JPH07317743A - 成形体用埋設めねじ体およびめねじ体埋設方法 - Google Patents

成形体用埋設めねじ体およびめねじ体埋設方法

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JPH07317743A
JPH07317743A JP32064391A JP32064391A JPH07317743A JP H07317743 A JPH07317743 A JP H07317743A JP 32064391 A JP32064391 A JP 32064391A JP 32064391 A JP32064391 A JP 32064391A JP H07317743 A JPH07317743 A JP H07317743A
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female screw
molded
screw body
embedded
molded body
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JP32064391A
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English (en)
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Katsumi Ikeda
勝美 池田
Katsuhiro Ikeda
勝弘 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】成形体への取り付けを容易かつ正確にすると共
に、軸方向および回転方向への妄動を防止して成形体へ
の取付精度を向上させ得る成形体用埋設めねじ体および
めねじ体埋設方法を提供する。 【構成】インサートされるめねじ体Aの外周に成形体1
の固化前の流動状成形物の侵入を防止する被覆部材4を
外装またはめねじ体Aの螺孔3に内装する。 【効果】めねじ体の軸方向および回転方向の妄動を防止
すると共に、流動状成形物の充填後であっても取付後埋
没させることなく、しかも、取り付け用治具も不要とな
って、成形体の正確な位置へ確実かつ簡単に取り付ける
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形品の成形時に埋入
させる成形体用埋設めねじ体およびめねじ体埋設方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成形品、例えば、コンクリート製
品中にめねじ体を埋設する場合は、図25に示すように、
型枠20の所定位置に設けた取付治具21へ、インサートす
べきめねじ体22を前記型枠20内へ支持させておき、型枠
20内へコンクリートを打設して固化させると製品23と一
体的になり該製品23中に埋入されるものである。
【0003】そして、このコンクリート製品23中に使用
する前記めねじ体22は、例えば、図26に示すように、ス
テンレス等により円筒状に形成してその軸方向にめねじ
24を螺設してあり、一端部に抜け止め25および回り止め
用の膨出部26を成形したものである。
【0004】しかしながら、前記しためねじ体は金属等
のダイキャスト等により成形されるので製品コストが高
く、しかも、抜け止めおよび回り止め用の膨出部も付設
しなければならないので成形が複雑となる。
【0005】しかも、このめねじ体は、自体の重量があ
るためコンクリートの打設後の挿入は、取付治具が必要
となり、そして、該めねじ体の自重により上下,左右に
妄動して成形体の正確な位置に埋設ができないものであ
り、特に、表面のみでコンクリートの中には埋設できな
いものであった。等の様々な問題点を有するものであっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、インサートされ
るめねじ体の外周に前記成形体の固化前の流動状成形物
の侵入を防止する被覆部材を外装するか、または主体の
螺孔へ内装することにより、成形体への取り付けを容易
かつ正確にすると共に、軸方向および回転方向への妄動
を防止して成形体への取付精度を向上させ得る成形体用
埋設めねじ体およびめねじ体埋設方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、固化前の成形体に埋入させて該
成形体と一体とし、成形体の固化後におねじ体を螺合さ
せ得る螺孔を有するめねじ体において、このめねじ体の
外周たは内周に前記成形体の固化前の流動状成形物の侵
入を防止する被覆部材を外装または内装した、成形体用
埋設めねじ体の構成にある。
【0008】また、前記しためねじ体は、コイル状の螺
旋体も用いられる。
【0009】更に、めねじ体における主体の端部に係止
部材を延設させることもあって、また、この係止部材を
成形体における補強材へ連係させて一体化される。
【0010】前記しためねじ体には固着部材が設けられ
る。
【0011】そして、成形体に穿設した埋入孔へコイル
状螺旋体のめねじ体における外周を圧入し、その外周の
一部または全周を埋入孔へ係止させた、めねじ体埋設方
法にある。
【0012】更に、成形体に穿設した埋入孔へ、コイル
状螺旋体のめねじ体を挿入した後、固着部材により前記
めねじ体と埋入孔とを一体化させた、めねじ体埋設方法
にある。
【0013】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。めねじ体における主体へ被覆部材を外装
するか、または、主体の螺孔へ内装したものを、成形体
における型枠内へ取り付けて流動状成形物を充填する
か、あるいは、充填後、固化する前の軟化状態において
該めねじ体を埋入すると、該めねじ体は自体が軽量のこ
ともあって安定的に軟状成形物に納まり保持されている
もので、該めねじ体の外周部へ流動状成形物が入り込ん
でこれに馴染む。
【0014】該成形物が固化した後は、成形体によりこ
のめねじ体の外周が包囲され、おねじ体を螺孔へ螺合さ
せたとき、該めねじ体の軸方向および回転方向ともその
移動が阻止されたインサートコンクリート製品が得られ
る。また、めねじ体にコイル状螺旋体を用いた場合は、
内孔において螺旋状となった線材が螺孔となり、これへ
のおねじ体の螺合が可能となる。
【0015】そして、前記したコイル状螺旋体のめねじ
体を成形体に穿設した埋入孔へその外周を圧入し、その
外周の一部または全周を埋入孔へ係止させると、該めね
じ体は成形体における埋入孔に固着される。
【0016】このとき、めねじ体に固着部材を設けれ
ば、該固着部材により埋入孔とめねじ体とが一体化され
る。
【0017】この状態で、更に成形体と同効質の流動状
成形物を該めねじ体の外周部あるいは螺孔の非螺合部へ
充填させれば、このめねじ体は成形体と一体的となる。
【0018】
【実施例】次に本発明に関する成形体用埋設めねじ体お
よびめねじ体埋設方法の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6および図9〜図14においてAはめねじ
体で、コンクリート,セラミックス,金属(鋳物も含
む),合成樹脂,ガラス,陶器等による成形体1内の所
定位置へ埋設して一体化させるもので、主体2の中心に
螺設した螺孔3と、被覆部材4とにより基本的に構成さ
れる。
【0019】このめねじ体Aは、図1(a) 〜(e) および
図2,図11,図13に示すような、内孔に螺孔3を有する
ナットや、図3および図9〜図10,図12等に示すような
コイル状(つる巻状)の螺旋体が用いられる。
【0020】前記した主体2がナットAの場合は、図1
において(a) および図2に示すような慣用のナットか、
同図の(b) に示すフランジ付きナットか、(c) に示す板
ナットか、(d) に示す埋め込みナットか、(e) に示す爪
付きナットか、図示してないが、蝶ナット,インサート
部材等の既存あるいは市販されているものが用いられ
る。
【0021】そして、前記した主体2がコイル状の螺旋
体Aの場合は、金属・非鉄金属や合成樹脂製により成形
した所定太さの線材を、螺旋状で所定ピッチにより巻い
てあるもので、該螺旋体Aは弾性や剛性を有しているこ
と、例えば、コイルスプリング等が好ましいが、非弾性
あるいは非剛性であっても構わない。
【0022】この平面形状は、図7(a) に示すように円
形状か、図7(b) に示すように六角形状か、図7(c) に
示すように四角形状か、図7(d) に示すように三角形状
か、図示してないが楕円や異径角形状等に形成してある
ものであって、前記したピッチは使用するおねじ体5の
ねじピッチに合わせて任意のものが選定し得るものであ
る。
【0023】また、前記した線材の断面形状は、図8
(a) に示すように円形状か、図8(b)に示すように楕円
形状か、図8(c) に示すように六角形状か、図8(d) に
示すように四角形(菱形)状か、図8(e) に示すように
外側が円弧で内側を尖鋭に形成してあるもので、この線
材により成形される主体2の内孔には連続した螺孔3を
形成してあるものであって、前記した形状は螺孔3が形
成し得る断面形状であれば任意のものが選定できるもの
であり、連続した板状のものも使用できることはもちろ
んである。
【0024】なお、前記した主体2は、図15に示すよう
に、ナットとコイル状螺旋体との組み合わせのものを用
いることもあるもので、ナット下端の螺孔3へコイル状
螺旋体の上端部を螺合させることにより一体的になるも
ので、コイル状螺旋体の下部は後記する係止部材7とな
る。
【0025】前記した被覆部材4は、図1〜図6および
図9,図10,図13等に示すように、主体2の外周に外装
するか、図11および図12に示すように、主体2の内周に
内装するかして、前記成形体1の固化前においてその流
動状成形物の侵入を防止するものである。
【0026】そして、この被覆部材4に用いる素材は、
チタン箔やアルミ箔等の金属・非鉄金属箔や熱収縮性フ
ィルム等の合成樹脂性フィルム、あるいは、アルキド樹
脂系,アクリル樹脂系,エポキシ樹脂系,ビニル樹脂系
の合成樹脂性塗料、更に、ポリヒドロキシプチレト・エ
ステル等の微生物の作用により分解される合成樹脂等が
採用されるものであり、前記した塗料は、主体2の外周
および螺孔3の内壁に塗布または吹き付け等により設け
るものである。
【0027】したがって、この被覆部材4の素材は、成
形体1の成形時にあって、流動状成形物が螺孔3への侵
入が防止されて、かつ、該成形物の影響により容易に溶
解しないものであれば任意のものが採用される。
【0028】そしてその構成は、図1(a) に示すよう
に、内端部を閉塞し、外端部を内孔の螺孔3に螺合され
るおねじ体5の挿入開口を設けるか、図1(b) 〜(e) お
よび図9(a) に示すように、その両端部を開口するか、
図9(b) に示すように、内端部を絞って開口を狭め外端
部を開口するか、更に、図9(c) に示すように、内端部
をフランジ状に周側へ拡げて埋設時の抜け止め6を形成
し、外端部を開口するに形成するか、図1(b) 〜(e) お
よび図9(d) に示すように、その内端部の端縁を主体2
へ巻き付けることもあり、更に、図9(d) に示すよう
に、外端部を外方へ拡開させた受部材tを形成させるこ
とにより、埋入時、めねじ体Aの支持作用を行なう。
【0029】そして、前記した構成以外にも、図9(e)
に示すように、主体2の外周途中まで外装し、それ以下
は、埋設時の抜け止め6とすることもあり、図13に示す
ように、主体2の外周適所に形成した係止溝2aへ被覆部
材4の端部を係合させて止め付ける場合もある。
【0030】また、主体2の内周に内装する場合は、図
11および図12の(a),(b),(d) に示すように、ナットおよ
びコイル状螺旋体のねじ形状に形成した該被覆部材4を
螺孔3へねじ込むか、図11および図12の(c) に示すよう
に、螺孔3の内径に見合う筒状に形成した被覆部材4を
螺孔3へ挿嵌することにより内装できるもので、成形体
1の固化後は螺孔3より取り外すものであり、この場合
は、主体2が直接充填された成形物と接触するためその
両者の結合が良好となることもある。
【0031】なお、図11および図12の(b),(c) に示すよ
うに、非螺合部4aは直筒状に形成することもあり、更
に、図12(e) に示すように、この被覆部材4はコイル状
螺旋体の螺孔3へ螺合されるボルト等のおねじを用いる
こともある。
【0032】また、図12(c) において仮想線で示すよう
に、下部を閉塞させたキャップ状形成して螺孔3へ嵌着
するか、螺孔3内へ合成樹脂を塗布あるいは吹き付けた
後該部分へ嵌着すれば、非螺合部の螺孔3への流動状成
形物の侵入は防止され、そして、図12(d) に示すよう
に、この被覆部材4の下端を主体2における螺孔3の途
中まで形成しておけば、螺孔3内に充填された成形物に
よりその取り付けが強固となるもので、この下端を同図
において仮想線で示すように絞っておけば、これ以上の
内部への流動状成形物の侵入は防止される。
【0033】更に、該被覆部材4は、成形体の成形時に
おいて、固化前の流動状成形物が侵入するときは、前記
被覆部材4における内端部を閉塞することが好ましい
が、前記したように内方へ絞って開口度を小さくする
か、あるいは、ホッチキス等の部材により該開口を塞ぐ
か、更に、図13(a) および図23,図24に示すように、紙
製や澱粉質,塗布剤等の易溶解性の閉塞部材4bにより主
体2の内端部を充填しても良いものである。
【0034】更にまた、図2に示すように、二個のナッ
ト(複数でも可)を所定間隔で前記被覆部材4により連
結することで、長螺孔3を有するめねじ体Aが得られる
ものであり、各ナット間に成形体1との係止部sが形成
されて抜け止め作用が良好となると共に、両ナットの位
置決めもなされるものであって、同図において(a) に示
す場合は、このナットの外周に設け、また、(b) に示す
場合は、ナットの螺孔3に合致するおねじ部を有する中
空または充実体のおねじ体を内装するものであり、この
おねじ体の中間部にはおねじが形成されない場合や、更
に、ナットの螺孔3へ挿嵌される直筒状の場合もある。
【0035】なお、前記した主体2がコイル状のスプリ
ングAを用いた場合は、図10(a) に示すように、主体2
の途中以下の巻きピッチを所定に伸ばすか、図10(b) に
示すように、端末を下方へ略伸直に延設するか、図10
(c) に示すように、主体2の途中を外方へ略直角に折曲
させるか、図10(d) に示すように、その端部を周径を徐
々に大きくしたスカート状か、図10(f) に示すように、
中間部を膨らめた太鼓状に形成した係止部材7をそれぞ
れ延設しておくと、成形体1への埋入時めねじ体Aの抜
け止め作用をするものである。
【0036】更に詳記すると、前記した図10(a) にあっ
ては、所定に巻きピッチを伸ばした下部の係止部材7へ
板材等の補強材8を挟み付けるように設けるか、図10
(c) に示すように、略直角方向へ折曲させた係止部材7
の内孔へ成形すべき成形体1のアンカーボルトや成形型
枠に配筋された鉄筋等の補強材8を係合させることもで
き、図10(d) に示すように、長孔8aを有する板状の建材
等の補強材8へその長孔8aへ係止部材7を係合させる
か、更に、図10(f) に示すように、金網状の補強材8へ
その穴へ係止部材7を係合するかするもので、いずれ
も、流動状成形物の充填により係止部材7と補強材8と
へ該成形物が絡み付いて主体2の埋入強度の向上が望め
る。
【0037】なお、図10(e) に示すように、主体2の上
端部を該主体2の外形より若干広げて形成しておけば、
フィルム収縮により外装された被覆部材4の上縁の内方
への張り出しが防止されるので、おねじ5の螺合時の挿
入が阻害されない。
【0038】また、図20に示すように、めねじ体Aの螺
孔3へ送入管9を挿嵌し、この送入管9から流動状成形
物を充填すれば、主体2の下部に延設した係止部材7の
隙間より流入して内部へ均一に充填されるものであり、
また、係止部材7への流動状成形物の絡み付きも良好と
なる。
【0039】更に、前記した成形体1は既設のものある
いは成形固化後のものも利用できるもので、図21に示す
ように、既設の成形体1の適所に、めねじ体Aの挿入さ
れる埋入孔10をドリル等により穿設し、この埋入孔10へ
めねじ体Aを挿入して前記係止部材7の端縁11を該埋入
孔10の底部へ当接することにより、該係止部材7の端縁
11が位置決めとなって埋入深さが常に一定に計れるもの
であり、流動状成形物の充填にあっては、前記送入管9
を用いて螺孔3より充填することにより埋入孔10に充満
されるものであり、図7(a) において仮想線で示すよう
に、係止部材7を内方へ折曲させておけば、前記埋入孔
10へ流動状成形物が充填された後、めねじ体Aを数回、
回動させることで成形物が撹拌されて均一な充填が施さ
れる。
【0040】また、前記した既設の成形体1へ該めねじ
体Aを埋入させるときは、図23および図24に示すよう
に、埋入すべきコイル状螺旋体によるめねじ体Aの外径
と略同径か若干狭めた埋入孔10を成形体1へ穿設し、こ
の埋入孔10へめねじ体Aにおける外周を圧入して、図23
に示すように、該めねじ体Aの外周の全部を前記埋入孔
10の内壁に当接するか、図24に示すように、めねじ体A
の外周の一部を前記埋入孔10の内壁に当接するかすれば
成形体1に取り付けられるもので、更に、図20および図
21に示すような送入管9を用いて挿入孔10内へ流動状成
形物を充填すれば、めねじ体Aと埋入孔10との間へ該成
形物が充満し、成形体1とめねじ体Aとが一体的となっ
て抜けや回り等の妄動が防止される。
【0041】前記しためねじ体Aの圧入にあっては、挿
入孔10との当接面に速硬化性樹脂を塗布あるいは吹き付
けておけば、孔10内の位置決めが容易で作業性も優れ
る。
【0042】更に、図14に示すように、前記しためねじ
体Aに固着部材12を設ける場合もあるもので、この固着
部材12は、合成樹脂系の速硬化性接着剤13を合成樹脂性
フィルムやガラス等による易溶出性容器14により包装さ
れているものであって、同図において(a) に示すよう
に、コイル状螺旋体等の主体2における螺孔3内の下部
に取り付けるか、(b) に示すように、コイル状螺旋体等
の主体2の下端に突出するように係止させるか、(c) に
示すように、コイル状螺旋体等の主体2における螺孔3
内の上部に取り付けるか、(d) に示すように、コイル状
螺旋体等の主体2における螺孔3内に挿嵌してその上下
に突出するようにするか、(e) に示すように、易溶出性
容器12の内部に封入するかするもので、前記成形体1の
埋入孔10へ挿入した後、コイル状螺旋体等の主体2を旋
回させることにより破裂させるか、棒体16で突くか、お
ねじを該螺孔3へ螺入させることにより、おねじの先端
で固着部材12における易溶出性容器14を破壊して、内部
の速硬化性接着剤13を外部へ流出させて、埋入孔10とめ
ねじ体Aとの隙間へ廻らし、両者A,10を一体的にする
ものである。
【0043】このとき、埋入孔10の上部に覆材(図示せ
ず)を設けておけば、容器14を破壊させたとき接着剤13
の外部への飛散が防止されると共に、埋入孔10において
めねじ体Aの外周へ螺道に沿って万遍なく接着剤13が回
る。
【0044】なお、前記めねじ体Aに内蔵される前記し
た固着部材12は、図14(c) に示すように、前記易溶出性
容器14をめねじ体Aにおける螺孔3へ内接させて被覆部
材4とすることもあり、別に被覆部材4を内装する必要
がなくて、しかも、この易溶出性容器14が心棒となって
成形体への埋め込みも簡単となるものであって、このめ
ねじ体Aの成形にあっては、図16に示すように、成形体
1における型枠内へ、該コイル状螺旋体のめねじ体Aを
取り付けて、該型枠内へ流動状成形物を充填して固化し
た後、前記固着部材12の易溶出性容器14を外部より棒体
16を用いて突き破ることにより、内部の速硬化性接着剤
13を外部へ流出させて前記めねじ体Aと成形体1とを一
体化させるものであり、前記容器14は速硬化性接着剤13
が流出した後は、外部へ取り出すか成形体1内へ埋め込
むものである。
【0045】更に、前記したようなめねじ体Aと固着部
材12との組み合わせは、図17に示すように、速硬化性接
着剤13を易溶出性容器14により包装された固着部材12の
内部に、コイル状螺旋体のめねじ体Aをその外周が前記
易溶出性容器14の内壁に当接するように封入することも
あり、この場合、同図に示すように、成形体1の埋入孔
10へ該めねじ体A入りの固着部材12を圧入した後、固着
部材12における易溶出性容器14の上部をおねじ17により
破ってめねじ体Aの螺孔3へ螺合することにより、該易
溶出性容器14内の速硬化性接着剤13が流出して埋入孔10
と固着部材12、すなわち、めねじ体Aとが一体的に接着
されるものであり、また、このおねじ体5のねじ部がめ
ねじ体Aの螺孔3へ密接すると共に、内部の速硬化性接
着剤13を外方へ押し出すのでめねじ体Aの螺孔3は空洞
に形成され、二部材の締結にあっては支承がない。
【0046】前記した被覆部材4は、図22に示すよう
に、コイル状螺旋体を主体2に用いたときは、線材にお
ける軸方向下側、または、上側に連続する張り出し突起
を形成し、この突起と線材あるいは突起同士の当接、ま
たは、若干の隙間を有する近接により成形体1の成形時
に、流動状成形物の螺孔3への侵入を防止する構成を採
用することもあるもので、該線材の巻きピッチを密着ま
たは狭く形成して、同様に流動状成形物の侵入を防止す
ることもある。
【0047】そして、このコイル状螺旋体による主体2
は、図3および図12(a) に示すように、主体2の上部あ
るいは全体に溶接や接着gにより固着して、該部分のコ
イルの伸縮を止めておけば、内部の螺孔3へおねじ体5
を螺合させたとは、スプリング端部の拡きや延伸が防止
される。
【0048】前記した本発明実施例による成形体用埋設
めねじ体の作用を説明する。
【0049】図1および図2等に示すように主体2がナ
ットの場合、あるいは、図3〜図6等に示すように、主
体2がコイル状のスプリングの場合は、該ナットあるい
はスプリングへ、例えば、円筒状に形成した熱収縮性フ
ィルムを挿嵌し所定温度により加熱すると、この熱作用
により所定の収縮がなされ、同図に示すように、フィル
ムが外周へ密着すると共に、ナットの場合は、両端部が
ねじ孔付近まで絞られた係止部sを形成し、また、コイ
ル状螺旋体の場合は、各ピッチ間へフィルムがそれぞれ
入り込んで係止部sを形成するもので、被覆部材4がそ
の全周へ密着外装される。
【0050】この状態で、例えば、成形体1がコンクリ
ート製品の場合は、打設前に型枠内へ取り付けてコンク
リートを充填するか、あるいは、打設後、固化する前の
軟化状態において埋入すると、該めねじ体Aは自体が軽
量のこともあって安定的に軟状成形物に納まり保持され
ているもので、該外周の係止部sへ流動状成形物が入り
込んで馴染む。
【0051】該成形物が固化すると、図18に示すよう
に、このめねじ体Aは外周をコンクリートにより包囲さ
れ、図19に示すように、おねじ5を螺孔3へ螺合させた
とき、該めねじ体Aの軸方向および回転方向ともその移
動が阻止されたインサートコンクリート製品が得られ
る。
【0052】
【発明の効果】前述したように本発明の成形体用埋設め
ねじ体およびめねじ体埋設方法は、主体と被覆部材とに
より形成される係止部へ、充填された成形体が馴染むよ
うに入り込むため、該めねじ体の軸方向および回転方向
の妄動が防止されたインサート成形体を成形することが
できる。
【0053】めねじ体自体が従来品に比べ軽量に成形さ
れるため、流動状成形物の充填後であっても埋没させる
ことなく、しかも、取り付け用治具も不要となって、成
形体の正確な位置へ確実かつ簡単に取り付けることがで
きる。
【0054】めねじ体にコイル状螺旋体を用いた場合
は、自体のばね性により軸方向に対して若干の移動自在
性を有しているため、螺孔へ螺合させるおねじのねじピ
ッチ合わせが容易となる。等の格別な効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する成形体用埋設めねじ体およびめ
ねじ体埋設方法におけるナットによる各例を示す断面図
である。
【図2】図1における他の各例を示す断面図である。
【図3】本発明に関する成形体用埋設めねじ体およびめ
ねじ体埋設方法におけるコイル状螺旋体による例を示す
一部破断正面図である。
【図4】図3における他の例を示す半断面図である。
【図5】図4におけるX−X線の断面図である。
【図6】図3における更に他の例を示す半断面図であ
る。
【図7】図3における主体の各例を示す平面図である。
【図8】図3における主体における線材の各例を示す断
面図である。
【図9】図3における被覆部材の外装状態の各例を示す
断面図である。
【図10】図3における係止部材の各例を示す断面図で
ある。
【図11】図1における被覆部材の他の例を示す断面図
である。
【図12】図3における被覆部材の他の例を示す断面図
である。
【図13】図1における被覆部材の更に他の例を示す断
面図である。
【図14】図3における固着部材の取付状態の各例を示
す断面図である。
【図15】主体がナットとコイル状螺旋体とからなる例
を示す一部断面図である。
【図16】図14(c) における成形状態を示す断面図であ
る。
【図17】図14における固着部材の他の例による成形状
態を示す断面図である。
【図18】図3における成形状態を示す断面図である。
【図19】図14におけるおねじの螺合状態を示す断面
図である。
【図20】図3における成形状態の他の例を示す断面図
である。
【図21】図16における成形状態の更に他の例を示す
断面図である。
【図22】図1におけるめねじ体の他の例を示す要部の
断面図である。
【図23】図16における成形状態の更に他の例を示す
断面図である。
【図24】図19における成形状態の更に他の例を示す
断面図である。
【図25】従来の成形体用インサートめねじ体を示す斜
視図である。
【図26】図25におけるめねじ体を使用した成形体の
成形状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 成形体 2 主体 3 螺孔 4 被覆部材 5 おねじ体 7 係止部材 A めねじ体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 成形体用埋設めねじ体およびめ
ねじ体埋設方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形品の成形時に埋入
させる成形体用埋設めねじ体およびめねじ体埋設方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成形品、例えば、コンクリート製
品中にめねじ体を埋設する場合は、図25に示すように、
型枠20の所定位置に設けた取付治具21へ、インサートす
べきめねじ体22を前記型枠20内へ支持させておき、型枠
20内へコンクリートを打設して固化させると製品23と一
体的になり該製品23中に埋入されるものである。
【0003】そして、このコンクリート製品23中に使用
する前記めねじ体22は、例えば、図26に示すように、ス
テンレス等により円筒状に形成してその軸方向にめねじ
24を螺設してあり、一端部に抜け止め25および回り止め
用の膨出部26を成形したものである。
【0004】しかしながら、前記しためねじ体は金属等
のダイキャスト等により成形されるので製品コストが高
く、しかも、抜け止めおよび回り止め用の膨出部も付設
しなければならないので成形が複雑となる。
【0005】しかも、このめねじ体は、自体の重量があ
るためコンクリートの打設後の挿入は、取付治具が必要
となり、そして、該めねじ体の自重により上下,左右に
妄動して成形体の正確な位置に埋設ができないものであ
り、特に、表面のみでコンクリートの中には埋設できな
いものであった。等の様々な問題点を有するものであっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、インサートされ
るめねじ体の外周に前記成形体の固化前の流動状成形物
の侵入を防止する被覆部材を外装するか、または主体の
螺孔へ内装することにより、成形体への取り付けを容易
かつ正確にすると共に、軸方向および回転方向への妄動
を防止して成形体への取付精度を向上させ得る成形体用
埋設めねじ体およびめねじ体埋設方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、固化前の成形体に埋入させて該
成形体と一体とし、成形体の固化後におねじ体を螺合さ
せ得る螺孔を有するめねじ体において、このめねじ体の
外周たは内周に前記成形体の固化前の流動状成形物の侵
入を防止する被覆部材を外装または内装した、成形体用
埋設めねじ体の構成にある。
【0008】また、前記しためねじ体は、コイル状の螺
旋体も用いられる。
【0009】更に、めねじ体における主体の端部に係止
部材を延設させることもあって、また、この係止部材を
成形体における補強材へ連係させて一体化される。
【0010】前記しためねじ体には固着部材が設けられ
る。
【0011】そして、成形体に穿設した埋入孔へコイル
状螺旋体のめねじ体における外周を圧入し、その外周の
一部または全周を埋入孔へ係止させた、めねじ体埋設方
法にある。
【0012】更に、成形体に穿設した埋入孔へ、コイル
状螺旋体のめねじ体を挿入した後、固着部材により前記
めねじ体と埋入孔とを一体化させた、めねじ体埋設方法
にある。
【0013】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。めねじ体における主体へ被覆部材を外装
するか、または、主体の螺孔へ内装したものを、成形体
における型枠内へ取り付けて流動状成形物を充填する
か、あるいは、充填後、固化する前の軟化状態において
該めねじ体を埋入すると、該めねじ体は自体が軽量のこ
ともあって安定的に軟状成形物に納まり保持されている
もので、該めねじ体の外周部へ流動状成形物が入り込ん
でこれに馴染む。
【0014】該成形物が固化した後は、成形体によりこ
のめねじ体の外周が包囲され、おねじ体を螺孔へ螺合さ
せたとき、該めねじ体の軸方向および回転方向ともその
移動が阻止されたインサートコンクリート製品が得られ
る。
【0015】また、めねじ体にコイル状螺旋体を用いた
場合は、内孔において螺旋状となった線材が螺孔とな
り、これへのおねじ体の螺合が可能となる。
【0016】そして、前記したコイル状螺旋体のめねじ
体を成形体に穿設した埋入孔へその外周を圧入し、その
外周の一部または全周を埋入孔へ係止させると、該めね
じ体は成形体における埋入孔に固着される。
【0017】このとき、めねじ体に固着部材を設けれ
ば、該固着部材により埋入孔とめねじ体とが一体化され
る。
【0018】この状態で、更に成形体と同効質の流動状
成形物を該めねじ体の外周部あるいは螺孔の非螺合部へ
充填させれば、このめねじ体は成形体と一体的となる。
【0019】
【実施例】次に本発明に関する成形体用埋設めねじ体お
よびめねじ体埋設方法の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6および図9〜図14においてAはめねじ
体で、コンクリート,セラミックス,金属(鋳物も含
む),合成樹脂,ガラス,陶器等による成形体1内の所
定位置へ埋設して一体化させるもので、主体2の中心に
螺設した螺孔3と、被覆部材4とにより基本的に構成さ
れる。
【0020】このめねじ体Aは、図1(a) 〜(e) および
図2,図11,図13に示すような、内孔に螺孔3を有する
ナットや、図3および図9〜図10,図12等に示すような
コイル状(つる巻状)の螺旋体が用いられる。
【0021】前記した主体2がナットAの場合は、図1
において(a) および図2に示すような慣用のナットか、
同図の(b) に示すフランジ付きナットか、(c) に示す板
ナットか、(d) に示す埋め込みナットか、(e) に示す爪
付きナットか、図示してないが、蝶ナット,インサート
部材等の既存あるいは市販されているものが用いられ
る。
【0022】そして、前記した主体2がコイル状の螺旋
体Aの場合は、金属・非鉄金属や合成樹脂,セラミック
製により成形した所定太さの線材を、螺旋状で所定ピッ
チにより巻いてあるもので、該螺旋体Aは弾性や剛性を
有していること、例えば、コイルスプリング等が好まし
いが、非弾性あるいは非剛性であっても構わない。
【0023】この平面形状は、図7(a) に示すように円
形状か、図7(b) に示すように六角形状か、図7(c) に
示すように四角形状か、図7(d) に示すように三角形状
か、図示してないが楕円や異径角形状等に形成してある
ものであって、前記したピッチは使用するおねじ体5の
ねじピッチに合わせて任意のものが選定し得るものであ
る。
【0024】また、前記した線材の断面形状は、図8
(a) に示すように円形状か、図8(b)に示すように楕円
形状か、図8(c) に示すように六角形状か、図8(d) に
示すように四角形(菱形)状か、図8(e) に示すように
外側が円弧で内側を尖鋭に形成してあるもので、この線
材により成形される主体2の内孔には連続した螺孔3を
形成してあるものであって、前記した形状は螺孔3が形
成し得る断面形状であれば任意のものが選定できるもの
であり、連続した板状のものも使用できることはもちろ
んである。
【0025】なお、前記した主体2は、図15に示すよう
に、ナットとコイル状螺旋体との組み合わせのものを用
いることもあるもので、ナット下端の螺孔3へコイル状
螺旋体の上端部を螺合させることにより一体的になるも
ので、コイル状螺旋体の下部は後記する係止部材7とな
る。
【0026】前記した被覆部材4は、図1〜図6および
図9,図10,図13等に示すように、主体2の外周に外装
するか、図11および図12に示すように、主体2の内周に
内装するかして、前記成形体1の固化前においてその流
動状成形物の侵入を防止するものである。
【0027】そして、この被覆部材4に用いる素材は、
チタン箔やアルミ箔等の金属・非鉄金属箔や熱収縮性フ
ィルム等の合成樹脂性フィルム、あるいは、アルキド樹
脂系,アクリル樹脂系,エポキシ樹脂系,ビニル樹脂系
の合成樹脂性塗料、更に、ポリヒドロキシプチレト・エ
ステル等の微生物の作用により分解される合成樹脂,
紙、および、スポンジ,ウレタン,発泡スチロール等の
軟質材等が採用されるものであり、前記した塗料は、主
体2の外周および螺孔3の内壁に塗布または吹き付け等
により設けるものである。
【0028】したがって、この被覆部材4の素材は、成
形体1の成形時にあって、流動状成形物が螺孔3への侵
入が防止されて、かつ、該成形物の影響により容易に溶
解しないものであれば任意のものが採用される。
【0029】そしてその構成は、図1(a) に示すよう
に、内端部を閉塞し、外端部を内孔の螺孔3に螺合され
るおねじ体5の挿入開口を設けるか、図1(b) 〜(e) お
よび図9(a) に示すように、その両端部を開口するか、
図9(b) に示すように、内端部を絞って開口を狭め外端
部を開口するか、更に、図9(c) に示すように、内端部
をフランジ状に周側へ拡げて埋設時の抜け止め6を形成
し、外端部を開口するに形成するか、図1(b) 〜(e) お
よび図9(d) に示すように、その内端部の端縁を主体2
へ巻き付けることもあり、更に、図9(d) に示すよう
に、外端部を外方へ拡開させた受部材tを形成させるこ
とにより、埋入時、めねじ体Aの支持作用を行なう。
【0030】そして、前記した構成以外にも、図9(e)
に示すように、主体2の外周途中まで外装し、それ以下
は、埋設時の抜け止め6とすることもあり、図13に示す
ように、主体2の外周適所に形成した係止溝2aへ被覆部
材4の端部を係合させて止め付ける場合もある。
【0031】また、主体2の内周に内装する場合は、図
11および図12の(a),(b),(d) に示すように、ナットおよ
びコイル状螺旋体のねじ形状に形成した該被覆部材4を
螺孔3へねじ込むか、図11および図12の(c) に示すよう
に、螺孔3の内径に見合う筒状に形成した被覆部材4を
螺孔3へ挿嵌することにより内装できるもので、成形体
1の固化後は螺孔3より取り外すものであり、この場合
は、主体2が直接充填された成形物と接触するためその
両者の結合が良好となることもある。
【0032】なお、図11および図12の(b),(c) に示すよ
うに、非螺合部4aは直筒状に形成することもあり、更
に、図12(e) に示すように、この被覆部材4はコイル状
螺旋体の螺孔3へ螺合されるボルト等のおねじを用いる
こともある。
【0033】また、図12(c) において仮想線で示すよう
に、下部を閉塞させたキャップ状形成して螺孔3へ嵌着
するか、螺孔3内へ合成樹脂を塗布あるいは吹き付けた
後該部分へ嵌着すれば、非螺合部の螺孔3への流動状成
形物の侵入は防止され、そして、図12(d) に示すよう
に、この被覆部材4の下端を主体2における螺孔3の途
中まで形成しておけば、螺孔3内に充填された成形物に
よりその取り付けが強固となるもので、この下端を同図
において仮想線で示すように絞っておけば、これ以上の
内部への流動状成形物の侵入は防止される。
【0034】更に、該被覆部材4は、成形体の成形時に
おいて、固化前の流動状成形物が侵入するときは、前記
被覆部材4における内端部を閉塞することが好ましい
が、前記したように内方へ絞って開口度を小さくする
か、あるいは、ホッチキス等の部材により該開口を塞ぐ
か、更に、図13(a) および図23,図24に示すように、紙
製や澱粉質,塗布剤等の易溶解性の閉塞部材4bにより主
体2の内端部を充填しても良いものである。
【0035】また、この被覆部材4は、図6(a)〜(d) に
示すように、前記したスポンジ,ウレタン,発泡スチロ
ール等の軟質材等を用いたときは、成形体1とコイルス
プリング状の主体1との間に空間を生ずるため、おねじ
17を螺合させたとき、コンクリートが付着してない部分
において、前記したコイルスプリング状の主体1の延び
縮みによる主体1自体の緊張により、おねじ17と主体1
との緩み止め効果を生ずる。
【0036】そして、その構成は、図6(a),(b)に示すよ
うに、主体1の外周に設けるか、図6(c)に示すように、
主体1の内周において充実状かパイプ状に設けるか、図
6(d)に示すように、主体1の内外周に設けるかするもの
で、主体1への巻き付けか、吹き付け,塗り付け,ドブ
付け等による一体化により形成されるものであって、図
6(a)に示すように、下方を開放させるか、図6(b)に示す
ように、下部を袋状に閉塞させるもので、主体1より下
方への延設部を有する場合もある。
【0037】更にまた、図2に示すように、二個のナッ
ト(複数でも可)を所定間隔で前記被覆部材4により連
結することで、長螺孔3を有するめねじ体Aが得られる
ものであり、各ナット間に成形体1との係止部sが形成
されて抜け止め作用が良好となると共に、両ナットの位
置決めもなされるものであって、同図において(a) に示
す場合は、このナットの外周に設け、また、(b) に示す
場合は、ナットの螺孔3に合致するおねじ部を有する中
空または充実体のおねじ体を内装するものであり、この
おねじ体の中間部にはおねじが形成されない場合や、更
に、ナットの螺孔3へ挿嵌される直筒状の場合もある。
【0038】なお、前記した主体2がコイル状のスプリ
ングAを用いた場合は、図10(a) に示すように、主体2
の途中以下の巻きピッチを所定に伸ばすか、図10(b) に
示すように、端末を下方へ略伸直に延設するか、図10
(c) に示すように、主体2の途中を外方へ略直角に折曲
させるか、図10(d) に示すように、その端部を周径を徐
々に大きくしたスカート状か、図10(f) に示すように、
中間部を膨らめた太鼓状に形成した係止部材7をそれぞ
れ延設しておくと、成形体1への埋入時めねじ体Aの抜
け止め作用をするものである。
【0039】更に詳記すると、前記した図10(a) にあっ
ては、所定に巻きピッチを伸ばした下部の係止部材7へ
板材等の補強材8を挟み付けるように設けるか、図10
(c) に示すように、略直角方向へ折曲させた係止部材7
の内孔へ成形すべき成形体1のアンカーボルトや成形型
枠に配筋された鉄筋等の補強材8を係合させることもで
き、図10(d) に示すように、長孔8aを有する板状の建材
等の補強材8へその長孔8aへ係止部材7を係合させる
か、更に、図10(f) に示すように、金網状の補強材8へ
その穴へ係止部材7を係合するかするもので、いずれ
も、流動状成形物の充填により係止部材7と補強材8と
へ該成形物が絡み付いて主体2の埋入強度の向上が望め
る。
【0040】なお、図10(e) に示すように、主体2の上
端部を該主体2の外形より若干広げて形成しておけば、
フィルム収縮により外装された被覆部材4の上縁の内方
への張り出しが防止されるので、おねじ5の螺合時の挿
入が阻害されない。
【0041】また、図20に示すように、めねじ体Aの螺
孔3へ送入管9を挿嵌し、この送入管9から流動状成形
物を充填すれば、主体2の下部に延設した係止部材7の
隙間より流入して内部へ均一に充填されるものであり、
また、係止部材7への流動状成形物の絡み付きも良好と
なる。
【0042】更に、前記した成形体1は既設のものある
いは成形固化後のものも利用できるもので、図21に示す
ように、既設の成形体1の適所に、めねじ体Aの挿入さ
れる埋入孔10をドリル等により穿設し、この埋入孔10へ
めねじ体Aを挿入して前記係止部材7の端縁11を該埋入
孔10の底部へ当接することにより、該係止部材7の端縁
11が位置決めとなって埋入深さが常に一定に計れるもの
であり、流動状成形物の充填にあっては、前記送入管9
を用いて螺孔3より充填することにより埋入孔10に充満
されるものであり、図7(a) において仮想線で示すよう
に、係止部材7を内方へ折曲させておけば、前記埋入孔
10へ流動状成形物が充填された後、めねじ体Aを数回、
回動させることで成形物が撹拌されて均一な充填が施さ
れる。
【0043】また、前記した既設の成形体1へ該めねじ
体Aを埋入させるときは、図23に示すように、埋入すべ
きコイル状螺旋体によるめねじ体Aの外径と略同径か若
干狭めた埋入孔10を成形体1へ穿設し、この埋入孔10へ
めねじ体Aにおける外周を圧入して、図23(a) に示すよ
うに、このめねじ体Aの外周の全部を前記埋入孔10の内
壁に当接するか、図23(b) に示すように、めねじ体Aの
外周の一部を前記埋入孔10の内壁に当接するかすれば成
形体1に取り付けられるもので、更に、図20および図21
に示すような、送入管9を用いて挿入孔10内へ流動状成
形物を充填すれば、めねじ体Aと埋入孔10との間へ該成
形物が充満し、成形体1とめねじ体Aとが一体的となっ
て抜けや回り等の妄動が防止される。
【0044】前記しためねじ体Aの圧入にあっては、挿
入孔10との当接面に速硬化性樹脂を塗布あるいは吹き付
けておけば、孔10内の位置決めが容易で作業性も優れ
る。
【0045】更に、図14に示すように、前記しためねじ
体Aに固着部材12を設ける場合もあるもので、この固着
部材12は、合成樹脂系の速硬化性接着剤13を合成樹脂性
フィルムやガラス等による易溶出性容器14により包装さ
れているものであって、同図において(a) に示すよう
に、コイル状螺旋体等の主体2における螺孔3内の下部
に取り付けるか、(b) に示すように、コイル状螺旋体等
の主体2の下端に突出するように係止させるか、(c) に
示すように、コイル状螺旋体等の主体2における螺孔3
内の上部に取り付けるか、(d) に示すように、コイル状
螺旋体等の主体2における螺孔3内に挿嵌してその上下
に突出するようにするか、(e) に示すように、易溶出性
容器12の内部に封入するかするもので、前記成形体1の
埋入孔10へ挿入した後、コイル状螺旋体等の主体2を旋
回させることにより破裂させるか、棒体16で突くか、お
ねじを該螺孔3へ螺入させることにより、おねじの先端
で固着部材12における易溶出性容器14を破壊して、内部
の速硬化性接着剤13を外部へ流出させて、埋入孔10とめ
ねじ体Aとの隙間へ廻らし、両者A,10を一体的にする
ものである。
【0046】このとき、埋入孔10の上部に覆材(図示せ
ず)を設けておけば、容器14を破壊させたとき接着剤13
の外部への飛散が防止されると共に、埋入孔10において
めねじ体Aの外周へ螺道に沿って万遍なく接着剤13が回
る。
【0047】なお、前記めねじ体Aに内蔵される前記し
た固着部材12は、図14(c) に示すように、前記易溶出性
容器14をめねじ体Aにおける螺孔3へ内接させて被覆部
材4とすることもあり、別に被覆部材4を内装する必要
がなくて、しかも、この易溶出性容器14が心棒となって
成形体への埋め込みも簡単となるものであって、このめ
ねじ体Aの成形にあっては、図16に示すように、成形体
1における型枠内へ、該コイル状螺旋体のめねじ体Aを
取り付けて、該型枠内へ流動状成形物を充填して固化し
た後、前記固着部材12の易溶出性容器14を外部より棒体
16を用いて突き破ることにより、内部の速硬化性接着剤
13を外部へ流出させて前記めねじ体Aと成形体1とを一
体化させるものであり、前記容器14は速硬化性接着剤13
が流出した後は、外部へ取り出すか成形体1内へ埋め込
むものである。
【0048】更に、前記したようなめねじ体Aと固着部
材12との組み合わせは、図17に示すように、速硬化性接
着剤13を易溶出性容器14により包装された固着部材12の
内部に、コイル状螺旋体のめねじ体Aをその外周が前記
易溶出性容器14の内壁に当接するように封入することも
あり、この場合、同図に示すように、成形体1の埋入孔
10へ該めねじ体A入りの固着部材12を圧入した後、固着
部材12における易溶出性容器14の上部をおねじ17により
破ってめねじ体Aの螺孔3へ螺合することにより、該易
溶出性容器14内の速硬化性接着剤13が流出して埋入孔10
と固着部材12、すなわち、めねじ体Aとが一体的に接着
されるものであり、また、このおねじ体5のねじ部がめ
ねじ体Aの螺孔3へ密接すると共に、内部の速硬化性接
着剤13を外方へ押し出すのでめねじ体Aの螺孔3は空洞
に形成され、二部材の締結にあっては支承がない。
【0049】前記した被覆部材4は、図22に示すよう
に、コイル状螺旋体を主体2に用いたときは、線材にお
ける軸方向下側、または、上側に連続する張り出し突起
を形成し、この突起と線材あるいは突起同士の当接、ま
たは、若干の隙間を有する近接により成形体1の成形時
に、流動状成形物の螺孔3への侵入を防止する構成を採
用することもあるもので、該線材の巻きピッチを密着ま
たは狭く形成して、同様に流動状成形物の侵入を防止す
ることもある。
【0050】そして、このコイル状螺旋体による主体2
は、図3および図12(a) に示すように、主体2の上部あ
るいは全体に溶接や接着gにより固着して、該部分のコ
イルの伸縮を止めておけば、内部の螺孔3へおねじ体5
を螺合させたとは、スプリング端部の拡きや延伸が防止
される。
【0051】なお、コンクリート製成形体1へのめねじ
体Aの埋入にあって、図24(a) に示すように、その外周
縁に口金1aを主体2の上端部へねじ込みや嵌め込み,溶
着,接着等により、同時に埋設させればこの部分の補強
となるもので、この埋入されたコイルへ砂利等が入り込
んで絡み付き、一層強度が向上する。
【0052】また、更に、図24(a) に示すように、成形
体1の両外端より突出させて設けることもあり、図24
(b) に示すように、路面等に採用する場合は、成形体1
の一側下端より突出させ前記成形体1の下地材19、例え
ば、砂,砂利,コンクリート,地盤等に該突出部を埋入
させることもある。
【0053】前記した本発明実施例による成形体用埋設
めねじ体の作用を説明する。
【0054】図1および図2等に示すように主体2がナ
ットの場合、あるいは、図3〜図6等に示すように、主
体2がコイル状のスプリングの場合は、該ナットあるい
はスプリングへ、例えば、円筒状に形成した熱収縮性フ
ィルムを挿嵌し所定温度により加熱すると、この熱作用
により所定の収縮がなされ、同図に示すように、フィル
ムが外周へ密着すると共に、ナットの場合は、両端部が
ねじ孔付近まで絞られた係止部sを形成し、また、コイ
ル状螺旋体の場合は、各ピッチ間へフィルムがそれぞれ
入り込んで係止部sを形成するもので、被覆部材4がそ
の全周へ密着外装される。
【0055】この状態で、例えば、成形体1がコンクリ
ート製品の場合は、打設前に型枠内へ取り付けてコンク
リートを充填するか、あるいは、打設後、固化する前の
軟化状態において埋入すると、該めねじ体Aは自体が軽
量のこともあって安定的に軟状成形物に納まり保持され
ているもので、該外周の係止部sへ流動状成形物が入り
込んで馴染む。
【0056】該成形物が固化すると、図18に示すよう
に、このめねじ体Aは外周をコンクリートにより包囲さ
れ、図19に示すように、おねじ5を螺孔3へ螺合させた
とき、該めねじ体Aの軸方向および回転方向ともその移
動が阻止されたインサートコンクリート製品が得られ
る。
【0057】
【発明の効果】前述したように本発明の成形体用埋設め
ねじ体およびめねじ体埋設方法は、主体と被覆部材とに
より形成される係止部へ、充填された成形体が馴染むよ
うに入り込むため、該めねじ体の軸方向および回転方向
の妄動が防止されたインサート成形体を成形することが
できる。
【0058】めねじ体自体が従来品に比べ軽量に成形さ
れるため、流動状成形物の充填後であっても埋没させる
ことなく、しかも、取り付け用治具も不要となって、成
形体の正確な位置へ確実かつ簡単に取り付けることがで
きる。
【0059】めねじ体にコイル状螺旋体を用いた場合
は、自体のばね性により軸方向に対して若干の移動自在
性を有しているため、螺孔へ螺合させるおねじのねじピ
ッチ合わせが容易となる。等の格別な効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する成形体用埋設めねじ体およびめ
ねじ体埋設方法におけるナットによる各例を示す断面図
である。
【図2】図1における他の各例を示す断面図である。
【図3】本発明に関する成形体用埋設めねじ体およびめ
ねじ体埋設方法におけるコイル状螺旋体による例を示す
一部破断正面図である。
【図4】図3における他の例を示すもので、(a) は半断
面図、(b) は図3(a)におけるX−X線の断面図(b) であ
る。
【図5】図3における更に他の例を示す半断面図であ
る。
【図6】図3における被覆部材の例を示す断面図であ
る。
【図7】図3における主体の各例を示す平面図である。
【図8】図3における主体における線材の各例を示す断
面図である。
【図9】図3における被覆部材の外装状態の各例を示す
断面図である。
【図10】図3における係止部材の各例を示す断面図で
ある。
【図11】図1における被覆部材の他の例を示す断面図
である。
【図12】図3における被覆部材の他の例を示す断面図
である。
【図13】図1における被覆部材の更に他の例を示す断
面図である。
【図14】図3における固着部材の取付状態の各例を示
す断面図である。
【図15】主体がナットとコイル状螺旋体とからなる例
を示す一部断面図である。
【図16】図14(c) における成形状態を示す断面図であ
る。
【図17】図14における固着部材の他の例による成形状
態を示す断面図である。
【図18】図3における成形状態を示す断面図である。
【図19】図14におけるおねじの螺合状態を示す断面
図である。
【図20】図3における成形状態の他の例を示す断面図
である。
【図21】図16における成形状態の更に他の例を示す
断面図である。
【図22】図1におけるめねじ体の他の例を示す要部の
断面図である。
【図23】成形状態の更に他の例を示すもので、(a) は
図16における断面図、(b) は図19における断面図で
ある。
【図24】成形状態の更に他の例を示す断面図で、(a)
は主体が成形体の両側に突出した例を、(b) は主体が成
形体の一方へ突出した例を示す。
【図25】従来の成形体用インサートめねじ体を示す斜
視図である。
【図26】図25におけるめねじ体を使用した成形体の
成形状態を示す断面図である。
【符号の説明】 1 成形体 2 主体 3 螺孔 4 被覆部材 5 おねじ体 7 係止部材 A めねじ体
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固化前の成形体に埋入させて該成形体と
    一体とし、成形体の固化後におねじ体を螺合させ得る螺
    孔を有するめねじ体において、このめねじ体の外周に前
    記成形体の固化前の流動状成形物の侵入を防止する被覆
    部材を外装したことを特徴とする成形体用埋設めねじ
    体。
  2. 【請求項2】 固化前の成形体に埋入させて該成形体と
    一体とし、成形体の固化後におねじ体を螺合させ得る螺
    孔を有するめねじ体において、このめねじ体の内周に前
    記成形体の固化前の流動状成形物の侵入を防止する被覆
    部材を内装したことを特徴とする成形体用埋設めねじ
    体。
  3. 【請求項3】 前記しためねじ体は、コイル状螺旋体で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の成形体用
    埋設めねじ体。
  4. 【請求項4】 固化前の成形体に埋入させて該成形体と
    一体とし、成形体の固化後におねじ体を螺合させ得る螺
    孔を有するコイル状螺旋体のめねじ体において、このコ
    イル状螺旋体のめねじ体の線材における軸方向下側また
    は上側において連続し、前記成形体の固化前の流動状成
    形物の侵入を防止する突起状の被覆部材を付設したこと
    を特徴とする成形体用埋設めねじ体。
  5. 【請求項5】 めねじ体における主体の端部に係止部材
    を延設したことを特徴とする請求項1,2または4記載
    の成形体用埋設めねじ体。
  6. 【請求項6】 めねじ体における主体の端部に係止部材
    を延設し、この係止部材を成形体における補強材へ連係
    させて一体とさせたことを特徴とする請求項1,2また
    は4記載の成形体用埋設めねじ体。
  7. 【請求項7】 前記しためねじ体に固着部材を設けたこ
    とを請求項1,2または4記載の成形体用埋設めねじ
    体。
  8. 【請求項8】 前記しためねじ体に、速硬化性接着剤を
    易溶出性容器により包装された固着部材を設けたことを
    請求項1,2または4記載の成形体用埋設めねじ体。
  9. 【請求項9】 速硬化性接着剤を易溶出性容器により包
    装された固着部材の内部に、コイル状螺旋体のめねじ体
    をその外周が前記易溶出性容器の内壁に当接するように
    封入したことを特徴とする成形体用埋設めねじ体。
  10. 【請求項10】 速硬化性接着剤を易溶出性容器により
    包装された固着部材における易溶出性容器内に、めねじ
    体を内装したことを特徴とする成形体用埋設めねじ体。
  11. 【請求項11】 前記しためねじ体に内蔵される固着部
    材は、易溶出性容器に封入した速硬化性接着剤よりな
    り、前記易溶出性容器をめねじ体における螺孔へ内接さ
    せて被覆部材としたことを請求項1,2または4記載の
    成形体用埋設めねじ体。
  12. 【請求項12】 成形体に穿設した埋入孔へコイル状螺
    旋体のめねじ体における外周を圧入し、その外周の一部
    または全周を埋入孔へ係止させたことを特徴とするめね
    じ体埋設方法。
  13. 【請求項13】 成形体に穿設した埋入孔へコイル状螺
    旋体のめねじ体を挿入した後、固着部材により前記めね
    じ体と埋入孔とを一体化させたことを特徴とするめねじ
    体埋設方法。
  14. 【請求項14】 成形体における型枠内へ、内部に被覆
    部材により流動状成形物の侵入を防止させる固着部材を
    内蔵したコイル状螺旋体のめねじ体を取り付けて、該型
    枠内へ流動状成形物を充填して固化した後、固着部材に
    より前記めねじ体と成形体とを一体化させたことを特徴
    とするめねじ体埋設方法。
JP32064391A 1991-10-29 1991-12-04 成形体用埋設めねじ体およびめねじ体埋設方法 Pending JPH07317743A (ja)

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