JP4093680B2 - 開閉保持部を有する表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、開閉保持部を有する表示装置に関するものであり、更に詳しくは、例えば、ファーストフード店、レンタルショップ等の店内において、販売している商品ポスター等を表示する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファーストフード店、飲食店、レンタルショップ等で用いられるポスター、メニュー等の表示装置は、ポスター、メニュー等の表示板を押さえる手段が複雑であり、簡単な交換ができなかった。しかも、上記表示装置は店内高所に設置されることが多く、交換作業に時間がかかるばかりでなく、作業性が悪く、頻繁にポスター交換が必要とされる場合に特に不都合であった。
【0003】
【解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点の解決を図るべく発明されたものであり、本発明の課題は、構造が簡単で且つポスター等の表示板の交換・取り外し作業が容易な表示装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の開閉保持部を有する表示装置は、枠組みした左右縦基枠13,13と上下横基枠14,14とから成る枠体であり且つ光源1を内装する単一の本体部分10と、上下横基枠14,14に各々取付けた上受け金具14a及び下受け金具14bと、枠組みした上下左右枠20,21,22,23から成り且つ上枠20及び下枠21を上受け金具14a及び下受け金具14bに各々係合して本体部分10の前面に左右方向に列設する複数の表示部Aからなり、各表示部Aは、上下左右枠20,21,22,23に各々装着される開閉枠30,31,32,33及びバネ40,40,40,40とを有すると共に、各上下左右枠20,21,22,23の外周部分に、断面略円形の軸部20a,21a,22a,23aとバネ支持部20b,21b,22b,23bを形成すると共に各上下左右枠20,21,22,23の内周部分には表示板2を裏面から保持する保持板24の板支持部20c,21c,22c,23cを設け、各開閉枠30,31,32,33は、上記軸部20a,21a,22a,23aの外面形状に相応する形状の断面略円形の凹部を有する回転係合部30a,31a,32a,33aと、保持板24の表面に配置される表示板2に当接する当接部30c,31c,32c,33cと、当接部30c,31c,32c,33c近傍に配置するバネ受部30b,31b,32b,33bとを設け、上記軸部20a,21a,22a,23aに回転係合部30a,31a,32a,33aを係合させ、且つ、バネ支持部20b,21b,22b,23bとバネ受部30b,31b,32b,33bとの間にバネ40,40,40,40を配置した状態において、上記バネ40,40,40,40の弾力により、開閉枠30,31,32,33を開閉させて当接部30c,31c,32c,33cが保持板24に対して当接勝手又は離間勝手のいずれかとなるように構成するとともに、表示部A,A同士の隣接する左右枠22,23に各々設けた開閉枠32,33は、回転係合部32a,33aから表示板2に対して略垂直に突出した延出部32d,33dを備え、開閉枠32,33閉状態で回転係合部32a,33a及び両延出部32d,33dが隣接してあることを特徴とし、上・下・左・右枠に対して、開閉枠を各バネに抗して開とし、保持板上に表示板を配置又は除去した後、再度上・下・左・右枠に対して、開閉枠を各バネに抗して閉とすればよい。保持板上に保持された表示板はバネの弾力により、開閉枠の当接部により押圧させ保持させる。
【0005】
請求項2記載の開閉保持部を有する開閉装置は、上記手段において、上受け金具14aに掛止部11を、且つ、下受け金具14bにボールキャッチ12を設け、表示部Aの上枠20には、掛止部11に相応する掛合部20dを、且つ、下枠21にはボールキャッチ12に相応するボール21dを設けることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について説明する。
先ず、本発明の全体構造の概略について説明する。
本実施例に係る開閉保持部を有する表示装置は、飲食店の室内上部の壁に取り付けられるものであって、概略的にいえば、光源1を内装している本体部分10と、その前面にポスター2を保持している枠体からなる表示部Aとからなる。
表示部Aは、一体的な上・下・左・右枠20,21,22,23と該上・下・左・右枠20,21,22,23に個別に装着される開閉枠30,31,32,33とバネ40とから構成する。上下左右の各枠20,21,22,23の外周部分には、断面略円形の軸部20a,21a,22a,23aとバネ支持部20b,21b,22b,23bとを形成すると共に、各上・下・左・右枠20,21,22,23の内周部分にポスター2を裏面から保持する保持板24の板支持部20c,21c,22c,23cを設ける。
【0007】
各開閉枠30,31,32,33には、上記軸部20a,21a,22a,23aの外面形状に相応する形状の断面略円形の凹部を有する回転係合部30a,31a,32a,33aと、保持板24の表面に配置されるポスター2に当接する当接部30c,31c,32c,33cと、当接部30c,31c,32c,33c近傍に配置するバネ受部30b,31b,32b,33bとを設ける。
上記軸部20a,21a,22a,23aには、回転係合部30a,31a,32a,33aを係合させ、且つ、バネ支持部20b,21b,22b,23bとバネ受部30b,31b,32b,33bとの間にバネ40を配置した状態において、上記バネ40の弾力により、当接部30c,31c,32c,33cが保持板24に対して当接勝手又は離間勝手のいずれかとなるように構成する。
上記構成により、上・下・左・右枠20,21,22,23に対して、開閉枠30,31,32,33を各バネ40に抗して開とし、保持板24上に表示を配置又は除去した後、再度上・下・左・右枠20,21,22,23に対して、開閉枠30,31,32,33を各バネ40に抗して閉とすればよい。保持板24上に保持された表示はバネ40の弾力により、開閉枠30,31,32,33の当接部30c,31c,32c,33cにより、押圧されて保持される。
また、上記構成において、単一の本体部分10に対して複数の表示部A・・を隣接させて装着することにより、単一の本体部分10に対して各表示部Aをそれぞれ個別に取り扱うこと、即ち、ポスターの取付・取り外し等を個別にすることができる。
【0008】
更に、上記構成に加えて、本体部分10と表示部Aとを別体に形成し、本体部分10の上部に掛止部11を、且つ、下部にボールキャッチ12を設け、表示部A側の上部には、掛止部11に相応する掛合部20dを、且つ、下部にはボールキャッチ12に相応するボール21dを設け、ポスター2を表示部Aに保持させる場合に、表示部Aを、本体部分10から取り外した状態、即ち、表示部Aを床面や地面に下ろした状態で表示の取り替えが可能であり、作業性が良くなる。
【0009】
次に、各構成要素について詳細に説明する。
本実施例の全体構成は図2〜図6に示されており、本体部分10は建物躯体に装着する部分である。本体部分10は、水平方向に長く略長方形状の正面解放の箱形に形成し、本体部分10の骨格となるアルミ合金の押出形材からなる縦基枠13と横基枠14のそれぞれに、金属板或いは合成樹脂板からなる外板15・・がボルト16により密閉状に装着されている。
また、縦基枠13には、上下三段に亘って光源1・・が水平状態で取り付けられている。また、上記上下の外板15,15間には、図1,2に示すように外板支持枠17,17が設けられている。
【0010】
上記外板15・・のうち、上部の外板15の前部には、図2に示すように、上受け金具14aを介して前端が上方に突出する掛止部11・・が後述の表示部A・・の位置に対応させて形成されている。また、下部の外板15には、下受け金具14bを介してボールキャッチ12・・が後述の表示部A・・の位置に対応させて設けられている。ボールキャッチ12・・は、その他の保持手段を採用してもよい。更に、下受け金具14bにおける前面部で表示部Aの下枠21の当接部分には、緩衝材を兼用するタイト材18を付設している。また、上受け金具14aと下受け金具14bとの両前端部は金具連結杆14c,14cで連結されている。
【0011】
表示部Aは、本体部分10の前面に蓋をするような形で着脱自在に取り付けられる。表示部Aは、その骨格となるアルミ合金製で押出し形材からそれぞれ形成される上・下・左・右枠20,21,22,23と、該上・下・左・右枠20〜23に個別に装着されるアルミ合金製で押出し形材から形成される開閉枠30,31,32,33とバネ40とから構成する。
各上・下・左・右枠20,21,22,23は、それらの基本的な断面構造は同形状である。但し、その外面形状のデザインや補強用のリブの形状等は微妙に相違している。
【0012】
先ず、上枠20の形状について説明する。
上枠20は、図1に示すように、鉛直断面において、外向き解放の概略コ型に形成され、その上辺上部には、断面略円形の軸部20aが上方に突出状態で形成され、且つ、バネ支持部20bを断面c型に形成する。また、上枠20の内周部分にポスターを裏面から保持する保持板24の板支持部20cを設ける。そして、更に上枠20の本体部分10側には、掛止部11の形状に対応させて断面逆L型の掛合部20dを一体に設ける。また、上枠20の内側には適宜補強用のリブが形成されている。
【0013】
次に、下枠21の構成であるが、下枠21の基本形状も、前記上枠20と同じであり、上下が逆転した形状となっている。したがって、軸部21a、バネ支持部21b、板支持部20cの形状・構成については、改めて説明をしない。
【0014】
次に、左枠22及び右枠23の構成であるが、両左右枠22,23の基本形状は前記上枠20或いは下枠21と同じである。したがって、左枠22の軸部22a、バネ支持部22b、板支持部22c及び係合部22dの形状・構成、及び、右枠23の軸部23a、バネ支持部23b、及び板支持部23cの形状・構成については、改めて説明をしない。
【0015】
バネ支持部20b,21b,22b,23bとそれぞれ相対するバネ受部30b,31b,32b,33bとの間には反発する方向に金属弾性板を素材とするバネ40が配置される。このバネ40は、上部の開閉枠30に取り付けられた例で説明すると、図1に示す状態において、上部の開閉枠30を反時計回り(ポスター2を押圧する方向)に付勢し、図9に示す状態においては、時計回り(ポスター2から離れる方向)に付勢するように作用する。そして、これらの作用状態は、下部の開閉枠31においても、図9に示すように同じであり、時計回り(ポスター2を押圧する方向)と反時計回り(ポスター2から離れる方向)に付勢するように作用する。
左右枠上に設けた開閉枠32,33の構成については、基本的に上下の開閉枠30,31と同じであるから、説明を省略する。
【0016】
以上の構成からなる各表示部A・・は、それぞれ並列させて本体部分10の前面に装着される。通常は、本体部分10に対して各表示部A・・は一体であり、ポスター2の交換時のみ、図9に示すように、各開閉枠30,31,32,33を回転させて行う。各表示部A・・が、図8に示すように、開閉枠32,33が接近していて回転させることができない箇所では、図10に示すように、表示部A・・を本体部分10から取り外した上て、図9に示すように、各開閉枠30〜33を回転させてポスターの取り替えを行う。
【0017】
本実施例は、上記のように構成しているので、図9,10に示すような開閉枠30〜33の開閉という極めて簡単な操作で容易にポスター2の取り替えが可能となる。また、表示部Aそのものを外して、床面でポスター2の交換作業ができるので、極めて能率良く作業ができる。
更に、複数のポスター枠(表示部A)を使用して必要個所のみポスターの交換が可能である。更に、ポスターを保持させた表示部A・・を別途前もって用意しておけば、交換を迅速に行うことが可能である。また、照明用の光源の交換も簡単である。
【0018】
本実施例は、1つの本体部分10に対して、図3に示すように、8つの表示部A・・を設けて、1つの表示装置としたが、表示部A・・の数は適宜選択できるものとする。また、図2に示すように、表示部A・・の正面に対する角度は、鉛直面に対して15度程度としたが、この角度は適宜選択できるのものであり、本体部分10側の縦基枠13や横基枠14の上下・前後の長さも適宜選択できるものとする。
なお、上記特許請求の範囲の項には、実施例との対応関係を明瞭にするために図面符号を付けたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、上記構成により下記の効果を奏する。
1.請求項1記載の発明によれば、開閉枠の開閉という極めて簡単な操作で容易に表示板の取り替えが可能となる。
更に、複数のポスター枠(表示部)を使用しても必要個所のみポスターの交換が可能である。更に、ポスターを保持させた表示部・・を別途前もって用意しておけば、交換を迅速に行うことが可能である。また、照明用の光源の交換も簡単である。上記一連の作業が極めて簡単に行うことができる。また、本体部分に対して複数の表示部を隣接させて装着することで、単一の本体部分に対して各表示部をそれぞれ個別に取り扱うこと、即ち、表示板の取付・取り外し等を個別にすることができる。
【0020】
2.請求項2記載の発明によれば、上記効果に加えて、表示板を表示部に保持させる場合に、表示部を、本体部分から取り外した状態、即ち、表示部を床面や地面に下ろした状態で表示板の取り替えが可能であり、極めて能率良く作業ができる。更に、複数の表示部を使用して必要個所のみポスターの交換が可能である。更に、ポスターを保持させた表示部・・を別途前もって用意しておけば、交換を迅速に行うことが可能である。また、照明用の光源の交換も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の要部縦断面図。
【図2】同実施例の概略縦断面図。
【図3】同実施例の概略正面図。
【図4】同実施例の概略平面図。
【図5】同実施例の概略底面図。
【図6】図3のP−P線断面図。
【図7】同実施例の側部の水平断面図。
【図8】同実施例の中央部の水平断面図。
【図9】同実施例の作用説明図。
【図10】同実施例の作用説明図。
【符号の説明】
A・・・表示部
1・・・光源
2・・・ポスター(表示板)
10・・・本体部分
11・・掛止部
12・・ボールキャッチ
13・・縦基枠
13a・・エンドカバー
14・・横基枠
14a・・上受け金具
14b・・下受け金具
14c・・金具連結杆
15・・外板
16・・ボルト
17・・外板支持枠
18・・タイト材
20,21,22,23・・上・下・左・右枠
20a,21a,22a,23a・・軸部
20b,21b,22b,23b・・バネ支持部
20c,21c,22c,23c・・板支持部
20d・・掛合部
21d・・ボール
24・・保持板
30,31,32,33・・開閉枠
30a,31a,32a,33a・・回転係合部
30b,31b,32b,33b・・バネ受部
30c,31c,32c,33c・・当接部
40・・バネ
Claims (2)
- 枠組みした左右縦基枠( 13,13 )と上下横基枠( 14,14 )とから成る枠体であり且つ光源(1)を内装する単一の本体部分(10)と、上下横基枠( 14,14 )に各々取付けた上受け金具( 14a )及び下受け金具( 14b )と、枠組みした上下左右枠( 20,21,22,23 )から成り且つ上枠( 20 )及び下枠( 21 )を上受け金具( 14a )及び下受け金具( 14b )に各々係合して本体部分( 10 )の前面に左右方向に列設する複数の表示部(A)とからなり、
各表示部(A)は、上下左右枠(20,21,22,23)に各々装着される開閉枠(30,31,32,33)及びバネ(40,40,40,40 )とを有すると共に、各上下左右枠(20,21,22,23)の外周部分に、断面略円形の軸部(20a,21a,22a,23a)とバネ支持部(20b,21b,22b,23b)を形成すると共に各上下左右枠(20,21,22,23)の内周部分には表示板(2)を裏面から保持する保持板(24)の板支持部(20c,21c,22c,23c)を設け、
各開閉枠(30,31,32,33)は、上記軸部(20a,21a,22a,23a)の外面形状に相応する形状の断面略円形の凹部を有する回転係合部(30a,31a,32a,33a)と、保持板(24)の表面に配置される表示板(2)に当接する当接部(30c,31c,32c,33c)と、当接部(30c,31c,32c,33c)近傍に配置するバネ受部(30b,31b,32b,33b)とを設け、上記軸部(20a,21a,22a,23a)に回転係合部(30a,31a,32a,33a)を係合させ、且つ、バネ支持部(20b,21b,22b,23b)とバネ受部(30b,31b,32b,33b)との間にバネ(40,40,40,40 )を配置した状態において、上記バネ(40,40,40,40 )の弾力により、開閉枠(30,31,32,33)を開閉させて当接部(30c,31c,32c,33c)が保持板(24)に対して当接勝手又は離間勝手のいずれかとなるように構成するとともに、
表示部( A,A )同士の隣接する左右枠( 22,23 )に各々設けた開閉枠( 32,33 )は、回転係合部( 32a,33a )から表示板( 2 )に対して略垂直に突出した延出部( 32d,33d )を備え、開閉枠( 32,33 )閉状態で回転係合部( 32a,33a )及び両延出部( 32d,33d )が隣接してあることを特徴とする開閉保持部を有する表示装置。 - 上受け金具( 14a )に掛止部(11)を、且つ、下受け金具( 14b )にボールキャッチ(12)を設け、表示部(A)の上枠( 20 )には、掛止部(11)に相応する掛合部(20d)を、且つ、下枠( 21 )にはボールキャッチ(12)に相応するボール(21d)を設けることを特徴とする請求項1記載の開閉保持部を有する表示装置。
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JP13647099A JP4093680B2 (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 開閉保持部を有する表示装置 |
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