JPH0731839U

JPH0731839U - 接着剤を塗布しない部分を設けた接着テープ

Info

Publication number: JPH0731839U
Application number: JP6727693U
Authority: JP
Inventors: 利幸白井
Original assignee: 利幸白井
Priority date: 1993-11-11
Filing date: 1993-11-11
Publication date: 1995-06-16

Abstract

(57)【要約】【目的】接着、固定などに用い、広く産業等に供する。【構成】基材（１）の面の縁にのみ接着剤（２）を塗布
し、その基材（２）の中央に接着剤（２）を塗布しない
部分を設けることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、接着剤を塗布しない部分を設けた接着テープに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、小型精密部品などの運搬・保護の目的で用いられていた運搬・保護用の接着テープは、設けられた凹面に部品をのせ、面全体に接着剤を塗布してある接着テープ、若しくは、接着剤を塗布してある面の中央部分に、その接着剤の効力を殺す目的でフィルムなどを設け、両側の縁の部分の接着剤の効力を利用した接着テープで凹面に固定していた。又は、使用するその場で面全体に接着剤を塗布してある接着テープと接着剤の効力を殺す目的で用いるフィルムなどを組合せて固定していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。（イ）基材の面全体に接着剤が塗布してある接着テープを用いると、固定していた内容物を取り出そうとテープを剥がした時に、内容物が接着剤を塗布してある面に付着してしまい、大変な不都合が生じた。（ロ）この接着テープで固定される内容物が、接着剤に含まれる成分により悪影響を受けた。又は、受ける懸念があった。（ハ）接着剤を塗布してある面の中央部分に、その接着剤の効力を殺す目的でフィルムなどを設けた場合、テープを作るのにかかる額が高くなり、工程も複雑になり、時間も多くかかる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

基材（１）の面の縁にのみ接着剤（２）を塗布し、その基材（１）の中央に接着剤（２）を塗布しない部分を設ける。本考案は、以上のような構成よりなる接着テープである。

【０００５】

【作用】

基材（１）の両側の縁の部分の接着剤（２）の効力を利用し、接着する。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。基材（１）の面の縁にのみ接着剤（２）を塗布し、その基材（２）の中央に接着剤（２）を塗布しない部分を設ける。ここで言う基材（１）とは、ポリエステルフィルム・ポリエチレンフィルム・ポリ塩化ビニルフィルム・ポリウレタンフィルム・ポリプロピレンフィルム・ポリカーボネートフィルム・ポリイミドフィルム・セロハンフィルム及び、これらに添加物を付与したものや、それぞれのフィルムを掛け合わせたものなど、現在、接着テープの基材（１）として用いられているもの、及び、用いられるものすべてをさす。又、ここで言う接着剤（２）とは、現在、接着テープ・粘着テープ・粘接着テープに接着剤・粘着剤・粘接着剤として用いられているもの、及び、用いられるものすべてをさす。本案は以上のような構造で、これを使用する例として、図２に示すように、小型精密部品などの運搬・保護の際に、設けられた凹面（３）に部品をのせ、基材（１）の両側の縁の部分の接着剤（２）の効力を利用して、小型精密部品などを凹面（３）に固定するというものがある。他にも、接着・固定など広い用途での使用が考えられる。

【０００７】

【考案の効果】

基材（１）の中央に接着剤（２）を塗布しない部分を設けたために、小型精密部品などの運搬・保護の目的で用いる場合には、小型精密部品などの内容物が接着剤の影響を受けず、内容物の品質の保持や作業性などにおいて、利点が認められる。又、さまざまな分野での応用も考えられ、単に今までどおり接着テープとして用いることも可能であるし。そのうえ、接着剤の量も軽減でき、環境や経費などの問題に対しても利点が認められる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の使用方法の一例を示す図である。

【符号の説明】

１基材２接着剤３凹面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基材（１）の面の縁にのみ接着剤（２）
を塗布し、その基材（１）の中央に接着剤（２）を塗布
しない部分を設けた接着テープ。