JPH07318670A - 目覚まし装置 - Google Patents

目覚まし装置

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JPH07318670A
JPH07318670A JP6837795A JP6837795A JPH07318670A JP H07318670 A JPH07318670 A JP H07318670A JP 6837795 A JP6837795 A JP 6837795A JP 6837795 A JP6837795 A JP 6837795A JP H07318670 A JPH07318670 A JP H07318670A
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紀夫 中野
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恵美 小山
Hiroshi Hagiwara
啓 萩原
Takeyuki Imai
健之 今井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 就寝者に心地よい目覚めをもたらす。 【構成】 時刻を知るための計時手段と、起床希望時刻
を設定するための設定手段と、低照度光と中照度光と高
照度光の少なくとも3種の照度の光を発生する光発生手
段とを有する。また、設定された起床希望時刻に応じて
光発生手段の光の照度を低照度、中照度、高照度の順に
変化させるとともに低照度から中照度への照度変化を緩
やかに、中照度から高照度への照度変化を急速に行う制
御手段を備えている。照度を低照度から中照度へと緩や
かに増加させ、その後、中照度から高照度へと急速に照
度を変化させることで、就寝者の睡眠を深い状態から浅
い状態に導くとともに、就寝者の生体リズムを活動期に
向かわせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は目覚まし装置、特に光刺
激によって就寝者を目覚めさせる目覚まし装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−162786号公報や特開
平2−88995号公報、特公平4−68595号公報
等において、就寝者を目覚めさせるにあたり、徐々に明
るさを増す光刺激を就寝者に与えることで就寝者の睡眠
を徐々に浅くして、就寝者の覚醒がスムーズとなるよう
にした目覚まし装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、人体には生
体リズムがあることは良く知られているところであり、
肉体活動及び精神活動は、各種ある生体リズムの中で
も、約24〜25時間周期のサーカディアンリズムと称
されているリズムの影響を大きく受けるものとなってい
る。このサーカディアンリズムは深部体温やホルモン分
泌等によってその様子を観測することができ、例えば直
腸温は睡眠時に低いレベルを、活動期に高いレベルを示
す。そしてサーカディアンリズムが生活のサイクルと同
調しているならば、就寝者の目覚めがよく、同調してい
ない時には目覚めが悪い。従って、目覚めの良さを本質
的に改善するには、起きたい時刻に身体の状態が活動期
へと向かうように、つまり生体リズムが生活サイクルに
同調するように生体リズムを調整すればよいわけであ
り、この時、生体リズム調整に光刺激が有効であること
は、特開平5−3920号公報や米国特許第48586
09号明細書等の生体リズム調整装置において示されて
いる。
【0004】しかし、前述の目覚まし装置は、徐々に明
るさを増す光刺激を就寝者に与えることで就寝者の睡眠
を徐々に浅くするだけで、生体リズムを意識したもので
はなく、また生体リズムを調整できるものでもなく、生
体リズムを意識して目覚めの良い目覚ましを行えるよう
にした目覚まし装置は存在していない。上記生体リズム
調整装置も治療用としてセットアップされており、目覚
まし装置としては生体リズムを無視したものしか無いの
が実状であり、このために、従来の目覚まし時計では、
不快感のある目覚めをもたらすことが多々あった。
【0005】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは就寝者に対して心地よ
い目覚めをもたらすことができる目覚まし装置を提供す
るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、時刻
を知るための計時手段と、起床希望時刻を設定するため
の設定手段と、低照度光と中照度光と高照度光の少なく
とも3種の照度の光を発生する光発生手段と、設定され
た起床希望時刻に応じて光発生手段を動作させて光発生
手段が発生する光の照度を低照度、中照度、高照度の順
に変化させるとともに低照度から中照度への照度変化を
緩やかに、中照度から高照度への照度変化を急速に行う
制御手段とを備えていることに第1の特徴を有してお
り、上記制御手段に代えて、設定された起床希望時刻が
所定時間帯でない時には起床希望時刻に応じて光発生手
段を動作させるとともに光発生手段が発生する光の照度
を所定の順に変化させ、設定された起床希望時刻が所定
時間帯である時には起床希望時刻に応じて光発生手段を
動作させるとともに光発生手段が発生する光の照度を低
く抑えた状態で変化させる制御手段を備えていることに
第2の特徴を有し、さらに時刻を知るための計時手段
と、起床希望時刻を設定するための設定手段と、低照度
光と中照度光の少なくとも2種の照度の光を発生する光
発生手段と、設定された起床希望時刻に応じて光発生手
段を動作させて光発生手段が発生する光の照度を低照
度、中照度の順に変化させるとともに起床希望時刻の所
定時間前から中照度状態を起床希望時刻まで維持する制
御手段とを備えていることに第3の特徴を有するもので
ある。
【0007】
【作用】本発明の第1の特徴とするところによれば、光
刺激を就寝者に与えるにあたり、単に照度を徐々に増加
させるのではなく、照度を低照度から中照度へと緩やか
に増加させ、その後、中照度から高照度へと急速に照度
を変化させることから、就寝者は夜明け前の状態から夜
明け前後にかけての自然界の光の状態、そして日射を直
接受ける状態を授受することができ、このような変化の
光刺激は就寝者の睡眠を深い状態から浅い状態に導くだ
けでなく、就寝者の生体リズムを活動期に向かわせるた
めに、不快感の無い目覚めを就寝者にもたらすことがで
きる。
【0008】上記の照度変化は、起床希望時刻の所定時
間前の時点で低照度に、上記時点からある時間経過後で
且つ起床希望時刻前の時点で中照度に、起床希望時刻ま
たはその直前に上記中照度の倍以上の明るさの高照度と
することが好ましい。高照度光があるために、光刺激の
みでも就寝者を目覚めさせることができるが、音刺激を
発生する音刺激発生手段を設けることは妨げない。
【0009】また、本発明の第2の特徴とするところに
よれば、設定された起床希望時刻が所定時間帯である時
には起床希望時刻に応じて光発生手段を動作させるとと
もに光発生手段が発生する光の照度を低く抑えた状態で
変化させるために、高照度光が生体リズムに及ぼす影響
のうちの悪影響、すなわち生体リズムのうちの特定時期
において高照度光を与えた場合に生体リズムの位相変化
の方向と大きさとが不安定となり、このために目覚めが
不快感を伴うものとなってしまう状態を排除することが
できる。
【0010】設定された起床希望時刻が所定時間帯であ
る時の照度変化は、起床希望時刻の所定時間前の時点で
低照度光を発生させて徐々に照度を高めるとともに、上
記時点からある時間経過後で且つ起床希望時刻前の時点
から照度を略一定に保ち、起床希望時刻には音刺激発生
手段から音刺激を発生させることで目覚めさせることが
好ましい。
【0011】上記の所定時間帯は、入力部から入力され
る就寝者の生理データや生活時間データに基づいて推定
したり、外光に関する環境データを収集する収集部で収
集した環境データに基づいて推定したりすればよく、時
差の入力のための入力部を備えて入力された時差を考慮
して上記所定時間帯を推定する時には、時差の影響を除
くことができる。
【0012】いずれにしても、低照度光は250lx以
下、中照度光は200〜1000lx、高照度光は10
00lx以上であることが望ましく、また制御手段と光
発生手段とを調光部を介して接続して少なくとも低照度
光の明るさの連続可変制御を可能としておくことが望ま
しい。照度変化パターンを可変としたり、照度変化パタ
ーンが複数種に切換自在となっていれば、就寝者の光刺
激に対する感受性や就寝者の生体リズムに応じた光刺激
を与えることができるものとなる。外光に関する環境デ
ータに基づいて照度を変更する照度調節部を備えている
ならば、就寝場所の明るさの影響を除くことができる。
【0013】光発生手段における高照度光発光部は、就
寝者の顔面を照らすことができる位置に配し、低照度光
発光部は、就寝者の顔面を直接照らすことができない位
置に配することが望ましい。そして、起床希望時刻の設
定と各起床希望時刻での照度変化パターンとを、複数日
にわたり複数回設定可能としてあれば、生体リズム調整
装置としての機能を十分に発揮させることができるもの
となる。
【0014】本発明の第3の特徴とするところによれ
ば、すなわち高照度光に代えて、起床希望時刻の所定時
間前から中照度状態を起床希望時刻まで維持するように
しても、就寝者の睡眠を深い状態から浅い状態に導くだ
けでなく、就寝者の生体リズムを活動期に向かわせるこ
とができ、不快感の無い目覚めを就寝者にもたらすこと
ができる。
【0015】この場合の中照度光としては、500〜1
500lxの照度のものを好適に用いることができ、こ
の時、光発生手段はその光源が一つのランプまたは発光
体で形成することができるとともに、光源として白熱灯
を用いることができる。また、上記制御手段は、少なく
とも光発生手段の点灯開始時刻と、最大照度到達時刻
と、点灯開始時刻と最大照度到達時刻とにはさまれ且つ
照度変化速度が小さい前半の区間から照度変化速度が比
較的大きい後半の区間に移行する付近の時刻である照度
変化速度移行時刻と、照度変化速度移行時刻における照
度と、最大照度とを制御パラメータとして、これらの値
をコントロールすることができるものであることが好ま
しく、制御パラメータが調節自在となっていることが、
また制御手段による制御パラメータの変更制御間隔を2
分以内としていることがより好ましい。
【0016】制御パラメータの組み合わせで構成される
照度変化パターンを複数種に切換自在としておいてもよ
く、照度変化パターンを記録する記録手段または照度変
化パターンの記録メディアから照度変化パターンを読み
出す読み出し手段を備えたものとしてもよい。外光に関
する環境データを収集する収集部を備えており、制御手
段は収集部で収集した環境データに基づいて照度を調節
する照度調節部を備えているならば、外光状態に応じて
適切な動作を得られるものとなる。また、起床希望時刻
の設定と各起床希望時刻での照度変化パターンとを、複
数日にわたり複数回設定可能としてあれば、生体リズム
調整装置としての機能を十分に発揮させることができる
ものとなる。
【0017】光発生手段には、光源と可動式を含む反射
板とからなるものを用いることができ、この時、反射板
がコールドミラーであれば、光源が白熱灯であっても熱
の影響を避けることができる。光発生手段が光に所要の
特性を付加するフィルターを備えたものであってもよ
く、フィルターを可動式としておけばフィルター効果を
外したり他のフィルターに入れ替えたりすることがで
き、フィルターは可視光以外をカットする可視光透過フ
ィルターであれば、可視光以外の光の影響を避けること
ができる。
【0018】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、この目覚まし装置Wは、図2に示すように、低照
度光と中照度光と高照度光の少なくとも3種の照度の光
を発生させることができる発光部Lと、この発光部Lか
ら出る各照度光について各々調光する調光部LCと、マ
イクロコンピュータにて形成された制御装置Cと、クロ
ック回路Tと、照度変化パターンを記憶させた外部記憶
装置Mと、現時刻や起床設定時刻の表示や機能表示を行
う表示部Dと、起床希望時刻の入力や現在時刻の修正や
照度調整入力等のための操作部Iと、音刺激を発生する
音刺激発生部B、停電検出回路S、電源回路V等から成
り、上記発光部Lは調光部LCを介して制御装置Cに接
続され、他のものも夫々制御装置Cに接続されており、
制御装置Cはクロック回路Tから入力されるクロックに
基づいて計時を行う。
【0019】図3に上記目覚まし装置Wの具体例を示
す。就寝者の枕元に設置される形態となっており、2種
の照明装置2,3が設けられている本体1の表面には操
作部Iと表示部Dとが一体化された操作表示パネル10
が配設されている。上記の2種の照明装置2,3のう
ち、本体1の上面に配された球状の照明装置2は、発光
部Lのうちの低照度光を出力するための存在であって、
白熱灯を光源として四方に光を出力するものであるとと
もに、就寝者の顔面を直接照らすことができない位置に
ある。本体1から立設された2本のアーム30,30の
各先端に配された照明装置3,3は、発光部Lのうちの
中照度光と高照度光との兼用出力部としての存在であっ
て、蛍光灯を光源として反射傘によって指向性が持たさ
れており、その点灯時には就寝者の顔面を直接照らすこ
とができる方向に照射方向が設定されている。なお、こ
れら照明装置2,3は光源を覆う半透明カバーを有する
ものとして、光を柔らかくしている。
【0020】図4に上記操作表示パネル10の一例を示
す。図中11は時刻表示部、12はモード切換スイッ
チ、13は時刻設定スイッチ、14はアラームのオンオ
フのためのアラームスイッチ、15は発光部Lから出力
される光の明るさ及び点灯時間(長さ)の微調整のため
の調光微調整スイッチ、16は目覚まし調光パターン
(照度変化パターン)の切り換えのための切換スイッチ
である。起床希望時刻は、モード切換スイッチ12で起
床時刻入力モードにした後、時刻設定スイッチ13で時
刻を入力することによって設定する。
【0021】この目覚まし装置Wでは、起床希望時刻を
入力すれば、制御装置Cは現在時刻と起床希望時刻との
比較により、図1に示すように、起床希望時刻tsの3
0〜60分前の時点t1で照明装置2を点灯させて低照
度光を出力させるとともに、調光部LCを介して照度を
ほぼ零の状態から200lx程度まで徐々に高めてい
く。そして、起床希望時刻tsの5〜10分前の時点t
2で、制御装置Cは照明装置3を点灯させて中照度光を
出力させ、更に起床希望時刻tsまたはその直前(1分
以内前)の時点t3に、照明装置3からの光を中照度光
から倍以上の明るさの高照度光へと切り換えて、就寝者
を目覚めさせる。
【0022】低照度光で夜明け前の状態を、中照度光で
夜明け前後の状態を、高照度光で夜明け後の日射がある
状態を模すわけであり、低照度光としては250lx以
下、中照度光は200〜1000lx,高照度光は10
00lx以上であることが望ましく、特に中照度光は5
00〜1000lx、高照度光は2000lx以上であ
ることが望ましい。また、低照度光出力時の上記調光に
よる照度変化は、夜明け前後の照度変化を模すために、
1.4log10lx/h〜2.6log10lx/hの傾
きとなるようにしておくことが好ましい。
【0023】照度が変化する光刺激を就寝者に与えるに
あたり、単に照度を徐々に増加させるのではなく、上述
のように低照度から中照度へと緩やかに増加させ、その
後、中照度から倍以上の明るさの高照度へと急速に照度
を変化させることから、就寝者は夜明け前の状態から夜
明け前後にかけての自然界の光の状態、そして日射を直
接受ける状態を授受することができる。そして、このよ
うな変化の光刺激は、就寝者にとってその睡眠が深い状
態から浅い状態に適切に誘導されるだけでなく、高照度
光の存在が就寝者の生体リズムを活動期に向かわせるこ
とになるために、不快感の無い目覚めを就寝者にもたら
すことができる。また、中照度光及び高照度光を浴びる
就寝者は、これが毎朝繰り返されることで、生体リズム
が調整されることになり、目的の時刻に起きやすい体調
になるとともにこの体調を維持することができる。
【0024】高照度光があるために、光刺激のみでも就
寝者を目覚めさせることができるが、音刺激発生手段B
を作動させて音刺激も就寝者に与えるようにしてもよ
い。ただし、起床希望時刻tsに音刺激発生手段Bを作
動させるのではなく、図5に示すように、アラームスイ
ッチ14がオンとなっている状態で起床希望時刻tsを
所定時間(1分〜5分)経過した時点t4になってもア
ラームスイッチ14がオフとされていない時に、音刺激
を発するアラーム状態に移行することが好ましい。この
場合、起床希望時刻にアラーム音を数回出力して起床希
望時刻となったことを知らせるようにしてもよく、図6
に示すように、音刺激発生手段Bの動作をスヌーズ動作
となるように、つまり、アラームが解除されてもスヌー
ズが解除されない場合は、アラーム解除から所定時間経
過した時点t5,t6でそれまでより大きい音量でアラ
ーム音を発生させるようにしてもよい。なお、アラーム
スイッチ14のオフにより、所定時間後に照明装置2,
3が消灯するようにしてある。アラームを使用しない場
合でも、照明装置2,3はある時間をおいて自動消灯す
る。
【0025】ところで、光刺激に対する感受性には個人
差があり、ある人がまぶしいと感ずる光が他の人にはま
ぶしくない場合がある。このために、ここで示した目覚
まし装置Wでは、前述のように調光微調整スイッチ15
を設けて、照度、殊に最大照度を使用者が調整すること
ができるようにしてある。図7に示すように、外光に関
する環境データを収集する光環境データ収集部LEと、
収集した環境データに基づいて照度変化パターンで設定
される照度を補正変更する照度調節部LHとを設けて、
就寝場所の明るさの影響を除くことができるようにして
おくことも好ましい。
【0026】また、使用者が変わるたびに調光微調整ス
イッチ15を操作して各人に応じたレベルとすることは
繁雑であることから、照度の最大レベルを含む複数種の
照度変化パターンを外部記憶装置Mに格納しておき、切
換スイッチ16によって指示された照度変化パターンを
制御装置Cが外部記憶装置Mから読み出して、この照度
変化パターンで照明装置2,3(発光部L)を調光部L
Cを介して制御するものとしてある。
【0027】この時、外部記憶装置Mとして、着脱自在
なメディア、例えばメモリーカードを用いて、メモリー
カードの差し替えによって異なる照度変化パターンを選
択することができるようにしてもよく、メモリーカード
の中でも書き込み可能なメモリーカードを用いれば、後
述の生体リズム調整に際して、医師が各人に合わせて設
定した照度変化パターンをメモリーカードの携帯のみで
自宅で利用することができるものとなる。照度変化パタ
ーンとして単一種のものしか使用しないものでは、制御
装置C内に照度変化パターンを書き込んでおくようにし
てもよい。
【0028】起床希望時刻の設定と照度変化パターンと
を、複数日にわたり複数回設定可能としておけば、つま
りは長期プログラム可能なものとしておけば、生体リズ
ム調整装置としての機能をより発揮するものとなる。す
なわち、この目覚まし装置Wを1回使用しただけでも、
就寝者の生体リズムを起床希望時刻tsに目覚めやすい
方向に調整することができるが、その変化の大きさはそ
れほど大きくない。光刺激による生体リズム調整は、一
般に「複数回使用を続けることで生体リズムが好ましい
状態へと徐々に収束してゆく」という形をとるので、生
体リズム調整効果を十分に発揮させるためには、目覚ま
し装置Wを複数回ほぼ連続して使用することを複数日に
わたり複数回設定可能とすれば、「生体リズムを所定の
目的に対して好ましいと考えられる状態に計画的に収束
させてゆく」複数日にわたるプログラムを実行すること
ができるものとなる。これにより、毎日ほぼ同じタイム
スケジュールで起床し活動するという生活を送っている
者だけでなく、他の者に対しても生体リズム調整を計画
的に行うことができることになる。
【0029】高齢者の場合は、一般に生体リズムの働き
が衰えるとともに、光に対する感受性も低下している
が、高齢者に対して、毎日計画的に高照度光を浴びせる
ことは生体リズムの働きを助けて体調にめり張りをつけ
るとともに睡眠の質を向上させることになる。このため
に、図8に示すように、高照度光が出力される状態を2
0〜40分間保持する照度変化パターンを毎朝繰り返す
ものとする。この時、目覚めた後も高照度光が出力され
ている間は安静状態のまま、あるいは起き上がるものの
光が顔面に当たる状態で高照度光を浴びることで、生体
リズムが不明瞭な状態となっている高齢者も、明確な生
体リズムを得られることになる。この場合、眩し過ぎる
ことがないように、高照度光の照度はやや抑えておくこ
とが好ましい。
【0030】恒常的に生体リズムと環境サイクルとの同
調がずれてしまっているリズム障害者に対しても、上記
の高齢者に対する場合と同様に、光刺激による目覚まし
を毎日の定時刻に作動させることによって、生体リズム
を調整することが可能であるが、リズムの位相が大幅に
狂っている場合、急激に大きな修正をしようとすると、
光刺激、殊に高照度光による光刺激が生体リズムの位相
を環境サイクルの位相から離れる方向に変化させてしま
う場合がある。このような逆効果を避けるために、環境
サイクルと生体リズムとの同調を図るにあたり、両者の
初期のずれが大きい場合、たとえば起床希望時刻を少し
ずつずらしていくことで、同調をとることが好ましく、
長期プログラム可能とした場合は、このような設定も可
能となる。
【0031】たとえば、生体リズムの位相が環境サイク
ルに比して大幅に後退している場合、一般に高照度光が
使用可能な時間帯(この点については後述)の範囲で起
床時刻を設定することになるが、現状の起床時刻より1
0〜30分早めに初期値を設定し、その後、無理のない
範囲(例えば5〜10分/日)で起床希望時刻を早めて
いき、最終目標とする起床希望時刻に固定する。このよ
うにした場合、生体リズムの位相を無理無く前進させて
環境サイクルに同調させることができる。この点から、
照度変化パターンを納める外部記憶装置Mとして前述の
書き込み可能なメモリーカードを用いる場合、起床希望
時刻もこの外部記憶装置Mに書き込んでおくことができ
るようにすると、生体リズムの調整治療の点で、医師の
指示を受けやすくなる。
【0032】長期プログラム可能とする時には、交替勤
務者の生体リズム調整も行うことができる。この場合、
日勤開始前の睡眠及び深夜勤仮眠からの起床の場合に適
用することができる図1に示したような照度変化パター
ンのほかに、日勤の休憩中や準夜勤の休憩中及び深夜勤
前に覚醒状態を維持して眠気をふり払うためのものとし
て、図9に示すような高照度光出力状態が所定時間(3
0分〜1時間)継続される照度変化パターンを用意して
おく。眠気がある状態で高照度光を浴びることで覚醒度
が高まり、勤務を能率的に且つ安全に行うための助けと
なる。従って、勤務サイクルに合わせて、起床希望時刻
や上記覚醒動作開始時刻及び各時刻で使用する照度変化
パターンを長期プログラムすることで、生活サイクルが
不規則な場合の体調維持を図ることができる。
【0033】ここにおいて、高照度光による光刺激は、
生体リズムの調整機能を有するが、生体リズムのうちの
特定時期、通常、深部体温が最低となる時期(一般的生
活サイクルであれば、季節によって異なるものの、夜明
け前の1〜4時間、もしくは2〜5時間)に高照度光に
よる光刺激を受けると、前述のように、生体リズムの位
相変化の方向と大きさとが不安定となる可能性を有して
いる。このために起床希望時刻が上記時期と重なる場合
には、高照度光を出力しない方が、良い目覚めを得られ
ることがある。
【0034】図10はこの点に対処したもので、高照度
光禁止時間帯推定部Eで推定した高照度光を禁止すべき
時間帯に起床希望時刻があるかどうかを判定する判定部
Hを制御装置Cに設けて、高照度光禁止時間帯でない場
合には、前述のような高照度光を含む光刺激を就寝者に
与えるものの、高照度光禁止時間帯にある時には、図1
1に示すように、夜明けの光程度となった時点t2から
後の照度変化を、照度増加の度合いを緩めるものとし
て、高照度光は出力させず、起床希望時刻tsには音刺
激発生手段Bを作動させることで就寝者を目覚めさせ、
光刺激については起床希望時刻ts後も照度をほぼ一定
に保つものとする。睡眠中の就寝者を目覚めやすい方向
に誘導するが、高照度光を用いないことで、生体リズム
を却って崩してしまうことがないようにしているわけで
ある。
【0035】上記高照度光禁止時間帯は、就寝者の生体
リズムに基づくものであるために、その時間帯は人によ
って異なる。このために、図12に示すように、就寝者
の生理データを収集する収集部51を設けて、生理デー
タに基づいて生体リズムを推定し、ここから高照度光禁
止時間帯を推定することが最も好ましい。上記生理デー
タとしては、生体リズムをよく反映する直腸温や鼓膜温
を用いることができ、この場合、これらに含まれる外乱
影響を補正するためのデータとして心拍数も同時に収集
することが好ましい。収集した生理データは、生理デー
タ蓄積部52で時系列的に保存し、蓄積した生理データ
を元に測定ノイズ除去手段や生理データ補正手段や生体
リズム推定手段からなる生体リズム推定部53において
生体リズムを推定する。ノイズ除去手段としては、微分
値のしきい値処理、スプライン補間などが利用でき、生
理データ補正手段としては移動平均法などが利用でき、
生体リズム推定手段としてはコサイナー法などが利用で
きる。こうして推定した生体リズムから高照度光禁止時
間帯を推定する禁止時間帯推定部Eにおける推定手法と
しては、生体リズムの最低点付近で高照度光に対する位
相反応曲線が不安定になることを利用することができ、
その付近を高照度光禁止時間帯とする。
【0036】高照度光禁止時間帯の推定には、生活サイ
クル(生活時間パターン)を基にしてもよい。たとえば
図13に示すように、使用者が昨日や一昨日の起床時刻
や主な活動時間帯などを生活時間帯入力手段61に入力
すれば、このデータを基に生体リズム推定部62が睡眠
覚醒サイクルのようなおおまかな生体リズムの推定を行
い、この生体リズムから禁止時間帯推定部Eが体温が最
低となる時刻及びこの体温最低時刻が現れる時間帯を推
定して高照度光禁止時間帯を決定する。
【0037】目覚まし装置Wが毎日利用されている場合
には、設定された昨日や一昨日の起床希望時刻を呼び出
せるようにしておくことで、上記生活時間帯入力手段6
1を省略することができる。図14に示す操作表示パネ
ル10は、この場合のもので、昨日及び一昨日の起床希
望時刻を表示する生活サイクル表示部17と明日の起床
希望時刻を表示する生活サイクル表示部18とを具備し
ている。
【0038】一般的な生活サイクルを送っている場合に
は、日照の日内変動サイクルを目安とすることができる
ことから、図15に示すように、照度計のような環境デ
ータ収集部70によって環境状態の照度データ(屋内照
明による照度を含む)の変動を収集して、日付及び時刻
とともにこの照度を環境データ蓄積部71に蓄積し、蓄
積した環境データについての時系列データから日内変動
推定部72によって日内変動を推定し、そして日内変動
から高照度光禁止時間帯推定部Eによって高照度光禁止
時間帯を推定するようにしてもよい。この場合、例えば
中緯度地方の夏であれば夜明けの前の1〜4時間、中緯
度地方の冬であれば夜明け前の2〜5時間を高照度光禁
止時間帯とする。人の網膜の光に対する感度は夜明け前
に良くなるといわれており、夜明けの少し前は生理リズ
ムの影響で強い光刺激を急に与えると不快感などの副作
用が起こる可能性があるが、これを避けることができる
ものとなる。
【0039】更には、利用者の高速移動に伴う時差ぼけ
に対応することができるようにしておくことが好まし
い。時差ぼけは、ジェット機等による高速移動での移動
先の環境サイクル及び生活サイクルが移動前に比して大
きく変化するのに対して、利用者の生体リズムは移動前
の生活サイクルに応じたものとなっている状態から生じ
るずれが原因と考えられており、また、時差ぼけの解消
には通常1週間前後を要すると言われている。このため
に、上記の生活サイクルや環境データに基づく高照度光
禁止時間帯推定部を有するものでは、生体リズム上では
高照度光禁止時間帯とすべき時間帯に起床希望時刻が設
定されていても、高照度光を利用した目覚まし動作を行
ってしまうことが生じる。
【0040】図16はこの点に対処したもので、時差設
定入力手段80によって時差発生前の現在時刻を入力す
れば、時差計算手段81が(時差発生後の)現在時刻と
の比較で時差を計算し、体温最低点推定手段82が現在
時刻を基準に時差発生前の体温最低時刻を推定する。こ
の推定にあたっては、長距離高速移動前の生体リズムが
環境のリズムの位相と一致していたと仮定して、たとえ
ば午前3時頃を中心に前後1〜2時間程度の幅を持たせ
て推定するのが良い。また、長距離高速移動が完了する
直前の睡眠が特殊なものであった場合、例えば移動前の
時刻と照らし合わせて昼間の時刻に眠ったとか、眠りが
短時間であったとかいう場合は、その睡眠について長さ
や起床時刻といった基本的な睡眠情報を睡眠情報入力手
段85で入力すると、入力された睡眠情報を睡眠リズム
推定手段86によって生体リズムの形に変換し、推定さ
れた生体リズムによって、上記時差情報から推定された
体温最低時刻を修正するようにしてある。睡眠リズム推
定手段86による睡眠情報からの生体リズムへの変換
は、起床時刻が波形の平均レベルを横切るように決めた
24時間周期の余弦波や三角波を利用して行う。このよ
うにして体温最低時刻の推定を行ったならば、高照度光
禁止時間帯推定部Eが体温最低点前後の時間帯を高照度
光禁止時間帯とし、起床希望時刻がこの高照度禁止時間
帯にあれば、高照度光を禁止した目覚まし動作を行う。
【0041】図14に示した操作表示パネル10は、モ
ード切換スイッチ12を時差発生前時刻入力モードとす
ることで、時刻設定スイッチ13で時差発生前の時刻を
入力することができるようにして、この両者で時差設定
入力手段80を構成しており、この時、計算された時差
に基づき、生活サイクル表示部17がその明暗サイクル
表示部の表示を変更するものとなっている。睡眠情報入
力手段85も、モード切換スイッチ12と時刻設定スイ
ッチ13とによって構成することができる。
【0042】時差入力手段による時差の入力は、移動前
の時刻と移動先での時刻との時差の値を直接入力するよ
うにしてもよい。時差の直接入力の際には、±数時間と
いう形態で入力する。生体リズムと移動先での生活サイ
クルとのずれは西から東に向かって移動した時と、東か
ら西に向かって移動した時とで異なるが、この点に対処
できるようにするためである。
【0043】図17及び図18は、発光部Lを構成する
照明装置2,3のうち、中照度光及び高照度光を担う照
明装置3を1つとした場合を示しており、図17に示す
ものでは照明装置3として調光可変蛍光灯を有するもの
を用いており、図18に示すものでは、光源として一定
照度で且つ個別に点灯させることができる複数の蛍光灯
を用いるとともに、蛍光灯として所謂ツイン蛍光管を複
数用いて小型化を図ったものを示している。また、図1
9に示す照明装置3は、複数の白熱灯によって低照度光
と中照度光と高照度光のための発光部Lを構成したもの
を示している。低照度光の調光は照度可変の白熱灯を使
っても良いし、複数の照度一定の白熱灯によって近似的
に実現してもよい。図示例は周囲の3個の白熱灯が低照
度光を、中央の白熱灯が中照度光と高照度光を発生す
る。いずれにおいても、光源を覆う半透明カバーを有す
るものとして、光を柔らかくしておくことが好ましい。
【0044】他の実施例を図20に示す。就寝者の枕元
に設置されるスタンド型の形態となっているこの目覚ま
し装置Wは、前記実施例で示した図2のものと同じ構成
となっているが、その発光部Lは、操作部Iと表示部D
とが設けられている本体1から立設されたアーム18の
先端の照明装置2のみで構成されている。そして、この
照明装置2は低照度光から中照度光までの照度の光を発
生させることができるものとなっており、高照度の光を
発生させることができるものとはなっていない。ただ
し、本実施例での言うところの中照度光は、就寝者の枕
元で測定して500〜1500lxの照度のものとす
る。このような証明装置2のみを有するものでは、上述
の高照度光によるところの生体リズム調整機能は得るこ
とはできないが、中照度光によっても生体リズム調整機
能を得ることができるように、この目覚まし装置Wで
は、図21にイで示すように、起床希望時刻tsの所定
時間前の時点tbから起床希望時間tsまで中照度を維
持するようにしてある。すなわち、この目覚まし装置W
では、起床希望時刻を入力すれば、制御装置Cは現在時
刻と起床希望時刻との比較により、起床希望時刻tsの
30〜60分前の時点t1で照明装置2を点灯させて低
照度光を出力させるとともに、調光部LCを介して照度
をゆっくりと高めていき、ある時点taで照度を高めて
いく速度を速めて、起床希望時刻tsの所定時間前(図
示例では5分前)の時点tbでこの照明装置2での最大
照度または最大照度のほぼ90%以上の照度で点灯さ
せ、以降、起床希望時刻tsまでこの照度を維持する。
なお、照度変化速度の最大値は、上記時点taと最大照
度到達時刻tbとの間で且つ照度が250lx付近とな
るようにしてある。なお、図21中のロは高照度光を用
いている前記実施例を、ハは低照度の光のみを用いる従
来例を示している。
【0045】このように中照度の光を人体に対して起床
希望時刻tsまで所定時間だけ照射する時にも、生体リ
ズム調整効果を得ることができるものであり、このよう
な光を浴びた就寝者は、起床希望時刻tsには睡眠から
覚醒へと向かう身体の生理的準備が整うものであって、
体温のサーカディアンリズムで言えば、その位相が上昇
期に入る。この結果、高照度光がなくとも、本質的な目
覚めの良さを実現することができる。
【0046】図22は上記目覚まし装置Wを2週間利用
した時の体温(直腸温)の変動の様子を示している。横
軸は午前0時から正午までの12時間を、縦軸は体温の
値を示しており、データは週5日間の平均値である。図
中aは本実施例にかかる光目覚まし装置Wを利用する前
の週を、bは利用開始第1週を、cは利用開始第2週を
示している。図からわかるように、直腸温は夜間低い値
を示し、昼間高い値を示す。被験者は3週とも午前6時
に起床するよう指示されており、目覚まし装置Wも午前
6時を起床希望時刻tsとしている。午前10時前後の
体温の上昇は、被験者(学生)の登校による一時的なも
のである。
【0047】ここで注目すべきは、夜間の体温が第1週
(a)の場合に比べて、第2週(b)及び第3週(c)
でより低くなっているとともに、起床後の体温が第1週
(a)に比較して第2週(b)及び第3週(c)でより
高くなっていることである。目覚まし装置Wの利用によ
り、夜間体温が十分に低くなると同時に、朝早い時刻か
ら体温が昼間の高いレベルに向かって早く上昇するよう
になっていることがわかる。生体リズムという生理的な
レベルにおいて、夜間の活動と昼間の活動の状態にめり
張りが生じたことになる。
【0048】また、第1週(a)においては起床時刻を
過ぎてもなかなか体温が上昇せず、正午になるまで比較
的低い位置でだらだらとした体温上昇が続くのに比し
て、第2週(b)及び第3週(c)では起床希望時刻t
sになる前から体温の上昇傾向が始まり、その後もしば
らく傾きを上げて上昇する。光目覚まし装置Wを使用す
ることによって、睡眠から覚醒へと向かう身体の生理的
準備がより早く進行するようになったと考えることがで
き、所用時間の中照度光の照射によっても生体リズム調
整効果を得ることができるのがわかる。
【0049】図23は生体リズムを評価する際によく利
用されるコサイナー解析法によって体温最低時刻出現時
刻(以下、最低体温時刻と称す)を推定したもので、縦
軸は光目覚まし装置Wを使用していない第1週の推定値
平均を0分とし、光目覚まし装置Wを使用した第2週、
第3週目に最低体温時刻がどのように変動したかを分単
位で表示している。マイナスとなるにつれて朝型への移
動を、プラスになるにつれて夜型への移動を示すことに
なる。図21中のイの照度変化パターンを用いた場合、
最低体温時刻はその利用前の第1週の値から、図中イで
示すように徐々に朝型へと移動し、その変化は40分程
度であったのに対して、図21中のハの照度変化パター
ンを用いた場合には、図中ハで示すように、第2週に一
時的に朝型へのシフトが起こるが分散も大きくなり、信
頼性に乏しく、第3週にはほぼもとの時刻に戻ってしま
っている。本実施例にかかる目覚まし装置Wを用いた時
には、最低体温時刻が朝早い方向に進んだために体温が
上昇を開始する時刻が早まり、起床後、活動を始めるの
に必要な体温上昇が生体リズムによって強化されるよう
になったのに対して、従来の照度変化パターンでは生体
リズムの位相に変化がなかったことになる。
【0050】また、上記生体リズムの評価試験に際し
て、「目覚めの良さ」の主観的評価も測定したところ、
図24に示すようになった。目覚まし装置Wを使用して
いない第1週に比して、本実施例にかかる図21中のイ
の照度変化パターンを用いた第2週及び第3週は、図中
イで示すように、起床時の眠気が減る方向(点数が高く
なる方向)に5点強の変化が生じているのに対して、図
21中のハの照度変化パターンを用いた第2週及び第3
週は、同じく起床時の眠気が減る方向にあるとは言え、
その変化の大きさが2点強しかなく、目覚めの良さの改
善に差があることがわかる。つまり、従来の低照度光目
覚まし装置では睡眠を浅い位置に導く効果があるもの
の、生体リズム調整効果がないのに対して、中照度光を
十分に用いた本実施例にかかる光目覚まし装置Wでは、
生体リズム調整効果があると言うことができる。
【0051】そして、高照度光を用いた前記実施例にか
かるものと比較した場合、高照度光を利用する際の急速
な照度変化や高いレベルの照度が必要なくなるととも
に、単一の白熱灯を光源とするもので照明装置2を構成
することができるために、目覚まし装置Wとしての構成
を非常に簡単なものとすることができるものであり、生
体リズム調整効果を有する光目覚まし装置Wの実用化に
際しての利点が多いものとなる。
【0052】なお、本実施例においても、音刺激発生手
段Bを併用することを妨げない。また、光刺激に対する
感受性には個人差があり、中照度においてもまぶしいと
感ずる人がいることから、前記実施例と同様に、調光微
調整スイッチ15により、図25に示すように、最大照
度を下げることができるようにしておくことが好まし
い。起床希望時刻tsの数分前から中照度光を就寝者に
当てることから、起床希望時刻tsよりも早く目覚めて
しまう人も存在するとともに、これを好まない使用者も
いることから、図25に示すように、最大照度の持続時
間を調整することができるスイッチを設けておくことも
好ましい。
【0053】季節によって太陽の光の量や太陽の光を浴
びることができる時間帯が大きく異なる高緯度地域で
は、夏と冬とでは異なる調光パターンを準備しておくこ
とが好ましく、たとえば冬では室外から得られる光が相
対的に少なくなるために、図27に示すように、夏の場
合よりも最大照度を上げるのである。最大照度を上げる
ことが困難な場合は、図28に示すように、最大照度持
続時間を長くするようにしてもよい。この点について
は、前記実施例と同様に、外光に関する環境データを収
集する光環境データ収集部LEと、収集した環境データ
に基づいて照度変化パターンで設定される照度を補正変
更する照度調節部LHとを設けて、自動調節できるよう
にしておいてもよく、このようにした場合、就寝場所の
明るさの影響を除くこともできる。
【0054】いずれにしても、このような調節を可能と
するにあたっては、少なくとも、点灯開始時刻t1と、
最大照度到達時刻tb(最大照度持続時間)と、点灯開
始時刻t1と最大照度到達時刻tbにはさまれ且つ照度
変化速度が小さい前半の区間から照度変化速度が比較的
大きい後半の区間に移行する付近の時刻である照度変化
速度移行時刻taと、照度変化速度移行時刻taにおけ
る照度と、最大照度とを制御パラメータとして、これら
の値をコントロールすることができるものとしておくと
よく、この時、これらの制御パラメータを個々に調節す
ることができるようにするのではなく、ある目的のため
に組み合わされた中から選択できるようにしておくと、
調整操作が簡単となる。これら制御パラメータの値の変
更制御間隔は、2分以内、好ましくは1分以内としてお
くことが望ましい。
【0055】また、使用者が変わるたびにスイッチを操
作して各人に応じたレベルとすることや、季節に応じて
変更することは繁雑であることから、前記実施例と同様
に、上記制御パラメータの組み合わせである照度変化パ
ターンを外部記憶装置Mに書き込むことができるように
しておくとともに、必要とする照度変化パターンを外部
記憶装置Mから読み出して、この照度変化パターンで照
明装置2(発光部L)を制御できるものとしておくとよ
い。このようにした場合、商品として出荷する際に、予
め、季節や緯度、天候等に応じた複数の照度変化パター
ンを用意しておき、使用者が適宜選択することで、使用
者の環境に応じた適切な照度変化パターンが容易に得ら
れるものとなる。前記光環境データ収集部LEや、温度
環境データ収集部を設けた時には、季節や緯度に応じた
照度変化パラメータが自動選択されるようにすることも
できる。
【0056】外部記憶装置Mが着脱自在なメディア、例
えばメモリーカードである時には、メモリーカードの差
し替えによって異なる照度変化パターンを選択すること
ができるようにしてもよく、メモリーカードの中でも書
き込み可能なメモリーカードを用いれば、生体リズム調
整に際して、医師が各人に合わせて設定した照度変化パ
ターンをメモリーカードの携帯のみで自宅で利用するこ
とができるものとなる。照度変化パターンとして単一種
のものしか使用しないものでは、制御装置C内に照度変
化パターンを書き込んでおくようにしてもよい。
【0057】起床希望時刻の設定と照度変化パターンと
を、複数日にわたり複数回設定可能としておけば、つま
りは長期プログラム可能なものとしておけば、前記実施
例の場合と同様に、生体リズム調整装置としての機能が
より高くなり、高齢者のように生体リズムの働きが衰え
ている人の生体リズム調整や、受験生のように夜型の生
活から朝型の生活に変更したい場合、あるいは交代勤務
の場合の寝起きの改善、時差ぼけの解消などにきわめて
有効なものとなる。また、恒常的に生体リズムと環境サ
イクルとの同調がずれてしまっているリズム障害者並び
に生体リズムの不調からくる生体リズム不調関連症候群
(たとえば冬季うつ症状)の治療などにも,医者によっ
て起床希望時刻の設定と各起床希望時刻での照度変化パ
ターンの設定とについて長期プログラムしてもらうこと
で好適に用いることができる。
【0058】リズムの位相が狂っている場合、環境サイ
クルと生体リズムとの同調を図るにあたり、たとえば起
床希望時刻を少しずつずらしていくことで、同調をとる
ことが好ましいのは前記実施例で述べた通りであり、ま
たこのように少しずつずらしていくことによって、比較
的早期に且つ楽に好ましい体質に移行させることができ
る。
【0059】次に、中照度までの光を発生する照明装置
2について説明する。図20に示した照明装置2は、反
射板22と光源20のほかに、フィルター21を備えた
ものとなっている。光源2としては、白熱灯を好適に用
いることができるとともに、要求される照度レベルが高
くないことから、光源2を単一の白熱灯で済ませること
ができる。白熱灯を用いた場合、蛍光灯などに比して、
安定器やスターターなどの部材が不要であるために、装
置全体の構成がより簡潔になるともに、比較的低い色温
度の光を得ることができるので、暖かさや柔らかさとい
った雰囲気の照明とすることができる。さらに照度を上
げることによって色温度もほぼ上昇するので、夜明けの
太陽の色温度の変化を模することにもなる。ただし、輝
度が高くなるので、輝度を弱める効果のあるフィルター
21、たとえば乳白色拡散板を併用する。
【0060】図29に示す照明装置2は、反射板22を
薄い固定式半透明反射板22aと、一対の可動式反射板
22b,22bとで構成した例を示している。なお、光
源20として、白熱灯を示しているが、後述するように
他の形式のものであってもよい。この照明装置2におい
ては、低照度光の発生時には同図(b)に示すように、反
射板22b,22bを固定式の半透明反射板22aの背
後からずらして光源20の側方に配置し、半透明反射板
22aから光の一部が外部にでていくようにする。中照
度光発生時には、同図(c)に示すように、可動式反射板
22b,22bを固定式半透明反射板22aの背後に位
置させることで、光源20の放つ光が就寝者の顔面方向
により集中するようにする。この時、光源20からの直
接光は側方にも広がるために、就寝者の周辺を同図(b)
に示す低照度光発生時より明るくすることにもなる。光
源20の照度変化に合わせて照明効果(たとえば間接照
明)の効果も変わるようにしているわけである。
【0061】図30に示した照明装置2は、複数のフィ
ルター21が設けられた円板24を有するとともに、こ
の円板24を回転させることで、光源20と就寝者との
間に介在するフィルター21を変更できるようにしたも
のとなっている。各フィルター21に光の透過特性が異
なるものを用いることで、異なるフィルター効果を選択
的に得ることができるわけである。なお、いずれのフィ
ルター21も、生体に有害と考えられる紫外線をカット
できるものを基本的特性として備えたものとしておくこ
とが好ましく、加えるに可視光のうち短波長をカットす
る赤っぽいものを用いれば、色温度が2000ケルビン
以下の夜明けの太陽を模することができる。そして、低
照度光発生時にこの短波長成分カットフィルターを用
い、中照度光発生時には別のフィルターを用いること
で、光の色や演色性が照度によって変化するものとな
る。なお、図示例では、円板24の一部を切り欠くこと
で、光源2の直接光を照射することも可能となるように
してある。
【0062】ところで、この照明装置2は比較的就寝者
の近くにセットされることから、光源20として白熱灯
のように熱を多く発生するものを用いる場合、就寝者は
熱の影響も受けてしまうことになる。このために、反射
板22としてコールドミラーを用いて熱が反射板22の
側から逃げてしまうようにしておくことが好ましく、こ
の場合、照明装置2そのものの過熱も防ぐことができ
る。フィルター21も可視光以外、つまり紫外線だけで
なく赤外線も反射する可視光透過フィルターを用いるこ
とで、熱の影響をより避けることができることになる。
【0063】また白熱灯を光源20とする場合、主とし
て輝度を下げる目的のフィルター21を併用することが
好ましいのであるが、フィルター21は必須の存在では
ない。たとえば、図31に示すように、就寝者の頭の後
方に設置する場合、照明装置2と就寝者の頭との間の水
平距離L1として30〜40cm、照明装置2の高さH
1として50〜70cm確保して枕の方に配光する時、
就寝者の頭部付近の照度を広範囲に上昇させることがで
きる上に、光源20の下向き角度が緩やかになることか
ら、フィルター21がなくとも問題が無くなる上に、照
明装置2が視野中心付近に位置しなくなるために、圧迫
感や暑苦しいという感じを就寝者が感ずることがなくな
る。また頭部が就寝中に移動しても、起床前に必要な照
度を確保しやすくなる。図32に示すように、就寝者の
頭部の側方に所定距離S1(50〜70cm)のところ
に高さH1で照明装置2を配置しても、同様の効果をえ
ることができる。
【0064】照明装置2における光源20は、白熱灯に
限るものではなく、図33に示すように、蛍光灯などを
用いたものであってもよい。この場合においても、要求
される照度レベルが低いので、同図(b)に示すように単
一の光源2で済ませてコストダウンを図ることができ
る。図34に示すように、ワット数の大きい白熱電球や
光束の大きいハロゲンランプなどを光源20とし、この
光源20全体を耐熱すりガラスのような材質のカバーで
覆ったものを用いてもよい。この場合の照明装置2の配
置は、図31や図32に準じたものとする。
【0065】なお、上記各実施例においては、照明スタ
ンドと時計とを組み合わせた形態のものを示したが、部
屋の天井、例えば寝室の天井に設置された照明装置を光
発生手段としているものであってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明においては、時刻を
知るための計時手段と、起床希望時刻を設定するための
設定手段と、低照度光と中照度光と高照度光の少なくと
も3種の照度の光を発生する光発生手段と、設定された
起床希望時刻に応じて光発生手段を動作させて光発生手
段が発生する光の照度を低照度、中照度、高照度の順に
変化させるとともに低照度から中照度への照度変化を緩
やかに、中照度から高照度への照度変化を急速に行う制
御手段とを備えていることから、つまりは光刺激を就寝
者に与えるにあたり、単に照度を徐々に増加させるので
はなく、照度を低照度から中照度へと緩やかに増加さ
せ、その後、中照度から高照度へと急速に照度を変化さ
せることから、就寝者は夜明け前の状態から夜明け前後
にかけての自然界の光の状態、そして日射を直接受ける
状態を授受することができ、このような変化の光刺激は
就寝者の睡眠を深い状態から浅い状態に導くだけでな
く、就寝者の生体リズムを活動期に向かわせるものであ
り、従って、不快感の無い目覚めを就寝者にもたらすこ
とができる。
【0067】この時、上記の照度変化は、起床希望時刻
の所定時間前の時点で低照度に、上記時点からある時間
経過後で且つ起床希望時刻前の時点で中照度に、起床希
望時刻またはその直前に上記中照度の倍以上の明るさの
高照度とすることで、より良い目覚めを起床希望時刻に
得ることができる。音刺激発生手段も設けた時には、目
覚めをより確実に行わせることができるものとなる。
【0068】また、上記制御手段に代えて、設定された
起床希望時刻が所定時間帯でない時には起床希望時刻に
応じて光発生手段を動作させるとともに光発生手段が発
生する光の照度を所定の順に変化させ、設定された起床
希望時刻が所定時間帯である時には起床希望時刻に応じ
て光発生手段を動作させるとともに光発生手段が発生す
る光の照度を低く抑えた状態で変化させる制御手段を備
えている時には、高照度光が生体リズムに及ぼす影響の
うちの悪影響、すなわち生体リズムのうちの特定時期に
おいて高照度光を与えた場合に生体リズムの位相変化の
方向と大きさとが不安定となり、このために目覚めが不
快感を伴うものとなってしまう状態を排除することがで
き、従って、不快感のある目覚めが生じてしまうことの
ないものとすることができる。
【0069】この時の設定された起床希望時刻が所定時
間帯である時の照度変化は、起床希望時刻の所定時間前
の時点で低照度光を発生させて徐々に照度を高めるとと
もに、上記時点からある時間経過後で且つ起床希望時刻
前の時点から照度を略一定に保ち、起床希望時刻には音
刺激発生手段から音刺激を発生させることで目覚めさせ
ることが好ましく、このようにすることで、起床希望時
刻での確実な目覚めを不快感のない状態で得ることがで
きる。
【0070】上記の所定時間帯は、入力部から入力され
る就寝者の生理データや生活時間データに基づいて推定
したり、外光に関する環境データを収集する収集部で収
集した環境データに基づいて推定したりすればよく、時
差の入力のための入力部を備えて入力された時差を考慮
して上記所定時間帯を推定する時には、時差の影響を除
くことができる。
【0071】いずれにしても、低照度光は250lx以
下、中照度光は200〜1000lx、高照度光は10
00lx以上であることが、光刺激による睡眠を浅くす
る方向への誘導と生体リズムの調整とについて望まし
く、また制御手段と光発生手段とを調光部を介して接続
して少なくとも低照度光の明るさの連続可変制御を可能
としておくと、上記誘導がスムーズとなる。
【0072】照度変化パターンを可変としたり、照度変
化パターンが複数種に切換自在となっていれば、就寝者
の光刺激に対する感受性や就寝者の生体リズムに応じた
光刺激を与えることができるものとなって、より好まし
い目覚まし装置となる。外光に関する環境データに基づ
いて照度を変更する照度調節部を備えているならば、就
寝場所の明るさの影響を除くことができる。
【0073】光発生手段における高照度光発光部は、就
寝者の顔面を照らすことができる位置に配し、低照度光
発光部は、就寝者の顔面を照らすことができない位置に
配することで、各照度の光の特性を十分に生かすことが
できる。そして、起床希望時刻の設定と各起床希望時刻
での照度変化パターンとを、複数日にわたり複数回設定
可能としてあれば、起床希望時刻を少しずつずらせてい
ったり、照度変化パターンを変えたりすることもできる
ために、生体リズム調整装置としての機能をより発揮さ
せることができるものとなる。
【0074】更に、本発明の第3の特徴とするところに
よれば、すなわち高照度光に代えて、起床希望時刻の所
定時間前から中照度状態を起床希望時刻まで維持するよ
うにしても、就寝者の睡眠を深い状態から浅い状態に導
くだけでなく、就寝者の生体リズムを活動期に向かわせ
ることができ、不快感の無い目覚めを就寝者にもたらす
ことができる。また、高照度光の発生手段が不要となる
ために、装置全体としてのコストダウンを図ることがで
きる。
【0075】特に、中照度光として、500〜1500
lxの照度のものを用いた場合、生体リズム調整効果を
損なうことなく、光発生手段として光源が一つのランプ
または発光体で形成されるものを用いることができるた
めに、構造がより簡単で大幅なコストダウンも可能であ
る。そして、光源として白熱灯を用いた時には、夜明け
前の太陽のように比較的低い色温度の光を容易に得るこ
とができると同時に照度が高くなるにつれて色温度が高
くなる色温度変化を得られることから、夜明けの太陽を
模したものとなり、生体リズム調整効果が一層高くなる
ものである。
【0076】また、上記制御手段は、少なくとも光発生
手段の点灯開始時刻と、最大照度到達時刻と、点灯開始
時刻と最大照度到達時刻とにはさまれ且つ照度変化速度
が小さい前半の区間から照度変化速度が比較的大きい後
半の区間に移行する付近の時刻である照度変化速度移行
時刻と、照度変化速度移行時刻における照度と、最大照
度とを制御パラメータとして、これらの値をコントロー
ルすることができるものであることが好ましく、制御パ
ラメータの値が調節自在となっておれば、状況などに応
じた適切な生体リズム調整効果を容易に得ることができ
るものとなる。また制御手段による制御パラメータの値
の変更制御間隔を2分以内としていると、適切なコント
ロールが可能である。
【0077】制御パラメータの組み合わせで構成される
照度変化パターンを複数種に切換自在としておけば、季
節や緯度、使用者の光に対する感受性などに応じた調整
を簡単に行えるものとなり、照度変化パターンを記録す
る記録手段または照度変化パターンの記録メディアから
照度変化パターンを読み出す読み出し手段を備えたもの
としておくならば、上記調整操作がより簡単となる上
に、照度変化パターンの医師による指示なども受け易く
なる。
【0078】外光に関する環境データを収集する収集部
を備え、制御手段は収集部で収集した環境データに基づ
いて照度を調節する照度調節部を備えているならば、外
光状態に応じて適切な動作を得られるものとなる。ま
た、起床希望時刻の設定と各起床希望時刻での照度変化
パターンとを、複数日にわたり複数回設定可能としてあ
れば、生体リズム調整装置としての機能を十分に発揮さ
せることができるものとなる。
【0079】光発生手段として、光源と固定式または可
動式の反射板とからなるものを用いることができ、この
場合、照明効果もより適切なものとすることができる。
反射板がコールドミラーであれば、光源が白熱灯であっ
ても熱の影響を避けることができる。光発生手段が光に
所要の特性を付加するフィルターを備えたものであって
もよく、フィルターを可動式としておけばフィルター効
果を外したり他のフィルターに入れ替えたりすることが
でき、フィルターは可視光以外をカットする可視光透過
フィルターであれば、可視光以外の光の影響を避けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の動作説明図である。
【図2】同上のブロック図である。
【図3】同上の斜視図である。
【図4】同上の操作表示パネルの正面図である。
【図5】音刺激を併用する場合の動作説明図である。
【図6】スヌーズ動作を行う音刺激を併用する場合の動
作説明図である。
【図7】他の実施例のブロック図である。
【図8】高齢者向けの動作説明図である。
【図9】覚醒状態維持用の照度変化を示す動作説明図で
ある。
【図10】別の実施例のブロック図である。
【図11】高照度光禁止を行う場合の動作説明図であ
る。
【図12】高照度光禁止時間帯の推定のためのブロック
図である。
【図13】他の高照度光禁止時間帯の推定のためのブロ
ック図である。
【図14】同上の操作表示パネルの正面図である。
【図15】別の高照度光禁止時間帯の推定のためのブロ
ック図である。
【図16】時差に対応させた例のブロック図である。
【図17】他例の斜視図である。
【図18】更に他例の斜視図である。
【図19】別の例の斜視図である。
【図20】別の実施例の斜視図である。
【図21】同上の動作説明図である。
【図22】同上の作用の説明図である。
【図23】同上の作用の説明図である。
【図24】同上の作用の説明図である。
【図25】同上の他の動作説明図である。
【図26】同上の他の動作説明図である。
【図27】同上の他の動作説明図である。
【図28】同上の他の動作説明図である。
【図29】同上の照明装置の他例を示すもので、(a)は
斜視図、(b)(c)は断面図である。
【図30】同上の照明装置の別の例の斜視図である。
【図31】照明装置のさらに別の例を示す斜視図であ
る。
【図32】同上の他の配置の場合を示す斜視図である。
【図33】(a)(b)は各々照明装置のさらに他の例を示す
斜視図である。
【図34】別の例を示すもので、(a)(b)は斜視図であ
る。
【符号の説明】
C 制御装置 L 発光部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】しかし、前述の目覚まし装置は、徐々に明
るさを増す光刺激を就寝者に与えることで就寝者の睡眠
を徐々に浅くするだけで、生体リズムを意識したもので
はなく、また生体リズムを調整できるものでもなく、生
体リズムを意識して目覚め感を良くするようにした目覚
まし装置は存在していない。上記生体リズム調整装置も
治療用としてセットアップされており、目覚まし装置と
しては生体リズムを無視したものしか無いのが実状であ
り、このために、従来の目覚まし時計では、不快感のあ
る目覚めをもたらすことが多々あった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】上記高照度光禁止時間帯は、就寝者の生体
リズムに基づくものであるために、その時間帯は人によ
って異なる。このために、図12に示すように、就寝者
の生理データを収集する収集部51を設けて、生理デー
タに基づいて生体リズムを推定し、ここから高照度光禁
止時間帯を推定することが最も好ましい。上記生理デー
タとしては、生体リズムをよく反映する直腸温や鼓膜温
を用いることができ、この場合、これらに含まれる外乱
影響を補正するためのデータとして心拍数も同時に収集
することが好ましい。収集した生理データは、生理デー
タ蓄積部52で時系列的に保存し、蓄積した生理データ
を元に測定ノイズ除去手段や生理データ補正手段や生体
リズム推定手段からなる生体リズム推定部53において
生体リズムを推定する。ノイズ除去手段としては、微分
値のしきい値処理、スプライン補間などが利用でき、生
理データ補正手段としては移動平均法などが利用でき、
生体リズム推定手段としてはコサイナー法などが利用で
きる。こうして推定した生体リズムから高照度光禁止時
間帯を推定する禁止時間帯推定部Eにおける推定手法と
しては、一般に、生体リズムの最低点付近で高照度光に
対する位相反応曲線が不安定になることを利用して、そ
の付近を高照度光禁止時間帯とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】他の実施例を図20に示す。就寝者の枕元
に設置されるスタンド型の形態となっているこの目覚ま
し装置Wは、前記実施例で示した図2のものと同じ構成
となっているが、その発光部Lは、操作部Iと表示部D
とが設けられている本体1から立設されたアーム18の
先端の照明装置2のみで構成されている。そして、この
照明装置2は低照度光から中照度光までの照度の光を発
生させることができるものとなっており、高照度の光を
発生させることができるものとはなっていない。ただ
し、本実施例での言うところの中照度光は、就寝者の枕
元で測定して500〜1500lxの照度のものとす
る。このような照明装置2のみを有するものでは、上述
の高照度光によるところの生体リズム調整機能は得るこ
とはできないが、中照度光によっても生体リズム調整機
能を得ることができるように、この目覚まし装置Wで
は、図21にイで示すように、起床希望時刻tsの所定
時間前の時点tbから起床希望時間tsまで中照度を維
持するようにしてある。すなわち、この目覚まし装置W
では、起床希望時刻を入力すれば、制御装置Cは現在時
刻と起床希望時刻との比較により、起床希望時刻tsの
30〜60分前の時点t1で照明装置2を点灯させて低
照度光を出力させるとともに、調光部LCを介して照度
をゆっくりと高めていき、ある時点taで照度を高めて
いく速度を速めて、起床希望時刻tsの所定時間前(図
示例では5分前)の時点tbでこの照明装置2での最大
照度または最大照度のほぼ90%以上の照度で点灯さ
せ、以降、起床希望時刻tsまでこの照度を維持する。
なお、照度変化速度の最大値は、上記時点taと最大照
度到達時刻tbとの間で且つ照度が250lx付近とな
るようにしてある。なお、図21中のロは高照度光を用
いている前記実施例を、ハは低照度の光のみを用いる従
来例を示している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】また、第1週(a)においては起床時刻を
過ぎてもなかなか体温が上昇せず、正午になるまで比較
的低い位置でだらだらとした体温上昇が続くのに比し
て、第2週(b)及び第3週(c)では起床希望時刻t
sになる前から体温の上昇傾向が始まり、その後もしば
らく傾きを上げて上昇する。光目覚まし装置Wを使用す
ることによって、睡眠から覚醒へと向かう身体の生理的
準備がより早く進行するようになったと考えることがで
き、所要時間の中照度光の照射によっても生体リズム調
整効果を得ることができるのがわかる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】図23は生体リズムを評価する際によく利
用されるコサイナー解析法によって体温最低時刻出現時
位相(以下、最低体温時刻位相と称す)を推定したも
ので、縦軸は光目覚まし装置Wを使用していない第1週
の推定値平均を0分とし、光目覚まし装置Wを使用した
第2週、第3週目に最低体温時刻がどのように変動した
かを分単位で表示している。マイナスとなるにつれて朝
型への移動を、プラスになるにつれて夜型への移動を示
すことになる。図21中のイの照度変化パターンを用い
た場合、最低体温時刻はその利用前の第1週の値から、
図中イで示すように徐々に朝型へと移動し、その変化は
40分程度であったのに対して、図21中のハの照度変
化パターンを用いた場合には、図中ハで示すように、第
2週に一時的に朝型へのシフトが起こるが分散も大きく
なり、信頼性に乏しく、第3週にはほぼもとの時刻に戻
ってしまっている。本実施例にかかる目覚まし装置Wを
用いた時には、最低体温時刻位相が朝早い方向に進んだ
ために体温が上昇を開始する時刻が早まり、起床後、活
動を始めるのに必要な体温上昇が生体リズムによって強
化されるようになったのに対して、従来の照度変化パタ
ーンでは生体リズムの位相に変化がなかったことにな
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】起床希望時刻の設定と照度変化パターンと
を、複数日にわたり複数回設定可能としておけば、つま
りは長期プログラム可能なものとしておけば、前記実施
例の場合と同様に、生体リズム調整装置としての機能が
より高くなり、高齢者のように生体リズムの働きが衰え
ている人の生体リズム調整や、受験生のように夜型の生
活から朝型の生活に変更したい場合、あるいは交代勤務
の場合の寝起きの改善、時差ぼけの解消などにきわめて
有効なものとなる。また、恒常的に生体リズムと環境サ
イクルとの同調がずれてしまっているリズム障害者並び
に生体リズムの不調からくる生体リズム障害関連症候群
(たとえば冬季うつ症状)の治療などにも,医者によっ
て起床希望時刻の設定と各起床希望時刻での照度変化パ
ターンの設定とについて長期プログラムしてもらうこと
で好適に用いることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】リズムの位相が狂っている場合、環境サイ
クルと生体リズムとの同調を図るにあたり、たとえば起
床希望時刻を少しずつずらしていくことで、同調をとる
ことが好ましいのは前記実施例で述べた通りであり、ま
たこのように少しずつずらしていくことによって、比較
短期間で且つ楽に好ましい体質に移行させることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 健之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻を知るための計時手段と、起床希望
    時刻を設定するための設定手段と、低照度光と中照度光
    と高照度光の少なくとも3種の照度の光を発生する光発
    生手段と、設定された起床希望時刻に応じて光発生手段
    を動作させて光発生手段が発生する光の照度を低照度、
    中照度、高照度の順に変化させるとともに低照度から中
    照度への照度変化を緩やかに、中照度から高照度への照
    度変化を急速に行う制御手段とを備えていることを特徴
    とする目覚まし装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、起床希望時刻の所定時間前
    の時点で光発生手段に低照度光を発生させるとともに、
    上記時点からある時間経過後で且つ起床希望時刻前の時
    点で光発生手段に中照度光を発生させ、起床希望時刻ま
    たはその直前に光発生手段に上記中照度光の倍以上の明
    るさの高照度光を発生させることを特徴とする請求項1
    記載の目覚まし装置。
  3. 【請求項3】 制御手段の制御下で音刺激を発生する音
    刺激発生手段を備えていることを特徴とする請求項1記
    載の目覚まし装置。
  4. 【請求項4】 時刻を知るための計時手段と、起床希望
    時刻を設定するための設定手段と、低照度光と中照度光
    と高照度光の少なくとも3種の照度の光を発生する光発
    生手段と、設定された起床希望時刻が所定時間帯でない
    時には起床希望時刻に応じて光発生手段を動作させると
    ともに光発生手段が発生する光の照度を所定の順に変化
    させ、設定された起床希望時刻が所定時間帯である時に
    は起床希望時刻に応じて光発生手段を動作させるととも
    に光発生手段が発生する光の照度を低く抑えた状態で変
    化させる制御手段を備えていることを特徴とする目覚ま
    し装置。
  5. 【請求項5】 設定された起床希望時刻が所定時間帯で
    ある時、制御手段は、起床希望時刻の所定時間前の時点
    で光発生手段に低照度光を発生させて徐々に照度を高め
    るとともに、所定時間経過後で且つ起床希望時刻の所定
    時間前の時点から照度を略一定に保ち、起床希望時刻に
    は音刺激発生手段から音刺激を発生させることを特徴と
    する請求項4記載の目覚まし装置。
  6. 【請求項6】 就寝者の生理データの入力のための入力
    部を備えるとともに、入力された生理データに基づいて
    光の照度を抑えるべき上記所定時間帯を推定する高照度
    光禁止時間帯推定部を制御手段が備えていることを特徴
    とする請求項4記載の目覚まし装置。
  7. 【請求項7】 就寝者の生活時間データの入力のための
    入力部を備えるとともに、入力された生活時間データに
    基づいて光の照度を抑えるべき上記所定時間帯を推定す
    る高照度光禁止時間帯推定部を制御手段が備えているこ
    とを特徴とする請求項4記載の目覚まし装置。
  8. 【請求項8】 外光に関する環境データを収集する収集
    部と、収集した環境データに基づいて光の照度を抑える
    べき上記所定時間帯を推定する高照度光禁止時間帯推定
    部とを制御手段が備えていることを特徴とする請求項4
    記載の目覚まし装置。
  9. 【請求項9】 時差の入力のための入力部を備えるとと
    もに、入力された時差を考慮して上記所定時間帯を推定
    する高照度光禁止時間帯推定部とを制御手段が備えてい
    ることを特徴とする請求項4記載の目覚まし装置。
  10. 【請求項10】 低照度光が250lx以下であり、中
    照度光が200〜1000lxであり、高照度光が10
    00lx以上であることを特徴とする請求項1または請
    求項4記載の目覚まし装置。
  11. 【請求項11】 制御手段と光発生手段とは調光部を介
    して接続されて少なくとも低照度光の明るさの連続可変
    制御が可能となっていることを特徴とする請求項1また
    は請求項4記載の目覚まし装置。
  12. 【請求項12】 制御手段による照度変化パターンが可
    変となっていることを特徴とする請求項1または請求項
    4記載の目覚まし装置。
  13. 【請求項13】 制御手段による照度変化パターンが複
    数種に切換自在となっていることを特徴とする請求項1
    または請求項4記載の目覚まし装置。
  14. 【請求項14】 外光に関する環境データを収集する収
    集部と、収集した環境データに基づいて照度を調節する
    照度調節部とを制御手段が備えていることを特徴とする
    請求項1または請求項4記載の目覚まし装置。
  15. 【請求項15】 光発生手段における高照度光発光部
    は、就寝者の顔面を照らすことができる位置に配されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項4記載の目
    覚まし装置。
  16. 【請求項16】 光発生手段における低照度光発光部
    は、就寝者の顔面を直接照らすことができない位置に配
    されていることを特徴とする請求項1または請求項4記
    載の目覚まし装置。
  17. 【請求項17】 起床希望時刻の設定と各起床希望時刻
    での照度変化パターンとを、複数日にわたり複数回設定
    可能としてあることを特徴とする請求項1または請求項
    4記載の目覚まし装置。
  18. 【請求項18】 時刻を知るための計時手段と、起床希
    望時刻を設定するための設定手段と、低照度光と中照度
    光の少なくとも2種の照度の光を発生する光発生手段
    と、設定された起床希望時刻に応じて光発生手段を動作
    させて光発生手段が発生する光の照度を低照度、中照度
    の順に変化させるとともに起床希望時刻の所定時間前か
    ら中照度状態を起床希望時刻まで維持する制御手段とを
    備えていることを特徴とする目覚まし装置。
  19. 【請求項19】 中照度光が500〜1500lxであ
    ることを特徴とする請求項18記載の目覚まし装置。
  20. 【請求項20】 光発生手段はその光源が一つのランプ
    または発光体で形成されていることを特徴とする請求項
    18記載の目覚まし装置。
  21. 【請求項21】 光源が白熱灯であることを特徴とする
    請求項20記載の目覚まし装置。
  22. 【請求項22】 上記制御手段は、少なくとも光発生手
    段の点灯開始時刻と、最大照度到達時刻と、点灯開始時
    刻と最大照度到達時刻とにはさまれ且つ照度変化速度が
    小さい前半の区間から照度変化速度が比較的大きい後半
    の区間に移行する付近の時刻である照度変化速度移行時
    刻と、照度変化速度移行時刻における照度と、最大照度
    とを制御パラメータとしているものであることを特徴と
    する請求項18記載の目覚まし装置。
  23. 【請求項23】 制御パラメータが調節自在となってい
    ることを特徴とする請求項22記載の目覚まし装置。
  24. 【請求項24】 制御手段は制御パラメータの値の変更
    制御間隔を2分以内としているものであることを特徴と
    する請求項22記載の目覚まし装置。
  25. 【請求項25】 制御パラメータの組み合わせで構成さ
    れる照度変化パターンが複数種に切換自在となっている
    ことを特徴とする請求項22記載の目覚まし装置。
  26. 【請求項26】 制御手段は、照度変化パターンを記録
    する記録手段または照度変化パターンの記録メディアか
    ら照度変化パターンを読み出す読み出し手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項25記載の目覚まし装置。
  27. 【請求項27】 外光に関する環境データを収集する収
    集部を備えており、制御手段は収集部で収集した環境デ
    ータに基づいて照度を調節する照度調節部を備えている
    ことを特徴とする請求項18記載の目覚まし装置。
  28. 【請求項28】 起床希望時刻の設定と各起床希望時刻
    での照度変化パターンとを、複数日にわたり複数回設定
    可能としてあることを特徴とする請求項18記載の目覚
    まし装置。
  29. 【請求項29】 光発生手段は、光源と可動式を含む反
    射板とからなることを特徴とする請求項18記載の目覚
    まし装置。
  30. 【請求項30】 反射板がコールドミラーであることを
    特徴とする請求項29記載の目覚まし装置。
  31. 【請求項31】 光発生手段は、光に所要の特性を付加
    するフィルターを備えていることを特徴とする請求項1
    8記載の目覚まし装置。
  32. 【請求項32】 フィルターは可動式であることを特徴
    とする請求項31記載の目覚まし装置。
  33. 【請求項33】 フィルターは可視光以外をカットする
    可視光透過フィルターであることを特徴とする請求項3
    1記載の目覚まし装置。
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