することによって形成した受光信号81を入力
端子に受ける。一方、高速発振器82から発生する高速
パルスをカウンタ83が計数し、その計数をラッチ84
に送る。受光信号81はフリップフロップ86,87に
送られる。フリップフロップ87の出力は微分回路88
を介してフリップフロップ86の出力とアンドを取っ
て、カウンタ83のR入力へ供給される。従って、各受
光信号パルスでカウンタ83はリセットされ、新たなカ
ウントを始める。また、フリップフロップ87の出力は
ラッチ84にも供給される。そこでラッチ84から受光
信号パルス間のカウントパルス数が出力される。カウン
トパルス数は弓がゆっくり動くほど多くなる。ラッチ8
4の出力は逆変換回路89に送られ、そこから弓速信号
が出力される。
【0043】図9Bは、図9Aに示す回路の動作を説明
するための波形図である。弓体が一定の速度で移動して
いる場合を考える。受光素子からは一定間隔のパルス状
受光信号81が供給される。この受光信号81の隣接パ
ルス間に、カウンタ83は高速発振器82からの高速パ
ルスをカウントし、計数値を増加させる。次の受光信号
パルスが入力すると、カウンタ83はリセットされ、カ
ウンタ出力はその最大値がラッチ84に保存される。弓
体40の移動速度が速ければ受光信号パルス間の間隔が
短くなり、ラッチされるカウンタ出力は小さくなる。弓
体の移動速度が遅くなれば、受光信号パルス間の間隔が
長くなり、ラッチされるカウンタ出力は大きくなる。こ
のように、弓体40の移動速度とラッチされるカウンタ
出力は逆比例の関係にある。
【0044】図9Cはこのような変換を行う逆変換回路
の入出力特性示す。逆変換回路89によってラッチされ
たカウンタ出力から弓体の移動速度を得て、弓速信号と
して供給する。
【0045】図10は弓速検出回路の他の例を示す。複
数の発光素子を備えた弓体からの光を本体上の受光素子
で検出した受光信号81が積分回路91に供給される。
積分回路91は入力信号を積分しパルス数に応じた出力
を形成する。すなわち、弓体40が速く移動すれば、そ
れに伴って多くのパルスが入力し、積分回路91の出力
は速く増加する。積分回路91の出力は微分回路92に
供給される。微分回路92は積分回路91の出力を微分
することによって、入力パルス数の増加の割合に応じた
弓速信号を供給する。すなわち、弓体が速く移動すれ
ば、入力する単位時間当たりパルス数は増加し、積分回
路の出力は速く増加し、微分回路92からの出力は大き
くなる。逆に弓体がゆっくり移動すれば、積分回路91
の増加は緩かになり、微分回路92の出力は小さくな
る。
【0046】図11A、11B、11Cは時分割を用い
た弓速検出回路の例を示す。図11Aは弓体40から発
する光を概念的に示す。弓体40の毛に相当する擦弦面
には例えば64個のLEDが1次元に埋め込み配列され
ている。これらの複数のLEDは時分割で励起される。
例えば3.2MHz のパルス信号で64個のLEDを次々
と発光させ、65番目にまた最初のLEDに戻って再び
64個のLEDを次々と発光させる。
【0047】図中、矩形パルスで示すのが、LEDから
の発光である。時間と共に順次発光LEDは右方へ移動
する。このようにして、連続パルスを64づつに分割し
て、64個のLEDを1個ずつ発光させ、時分割で動作
させる。従って、LEDは1度には1個しか発光せず、
どのLEDの発光を検出しているかが判れば、弓のどの
部分からの光かが検出できる。発光器パルス列と受光器
の位置検出との間で同期を取ることで、弓のどの部分の
光を検出できたかが判る。
【0048】このような光パルスを測定する回路の1例
を図11B、11Cに示す。図11Bにおいて、例えば
640Hzよりも高い周波数、例えば1MHz または3.2
MHzのクロック信号CK1がカウンタ95に供給され、
パルス数をカウントする。パルスのカウント数はデコー
ダ96でデコードされてモジュラ64の信号を作り、6
4個のLED80−0〜80−63を順次発光させる。
これらLEDから発光された光をタイムリーに受光する
複数の受光素子78−1,78−2…からの受光信号
は、オア回路93で加算される。前記受光素子を複数個
設けた理由は、弓体40の接近移動検出をある程度の幅
を持って可能にするためである。オア回路93からの受
光信号とデコーダ出力のパルス信号とが各発光素子に対
応するアンド回路97−iで乗算される。すなわち、第
1のLEDを発光させたときにいずれかの受光素子から
受光信号を得られればアンド回路97−1は出力をフリ
ップフロップ列98の1番目フリップフロップに供給
し、1番目のLEDの発光が検出されたことを登録す
る。同様に、n番目のLEDの発光が受光素子で検出さ
れれば、フリップフロップ列98のn番目のフリップフ
ロップがセットされる。
【0049】LED80−iが発光しているタイミング
でいずれかの受光器78−iが受光するとFF98−i
がセットされる。次のタイミングではLED80−(i
+1)が発光し、受光されると次のFF98−(i+
i)がセットされる。すると、2つのFFの出力が各々
“1”、“1”となる。それを2ビット以上検出回路が
検出して各FFにリセットをかける。そこで、FF98
−iとFF98−(i+1)はリセットされるが、LE
D80−(i+1)の発光が引続き受光されていればF
F98−(i+1)は再びセットされる。
【0050】さらに、非発音時のリセット対策として
0.02〜0.3sec 以上次の位置信号が来なければ各
FFにリセットをかけている。すなわち、全FFの出力
のオアを微分回路で微分し、リトリガラブル モノステ
ーブル マルチバイブレータRMMと立ち上がり微分器
を介して各FFのリセット入力に出力を供給している。
FFのQ出力後RMMのセット時間経過時にリセットが
かけられる。
【0051】なお、FFのQ出力がオール“0”からど
れかが“1”になったタイミングで64→6変換器99
の右のラッチ回路にラッチがかかる。リセット信号が入
力されてからセットされるまでの間、弓がボウイングさ
れているにも拘らず、1時的に非検出状態が起こるの
で、この影響を避けるためのものである。
【0052】このようにして、擦弦部31(図2A参
照)に弓体40のどの部分が当接しているかが光パルス
検出と同時に測定できる。図11Aのように、64個の
LEDを並べた場合には、フリップフロップ列98には
64個のフリップフロップが並ぶことになる。弓体40
のいずれの部分が擦弦部31に接しているかによって対
応するフリップフロップから出力信号が供給される。こ
の64ビットの並列信号は変換回路99で6ビット信号
に変換され並列6ビット信号101として後段に供給さ
れる。またカウンタ出力100も同様に後段に供給され
る。
【0053】図11Cは図11Bの後段に接続される回
路を示す。弓体40の当接箇所を示す6ビット並列信号
101はディレイ手段102に印加されると共に、比較
器103、ラッチ106−1,106−2にも印加さ
れ、またそのまま位置情報としても出力される。ディレ
イ手段102はカウンタ出力100を受けて1パルス分
の遅延をかける。このディレイ手段102の遅延出力1
01aと元の位置信号101が比較回路103で比較さ
れる。もし1パルス前の信号101aの方が弓の先端部
に当る小さい番号に相当するなら、弓は上方に向かって
移動している。逆に、1パルス前の信号101aが元弓
に近い大きい番号のLEDに相当し、後のパルスが先弓
に近い小さい番号のLEDに相当するなら、弓は下方に
移動している。このようにして、弓の移動方向を識別し
上方向信号UPまたは下方向信号DNを出力する。これ
らの方向信号を受けて、フリップフロップ104は上方
に移動している時に“1”、下方に移動している時に
“0”の方向信号105を出力する。
【0054】なお、利用回路によって、キーオンKON
信号が必要な場合は比較回路103の出力UPとDNと
のオアをとって、この出力をKON信号としてもよい。
一方、例えば3.2MHz の高周波信号CK1は分周器1
14で分周され、例えば10Hz程度の低い周波数の信号
CK2を作る。信号CK2をラッチ106−1に供給す
る。CK2の相補信号CK2- も発生される。このCK
2とCK2- から1パルスディレイをかけた信号をディ
レイ手段115で形成し、ラッチ106−2に供給す
る。従って、ラッチ106−1,106−2を介して弓
の位置信号101を受け取る識別回路107はその時の
情報と所定時間前の情報とを入力する。従って、2つの
入力A,Bの差をとれば所定時間の間に弓体40がどれ
だけ移動したかを知ることができる。この弓体40の移
動量を必要であれば16段階に識別し、16出力線のい
ずれかに出力を供給する。また、移動量を64K段階1
6ビットで表現してもよい。この16出力線を受けた変
換回路108は、16ビット信号を2進法の4ビット並
列信号に変換し、弓速信号109として出力する。弓速
信号109は、また変換テーブル110に供給され、テ
ーブルを参照することによって音色信号111を作成す
る。変換テーブル110には他の入力があっても良い。
このようにして、図11B、11Cに示す回路から弓の
移動方向、弓位置、弓速、音色等の信号が得られる。
【0055】図12は音色信号の他の例を示す。図11
Cでは、弓速信号109に基づいて音色信号を発生した
が、図12の回路ではこれに更に位置情報を加味して音
色信号を発生させる。すなわち弓の位置信号101を受
け、例えば、中弓で高く、先弓および元弓で低い値をと
るように変換テーブル116で位置情報を変換し、この
信号と、図11Cに示す様な弓速信号に基づいて形成し
た1次音色信号111とを演算回路117に入力し、演
算回路117で加算、乗算等の演算を行い2次音色信号
118を形成する。
【0056】ヴァイオリン等の運弓楽器の楽音は、弓の
圧力によっても変化する。自然楽器に近い音楽性豊かな
楽音を発生させるためには弓圧情報を利用することが好
ましい。弓圧を検出するには、基本的には図2Aに示す
擦弦部31において弓の当る応力を検出するのが好まし
い。
【0057】図13A、13Bは弓圧検出装置の一例を
示す。図13Aにおいて、擦弦部31の弦相当部材7
1、72、73、74はその根元付近に半導体歪みセン
サ121、122、123、124を埋め込んである。
弓体40の毛相当部分である滑り板76が弦相当部分7
1、72、73、74のいずれかを摩擦すると、弦相当
部分71、72、73、74が変形し、その変形を半導
体歪みセンサ121、122,123,124が検出す
る。
【0058】図13Bにおいて、半導体歪みセンサ12
1〜124が検出した出力は、A/D変換器126によ
ってデジタル信号に変換され弓圧信号を形成する。ここ
に述べた半導体歪みセンサは、例えばピエゾ抵抗を利用
した半導体ピエゾ素子でもよく、特開昭62−1162
29号に開示されているような導電性粉をシリコーンゴ
ム等の絶縁体中に分散させたものでもよく、また実公昭
57−47820号に開示されているようなチャンネル
部に圧力感応部分を設けたFET形歪み検出集積回路等
でもよい。
【0059】図14A、14B、14Cに圧力センサの
装着の例を示す。図14Aにおいては、弦相当部材が弓
圧を受けて回転し易くなるように支持部近傍に切り込み
130を設け、細くなった部分に歪みセンサ131を設
けている。
【0060】図14Bにおいては切り込み130a、1
30bを両端に設け、それぞれの近傍の細くなった部分
に歪みセンサ131a,131bを設け、2つのセンサ
からの出力を加算した信号を得るように構成している。
【0061】図14Cにおいては、弦の支持方法を変
え、図中左右両端で支持をしている。従って、弓体で弦
相当部材を擦ると、弦相当部材の中央部が図中左右に揺
れるように変形する。この変形の大きな部分に歪みセン
サ131を設けてある。
【0062】以上、いくつかの歪みセンサ装着例を示し
たが、これらに限定されることなく、どのような形式で
あっても弓が当ることによって働く力を検出できるよう
な検出方法であれば良い。
【0063】また、圧力を検知するものではなく、圧力
方向の変位を検知するものでもよい。以上のようにし
て、指板上の押圧位置によってピッチ情報を得、弓の運
動から弓速信号、弓位置信号、弓圧を得ることにより、
運弓楽器としての楽音形成の基本的パラメータが得られ
る。
【0064】また、棹部にヴィブラートスイッチを設け
ることにより、ヴァイオリン等の運弓楽器に特有な楽音
形成を初心者でも容易に実行することができる。このヴ
ィブラートスイッチは自然楽器の演奏方法とは異なるた
め、技術の習熟した演奏者用には解除可能なものとして
おくのが好ましい。
【0065】また、ヴァイオリン演奏の初心者には弓体
が弦に与える圧力を精密に制御することが困難である。
先弓の場合には、弦と弓を握る把持部との距離も大きく
なる。弓圧に対応して発生する楽音を制御すると、音楽
性豊かな演奏は難しくなる。ここで、電子楽器は、自然
楽器にはない種々の機能を電気的に備えることが可能で
ある。例えば、初心者は弓の移動で弓速信号を形成し、
把持部の弓圧入力手段を握ることによって弓圧信号を形
成することもできる。
【0066】図15は弓体40の把持部に握り圧力セン
サ135を設けた例である。握り圧力センサ135を演
奏者が握ることにより圧力をセンサが検出し、弓圧とし
て楽音形成に利用する。
【0067】弓圧を把持部の握り圧力センサから入力す
る例を説明したが、この握り圧力センサから他の情報を
入力してもよい。たとえば、ヴィブラート効果を付加す
ること等に利用することができる。このセンサは、ヴィ
ブラートに限らず、テヌートやスタッカートやピチカー
ト等種々の機能を発揮するように利用することもでき
る。
【0068】弓の握り圧力センサから圧力情報を入力す
るのも困難な場合もあるであろう。このような場合、握
り圧力センサもその動作を解除して一定の弓圧を設定し
て楽音を発生させてもよい。例えば、弓圧効果やヴィブ
ラート効果を付加すること等に利用することができる。
このセンサは、ヴィブラートに限らず、テヌートやスタ
ッカートやピチカート等種々の機能を発揮するように利
用することもできる。
【0069】図16は弓体40の把持部に圧力センサや
複数のスイッチを設け、弓圧入力手段や奏法切り替えス
イッチとして利用するものである。何種類かの弓圧切替
スイッチを設け、設定する弓圧を選択できるようにして
もよい。スイッチの数は任意に設けることができる。擦
弦部の圧力センサや把持部の握り圧力センサで弓圧を入
力する時には、これらの弓圧選択センサは解除される。
この時、これらを他のスイッチとして利用してもよい。
もちろんスイッチ数を多くして、各スイッチは単独の機
能としてもよい。奏法切り替えスイッチは、たとえばヴ
ィブラート、トレモロ、テヌート、スタッカート等種々
の演奏補助を行う。
【0070】図17は奏法切り替えスイッチによる弓
圧、弓速変換回路の例を示す。奏法切り替えスイッチか
ら入力した奏法情報に基づいて変換器140内に用意さ
れた複数の変換モードの1つが選択される。弓圧情報、
弓速情報等が変換器140に印加され、これらの情報に
基づいて、選択された1つの変換モードによる所定の変
換を行った弓圧情報、弓速情報等が供給される。
【0071】ところで、電子鍵盤楽器は容易に転調でき
るように平均律が広く採用されている。しかし、たとえ
ば純正律と平均律を選択したり、曲によっては、移調を
行ったり、4弦の内の1弦や2弦を異なる調性にしたい
場合がある。電子鍵盤楽器でこれを実現するためには種
々の困難性があるが、本件ではこの種のことができるよ
うになっている。
【0072】たとえば、物理的に弦を張る必要のない糸
巻き部にチューニング用ボリュウムを各弦用に設ける。
常にこのチューニングが作用すると、調弦に対する煩わ
しさを生じることになる。そこでチューニング機能は解
除可能とする。たとえばリセットスイッチを設けてお
き、リセットで本来の5度間隔のチューニングに戻るよ
うにする。ただ、基本ピッチにも数セントの幅があるた
め、435Hzから445Hz程度までの選択スイッチも用
意しておくのが好ましい。他の楽器とのチューニングの
ためには4弦を同時に平行移動させる機能を持たせるこ
とが好ましい。また、前記の奏法に応ずるため、例えば
図2A、2Bに示す糸巻22の部分に移調スイッチを設
けてもよい。
【0073】図18は移調スイッチを設けた移調回路を
示す。この回路の特徴は任意の調性又は音律を選択でき
るようになっている点である。第1弦用の2入力セレク
タ146−1はセレクト信号端子の信号が“0”か
“1”かに従って復数ビットの入力SAか複数ビットの
入力SBかのいずれかを選択し、出力に供給する。入力
SAは第1弦用の指板部148−1からの出力を受け
る。入力SBは乗算器150−1の出力を受ける。乗算
器150−1は、第1弦用の指板部148−1からの出
力と移調もしくはピッチ調整器であるプリセットRAM
149−1の出力を受け、その積を出力する。
【0074】第2弦用、第3弦用、第4弦用の回路に
は、プリセットRAM149−2、149−3、149
−4と乗算器150−2、150−3、150−4との
間にもう1つの2入力セレクタ152−1、152−
2、152−3が設けられている。この2入力セレクタ
152−1、152−2、152−3はプリセットRA
M149−1の出力かプリセットRAM149−2、1
49−3、149−4の出力かのいずれかを選択して、
乗算器150−2、150±3、150−4に供給す
る。
【0075】これらのセレクタの選択はモード選択スイ
ッチ145によって行われる。モード選択スイッチ14
5は3つの固定接点A、B、Cを備えている。このう
ち、上部に示す接点Aは浮游状態とされている。
【0076】まず、モード選択スイッチ145を接点A
に設定すると、各セレクタ146−1、146−2、…
のセレクト信号端子は“0”を受け、図4A〜4Cに示
したピッチ指定手段148−nに対応する第1弦用の指
板部148−1、第2弦用の指板部148−2、…から
の複数ビット出力SAをセレクトする。すなわち、図4
Aに示したような抵抗部材51の指で押さえられた位置
で定まる抵抗値又は電圧が出力される。この抵抗値又は
電圧の出力パターンはたとえば平均律に調律されてい
る。
【0077】次に、モード選択スイッチ145を中段に
示す接点Bに設定すると、各セレクタ146−1、14
6−2、…のセレクト信号端子に信号“1”が入力さ
れ、複数ビットSBが選択される。セレクタ146−1
の入力SBには、移調もしくはピッチ調整器149−1
でピッチを粗調整し、デジタルスイッチ型のボリュウム
22−1Vでピッチを微調整したピッチ補正データと指
板部148−1の出力とが乗算器150−1で乗算され
た信号が印加される。
【0078】セレクタ152−1、152−2、152
−3はセレクト信号端子に“0”を受け、入力SC(す
なわち、プリセットRAM149−1の出力)を選択す
る。従って、乗算器150−2、150−3、150−
4は指板部148−2、148−3、148−4の出力
とプリセットRAM149−1の出力との積をセレクタ
146−2、146−3、146−4の入力SBに供給
する。
【0079】モード選択スイッチ145を接点Cに設定
すると、まず双方向禁止ゲート147−1、147−
2、…に禁止ゲート信号が送られ、信号の輸送を禁止す
る。また、2入力セレクタ152−1、152−2、1
52−3のセレクト信号端子に“1”が供給され、入力
SDが選択される。すなわち、各弦用のプリセットRA
M149−2、149−3、149−4の出力が対応す
る乗算器150−2、150−3、150−4に入力さ
れる。
【0080】スイッチSW21、SW22、…のいずれ
か1つ以上をオンにすると、対応するセレクタ146−
1、146−2、…のセレクト信号端子に“1”が入力
され、入力SBが選択される。すなわち、、指板部14
8−1、148−2、…の出力とその弦についてのプリ
セットRAM149−1、149−2、…の出力との積
が選択される。このようにして、各弦独立にピッチを設
定することができる。
【0081】このようにして、接点Aはたとえば平均
律、接点Bはたとえば全弦シフトのいわゆる移調、接点
Cは各弦独立の任意の調律とすることができる。なお、
純正律、ピタゴラス音律、ナイトハルト音律、第4、
3、2、1弦の開放弦のピッチを(G、D、A、E)、
(A、D、A、E)とするようなその他の調律等を設定
することもできる。
【0082】このようにして、例えば糸巻部に設けた移
調スイッチ、移調ボリュウムを調整することにより、自
然楽器同様の音高変更や、ワンタッチによる移調を行う
ことができる。
【0083】運弓情報は、以上述べたものの他、弓の駒
からの距離や弓の跳ね具合等他の情報を含めてもよい。
例えば、光信号による運弓情報と、近接スイッチによる
弓の運動情報とを共に用いてもよい。
【0084】以上、運弓楽器としての外形に従った演奏
を行う場合について説明したが、弓を用いて演奏を行う
楽器の楽音の他、他の楽器の楽音を発生させることもで
きる。例えば、スイッチによって演奏モードを変更し、
弓で弦を叩いたり、弓を駒部に対して相対的に運動させ
ることにより、リズム楽器等としての楽音を発生させる
こともできる。例えば、ボンゴ、タムタム、ドラ、ゴン
グ、ティンパニー等の楽音を発生させてもよい。例え
ば、ドラやゴング等は音の発生から音の消滅までのサス
テインが比較的長いので、運弓情報を入力信号として用
いると、色々な表現が可能となる。例えば、弓速情報を
タッチ情報と音色情報として取り込んでもよい。また、
タッチ情報は弓把持部や弦相当部材の圧力センサに任せ
て、弓速情報を音色情報として入力してもよい。
【0085】図19に示すように、弓体40の先弓4
4、元弓46等の位置情報は、太鼓の皮等の発音体の叩
く位置、例えば、太鼓の中央部から端への半径方向距離
等に対応させ、音色パラメータを制御するようにしても
よい。
【0086】図20に示すような、波形メモリ方式の打
楽器楽音発生回路の場合は、アタック部のみの波形を選
択切り替するようにしてもよい。また、ハイハットシン
バルのように移動方向がある場合、弓の移動方向情報
を、例えば波形メモリの選択に対応させることもでき
る。例えば、上方向UPでハイハットシンバルが上に上
がる番地HHOを読み出し、弓の下方運動DNでハイハ
ットシンバルの下に下がる番地HHCを読み出すという
ように、メモリエリアを切り替えて読み出すこともでき
る。この場合、UP/DNビットでメモリの上位ビット
の選択を行えばよい。
【0087】ピッチ情報は各弦固定でもよいし、タムタ
ム等いくつかのピッチを有するリズム楽器の場合、ピッ
チを指板上の指でセレクトするようにしてもよい。この
ようなリズム楽器への応用においては、弓を弦相当部に
当接させたまま移動させることは必ずしも必要ではな
く、弦相当部の近傍で弓体を相対的に運動させることに
より何等かの入力信号を得ればよい。
【0088】以上、実施例に沿って説明したが、本発明
はこれらに限定されるものではない。例えば、種々の変
更、修正、組み合わせ等ができることは当業者に自明で
あろう。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1記
載の楽音制御装置および請求項2記載の電子楽器によれ
ば、可動演奏部材の弦相当部に対する移動方向を検出
し、この検出された移動方向に基づき楽音を制御するよ
うにしたので、運弓楽器の弓の移動方向の効果をシミュ
レートできる。
【0090】また、本発明の請求項3記載の電子楽器に
よれば、さらに、弦相当部と可動演奏部材との相対速度
を検出するようにして、可動演奏部材の弦相当部に対す
る移動方向だけでなく、相対速度に応じても楽音を制御
するようにしたので、運弓楽器の弓速の効果をもシミュ
レートできる。
【0091】さらに、本発明の請求項4記載の電子楽器
によれば、楽音発生手段として遅延手段を有するループ
手段を少なくとも有するものを採用するとともにこのル
ープ手段に相対速度に対応する信号を駆動波形信号とし
て供給するようにしたので、運弓楽器の発音原理をより
忠実に模倣できる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 本発明の実施例による電子楽器の概略構成
を示すブロック図である。
【図1B】 図1Aの電子楽器の楽音信号形成回路の基
本構成を示すブロック図である。
【図1C】 図1Aの電子楽器の非線形関数の例を示す
グラフである。
【図2A】 本発明の実施例による電子楽器の本体側面
図である。
【図2B】 本発明の実施例による電子楽器の本体正面
図である。
【図2C】 本発明の実施例による電子楽器の弓体側面
図である。
【図3A】 棹部縦断面図である。
【図3B】 棹部横断面図である。
【図4A】 指板部のピッチ指定手段の指板部分断面図
である。
【図4B】 指板部のピッチ指定手段の回路図である。
【図4C】 指板部のピッチ指定手段の回路図である。
【図5A】 ヴィブラートスイッチを示し、棹部の断面
構成図である。
【図5B】 ヴィブラートスイッチを示し、回路図であ
る。
【図5C】 ヴィブラートスイッチを示し、回路図であ
る。
【図6A】 運弓による演奏を示し、弓体と駒との概略
説明図である。
【図6B】 運弓による演奏を示し、楽器本体に対する
弓体の相対的運動検出の形態例を示す概略図である。
【図6C】 運弓による演奏を示し、楽器本体に対する
弓体の相対的運動検出の形態例を示す概略図である。
【図6D】 運弓による演奏を示し、楽器本体に対する
弓体の相対的運動検出の形態例を示す概略図である。
【図7A】 弓体を示し、擦弦面から見た弓体の外観図
である。
【図7B】 弓体を示し、滑り板の斜視図である。
【図7C】 弓体を示し、弓体の縦断面図である。
【図7D】 弓体を示し、滑り板の変更例の横断面図で
ある。
【図8A】 擦弦部の外観図である。
【図8B】 受光部の断面図である。
【図9A】 弓速検出回路の例のブロック回路図であ
る。
【図9B】 弓速検出回路の例の動作を説明するための
波形図である。
【図9C】 弓速検出回路の例の変換回路の入力出力間
の特性を示す特性図である。
【図10】 弓速検出回路の他の例を示すブロック回路
図である。
【図11A】 弓速検出回路の他の例の時分割発光を説
明するための弓体の概略図である。
【図11B】 弓速検出回路の他の例の光パルス測定回
路の前段部分を示すブロック回路図である。
【図11C】 弓速検出回路の他の例の光パルス測定回
路の後段部分を示すブロック回路図である。
【図12】 音色信号回路の他の例を示す回路図であ
る。
【図13A】 弓圧検出装置の弦相当部材の断面図であ
る。
【図13B】 弓圧検出装置の弓圧信号回路のブロック
回路図である。
【図14A】 圧力センサの装着方法を示す斜視図であ
る。
【図14B】 圧力センサの装着方法を示す斜視図であ
る。
【図14C】 圧力センサの装着方法を示す斜視図であ
る。
【図15】 握り圧力センサを説明するための弓体の概
略図である。
【図16】 奏法切り替えスイッチを説明するための弓
体の概略図である。
【図17】 奏法切り替えスイッチによる弓圧、弓速信
号変換回路を示す回路図である。
【図18】 移調回路の例を示すブロック回路図であ
る。
【図19】 打楽器モードを説明するための概略図であ
る。
【図20】 波形メモリ方式の打楽器を説明するための
概念図である。
【符号の説明】
1 入力部、 2 楽音信号形成回路、 3 D/
A変換器、 4 アンプ、 5 スピーカ、 1
1 非線形回路、 12 ローパスフィルタ、 1
3 遅延回路、 14 ローパスフィルタ、 18
遅延回路、19 ローパスフィルタ、 20 楽器
本体、 21 渦巻き部、 22 糸巻き部、
23 指板、 24 棹部、 25 胴部、 2
6表板、 27 側板、 28 裏板、 29
上駒、 30 駒、31 擦弦部、 32 テール
ピース、 34 顎あて、 35 f字孔、 3
7 受光部(または発光部または反射部)、 39
コーナ、 40 弓体、 42 把持部、 44
先弓の部分、 46 元弓の部分、47 赤外線フ
ィルタ、 48 導光部材、 50 ピッチ指定手
段、51 抵抗線材(51a〜51d)、 53 導
電線材(53a〜53d)、 54 絶縁体、 5
5 固定接点部材、 55a 抵抗部材、57 可動
接点部材、 57a 導電部材、 59 ヴィブラ
ートスイッチ、 61 バッファ回路、 62 A
/D変換回路、 64 抵抗値検出回路、 65
反射パターン、 66 オン/オフ検出回路、 6
7 バッファ回路、 68 A/D変換器、 69
−i 窓、 70 プリント基板、 71,72,73,74
弦相当部、 75 支持部材、 76 滑り板、
77 窪み、 78 受光素子、 79 導光部
材、 80 発光素子、 81 受光信号、 8
2 高速発振器、 83 カウンタ、 84 ラッ
チ、 85 弓速検出回路、 86、87 フリッ
プフロップ、88 微分回路、 89 逆変換回路
(ROM)、 91 積分回路、92 微分回路、
95 カウンタ、 96 デコーダ、 97 ア
ンド回路、 98 フリップフロップ列、 99
変換回路、 100 カウンタ出力、 101 6ビッ
ト信号(位置信号)、 101a 遅延出力、102
ディレイ手段、 103 比較器、 104 RS
フリップフロップ、 105 方向信号、 106
ラッチ、 107 識別回路、108 変換回路、
109 弓速信号、 110 変換テーブル、
111 音色信号、 114 分周器、 115
ディレイ手段、 116変換テーブル、 117
演算回路、 118 2次音色信号、 121,122,
123,124 歪みセンサ、 126 A/D変換器、
130 切り込み、 131,131a,131b 歪みセン
サ、 135 握り圧力センサ、 136奏法切替
スイッチ、 140 変換器、 145 選択スイ
ッチ、 146 移調回路、 147−i 禁止ゲ
ート、 148 ピッチ情報、149 移調用オフセ
ットデータテーブメル、 150 乗算器、 15
1ピッチ指定手段、 152 変換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10H 7/08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦相当部を備えた本体と、 演奏者が前記本体の弦相当部と対向移動させて演奏する
    ための可動演奏部材と、 前記可動演奏部材の前記弦相当部に対する移動方向を検
    出して移動方向信号を発生する検出手段と、 前記検出手段から発生される移動方向信号に基づいて、
    発生される楽音の楽音要素を制御する楽音制御手段とを
    備えたことを特徴とする楽音制御装置。
  2. 【請求項2】 弦相当部を備えた本体と、 演奏者が前記本体の弦相当部と対向移動させて演奏する
    ための可動演奏部材と、 前記可動演奏部材の前記弦相当部に対する移動方向を検
    出する検出手段と、 楽音信号を発生する楽音発生手段と、 前記検出手段の検出結果に基づき、前記楽音発生手段で
    発生される楽音信号を制御する制御手段とを備えたこと
    を特徴とする電子楽器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電子楽器において、さら
    に、 前記弦相当部と前記可動演奏部材との相対速度を検出す
    る相対速度検出手段を設け、 前記制御手段は、前記相対速度検出手段で検出された相
    対速度および前記検出手段の検出結果に基づき、前記楽
    音発生手段で発生される楽音信号を制御するものである
    ことを特徴とする電子楽器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子楽器において、 前記楽音発生手段は、遅延手段を有するループ手段を少
    なくとも有するものであり、 前記制御手段は、前記相対速度検出手段で検出された相
    対速度に対応した信号を前記楽音発生手段のループ手段
    に駆動波形信号として供給するものであることを特徴と
    する電子楽器。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53115118A (en) * 1977-03-17 1978-10-07 Nec Corp Transmission signal amplifier device
JPS632095A (ja) * 1986-04-25 1988-01-07 エルベ・ド・デイアヌ 擦弦楽器を用いた周波数合成器の制御装置
JPS6340199A (ja) * 1986-05-02 1988-02-20 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ リーランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ 残響付与システム

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