JPH07317672A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
- Publication number
- JPH07317672A JPH07317672A JP10723194A JP10723194A JPH07317672A JP H07317672 A JPH07317672 A JP H07317672A JP 10723194 A JP10723194 A JP 10723194A JP 10723194 A JP10723194 A JP 10723194A JP H07317672 A JPH07317672 A JP H07317672A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric motor
- motor
- scroll
- sealed container
- scroll compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スクロール圧縮機の電動機の温度上昇を高圧
冷媒を利用して抑える冷却構造を提供することを目的と
する。 【構成】 スクロール圧縮機の密封容器１の上部の吐出
室１４ａから、下方の電動機３の下端と潤滑油溜１８の
間に連通パイプ１９を接続し、吐出口１４から吐き出さ
れた高圧冷媒を電動機３の下方に導く。運転中の電動機
３の温度より低温の高圧冷媒が電動機３内の隙間及び固
定子３ａと密封容器１との隙間３ｂを通り、電動機３の
熱を奪ってモータ室１６に入り吐出管１７から吐き出さ
れる。
冷媒を利用して抑える冷却構造を提供することを目的と
する。 【構成】 スクロール圧縮機の密封容器１の上部の吐出
室１４ａから、下方の電動機３の下端と潤滑油溜１８の
間に連通パイプ１９を接続し、吐出口１４から吐き出さ
れた高圧冷媒を電動機３の下方に導く。運転中の電動機
３の温度より低温の高圧冷媒が電動機３内の隙間及び固
定子３ａと密封容器１との隙間３ｂを通り、電動機３の
熱を奪ってモータ室１６に入り吐出管１７から吐き出さ
れる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール圧縮機に係
り、より詳しくは電動機の温度上昇を抑える冷却構造に
関するものである。
り、より詳しくは電動機の温度上昇を抑える冷却構造に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のスクロール圧縮機について図２を
用いて説明する。図２に示すように、スクロール圧縮機
には、密封容器１内に圧縮部２と電動機３あ内蔵されて
いる。圧縮部２は、固定スクロール４、旋回スクロール
５、オルダムリング６、クランク軸７、偏心軸受８、フ
レーム９、シャフト１０により主に構成されている。こ
の構成において、顔低鏡板４ａに渦捲き状の固定ラップ
４ｂを一体に形成し、フレーム９に固着した固定スクロ
ール４と、旋回鏡板５ａに渦捲き状の旋回ラップ５ｂと
背面に旋回駆動軸５ｃを一体に形成した旋回スクロール
５とを噛み合わせて複数の圧縮室１２を形成している。
電動機３を回転すると、シャフト１０の上部に形成した
クランク軸７に嵌着した偏心駆動軸８を介して旋回駆動
軸５ｃに、オルダムリング６で自転を防止し、旋回運動
をさせる。旋回スクロール５の旋回運動によって吸入管
１３から圧縮部２に吸入された低圧冷媒は圧縮室１２の
外周部から中心部へ順次移動しながら圧縮され高圧冷媒
となる。この高圧冷媒は圧縮室１２内に供給され各摺動
部を潤滑する間にミストになった潤滑油と共に吐出口１
４より吐き出され、連通路１５を通ってフレーム９の下
部と電動機３の上部の空間からなるモータ室１６に導か
れ、経路の途中でミスト状の潤滑油を付着し含油分を少
なくして吐出管１７から吐出する。圧縮部２では冷媒を
急速に圧縮するために冷媒は高温になり、吐出口１４か
ら吐き出された高温の高圧冷媒は吐出室１４ａから連通
路１５を通ってミストと共にモータ室１６に入る。ま
た、圧縮部２を駆動する電動機３は運転中に熱を発生し
て温度上昇する。圧縮部２で発生した熱は固定スクロー
ル４とフレーム９を嵌着している密封容器１と同密封容
器１の内壁に触れて吐出室１４ａから吐出管１７に流出
する冷媒によって熱放散し、電動器３で発生した熱は電
動機３の固定子３ａを嵌着した密封容器１を放熱器とし
て熱放散し、一部は固定子３ａの下から上え移動しモー
タ室１６側から冷媒によって熱放散している。しかしな
がら、モータ室１６内では高温の冷媒と電動機３から放
散する熱により熱溜まりができ、また、密封容器１の外
周はスクロール圧縮機から発生する騒音を遮蔽するため
に防音材を捲き付けているので熱放散が不十分となり電
動機３の温度上昇を低く抑えことができず電動機３の耐
久性を低下させる問題点があった。
用いて説明する。図２に示すように、スクロール圧縮機
には、密封容器１内に圧縮部２と電動機３あ内蔵されて
いる。圧縮部２は、固定スクロール４、旋回スクロール
５、オルダムリング６、クランク軸７、偏心軸受８、フ
レーム９、シャフト１０により主に構成されている。こ
の構成において、顔低鏡板４ａに渦捲き状の固定ラップ
４ｂを一体に形成し、フレーム９に固着した固定スクロ
ール４と、旋回鏡板５ａに渦捲き状の旋回ラップ５ｂと
背面に旋回駆動軸５ｃを一体に形成した旋回スクロール
５とを噛み合わせて複数の圧縮室１２を形成している。
電動機３を回転すると、シャフト１０の上部に形成した
クランク軸７に嵌着した偏心駆動軸８を介して旋回駆動
軸５ｃに、オルダムリング６で自転を防止し、旋回運動
をさせる。旋回スクロール５の旋回運動によって吸入管
１３から圧縮部２に吸入された低圧冷媒は圧縮室１２の
外周部から中心部へ順次移動しながら圧縮され高圧冷媒
となる。この高圧冷媒は圧縮室１２内に供給され各摺動
部を潤滑する間にミストになった潤滑油と共に吐出口１
４より吐き出され、連通路１５を通ってフレーム９の下
部と電動機３の上部の空間からなるモータ室１６に導か
れ、経路の途中でミスト状の潤滑油を付着し含油分を少
なくして吐出管１７から吐出する。圧縮部２では冷媒を
急速に圧縮するために冷媒は高温になり、吐出口１４か
ら吐き出された高温の高圧冷媒は吐出室１４ａから連通
路１５を通ってミストと共にモータ室１６に入る。ま
た、圧縮部２を駆動する電動機３は運転中に熱を発生し
て温度上昇する。圧縮部２で発生した熱は固定スクロー
ル４とフレーム９を嵌着している密封容器１と同密封容
器１の内壁に触れて吐出室１４ａから吐出管１７に流出
する冷媒によって熱放散し、電動器３で発生した熱は電
動機３の固定子３ａを嵌着した密封容器１を放熱器とし
て熱放散し、一部は固定子３ａの下から上え移動しモー
タ室１６側から冷媒によって熱放散している。しかしな
がら、モータ室１６内では高温の冷媒と電動機３から放
散する熱により熱溜まりができ、また、密封容器１の外
周はスクロール圧縮機から発生する騒音を遮蔽するため
に防音材を捲き付けているので熱放散が不十分となり電
動機３の温度上昇を低く抑えことができず電動機３の耐
久性を低下させる問題点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題点を
解決するために、本発明は電動機の温度より低い温度の
冷媒を利用した温度上昇を抑える冷却構造を提供するこ
とを目的とする。
解決するために、本発明は電動機の温度より低い温度の
冷媒を利用した温度上昇を抑える冷却構造を提供するこ
とを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、密封容器内に
上下に圧縮部と電動機を配置し、前記圧縮部を、渦捲き
状の固定スクロールと、同固定スクロールと互いに噛み
合わせて圧縮室を形成する旋回スクロールと、同旋回ス
クロールを上端にクランク軸を形成して旋回駆動するシ
ャフトと、前記クランク軸を支承するフレームとで構成
してなるスクロール圧縮機において、前記密封容器の上
端部から下方の前記電動機の下端と潤滑油溜の間に連通
パイプを設け、前記圧縮部と前記電動機との間に吐出管
を設けたことを特徴とする。また、前記固定スクロール
と同固定スクロールを固着した前記フレームに連通する
複数本の油連通溝を形成したことを特徴とする。
上下に圧縮部と電動機を配置し、前記圧縮部を、渦捲き
状の固定スクロールと、同固定スクロールと互いに噛み
合わせて圧縮室を形成する旋回スクロールと、同旋回ス
クロールを上端にクランク軸を形成して旋回駆動するシ
ャフトと、前記クランク軸を支承するフレームとで構成
してなるスクロール圧縮機において、前記密封容器の上
端部から下方の前記電動機の下端と潤滑油溜の間に連通
パイプを設け、前記圧縮部と前記電動機との間に吐出管
を設けたことを特徴とする。また、前記固定スクロール
と同固定スクロールを固着した前記フレームに連通する
複数本の油連通溝を形成したことを特徴とする。
【０００５】
【作用】本発明によれば、密封容器の上端部の吐出室か
ら下方の電動機の下端と潤滑油溜の間に連通する連通パ
イプを設けることによって、運転中の電動機の温度より
低い温度の高圧冷媒を密封容器の下方より吹き込み、電
動機内の隙間及び電動機と密封容器の隙間を通して吐出
管より容器外に吐き出すために電動機の熱を奪い温度上
昇を抑えることができる。
ら下方の電動機の下端と潤滑油溜の間に連通する連通パ
イプを設けることによって、運転中の電動機の温度より
低い温度の高圧冷媒を密封容器の下方より吹き込み、電
動機内の隙間及び電動機と密封容器の隙間を通して吐出
管より容器外に吐き出すために電動機の熱を奪い温度上
昇を抑えることができる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１を用いて説明
する。本実施例は密封容器１に設けた連通パイプと断面
積を変更した連通路以外の構成品は図２に示した従来例
と同じであるので全体構成の説明は省略する。なお、同
じものについては同一の番号を使用する。図１に示すよ
うに、密封容器１の上部の吐出室１４ａから、下方の電
動機３の下端と潤滑油溜１８の間に連通パイプ１９を接
続し、吐出口１４から吐き出された高圧冷媒を電動機３
の下方に導く。高圧冷媒は電動機３の下方から電動機３
内の隙間及び固定子３ａと密封容器の隙間３ｂを通っ
て、電動機３の発生する熱を奪ってモータ室１６に入り
吐出管１７から吐き出される。固定スクロール４と同固
定スクロール４を固着したフレーム９に連通する複数本
の油連通溝１５ａを設け、吐出室１４ａ内に溜まる潤滑
油をモータ室１６、電動機３を経て潤滑油溜１８に流下
させ、ミスト状の潤滑油は高圧冷媒と共に連通パイプ１
９を通って潤滑油溜１８に導く。
する。本実施例は密封容器１に設けた連通パイプと断面
積を変更した連通路以外の構成品は図２に示した従来例
と同じであるので全体構成の説明は省略する。なお、同
じものについては同一の番号を使用する。図１に示すよ
うに、密封容器１の上部の吐出室１４ａから、下方の電
動機３の下端と潤滑油溜１８の間に連通パイプ１９を接
続し、吐出口１４から吐き出された高圧冷媒を電動機３
の下方に導く。高圧冷媒は電動機３の下方から電動機３
内の隙間及び固定子３ａと密封容器の隙間３ｂを通っ
て、電動機３の発生する熱を奪ってモータ室１６に入り
吐出管１７から吐き出される。固定スクロール４と同固
定スクロール４を固着したフレーム９に連通する複数本
の油連通溝１５ａを設け、吐出室１４ａ内に溜まる潤滑
油をモータ室１６、電動機３を経て潤滑油溜１８に流下
させ、ミスト状の潤滑油は高圧冷媒と共に連通パイプ１
９を通って潤滑油溜１８に導く。
【０００７】
【発明の効果】従って、本発明によると、密封容器の上
端部の吐出室から下方の電動機の下端と潤滑油溜の間に
連通する連通パイプを設け、運転中の電動機の温度より
低い温度の高圧冷媒を密封容器の下方より吹き込み、電
動機内の隙間及び電動機と密封容器の隙間を通す事によ
って電動機の熱を奪い温度上昇を抑え、電動機の熱によ
る劣下を防ぎ耐久性を向上させることができる。
端部の吐出室から下方の電動機の下端と潤滑油溜の間に
連通する連通パイプを設け、運転中の電動機の温度より
低い温度の高圧冷媒を密封容器の下方より吹き込み、電
動機内の隙間及び電動機と密封容器の隙間を通す事によ
って電動機の熱を奪い温度上昇を抑え、電動機の熱によ
る劣下を防ぎ耐久性を向上させることができる。
【図１】本発明の一実施例のスクロール圧縮機の概要を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図２】従来例のスクロール圧縮機の概要を示す縦断面
図である。
図である。
１ 密封容器 ２ 圧縮部 ３ 電動機 3a 固定子 3b 隙間 ４ 固定スクロール ９ フレーム 12 圧縮室 13 吸入管 14 吐出口 14ａ 吐出室 15 連通路 15ａ 油連通溝 16 モータ室 17 吐出管 18 潤滑油溜 19 連通パイプ
Claims (2)
- 【請求項１】 密封容器内に上下に圧縮部と電動機を配
置し、前記圧縮部を、渦捲き状の固定スクロールと、同
固定スクロールと互いに噛み合わせて圧縮室を形成する
旋回スクロールと、同旋回スクロールを上端にクランク
軸を形成して旋回駆動するシャフトと、前記クランク軸
を支承するフレームとで構成してなるスクロール圧縮機
において、前記密封容器の上端部から下方の前記電動機
の下端と潤滑油溜の間に連通パイプを設け、前記圧縮部
と前記電動機との間に吐出管を設けたことを特徴とする
スクロール圧縮機。 - 【請求項２】 前記固定スクロールと同固定スクロール
を固着した前記フレームに連通する複数本の油連通溝を
形成したことを特徴とする請求項１記載のスクロール圧
縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10723194A JPH07317672A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10723194A JPH07317672A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07317672A true JPH07317672A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14453821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10723194A Pending JPH07317672A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07317672A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100395454C (zh) * | 2002-12-30 | 2008-06-18 | 大金工业株式会社 | 涡旋压缩机 |
| CN100434710C (zh) * | 2002-12-30 | 2008-11-19 | 大金工业株式会社 | 涡轮压缩机 |
| CN102767524A (zh) * | 2011-05-05 | 2012-11-07 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 压缩机的排气结构 |
| JP2014085104A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-12 | Hitachi Appliances Inc | 冷凍サイクル装置 |
| CN113348304A (zh) * | 2019-01-30 | 2021-09-03 | 三菱电机株式会社 | 压缩机和制冷循环装置 |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP10723194A patent/JPH07317672A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100395454C (zh) * | 2002-12-30 | 2008-06-18 | 大金工业株式会社 | 涡旋压缩机 |
| CN100434710C (zh) * | 2002-12-30 | 2008-11-19 | 大金工业株式会社 | 涡轮压缩机 |
| CN102767524A (zh) * | 2011-05-05 | 2012-11-07 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 压缩机的排气结构 |
| JP2014085104A (ja) * | 2012-10-29 | 2014-05-12 | Hitachi Appliances Inc | 冷凍サイクル装置 |
| CN113348304A (zh) * | 2019-01-30 | 2021-09-03 | 三菱电机株式会社 | 压缩机和制冷循环装置 |
| CN113348304B (zh) * | 2019-01-30 | 2023-09-22 | 三菱电机株式会社 | 压缩机和制冷循环装置 |
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