JPH0731818A - バッグフィルタの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッグフィルタの取替え作業等の保守整備を
迅速且つ簡単に行うことができるバッグフィルタの取付
構造を提供する。 【構成】 複数のバッグフィルタ１が固定されてなる支
持プレート１８が、集塵機に固定されるハウジング１１
内に着脱可能に取り付けられてなる。 【効果】 支持プレートを取り外すことにより全てのバ
ッグフィルタをハウジングから取り外すことができ、個
々のバッグフィルタを一つずつ取り外す必要がないの
で、バッグフィルタの取替え等の保守整備を簡単且つ迅
速に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、集塵機に取り付けられ
るバッグフィルタの取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、集塵機にはフィルタが取り付
けられこのフィルタを空気が通過することにより該空気
に含まれている塵埃を除去し空気清浄を行うように構成
されている。ところで、このような集塵機を構成するフ
ィルタの種類の中には、フェルト等の布地が長細い袋状
に成形されてなるバッグフィルタが使用される場合があ
る。このバッグフィルタは、該バッグフィルタの撓み等
を防止するために、内部に挿入されるリテーナと共に使
用され、その取付構造は、例えば特開昭６３−９３３１
８号や特開昭６３−９１１１５号に開示されるものがあ
る。このバッグフィルタの取付構造は、リテーナの上端
外周に取付リングを形成し、この取付リングを、集塵機
内部を塵埃空気室と洗浄空気室とに区画するプレートの
開口部近傍に係止させ該取付リングとプレートとにより
バッグフィルタの上端側を挾持するようノブナットによ
り固定するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、集塵機
内に多数のバッグフィルタが取り付けられている場合に
おいて、個々のバッグフィルタが独立してプレートに固
定されていることから、全てのバッグフィルタを取り替
えたり或いは塵埃を除去する等保守整備を行う必要があ
る場合には、必ず個々のノブナットを回動操作して行わ
なければならず、集塵機全体に多数のバッグフィルタが
取り付けられている場合には、極めて操作性が悪く、迅
速な保守整備作業を行うことができない。

【０００４】そこで、本発明は、上述した従来のバッグ
フィルタの取付構造が有する課題を解決するために提案
されたものであって、バッグフィルタの取替え作業等の
保守整備を迅速に行うことができるバッグフィルタの取
付構造を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、その第１の発明
は、複数のバッグフィルタが固定されてなる支持プレー
トが、集塵機に固定されるハウジング内に着脱可能に取
り付けられてなることを特徴とするものである。また、
第２の発明は、上端に開口部が形成されてなる複数のバ
ッグフィルタと、これら各バッグフィルタ内に挿入され
てなり上端には一方の枠体が形成されてなるリテーナ
と、上記リテーナが挿入されてなるバッグフィルタが挿
通される開口部が形成されてなる支持プレートと、この
支持プレートの上面であって上記各開口部に対応してそ
れぞれ形成されてなるとともに該開口部と同じ平面形状
に成形されてなる他方の枠体と、上記支持プレートに形
成された他方の枠体とリテーナに形成された一方の枠体
とによりバッグフィルタの上端側が挾持されるよう固定
する固定部材と、を備えてなり、上記支持プレートは集
塵機に固定されるハウジング内に着脱可能に取り付けら
れてなることを特徴とするものである。さらに、第３の
発明は、上端に開口部が形成されてなるとともに周部に
は波形部が形成されてなるバッグフィルタと、このバッ
グフィルタの上端側内側面に取り付けられる一方の枠体
と、このバッグフィルタ内に挿入されるリテーナと、上
記バッグフィルタの外形形状に対応した形状の開口部が
穿設されてなる支持プレートと、この支持プレートの上
面に固定され上記開口部の形状と同じ平面形状を有して
なる他方の枠体と、これら一方及び他方の枠体によりバ
ッグフィルタの上端側が挾持されるよう締め付ける締結
部材と、を備えてなり、上記バッグフィルタが取り付け
られた支持プレートは、集塵機に固定されるハウジング
内に着脱可能に取り付けられてなることを特徴とするも
のである。

【０００６】

【作用】本発明に係るバッグフィルタの取付構造は、上
述のように、複数のバッグフィルタが取り付けられてい
る支持プレートは、集塵機を構成するハウジング内に着
脱可能に取り付けられてなるので、全てのバッグフィル
タの取替え等の保守整備を簡単且つ迅速に行うことがで
きる。また、第２の発明に係るバッグフィルタの取付構
造によれば、上述のように、支持プレートの取り外しに
より全てのバッグフィルタを集塵機から取り出すことが
できるばかりではなく、個々のバッグフィルタをも支持
プレートから取り外すことができるので、保守点検等の
必要に応じて支持プレート全体を取り外すか、或いは個
々のバッグフィルタを取り外すかを適宜選択することが
できる。また、第３の発明によれば、上記各発明と同じ
ように支持プレートを取り外すことによりバッグフィル
タの保守点検が可能であるばかりではなく、このバッグ
フィルタには波形部が形成されていることから従来のバ
ッグフィルタよりも効率良く塵埃を濾過することができ
る。

【０００７】

【実施例】以下、本発明に係るバッグフィルタの取付構
造の各実施例について、図面を参照しながら詳細に説明
する。先ず、本発明の第１の実施例に係るバッグフィル
タの取付構造について説明する。なお、この実施例で以
下に説明するバッグフィルタは、水平に取り付けられた
支持プレートに対して垂直方向に取り付けられるタイプ
のものである。

【０００８】このバッグフィルタ１は、フエルトにより
図１に示すように、細長い袋状に成形されてなるもので
あり、一端に形成された開口部１ｂの開口端には四つの
スリット１ｃが形成されている。また、このバッグフィ
ルタ１内に挿入されるリテーナ２は、図２に示すよう
に、バッグフィルタ１の長さと略同じ長さとされてなる
とともに、上記バッグフィルタ１の内周形状に対応して
平面形状が略小判の形状となされた一方の枠体３と、こ
の一方の枠体３内に溶接されてなる二枚の固定板４，５
と、これらの固定板４，５の一側面に一端が溶接されて
なる二本のパイプ６，７と、これらのパイプ６，７の他
端が溶接されてなる軸部８，９が内周に形成され平面形
状が略小判の形状となされたリング部材１０とから構成
されてなるものである。なお、上記一方の枠体３の一端
には円弧状に折曲されてなるフランジ３ａが形成されて
なり、このフランジ３ａの外周面には取付リング３ｂが
溶接されている。また、このリテーナ２を構成する一方
の枠体３の外形寸法は、後述するそれぞれの他方の枠体
の内形寸法よりもやや小さいものとされている一方、上
記フランジ３ａの外形寸法は該他方の枠体の内形寸法よ
りも大きいものとされている。

【０００９】そして、上述のように構成されたリテーナ
２が内部に挿入されてなるバッグフィルタ１は、後述す
る支持プレートを介して図３に示すハウジング１１内に
収納取り付けられる。このハウジング１１は、図示しな
い集塵機に固定されるものであり、箱状に成形されてな
り、上端には蓋体１３が取り付けられている。このハウ
ジング１１は、正面板１１ａと、この正面板１１ａと対
向してなる背面板１１ｂと、これら正面板１１ａ，１１
ｂの左右に連結されてなる左側面板１１ｃ及び右側面板
１１ｄとから構成され、下端には、このハウジング１１
を図示しない集塵機に固定するための第１のリブ１１ｅ
が溶接されてなり、また左側面板１１ｃの外側面には第
２のリブ１１ｆが溶接されている。なお、これら第１及
び第２のリブ１１ｅ，１１ｆには図示しないボルトが挿
通される複数の透孔１１ｇが穿設されている。また、上
記ハウジング１１の左側面板１１ｃの外側面であってや
や上端側には円形状の開口部１１ｈが形成され、この開
口部１１ｈにはハウジング１１内の空気を外部に排出す
るためのファン１２が取り付けられている。また、この
ハウジング１１を構成する正面板１１ａの上端には、該
ハウジング１１の上端側開口部１１ｉを閉塞するための
開閉蓋１３が図示しない蝶番を介して開閉可能に固定さ
れている。

【００１０】また、上述したハウジング１１の内周面に
は、図４に示すように、係合片１５が溶接されている。
なお、この図４は、後述する支持プレートをハウジング
１１から取り外した状態を示す平面断面図である。この
係合片１５は、図６に示すように、ハウジング１１の内
周面に溶着されてなる溶着板部１５ａと、この溶着板部
１５ａからＬ字状に折曲されなる水平板部１５ｂと、こ
の水平板部１５ｂの先端側からＬ字状に起立してなる起
立板部１５ｃとから構成され、断面形状が略クランク状
とされてなるものであり、図４に示すように、平面形状
はロ字状に成形されてなる。また、この係合片１５を構
成する起立板部１５ｃの内側面には、後述する支持プレ
ートとこの係合片１５とを固定するための後述するボル
トが螺着されるナット１６が全部で６つ溶着されてい
る。なお、この係合片１５の溶着位置は、上記ファン１
２が取り付けられる開口部１１ｈの形成位置よりもやや
下方とされている。

【００１１】そして、この係合片１５の上面には、図６
に示すように、間に気密性を保持するためのゴム板１７
を介して支持プレート１８が取り付けられている。この
支持プレート１８は、図３に示すハウジング１１内を、
下側の塵埃空気室と上側の洗浄空気室とに区画するもの
であり、上記ゴム板１７は、このバッグフィルタ１以外
を通って塵埃空気室から洗浄空気室に空気が流入するの
を防止するこめのものである。そして、上記支持プレー
ト１８は、図５に示すように、プレート本体１９と、こ
のプレート本体１９に穿設されてなる第１乃至第７の開
口部２０・・・２６と、プレート本体１９に溶着されて
なる第１乃至第７の他方の枠体２７・・・３３とから構
成されている。上記プレート本体１９の周部には、図５
及び図６に示すように、Ｌ字状に折曲されてなる垂下部
１９ａが形成されてなるとともに、長片近傍には、それ
ぞれ前述した係合片１５に溶接されてなるナット１６と
螺合するボルト３４の軸部が挿通される挿通孔１９ｂが
穿設されている。また、上記他方の枠体２７・・・３３
は、それぞれ平面形状が上記各開口部２０・・・２６と
同一の形状に成形されてなるとともに、上端側には円弧
状に湾曲してなるフランジ２７ａ・・・３３ａが形成さ
れ、下端は上記プレート本体１９の上面に溶接されてい
る。なお、上記第１乃至第７の他方の枠体２７・・・３
３の内形寸法は、前記リテーナ２を構成する一方の枠体
３の外形寸法よりもやや大きいものとされてなるととも
に、該一方の枠体３に形成されたフランジ３ｂの外形寸
法よりも小さいものとされている。そして、上記第１の
他方枠体２７から第７の他方の枠体３３には、それぞれ
隣合う枠体同士の上端側を連結する如く溶接されてなる
第１乃至第６の固定板３５・・・４０が溶接され、それ
ぞれの固定板３５・・・４０には、図５に示すように、
第１及び第２の押圧部材４１，４２とこれらの固定板３
５・・・４０とを締結するための締結ボルト４３，４４
が螺着される二つのネジ孔３５ａ，３５ｂ・・・４０
ａ，４０ｂが形成されている。なお、上記第１及び第２
の押圧部材４１，４２は、前記プレート本体１９の長さ
と略同じ長さに成形されてなる細長い棒状体であり、プ
レート本体１９の長さ方向と直交する方向に、二本並列
した状態で固定されるものである。

【００１２】そして、上述のように構成されたバッグフ
ィルタ１は、内部にリテーナ２が挿入された状態で、図
５に示す支持プレート１８を構成するプレート本体１９
の上面に溶接されてなる第１乃至第７の各他方の枠体２
７・・・３３内及び各開口部２０・・・２６内に、それ
ぞれ上方から下方に挿通され、締結ボルト４３，４４に
よる第１及び第２の押圧部材４１，４２と前記第１乃至
第６の固定板３５・・・４０との固定により、リテーナ
２を構成する一方の枠体３に形成されたフランジ３ａの
外周面に溶接された取付リング３ｂと上記（第２の）他
方の枠体２８のフランジ２８ａの内周面とにより該バッ
グフィルタ１の上端側を挾持した状態で、支持プレート
１８に固定され、さらに、このようにバッグフィルタ１
が全部で七つ固定された支持プレート１８は、図６に示
すように、ハウジング１１の内側に溶接された係合片１
５に係合載置され、この係合片１５に溶着されてなるナ
ット１６にボルト３４が螺着されて取り付けられてい
る。

【００１３】上述した第１の実施例に係るバッグフィル
タの取付構造によれば、七つのバッグフィルタ１が取り
付けられる支持プレート１８は、ボルト３４及び係合片
１５に溶接されてなるナット１６によりハウジング１１
の内側面に溶着されてなる係止片１５に固定されてなる
ことから、上記ボルト３４の回動操作により簡単にこの
支持プレート１８をハウジング１１内から取り外すこと
ができるとともに、各バッグフィルタ１は、上記押圧部
材４１，４２を取り外すことにより個別的に取り外すこ
とができるので、必要に応じて支持プレート１８を取り
外すか或いは個別的に必要なバッグフィルタ１のみを取
り外すかを、保守点検作業に応じて適宜選択することが
でき、したがって、極めて迅速な保守整備をすることが
できる。

【００１４】次に、本発明の第２の実施例に係るバッグ
フィルタの取付構造について説明する。なお、この第２
の実施例で説明するバッグフィルタは、前記第１の実施
例で説明したように水平に取り付けられた支持プレート
に対して垂直方向にバッグフィルタが取り付けられるタ
イプのものではなく、垂直に取り付けられた支持プレー
トに対して水平にバッグフィルタが取り付けられるタイ
プのものである。

【００１５】この実施例において取り付けられるバッグ
フィルタ５０は、図８に示すように、フエルトにより袋
状に成形されてなるものであって、前端には開口部５０
ａが形成されてなり後端部は閉塞部５０ｂとされてなる
ものであって、上端及び下端にはそれぞれ波形部５０
ｃ，５０ｄが形成され全体形状が略蛇腹状に成形されて
なるものである。また、このバッグフィルタ５０内に挿
入されるリテーナ５１は、図９に示すように、バッグフ
ィルタ５０の閉塞部５０ｂ側に挿入収容される第１乃至
第６の円筒状部材５２・・・５７と、これら各円筒状部
材５２・・・５７を接続してなる接続板５８と、基端が
上記第１の円筒状部材５２の周面の一端側に溶着されて
なり先端には後述する第１の固定ボルトが螺着されるネ
ジ孔５９ａが穿設されてなる第１の連結扞５９と、基端
が上記第１の円筒状部材５２の周面の他端側に溶着され
てなり先端には後述する第２の固定ボルトが螺着される
ネジ孔６０ａが穿設されてなる第２の連結扞６０と、基
端が上記第６の円筒状部材５７の周面の他端側に溶着さ
れてなり先端には後述する第３の固定ボルトが螺着され
るネジ孔６１ａが穿設されてなる第３の連結扞６１と、
基端が上記第６の円筒状部材５７の周面の他端側に溶着
されてなり先端には後述する第４の固定ボルトが螺着さ
れるネジ孔６２ａが穿設されてなる第４の連結扞６２
と、から構成されている。なお、上記各第１乃至第４の
連結扞５９・・・６２の先端側中途部には二つの折曲部
５９ｂ，５９ｃ・・・６２ｂ，６２ｃが形成され、互い
に対向する第１の連結扞５９と第３の連結扞６１又第２
の連結扞６０と第４の連結扞６２との間隔がやや広げら
れている。

【００１６】また、上述したリテーナ５１が内部に挿入
されたバッグフィルタ５０は、図１４に示すように支持
プレート６５に挿通されている。この支持プレート６５
は、図１０及び図１１に示すように、長方形状に切断さ
れてなるプレート本体６６と、上記バッグフィルタ５０
の周面形状に対応した形状を有する開口部６６ａと、上
記開口部６６ａの形状に対応した開口部を有し基端は上
記プレート本体６６の正面に溶着されてなる他方の枠体
６７とから構成されている。また、上記プレート本体６
６には、周端側を背面側に折曲して成形されてなる折曲
部６６ｂと、図１４に示すように、この支持プレート６
５をハウジング７０に固定するための六つの取付ボルト
７１・・・７６のそれぞれが挿通される六つの透孔６６
ｃ・・・６６ｈが穿設されている。また、上記他方の枠
体６７の左右の側面（平面）には、図１４に示す四つの
締結ボルト７７・・・８０が挿通されるボルト挿通孔６
７ａ，・・・６７ｄが穿設され、また、該他方の枠体６
７の側面（湾曲面）には、図１４に示すネジ８１・・・
９２がそれぞれ挿通されるネジ孔６７ｅ・・・６７ｐが
穿設されている。

【００１７】そして、上記バッグフィルタ５０は、上記
支持プレート６５を構成する他方の枠体６７と開口部６
６ａとに挿通されるとともに、該バッグフィルタ５０の
内側面には、図１４に示すように、他方の枠体６７が挿
入され、この一方の枠体６８と上記他方の枠体６７とに
より該バッグフィルタ５０の上端側が挾持された状態で
取り付けられている。この一方の枠体６８は、図１２に
示すように、前記他方の枠体６７がやや縮小された形状
と略同じ形状を有するものである。すなわち、この一方
の枠体６８は、上記バッグフィルタ５０の内側面に対応
した形状に成形されてなるものである。そして、この一
方の枠体６８の左右の側面（平面）には、前記締結ボル
ト７７・・・８０が挿通されるボルト挿通孔６８ａ・・
・６８ｄが穿設され、また側面（湾曲面）には、図１２
及び図１３に示すように、複数のネジ孔６８ｅ・・・６
８ｐが穿設されている。なお、これらボルト挿通孔６８
ａ・・・６８ｄの穿設位置は、前記他方の枠体６７に形
成されたボルト挿通孔６７ａ，・・・６７ｄの穿設位置
に対応してなるものであり、同様に、ネジ孔６８ｅ・・
・６８ｐも、上記他方の枠体６７の側面に穿設されたネ
ジ孔６７ｅ・・・６７ｐの穿設位置に対応して形成され
てなるものである。

【００１８】そして、上述のように構成されてなるバッ
グフィルタ５０とリテーナ５１と一方及び他方の枠体６
８，６７は、支持プレート６５に対して、図１４及び図
１５に示すように固定されている。すなわち、リテーナ
５１が内部に挿入されたバッグフィルタ５０は、前述し
たように、プレート本体６６の開口部６６ａ及び他方の
枠体６７に挿通されるとともに、内部には上記一方の枠
体６８が挿入され、この一方及び他方の枠体６８，６７
によりバッグフィルタ５０の正面側が挟まれた状態とな
され、そして、これらバッグフィルタ５０と一方及び他
方の枠体６８，６７とは、締結ボルト７７・・・８０
が、他方の枠体６７に穿設されたボルト挿通孔６７ａ・
・・６７ｄに挿通されるとともにバッグフィルタ５０を
貫通し上記一方の枠体６８に穿設されたボルト挿通孔６
８ａ・・・６８ｄに挿通され前記リテーナ５１を構成す
る第１又は第２又は第３又は第４の連結扞５９・・・６
２に螺着されるとともに、前記各ネジ８１・・・９２が
一方及び他方の枠体６８，６７に形成されたネジ孔６７
ｅ・・・６７ｐ，６８ｅ・・・６８ｐに螺着されること
により固定されている。そして、上述のように、バッグ
フィルタ５０及びリテーナ５１が固定された支持プレー
ト６５は、図１４に示すように、ハウジング７０の内側
面に溶着された取付片９５に対して、六つの取付ボルト
７１・・・７６と該取付片９５に溶着された図示しない
ナットとの螺着により固定されている。

【００１９】したがって、このように構成されてなる第
２の実施例に係るバッグフィルタの取付構造による場合
であっても、上記取付ボルト７１・・・７６のナットに
対する螺進又は螺退操作により、バッグフィルタ５０が
支持プレート６５と一体的に着脱されるので、保守整備
等を簡単且つ迅速に行うことができる。

【００２０】なお、上述した各実施例では、図示しない
集塵機に取り付けられるハウジングに対して、バッグフ
ィルタが固定された支持プレートがボルト及びナットに
より取り付けられてなる構成を図示して説明したが、本
発明を構成する支持プレートとハウジングとの取付構造
は、少なくとも両者が着脱可能となされていれば他の構
造による場合でも良い。また、上記各実施例では、集塵
機に取り付けられるハウジング内に、単一の支持プレー
トが取り付けられ、この単一の支持プレートに複数又は
単一のバッグフィルタが固定されてなる場合における当
該バッグフィルタの取付構造について図面を参照しなが
ら説明したが、本発明では、必ずしもハウジングに単一
の支持プレートが取り付けられているものばかりではな
く、複数の支持プレートがハウジング内に取り付けら
れ、それらの支持プレートに単一又は複数のバッグフィ
ルタが固定されてなる当該バッグフィルタの取付構造で
あっても良い。

【００２１】

【発明の効果】上記各実施例の説明からも明らかなよう
に、本発明に係るバッグフィルタの取付構造によれば、
多数のバッグフィルタが取り付けられている支持プレー
トは、集塵機を構成するハウジング内に着脱可能に取り
付けられてなるので、従来のように、集塵機に多数のバ
ッグフィルタが取り付けられている場合においてその全
てのバッグフィルタを取り外す際に、個々のバッグフィ
ルタを一つずつ取り外す必要は無く、単にバッグフィル
タが固定されている支持プレートのみをハウジングから
取り外すことで足りる。したがって、バッグフィルタの
取り替え等の保守整備を簡単且つ迅速に行うことができ
る。特に、第２の発明に係るバッグフィルタの取付構造
によれば、支持プレートの取り外しにより全てのバッグ
フィルタを集塵機から取り出すことができるばかりでは
なく、個々のバッグフィルタをも支持プレートから取り
外すことができるので、保守点検等の必要に応じて支持
プレート全体を取り外すか、或いは個々のバッグフィル
タを取り外すかを適宜選択することができる。また、第
３の発明によれば、上記各発明と同じように支持プレー
トを取り外すことによりバッグフィルタの保守点検が可
能であるばかりではなく、このバッグフィルタには波形
部が形成されていることから従来のバッグフィルタより
も効率良く塵埃を濾過することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の第１の実施例を構成するバッ
グフィルタの全体形状を示す斜視図である。

【図２】図２は、バッグフィルタ内に挿入されるリテー
ナの全体形状を示す斜視図である。

【図３】図３は、バッグフィルタが支持プレートを介し
て取り付けられるハウジングの外観形状とこのハウジン
グに固定されるファンとを、それぞれ背面側から示す斜
視図である。

【図４】図４は、支持プレートが取り付けられる前の状
態を示すハウジングの平面断面図である。

【図５】図５は、ハウジングに取り付けられるとともに
バッグフィルタが固定される支持プレートの全体形状を
示す斜視図である。

【図６】図６は、本発明の第１の実施例に係るバッグフ
ィルタの取付構造の要部を示す側断面図である。

【図７】図７は、本発明の第１の実施例に係るバッグフ
ィルタの取付構造の要部を示す正面断面図である。

【図８】図８は、本発明の第２の実施例を構成するバッ
グフィルタの外観形状を示す斜視図である。

【図９】図９は、図８に示すバッグフィルタ内に挿入さ
れるリテーナの全体形状を示す斜視図である。

【図１０】図１０は、ハウジングに取り付けられるとと
もにバッグフィルタが固定される支持プレートの平面断
面図である。

【図１１】図１１は、支持プレートの正面図である。

【図１２】図１２は、一方の枠体の平面断面図である。

【図１３】図１３は、一方の枠体の正面図である。

【図１４】図１４は、本発明の第２の実施例に係るバッ
グフィルタの取付構造の要部を示す平面断面図である。

【図１５】図１５は、一方及び他方の枠体と、バッグフ
ィルタとリテーナとの固定構造をの要部を拡大して示す
平面断面図である。

【符号の説明】

１ バッグフィルタ ２ リテーナ ３ 一方の枠体 １１ ハウジング １５ 係合片 １６ ナット １８ 支持プレート １９ プレート本体 ２７・・・３３ 他方の枠体 ３４ ボルト ４１，４２ 押圧部材 ４３ 締結ボルト ５０ バッグフィルタ ５１ リテーナ ６５ 支持プレート ６７ 他方の枠体 ６８ 一方の枠体 ７０ ハウジング ７１・・・７６ 取付ボルト

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のバッグフィルタが固定されて
   なる支持プレートが、集塵機に固定されるハウジング内
   に着脱可能に取り付けられてなることを特徴とするバッ
   グフィルタの取付構造。
2. 【請求項２】 上端に開口部が形成されてなる複数
   のバッグフィルタと、これら各バッグフィルタ内に挿入
   されてなり上端には一方の枠体が形成されてなるリテー
   ナと、上記リテーナが挿入されてなるバッグフィルタが
   挿通される開口部が形成されてなる支持プレートと、こ
   の支持プレートの上面であって上記各開口部に対応して
   それぞれ形成されてなるとともに該開口部と同じ平面形
   状に成形されてなる他方の枠体と、上記支持プレートに
   形成された他方の枠体とリテーナに形成された一方の枠
   体とによりバッグフィルタの上端側が挾持されるよう固
   定する固定部材と、を備えてなり、上記支持プレートは
   集塵機に固定されるハウジング内に着脱可能に取り付け
   られてなることを特徴とするバッグフィルタの取付構
   造。
3. 【請求項３】 上端に開口部が形成されてなるとと
   もに周部には波形部が形成されてなるバッグフィルタ
   と、このバッグフィルタの上端側内側面に取り付けられ
   る一方の枠体と、このバッグフィルタ内に挿入されるリ
   テーナと、上記バッグフィルタの外形形状に対応した形
   状の開口部が穿設されてなる支持プレートと、この支持
   プレートの上面に固定され上記開口部の形状と同じ平面
   形状を有してなる他方の枠体と、これら一方及び他方の
   枠体によりバッグフィルタの上端側が挾持されるよう締
   め付ける締結部材と、を備えてなり、上記バッグフィル
   タが取り付けられた支持プレートは、集塵機に固定され
   るハウジング内に着脱可能に取り付けられてなることを
   特徴とするバッグフィルタの取付構造。