JPH07318222A - 冷蔵庫 - Google Patents
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- JPH07318222A JPH07318222A JP10732294A JP10732294A JPH07318222A JP H07318222 A JPH07318222 A JP H07318222A JP 10732294 A JP10732294 A JP 10732294A JP 10732294 A JP10732294 A JP 10732294A JP H07318222 A JPH07318222 A JP H07318222A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 代替冷媒の物性特性差および代替断熱材の熱
侵入増加による、冷凍能力の低下、および消費電力量の
増加を補う冷凍サイクルを備えた冷蔵庫を提供する。 【構成】 冷蔵庫本体の後方下部に機械室9を有し、こ
の機械室9内に圧縮機10を含む冷凍サイクルの一部を
配設して構成され、冷媒HFC−134a,HCFC−
22等の規制対象外冷媒を作動流体とする冷蔵庫におい
て、帯状の薄板フィン19を螺旋状に巻きつけたパイプ
20すなわちフィン付きパイプ18よりなる熱交換器を
備え、このフィン付きパイプ18を圧縮機10の左右も
しくはその一方、または上方向の空間領域に配設した。
侵入増加による、冷凍能力の低下、および消費電力量の
増加を補う冷凍サイクルを備えた冷蔵庫を提供する。 【構成】 冷蔵庫本体の後方下部に機械室9を有し、こ
の機械室9内に圧縮機10を含む冷凍サイクルの一部を
配設して構成され、冷媒HFC−134a,HCFC−
22等の規制対象外冷媒を作動流体とする冷蔵庫におい
て、帯状の薄板フィン19を螺旋状に巻きつけたパイプ
20すなわちフィン付きパイプ18よりなる熱交換器を
備え、このフィン付きパイプ18を圧縮機10の左右も
しくはその一方、または上方向の空間領域に配設した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫に係り、特に、
HFC−134a,HCFC−22等の規制対象外冷媒
を作動流体とし、冷媒の物性特性差による冷凍能力の低
下および消費電力量の増加を補う冷凍サイクルの配置構
成を備えた冷蔵庫に関するものである。
HFC−134a,HCFC−22等の規制対象外冷媒
を作動流体とし、冷媒の物性特性差による冷凍能力の低
下および消費電力量の増加を補う冷凍サイクルの配置構
成を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫は、例えば、特開平1−1
89476号公報の中で従来技術として示されているも
のがあるが、その基本的な構成について、図10ないし
図12を参照して説明する。図10は、従来の冷蔵庫の
本体を示す正面図、図11は、図10のA−A局部断面
図、図12は、従来の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す透視
図である。
89476号公報の中で従来技術として示されているも
のがあるが、その基本的な構成について、図10ないし
図12を参照して説明する。図10は、従来の冷蔵庫の
本体を示す正面図、図11は、図10のA−A局部断面
図、図12は、従来の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す透視
図である。
【0003】図10に示す冷蔵庫本体は、外箱2、内箱
3およびこれら両箱間に充填した断熱材4(図11参
照)で構成され、中仕切り壁5によって、内箱3を、上
部に冷凍室6、下部に冷蔵室7に区画成形されている。
図11は、外箱2と内箱3との間を示す断面図で、前記
冷蔵庫の外箱2の内側の表面に例えばアルミ箔17等の
熱伝導材を用いて密着させ上下方向に蛇行させた凝縮器
8が配設されている。
3およびこれら両箱間に充填した断熱材4(図11参
照)で構成され、中仕切り壁5によって、内箱3を、上
部に冷凍室6、下部に冷蔵室7に区画成形されている。
図11は、外箱2と内箱3との間を示す断面図で、前記
冷蔵庫の外箱2の内側の表面に例えばアルミ箔17等の
熱伝導材を用いて密着させ上下方向に蛇行させた凝縮器
8が配設されている。
【0004】図12に示す冷蔵庫の冷凍サイクルの透視
図によれば、冷蔵庫本体の後方下部にある機械室9に圧
縮機10が配置されており、この圧縮機10で冷媒が圧
縮される。圧縮された気化冷媒(冷媒ガス)は、圧縮機
10に接続されたパイプ12により吐出され、再度圧縮
機10へ戻る(以下このパイプを、オイルクーラーまた
はラジエーターと呼ぶ)。圧縮機10から再び吐出され
た気化冷媒は、凝縮器8に流れ、ドライヤー(図示せ
ず)、キャピラリチューブ(図示せず)を経て蒸発器1
6に入る。ここで、気化蒸発した冷媒ガスは、さらに圧
縮機10に戻る。
図によれば、冷蔵庫本体の後方下部にある機械室9に圧
縮機10が配置されており、この圧縮機10で冷媒が圧
縮される。圧縮された気化冷媒(冷媒ガス)は、圧縮機
10に接続されたパイプ12により吐出され、再度圧縮
機10へ戻る(以下このパイプを、オイルクーラーまた
はラジエーターと呼ぶ)。圧縮機10から再び吐出され
た気化冷媒は、凝縮器8に流れ、ドライヤー(図示せ
ず)、キャピラリチューブ(図示せず)を経て蒸発器1
6に入る。ここで、気化蒸発した冷媒ガスは、さらに圧
縮機10に戻る。
【0005】ところで、従来から地球上の大気へ放出さ
れていた冷媒、特にCFC−11,CFC−12,CF
C−113,CFC−114,CFC−115等は、そ
の冷媒の持つ特有の性質からオゾン層を破壊し、地球表
面に到達する紫外線量が増加するため、人類の医学上お
よび環境上の問題になっていた。そこで、1995年末
以降に新規生産する冷蔵庫については、上記したCFC
の使用が禁止されることになった。このため、CFCの
代替冷媒、断熱材発泡用の代替冷媒としてオゾン破壊係
数の低いHFC−134a,HCFC−22,HCFC
−141b等を採用することで実用化が進められてい
る。
れていた冷媒、特にCFC−11,CFC−12,CF
C−113,CFC−114,CFC−115等は、そ
の冷媒の持つ特有の性質からオゾン層を破壊し、地球表
面に到達する紫外線量が増加するため、人類の医学上お
よび環境上の問題になっていた。そこで、1995年末
以降に新規生産する冷蔵庫については、上記したCFC
の使用が禁止されることになった。このため、CFCの
代替冷媒、断熱材発泡用の代替冷媒としてオゾン破壊係
数の低いHFC−134a,HCFC−22,HCFC
−141b等を採用することで実用化が進められてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷蔵庫の冷凍サ
イクルに、単に、冷媒CFC−12等の代替冷媒、断熱
材用代替冷媒であるHFC−134a,HCFC−2
2,HCFC−141b等を入れ替えた場合、冷凍能力
不足となる問題がある。また、断熱材用代替冷媒HCF
C−141b等では、従来の断熱材に比べ、冷蔵庫庫内
への熱漏洩量が大きいため、庫内温度に大きな影響を及
ぼし、冷却効率の低下、冷凍能力の不足、さらに、消費
電力量の増加という問題があった。
イクルに、単に、冷媒CFC−12等の代替冷媒、断熱
材用代替冷媒であるHFC−134a,HCFC−2
2,HCFC−141b等を入れ替えた場合、冷凍能力
不足となる問題がある。また、断熱材用代替冷媒HCF
C−141b等では、従来の断熱材に比べ、冷蔵庫庫内
への熱漏洩量が大きいため、庫内温度に大きな影響を及
ぼし、冷却効率の低下、冷凍能力の不足、さらに、消費
電力量の増加という問題があった。
【0007】これらの問題を解決するために、前記特開
平1−189476号公報記載の如く、圧縮機を2個設
け、2つの冷凍サイクルを配設した場合、冷凍能力不足
は解決できるが、消費電力量は低減できず、却って増加
する傾向になってしまう。また、一般に凝縮器の容積を
大きくする方法として、冷蔵庫本体の外箱内側の凝縮器
の長さを長くすることが有効である。図12のような構
成の冷蔵庫では、側面および底面に凝縮器が配設済みで
あるので、背面に追加配設することができる。但し、こ
の場合は、放熱量が多くなり、凝縮器温度を低下するこ
とはできるが、断熱材から庫内への熱侵入も多くなって
しまう。また、機械室内に凝縮器を配設する場合、機械
室内には、圧縮機、電気品、それに伴うパイプ、配線等
が配置されており、凝縮器を設置する場所が限られてし
まうという問題があった。
平1−189476号公報記載の如く、圧縮機を2個設
け、2つの冷凍サイクルを配設した場合、冷凍能力不足
は解決できるが、消費電力量は低減できず、却って増加
する傾向になってしまう。また、一般に凝縮器の容積を
大きくする方法として、冷蔵庫本体の外箱内側の凝縮器
の長さを長くすることが有効である。図12のような構
成の冷蔵庫では、側面および底面に凝縮器が配設済みで
あるので、背面に追加配設することができる。但し、こ
の場合は、放熱量が多くなり、凝縮器温度を低下するこ
とはできるが、断熱材から庫内への熱侵入も多くなって
しまう。また、機械室内に凝縮器を配設する場合、機械
室内には、圧縮機、電気品、それに伴うパイプ、配線等
が配置されており、凝縮器を設置する場所が限られてし
まうという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、本発明の目的は、代替冷媒の
物性特性差および代替断熱材の熱侵入増加による、冷凍
能力の低下、および消費電力量の増加を補う冷凍サイク
ルを備えた冷蔵庫を提供することにある。
るためになされたもので、本発明の目的は、代替冷媒の
物性特性差および代替断熱材の熱侵入増加による、冷凍
能力の低下、および消費電力量の増加を補う冷凍サイク
ルを備えた冷蔵庫を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の冷蔵庫に係る第一の発明の構成は、冷蔵庫
本体の後方下部に機械室を有し、この機械室内に圧縮機
を含む冷凍サイクルの一部を配設して構成され、冷媒H
FC−134a,HCFC−22等の規制対象外冷媒を
作動流体とする冷蔵庫において、帯状の薄板フィンを螺
旋状に巻きつけたパイプよりなる熱交換器を備え、この
フィン付きパイプを圧縮機の左右もしくはその一方、ま
たは上方向の空間領域に配設したものである。より詳し
くは、フィンを螺旋状に巻きつけたパイプよりなる熱交
換器における主要な前記パイプが、ほぼ水平方向に配設
され、前記フィンが上下方向になるように配設されたも
のである。
に、本発明の冷蔵庫に係る第一の発明の構成は、冷蔵庫
本体の後方下部に機械室を有し、この機械室内に圧縮機
を含む冷凍サイクルの一部を配設して構成され、冷媒H
FC−134a,HCFC−22等の規制対象外冷媒を
作動流体とする冷蔵庫において、帯状の薄板フィンを螺
旋状に巻きつけたパイプよりなる熱交換器を備え、この
フィン付きパイプを圧縮機の左右もしくはその一方、ま
たは上方向の空間領域に配設したものである。より詳し
くは、フィンを螺旋状に巻きつけたパイプよりなる熱交
換器における主要な前記パイプが、ほぼ水平方向に配設
され、前記フィンが上下方向になるように配設されたも
のである。
【0010】また、上記目的を達成するために、本発明
の冷蔵庫に係る第二の発明の構成は、冷蔵庫の機械室内
に、圧縮機と、フィン付きパイプと、前記両者を冷却す
る冷却ファンとを設け、フィンを螺旋状に巻きつけたパ
イプよりなる熱交換器の主要な前記パイプを、前記冷却
ファンの回転軸方向にほぼ直角になるように配設させた
ものである。
の冷蔵庫に係る第二の発明の構成は、冷蔵庫の機械室内
に、圧縮機と、フィン付きパイプと、前記両者を冷却す
る冷却ファンとを設け、フィンを螺旋状に巻きつけたパ
イプよりなる熱交換器の主要な前記パイプを、前記冷却
ファンの回転軸方向にほぼ直角になるように配設させた
ものである。
【0011】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の冷蔵庫に係る第三の発明の構成は、上記の冷蔵庫に
おいて、フィン付きパイプのフィンを、直接もしくはフ
ィンの一部を折り曲げて、機械室のベースに面接触させ
るように配設させ、前記ベースにはスリットを設けたも
のである。
明の冷蔵庫に係る第三の発明の構成は、上記の冷蔵庫に
おいて、フィン付きパイプのフィンを、直接もしくはフ
ィンの一部を折り曲げて、機械室のベースに面接触させ
るように配設させ、前記ベースにはスリットを設けたも
のである。
【0012】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の冷蔵庫に係る第四の発明の構成は、上記の冷蔵庫に
おいて、フィン付きパイプを、圧縮機から吐出して再度
圧縮機に戻る経路に配設し、冷媒の流れを、圧縮機、前
記フィン付きパイプ、さらに前記圧縮機に戻り、凝縮
器、ドライヤー、キャピラリーチューブ、蒸発器、前記
圧縮機と循環するように配管系を構成したものである。
明の冷蔵庫に係る第四の発明の構成は、上記の冷蔵庫に
おいて、フィン付きパイプを、圧縮機から吐出して再度
圧縮機に戻る経路に配設し、冷媒の流れを、圧縮機、前
記フィン付きパイプ、さらに前記圧縮機に戻り、凝縮
器、ドライヤー、キャピラリーチューブ、蒸発器、前記
圧縮機と循環するように配管系を構成したものである。
【0013】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の冷蔵庫に係る第五の発明の構成は、上記の冷蔵庫に
おいて、フィン付きパイプを、圧縮機と凝縮器の間の吐
出パイプに配設し、冷媒の流れを、圧縮機、前記フィン
付きパイプ、凝縮器、ドライヤー、キャピラリーチュー
ブ、蒸発器、前記圧縮機と循環するように配管系を構成
したものである。
明の冷蔵庫に係る第五の発明の構成は、上記の冷蔵庫に
おいて、フィン付きパイプを、圧縮機と凝縮器の間の吐
出パイプに配設し、冷媒の流れを、圧縮機、前記フィン
付きパイプ、凝縮器、ドライヤー、キャピラリーチュー
ブ、蒸発器、前記圧縮機と循環するように配管系を構成
したものである。
【0014】
【作用】上記各技術的手段による働きは次のとおりであ
る。まず、第一の発明の技術的手段による働きを説明す
る。従来のワイヤーコンデンサーあるいはプレートコン
デンサーに対して、第一の発明では、帯状の薄板フィン
をパイプに螺旋状に巻きつけて熱交換器を構成してお
り、フィンとパイプの接触面をロー付け等により金属的
に固定している。したがって、全体の表面積を大きくで
きる効果があるほか、フィンとパイプとの接合面積を大
きくできるため、伝熱効率が高くなるという効果があ
る。そのため、従来のワイヤーコンデンサーあるいはプ
レートコンデンサーよりも、小さな容積で同一の放熱性
能が得られ、機械室内に占める凝縮器の容積の割合を小
さくすることができる。
る。まず、第一の発明の技術的手段による働きを説明す
る。従来のワイヤーコンデンサーあるいはプレートコン
デンサーに対して、第一の発明では、帯状の薄板フィン
をパイプに螺旋状に巻きつけて熱交換器を構成してお
り、フィンとパイプの接触面をロー付け等により金属的
に固定している。したがって、全体の表面積を大きくで
きる効果があるほか、フィンとパイプとの接合面積を大
きくできるため、伝熱効率が高くなるという効果があ
る。そのため、従来のワイヤーコンデンサーあるいはプ
レートコンデンサーよりも、小さな容積で同一の放熱性
能が得られ、機械室内に占める凝縮器の容積の割合を小
さくすることができる。
【0015】また、ワイヤーコンデンサーおよびプレー
トコンデンサーは、平面的に設置するには容易である
が、機械室のような立体的空間領域へ設置することは難
しいため、機械室への配置にはコンパクトで立体的な形
状の形成が可能なフィン付きパイプの方が適している。
したがって、ワイヤーコンデンサーあるいはプレートコ
ンデンサーに比べ、第一の発明におけるフィン付きパイ
プの方が、単一体積で伝熱面積を増大でき、さらに、機
械室内の限られた空間領域に納めることが可能である。
トコンデンサーは、平面的に設置するには容易である
が、機械室のような立体的空間領域へ設置することは難
しいため、機械室への配置にはコンパクトで立体的な形
状の形成が可能なフィン付きパイプの方が適している。
したがって、ワイヤーコンデンサーあるいはプレートコ
ンデンサーに比べ、第一の発明におけるフィン付きパイ
プの方が、単一体積で伝熱面積を増大でき、さらに、機
械室内の限られた空間領域に納めることが可能である。
【0016】さらに、フィン付きパイプのうち主な部分
のパイプをほぼ水平方向に配設することによって、圧縮
機等で温められた空気が機械室内を下方から上方へ上昇
するドラフト効果により、フィンとフィンとの間に風が
流れ、フィン部で効率良く熱交換させることができる。
またさらに、風の流れを止めることなく、該フィンの下
流フィンに風を当てることができる。
のパイプをほぼ水平方向に配設することによって、圧縮
機等で温められた空気が機械室内を下方から上方へ上昇
するドラフト効果により、フィンとフィンとの間に風が
流れ、フィン部で効率良く熱交換させることができる。
またさらに、風の流れを止めることなく、該フィンの下
流フィンに風を当てることができる。
【0017】第二の発明の技術的手段による働きを説明
する。冷却フィンを用いる強制対流の場合、フィン付き
パイプのうち主な部分のパイプを冷却ファンのファンの
回転軸方向にほぼ直角になるように配設することで、冷
却ファンから送り出される風がフィンとフィンとの間に
流れ、フィンを効率良く熱交換させることができる。す
なわち、冷却ファンにより、圧縮機、フィン付きパイプ
の両方を冷却することができる。
する。冷却フィンを用いる強制対流の場合、フィン付き
パイプのうち主な部分のパイプを冷却ファンのファンの
回転軸方向にほぼ直角になるように配設することで、冷
却ファンから送り出される風がフィンとフィンとの間に
流れ、フィンを効率良く熱交換させることができる。す
なわち、冷却ファンにより、圧縮機、フィン付きパイプ
の両方を冷却することができる。
【0018】次に、第三の発明の技術的手段による働き
を説明する。フィン付きパイプのフィンを、直接もしく
はフィンの一部を機械室のベースに面接触させ、該ベー
スにスリットを設けることによって、ベース自身が凝縮
器の放熱板の一部として利用される。また、床面の風が
ドラフト効果により機械室内に取り込まれ、フィン付き
パイプ、圧縮機、機械室内温度等が下がる。
を説明する。フィン付きパイプのフィンを、直接もしく
はフィンの一部を機械室のベースに面接触させ、該ベー
スにスリットを設けることによって、ベース自身が凝縮
器の放熱板の一部として利用される。また、床面の風が
ドラフト効果により機械室内に取り込まれ、フィン付き
パイプ、圧縮機、機械室内温度等が下がる。
【0019】次に、第四の発明の技術的手段による働き
を説明する。ガス冷媒と外気温度との差が最も大きいと
ころ、すなわち、オイルクーラあるいはラジエータパイ
プ等に、フィン付きパイプを配設することによって、効
率良く冷却された低温度のガス冷媒を圧縮機に戻すの
で、圧縮機が冷却が可能である。これより、吐出圧力が
低下し、圧縮効率が向上するため、冷却力が増大し、消
費電力量も低減できる。
を説明する。ガス冷媒と外気温度との差が最も大きいと
ころ、すなわち、オイルクーラあるいはラジエータパイ
プ等に、フィン付きパイプを配設することによって、効
率良く冷却された低温度のガス冷媒を圧縮機に戻すの
で、圧縮機が冷却が可能である。これより、吐出圧力が
低下し、圧縮効率が向上するため、冷却力が増大し、消
費電力量も低減できる。
【0020】さらに、第五の発明の技術的手段による働
きを説明する。圧縮機と凝縮器との間の吐出パイプにお
いても、ガス冷媒と外気温度の差が大きいので、フィン
付きパイプを配設した場合、上記第四の発明の場合と同
様、吐出圧力が下がり、圧縮機効率が向上するため、冷
却力が増大し、消費電力量も低減できる。
きを説明する。圧縮機と凝縮器との間の吐出パイプにお
いても、ガス冷媒と外気温度の差が大きいので、フィン
付きパイプを配設した場合、上記第四の発明の場合と同
様、吐出圧力が下がり、圧縮機効率が向上するため、冷
却力が増大し、消費電力量も低減できる。
【0021】
【実施例】以下本発明の各実施例を図1ないし図9を参
照して説明する。なお、冷蔵庫箱体の構成等について
は、従来例と同一構造であるので、その説明を省略し、
冷凍サイクル構成について以下説明する。図1ないし図
3を参照して第一の発明の実施例を説明する。
照して説明する。なお、冷蔵庫箱体の構成等について
は、従来例と同一構造であるので、その説明を省略し、
冷凍サイクル構成について以下説明する。図1ないし図
3を参照して第一の発明の実施例を説明する。
【0022】〔実施例 1−1〕まず、図1は、第一の
発明の一実施例に係る冷蔵庫の、圧縮機の左右にフィン
付きパイプを配設した機械室の正面図である。図1にお
いて、2は、箱体を構成する外箱、9は機械室、23
は、機械室9のベース、10は、機械室9に配置した圧
縮機、14は、冷凍サイクル部品の一つであるドライヤ
ー、18はフィン付きパイプである。
発明の一実施例に係る冷蔵庫の、圧縮機の左右にフィン
付きパイプを配設した機械室の正面図である。図1にお
いて、2は、箱体を構成する外箱、9は機械室、23
は、機械室9のベース、10は、機械室9に配置した圧
縮機、14は、冷凍サイクル部品の一つであるドライヤ
ー、18はフィン付きパイプである。
【0023】図1に示す機械室では、フィン付きパイプ
18を圧縮機10の左右方向に配設させている。このフ
ィン付きパイプ18は、5〜20mm巾の帯状の薄板フ
ィンをパイプに螺旋状に巻き付け、フィン19とパイプ
20との接触面をロー付けなどで金属的に接触させた構
成となっている。ここで、巻き付けピッチは2〜8mm
とし、後述する従来のワイヤーコンデンサー等の放熱面
積比較においては、2倍以上の放熱面積を確保できるよ
うに設計されている。また、この帯状フィンをパイプに
巻き付けるに当っては、上記帯状フィンの根本部(パイ
プ側)の曲率半径を合わせるように変形させたものであ
る。
18を圧縮機10の左右方向に配設させている。このフ
ィン付きパイプ18は、5〜20mm巾の帯状の薄板フ
ィンをパイプに螺旋状に巻き付け、フィン19とパイプ
20との接触面をロー付けなどで金属的に接触させた構
成となっている。ここで、巻き付けピッチは2〜8mm
とし、後述する従来のワイヤーコンデンサー等の放熱面
積比較においては、2倍以上の放熱面積を確保できるよ
うに設計されている。また、この帯状フィンをパイプに
巻き付けるに当っては、上記帯状フィンの根本部(パイ
プ側)の曲率半径を合わせるように変形させたものであ
る。
【0024】このような冷蔵庫機械室の構成によれば、
フィン19とパイプ20との接触面をロー付けなどで金
属的に接触させた該接触面面積が、従来のワイヤーコン
デンサーあるいはプレートコンデンサーに比べて大きい
ため伝熱効率が高い。また、全体の表面積も、従来のワ
イヤーコンデンサーあるいはプレートコンデンサーに比
べて大きい。そのため、従来のワイヤーコンデンサーあ
るいはプレートコンデンサーよりも小さな容積で、同一
の放熱性能が得られ、機械室9内に占める熱交換器の容
積の割合を小さくすることが可能である。特に、図1に
示すように、その圧縮機10の縦幅が横幅に比べて長い
形式の圧縮機10においては、圧縮機10の左右方向に
空間領域が確保でき、その左右方向の空間領域もしくは
その一方にフィン付きパイプ18を配置させている。
フィン19とパイプ20との接触面をロー付けなどで金
属的に接触させた該接触面面積が、従来のワイヤーコン
デンサーあるいはプレートコンデンサーに比べて大きい
ため伝熱効率が高い。また、全体の表面積も、従来のワ
イヤーコンデンサーあるいはプレートコンデンサーに比
べて大きい。そのため、従来のワイヤーコンデンサーあ
るいはプレートコンデンサーよりも小さな容積で、同一
の放熱性能が得られ、機械室9内に占める熱交換器の容
積の割合を小さくすることが可能である。特に、図1に
示すように、その圧縮機10の縦幅が横幅に比べて長い
形式の圧縮機10においては、圧縮機10の左右方向に
空間領域が確保でき、その左右方向の空間領域もしくは
その一方にフィン付きパイプ18を配置させている。
【0025】〔実施例 1−2〕図2は、第一の発明の
他の実施例に係る冷蔵庫の、圧縮機の上方にフィン付き
パイプを配設した機械室の正面図である。図中、図1と
同一符号は同等部分を示す。図2に示す機械室9Aで
は、ベース23上に設置された圧縮機10Aの上方向の
空間領域にフィン付きパイプ18Aを配設させている。
図2に示すように、横幅が縦幅に比べて長い形式の圧縮
機10Aにおいては、圧縮機10Aの上方向に空間領域
が確保できるため、その上方向の空間領域にフィン付き
パイプ18Aを配置するのが好適である。なお、図2に
おいて、21は冷却ファンである。
他の実施例に係る冷蔵庫の、圧縮機の上方にフィン付き
パイプを配設した機械室の正面図である。図中、図1と
同一符号は同等部分を示す。図2に示す機械室9Aで
は、ベース23上に設置された圧縮機10Aの上方向の
空間領域にフィン付きパイプ18Aを配設させている。
図2に示すように、横幅が縦幅に比べて長い形式の圧縮
機10Aにおいては、圧縮機10Aの上方向に空間領域
が確保できるため、その上方向の空間領域にフィン付き
パイプ18Aを配置するのが好適である。なお、図2に
おいて、21は冷却ファンである。
【0026】〔実施例 1−3〕図3は、第一の発明の
さらに他の実施例に係る冷蔵庫の、フィン付きパイプの
フィンの面を自然対流の風の煙突効果の方向とほぼ平行
となるように配設した機械室の正面図である。図中、図
1と同一符号は同等部分を示す。図3に示す機械室9で
は、フィン付きパイプ18におけるパイプ20の大部分
がほぼ水平方向に配設され、フィン19が上下方向にな
るように配設されている。このような構成によれば、圧
縮機10等で機械室9内の空気が温められ、機械室9内
を下方から上方に上昇する、いわゆるドラフト効果によ
る風が、フィン19とフィンと19との間に流れ、フィ
ン19で効率良く熱交換させることができる。
さらに他の実施例に係る冷蔵庫の、フィン付きパイプの
フィンの面を自然対流の風の煙突効果の方向とほぼ平行
となるように配設した機械室の正面図である。図中、図
1と同一符号は同等部分を示す。図3に示す機械室9で
は、フィン付きパイプ18におけるパイプ20の大部分
がほぼ水平方向に配設され、フィン19が上下方向にな
るように配設されている。このような構成によれば、圧
縮機10等で機械室9内の空気が温められ、機械室9内
を下方から上方に上昇する、いわゆるドラフト効果によ
る風が、フィン19とフィンと19との間に流れ、フィ
ン19で効率良く熱交換させることができる。
【0027】また、フィン19は、パイプ18に対しほ
ぼ直角に接続されているため、ドラフト効果の風の流れ
に対してほぼ平行になる。そのため、風の流れを止める
ことなく、次のフィン19に風を通過させることができ
る。したがって、全てのフィン19に風が当てられ、十
分に放熱効果が得られる。
ぼ直角に接続されているため、ドラフト効果の風の流れ
に対してほぼ平行になる。そのため、風の流れを止める
ことなく、次のフィン19に風を通過させることができ
る。したがって、全てのフィン19に風が当てられ、十
分に放熱効果が得られる。
【0028】次に、第二の発明の実施例を図4および図
5を参照して説明する。 〔実施例 2−1〕図4は、第二の発明の一実施例に係
る冷蔵庫の、冷却ファンの強制対流の風の方向にフィン
付きパイプ、圧縮機を配設した機械室の正面図である。
図中、図1と同一符号は同等部分を示す。
5を参照して説明する。 〔実施例 2−1〕図4は、第二の発明の一実施例に係
る冷蔵庫の、冷却ファンの強制対流の風の方向にフィン
付きパイプ、圧縮機を配設した機械室の正面図である。
図中、図1と同一符号は同等部分を示す。
【0029】図4に示す機械室9内には、圧縮機10と
前記フィン付きパイプ18との両者を冷却する冷却ファ
ン21を設け、前記フィン付きパイプ18の主要なパイ
プ20を、冷却ファン21の回転軸方向にほぼ直角にな
るように配設させている。また、各機器の配列を、機械
室9の側面から、冷却ファン21、フィン付きパイプ1
8、圧縮機10の順に配置させている。
前記フィン付きパイプ18との両者を冷却する冷却ファ
ン21を設け、前記フィン付きパイプ18の主要なパイ
プ20を、冷却ファン21の回転軸方向にほぼ直角にな
るように配設させている。また、各機器の配列を、機械
室9の側面から、冷却ファン21、フィン付きパイプ1
8、圧縮機10の順に配置させている。
【0030】このような構成によれば、フィン19とフ
ィン19との間に、冷却ファン21から送り出された風
が流れ、フィン19部で効率良く熱交換させることがで
きる。また、上記と同じく、フィン19はパイプ18に
ほぼ直角に接続されているため、冷却ファンの風の流れ
に対し、フィン19はほぼ平行になる。そのため、風の
流れを止めることなく、次のフィン19に風を通過さ
せ、さらに、圧縮機10まで到達させることができる。
したがって、全てのフィン19に風が当てられ、放熱効
果が得られ、さらに、圧縮機10も冷却することができ
る。
ィン19との間に、冷却ファン21から送り出された風
が流れ、フィン19部で効率良く熱交換させることがで
きる。また、上記と同じく、フィン19はパイプ18に
ほぼ直角に接続されているため、冷却ファンの風の流れ
に対し、フィン19はほぼ平行になる。そのため、風の
流れを止めることなく、次のフィン19に風を通過さ
せ、さらに、圧縮機10まで到達させることができる。
したがって、全てのフィン19に風が当てられ、放熱効
果が得られ、さらに、圧縮機10も冷却することができ
る。
【0031】〔実施例 2−2〕図5は、第二の発明の
他の実施例に係る冷蔵庫の、冷却ファンの強制対流の風
の方向に圧縮機、フィン付きパイプを配設した機械室の
正面図である。図中、図1と同一符号は同等部分を示
す。図5に示す機械室9内には、フィン付きパイプ18
の配設を図4と同様にし、各機器の配列を、機械室9の
側面から、冷却ファン21、圧縮機10、フィン付きパ
イプ18の順に配置させている。
他の実施例に係る冷蔵庫の、冷却ファンの強制対流の風
の方向に圧縮機、フィン付きパイプを配設した機械室の
正面図である。図中、図1と同一符号は同等部分を示
す。図5に示す機械室9内には、フィン付きパイプ18
の配設を図4と同様にし、各機器の配列を、機械室9の
側面から、冷却ファン21、圧縮機10、フィン付きパ
イプ18の順に配置させている。
【0032】このような構成によれば、冷却ファン21
から送り出された風が、圧縮機10を冷却し、圧縮機周
辺より流れた風が、フィン付きパイプ18のフィン19
とフィン19との間を流れて放熱させる。
から送り出された風が、圧縮機10を冷却し、圧縮機周
辺より流れた風が、フィン付きパイプ18のフィン19
とフィン19との間を流れて放熱させる。
【0033】〔実施例 3〕次に、第三の発明の一実施
例を図6および図7を参照して説明する。図6(a)
は、第三の発明の一実施例に係る冷蔵庫の、フィン付き
パイプのフィンの一部を折り曲げてベースに圧接させて
配設した機械室の正面図、図6(b)は、図6(a)の
B部に係るフィン折り曲げ部を示す拡大斜視図、図7
は、フィン付きパイプのフィンを直接ベースに接触させ
た状態を示す要部斜視図である。図中、図1と同一符号
は同等部分を示す。
例を図6および図7を参照して説明する。図6(a)
は、第三の発明の一実施例に係る冷蔵庫の、フィン付き
パイプのフィンの一部を折り曲げてベースに圧接させて
配設した機械室の正面図、図6(b)は、図6(a)の
B部に係るフィン折り曲げ部を示す拡大斜視図、図7
は、フィン付きパイプのフィンを直接ベースに接触させ
た状態を示す要部斜視図である。図中、図1と同一符号
は同等部分を示す。
【0034】図6に示す機械室9B内には、フィン付き
パイプ18Bのフィン19Bの一部を機械室9Bのベー
ス23Bとほぼ平行に折り曲げて、その折り曲げ部19
cの面を、機械室9Bのベース23Bに接触させ、ベー
ス23Bには、図7に示すようにスリット24を設けて
いる。また、図7に示すフィン付きパイプ18Bは、フ
ィン19Bを直接ベース23Bに接触させた例を示して
いる。
パイプ18Bのフィン19Bの一部を機械室9Bのベー
ス23Bとほぼ平行に折り曲げて、その折り曲げ部19
cの面を、機械室9Bのベース23Bに接触させ、ベー
ス23Bには、図7に示すようにスリット24を設けて
いる。また、図7に示すフィン付きパイプ18Bは、フ
ィン19Bを直接ベース23Bに接触させた例を示して
いる。
【0035】このような構成によれば、フィン付きパイ
プ18Bのフィン19Bの一部を折り曲げてベース23
Bに圧接した面に、伝熱効果が生じ、ベース23B自身
が凝縮器の放熱板の一部として利用できる。したがっ
て、放熱面積が増加することになり、フィン付きパイプ
18Bの温度が低下する。また、ベース23Bにスッリ
ト24を設けることで、機械室9B内より低温である床
面の風を、ドラフト効果により、機械室9B内に取り込
むことができ、フィン付きパイプ18Bはもちろん、圧
縮機10、機械室9B内温度等も下げることが可能とな
り、冷凍能力の向上に役立つ。
プ18Bのフィン19Bの一部を折り曲げてベース23
Bに圧接した面に、伝熱効果が生じ、ベース23B自身
が凝縮器の放熱板の一部として利用できる。したがっ
て、放熱面積が増加することになり、フィン付きパイプ
18Bの温度が低下する。また、ベース23Bにスッリ
ト24を設けることで、機械室9B内より低温である床
面の風を、ドラフト効果により、機械室9B内に取り込
むことができ、フィン付きパイプ18Bはもちろん、圧
縮機10、機械室9B内温度等も下げることが可能とな
り、冷凍能力の向上に役立つ。
【0036】〔実施例 4〕次に、第四の発明の一実施
例を図8を参照して説明する。図8は、第四の発明の一
実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイクルの系統図である。図
8に示す冷凍サイクルでは、フィン付きパイプ18をオ
イルクーラあるいはラジエータパイプに配設し、冷媒の
循環するサイクルを、圧縮機10、フィン付きパイプ1
8、さらに前記圧縮機10に戻り、凝縮器8、ドライヤ
ー14、キャピラリーチューブ15、蒸発器16、前記
圧縮機10の順で配管系を構成する。
例を図8を参照して説明する。図8は、第四の発明の一
実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイクルの系統図である。図
8に示す冷凍サイクルでは、フィン付きパイプ18をオ
イルクーラあるいはラジエータパイプに配設し、冷媒の
循環するサイクルを、圧縮機10、フィン付きパイプ1
8、さらに前記圧縮機10に戻り、凝縮器8、ドライヤ
ー14、キャピラリーチューブ15、蒸発器16、前記
圧縮機10の順で配管系を構成する。
【0037】このような配管系により、パイプ中のガス
冷媒温度と外気温度の差が最も大きいところに、放熱効
果の優れたフィン付きパイプ18を配置させることで、
効率良く冷却された低温度のガス冷媒を圧縮機10に戻
すので圧縮機10が冷却できる。したがって、吐出圧力
は低下し、圧縮効率が向上することになるため、冷却力
が増大し、消費電力量も低減することができる。
冷媒温度と外気温度の差が最も大きいところに、放熱効
果の優れたフィン付きパイプ18を配置させることで、
効率良く冷却された低温度のガス冷媒を圧縮機10に戻
すので圧縮機10が冷却できる。したがって、吐出圧力
は低下し、圧縮効率が向上することになるため、冷却力
が増大し、消費電力量も低減することができる。
【0038】〔実施例 5〕次に、第五の発明の一実施
例を図9を参照して説明する。図9は、第五の発明の一
実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイクルの系統図である。図
9に示す冷凍サイクルでは、フィン付きパイプ18を圧
縮機10と凝縮器8との間の吐出パイプに配設し、冷媒
の循環するサイクルを、圧縮機10、オイルクーラーあ
るいはラジエータ12、さらに前記圧縮機10に戻り、
前記フィン付きパイプ18、凝縮器8、ドライヤー1
4、キャピラリーチューブ15、蒸発器16、前記圧縮
機10の順で配管系を構成する。
例を図9を参照して説明する。図9は、第五の発明の一
実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイクルの系統図である。図
9に示す冷凍サイクルでは、フィン付きパイプ18を圧
縮機10と凝縮器8との間の吐出パイプに配設し、冷媒
の循環するサイクルを、圧縮機10、オイルクーラーあ
るいはラジエータ12、さらに前記圧縮機10に戻り、
前記フィン付きパイプ18、凝縮器8、ドライヤー1
4、キャピラリーチューブ15、蒸発器16、前記圧縮
機10の順で配管系を構成する。
【0039】このような配管系により、オイルクーラあ
るいはラジエータ12により、ガス冷媒は冷却され温度
が下げられてはいるものの、まだ十分でなく、フィン付
きパイプ18に流れ込むガス冷媒と外気温度の差は大き
い。この状態に放熱効果の優れたフィン付きパイプ18
を配置させることで、凝縮温度が下がり、吐出圧力が低
くなり圧縮機効率が向上する。その結果、冷凍能力が向
上し、消費電力量が低減する。
るいはラジエータ12により、ガス冷媒は冷却され温度
が下げられてはいるものの、まだ十分でなく、フィン付
きパイプ18に流れ込むガス冷媒と外気温度の差は大き
い。この状態に放熱効果の優れたフィン付きパイプ18
を配置させることで、凝縮温度が下がり、吐出圧力が低
くなり圧縮機効率が向上する。その結果、冷凍能力が向
上し、消費電力量が低減する。
【0040】以上説明したように、上記各実施例によれ
ば、機械室内にフィン付きパイプを配設することで、フ
ィン付きパイプの構成上、従来のワイヤーコンデンサー
あるいはプレートコンデンサーに比べ、伝熱効率が高
く、従来のワイヤーコンデンサーあるいはプレートコン
デンサーよりも、小さな容積で、同一の放熱性能が得ら
れ、機械室内に占める熱交換器の容積の割合を小さくす
ることができる。また、上記各実施例のフィン付きパイ
プはコンパクトで立体的な形状とすることが可能である
ため、機械室内の限られた狭い空間領域にに納めること
が可能となる。
ば、機械室内にフィン付きパイプを配設することで、フ
ィン付きパイプの構成上、従来のワイヤーコンデンサー
あるいはプレートコンデンサーに比べ、伝熱効率が高
く、従来のワイヤーコンデンサーあるいはプレートコン
デンサーよりも、小さな容積で、同一の放熱性能が得ら
れ、機械室内に占める熱交換器の容積の割合を小さくす
ることができる。また、上記各実施例のフィン付きパイ
プはコンパクトで立体的な形状とすることが可能である
ため、機械室内の限られた狭い空間領域にに納めること
が可能となる。
【0041】さらに、放熱効果の優れたフィン付きパイ
プを機械室内に配設することで、冷凍能力が向上され、
消費電力量の低減を図ることができる。したがって、C
FC規制により、冷媒CFC−12使用の代替冷媒HF
C−134a,HCFC−22、および、断熱材用代替
冷媒HCFC−141b等を用いた冷蔵庫の冷凍サイク
ルにおいて、冷媒の物性特性差、および断熱材の熱漏洩
量増加による、冷凍能力の低下、および消費電力量の増
加を補うことができる。
プを機械室内に配設することで、冷凍能力が向上され、
消費電力量の低減を図ることができる。したがって、C
FC規制により、冷媒CFC−12使用の代替冷媒HF
C−134a,HCFC−22、および、断熱材用代替
冷媒HCFC−141b等を用いた冷蔵庫の冷凍サイク
ルにおいて、冷媒の物性特性差、および断熱材の熱漏洩
量増加による、冷凍能力の低下、および消費電力量の増
加を補うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、代替冷媒の物性特性差および代替断熱材の熱侵入
増加による、冷凍能力の低下、および消費電力量の増加
を補う冷凍サイクルを備えた冷蔵庫を提供することがで
きる。
れば、代替冷媒の物性特性差および代替断熱材の熱侵入
増加による、冷凍能力の低下、および消費電力量の増加
を補う冷凍サイクルを備えた冷蔵庫を提供することがで
きる。
【図1】第一の発明の一実施例に係る冷蔵庫の、圧縮機
の左右にフィン付きパイプを配設した機械室の正面図で
ある。
の左右にフィン付きパイプを配設した機械室の正面図で
ある。
【図2】第一の発明の他の実施例に係る冷蔵庫の、圧縮
機の上方にフィン付きパイプを配設した機械室の正面図
である。
機の上方にフィン付きパイプを配設した機械室の正面図
である。
【図3】第一の発明のさらに他の実施例に係る冷蔵庫
の、フィン付きパイプのフィンの面を自然対流の風の煙
突効果の方向とほぼ平行となるように配設した機械室の
正面図である。
の、フィン付きパイプのフィンの面を自然対流の風の煙
突効果の方向とほぼ平行となるように配設した機械室の
正面図である。
【図4】第二の発明の一実施例に係る冷蔵庫の、冷却フ
ァンの強制対流の風の方向にフィン付きパイプ、圧縮機
を配設した機械室の正面図である。
ァンの強制対流の風の方向にフィン付きパイプ、圧縮機
を配設した機械室の正面図である。
【図5】第二の発明の他の実施例に係る冷蔵庫の、冷却
ファンの強制対流の風の方向に圧縮機、フィン付きパイ
プを配設した機械室の正面図である。
ファンの強制対流の風の方向に圧縮機、フィン付きパイ
プを配設した機械室の正面図である。
【図6】第三の発明の一実施例に係る冷蔵庫の、フィン
付きパイプのフィンの一部を折り曲げてベースに圧接さ
せて配設した機械室の説明図である。
付きパイプのフィンの一部を折り曲げてベースに圧接さ
せて配設した機械室の説明図である。
【図7】フィン付きパイプのフィンを直接ベースに接触
させた状態を示す要部斜視図である。
させた状態を示す要部斜視図である。
【図8】第四の発明の一実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイ
クルの系統図である。
クルの系統図である。
【図9】第五の発明の一実施例に係る冷蔵庫の冷凍サイ
クルの系統図である。
クルの系統図である。
【図10】従来の冷蔵庫の本体を示す正面図である。
【図11】図9のA−A局部断面図である。
【図12】従来の冷蔵庫の冷凍サイクルを示す透視図で
ある。
ある。
2…外箱、3…内箱、8…凝縮器、9,9A,9B…機
械室、10,10A…圧縮機、12…オイルクーラー
(ラジエータ)、14…ドライヤー、15…キャピラリ
ーチューブ、16…蒸発器、18,18A,18B…フ
ィン付きパイプ、19,19B…フィン、19c…折り
曲げ部、20…パイプ、21…冷却ファン、23,23
B…ベース、24…スリット。
械室、10,10A…圧縮機、12…オイルクーラー
(ラジエータ)、14…ドライヤー、15…キャピラリ
ーチューブ、16…蒸発器、18,18A,18B…フ
ィン付きパイプ、19,19B…フィン、19c…折り
曲げ部、20…パイプ、21…冷却ファン、23,23
B…ベース、24…スリット。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 真一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内
Claims (6)
- 【請求項1】 冷蔵庫本体の後方下部に機械室を有し、
この機械室内に圧縮機を含む冷凍サイクルの一部を配設
して構成され、冷媒HFC−134a,HCFC−22
等の規制対象外冷媒を作動流体とする冷蔵庫において、 帯状の薄板フィンを螺旋状に巻きつけたパイプよりなる
熱交換器を備え、 このフィン付きパイプを圧縮機の左右もしくはその一
方、または上方向の空間領域に配設したこを特徴とする
冷蔵庫。 - 【請求項2】 フィンを螺旋状に巻きつけたパイプより
なる熱交換器における主要な前記パイプが、ほぼ水平方
向に配設され、前記フィンが上下方向になるように配設
させたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。 - 【請求項3】 機械室内に、圧縮機と、フィン付きパイ
プと、前記両者を冷却する冷却ファンとを設け、フィン
を螺旋状に巻きつけたパイプよりなる熱交換器の主要な
前記パイプを、前記冷却ファンの回転軸方向にほぼ直角
になるように配設させたことを特徴とする請求項1記載
の冷蔵庫。 - 【請求項4】 フィン付きパイプのフィンを、直接もし
くはフィンの一部を折り曲げて、機械室のベースに面接
触させるように配設させ、前記ベースにはスリットを設
けたことを特徴とする請求項1ないし3記載のいずれか
の冷蔵庫。 - 【請求項5】 フィン付きパイプを、圧縮機から吐出し
て再度圧縮機に戻る経路に配設し、冷媒の流れを、圧縮
機、前記フィン付きパイプ、さらに前記圧縮機に戻り、
凝縮器、ドライヤー、キャピラリーチューブ、蒸発器、
前記圧縮機と循環するように配管系を構成したことを特
徴とする請求項1ないし4記載のいずれかの冷蔵庫。 - 【請求項6】 フィン付きパイプを、圧縮機と凝縮器と
の間の吐出パイプに配設し、冷媒の流れを、圧縮機、前
記フィン付きパイプ、凝縮器、ドライヤー、キャピラリ
ーチューブ、蒸発器、前記圧縮機と循環するように配管
系を構成したことを特徴とする請求項1ないし4記載の
いずれかの冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10732294A JPH07318222A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10732294A JPH07318222A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 冷蔵庫 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001047702A Division JP2001255048A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 冷蔵庫 |
JP2003379602A Division JP2004101179A (ja) | 2003-11-10 | 2003-11-10 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07318222A true JPH07318222A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14456131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10732294A Pending JPH07318222A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07318222A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000274915A (ja) * | 1999-03-23 | 2000-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 冷蔵庫 |
JP2011112269A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Daikin Industries Ltd | コンテナ用冷凍装置 |
JP2014507625A (ja) * | 2011-02-22 | 2014-03-27 | ワールプール・エシ・ア | 熱交換器予備凝縮器を用いる圧縮機冷却システム、および冷却システムから提供される圧縮機 |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP10732294A patent/JPH07318222A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000274915A (ja) * | 1999-03-23 | 2000-10-06 | Mitsubishi Electric Corp | 冷蔵庫 |
JP2011112269A (ja) * | 2009-11-25 | 2011-06-09 | Daikin Industries Ltd | コンテナ用冷凍装置 |
JP2014507625A (ja) * | 2011-02-22 | 2014-03-27 | ワールプール・エシ・ア | 熱交換器予備凝縮器を用いる圧縮機冷却システム、および冷却システムから提供される圧縮機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040216 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20040412 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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