JPH0731858A - 膜処理装置 - Google Patents

膜処理装置

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Publication number
JPH0731858A
JPH0731858A JP17907593A JP17907593A JPH0731858A JP H0731858 A JPH0731858 A JP H0731858A JP 17907593 A JP17907593 A JP 17907593A JP 17907593 A JP17907593 A JP 17907593A JP H0731858 A JPH0731858 A JP H0731858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
treatment
hydrophilic
agent
amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP17907593A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Matsutani
直樹 松渓
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kurita Water Industries Ltd filed Critical Kurita Water Industries Ltd
Priority to JP17907593A priority Critical patent/JPH0731858A/ja
Publication of JPH0731858A publication Critical patent/JPH0731858A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜交換後や薬品洗浄後などの長期停止後の運
転再開時において、膜が疎水性となり、フラックスが低
下した場合において、少ない薬剤使用量、労量及び時間
にて容易かつ効率的に膜を親水化処理して膜フラックス
を回復させる。 【構成】 膜1Aの透過水側3に親水性薬剤を注入する
手段を設ける。 【効果】 透過水側に注入された親水化薬剤は拡散力に
よって希釈されながら膜表面及び膜内部に到達し膜を親
水化する。透過水側容量の10〜100%程度の少ない
薬剤量にて、親水化処理できる。親水化処理に要する親
水化薬剤使用量、労力及び時間、費用、更には廃液処理
量は大幅に軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疎水性膜(ポリプロピ
レン、テフロン、ポリスルホン等)を利用した膜処理装
置に係り、特に、疎水性膜を容易かつ効率的に親水化処
理する手段を備える膜処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】疎水性膜を利用している膜処理装置で
は、膜交換や薬品洗浄などの長期運転停止後において、
膜が空気に接触するなどして疎水性となり、膜のフラッ
クス(透過流束)が低下する。この場合には、所定の親
水化薬剤(イソプロピルアルコール、エタノール、ブタ
ノール等)を用いて膜の親水化処理を行なう必要があ
る。
【0003】従来、膜の親水化処理は、膜の原水側から
所定の親水化薬剤を高濃度で通液し、膜処理装置全体に
薬液を行き渡らせた後、数時間静置し、その後、系内の
薬液を排出して原水(被処理液)と順次置換することに
より行なわれている。
【0004】即ち、原水は膜のスキン層側に通水し、こ
のスキン層が最も疎水化し易いことから、従来において
は、膜の原水側に親水化薬剤を供給して通液している。
【0005】なお、ここで排出した薬液には原水成分が
含まれているため、排水薬液を再利用することはできな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の親水化処理
方法では、膜の原水側から供給した親水化薬剤を膜処理
装置全体に行き渡らせるため、大量の親水化薬剤を必要
とし、薬品の調達、調合及び使用後の廃液処理に多大な
労力、費用を要するという問題点があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、膜交
換後や薬品洗浄後、長期運転停止後の運転再開時におい
て、膜が疎水性となり、フラックスが低下した場合にお
いて、少ない薬剤使用量、労量及び時間にて容易かつ効
率的に膜を親水化処理して膜フラックスを回復させるこ
とができる膜処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の膜処理装置は、
疎水性膜を備える膜処理装置において、該膜の透過水側
に親水化薬剤を注入する手段を設けたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明の膜処理装置においては、洗浄、長期運
転停止によって膜が疎水化した場合には、膜モジュール
内に原水(被処理液)と透過水(処理液)とが存在する
そのままの状態で、透過水側に高濃度の親水化薬剤を注
入する。注入量は膜モジュールの透過水側の容量の10
〜100%程度とする。
【0010】注入が終了した時点でポンプを停止し、1
0ないし60分静置する。注入された親水化薬剤は拡散
力によって希釈されながら、透過水側から膜表面及び膜
内部に到達し膜を親水化する。この親水化処理は、従来
の如く、膜の原水側からのものではないが、十分に親水
化を行なうことができ、原水側から親水化処理する従来
の方法におけると同等のフラックス回復効果を得ること
ができる。親水化処理終了後は、膜透過水又は清浄な水
を用いて押し出し洗浄し、排水液は廃液タンク又は排水
処理装置に送給する。
【0011】因みに、例えば、下記容量の膜を親水化処
理する場合、原水側から親水化薬剤を注入して膜処理装
置全体に薬液を行き渡らせる従来法によれば、使用薬液
量はVC +VM +VF +原水側配管保有水量=2.9+
3+5.2+10=21.1リットルとなる。これに対
し、本発明の膜処理装置により、上記方法に従って透過
水側容量の50%の薬剤を注入する場合には、薬液量は
F ×0.5+透過水側配管保有水量=5.2×0.5
+2=4.6リットルとなり、薬剤使用量は大幅に低減
される。
【0012】膜処理装置容量(リットル) 原水室 VC =2.9 透過水室 VF =5.2 膜保有水量 VM =3 原水側配管保有水量 =10 透過水側配管保有水量= 2 このような本発明の膜処理装置による親水化処理によれ
ば、 原水を親水化薬剤で置換する必要が無いため、原水
成分が廃液中に混入せず、親水化薬剤の再利用が可能と
なり、また、廃液処理が軽減される。 透過水側は配管保有水量が少ないため、少量の薬剤
で親水化処理が可能となる。 原水側に浸入する親水化薬剤が微量であるため、親
水化処理後の洗浄が容易で洗浄後の装置の立ち上がりに
要する時間が短い。 等の作用効果が奏され、親水化処理に要する親水化薬剤
使用量、労力及び時間、費用、更には廃液処理量は大幅
に軽減される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をより具体的に
説明する。図1は本発明の膜処理装置の一実施例を示す
系統図である。
【0014】この膜処理装置は、疎水性膜1Aを備え、
この膜1Aにより原水室2と透過水室3とに仕切られて
いる膜モジュール1により膜分離処理を行なうものであ
り、原水槽4内の原水は原水ポンプ11Aを備える配管
11を経て膜モジュール1の原水室2に導入され、透過
水(処理水)は透過水室3、弁V1 を備える配管12を
経て処理水槽5に導入される。一方、膜1Aの濃縮水は
配管13より原水槽4に循環される。
【0015】本実施例においては、このような膜1の透
過水室3に、親水化薬剤タンク6内の親水化薬剤を、薬
剤ポンプ14Aを備える配管14及び配管15を経て注
入して膜1Aの親水化処理を行ない、その後、処理水槽
5内の処理水を処理水ポンプ16Aを備える配管16及
び配管15を経て導入することにより、親水化薬剤を弁
2 を備える配管17より廃液槽7に押し出して洗浄す
る構成とされている。
【0016】即ち、膜1Aの親水化処理に当っては、膜
処理装置を停止させ処理水配管12の弁V1 を閉じる。
次に、廃液槽7に通じる配管17の弁V2 を開ける。こ
の状態で、親水化薬剤タンク6に規定濃度の親水化薬剤
を規定量投入し、薬剤ポンプ14Aによって配管14及
び15を経て膜モジュール1の透過水室3側に、透過水
室3の容量の10〜100%、好ましくは10〜50%
の量の親水化薬剤を注入する。注入が終わった時点でポ
ンプ14Aを停止し、弁V2 を閉として1〜2時間静置
する。これにより、親水化薬剤は透過水室3から膜1A
内に浸透し、膜の親水化処理がなされる。
【0017】その後、弁V2 を開とし、処理水ポンプ1
6Aを作動させて、処理水槽5内の処理水を配管16及
び15を経て透過水室3に導入し、膜モジュール1内に
残留している親水化薬剤を配管17より廃液槽7に押し
出す。
【0018】廃液の押し出しが完了した後は、弁V2
閉、弁V1 を開として、原水の通水処理を再開する。
【0019】なお、図1に示す膜処理装置は本発明の膜
処理装置の一実施例であって、本発明はその要旨を超え
ない限り、何ら図示のものに限定されるものではない。
例えば、親水化薬剤の注入や押し出し用の処理水の導入
は、処理水の排出配管12側から行なうようにすること
もできる。
【0020】いずれの構成においても、透過水側に親水
化薬剤を注入する本発明の膜処理装置によれば、従来法
に比べて、著しく少ない薬剤使用量にて従来と同等のフ
ラックス回復効果を得ることができる。
【0021】以下に具体的な実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明する。
【0022】実施例1 図1に示す膜処理装置において、疎水化して膜フラック
スが1.5ml/minに低下したポリプロピレン製チ
ューブラ膜(マイクロダイン社製:細孔径0.2μm)
に対して次の条件で親水化処理を行なった。
【0023】親水化処理条件 親水化薬剤:エタノール(99%) 薬剤注入量:膜モジュール透過水側容量の約30%(透
過水側容量7mlに対して注入量2ml) 注入後の静置時間:30分 親水化処理後の膜フラックスを測定し、結果を表1に示
した。なお、膜フラックスの測定条件は次の通りであ
る。
【0024】膜フラックス測定条件 圧力:0.5Kg/cm2 原水:純水 温度:20℃ 比較例1 実施例1で親水化処理したと同様の疎水化した膜を、膜
の原水側に親水化薬剤を供給する従来の親水化処理法に
より下記条件にて親水化処理を行ない、実施例1と同様
に親水化処理後の膜フラックスを測定し、結果を表1に
示した。親水化処理条件 親水化薬剤:エタノール(99%) 薬剤注入量:膜モジュール全容量及び配管容量の合計量
(30ml) 注入後の静置時間:60分
【0025】
【表1】
【0026】以上の結果から明らかなように、本発明の
膜処理装置によれば、少ない薬剤使用量にて従来と同等
の親水化処理効果を得ることができ、膜フラックスをほ
ぼ同等にまで回復させることができる。なお、当然のこ
とながら、本実施例においては、親水化薬剤が膜処理装
置全体に注入されるものではないため、親水化処理後の
洗浄も比較例に比べて極めて容易であり、膜処理装置を
早期に立ち上げることができた。
【0027】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の膜処理装置
によれば、疎水化により膜フラックスが低下した膜を、
少ない薬剤使用量、労力及び時間にて、容易かつ効率的
に低コストにて親水化処理して、膜フラックスを良好に
回復させることができる。このような本発明の膜処理装
置によれば、 親水化薬剤の使用量を減少させることができること
から、薬剤の調達、調製、注入、注入後の洗浄、及び廃
液の処理における労力及び費用が大幅に軽減される。 膜の親水化処理が簡略化されるため、頻繁に親水化
処理を実施することが可能となり、膜性能を高い状態に
維持することが容易になる。 といった効果が奏され、工業的に極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜処理装置の一実施例を示す系統図で
ある。
【符号の説明】
1 膜モジュール 1A 疎水性膜 2 原水室 3 透過水室 4 原水槽 5 処理水槽 6 親水化薬剤タンク 7 廃液槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性膜を備える膜処理装置において、
    該膜の透過水側に親水化薬剤を注入する手段を設けたこ
    とを特徴とする膜処理装置。
JP17907593A 1993-07-20 1993-07-20 膜処理装置 Pending JPH0731858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17907593A JPH0731858A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 膜処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17907593A JPH0731858A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 膜処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0731858A true JPH0731858A (ja) 1995-02-03

Family

ID=16059655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17907593A Pending JPH0731858A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 膜処理装置

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JP (1) JPH0731858A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214023A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Toray Ind Inc 固液分離膜の保管方法
JP2012205980A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Kubota Corp 膜エレメントの浸漬方法、及び膜エレメントのろ過運転方法

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