JPH07319454A - アップライトピアノの支柱 - Google Patents

アップライトピアノの支柱

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JPH07319454A
JPH07319454A JP6115485A JP11548594A JPH07319454A JP H07319454 A JPH07319454 A JP H07319454A JP 6115485 A JP6115485 A JP 6115485A JP 11548594 A JP11548594 A JP 11548594A JP H07319454 A JPH07319454 A JP H07319454A
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JP
Japan
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soundboard
joint
upright piano
rim
main body
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JP6115485A
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Tatsuo Furukawa
辰男 古川
Shinichiro Miwa
真一郎 三輪
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アップライトピアノの響板の振動効率を向上
させる。 【構成】 支柱10は本体部12および打廻し部14を
一体的に備え、打廻し部14のほぼ全体と本体部12の
一部に硬化性樹脂が含浸・硬化されて含浸部16が設け
られている。打廻し部14の接合面18には、響板20
が接着されている。支柱10は、打廻し部14と本体部
12と一体となっているので、両者を接合する作業は不
要となる。打廻し部14と本体部12との接合部が存在
しないので、この接合部での振動ロスも発生しない。し
たがって、響板20の振動効率が向上する。さらに、打
廻し部14には、接合面18を含む領域に硬化性樹脂の
含浸によって硬化されているので、打廻し部14の硬度
が向上されている。これにより、響板20の振動効率は
一層向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アップライトピアノの
響板を保持する木製の支柱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に例示するように、アップラ
イトピアノ50では、垂直方向に配された支柱52、水
平方向に配された土台54および箱56にて形成される
矩形の枠体58が備えられていた。この枠体58には矩
形の打廻し60が固着され、この打廻し60に響板62
が接合されていた。
【0003】図3に従って、枠体58の一部をなす支柱
52、打廻し60および響板62の接合部分の構造を説
明すると、角柱状の支柱52と打廻し60とは図示しな
い釘を介して互いに固着され、打廻し60と響板62と
は接着剤によって接着されていた。
【0004】また、響板62の固定端(打廻し60との
接合部)における振動ロスを低減して響板62の振動効
率を向上させるために、打廻し60には比較的硬度の高
い木材が使用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、できる
かぎり硬度の高い木材を選定して打廻しに使用しても響
板の振動ロスの低減には限度があり、打廻しと枠体との
接合部における振動ロスもあるため、響板の振動効率の
向上は困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明のアップライトピアノの支柱は、
アップライトピアノの響板を保持する木製の支柱であっ
て、響板と接合される接合面を有する打廻し部を設ける
と共に、上記接合面の一部または全部を含む上記打廻し
部に硬化性樹脂を含浸したことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成のアップライトピアノの支柱において
は、支柱自体に打廻し部が設けられており、響板は打廻
し部の接合面に接合される。従来のように打廻しと支柱
とが別体となっていないので、この両者を接合する作業
は不要となる。また、打廻しと支柱との接合部が存在し
ないので、この接合部での振動ロスも発生しない。した
がって、響板の振動効率が向上する。
【0008】さらに、打廻し部には、接合面の一部また
は全部を含む領域に硬化性樹脂が含浸されているので、
打廻し部の硬度が向上される。これにより、響板の振動
効率は一層向上される。なお、硬化性樹脂とは、含浸後
に例えば重合反応等によって硬化する性質の樹脂を言
い、ウレタン系、ポリエステル系、エポキシ系等の公知
の硬化性樹脂を使用できる。硬化性樹脂の組成は限定さ
れず、単一成分であっても複数成分であってもよく、反
応促進剤等を添加したものでもよい。ただし、熱硬化性
樹脂は、硬化反応に際して木材である支柱自体を加熱す
ることになるので、加熱条件によっては使用は好ましく
ない。
【0009】硬化性樹脂の含浸は公知の手法によればよ
く、とくに限定されない。硬化性樹脂の含浸は、接合面
を含む打廻し部になされれば十分である。含浸深さは、
使用する支柱の材質や硬化性樹脂の性質によっても異な
るが、接合面から2mm程度まで含浸されれば十分であ
る。この際、接合面の全てを含浸領域とする必要はな
く、一部に未含浸部分があってもよい。なお、支柱の全
表面にわたって含浸しても支障はなく、支柱全体の硬度
の向上により響板の振動ロスを低減する効果が一層高ま
る。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1は、
アップライトピアノの支柱10と響板20との接合部分
における横断面図である。この支柱10と響板20以外
の構造は、従来のアップライトピアノと同様であるの
で、図示および説明を省略する。
【0011】図1に示すように、支柱10は柱状の本体
部12および本体部12から突出して設けられている打
廻し部14を一体的に備えている。なお、本体部12が
従来の支柱に相当し、打廻し部14が従来の打廻しに相
当しており、この実施例の支柱10は従来の支柱と打廻
しの両機能を有している。
【0012】支柱10には、打廻し部14のほぼ全体と
本体部12の一部(図中ハッチング方向およびハッチン
グ密度を変えて示す)に湿気硬化性ウレタン樹脂が含浸
・硬化されて含浸部16が設けられている。さらに、打
廻し部14の接合面18において、響板20と支柱10
とが接着されている。
【0013】この支柱10は、図示のように打廻し部1
4と本体部12とが一体となっているので、この両者を
接合する作業は不要となる。また、当然ながら打廻し部
14と本体部12との接合部が存在しないので、この接
合部での振動ロスも発生しない。したがって、響板20
の振動効率が向上する。
【0014】さらに、打廻し部14には、接合面18を
含む領域が硬化性樹脂の含浸によって硬化されているの
で、打廻し部14の硬度が向上されている。これによ
り、響板20の振動効率は一層向上される。以上、実施
例に従って本発明を説明したが、本発明は、この様な実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲でさまざまに実施できる。
【0015】例えば、上述の実施例で示す支柱と同様の
構造を土台や箱に採用することも可能である。このよう
にすれば、響板を保持する枠体の構造は一層簡略化され
ると共に、響板の振動効率もさらに向上する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアップラ
イトピアノの支柱によれば、支柱自体に打廻し部が設け
られており、響板は打廻し部の接合面に接合される。従
来のように打廻しと支柱とが別体となっていないので、
この両者を接合する作業は不要となる。また、打廻しと
支柱との接合部が存在しないので、この接合部での振動
ロスも発生しない。したがって、響板の振動効率が向上
する。
【0017】さらに、打廻し部には、接合面の一部また
は全部を含む領域に硬化性樹脂が含浸されているので、
打廻し部の硬度が向上される。これにより、響板の振動
効率は一層向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のアップライトピアノの支柱と響板の
接合部分の横断面図である。
【図2】 従来のアップライトピアノの概要を示す断面
図である。
【図3】 従来のアップライトピアノの支柱、打廻し、
響板の接合部付近の断面図である。
【符号の説明】
10・・・支柱、12・・・本体部、14・・・打廻し
部、16・・・含浸部、18・・・接合面、20・・・
響板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アップライトピアノの響板を保持する木
    製の支柱であって、 響板と接合される接合面を有する打廻し部を設けると共
    に、 上記接合面の一部または全部を含む上記打廻し部に硬化
    性樹脂を含浸したことを特徴とするアップライトピアノ
    の支柱。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6069305A (en) * 1996-10-03 2000-05-30 Yamaha Corporation Structure for supporting sound board of upright piano
JP2010181542A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd ハンマーシャンク、及び、その製造方法

Cited By (3)

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DE19744110B4 (de) * 1996-10-03 2005-12-22 Yamaha Corp., Hamamatsu Struktur zum Tragen eines Schallbrettes oder Resonanzbodens eines Klaviers
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