JPH0731648A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JPH0731648A
JPH0731648A JP18030793A JP18030793A JPH0731648A JP H0731648 A JPH0731648 A JP H0731648A JP 18030793 A JP18030793 A JP 18030793A JP 18030793 A JP18030793 A JP 18030793A JP H0731648 A JPH0731648 A JP H0731648A
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健司 大塚
Shoji Hoshino
彰司 星野
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美喜雄 持田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、簡単な部品交換によって要望する任
意の移動軌跡をもって施療子の幅方向に移動させる機能
を経済的にもたせることができマッサージ機を提供する
ことを目的とする。 【構成】一対の施療子69と、この施療子に揉みマッサ
ージおよび叩きマッサージの少なくとも一方の動作を与
える駆動機構と、一対の施療子ごとに設けられた一対の
移動子を移動し一対の施療子を使用者に対して幅方向に
移動させ相互の間隔を調整する間隔調整機構とを備え、
一対の施療子が使用者に対して幅方向に移動する時の軌
跡を設定した案内部を有する案内体73と、間隔調整機
構における一対の移動子に使用者に対して前後方向の移
動が可能に支持され一対の移動子の移動に伴って案内体
の案内部に摺接して移動するとともに施療子に連結され
た従動子75とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば使用者に対して
背中が当てられる椅子やベッド等における背当て部に組
込まれ、マッサージローラ等の施療子のマッサージ動作
により使用者に対して背中等を叩いたり揉んだりしてマ
ッサージするマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】マッサージ機として、一対の施療子を備
え、さらに一対の施療子ごとに設けられた一対の移動子
を移動し、この移動子の移動によって前記一対の施療子
を使用者に対して幅方向に移動させ相互の間隔を調整す
る間隔調整機構を備えて、一対の施療子をマッサージ動
作させながら使用者に対して幅方向に移動させて相互の
間隔を調整し、使用者に対してマッサージの箇所を変化
させるようにしたものがある。
【0003】従来、この形式のマッサージ機において
は、間隔調整機構によって使用者に対して幅方向に移動
する一対の施療子の移動軌跡は設計時に一定の形態、具
体的には一対の施療子が使用者に対して幅方向に直線軌
跡を描いて移動する形態を決定し、この仕様に基づいて
マッサージ機を製作している。すなわち、従来のマッサ
ージ機は、一対の施療子の幅方向の移動に関して単一の
動作に特定した仕様にもとづいて商品化されている。
【0004】例えば、特公平3ー60449号で開示さ
れるマッサージ機は、移動子が本体に設けられたねじ軸
に螺合されており、このねじ軸の回転により移動子が幅
方向に移動する。そして、移動子を単に施療子に連結し
て移動子の移動と同様に施療子が幅方向に移動するよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近使用者
側から一対の施療子の幅方向の移動に関して、施療子を
使用者の背中の曲線に合せた軌跡をもって移動させてマ
ッサージ動作を行って欲しい、あるいは施療子を幅方向
に移動させる途中で特定の部分、例えば肩において施療
子の突出量を増大させてマッサージ動作を行って欲しい
などの幅広い要望がなされている。
【0006】そこで、従来のマッサージ機において、こ
のような要望される軌跡をもって施療子の幅方向に移動
させる機能を備えたマッサージ機を製作することが検討
されている。ところが、前述したように従来のマッサー
ジ機は、施療子の幅方向の移動を単一の移動軌跡に特定
した仕様にもとづいて製作され、特定された一種類の移
動軌跡以外の移動軌跡をもって一対の施療子を幅方向に
移動させることができない。
【0007】従って、従来の移動子を単に施療子に連結
したマッサージ機において直線軌跡とは異なる様々な軌
跡をもって施療子の幅方向に移動させる機能を持たせよ
うとすると、各軌跡毎にその軌跡をもって施療子を移動
させる機能を備えた専用のマッサージ機を新たに設計
し、製作することが必要となる。すなわち、施療子の幅
方向に移動させる軌跡を変化させる毎に、マッサージ機
を新たに設計し製作すること必要となので、マッサージ
機の生産コストが大変高く商品として実現することが困
難であった。
【0008】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、簡単な部品交換によって要望する任意の移動軌跡を
もって施療子の幅方向に移動させる機能を経済的にもた
せることができるマッサージ機を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のマッサージ機は、一対の施療子と、この一対
の施療子に揉みマッサージおよび叩きマッサージの少な
くとも一方の動作を与える駆動機構と、前記一対の施療
子ごとに設けられた一対の移動子を移動し、この移動子
の移動によって前記一対の施療子を使用者に対して幅方
向に移動させ相互の間隔を調整する間隔調整機構とを備
えたマッサージ機において、前記一対の施療子が前記使
用者に対して幅方向に移動する時の軌跡を設定した案内
部を有する案内体と、前記間隔調整機構における前記一
対の移動子に使用者に対して前後方向の移動が可能に支
持され前記一対の移動子の移動に伴って前記案内体の案
内部に摺接して移動するとともに前記施療子に連結され
た従動子とを具備することを特徴とする。
【0010】
【作用】間隔調整機構における移動子が使用者に対して
幅方向に移動するのに伴い、従動子が案内体の案内部に
摺接しながら幅方向に移動する。従動子は移動子に使用
者に対して前後方向に移動可能に支持されているので、
案内体の案内部が幅方向に沿うもののみに限らず、幅方
向とともに前後方向に沿うものであっても案内部で案内
される。
【0011】そして、案内体を施療子の別な形態の幅方
向移動の軌跡を設定した案内部を有するものを用いる
と、施療子を様々な形態の移動軌跡をもって幅方向に移
動させることができる。
【0012】このため、本発明では、異なる形態の幅方
向の移動軌跡を設定した案内部を有する案内体を設ける
ことにより、異なる施療子の移動軌跡の形態をもった様
々な仕様のマッサージ機を得ることができる。
【0013】従って、本発明では、様々な施療子の移動
軌跡の形態をもったマッサージ機を得る上で、従来のよ
うに各移動軌跡の形態毎に新たにマッサージ機を設計し
製作する必要がなく、案内体を設計し製作するのみで良
く、施療子の移動軌跡の形態が様々なマッサージ機を大
変経済的に製作することができる。
【0014】
【実施例】以下、図1ないし図17を参照して本発明の
一実施例を説明する。図1ないし図4中符号21で示す
機枠は、左右の側板22、23と、これら側板22、2
3に渡って横架された横架材24、25と、他の横架材
26、27とを備えている。横架材26は側板23上に
連結された後述の減速機ケースと側板22とに渡って横
架され、横架材27は側板22に片持ち支持されてい
る。
【0015】機枠21内にはその幅方向略中央部に位置
して駆動ユニット31が配置されている。このユニット
31は、ギアボックスをなすハウジング32と、このハ
ウジング32の外面に連結された正逆回転可能な第1モ
ータ33とを備えている。ハウジング32は横架材2
4、25の中央部内面に当接支持されているとともに、
横架材27にボルト止めされている。図7等に示される
ように第1モータ33の回転軸33aは、その外周部に
は全周にわたる歯を有して歯車状に形成されているとと
もに、ハウジング32内に挿入されている。
【0016】ハウジング32には歯車装置34が内蔵さ
れている。すなわち、図7および図8中41は左右方向
に延びて、その両端部を軸受42で回転自在に支持され
た入力軸で、この外周に嵌合して一体に回転されるよう
に固定された入力歯車43は、第1モータ33の回転軸
33aに噛み合わされている。入力軸41の外周には、
第1の一方向クラッチ44を介して揉み系伝動歯車45
と、第2の一方向クラッチ46を介して叩き系伝動歯車
47が夫々取付けられている。
【0017】第1の一方向クラッチ44には、第1モー
タ33の回転軸33aが逆転された際に「入」状態とな
って、入力軸41の回転を揉み系伝動歯車45に伝える
とともに、第1モータ33の回転軸33aが正転された
際に「切」状態となって、揉み系伝動歯車45への入力
軸41の回転を断つものが使用されている。この逆に第
2の一方向クラッチ46には、第1モータ33の回転軸
33aが正転された際に「入」状態となって、入力軸4
1の回転を叩き系伝動歯車47に伝えるとともに、第1
モータ33の回転軸33aが逆転された際に「切」状態
となって、叩き系伝動歯車47への入力軸41の回転を
断つものが使用されている。
【0018】図7に示されるようにハウジング32内に
は入力軸41と平行に横架される支持軸48がナット4
9で止められている。この軸48に回転自在に支持され
た第1減速歯車50の大径歯車部50aは、揉み系伝動
歯車45に噛み合わされている。さらに、ハウジング3
2には揉み系出力歯車としての第2減速歯車51が内蔵
され、この歯車51は第1減速歯車50の小径歯車部5
0bに噛み合わされている。
【0019】ハウジング32には、左右方向に延びてハ
ウジング32の両側面から突出される揉みマッサージ軸
52が、一対の軸受53により回転自在に支持されてい
る。この軸52の軸方向中央部は、第2減速歯車51の
ボス部51aを貫通して、このボス部51aの内周面に
スプライン係合されている。
【0020】したがって、第1の一方向クラッチ44、
揉み系伝動歯車45、第1、第2減速歯車50、51等
の伝動部品により、入力軸41から揉みマッサージ軸5
2に至る揉み伝動系が形成されており、この伝動系によ
り、第1モータ33で回転される入力軸41の回転が減
速されて、第1の一方向クラッチ44から揉みマッサー
ジ軸52に伝達されるようになっている。
【0021】図8に示されるようにハウジング32内に
は叩き系伝動歯車47と噛み合わされる叩き系出力歯車
54が内蔵されている。さらに、ハウジング32には、
その両側面から突出される叩きマッサージ軸55が一対
の軸受56により回転自在に支持されている。この軸5
5は揉みマッサージ軸52と平行であって、その軸方向
中央部は出力歯車54のボス部54aを貫通して、この
ボス部54aの内周面にスプライン係合されている。
【0022】したがって、第2の一方向クラッチ46、
叩き系伝動歯車47、および叩き系出力歯車54等の伝
動部品により、入力軸41から叩きマッサージ軸55に
至る叩き伝動系が形成されている。この伝動系により、
第1モータ33で回転される入力軸41の回転が減速さ
れて、第2の一方向クラッチ46から叩きマッサージ軸
55に伝達されるようになっている。
【0023】駆動ユニット31は電磁ブレーキ57を備
えている。このブレーキ57はハウジング32の外面に
第1モータ33とは反対側に位置して取付けられてい
る。電磁ブレーキ57には、無励磁作動形、つまり、通
電されることにより図7に示すブレーキ軸57aを制動
する機能を発揮し、非通電状態ではブレーキ軸57aの
制動機能を解除する形式のものが採用されている。ブレ
ーキ軸57aはハウジング32内に挿入されているとと
もに、これにはブレーキ歯車58が固定されている。ブ
レーキ歯車58は揉み系伝動歯車45に噛み合わされて
いる。
【0024】前記構成の駆動ユニット31において、そ
の第1モータ33の回転軸33aが正転されると、その
回転が入力歯車43を介して入力軸41に伝わり、第2
の一方向クラッチ46を介して叩き系伝動歯車47が回
転される。このとき、第1の一方向クラッチ44は
「切」状態にあり、揉みマッサージ軸52には動力が入
らない。そのため、叩き系伝動歯車47に噛み合わされ
た叩き系出力歯車54を介して叩きマッサージ軸55が
減速回転される。この軸55が回転駆動される際には、
電磁ブレーキ57は通電され、使用者に対して体重によ
る揉みマッサージ系の遊動が阻止される。
【0025】電磁ブレーキ57が非動作の状態で第1モ
ータ33の回転軸33aが逆転されると、その回転は入
力歯車43、入力軸41を経由して、第1の一方向クラ
ッチ44を介して揉み系伝動歯車45に伝えられる。こ
のとき、第2の一方向クラッチ46は「切」状態にあっ
て、叩きマッサージ軸55には動力が入らないととも
に、ブレーキ軸57aおよびブレーキ歯車58は一体に
空回りする。そのため、揉み系伝動歯車45の回転が、
第1、第2の減速歯車50、51を介して減速されて揉
みマッサージ軸52に伝わり、この軸52が低速で回転
される。
【0026】前記ハウジング32を貫通した揉みマッサ
ージ軸52の両端部は、図5に示されるように側板2
2、23に夫々取付けられた軸受61に回転自在に支持
されている。図5ないし図7、図9、および図10に示
されるように揉みマッサージ軸52のハウジング32か
ら突出された左右両側部分にはキー62が夫々取付けら
れている。なお、図7中63はキー62の外れ止め用の
止め輪、64は同じく止めねじである。
【0027】揉みマッサージ軸52の前記両側部分には
夫々可動スリーブ65が取付けられている。これら一対
のスリーブ65は前記両側部分に対し揉みマッサージ軸
52の軸方向に摺動可能に嵌合されている。可動スリー
ブ65は図7に示されるように偏心カム部65aと連結
部65bとを有している。
【0028】偏心カム部65aは、可動スリーブ65の
軸線に対して偏心しかつ傾斜した軸線を持つ短軸状の部
分である。両可動スリーブ65の偏心カム部65aの軸
線の傾斜は互いに逆になっている。連結部65bは可動
スリーブ65の軸線と同心的に設けられている。
【0029】偏心カム部65aの外周面には軸受66を
介してハブ67が取付けられている。したがって、一対
のハブ67は揉みマッサージ軸52の前記両側部分に、
この軸52に対して互いに反対方向に傾斜して支持され
ている。図1、図2、および図9に示されるようにハブ
67にはアーム68が連結され、このアーム68の先端
部には施療子としてのマッサージローラ69が回転自在
に取付けられている。
【0030】図5に示されるように前記ハウジング32
を貫通した叩きマッサージ軸55の両端部は、この軸5
5のハウジング貫通部と同軸上に設けられて、側板2
1、22の内面に軸受ブラケット70を介して取付けら
れた軸受71に夫々回転自在に支持されている。図8に
示されるように叩きマッサージ軸55の両端部と前記ハ
ウジング貫通部との間の部分は、これらに対して偏心さ
れた偏心軸部55a、55bをなしている。これら偏心
軸部55a、55bは互いに 180゜ずれて偏心されてい
る。
【0031】偏心軸部55a、55bにはその軸方向に
摺動自在なメタル軸受72が夫々嵌合されている。図9
に示されるように両メタル軸受72の外周には図15な
いし図17に示すように夫々案内体73が設けられてい
る。これら案内体73は夫々施療子である一対のマッサ
ージローラ69が使用者に対して幅方向に移動する最大
距離より長い長さを有するもので、案内部73aが長さ
方向に沿って形成された案内部形成部73bを有し、さ
らに長さ方向に沿う筒形の取付け部73cを有してい
る。そして、取付け部73cはメタル軸受72の外周側
に回転自在に嵌合されている。なお、案内体73は叩き
マッサージ軸55の長さ方向に移動することはない。
【0032】また、案内体73は2個の部材73d,7
3eを凹部と凸部との組合せやねじ止めなどの手段によ
り結合して構成されている。このため、案内体73は前
記結合を解除して2個の部材73d,73eに分解する
ことにより、叩きマッサージ軸55より容易に取り外す
ことができる。従って、異なる案内部を有する案内体と
の交換が容易である。
【0033】ここで、案内部形成部73bに形成される
案内部73aは、マッサージローラ69が使用者に対し
て幅方向に移動する時の移動軌跡を設定するもので、後
述する従動子ピン75を通してこれ摺動させるために長
孔状をなしている。この実施例では、案内部73aの形
状、すなわち設定するマッサージローラ6の移動軌跡の
形態は、使用者の背中の曲線に合わせた曲線を描くもの
である。各マッサージローラ6は左右一対設けられるの
で、夫々背中の半分の曲線を負担するするものとして、
マッサージ機の中央から長さ方向端側にかけて前側に向
けて湾曲する曲線に移動軌跡を設定している、各案内体
73の案内部73aには夫々従動子ピン75が上下方向
に立てた状態で挿通されている。従動子ピン75は後述
する一対の移動体92に設けられた前後動ガイド93に
前後動可能に支持されるもので、一対の移動体92の幅
方向の移動とともに幅方向に沿って移動されて案内部7
3aの内周縁に摺接しながら案内部73aの両方の端の
間を移動する。
【0034】各従動子ピン75には、ボールスタッドと
通称される連結棒74の一端部が従動子ピン75を介し
て連結され、連結棒74は従動子ピン75の軸回りに回
動可能になっている。
【0035】連結棒74の球状をなす他端部74aはハ
ブ67に連結されている。連結棒74とハブ67との連
結部分は球面対偶であり、したがって、連結棒74の他
端部はハブ67に対して自在継手状に回動自在に連結さ
れている。
【0036】このように案内体73が連結棒74を介し
てハブ67に連結されていることにより、既述のように
第1モータ33の回転軸33aが正転されて、叩きマッ
サージ軸55が適当な速度で回転された場合には、メタ
ル軸受72に連結された案内体73が叩きマッサージ軸
55と一緒に回転されることはないとともに、叩きマッ
サージ軸55はメタル軸受72の内周面を滑りながら回
転される。
【0037】ところで、メタル軸受72が嵌合されてい
る偏心軸部55a、55bの軸中心は偏心されているか
ら、この偏心量の2倍のストロークで案内体73および
連結棒74がその長手方向に往復移動される。そのた
め、一対のハブ67が、夫々に対応する連結棒74で押
し引きされて軸受66を中心に往復回動される。それに
伴い、アーム68を介してマッサージローラ69が同期
して動かされ、マッサージローラ69が叩き運動をす
る。
【0038】なお、偏心軸部55a、55bは互いに 1
80゜ずれて偏心されているから、一対のマッサージロー
ラ69は互いに逆方向に移動され、また、このとき揉み
マッサージ軸52に回転力が入ることがない。
【0039】前記第1モータ33の回転軸33aが逆転
されて揉みマッサージ軸52が低速度で適正に回転され
た場合には、この軸52と一緒にキー62を介して一対
の可動スリーブ65が回転される。そのため、偏心カム
部65aが、その軸線の傾斜に応じ揉みマッサージ軸5
2の軸線を支点として揺動するように見掛け上変位す
る。
【0040】ところで、偏心カム部65aに軸受66を
介して嵌合されているハブ67は、連結棒74を介して
案内体73に連結されて、回転を拘束されている。した
がって、このハブ67は偏心カム部65aの前記見掛け
上の変位に同期して、揉みマッサージ軸52の軸線を中
心とする揺動運動を行う。
【0041】このとき、ハブ67と連結棒74との自在
継手状の連結部では滑りを生じるとともに、連結棒74
は案内体73に対して従動子ピン75の軸回りに回動さ
れて、前記揺動運動を可能にしている。
【0042】このようにして動作される一対のハブ67
の揺動運動に伴いアーム68が同様に揺動されるから、
一対のマッサージローラ69が同期して互いに接離され
る方向に動かされ、それによって、マッサージローラ6
9が揉み運動をする。
【0043】図10ないし図12に示されるように側板
22、23の内面には軸受ブラケット81を介して軸受
82が夫々支持されており、これらの軸受82に渡って
間隔調整ねじ軸83が回転自在に横架されている。この
ねじ軸83は一対のマッサージローラ69間の相互間隔
A(図6参照)を可変させるために用いられて、各マッ
サージ軸52、55と平行に配置されている。
【0044】なお、図10中32aは間隔調整ねじ軸8
3を逃げるためにハウジング32に形成された凹部であ
る。間隔調整ねじ軸83はハウジンク32の左右両側に
突出されるように配置された軸部分に夫々ねじ部83
a、83bを有し、これらのねじ部83a、83bは互
いに逆ねじにしてある。
【0045】図9ないし図11、図15ないし図17な
どに示されるように両ねじ部83a、83bには、ハブ
67を連動して間隔調整ねじ軸83の軸方向に移動され
る移動子92が夫々螺合されている。これら一対の移動
子92の上部には、夫々が前後動ガイド93設けられて
いる。各前後動ガイド93は使用者に対して前後方向に
延びる一対の板材を使用者に対して幅方向に間隔を存し
て配置して構成されるもので、前述した各案内体73の
案内部73aに挿通された従動子ピン75の下端が摺動
可能に支持されている。すなわち、従動子ピン75は前
後動ガイド93によって前後方向移動可能に支持され
る。ただし、従動子ピン75は前後動ガイド93の一対
の板材に挟まれてそれ自身で使用者に対して幅方向に移
動することが阻止されている。つまり移動子92の移動
に伴い従動子ピン75も一緒に移動される。
【0046】前記一対の可動スリーブ65の連結部65
bの外周には、夫々ハブ支え96が回転可能に嵌合され
ている。図9、図15ないし図17などに示されるよう
に一対の移動子92には夫々連動子94が一体に設けら
れている。また、これら連動子94は、ハブ支え96を
その外周から抱持するように設けられている。
【0047】一方の側板22の内面には相互間隔Aの調
整用の正逆回転可能な第2モータ84が、図10および
図12において揉みマッサージ軸52の上方に位置して
取付けられている。側板22の外面には、この側板22
の内面に取付けられた一方の軸受ブラケット81と対向
する軸受ブラケット85が取付けられている。
【0048】これら相対向する軸受ブラケット81、8
5間には、これらに両端部を軸受86を介して回転自在
に支持された従動プーリ87が設けられており、このプ
ーリ87の軸部には歯車部88が形成されている。間隔
調整ねじ軸83の側板22がわの一端部には減速歯車8
9が取付けられ、これは歯車部88に噛み合わされてい
る。前記第2モータ84の回転軸には従動プーリ87よ
り小径な駆動プーリ90が取付けられ、これら両プーリ
87、90間にはこれらに渡ってタイミングベルト91
が巻き掛けられている。
【0049】前記間隔調整ねじ軸83、第2モータ8
4、従動プーリ87、減速歯車89、駆動プーリ90、
タイミングベルト91、移動子92、連動子94、およ
びハブ支え96等により、施療子間隔調整機構95が形
成されている。この機構95は、一対のマッサージロー
ラ69を互いに逆方向に移動させて相互間隔Aを可変す
る。
【0050】すなわち、第2モータ84が動作される
と、その回転軸の回転が駆動プーリ90とタイミングベ
ルト91とを介して従動プーリ87に伝えられ、このプ
ーリ87の回転は、その歯車部88に噛み合っている減
速歯車89を介して間隔調整ねじ軸83を回転させる。
【0051】ところで、このねじ軸83のねじ部83
a、83bに夫々螺合されている移動子92は、連動子
94およびハブ支え96を介して可動スリーブ65に連
結されて回転を拘束されている。そのため、これら一対
の移動子92は、間隔調整ねじ軸83の回転に伴い、こ
のねじ軸83の軸方向に移動される。
【0052】ねじ部83a、83bは逆ねじであるの
で、一対の移動子92は互いに逆方向に移動される。例
えば第2モータ84の正転により互いに近付けられると
ともに、逆転により互いに遠ざけられるように移動され
る。そして、これらの移動と同時に、連動子94および
ハブ支え96を介して移動子92に連結された一対の可
動スリーブ65が揉みマッサージ軸52の軸方向に移動
される。そして、各可動スリーブ65と一体に各ハブ6
7が移動し、各ハブ67とともに各アーム68を介して
各マッサージローラ69が移動して、一対のマッサージ
ローラ69の相互間隔Aが可変される。
【0053】ここで、一対の移動子92がねじ軸83の
長さ方向、すなわち使用者に対して幅方向に移動する
と、各移動子92の前後動ガイド93に支持された各従
動子ピン75が同じ方向に移動される。また、各従動子
ピン75は各案内体73の案内部73aに挿通されてい
ることにより、ねじ軸83の長さ方向に沿って移動しな
がら各案内体73の案内部73aの内周縁に摺接して案
内されて、案内部73aが設定した軌跡を描いて移動す
る。この従動子ピン75の動きは、前述したように連結
棒74の動きに変換される。このため、一対のハブ67
が夫々に対応する連結棒74で押し引きされて軸受66
を中心として往復回動される。それに伴いアーム68を
介してマッサージローラ69が同期して使用者に対して
前後方向に沿って動かされる。
【0054】従って、マッサージローラ69が使用者に
対して幅方向に移動しながら使用者に対して前後方向に
動いて所定の軌跡を描いて移動する。この実施例では、
各案内体73の案内部73aが設定した軌跡が使用者の
背中の曲線の沿うものであり、各マッサージローラ69
はマッサージ機の中央から端に向うに従い使用者に対し
て前方に突出するように曲線の軌跡を描いて移動する。
【0055】図10および図14に示されるように機枠
21の左右いずれかの側板、例えば側板22がわには、
広リミットイッチ165が取付けられているとともに、
ハウジング32の側面には狭リミットスイッチ166が
取付けられている。これらのスイッチ165、166は
各移動子92に夫々別々に対向して設けられ、前記相互
間隔Aが最大に広がった時に側板22がわの一方の移動
子92により広リミットイッチ165が押されるととも
に、前記相互間隔Aが最小に狭まった時に側板23がわ
の他方の移動子92により狭リミットスイッチ166が
押されるようになっている。
【0056】図6および図11等に示されるように前記
第2モータ84の回転軸84aは、このモータ84のモ
ータフレームを軸方向に貫通しており、その一端部に既
述の駆動プーリ90が連結され、他端部に第2モータ8
4を空冷するためのファンを兼ねるロータリーエンコー
ダ板151が連結されている。このロータリーエンコー
ダ板151は、浅い皿状をなす円板であって、前記モー
タフレームと対向する内面に複数のリブ状の送風羽根
(図示しない)を放射状に有し、かつ、中心から外れた
位置に被検出部として一つの通孔152を設けて形成さ
れている。
【0057】このロータリーエンコーダ板151の近傍
には通孔152を非接触で検出する相互間隔センサ15
3が配置されている。相互間隔センサ153は機枠21
またはハウジング32等に固定される図示しないセンサ
ブラケットに支持されている。この相互間隔センサ15
3には、例えば投光部と受光部とを持った反射型の光ス
イッチが使用され、その受光部は光電変換する素子で形
成されている。
【0058】そのため、投光部から出射された光は、ロ
ータリーエンコーダ板151の1回転につき1回だけ通
孔152を通過するから、このときには受光部への反射
光の入射がなく、それ以外の時にはロータリーエンコー
ダ板151で反射された光が受光部に入射されるもので
あり、このようにして相互間隔センサ153は通孔15
2を非接触で検出できる。
【0059】図5および図13に示されるように前記機
枠21の側板23がわには、減速機ボックス101が取
付けられ、このボックス101の外面には正逆回転可能
な第3モータ102が取付けられている。前記ボックス
101内には、一体のウォーム103を有するとともに
減速歯車104が取付けられたウォーム軸105が、軸
受106を介して両端支持されているとともに、減速歯
車104に噛み合う駆動歯車107が内蔵されている。
駆動歯車107は減速機ボックス101に挿入された第
3モータ102の回転軸102aに取付けられている。
【0060】減速機ボックス101内には回転自在なホ
イル歯車軸108が挿入されている。なお、122は抜
け止めプレートである。ホイル歯車軸108にはウォー
ム103に噛み合うウォームホイル歯車109が取付け
られている。ホイル歯車軸108は中空構造であり、そ
の減速機ボックス101外に突出された一端部には、ホ
イル歯車軸108を軸方向に貫通するピニオン軸110
の一端部がスプライン係合(図13中121はスプライ
ン係合部を示している。)により連結されている。
【0061】図6に示されるように減速機ボックス10
1と側板22とには軸支持部111、112が相対向し
て設けられ、これらを貫通して保護パイプ113が横架
されている。このパイプ113内には回転自在にピニオ
ン軸110が通されている。保護パイプ113の減速機
ボックス101に挿通された一端部外周には、潤滑油を
含んだスリーブ125を介してホイル歯車軸108が回
転自在に嵌合して支持されている。
【0062】ホイル歯車軸108の前記一端部は、その
外周面には歯を設けて、ピニオン歯車114として形成
されている。ピニオン軸110の側板22がわの端部に
は、保護パイプ113の端部を覆うキャップ状をなすピ
ニオン歯車115が、スプライン係合により連結されて
いる。なお、この連結構造は図示しないがホイル歯車軸
108とピニオン軸110の一端部との連結部の構造と
同じである。
【0063】ホイル歯車軸108のピニオン軸110と
連結される小径端部108a、およびピニオン歯車11
5が有する前記小径端部と同様の図示しない小径端部に
は、その外周面に嵌合してローラ116が回転自在に支
持されている。
【0064】前記減速機ボックス101、第3モータ1
02、ウォーム103、減速歯車104、駆動歯車10
7、ホイル歯車軸108、ウォームホイル歯車109、
ピニオン軸110、保護パイプ113、ピニオン歯車1
14、115、およびローラ116は、マッサージ機全
体を上下方向に移動させる自走機構117を形成してい
る。
【0065】第3モータ102には、その回転軸102
aが図6に示されるようにモータフレーム102bを軸
方向に貫通して、回転軸102aの両端部を夫々出力端
部としたものが採用されている。そして、この回転軸1
02aの一端部には前記駆動歯車107が連結され、他
端部には図3、図4、および図6に示されるように冷却
ファンを兼ねるロータリーエンコーダ板155が連結さ
れている。ロータリーエンコーダ板155は浅い皿状を
なす円板であって、その内面に回転軸102aを中心と
して放射状に延びる複数のリブ状の羽根部(図示しな
い)を有するとともに、中心から外れた位置に被検出部
として一つのの通孔156を設けて形成されている。
【0066】このロータリーエンコーダ板155の近傍
には通孔156を非接触で検出する上下位置センサ15
7が配置されている。この上下位置センサ157には前
記相互間隔センサ153と同種の光スイッチが使用され
ている。図3、図4、および図6に示されるように前記
機枠21の後面にはセンサブラケット158がねじ止め
され、このブラケット158に、通孔156を検出する
上下位置センサ157が取付けられている。
【0067】前記側板22、23の内面には図11に代
表して示されるように軸支持部118が取付けられ、こ
れらを貫通してローラ支え軸119が側板22、23間
に横架されている。ローラ支え軸119はピニオン軸1
10と平行であって、その機枠21の側方に突出された
両端部には夫々ローラ120が回転自在に取付けられて
いる。
【0068】図14に示されるようにマッサージ機全体
が組込まれる椅子の背当て部E(背凭れ)の背面には、
その幅方向両側に背当て部Eの長手方向に延びるガイド
レールCが夫々設けられている。マッサージ機は、その
ローラ116、120を前記左右一対のガイドレールC
に夫々転接させて、背当て部Eの形状に合わせてその長
手方向に直線的または非直線的に移動されるように設け
られる。また、背当て部Eの背面にはガイドレールCに
沿ってラックD(図10、図13参照)が取付けられ、
これらに前記ピニオン歯車114、115が夫々別々に
噛み合わされている。
【0069】前記自走機構117はその第3モータ10
2の動作によりマッサージ機全体を移動させる。すなわ
ち、第3モータ102の運転により、その回転軸102
aの回転は、駆動歯車107と減速歯車104とを介し
て回転軸105に伝えられた後、ウォーム103とウォ
ームホイル歯車109との噛み合いを介して更に減速さ
れて、ホイル歯車軸108に伝えられる。
【0070】そうすると、ピニオン歯車114が低速で
回転されると同時に、ホイル歯車軸108にスプライン
係合されているピニオン軸110を介して他方のピニオ
ン歯車115が同期して回転される。そのため、これら
ピニオン歯車114、115とラックDとの噛み合いに
より、マッサージ機全体に移動力が与えられ、マッサー
ジ機は、そのローラ116、120をガイドレールCに
転動させて移動される。
【0071】したがって、第3モータ102の回転軸1
02aが例えば正転された場合に、マッサージ機全体が
背当て部Eに沿って上昇され、逆転された場合に、マッ
サージ機全体が背当て部Eに沿って下降される。なお、
ローラ支え軸119およびローラ120を備えているこ
とにより、マッサージ機がピニオン軸110を中心に振
れ動くことを防止して、円滑にマッサージ機を移動させ
ることができる。
【0072】図14に示されるように左右いずれかのガ
イドレールCには、その上下端部に夫々上リミットスイ
ッチ161と下リミットスイッチ162とが取付けられ
ている。これらのスイッチ161、162は背当て部E
の長手方向に沿うマッサージ機全体の上下動の絶対限界
を定めるために使用されており、マッサージ機の上下動
に伴い機枠21で押されるようになっている。
【0073】図5および図9等に示されるように前記ハ
ウジング32の正面壁には左右方向(ハウジング32の
幅方向)に延びる互いに平行な凹溝131、132が形
成されている。一方の凹溝131には保護パイプ113
の中央部における半周部分が嵌め込まれているととも
に、他方の凹溝132にはローラ支え軸119の中央部
における半周部分が嵌め込まれている。そして、ハウジ
ング32の正面壁には板金製の機枠正面板133がねじ
止めされている。
【0074】機枠正面板133は保護パイプ113およ
びローラ支え軸119における側板22、23間に位置
される部分の殆どを覆っている。この機枠正面板133
にはその幅方向全長にわたって延びる一対の軸嵌合部1
34、135が一体に形成されている。これら軸嵌合部
134、135は断面半円弧状であり、一方の軸嵌合部
134は保護パイプ113の中央部における半周部分を
覆ってこれに嵌合されているとともに、他方の軸嵌合部
135にはローラ支え軸119の中央部における半周部
分を覆ってこれに嵌合されている。
【0075】なお、図1ないし図4中符号141は夫々
機枠21の外面に取付けられた端子ボックス、図6中1
42は側板22、23およびハウジング32にねじ止め
された機枠カバーである。また、このマッサージ機は既
述のように椅子の背当て部Eに組み込んで設けられ、そ
の前面(正面)は一対のマッサージローラ69を含めて
椅子の背当て部Eの図示しない柔軟性に富んだ表皮で覆
われる。
【0076】前記構成のマッサージ機は、揉みマッサー
ジ軸52と叩きマッサージ軸55とを動作させる第1モ
ータ33、施療子間隔調整機構95を動作させる第2モ
ータ84、およびマッサージ機全体を上下に移動するた
めの自走機構117を動作させる第3モータ102を備
えている。そして、既述のように第1モータ33を正転
動作させたときには、駆動ユニット31により叩きマッ
サージ軸55を回転させて、一対のマッサージローラ6
9にこれらが叩き運動をする動作を与える。この逆に、
第1モータ33を逆転動作させたときには、駆動ユニッ
ト31により揉みマッサージ軸52を回転させて、一対
のマッサージローラ69にこれらが揉み運動をする動作
を与えることができる。
【0077】さらに、既述のように第2モータ84を正
転させたときには、間隔調整ねじ軸83の回転により一
対のマッサージローラ69を支持した一対のハブ67を
互いに近付けて、一対のマッサージローラ69間の相互
間隔Aを狭くでき、かつ、この逆に、第2モータ84を
逆転させたときには、間隔調整ねじ軸83の回転により
一対のマッサージローラ69間の相互間隔Aを広くでき
る。
【0078】しかも、既述のように第3モータ102を
正転させたときには、マッサージ機全体を背当て部Eの
形状に沿って上昇させることができ、かつ、この逆に第
3モータ102を逆転させたときには、マッサージ機全
体を背当て部Eの形状に沿って下降させることができ
る。
【0079】前記各モータ33、84、102は夫々独
立して制御できるから、使用者の体格やマッサージしよ
うとする部位に一対のマッサージローラ69を適合配置
して、揉みマッサージまたは叩きマッサージ等を選択で
きるとともに、選択されたマッサージ動作をさせながら
一対のマッサージローラ69の幅方向位置(相互間隔A
の調整)、或いは一対のマッサージローラ69の上下方
向の位置を変化させることもできるなど、マッサージ態
様の多様化を実現できる。
【0080】さらに、この構成のマッサージ機では、従
動子ピン75が案内体73の案内部73aに摺接しなが
ら使用者に対して幅方向に移動する。従動子ピン75は
移動子92に使用者に対して前後方向に移動可能に支持
されているので、案内体73の案内部73aが幅方向に
沿うものだけでなく、幅方向とともに前後方向僧門であ
っても案内部73aに案内される。
【0081】そして、一対のマッサージローラ69の別
な形態の幅方向移動の軌跡を設定した案内部73aを有
する案内体73を用いると、一対のマッサージローラ6
9を様々な形態の移動軌跡をもって使用者に対して幅方
向に移動させることができる。
【0082】ここで、一対のマッサージローラ69の幅
方向移動の軌跡の様々な形態とは、軌跡が直線であると
か、背中の曲線にあった曲線であるとか、あるいは軌跡
の範囲(距離)、施療子の前後方向におけるの突出量な
どの条件が異なっていることである。
【0083】このため、この構成によれば、異なる形態
の使用者に対する幅方向の移動軌跡を設定した案内部7
3aを有する案内体73を設けることにより、異なるマ
ッサージローラ69の移動軌跡の形態をもった様々な仕
様のマッサージ機を得ることができる。従って、この構
成によれば、様々なマッサージローラ69の移動軌跡の
形態をもったマッサージ機を得る上で、従来のように各
移動軌跡の形態毎に新たにマッサージ機を設計し製作す
る必要がなく、案内体を設計し製作するのみで良く、マ
ッサージローラ69の移動軌跡の形態が様々なマッサー
ジ機を大変経済的に製作することができる。
【0084】本発明は前述した実施例に限定されず、種
々変形して実施することができる。案内体の構成および
従動子の構成は実施例に限定されることがない。実施例
では、叩きマッサージ動作と揉みマッサージ動作の両方
を行うようにしたが、これに限定されずいずれか一方の
みを行うようにしても良い。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマッサージ
機によれば、一対の施療子が使用者に対して幅方向に移
動する時の軌跡を設定した案内部を有する案内体と、間
隔調整機構における一対の移動子に使用者に対して前後
方向の移動が可能に支持され一対の移動子の移動に伴っ
て案内体の案内部に摺接して移動するとともに施療子に
連結された従動子とを設けたので、異なる形態の幅方向
の移動軌跡を設定した案内部を有する案内体を設けるこ
とにより、様々な施療子の移動軌跡の形態をもったマッ
サージ機を得る上で、従来のように各移動軌跡の形態毎
に新たにマッサージ機を設計し製作する必要がなく、案
内体を設計し製作するのみで良く、施療子の移動軌跡の
形態が様々なマッサージ機を大変経済的に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るマッサージ機全体の構
成を示す正面図。
【図2】同一実施例に係るマッサージ機全体の構成を正
面側から見て示す斜視図。
【図3】同一実施例に係るマッサージ機全体の構成を背
面側から見て示す斜視図。
【図4】同一実施例に係るマッサージ機全体の構成を示
す背面図。
【図5】同一実施例に係るマッサージ機全体の構成を一
部断面して示す正面図。
【図6】同一実施例に係るマッサージ機全体の構成を示
す平面図。
【図7】同一実施例に係るマッサージ機の揉みマッサー
ジ系の構成を示す断面図。
【図8】同一実施例に係るマッサージ機の叩きマッサー
ジ系の構成を示す断面図。
【図9】同一実施例に係るマッサージ機の構成を図5中
ZーZ線に沿って示す断面図。
【図10】同一実施例に係るマッサージ機の施療子間隔
調整機構の構成を示す断面図。
【図11】同一実施例に係る施療子間隔調整機構の駆動
部の構成を一部断面して示す平面図。
【図12】同一実施例に係る施療子間隔調整機構の駆動
部の構成を示す正面図。
【図13】同一実施例に係るマッサージ機の自走機構の
構成を示す断面図。
【図14】椅子の背当て部に対する同一実施例に係るマ
ッサージ機の配置を概略的に示す図。
【図15】同一実施例に係るマッサージにおいて施療子
の移動軌跡を設定する機構を示す正面図。
【図16】同一実施例に係るマッサージにおいて施療子
の移動軌跡を設定する機構を示す平面図。
【図17】同一実施例に係るマッサージにおいて施療子
の移動軌跡を設定する機構を示す斜視図。
【符号の説明】
69…マッサージローラ(施療子)、 73…案内体、 73a…案内部、 75…従動子ピン、 92…移動子、 93…前後動ガイド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の施療子と、この一対の施療子に揉
    みマッサージおよび叩きマッサージの少なくとも一方の
    動作を与える駆動機構と、前記一対の施療子ごとに設け
    られた一対の移動子を移動し、この移動子の移動によっ
    て前記一対の施療子を使用者に対して幅方向に移動させ
    相互の間隔を調整する間隔調整機構とを備えたマッサー
    ジ機において、前記一対の施療子が前記使用者に対して
    幅方向に移動する時の軌跡を設定した案内部を有する案
    内体と、前記間隔調整機構における前記一対の移動子に
    使用者に対して前後方向の移動が可能に支持され前記一
    対の移動子の移動に伴って前記案内体の案内部に摺接し
    て移動するとともに前記施療子に連結された従動子とを
    具備することを特徴とするマッサージ機。
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