JPH07317982A - クイックコネクタ - Google Patents

クイックコネクタ

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JPH07317982A
JPH07317982A JP6110937A JP11093794A JPH07317982A JP H07317982 A JPH07317982 A JP H07317982A JP 6110937 A JP6110937 A JP 6110937A JP 11093794 A JP11093794 A JP 11093794A JP H07317982 A JPH07317982 A JP H07317982A
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Toshio Hayashi
俊男 林
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Kurashiki Kako Co Ltd
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  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 相対回転を確実に防止してシール性低下の防
止を図り、加えて、引き抜き方向および筒軸に直交する
方向に対する接続状態の信頼性の向上を図る。 【構成】 一のホース端部への結合部10と小径筒体1
1とからなる筒状雄型継手1と、他のホース端部への結
合部20と大径筒体21とからなる筒状雌型継手2とで
構成し、小径筒体の先端部11cの外周面11aと大径
筒体の内周面21aとを介装したシールリングでシール
する。小径筒体の基端部に大径筒体の先端開口部21b
に内嵌して半径方向への相対移動を阻止する環状つば部
12を形成し、つば部から一対のストッパー部13,1
3の腕部15,15を筒軸X方向に延ばし先端に係止爪
16,16を設ける。大径筒体に係止爪と係合して筒軸
X方向の相対移動を阻止する窓部22,22を貫通形成
する。係止爪と窓部とを互いにほぼ同じ周方向幅にして
相対回転を阻止する。係止爪を窓部に誘導する誘導凸部
14と誘導凹部23とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車もしくは一般産
業の分野において、気体や液体等の流体を流送させるホ
ース等の管体の端部同士を流体密に接続するためのクイ
ックコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のクイックコネクタと
して、一方のホース端部に結合させた雌型継手の大径筒
体の内周面に、他方のホース端部に結合させた雄型継手
の小径筒体の外周面を内嵌させるものが知られている
(例えば、特開昭64−12195号公報参照)。この
ものは、上記小径筒体の筒軸方向先端部の外周面と上記
大径筒体の内周面とを両者間に介装させたシールリング
により流体密に接続する一方、上記小径筒体の筒軸方向
基端部の外周面から外周方向に突出する環状の係止凸部
を上記大径筒体の内周面の周方向一部に形成した係止凹
部に係合させて小径筒体の大径筒体からの抜けを阻止す
るようにしたものである。そして、上記大径筒体の係止
凹部より先端側のリング部分の内径を小径筒体の基端部
側の外径より所定寸法大きくするとともに、上記リング
部分を薄肉としかつそのリング部分の筒軸方向基端部側
位置に上記係止凹部の形成部分を除く周壁に切り込み溝
を設け、上記リング部分を筒軸に直交する方向の両側か
ら押圧して縮径することにより上記係止凹部の形成部分
を拡径させて上記係止凸部との係合を解除するようにさ
れている。
【0003】また、雌型継手の大径筒体と雄型継手の小
径筒体との間に保持部材を介装させることにより、上記
大径筒体と小径筒体との筒軸方向への相対移動の阻止を
図るものが知られている(特開昭58−225290号
公報参照)。このものにおいて、上記保持部材は、上記
小径筒体に対して筒軸方向に相対移動可能に外嵌する筒
部と、この筒部の周方向一部から上記小径筒体の筒軸方
向基端側に向けて斜めに離れるように延びて上記小径筒
体の半径方向に弾性変形可能に構成された複数の脚部
と、この各脚部の先端部および基端部のそれぞれに形成
された一対の係止爪とを備え、先端部側係止爪が上記大
径筒体の内周面に、基端部側係止爪が上記小径筒体の外
周面にそれぞれ係合されて上記小径筒体と大径筒体との
筒軸方向への相対移動を阻止するようにされている。そ
して、上記各脚部の先端が大径筒体の先端開口から外部
に突出されており、この各先端を押圧して脚部を縮径側
に変形させることにより大径筒体との係合を解除して保
持部材と共に小径筒体を大径筒体内から抜くことができ
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
クイックコネクタにおいては、大径筒体の内周面もしく
は小径筒体外周面に対するシールリングの摺動摩擦抵抗
によってのみ両ホースの軸回りへの相対回転規制が行わ
れるに過ぎないため、上記両ホース等に作用する外力に
より上記大径筒体と小径筒体とが相対回転する場合があ
る。ところが、上記大径筒体と小径筒体とは必ずしも真
円状態に保たれているとはいえず、両筒体を初めて接続
することにより上記シールリングが上記大径筒体と小径
筒体との環状の隙間に沿って圧縮されて弾性変形し、こ
れが時間の経過に伴いへたって塑性変形状態に変化して
いく傾向にある。このため、上記の大径筒体と小径筒体
との相対回転が生じると、両者間の環状隙間の形状の変
化に上記の塑性変形したシールリングが追随せずに密着
性が失われたり、上記の相対回転によりシールリングの
摩耗が生じたりすることに起因して、シール性の低下を
招くおそれがある。特に、上記の摩耗が生じると、シー
ル性が早期に低下するおそれがある。
【0005】また、比較的長期間の使用後に、すなわ
ち、シールリングが塑性変形傾向に至った後に、大径筒
体と小径筒体との接続を解除して再接続をする際、小径
筒体を大径筒体に対して接続解除前と確実に同じ周方向
位置に再接続するのは困難であり、このため、接続解除
前と異なる周方向位置に再接続した場合、上記の相対回
転が生じた場合と同様に、シール性の低下を招くおそれ
がある。
【0006】さらに、両ホース端部もしくは上記大径筒
体と小径筒体との接続部に筒軸に直交する軸回りに曲げ
るようなこじり外力が作用した場合、これに抵抗するの
は主として小径筒体の先端部外周面と大径筒体の内周面
との略当接による径方向への相対移動規制により行われ
る。ところが、この移動規制が行われる筒軸方向の長さ
が比較的短いため、上記大径筒体と小径筒体とが相対的
にこじられて揺動する場合がある。そして、この揺動に
よりシールリングが過度に圧縮され、弾性機能低下によ
り復元不足となる結果、シール性低下やがたつき異音の
発生を招くことになる。特に、特開昭58−22529
0号公報で提案のものでは、保持部材の各脚部の弾性変
形の確保のために小径筒体の支持剛性をあまり高くする
ことができず、このため、小径筒体の基端部を筒軸に直
交する方向へ相対移動させる外力に対して有効に抵抗す
ることはできない。
【0007】一方、上記のリング部分、または、保持部
材の脚部突出端に、他の部材が衝突したり作業者が不用
意につかんだりして何らかの外力が作用して、小径筒体
と大径筒体との係合が解除されるおそれがある。また、
特に、特開昭58−225290号公報で提案のもので
は、上記両ホース端部に小径筒体を大径筒体から相対的
に引き抜く側への軸方向外力が作用した場合、保持部材
の脚部が曲げられてがたつきや異音が発生し易くなる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、相対回転を確
実に防止することができる構造にしてシール性低下の防
止を図ることにあり、加えて、特に引き抜き方向および
筒軸に直交する方向に対する接続状態の信頼性の向上を
図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、接続対象の両管体端部の一
方に結合される筒状雌型継手と、上記両管体端部の他方
に結合され上記雌型継手内に内嵌されて上記両管体端部
を互いに連通させた状態で接続する筒状雄型継手とから
なり、上記雄型継手は上記他方の管体端部から突出する
小径筒体を備える一方、上記雌型継手は上記一方の管体
端部から突出して上記小径筒体の外径より所定寸法大き
い内径の内周面を有する大径筒体を備え、この大径筒体
は、その内周面と上記小径筒体の先端部外周面との間に
介装されたシールリングによりシールされた状態で上記
小径筒体を収容するように構成されているものを前提と
する。このものにおいて、上記雄型継手の小径筒体に少
なくとも1以上のストッパー部材を一体に形成し、この
各ストッパー部材を、上記小径筒体の外周面の周方向一
部から上記大径筒体の内周面位置まで外周方向に突出す
る径方向腕部と、この径方向腕部の先端から上記小径筒
体の筒軸方向に延びて自由端側が上記小径筒体の半径方
向に弾性変形可能に構成された筒軸方向腕部と、この筒
軸方向腕部の自由端から上記半径方向外方に突出する係
止爪とから構成する。上記雌型継手の大径筒体の内周面
に、上記各ストッパー部材の係止爪と係止して上記小径
筒体の大径筒体に対する筒軸方向抜け側への相対移動を
阻止する係止凹部を形成し、この各係止凹部の周方向対
向面間隔と、対応する係止爪の周方向幅とをほぼ同じ寸
法に設定する構成とするものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、2以上のストッパー部材を小径筒体の周方
向に均等に配置する構成とするものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、係止凹部を、大径筒体の周壁を半径方向に
貫通する窓部によって構成するものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、大径筒体の基端部側の内面に、小径筒体の
係止爪が係止凹部に係合した状態で、上記小径筒体の先
端面と当接して小径筒体の筒軸方向前進側への相対移動
を阻止する当り面を形成する構成とするものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、小径筒体に、その基端部側の外周面から大
径筒体の先端開口部の内周面位置まで外周方向に突出す
る環状のつば部を形成する。そして、このつば部を、上
記小径筒体の係止爪が大径筒体の係止凹部に係合した状
態で、上記大径筒体の先端開口部に内嵌するように配設
する構成とするものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、つば部の外周部の周方向一部から筒軸方向
腕部を小径筒体の先端部側に延びるよう配設し、ストッ
パー部材を上記つば部と一体に形成する構成とするもの
である。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項5記載の発
明において、小径筒体の筒軸方向中間位置の外周面にス
トッパー部材を形成し、筒軸方向腕部を上記小径筒体の
基端部側に延びるよう配設する構成とするものである。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項5記載の発
明において、小径筒体のつば部の周方向一部の外周面に
外周方向に突出する少なくとも1つの誘導凸部を形成す
る一方、大径筒体の先端開口部の周方向一部に筒軸方向
に開口し、係止爪が係止凹部に係合した状態で上記誘導
凸部が内嵌する誘導凹部を形成する。そして、上記誘導
凸部の周方向両端面と上記誘導凹部の周方向対向面との
少なくとも各一方に、上記係止爪が係止凹部に誘導され
るよう上記小径筒体の大径筒体に対する周方向位置を変
更する、上記小径筒体の筒軸方向前進側に向けて斜めの
テーパ面を形成する構成とするものである。
【0017】請求項9記載の発明は、接続対象の両管体
端部の一方に結合される筒状雌型継手と、保持部材と、
この保持部材を介して上記両管体端部の他方に結合され
上記雌型継手内に内嵌されて上記両管体端部を互いに連
通させた状態で接続する筒状雄型継手とからなり、上記
雄型継手は上記他方の管体端部から突出する小径筒体を
備える一方、上記雌型継手は上記一方の管体端部から突
出して上記小径筒体の外径より所定寸法大きい内径の内
周面を有する大径筒体を備え、この大径筒体は、その内
周面と上記小径筒体の先端部外周面との間に介装された
シールリングによりシールされた状態で上記小径筒体を
収容するように構成され、上記保持部材は、上記雄型継
手の小径筒体に対して筒軸方向に相対移動可能に外嵌す
る筒部と、この筒部の周方向一部から上記小径筒体の筒
軸方向基端部側に向けて上記小径筒体の外周面から離れ
るよう斜めに延びて上記小径筒体の半径方向に弾性変形
可能に構成された少なくとも1つの脚部と、この脚部の
先端部および基端部のそれぞれに形成された一対の係止
爪とを備え、先端部側係止爪が上記大径筒体の内周面
に、基端部側係止爪が上記小径筒体の外周面にそれぞれ
係合されて上記小径筒体と大径筒体との筒軸方向への相
対移動を阻止するよう構成されているものを前提とする
する。そして、上記雄型継手の小径筒体の外周面に、そ
の筒軸方向中間位置であって上記保持部材の筒部の外嵌
位置より筒軸方向基端部側の位置から大径筒体の内周面
位置まで外周方向に突出する環状つば部を形成し、この
つば部に上記保持部材の脚部の基端側部位の周方向幅と
ほぼ同じ周方向間隔を有し上記基端側部位が嵌入して上
記小径筒体と保持部材との周方向に対する相対移動を阻
止する凹溝を形成する。加えて、上記雌型継手の大径筒
体の内周面に、上記保持部材の脚部の先端側部位の周方
向幅とほぼ同じ周方向間隔を有し上記先端側部位が嵌入
して上記大径筒体と保持部材との周方向に対する相対移
動を阻止する凹溝を形成する構成とするものである。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
発明において、雌型継手の大径筒体の周壁に、保持部材
の脚部先端側部位に対応する周方向位置に半径方向に貫
通する、上記保持部材の係合解除用の窓部を形成する構
成とするものである。
【0019】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
雌型継手の大径筒体内に雄型継手の小径筒体を挿入する
際、ストッパー部材の筒軸方向腕部の係止爪が上記大径
筒体の内周面に押圧されて上記筒軸方向腕部の自由端が
半径方向縮径側に弾性変形して上記係止爪が大径筒体の
先端開口部から内部に入る。そして、その係止爪が小径
筒体の前進に伴いさらに前進し、係止凹部に至ってこの
係止凹部に係合して小径筒体の大径筒体に対する筒軸方
向抜け側への相対移動が阻止される。この係合状態にお
いて、係止凹部の周方向対向面間隔と、対応する係止爪
の周方向幅とがほぼ同じ寸法に設定されているため、上
記小径筒体と大径筒体、すなわち、雄型継手と雌型継手
とが周方向に相対回転しようとしても、上記係止爪の周
方向端面と係止凹部の周方向対向面とが当接して上記相
対回転が阻止される。このため、小径筒体の先端部外周
面と、大径筒体の内周面との周方向相対位置関係が、接
続した時と同一の状態に保たれ、両周面間に圧縮状態で
介装されたシールリングがたとえ塑性変形状態に移行す
る傾向になっても、上記の両周面とシールリングとの密
着状態が保たれる。この結果、相対回転によりシールリ
ングを挟む両周面間の形状が変化することに起因するシ
ール性の低下が防止される。
【0020】また、上記係止凹部と係合して小径筒体の
筒軸方向抜け側への力が作用することのある係止爪が、
径方向腕部の先端から筒軸方向に延びる筒軸方向腕部の
先端に設けられているため、筒軸方向抜け側の力が上記
筒軸方向腕部に対してほぼ軸力として作用する。これに
より、上記抜け側の力が曲げ力として作用する場合と比
べより強く抵抗してより強固な抜け防止が図られる。さ
らに、上記ストッパー部材の径方向腕部が小径筒体の外
周面から大径筒体の内周面位置まで半径方向に突出され
ているため、小径筒体の半径方向への相対移動が阻止さ
れる。そして、この径方向腕部と小径筒体の先端部との
2位置で上記半径方向への相対移動が阻止される結果、
雄型継手と雌型継手とに筒軸に直交する軸回りに相対回
転させようとするこじり外力が作用しても両継手の接続
状態が確実に同一状態に維持され、接続状態の信頼性向
上と、上記シールリングに偏荷重が作用することに起因
するシール性低下の防止とが図られる。
【0021】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、2以上のストッパー部材
が設けられて2以上の係止爪によりそれぞれ筒軸回りの
相対回転が阻止されるため、雄型継手と雌型継手との周
方向に対する相対回転の阻止が確実に図られる。加え
て、2以上のストッパー部材が小径筒体の外周面に周方
向に均等に配置されているため、2以上の径方向腕部に
より小径筒体が大径筒体に対して筒軸に直交する方向に
相対移動しないように支持され、上記の接続状態の信頼
性のより向上と、偏荷重の作用に起因するシール性低下
のより一層の防止とが図られる。
【0022】請求項3記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、係止凹部が大径筒体の周
壁を半径方向に貫通する窓部によって構成されているた
め、係止爪と上記窓部とを係合して雄型継手と雌型継手
とを接続した後、大径筒体の外部から上記窓部を介して
係止爪を半径方向に押圧することにより上記の係合が外
され、上記の雄型継手と雌型継手との接続が解除され
る。従って、いったん接続した後に、その接続解除、お
よび、再接続が可能となる。
【0023】請求項4記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、大径筒体の基端部内面に
小径筒体の先端面と当接して小径筒体の前進を阻止する
当り面が形成され、しかも、この当り面と小径筒体の先
端面との当接が、上記係止爪が係止凹部に係合した状態
で行われるようにされているため、上記の当接により大
径筒体に対する小径筒体の筒軸方向前進側の相対移動が
阻止される一方、それと同時に上記小径筒体の筒軸方向
抜け側(後退側)の相対移動が阻止される。これによ
り、上記雄型継手と雌型継手との接続が、筒軸方向両側
に対する相対移動が防止された状態で行われる。
【0024】請求項5記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、小径筒体の基端部側外周
面に大径筒体の内周面位置まで外周方向に突出した環状
のつば部が形成されているため、このつば部の周方向全
周により半径方向の全ての方向に対する相対移動が阻止
された状態で支持される。そして、このつば部が小径筒
体の基端部側に形成されているため、小径筒体先端部で
の支持位置と、上記つば部による支持位置との筒軸方向
寸法が比較的長くなり、上記のこじり方向外力に対し、
より強い抵抗が発揮されて同一接続状態の維持がより一
層確実に図られる。加えて、係止爪が係止凹部に係合し
た状態で、上記つば部が大径筒体の先端開口部に内嵌し
てその先端開口を覆うように配設されているため、接続
状態における大径筒体の内周面と小径筒体の外周面との
間の隙間へのごみや異物の侵入が阻止される。
【0025】請求項6記載の発明では、上記請求項5記
載の発明による作用に加えて、筒軸方向腕部がつば部の
外周部から一体に形成されているため、上記つば部がス
トッパー部材の径方向腕部を兼ねることになり、つば部
とストッパー部材とが一体に形成することが可能にな
る。また、上記筒軸方向腕部が筒軸方向先端側に延びて
いるため、雄型継手への引き抜き方向の外力の作用によ
り上記筒軸方向腕部に引っ張り側の軸力が作用する。
【0026】請求項7記載の発明では、上記請求項5記
載の発明による作用に加えて、小径筒体の筒軸方向中間
位置の外周面からストッパー部材が形成され、筒軸方向
腕部が筒軸方向基端側に延びるように配設されているた
め、その筒軸方向腕部の先端である自由端から突出する
係止爪が係止凹部に係合した状態では、係止爪の筒軸方
向基端側の面と係止凹部の筒軸方向先端側の面とが当接
して小径筒体の抜け側への相対移動の阻止が行われるよ
うになる。そして、その雄型継手への引き抜き方向の外
力の作用により上記筒軸方向腕部に圧縮側の軸力が作用
する。
【0027】請求項8記載の発明では、上記請求項5記
載の発明による作用に加えて、誘導凸部が小径筒体のつ
ば部に、係止爪が係止凹部に係合した状態で上記誘導凸
部が内嵌する誘導凹部が大径筒体の先端開口にそれぞれ
形成されているため、雄型継手と雌型継手との接続作業
の際、上記誘導凹部を目印としてその誘導凹部に上記誘
導凸部が入るように概略の周方向相対位置を定め小径筒
体を大径筒体内に挿入していく。そして、上記誘導凸部
の先端部が誘導凹部の開口の周方向いずれかの位置に入
れば、上記小径筒体をさらに前進させることにより、上
記誘導凸部と誘導凹部の互いのテーパ面に導かれて小径
筒体の係止爪が大径筒体の係止凹部に合致する周方向位
置まで小径筒体が自動的に相対回転し、上記誘導凸部が
誘導凹部に内嵌した状態で上記係止爪も係止凹部に係合
する。従って、係止凹部が周方向の一部にかつ係止爪と
ほぼ同じ周方向寸法に形成されていても、外部から上記
誘導凸部と誘導凹部とを見ながら小径筒体を大径筒体内
に挿入することにより、外部からは見えない係止爪の係
止凹部への係合作業が容易かつ確実になる。
【0028】また、請求項9記載の発明では、保持部材
の筒部に小径筒体が挿通された状態で保持部材の脚部の
基端部側係止爪が小径筒体の外周面に、上記脚部の先端
部側係止爪が大径筒体の内周面にそれぞれ係合されて、
上記小径筒体が保持部材を介して大径筒体に対して筒軸
方向への相対移動を阻止された状態で雌型継手および雄
型継手の両者が互いに接続される。この際、小径筒体の
外周面のつば部の凹溝内に上記保持部材の脚部の基端側
部位が嵌入する一方、大径筒体の内周面の凹溝部内に上
記脚部の先端側部位が嵌入した状態となる。そして、上
記つば部の凹溝部の周方向幅が上記脚部の基端側部位の
周方向幅とほぼ同じに設定されて小径筒体と保持部材と
の間の筒軸回り相対回転が阻止される一方、上記大径筒
体側の凹溝部の周方向幅が上記脚部の先端側部位の周方
向幅とほぼ同じに設定されて大径筒体と上記保持部材と
間の筒軸回りの相対回転が阻止され、これにより、小径
筒体と大径筒体との間の相対回転が上記保持部材を介し
て阻止された状態となる。このため、請求項1記載の発
明の場合と同様に、シールリングに対する小径筒体の先
端部の外周面と大径筒体の内周面とのシールリングに対
する密着状態がそのシールリングが塑性変形状態に移行
していても当初に接続した状態と同一の状態に保たれ
て、相対回転することに起因するシール性低下発生の防
止が図られる。
【0029】また、上記小径筒体のつば部が外周方向に
大径筒体の内周面位置まで突出されているため、そのつ
ば部の外周面の全周で上記小径筒体の半径方向の全ての
方向への相対移動が阻止される上、このつば部と小径筒
体先端部との筒軸方向に互いに離れた2位置で上記の半
径方向への相対移動が阻止されるため、上記の半径方向
およびこじり方向に対してずれることなく同一の接続状
態が維持される。これにより、接続状態の信頼性向上
と、シールリングに偏荷重が作用することに起因するシ
ール性低下発生の防止とが図られる。
【0030】請求項10記載の発明では、上記請求項9
記載の発明による作用に加えて、保持部材の脚部の先端
側部位に対応する位置の大径筒体の周壁に半径方向に貫
通する窓部が形成されているため、この窓部から上記脚
部の先端側部位を半径方向に小径筒体側に押圧すること
により、大径筒体に対する上記脚部の先端部側係止爪の
係合と、大径筒体の凹溝部に対する上記脚部の先端側部
位の嵌入とが外される。これにより、保持部材を伴った
状態で小径筒体の大径筒体からの引き抜きが可能とな
り、雄型継手と雌型継手との接続が解除される。従っ
て、いったん接続した後に、その接続解除、および、再
接続が可能となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0032】<第1実施例>図1および図2は、本発明
の第1実施例に係るクイックコネクタを示し、1は筒状
の雄型継手であって、筒軸X方向一端側(図1,図2の
左側)の結合部10と、他端側(同図の右側)の小径筒
体11とが合成樹脂成形により一体に形成されたもので
ある。また、2は筒状の雌型継手であって、上記筒軸X
と同軸方向一端側(同図の右側)の結合部20と、他端
側(同図の左側)の大径筒体21とが合成樹脂もしくは
繊維強化樹脂等を用いた樹脂成形により一体に形成され
たものである。上記雄型継手1は、結合部10が接続対
象の一対の管体端部としての一対のホース端部(図示省
略)の一方のホース端部に圧入されることにより結合さ
れて、小径筒体11がその一方のホース端部から突出さ
れるようになっている。また、上記雌型継手2も、上記
と同様に、結合部20が他方のホース端部に圧入される
ことにより結合されて、大径筒体21がその他方のホー
ス端部から突出されるようになっている。そして、上記
大径筒体21は上記小径筒体11の外周面11aの外径
より所定寸法大きい内径の内周面21aを有するように
結合部20から先が拡径されており、両継手1,2は上
記小径筒体11が大径筒体21の内部に筒軸Xと同軸上
に配置された状態に収容されて両ホース端部が互いに同
軸上で連通した状態に接続されるようになっている。こ
の雄型継手1と雌型継手2とによって本第1実施例のク
イックコネクタが構成されている。
【0033】上記小径筒体11には、基端部11bから
外周方向に上記大径筒体21の先端開口部21bの内周
面21a位置まで突出された環状つば部12と、このつ
ば部12の上記筒軸Xを中心とする周方向(以下、単に
周方向という)の各一部であって上記筒軸Xに直交する
方向(図1,図2の上下方向)の両側位置の外周部に形
成されたストッパー部材としての一対のストッパー部1
3,13と、この両ストッパー部13,13の形成位置
とは異なる周方向の互いに離れた2位置の上記つば部1
2の外周面12aから上記筒軸Xを中心とする半径方向
(以下、単に半径方向という)外方に突出する一対の誘
導凸部14,14とがそれぞれ一体に形成されている。
【0034】上記つば部12は、その外周面12aが大
径筒体21の先端開口部21bの内周面21aに内嵌す
ることにより、小径筒体11の外周面11aと大径筒体
21の内周面21aとの間の環状の隙間を覆うととも
に、上記小径筒体11の基端部11bと上記大径筒体2
1の先端開口部21bとを同軸に位置付けるようになっ
ている。
【0035】上記各ストッパー部13は、上記つば部1
2の上記の所定位置から先端部11cの側(図1,図2
の右側;以下、単に右側という)に筒軸X方向に所定寸
法延びる筒軸方向腕部15と、この筒軸方向腕部15の
先端である自由端から半径方向外方に突出した係止爪1
6とを備えている。そして、この各係止爪16は、基端
部11bの側(図1,図2の左側;以下、単に左側とい
う)に筒軸Xに直交する直交面16aを、右側にテーパ
面16bをそれぞれ有しており、また、周方向両端面1
6c,16cの間隔、すなわち、周方向幅が後述の窓部
22との関係で所定の寸法に定められている。
【0036】上記各誘導凸部14の半径方向端面14a
は、その各誘導凸部14が後述の誘導凹部23に内嵌し
た際に大径筒体21の外周面とほぼ面一となるように形
成される一方、周方向両端にその両端面を延長した面が
右側前方で交差して横向きのV字状となるようなテーパ
面14b,14bが形成されている。
【0037】上記大径筒体21は、図3にも示すよう
に、上記小径筒体11の筒軸X方向先端面11dからつ
ば部12までの長さと対応する筒軸X方向長さを有して
おり、基端部21cの内面に形成された筒軸Xに直交す
る当り面21dに上記小径筒体11の先端面11dが当
接してそれ以上の前進が阻止された状態で上記つば部1
2が大径筒体21の先端開口部21b内に内嵌するよう
になっている。そして、この大径筒体21の周壁には係
止凹部としての一対の窓部22,22が半径方向に貫通
するように形成されており、上記当り面21dに小径筒
体11の先端面11dが当接した状態で、その両係止爪
16,16が両窓部22,22に係合するように上記各
窓部22が配置されている。この各窓部22の周方向幅
は、図4に拡大して示すように、上記各係止爪16の周
方向幅とほぼ同じに形成されて、上記係止爪16の周方
向端面16cが係合状態で上記窓部22の周方向対向面
22aと近接して相対向するようになっている。
【0038】また、上記大径筒体21の先端開口部21
bには、その内周側にテーパ周面21eと、一対の誘導
凹部23,23とが形成されている。上記両誘導凹部2
3,23は、上記小径筒体11の各係止爪16が上記各
窓部22に係合した状態で、上記両誘導凸部14,14
が内嵌するような周方向各位置に配置されている。この
各誘導凹部23は、筒軸X方向の深さが上記各誘導凸部
14の筒軸X方向長さ(つば部12の厚み)よりも大き
く形成されており、また、周方向対向面が上記各誘導凸
部14の両テーパ面14b,14bと対応する横向きの
略V字状のテーパ面23a,23aにより構成されてい
る。そして、上記各誘導凹部23は、上記各誘導凸部1
4が各誘導凹部23の図1,図2の右側の最奥部まで嵌
入した時点で、上記各係止爪16が各窓部22に係合す
るように、各窓部22と関係付けられている。
【0039】そして、上記大径筒体21の基端部21c
の内周面には予め複数ずつ(図例では2つずつ)のシー
ルリング24,24と、スペーサリング25,25とが
交互に内嵌されている。この各シールリング24は、小
径筒体11の先端部11cの外周面11aと大径筒体2
1の基端部21cの内周面21aとに挟まれて圧縮状態
とされて上記両周面11a,21aの双方に密着するよ
うになっており、これにより、上記小径筒体11と大径
筒体21との間のシールが行われるようになっている。
【0040】次に、上記第1実施例の作用・効果を説明
する。
【0041】上記の雄型継手1および雌型継手2を用い
て一対のホース端部を接続するには、上記雄型継手1の
結合部10を一方のホース端部に圧入し、上記雌型継手
2の結合部20を他方のホース端部に圧入する。これに
より、上記雄型継手1は小径筒体11が突出した状態で
上記一方のホース端部に、雌型継手2は大径筒体21が
突出した状態で上記他方のホース端部にそれぞれ結合さ
れる。
【0042】そして、まず、小径筒体11の先端部11
cと大径筒体21の先端開口部21bとを、各係止爪1
6と各窓部22とが、もしくは、各誘導凸部14と各誘
導凹部23とが筒軸X方向に概略同じ周方向位置に位置
付けられるように相対向させる。次に、この状態から上
記小径筒体11をほぼ筒軸X方向に大径筒体21内に挿
入していくと、両係止爪16,16のテーパ面16b,
16bが大径筒体21の先端開口部21bのテーパ周面
21eに当って各筒軸方向腕部15が弾性変形される。
これにより、各係止爪16が半径方向内方に変位して大
径筒体21の内周面21aに沿って前進し(図5参
照)、小径筒体11の先端面11dが大径筒体21の当
り面21dに当接することにより上記各係止爪16の直
交面16aが各窓部22に係合して、雄型継手1と雌型
継手2との接続作業が完了する(図2参照)。
【0043】この各係止爪16の各窓部22への係合作
業の際、小径筒体11の大径筒体21内への挿入に従
い、図6に示すように、小径筒体11の各誘導凸部14
が大径筒体21の誘導凹部23の入り口から嵌入して上
記各誘導凸部14の両テーパ面14b,14bのいずれ
か一方が上記各誘導凹部23の両テーパ面23a,23
aのいずれか一方に接触する(図6に実線で示す状態参
照)。この状態で、小径筒体11をさらに前進させるこ
とにより、上記各誘導凸部14が上記各誘導凹部23の
上記一方のテーパ面23aに沿って上記各誘導凹部23
の最奥部まで摺動するため、これに伴い小径筒体11と
大径筒体21とが筒軸X回りに自動的に相対回転されて
上記各係止爪16を各窓部22の形成位置と同じ周方向
位置まで誘導させることができる。このため、上記各誘
導凸部14と誘導凹部23との組み合わせを用いること
により、各係止爪16および各窓部22の両者がそれぞ
れ周方向の一部に形成され、しかも、大径筒体21の内
部を前進して外部から見えない各係止爪16を各窓部2
2に確実に導いて両者16,22を互いに係合させるこ
とができる。
【0044】そして、上記各係止爪16と各窓部22と
の係合状態に至れば、上記小径筒体11はその先端面1
1dが大径筒体21の当り面21dに当接することによ
り筒軸X方向の前進側への移動が阻止される一方、各係
止爪16の直交面16aと各窓部22との係合により上
記筒軸X方向の引き抜け側への移動が阻止される。この
ため、雄型継手1と雌型継手2との間に筒軸X方向に相
対移動させるような外力(引き抜き力,押し込み力)が
作用しても、この外力に抵抗して筒軸X方向の両側に対
する相対移動を確実に阻止した状態で両継手1,2を接
続することができる。加えて、上記引き抜き力等が作用
する各係止爪16は比較的厚肉のつば部12から筒軸X
方向に延びる各筒軸方向腕部15により支持されている
ため、上記の引き抜き力等が各係止爪16を介して上記
各筒軸方向腕部15にほぼ軸力として作用し、これによ
り、上記引き抜き力等が曲げ力として作用する場合と比
べより強く抵抗してより強固な抜け防止を図ることがで
きる。
【0045】また、上記の係合状態においては、各係止
爪16の周方向端面16c,16cが各窓部22の周方
向対向面22a,22aに対して近接して相対向してい
るため、上記雄型継手1と雌型継手2との間に筒軸Xの
回りに互いに逆回りに相対回転させる外力(ねじり力)
が作用しても、この外力に対して上記の端面16cと対
向面22aとが当接して抵抗し、筒軸Xの回りの相対回
転を確実に阻止した状態で両継手1,2を接続すること
ができる。
【0046】さらに、上記の係合状態においては、小径
筒体11の先端部11cが大径筒体21の基端部21c
内周面に当接しかつ各シールリング24を介しても上記
大径筒体21の基端部21cに対して当接して、上記小
径筒体11の半径方向への相対移動が阻止される一方、
上記小径筒体11の基端部11bがつば部12の外周面
12aと大径筒体21の内周面21aとの当接により大
径筒体21の先端開口部21bに対して半径方向への相
対移動が阻止された状態になる。このため、上記雄型継
手1と雌型継手2との間に半径方向に筒軸Xに対して互
いに逆方向に平行に偏心させるような外力(せん断力)
が作用しても、上記の小径筒体11の先端部11cとつ
ば部12との筒軸X方向に互いに離れた2位置で上記外
力に抵抗して半径方向への相対移動を確実に阻止した状
態で両継手1,2を接続することができる。
【0047】加えて、半径方向への相対移動が阻止され
る上記の2位置が小径筒体11の先端部11cと基端部
11bという筒軸X方向に比較的長い距離を隔てたもの
となるため、上記雄型継手1と雌型継手2との間に筒軸
Xに直交する軸の回りに互いに逆回りに相対回転させる
ような曲げ外力(こじり力)が作用しても、上記の2位
置間の比較的長い足の長さで上記曲げ外力に抵抗して上
記の直交軸回りの相対回転を確実に阻止した状態で両継
手1,2を接続することができる。
【0048】このように雄型継手1と雌型継手2とを、
引き抜き力、押し込み力、ねじり力、せん断力、およ
び、こじり力の全てに対して抵抗して確実に同一の接続
状態に維持することができるため、接続状態の信頼性を
従来のものと比べ大幅に向上することができる。その
上、特に上記のねじり力、せん断力、および、こじり力
が作用しても接続当初の状態を維持することができるた
め、その接続後、小径筒体11の外周面11aと大径筒
体21の内周面21aとの間の形状が当初の接続時と同
一の状態に維持されることになる。この結果、上記の両
周面11a,21aに密着した各シールリング24が時
間の経過と共に塑性変形傾向に移行しても、その密着状
態を維持することができ、上記両周面11a,21a間
の形状が相対回転により変化することに起因するシール
性低下の発生を防止することができる。
【0049】一方、上記の雄型継手1と雌型継手2とを
分離する必要が生じた場合、両窓部22,22から各係
止爪16を半径方向内方に押圧して各窓部22との係合
を解除することにより、小径筒体11を大径筒体21か
ら引き抜くことが可能となる。そして、上記の接続作業
を再度繰り返すことにより上記の雄型継手1と雌型継手
2とを再接続することができる。この再接続作業の際、
一対の誘導凸部14,14を分離前の各誘導凹部23に
嵌入させるように小径筒体11を大径筒体21に対して
内嵌させることにより、その小径筒体11を上記大径筒
体21に対して分離前の接続状態と同じ周方向位置に再
接続することができる。この結果、大径筒体21内の各
シールリング24に対して上記の分離前と同じ周方向位
置に内嵌させることができ、上記のごとく各シールリン
グ24が分離前の小径筒体11の先端部11cの外周面
形状に対応した形状で塑性変形状態に至っていたとして
も、上記の先端部11cを上記各シールリング24に対
して密着させることができる。このため、再接続して
も、分離前の周方向位置と異なる位置に再接続されるこ
とに起因するシール性低下の発生を防止することがで
き、分離前とほぼ同じシール性を発揮させることができ
る。
【0050】<第2実施例>図7および図8は本発明の
第2実施例に係るクイックコネクタを示す。本第2実施
例は、つば部とストッパー部材とを互いに独立して設け
たものである。
【0051】同図において、3は筒状の雄型継手、4は
筒状の雌型継手であって、この雄型継手3と雌型継手4
とによって本第2実施例のクイックコネクタが構成され
ている。
【0052】上記雄型継手3は、第1実施例と同様に一
方のホース端部(図示省略)に結合される筒軸X方向一
端側(図7,図8の左側)の結合部30と、上記ホース
端部から突出する他端側(同図の右側)の小径筒体31
とが合成樹脂成形により一体に形成されたものであり、
また、上記雌型継手4は、同様に他方のホース端部(図
示省略)に結合される上記筒軸Xと同軸方向一端側(同
図の右側)の結合部40と、上記他方のホース端部から
突出する他端側(同図の左側)の大径筒体41とが合成
樹脂成形により一体に形成されたものである。
【0053】上記小径筒体31の外周面31aには、基
端部31bに環状のつば部32と、筒軸X方向中間位置
に上記ストッパー部材としての一対のストッパー部33
とが一体に形成されている。上記つば部32は、上記基
端部31bから外周方向に上記大径筒体41の先端開口
部41bの内周面41a位置まで突出されており、その
外周面32aが大径筒体41の先端開口部41bの内周
面41aに内嵌することにより、小径筒体31の外周面
31aと大径筒体41の内周面41aとの間の環状の隙
間を覆うとともに、上記小径筒体31の基端部31bと
上記大径筒体41の先端開口部41bとを同軸に位置付
けるようになっている。そして、このつば部32の外周
面32aの所定位置には、第1実施例と同様構成の一対
の誘導凸部14,14が一体に形成されている。
【0054】また、上記各ストッパー部33は、上記外
周面31aの筒軸X方向中間位置から半径方向外方に上
記大径筒体41の内周面41a位置まで突出した径方向
腕部34と、この径方向腕部34の先端位置から基端部
31bの側に筒軸X方向に所定寸法延びた筒軸方向腕部
35と、この筒軸方向腕部35の先端である自由端から
半径方向外方に突出した係止爪36とを備えている。そ
して、この各係止爪36は、基端部31bの側に筒軸X
に直交する直交面36aを有しており、また、周方向両
端面36b,36bの間隔、すなわち、周方向幅が後述
の窓部42との関係で所定の寸法に定められている。
【0055】上記大径筒体41は、基端部41cの内面
の当り面41dに上記小径筒体31の先端面31dが当
接してそれ以上の前進が阻止された状態で、上記つば部
32が大径筒体41の先端開口部41b内に内嵌するよ
うな筒軸X方向長さを有している。そして、この大径筒
体41の周壁には係止凹部としての一対の窓部42,4
2が半径方向に貫通するように形成されており、上記当
り面41dに小径筒体31の先端面31dが当接した状
態で、両係止爪36,36が両窓部42,42に係合す
るように上記各窓部42が配置されている。この各窓部
42の周方向幅は、第1実施例と同様に、上記各係止爪
36の周方向幅とほぼ同じに形成されて、上記係止爪3
6の周方向端面36bが係合状態で上記窓部42の周方
向対向面42aと近接して相対向するようになってい
る。
【0056】また、上記大径筒体41の先端開口部41
bの内周側にはテーパ周面41eが形成されており、一
対の誘導凹部23,23は、第1実施例と同様に、上記
各係止爪36が上記各窓部42に係合した状態で、各誘
導凸部14が上記各誘導凹部23の最奥部に内嵌するよ
うになっている。
【0057】なお、上記のクイックコネクタのその他の
構成は第1実施例のものと同様であるために、同一部材
には同一符号を付して、その説明は省略する。
【0058】そして、上記第2実施例の場合、一対のホ
ース端部を接続するには、まず、第1実施例と同様に、
小径筒体31の先端部31cと大径筒体41の先端開口
部41bとを、各係止爪36と各窓部42とが、もしく
は、各誘導凸部14と各誘導凹部23とが筒軸X方向に
概略同じ周方向位置に位置付けられるように相対向させ
る。次に、この状態から上記小径筒体31をほぼ筒軸X
方向に大径筒体41内に挿入していくと、両係止爪3
6,36が大径筒体41の先端開口部41bのテーパ周
面41eに当る。このままで小径筒体31を押圧する
か、両係止爪36,36を半径方向両側から摘みながら
小径筒体31を押圧することにより、各筒軸方向腕部3
5が弾性変形されて各係止爪36が半径方向内方に変位
した状態で大径筒体41の内周面41aに沿って前進す
る(図9参照)。そして、小径筒体31の先端面31d
が大径筒体41の当り面41dに当接することにより上
記各係止爪36の直交面36aが各窓部42に係合し
て、雄型継手3と雌型継手4との接続作業が完了する
(図8参照)。この際、第1実施例と同様に、各誘導凸
部14のテーパ面14b,14bと各誘導凹部23のテ
ーパ面23a,23aとの組み合わせにより、小径筒体
31と大径筒体41との周方向の相対回転位置が自動的
に相対回転されて上記各係止爪36を各窓部42の形成
位置と同じ周方向位置まで誘導させることができ、各係
止爪36を各窓部42に確実に導いて両者36,42を
互いに係合させることができる。
【0059】そして、本第2実施例においては、第1実
施例と異なる態様のストッパー部33を用いて第1実施
例とほぼ同様の作用・効果を得ることができる。すなわ
ち、上記各係止爪36と各窓部42との係合状態に至る
ことにより、第1実施例と同様に、雄型継手3と雌型継
手4とを、引き抜き力、押し込み力、ねじり力、せん断
力、および、こじり力の全てに抵抗して確実に同一の接
続状態に維持することができ、接続状態の信頼性を従来
のものと比べ大幅に向上することができる。例えば、引
き抜き力、押し込み力が作用しても、上記小径筒体31
の先端面31dが大径筒体41の当り面41dに当接す
ることにより筒軸X方向の前進側への移動が阻止される
一方、各係止爪36の直交面36aと各窓部42との係
合により上記筒軸X方向の引き抜け側への移動が阻止さ
れる。ねじり力が作用しても、各係止爪36の周方向端
面36c,36cと各窓部42の周方向対向面42a,
42aとが当接して筒軸Xの回りの相対回転が阻止され
る。また、せん断力が作用しても、小径筒体31の先端
部31cが各シールリング24を介して大径筒体41の
基端部41cに当接して半径方向への相対移動が阻止さ
れる一方、上記小径筒体31の基端部31bがつば部3
2の外周面32aと大径筒体41の内周面41aとの当
接により大径筒体21の先端開口部21bに対して当接
して半径方向への相対移動が阻止される。さらに、こじ
り力が作用しても、半径方向への相対移動が上記の2位
置で阻止される上、その2位置が小径筒体31の基端部
31bおよび先端部31cという筒軸X方向に比較的長
い距離を隔てたものとなるため、筒軸Xに直交する軸回
りの相対回転が阻止される。
【0060】この結果、第1実施例と同様に、小径筒体
31の外周面31aと大径筒体41の内周面41aとの
間の形状を当初の接続時と同一の状態に維持することが
でき、上記の両周面31a,41aに密着した各シール
リング24が時間の経過と共に塑性変形傾向に移行して
も、その密着状態を維持することができ、上記両周面3
1a,41a間の形状が相対回転等により変化すること
に起因するシール性低下の発生を防止することができ
る。
【0061】一方、上記の雄型継手3と雌型継手4とを
分離する場合、両窓部42,42から各係止爪36を半
径方向内方に押圧して各窓部42との係合を解除するこ
とにより、小径筒体31を大径筒体41から引き抜くこ
とが可能となる。そして、上記の接続作業を再度繰り返
すことにより上記の雄型継手3と雌型継手4とを再接続
することができる。この再接続作業の際、一対の誘導凸
部14,14を分離前の各誘導凹部23に嵌入させるよ
うに小径筒体31を大径筒体41に対して内嵌させるこ
とにより、第1実施例と同様に、その小径筒体31を上
記大径筒体41内の各シールリング24に対して分離前
の接続状態と同じ周方向位置に再接続することができ、
これにより、分離前の周方向位置と異なる位置に再接続
されることに起因するシール性低下の発生を防止するこ
とができ、分離前とほぼ同じシール性を発揮させること
ができる。
【0062】<第3実施例>図10および図11は本発
明の第3実施例に係るクイックコネクタを示す。本第3
実施例は、雄型継手5と雌型継手6との接続を保持部材
7を介して行うものに係り、この雄型継手5と雌型継手
6と保持部材7とによって本第3実施例のクイックコネ
クタが構成されている。
【0063】上記雄型継手5は、第1実施例と同様に一
方のホース端部(図示省略)に結合される筒軸X方向一
端側(図10,図11の左側)の結合部50と、上記ホ
ース端部から突出する他端側(同図の右側)の小径筒体
51とが合成樹脂成形により一体に形成されたものであ
り、上記雌型継手6は、同様に他方のホース端部(図示
省略)に結合される上記筒軸Xと同軸方向一端側(同図
の右側)の結合部60と、上記他方のホース端部から突
出する他端側(同図の左側)の大径筒体61とが合成樹
脂成形により一体に形成されたものである。また、上記
保持部材7は、上記小径筒体51に対して筒軸X方向に
相対移動可能に嵌挿される筒部71と、この筒部71の
筒軸Xに直交する方向の両側位置から上記小径筒体51
の基端部51b側にその外周面51aから離れるよう斜
めに延びて半径方向に弾性変形可能に構成された一対の
脚部72,72とが合成樹脂成形により一体に形成され
たものである。
【0064】上記小径筒体51の外周面51aには筒軸
X方向中間位置から外周方向に上記大径筒体61の筒軸
X方向中間位置の後述の第3筒部61cの内周面位置ま
で突出された環状のつば部52が形成されており、この
つば部52は、その外周面52aが上記第3筒部61c
の内周面に内嵌することにより、上記小径筒体51と上
記大径筒体61の第3筒部61cとを筒軸Xに対して同
軸に位置付けるようになっている。そして、このつば部
52の外周面52aには、図12に詳細を示すように、
上記一対の脚部72,72と対応する周方向位置に各脚
部72の後述の基端部72aが嵌入する一対の凹溝53
が筒軸X方向に形成されている。
【0065】上記大径筒体61は、結合部60側から第
1、第2、第3、および、第4の順次所定径に拡径され
た4つの筒部61a,61b,61c,61dが一体に
形成されたものである。上記第1筒部61aは上記小径
筒体51の先端部51cの外径とほぼ同じ内径を有する
ように構成され、上記第2筒部61bは予め交互に内嵌
された各一対のシールリング24,24と、スペーサリ
ング25,25とが上記小径筒体51の先端部51cの
外周面に圧縮状態で密着するように構成され、上記第3
筒部61cは上記のごとくつば部52が内嵌するように
構成され、また、上記第4筒部61dは上記小径筒体5
1の基端部51bとの間に半径方向に所定幅の環状の隙
間が形成されるように構成されている。この第4筒部6
1dには、上記筒軸X直交する方向の両側位置の周壁に
半径方向に貫通する一対の窓部62,62と、先端開口
縁から内周側に突出する凸縁部61eとが形成されてお
り、さらに、上記凸縁部61eには、図13に詳細を示
すように、上記各窓部62と同じ周方向位置に上記各脚
部72の後述の先端部72cが嵌入する一対の凹溝63
が筒軸X方向に形成されている。
【0066】上記保持部材7の各脚部72は、上記筒部
71から筒軸X方向に延びる基端部72aと、この基端
部72aから上記のごとく斜めに延びる中間部72b
と、この中間部72bから筒軸X方向に延びる先端部7
2cとからなる。そして、上記各基端部72aは、内面
側の周方向溝73が上記つば部52の各凹溝53に互い
に嵌入して保持部材7と小径筒体51との筒軸X方向へ
の相対移動を阻止した状態で、外面側が上記つば部52
の外周面52aと面一となって上記の第3筒部61cの
内周面に内嵌するようになっている。加えて、上記各基
端部72aの周方向幅が上記各凹溝53の周方向幅とほ
ぼ同じに設定されており(図12参照)、各基端部72
aが各凹溝53に嵌入することにより周方向への相対移
動が阻止されるようになっている。また、上記各中間部
72bの外面には半径方向外方に突出する突起74が形
成されており、後述の接続作業時に上記凸縁部61eの
内側面に係合して保持部材7を大径筒体61に対して仮
保持するようになっている(図14参照)。さらに、上
記各先端部72cには先端部側係止爪として筒軸Xに直
交する方向に立ち上がる直交面75aが形成されてお
り、小径筒体51の先端面51dが大径筒体61の第1
筒部61a内面の当り面61fに当接して筒軸X方向前
進側の相対移動が阻止された状態で、上記各先端部72
cが上記凸縁部61eの各凹溝63に嵌入して上記直交
面75aが上記凸縁部61eの内面に当接状態で係合す
ることにより大径筒体61に対する保持部材7の筒軸X
方向抜け側への相対移動を阻止するようになっている。
加えて、上記の各基端部72aの場合と同様に、上記各
先端部72cの周方向幅が上記各凹溝63の周方向幅と
ほぼ同じに設定されており(図13参照)、各先端部7
2cが各凹溝63に嵌入することにより周方向への相対
移動が阻止されるようになっている。
【0067】上記構成の第3実施例の場合、一対のホー
ス端部を接続するには、まず、大径筒体61の第4筒部
61d内に保持部材7の筒部71を先頭にして挿入し、
両突起74,74を大径筒体61の凸縁部61eの各凹
溝63位置の内側縁に係合させることにより、上記保持
部材7を大径筒体61に対して仮保持させる。次に、小
径筒体51の先端部51cを、つば部52の各凹溝53
が上記保持部材7の各脚部72と同じ周方向位置に位置
付けられるように大径筒体61に対して相対向させる。
次に、この状態から上記小径筒体51を筒軸X方向に大
径筒体61内に挿入していくと、上記つば部52の各凹
溝53に上記各脚部72が内嵌した状態でその各基端部
72aを半径方向外方に押し開き(図14参照)、つい
には上記各凹溝53に上記各基端部72aの凹溝73が
互いに嵌入する。このままで上記小径筒体51を押圧す
ることにより、保持部材7の両脚部72,72が弾性変
形してその両先端部72c,72cが凸縁部61eを乗
り越え、各先端部72cが各凹溝63に嵌入して直交面
75aが凸縁部61e内面に係合するとともに、上記つ
ば部52の外周面52aおよび各基端部72aの外周面
が第3筒部61cの内周面に内嵌して、雄型継手5と雌
型継手6との接続作業が完了する(図11参照)。
【0068】そして、本第3実施例においても、雄型継
手5と雌型継手6とを、引き抜き力、押し込み力、ねじ
り力、せん断力、および、こじり力の全てに抵抗して確
実に同一の接続状態に維持することができ、接続状態の
信頼性を従来のものと比べ大幅に向上することができ
る。例えば、引き抜き力、押し込み力が作用しても、上
記小径筒体51の先端面51dが大径筒体61の当り面
61fに当接することにより小径筒体51の筒軸X方向
の前進側への移動が阻止される一方、つば部52が保持
部材7の両脚部72,72を介して凸縁部61eと当接
することにより上記小径筒体51の筒軸X方向の抜け側
への移動が阻止される。ねじり力が作用しても、つば部
52の各凹溝53に保持部材7の各脚部72の基端部7
2aが嵌入して小径筒体51の保持部材7に対する筒軸
X回りの相対回転が阻止される一方、大径筒体61の凸
縁部61eの各凹溝63に上記保持部材7の各脚部72
の先端部72cが嵌入して大径筒体61の保持部材7に
対する筒軸X回りの相対回転が阻止される結果、保持部
材7を介して小径筒体51と大径筒体61との相対回転
が阻止される。また、せん断力が作用しても、小径筒体
51の先端部51cが大径筒体61の第1筒部61aに
当接しかつ各シールリング24を介して大径筒体61の
第2筒部61bに当接して半径方向への相対移動が阻止
される一方、上記小径筒体51のつば部52の外周面5
2aが大径筒体61の第3筒部61cの内周面に当接し
て半径方向への相対移動が阻止され、これらの2位置で
半径方向への相対移動が阻止される。さらに、こじり力
が作用しても、上記の小径筒体51の先端部51cとつ
ば部52との筒軸X方向に互いに離れた2位置で半径方
向への相対移動が阻止される結果、筒軸Xに直交する軸
回りの相対回転が阻止される。
【0069】この結果、第1実施例と同様に、小径筒体
51の外周面51aと大径筒体61の第2筒部61bの
内周面との間の形状を当初の接続時と同一の状態に維持
することができ、上記の両周面51aに密着した各シー
ルリング24が時間の経過と共に塑性変形傾向に移行し
ても、その密着状態を維持することができ、上記両周面
51a間の形状が相対回転等により変化することに起因
するシール性低下の発生を防止することができる。
【0070】一方、上記の雄型継手5と雌型継手6とを
分離する場合、両窓部62,62から各脚部72を半径
方向内方に押圧してその各先端部72cの直交面75a
と大径筒体61の凸縁部61eとの係合を解除すること
により、小径筒体51を保持部材7とともに大径筒体6
1から引き抜くことが可能となる。そして、上記の接続
作業を再度繰り返すことにより上記の雄型継手5と雌型
継手6とを再接続することができる。この再接続作業の
際、保持部材7を介した小径筒体51側の凹溝53と大
径筒体61側の凹溝63とを分離前と同じ対応関係にす
ることにより、その小径筒体51を上記大径筒体61内
の各シールリング24に対して分離前の接続状態と同じ
周方向位置に再接続することができ、これにより、分離
前の周方向位置と異なる位置に再接続されることに起因
するシール性低下の発生を防止することができ、分離前
とほぼ同じシール性を発揮させることができる。
【0071】また、本実施例の場合、上記保持部材7の
両脚部72,72の各先端部72cが大径筒体61の先
端面である第4筒部61dの端面から突出することなく
大径筒体61内に収容されているため、作業者による不
用意操作や他の部材との衝突等により接続解除の発生す
るおそれの解消を図ることができる。
【0072】<他の態様例>なお、本発明は上記第1〜
第3実施例に限定されるものではなく、その他種々の変
形例を包含するものである。すなわち、上記第1および
第2実施例では、ストッパー部13,33を一対備えた
ものに構成しているが、これに限らず、少なくとも1つ
あればよく、3つ以上を周方向に均等配置にして備えて
もよい。1つの場合、半径方向には弾性変形し易く、周
方向には弾性変形し難いように構成すればよく、また、
2つ以上の場合、1つの場合と比べ、力の分散という点
で好ましい。同様に、第3実施例における保持部材7の
脚部72の数も1つあればよく、3つ以上を周方向に均
等配置にしてもよい。
【0073】上記第1および第2実施例では、互いに同
じ大きさ・形状の各一対の誘導凸部14,14と誘導凹
部23,23との組み合わせを用いているが、これに限
らず、例えば各誘導凸部14と各誘導凹部23との2対
の誘導手段を互いに異なる大きさ・形状のものにしても
よい。これにより、小径筒体と大径筒体との再接続作業
において、作業者をして間違えることなく分離前と同一
の周方向位置に確実に内嵌させることができる。例え
ば、上記の一方の誘導凸部14の周方向幅を他方のもの
より大きくし、これに対応させて一方の誘導凹部23の
周方向幅を拡大させればよい。また、上記の小径筒体と
大径筒体とに形成する誘導凸部14と誘導凹部23とか
らなる誘導手段を1対のみにすることにより、もしく
は、3対の誘導手段を設けその内の1対のもののみの大
きさ・形状を異なるものにすることによっても上記と同
様の効果を得ることができる。さらに、上記の各誘導凸
部14と各誘導凹部23と周方向端面に形成するテーパ
面を、周方向両端面の内の一方にのみ形成するようにし
てもよい。この場合においても、大径筒体に対する小径
筒体の周方向相対位置を係止爪が窓部に確実に係止でき
るように自動的に誘導することができる。
【0074】上記第1および第2実施例では、係止爪1
6,36と係合する係止凹部を半径方向に貫通する窓部
22,42により構成しているが、これに限らず、貫通
することなく大径筒体の内周面に開口する凹部により構
成してもよい。この場合、接続作業において、ストッパ
ー部の係止爪が外部から全く見えなくなるが、誘導凸部
14と誘導凹部23との組み合わせにより係止爪を上記
の凹部まで確実に誘導することができる。
【0075】また、上記第1〜第3実施例では接続対象
の管体端部をホース端部の場合を説明したが、これに限
らず、例えば上記管体が金属パイプであってもよい。こ
の場合、結合部としてねじ込み式等のもので構成すれば
よい。
【0076】さらに、上記第1〜第3実施例では、雄型
継手、雌型継手、保持部材をそれぞれ合成樹脂成形によ
り形成しているが、これに限らず、例えば金属により形
成してもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるクイックコネクタによれば、両者の係合状態
において、係止凹部の周方向対向面間隔と、対応する係
止爪の周方向幅とをほぼ同じ寸法に設定しているため、
上記小径筒体と大径筒体、すなわち、雄型継手と雌型継
手とがねじり力等の作用を受けて周方向に相対回転しよ
うとしても、上記係止爪の周方向端面と係止凹部の周方
向対向面とが当接して上記相対回転を確実に阻止するこ
とができる。このため、小径筒体の外周面と大径筒体の
内周面との間の形状を当初の接続時と同一の状態に維持
することができ、上記の両周面に密着した各シールリン
グが時間の経過と共に塑性変形傾向に移行しても、その
密着状態を維持することができる。この結果、上記両周
面間の形状が相対回転等により変化することに起因する
シール性低下の発生を確実に防止することができる。
【0078】また、上記係止爪を径方向腕部の先端から
筒軸方向に延びる筒軸方向腕部の先端に設けているた
め、上記筒軸方向抜け側の力が係止爪を介して上記筒軸
方向腕部に対してほぼ軸力として作用することになり、
上記抜け側の力が曲げ方向に作用する場合と比べより強
固な抜け防止を図ることができる。さらに、上記ストッ
パー部材の径方向腕部を小径筒体の外周面から大径筒体
の内周面位置まで径方向に突出しているため、小径筒体
の筒軸に直交する方向への大径筒体に対する相対移動を
阻止することができ、この径方向腕部と小径筒体の先端
部との2位置で上記筒軸に直交する方向への相対移動を
阻止することができる。この結果、雄型継手と雌型継手
とに筒軸に直交する軸回りに相対回転させようとするこ
じり外力が作用しても両継手の接続状態を確実に同一状
態に維持することができ、接続状態の信頼性向上、およ
び、上記シールリングに偏荷重が作用することに起因す
るシール性低下の防止を図ることができる。
【0079】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、2以上のストッパー
部材を設けて2以上の係止爪によりそれぞれ筒軸回りの
相対回転を阻止するため、雄型継手と雌型継手との周方
向に対する相対回転の阻止をより確実に図ることができ
る。加えて、2以上のストッパー部材を小径筒体の外周
面に周方向に均等に配置しているため、2以上の径方向
腕部により小径筒体が大径筒体に対して筒軸に直交する
方向に相対移動しないように支持され、上記の接続状態
の信頼性のより向上と、偏荷重の作用に起因するシール
性低下のより一層の防止とを図ることができる。
【0080】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、係止凹部を大径筒体
の周壁を半径方向に貫通する窓部によって構成している
ため、係止爪と上記窓部とを係合して雄型継手と雌型継
手とをいったん接続した後、大径筒体の外部から上記窓
部を介して係止爪を半径方向に押圧することにより上記
の係合を解除することができ、上記の雄型継手と雌型継
手との接続を解除することができる。従って、いったん
接続した後に、その接続解除、および、再接続を行うこ
とができる。
【0081】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、大径筒体の基端部内
面に小径筒体の先端面と当接して小径筒体の前進を阻止
する当り面を形成し、かつ、この当り面と小径筒体の先
端面との当接を、上記係止爪が係止凹部に係合した状態
で行われるようにしているため、上記の当接により大径
筒体に対する小径筒体の筒軸方向前進側の相対移動を阻
止することができる一方、それと同時に係止爪と係止凹
部との係合により上記小径筒体の筒軸方向抜け側の相対
移動を阻止することができる。これにより、上記雄型継
手と雌型継手との接続を、筒軸方向両側に対する相対移
動が確実に防止された状態で行うことができる。
【0082】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、小径筒体の基端部側
外周面に、大径筒体の内周面位置まで外周方向に突出し
た環状のつば部を形成しているため、このつば部の周方
向全周により半径方向の全ての方向に対する小径筒体の
相対移動を阻止することができる。そして、このつば部
を小径筒体の基端部側に形成しているため、小径筒体先
端部での支持位置と、上記つば部による支持位置との筒
軸方向に比較的長く離れた2位置の支持によって、こじ
り方向外力を受けても同一接続状態の維持をより一層確
実に図ることができる。加えて、係止爪が係止凹部に係
合した状態で、上記つば部を、大径筒体の先端開口に内
嵌してその先端開口を覆うように配設しているため、接
続状態における大径筒体の内周面と小径筒体の外周面と
の間の隙間へのごみや異物の侵入を阻止して接続状態維
持に対するより一層の信頼性の向上を図ることができ
る。
【0083】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
5記載の発明による効果に加えて、筒軸方向腕部をつば
部の外周部から一体に形成して上記つば部がストッパー
部材の径方向腕部を兼ねるようにしているため、構成の
単純化および製造の容易化を図ることができる。
【0084】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
5記載の発明による効果に加えて、小径筒体の筒軸方向
中間位置の外周面からストッパー部材を形成して、筒軸
方向腕部が筒軸方向基端側に延びるように配設し、その
筒軸方向腕部の先端である自由端から突出する係止爪が
係止凹部に係合した状態で、係止爪の筒軸方向基端側の
面と係止凹部の筒軸方向先端側の面とが当接して小径筒
体の抜け側への相対移動の阻止が行われるようになるた
め、請求項6の場合と同様に小径筒体の相対回転防止お
よび引き抜き方向の相対移動防止を図ることができる。
【0085】請求項8記載の発明によれば、上記請求項
5記載の発明による効果に加えて、誘導凸部を小径筒体
のつば部に形成し、係止爪が係止凹部に係合した状態で
上記誘導凸部が内嵌する誘導凹部を大径筒体の先端開口
に形成しているため、雄型継手と雌型継手との接続作業
の際、上記誘導凹部を目印としてその誘導凹部に上記誘
導凸部が入るように概略の周方向相対位置を定め小径筒
体の大径筒体内に対する挿入作業を行うことができる。
加えて、上記誘導凸部と誘導凹部との周方向少なくとも
一方の周方向の面をテーパ面としているため、上記誘導
凸部と誘導凹部の互いのテーパ面に導かれて係止爪が上
記係止凹部に合致する周方向位置まで小径筒体の大径筒
体に対する周方向相対位置を自動的に変更することがで
きる。従って、係止凹部が周方向の一部にかつ係止爪と
ほぼ同じ周方向寸法に形成されていても、接続作業に際
し、外部から上記誘導凸部と誘導凹部とを見ながら小径
筒体を大径筒体内に挿入することにより、外部からは見
えない係止爪の係止凹部への係合作業を容易かつ確実に
行うことができる。
【0086】また、請求項9記載の発明によれば、小径
筒体のつば部の凹溝の周方向幅を保持部材の脚部の基端
側部位の周方向幅とほぼ同じに設定しているため、小径
筒体と保持部材との間の筒軸回り相対回転を阻止するこ
とができる一方、大径筒体側の凹溝の周方向幅を上記脚
部の先端側部位の周方向幅とほぼ同じに設定しているた
め、大径筒体と上記保持部材と間の筒軸回りの相対回転
を阻止することができ、これにより、小径筒体と大径筒
体との間の相対回転を上記保持部材を介して確実に阻止
することができる。このため、請求項1記載の発明の場
合と同様に、シールリングに対する小径筒体の先端部の
外周面と大径筒体の内周面とのシールリングに対する密
着状態を、そのシールリングが塑性変形状態に移行して
いても当初に接続した状態と同一の状態に保つことがで
き、相対回転することに起因するシール性低下発生の防
止を図ることができる。
【0087】また、上記小径筒体のつば部を外周方向に
大径筒体の内周面位置まで突出しているため、そのつば
部の外周面の全周で上記小径筒体の半径方向の全ての方
向への相対移動を阻止することができる上、このつば部
と小径筒体先端部との筒軸方向に互いに離れた2位置で
上記の半径方向への相対移動を阻止するため、接続状態
の信頼性向上と、シールリングに偏荷重が作用すること
に起因するシール性低下発生の防止とを図ることができ
る。
【0088】請求項10記載の発明によれば、上記請求
項9記載の発明による効果に加えて、保持部材の脚部の
先端側部位に対応する位置の大径筒体の周壁に半径方向
に貫通する窓部を形成しているため、この窓部から上記
脚部の先端側部位を半径方向に小径筒体側に押圧するこ
とにより、大径筒体に対する上記脚部の先端部側係止爪
の係合と、大径筒体の凹溝部に対する上記脚部の先端側
部位の嵌入とを外すことができ、雄型継手と雌型継手と
の接続を解除することができる。従って、いったん接続
した後に、その接続解除、および、再接続を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】第1実施例の接続状態を示す一部切欠き断面図
である。
【図3】第1実施例の雌型継手を示す一部切欠き断面図
である。
【図4】図2のA−A線における部分拡大断面図であ
る。
【図5】第1実施例の接続作業途中段階における図2対
応の断面図である。
【図6】誘導凸部と誘導凹部との嵌合過程を示す拡大部
分正面図である。
【図7】第2実施例を示す分解斜視図である。
【図8】第2実施例の接続状態を示す一部切欠き断面図
である。
【図9】第2実施例の接続作業途中段階における図8対
応の断面図である。
【図10】第3実施例を示す分解斜視図である。
【図11】第3実施例の接続状態を示す断面図である。
【図12】図11のB−B線における断面図である。
【図13】図11のC−C線における断面図である。
【図14】第3実施例の接続作業途中段階における図1
1対応の断面図である。
【符号の説明】
1,3,5 雄型継手 2,4,6 雌型継手 7 保持部材 11,31,51 小径筒体 11a,31a,51a 小径筒体の外周面 11b,31b,51b 小径筒体の基端部 11c,31c,51c 小径筒体の先端部 11d,31d,51d 小径筒体の先端面 12,32,52 つば部 12a,32a,52a つば部の外周面 13,33 ストッパー部(ストッ
パー部材) 14 誘導凸部 14b テーパ面 15,35 筒軸方向腕部 16,36 係止爪 21,41,61 大径筒体 21a,41a 大径筒体の内周面 21b,41b 大径筒体の先端開口部 21c,41c 大径筒体の基端部 21d,41d 大径筒体の当り面 22,42 窓部(係止凹部) 22a,42a 窓部の周方向対向面 23 誘導凹部 23a テーパ面 24 シールリング 53 つば部の凹溝 62 窓部 63 大径筒体の凹溝 71 筒部 72 脚部 72a 脚部の基端部 72c 脚部の先端部 73 周方向溝(係止爪) 75a 直交面(係止爪) X 筒軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続対象の両管体端部の一方に結合され
    る筒状雌型継手と、上記両管体端部の他方に結合され上
    記雌型継手内に内嵌されて上記両管体端部を互いに連通
    させた状態で接続する筒状雄型継手とからなり、上記雄
    型継手は上記他方の管体端部から突出する小径筒体を備
    える一方、上記雌型継手は上記一方の管体端部から突出
    して上記小径筒体の外径より所定寸法大きい内径の内周
    面を有する大径筒体を備え、この大径筒体は、その内周
    面と上記小径筒体の先端部外周面との間に介装されたシ
    ールリングによりシールされた状態で上記小径筒体を収
    容するように構成されているクイックコネクタにおい
    て、 上記雄型継手の小径筒体には少なくとも1以上のストッ
    パー部材が一体に形成され、この各ストッパー部材は、
    上記小径筒体の外周面の周方向一部から上記大径筒体の
    内周面位置まで外周方向に突出する径方向腕部と、この
    径方向腕部の先端から上記小径筒体の筒軸方向に延びて
    自由端側が上記小径筒体の半径方向に弾性変形可能に構
    成された筒軸方向腕部と、この筒軸方向腕部の自由端か
    ら上記半径方向外方に突出する係止爪とから構成されて
    おり、 上記雌型継手の大径筒体の内周面には、上記各ストッパ
    ー部材の係止爪と係止して上記小径筒体の大径筒体に対
    する筒軸方向抜け側への相対移動を阻止する係止凹部が
    形成され、この各係止凹部の周方向対向面間隔と、対応
    する係止爪の周方向幅とがほぼ同じ寸法に設定されてい
    ることを特徴とするクイックコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 2以上のストッパー部材が小径筒体の周方向に均等に配
    置されているクイックコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 係止凹部が、大径筒体の周壁を半径方向に貫通する窓部
    によって構成されているクイックコネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 大径筒体の基端部側の内面には、小径筒体の係止爪が係
    止凹部に係合した状態で、上記小径筒体の先端面と当接
    して小径筒体の筒軸方向前進側への相対移動を阻止する
    当り面が形成されているクイックコネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 小径筒体には、その基端部側の外周面から大径筒体の先
    端開口部の内周面位置まで外周方向に突出する環状のつ
    ば部が形成されており、 このつば部は、上記小径筒体の係止爪が大径筒体の係止
    凹部に係合した状態で、上記大径筒体の先端開口部に内
    嵌するように配設されているクイックコネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 つば部の外周部の周方向一部から筒軸方向腕部が小径筒
    体の先端部側に延びるよう配設されてストッパー部材が
    上記つば部と一体に形成されているクイックコネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 小径筒体の筒軸方向中間位置の外周面にストッパー部材
    が形成され、筒軸方向腕部が上記小径筒体の基端部側に
    延びるよう配設されているクイックコネクタ。
  8. 【請求項8】 請求項5において、 小径筒体のつば部の周方向一部の外周面には外周方向に
    突出する少なくとも1つの誘導凸部が形成されている一
    方、大径筒体の先端開口部の周方向一部には筒軸方向に
    開口し、係止爪が係止凹部に係合した状態で上記誘導凸
    部が内嵌する誘導凹部が形成されており、 上記誘導凸部の周方向両端面と上記誘導凹部の周方向対
    向面との少なくとも各一方には、上記係止爪が係止凹部
    に誘導されるよう上記小径筒体の大径筒体に対する周方
    向位置を変更する、上記小径筒体の筒軸方向前進側に向
    けて斜めのテーパ面が形成されているクイックコネク
    タ。
  9. 【請求項9】 接続対象の両管体端部の一方に結合され
    る筒状雌型継手と、保持部材と、この保持部材を介して
    上記両管体端部の他方に結合され上記雌型継手内に内嵌
    されて上記両管体端部を互いに連通させた状態で接続す
    る筒状雄型継手とからなり、上記雄型継手は上記他方の
    管体端部から突出する小径筒体を備える一方、上記雌型
    継手は上記一方の管体端部から突出して上記小径筒体の
    外径より所定寸法大きい内径の内周面を有する大径筒体
    を備え、この大径筒体は、その内周面と上記小径筒体の
    先端部外周面との間に介装されたシールリングによりシ
    ールされた状態で上記小径筒体を収容するように構成さ
    れ、上記保持部材は、上記雄型継手の小径筒体に対して
    筒軸方向に相対移動可能に外嵌する筒部と、この筒部の
    周方向一部から上記小径筒体の筒軸方向基端部側に向け
    て上記小径筒体の外周面から離れるよう斜めに延びて上
    記小径筒体の半径方向に弾性変形可能に構成された少な
    くとも1つの脚部と、この脚部の先端部および基端部の
    それぞれに形成された一対の係止爪とを備え、先端部側
    係止爪が上記大径筒体の内周面に、基端部側係止爪が上
    記小径筒体の外周面にそれぞれ係合されて上記小径筒体
    と大径筒体との筒軸方向への相対移動を阻止するよう構
    成されているクイックコネクタにおいて、 上記雄型継手の小径筒体の外周面には、その筒軸方向中
    間位置であって上記保持部材の筒部の外嵌位置より筒軸
    方向基端部側の位置から大径筒体の内周面位置まで外周
    方向に突出する環状つば部が形成され、このつば部には
    上記保持部材の脚部の基端側部位の周方向幅とほぼ同じ
    周方向間隔を有し上記基端側部位が嵌入して上記小径筒
    体と保持部材との周方向に対する相対移動を阻止する凹
    溝が形成されており、 上記雌型継手の大径筒体の内周面には、上記保持部材の
    脚部の先端側部位の周方向幅とほぼ同じ周方向間隔を有
    し上記先端側部位が嵌入して上記大径筒体と保持部材と
    の周方向に対する相対移動を阻止する凹溝が形成されて
    いることを特徴とするクイックコネクタ。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 雌型継手の大径筒体の周壁には、保持部材の脚部先端側
    部位に対応する周方向位置に半径方向に貫通する、上記
    保持部材の係合解除用の窓部が形成されているクイック
    コネクタ。
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