JPH07316305A - ポリゲルマン類の製造方法 - Google Patents

ポリゲルマン類の製造方法

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JPH07316305A
JPH07316305A JP7006995A JP699595A JPH07316305A JP H07316305 A JPH07316305 A JP H07316305A JP 7006995 A JP7006995 A JP 7006995A JP 699595 A JP699595 A JP 699595A JP H07316305 A JPH07316305 A JP H07316305A
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JP
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JP7006995A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Nishida
亮一 西田
Shinichi Kawasaki
真一 川崎
Hiroaki Murase
裕明 村瀬
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】分子量が揃っており、高品質の成膜が可能な程
度の高分子量を有するポリゲルマンを高収率で、操作性
良く、安全且つ安価に製造しうる新たな製造方法を提供
することを主な目的とする。 【構成】MgまたはMg合金を陽極とし、Li塩を支持
電解質とし、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電
極反応に原料ハロゲルマンを供することにより、ポリゲ
ルマンを形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ポリゲルマン類の製造方法に関
する。
【0002】
【従来技術とその問題点】ポリゲルマンは、フォトレジ
スト、有機感光体、光メモリなどの光・電子材料などと
して注目されている。
【0003】従来、ポリゲルマンの製造方法としては、
金属ナトリウムなどのアルカリ金属を用いて、トルエン
溶媒中のジアルキルジクロロゲルマンを100℃以上の
温度で長時間撹拌し、還元的にカップリングさせる方法
が知られている{J.Polym.Sci.:Part A:Polymer Chemi
stry,25(1987)111-125}。しかしながら、この方法は、
過酷な反応条件(例えば、長時間の加熱が必要である)
を必要とすること、生成物の分子量を制御することがで
きないこと、工業的規模での生産に際しては、アルカリ
金属を大量に使用するので、安全性に大きな問題がある
ことなどの欠点を有している。
【0004】これらの諸欠点を克服すべく、下記の様
に、ジハロゲルマン類を室温で電極還元してポリゲルマ
ン類を製造するという温和な条件下での方法として、電
極としてMgなどの金属を使用し、支持電解質として過
塩素酸リチウムなどを使用し、溶媒としてテトラヒドロ
フラン(THF)などを用いる方法が提案されている
{J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,897,1992、特開平5-30634
0号公報など}。
【0005】この方法は、安全な金属を陽極に用い、か
つ活性な電極還元系を提供しており、環境汚染の心配な
しに、操作性良く、高収率で分子量の揃った高分子量ポ
リゲルマンを製造できるものである。しかしながら、支
持電解質として用いる過塩素酸リチウムは高価なもので
あり、また取り扱いに留意も必要なことから、安価で取
り扱いの容易な支持電解質を用いる系が求められてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、分子量が揃っていて、高品質な成膜が可能な程
度の高い分子量を有するポリゲルマン類を、高収率で操
作性よく、安全かつ安価に製造し得る新たなポリゲルマ
ン類の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の如き
従来技術の現状に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ハロゲ
ルマンを特定の金属を陽極として用い、特定の溶媒およ
び特定の支持電解質を用いて電極反応に供することによ
って、従来技術の問題点が実質的に解消されるか乃至は
大幅に軽減されることを見出した。
【0008】また、通電助剤として特定の化学物質を反
応系に添加する場合には、通電性が大幅に改善されて、
ポリゲルマンの製造に必要な時間が大幅に短縮されるこ
とを見出した。
【0009】すなわち、本発明は、下記のポリゲルマン
類の製造方法を提供するものである: 1.ポリゲルマン類の製造方法であって、一般式
【0010】
【化49】
【0011】(式中mは、1〜3である:Rは、水素原
子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはアミ
ノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の場
合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それぞ
れ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよい:
Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマン
をMgまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解
質とし、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反
応に供することにより、一般式
【0012】
【化50】
【0013】(式中Rは、出発原料に対応して上記に同
じ:nは、20〜10000である)で示されるポリゲ
ルマンを形成させることを特徴とする方法。
【0014】2.ポリゲルマン類の製造方法であって、
一般式
【0015】
【化51】
【0016】(式中mは、1〜3である:Rは、水素原
子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはアミ
ノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の場
合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それぞ
れ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよい:
Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマン
をMgまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解
質とし、Al塩、Fe塩、Mg塩、Zn塩、Sn塩、C
o塩、Pd塩、V塩、Cu塩あるいはCa塩を通電助剤
として用い、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電
極反応に供することにより、一般式
【0017】
【化52】
【0018】(式中Rは、出発原料に対応して上記に同
じ:nは、20〜10000である)で示されるポリゲ
ルマンを形成させることを特徴とする方法。
【0019】3.支持電解質として、LiClを使用す
る上記項1または2に記載の方法。
【0020】4.通電助剤として、AlCl3、FeC
2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する
上記項2または3に記載の方法。
【0021】5.ポリゲルマン類の製造方法であって、
一般式
【0022】
【化53】
【0023】(式中、Rは、芳香族基、不飽和脂肪族
基、−(CH2m−基または−(CH2−CH2−O)m
−基(mは、1〜20である)を表す:R1、R2、R3
およびR4は、それぞれ同一或いは相異なって、水素原
子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはアミ
ノ基を表す:Xは、ハロゲン原子を表す)で示される化
合物をMgまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持
電解質とし、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電
極反応に供することにより、一般式
【0024】
【化54】
【0025】(式中、R1、R2、R3およびR4は、上記
に同じ:nは、20〜10000である)で示されるG
e−Ge結合を主鎖に含むポリマーを形成させることを
特徴とする方法。
【0026】6.ポリゲルマン類の製造方法であって、
一般式
【0027】
【化55】
【0028】(式中、Rは、芳香族基、不飽和脂肪族
基、−(CH2m−基または−(CH2−CH2−O)m
−基(mは、1〜20である)を表す:R1、R2、R3
およびR4は、それぞれ同一或いは相異なって、水素原
子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはアミ
ノ基を表す:Xは、ハロゲン原子を表す)で示される化
合物をMgまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持
電解質とし、Al塩、Fe塩、Mg塩、Zn塩、Sn
塩、Co塩、Pd塩、V塩、Cu塩またはCa塩を通電
助剤として用い、溶媒として非プロトン性溶媒を使用す
る電極反応に供することにより、一般式
【0029】
【化56】
【0030】(式中、R1、R2、R3およびR4は、上記
に同じ:nは、20〜10000である)で示されるG
e−Ge結合を主鎖に含むポリマーを形成させることを
特徴とする方法。
【0031】7.支持電解質として、LiClを使用す
る上記項5または6に記載の方法。
【0032】8.通電助剤として、AlCl3、FeC
2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する
上記項6または7に記載の方法。
【0033】9.ポリゲルマン類の製造方法であって、
一般式
【0034】
【化57】
【0035】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、
ハロゲン原子を表す)で示されるトリハロゲルマンをM
gまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質と
し、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反応に
供することにより、一般式
【0036】
【化58】
【0037】(式中、Rは、出発原料に応じて上記に同
じ:nは、20〜10000である)で示されるゲルマ
ニウムネットワークポリマーを形成させることを特徴と
する方法。
【0038】10.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0039】
【化59】
【0040】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、
ハロゲン原子を表す)で示されるトリハロゲルマンをM
gまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質と
し、Al塩、Fe塩、Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co
塩、Pd塩、V塩、Cu塩またはCa塩を通電助剤とし
て用い、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反
応に供することにより、一般式
【0041】
【化60】
【0042】(式中、Rは、出発原料に応じて上記に同
じ:nは、20〜10000である)で示されるゲルマ
ニウムネットワークポリマーを形成させることを特徴と
する方法。
【0043】11.支持電解質として、LiClを使用
する上記項9または10に記載の方法。
【0044】12.通電助剤として、AlCl3、Fe
Cl2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用す
る上記項10または11に記載の方法。
【0045】13.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0046】
【化61】
【0047】(式中、mは、1〜3である:Rは、水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはア
ミノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の
場合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それ
ぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよ
い:Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲル
マンと一般式
【0048】
【化62】
【0049】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、
ハロゲン原子を表す)で示されるトリハロゲルマンとを
MgまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質
とし、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反応
に供することにより、一般式
【0050】
【化63】
【0051】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0052】
【化64】
【0053】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位とからなるGe−Ge結合を骨格とする網目状ポ
リマーを形成させることを特徴とする方法。
【0054】14.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0055】
【化65】
【0056】(式中、mは、1〜3である:Rは、水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはア
ミノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の
場合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それ
ぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよ
い:Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲル
マンと一般式
【0057】
【化66】
【0058】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、
ハロゲン原子を表す)で示されるトリハロゲルマンとを
MgまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質
とし、Al塩、Fe塩、Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co
塩、Pd塩、V塩、Cu塩またはCa塩を通電助剤とし
て用い、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反
応に供することにより、一般式
【0059】
【化67】
【0060】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0061】
【化68】
【0062】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位とからなるGe−Ge結合を骨格とする網目状ポ
リマーを形成させることを特徴とする方法。
【0063】15.支持電解質として、LiClを使用
する上記項13または14に記載の方法。
【0064】16.通電助剤として、AlCl3、Fe
Cl2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用す
る上記項14または15に記載の方法。
【0065】17.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0066】
【化69】
【0067】(式中、mは、1〜3である:Rは、水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはア
ミノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の
場合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それ
ぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよ
い:Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲル
マンと一般式
【0068】
【化70】
【0069】(式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示
されるテトラハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を
陽極とし、Li塩を支持電解質とし、溶媒として非プロ
トン性溶媒を使用する電極反応に供することにより、一
般式
【0070】
【化71】
【0071】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0072】
【化72】
【0073】で示される構造単位とからなるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーを形成させることを特
徴とする方法。
【0074】18.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0075】
【化73】
【0076】(式中、mは、1〜3である:Rは、水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはア
ミノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の
場合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それ
ぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよ
い:Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲル
マンと一般式
【0077】
【化74】
【0078】(式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示
されるテトラハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を
陽極とし、Li塩を支持電解質とし、Al塩、Fe塩、
Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co塩、Pd塩、V塩、Cu
塩またはCa塩を通電助剤として用い、溶媒として非プ
ロトン性溶媒を使用する電極反応に供することにより、
一般式
【0079】
【化75】
【0080】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0081】
【化76】
【0082】で示される構造単位とからなるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーを形成させることを特
徴とする方法。
【0083】19.支持電解質として、LiClを使用
する上記項17または18に記載の方法。
【0084】20.通電助剤として、AlCl3、Fe
Cl2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用す
る上記項18または19に記載の方法。
【0085】21.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0086】
【化77】
【0087】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す。Xは、
ハロゲン原子を表す)で示されるトリハロゲルマンと一
般式
【0088】
【化78】
【0089】(式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示
されるテトラハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を
陽極とし、Li塩を支持電解質とし、溶媒として非プロ
トン性溶媒を使用する電極反応に供することにより、一
般式
【0090】
【化79】
【0091】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0092】
【化80】
【0093】で示される構造単位とからなるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーを形成させることを特
徴とする方法。
【0094】22.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0095】
【化81】
【0096】(式中、Rは、水素原子、アルキル基、ア
リール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す。Xは、
ハロゲン原子を表す)で示されるトリハロゲルマンと一
般式
【0097】
【化82】
【0098】(式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示
されるテトラハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を
陽極とし、Li塩を支持電解質とし、Al塩、Fe塩、
Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co塩、Pd塩、V塩、Cu
塩またはCa塩を通電助剤として用い、溶媒として非プ
ロトン性溶媒を使用する電極反応に供することにより、
一般式
【0099】
【化83】
【0100】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0101】
【化84】
【0102】で示される構造単位とからなるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーを形成させることを特
徴とする方法。
【0103】23.支持電解質として、LiClを使用
する上記項21または22に記載の方法。
【0104】24.通電助剤として、AlCl3、Fe
Cl2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用す
る上記項22または23に記載の方法。
【0105】25.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0106】
【化85】
【0107】(式中、mは、1〜3である:Rは、水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはア
ミノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の
場合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それ
ぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよ
い:Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲル
マンと一般式
【0108】
【化86】
【0109】(式中、Rは、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原
子を表す)で示されるトリハロゲルマンと一般式
【0110】
【化87】
【0111】(式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示
されるテトラハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を
陽極とし、Li塩を支持電解質とし、溶媒として非プロ
トン性溶媒を使用する電極反応に供することにより、一
般式
【0112】
【化88】
【0113】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0114】
【化89】
【0115】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位一般式
【0116】
【化90】
【0117】とからなるGe−Ge結合を骨格とする網
目状ポリマーを形成させることを特徴とする方法。
【0118】26.ポリゲルマン類の製造方法であっ
て、一般式
【0119】
【化91】
【0120】(式中、mは、1〜3である:Rは、水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはア
ミノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の
場合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それ
ぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよ
い:Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲル
マンと一般式
【0121】
【化92】
【0122】(式中、Rは、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原
子を表す)で示されるトリハロゲルマンと一般式
【0123】
【化93】
【0124】(式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示
されるテトラハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を
陽極とし、Li塩を支持電解質とし、Al塩、Fe塩、
Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co塩、Pd塩、V塩、Cu
塩またはCa塩を通電助剤として用い、溶媒として非プ
ロトン性溶媒を使用する電極反応に供することにより、
一般式
【0125】
【化94】
【0126】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0127】
【化95】
【0128】(式中、Rは、上記に同じ)で示される構
造単位と一般式
【0129】
【化96】
【0130】で示される構造単位とからなるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーを形成させることを特
徴とする方法。
【0131】27.支持電解質として、LiClを使用
する上記項25または26に記載の方法。
【0132】28.通電助剤として、AlCl3、Fe
Cl2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用す
る上記項26または27に記載の方法。
【0133】以下において、例えば、「独立の請求項形
式で記載された請求項1の発明とそれに従属する請求項
に記載された発明」を本願第1発明の様にいい、すべて
の発明を総括して単に本願発明という。
【0134】1.本願第1発明 本願第1発明において、出発原料として使用するハロゲ
ルマンは、一般式
【0135】
【化97】
【0136】(式中、mは、1〜3である:Rは、水素
原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはア
ミノ基を表す。m=1の場合には2つのRが、m=2の
場合には4つのRが、m=3の場合は6つのRが、それ
ぞれ同一でもあるいは2つ以上が相異なっていてもよ
い:Xはハロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマ
ンである。
【0137】また、本願第1発明における反応生成物
は、一般式
【0138】
【化98】
【0139】(式中R出発原料に対応して、上記に同
じ;nは、10〜11000である)で示されるポリゲ
ルマンである。
【0140】一般式(1)で示されるジハロゲルマンに
おいて、mは、1〜3であり、Rで示される水素原子、
アミノ基および有機置換基(アルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アミノ基)は、それぞれが同一であって
もよく、2つ以上が相異なっていても良い。より具体的
には、m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には
4つのRが、m=3の場合には6つのRが、それぞれ同
一であっても或いは2つ以上が相異なっていても良い。
【0141】一般式(1)で表される化合物としては、
mが1または2であることが、より好ましい。アルキル
基としては、炭素数1〜10程度のものが挙げられ、こ
れらの中でも炭素数1〜6のものがより好ましい。アリ
ール基としては、フェニル基、炭素数1〜6個のアルキ
ル基を1つ以上置換基として有するフェニル基、p−ア
ルコキシフェニル基、ナフチル基などが挙げられる。ア
ルコキシ基としては、炭素数1〜10程度のものが挙げ
られ、これらの中でも炭素数1〜6のものがより好まし
い。Rが上記のアミノ基および有機置換基である場合に
は、その水素原子の少なくとも1つが、他のアルキル
基、アリール基、アルコキシ基などの官能基により置換
されていても良い。この様な官能基としては、上記と同
様なものが挙げられる。
【0142】また、一般式(1)において、Xは、ハロ
ゲン原子(Cl,F,Br,I)を表す。ハロゲン原子
としては、Clがより好ましい。
【0143】一般式(1)で示されるハロゲルマンは、
一般に市販品として入手可能であるが、必要ならば、グ
リニャール試薬によるテトラクロロゲルマンの求核置換
反応(J.Chem.Soc.,Vol.,82,3016-3018(1960))など
により合成できる。
【0144】本願第1発明においては、一般式(1)で
表されるジハロゲルマンの1種を単独で使用しても良
く、或いは2種を混合使用しても良い。ジハロゲルマン
は、できるだけ高純度のものであることが好ましく、例
えば、液体のジハロゲルマンについては、水素化カルシ
ウムにより乾燥し、蒸留して使用することが好ましく、
また、固体のジハロゲルマンについては、再結晶法によ
り、精製し、使用することが好ましい。
【0145】反応に際しては、ジハロゲルマンを溶媒に
溶解して使用する。溶媒としては、非プロトン性溶媒が
広く使用でき、より具体的には、テトラヒドロフラン、
1,2−ジメトキシエタン、プロピレンカーボネート、
アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−
ジオキサン、塩化メチレンなどのエーテル系の溶媒が例
示される。これらの溶媒は、単独でも、或いは2種以上
の混合物としても使用できる。溶媒としては、テトラヒ
ドロフランおよび1,2−ジメトキシエタンがより好ま
しい。溶媒中のジハロゲルマンの濃度は、低すぎる場合
には、電流効率が低下するのに対し、高すぎる場合に
は、支持電解質が溶解しないことがある。従って、溶媒
中のジハロゲルマンの濃度は、通常0.05〜20mo
l/l程度であり、より好ましくは0.2〜15mol
/l程度であり、特に好ましくは0.3〜13mol/
l程度である。
【0146】本願第1発明で使用する支持電解質として
は、LiCl、LiNO3、Li2CO3どの安価なリチ
ウム塩が例示される。これらの支持電解質は、単独で使
用しても良く、或いは2種以上を併用しても良い。これ
ら支持電解質の中でも、LiClが最も好ましい。
【0147】支持電解質の濃度は、低すぎる場合には、
通電が困難乃至不可能となって反応が進行しないのに対
し、高すぎる場合には、還元されて析出したリチウムの
量が多すぎて、所望の生成物であるポリゲルマンのGe
−Ge主鎖結合が開裂して、その分子量が低下する。従
って、溶媒中の支持電解質の濃度は、通常0.05〜5
mol/l程度であり、より好ましくは0.1〜3mo
l/l程度であり、特に好ましくは0.15〜2.0m
ol/l程度である。
【0148】本願第1発明においては、陽極として、M
gまたはMgを主成分とする合金を使用する。Mgを主
成分とする合金としては、例えばAlを3〜10%程度
含有するものが挙げられる。また、JIS H 612
5−1961に規定されている1種(MGA1)、2種
(MGA2、通称AZ63)、3種(MGA3)などが
挙げられる。陰極としては、電流を通じ得る物質であれ
ば特に限定されないが、SUS304、316などのス
テンレス鋼;Mg、Cu、Zn、Sn、Al、Ni、C
oなどの各種金属類;炭素材料などが例示される。電極
の形状は、通電を安定して行いうる限り特に限定されな
いが、棒状、板状、筒状、円錐状、円盤状、球状体乃至
ペレットをバスケットに収容したもの、板状体をコイル
状に巻いたものなどが好ましい。電極表面の酸化被膜
は、必要ならば、予め除去しておく。電極からの酸化被
膜の除去は、任意の方法で行えばよく、例えば、電極を
酸により洗浄した後、エタノールおよびエーテルなどに
より洗浄し、減圧下に乾燥する方法、窒素雰囲気下に電
極を研磨する方法、或いはこれらの方法を組み合わせた
方法などにより行うことができる。
【0149】本願第1発明は、例えば、(a)陽極およ
び陰極を設置した密閉可能な反応容器に一般式(1)で
表されるジハロゲルマンおよび支持電解質を溶媒ととも
に収容し、好ましくは機械的もしくは磁気的に撹拌しつ
つ、所定量の電流を通電することにより電極反応を行わ
せる方法、(b)陽極および陰極を設置した電解槽、反
応液貯槽、ポンプ、配管などから構成される流動式電極
反応装置を用いて、反応液貯槽に投入したハロゲルマ
ン、支持電解質および溶媒からなる反応溶液をポンプに
より電極反応装置内を循環させつつ、所定量の電流を通
電することにより、電解槽内で電極反応を行わせる方法
などにより行うことができる。
【0150】電解槽の構造乃至形状は、特に限定されな
いが、反応の進行に伴って反応溶液中に溶け出して消耗
する陽極を簡便に補給する形式の構造とすることが出来
る。より具体的には、例えば、図1に斜面図として概要
を示す様に、消耗する陽極をバスケット乃至かご状容器
1に収容した小さな球状体乃至ペレット3により連続的
に供給する形式の電解槽とすることが出来る。或いは、
図2に示す様に、特開昭62−56589号公報に示さ
れた“鉛筆削り型電解槽”に準じて、陰極シート5内に
陽極となる金属または合金のブロック7を積層する形式
の電解槽としても良い。図1に示す形式の陽極を使用す
る場合には、図3に示す様に、電解槽23の外壁を兼ね
る陰極21内に金属または合金の球状体3を収容したバ
スケット1を配置して、電解反応を行う。
【0151】この様な連続供給型の陽極を備えた電解槽
を使用する場合には、消耗する電極を1回或いは数回の
反応毎に交換する必要がなくなるので、長期にわたる繰
り返し反応が可能となり、陽極交換に要する費用が軽減
され、ポリゲルマンの製造コストが低下する。
【0152】反応容器あるいは反応装置内は、乾燥雰囲
気であればよいが、乾燥した窒素または不活性ガス雰囲
気であることがより好ましく、さらに脱酸素し、乾燥し
た窒素雰囲気或いは不活性ガス雰囲気であることが特に
好ましい。通電量は、ジハロゲルマン中のハロゲンを基
準として、1F/mol程度以上あれば良く、通電量を
調整することにより、分子量の制御が可能となる。ま
た、0.1F/mol程度以上の通電量で生成したポリ
ゲルマンを系外に取り出し、残存する原料ジハロゲルマ
ンを回収して、再使用することも可能である。反応時間
は、原料ジハロゲルマンの量、支持電解質の量などに関
係する電解液の抵抗などにより異なり得るので、適宜定
めればよい。反応時の温度は、通常−20℃から使用す
る溶媒の沸点までの温度範囲内にあり、より好ましくは
−5〜30℃程度の範囲内にあり、最も好ましくは0〜
25℃程度の範囲内にある。本願第1発明においては、
通常の電極還元反応においては必須とされている隔膜
は、使用してもよいが、必須ではないので、操作が簡便
となり、実用上有利である。
【0153】2.本願第2発明 本願第2発明は、本発明の電極反応をより効率的に行う
ために、支持電解質に加えて通電助剤を併用することに
より、通電性の向上をはかる以外の点では、本願第1発
明と実質的に異なるところはない。
【0154】通電助剤としては、AlCl3、Al(O
Et)3などのAl塩;FeCl2、FeCl3などのF
e塩;MgCl2などのMg塩;ZnCl2などのZn
塩;SnCl2などのSn塩;CoCl2などのCo塩;
PdCl2などのPd塩;VCl3などのV塩;CuCl
2などのCu塩;CaCl2などのCa塩などが好ましい
ものとして例示される。これらの通電助剤は、単独で使
用しても良く、或いは2種以上を併用しても良い。これ
ら通電助剤の中でも、AlCl3、FeCl2、FeCl
3、CoCl2およびCuCl2がより好ましい。溶媒中
の通電助剤の濃度は、低すぎる場合には、通電性の向上
が十分に達成されず、一方、高すぎる場合には、通電助
剤が還元されて、反応に関与しなくなる。従って、溶媒
中の通電助剤の濃度は、通常0.01〜6mol/l程
度であり、より好ましくは0.03〜4mol/l程度
であり、特に好ましくは0.05〜3mol/l程度で
ある。このような通電助剤の添加により、反応時間が大
幅に短縮され、効率的なポリゲルマンの製造が可能とな
る。反応時間の短縮の程度は、通電助剤の濃度、支持電
解質および原料ジハロゲルマンの濃度などにより異なる
が、通常、通電助剤を用いない場合の1/4〜3/4程
度となる。
【0155】3.本願第3発明 本願第3発明において、出発原料として使用するハロゲ
ルマンは、一般式
【0156】
【化99】
【0157】(式中、Rは、芳香族基、不飽和脂肪族
基、−(CH2m−基または−(CH2−CH2−O)m
−基(mは、1〜20である)を表す:R1、R2、R3
およびR4は、それぞれ同一或いは相異なって、水素原
子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基またはアミ
ノ基を表す:Xは、ハロゲン原子を表す)で示される化
合物である。
【0158】また、本願第3発明における反応生成物
は、一般式
【0159】
【化100】
【0160】(式中、R1、R2、R3およびR4は、上記
に同じ:nは、20〜10000である)で示されるG
e−Ge結合を主鎖に含むポリマーである。
【0161】本願第3発明は、出発原料として用いられ
るハロゲルマンが相違し、その結果得られる反応生成物
(Ge−Ge結合を主鎖に含むポリマー)が対応して相
違する以外の点では、本願第1発明と実質的に異なると
ころはない。すなわち、一般式(3)で示されるハロゲ
ルマンを原料として、本願第1発明と同様の電極還元反
応を行うことにより、一般式(4)で示されるポリゲル
マン類を製造する。
【0162】一般式(3)において、Rで示される構造
部としては、下記の如きものが挙げられる; a)フェニレン、ナフタニレン、ビフェニレン、
【0163】
【化101】
【0164】(式中、Yは、O、S、Se、Teまたは
Nをしめす。)などの二価の芳香族基。
【0165】b)エテニレン、エチニレンなどの二価の
不飽和脂肪族基。
【0166】c)−(CH2)m−基(mは、1〜20
である。) d)−(CH2−CH2−O)m−基(mは、1〜20で
ある。) 一般式(5)において、R1、R2、R3およびR4で示さ
れる水素原子、アミノ基ならびに有機置換基(アルキル
基、アリール基、アルコキシ基)は、それぞれが相異な
っていても良く、あるいは2個以上が同一であっても良
い。有機置換基としてのアルキル基としては、炭素数1
〜10程度のものが挙げられ、これらの中でも炭素数1
〜6のものがより好ましい。アリール基としては、フェ
ニル基、炭素数1〜6のアルキル基の少なくとも1つ以
上を置換基として有するフェニル基、p−アルコキシフ
ェニル基、ナフチル基などが挙げられる。アルコキシ基
としては、炭素数1〜10程度のものが挙げられ、これ
らの中でも炭素数1〜6のものがより好ましい。R1
2、R3およびR4が、上記のアミノ基および有機置換
基である場合には、その水素原子の少なくとも1個がさ
らに他のアルキル基、アリール基、アルコキシ基などの
官能基により置換されていても良い。
【0167】また、一般式(3)において、Xは、ハロ
ゲン原子(Cl,F,Br,I)を表す。ハロゲン原子
としては、Clがより好ましい。
【0168】本願第3発明においては、一般式(3)で
表されるハロゲルマンの1種を単独で使用しても良く、
或いは2種を混合使用しても良い。ハロゲルマンは、で
きるだけ高純度のものであることが好ましく、例えば、
液体のハロゲルマンについては、水素化カルシウムによ
り乾燥し、蒸留して使用することが好ましく、また、固
体のハロゲルマンについては、再結晶法により、精製
し、使用することが好ましい。
【0169】4.本願第4発明 本願第4発明は、本発明の電極反応をより効率的に行う
ために、支持電解質に加えて通電助剤を併用することに
より、通電性の向上をはかる以外の点では、本願第3発
明と実質的に異なるところはない。通電助剤の種類およ
び濃度などは、本願第2発明の場合と同様でよい。
【0170】5.本願第5発明 本願第5発明における出発原料は、一般式
【0171】
【化102】
【0172】(式中、Rは、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原
子を表す)で示されるトリハロゲルマンである。
【0173】また、本願第5発明における反応生成物
は、一般式
【0174】
【化103】
【0175】(式中、Rは、出発原料に応じて上記に同
じ:nは、20〜10000である)で示されるゲルマ
ニウムネットワークポリマーである。
【0176】本願第5発明は、出発原料として一般式
(5)のトリハロゲルマンを使用することおよびそれに
対応して生成されるポリマーが一般式(6)のゲルマニ
ウムネットワークポリマーであること以外の点では、本
願第1発明と実質的に異なるところはない。
【0177】一般式(5)で示されるトリハロゲルマン
において、アルキル基としては、炭素数1〜10程度の
ものが挙げられ、これらの中でも炭素数1〜6のものが
より好ましい。アリール基としては、フェニル基、炭素
数1〜6のアルキル基の少なくとも1つ以上を置換基と
して有するフェニル基、p−アルコキシフェニル基、ナ
フチル基などが挙げられる。アルコキシ基としては、炭
素数1〜10程度のものが挙げられ、これらの中でも炭
素数1〜6のものがより好ましい。Rが、上記のアミノ
基および有機置換基(アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基)である場合には、その水素原子の少なくとも1
つが、さらに他のアルキル基、アリール基、アルコキシ
基などの官能基により置換されていても良い。
【0178】また、一般式(5)で示されるトリハロゲ
ルマンにおいて、Xは、ハロゲン原子(Cl,F,B
r,I)を表す。ハロゲン原子としては、Clがより好
ましい。
【0179】本願第5発明においては、一般式(5)で
表されるトリハロゲルマンの1種を単独で使用しても良
く、或いは2種以上を混合使用しても良い。トリハロゲ
ルマンは、できるだけ高純度のものであることが好まし
く、例えば、液体のトリハロゲルマンについては、水素
化カルシウムにより乾燥し、蒸留して使用することが好
ましく、また、固体のトリハロゲルマンについては、再
結晶法により、精製し、使用することが好ましい。
【0180】6.本願第6発明 本願第6発明は、本発明の電極反応をより効率的に行う
ために、支持電解質に加えて通電助剤を併用することに
より、通電性の向上をはかる以外の点では、本願第5発
明と実質的に異なるところはない。通電助剤の種類およ
び濃度などは、本願第2発明の場合と同様でよい。
【0181】7.本願第7発明 本願第7発明における出発原料は、前出の一般式(1)
で示されるジハロゲルマンと前出の一般式(5)で示さ
れるトリハロゲルマンである。
【0182】また、本願第7発明における反応生成物
は、一般式
【0183】
【化104】
【0184】(式中、Rは、出発原料に応じて上記に同
じ。)で示される構造単位と一般式
【0185】
【化105】
【0186】で示される構造単位とからなるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーである。
【0187】本願第7発明は、出発原料として一般式
(1)のジハロゲルマンの少なくとも1種と一般式
(5)のトリハロゲルマンの少なくとも1種とを併用す
ることおよびそれに対応して生成されるポリマーが一般
式(7)で示される構造単位と一般式(8)で示される
構造単位とからなる網目状ポリマーであること以外の点
では、本願第1発明と実質的に異なるところはない。
【0188】本願第7発明においては、一般式(1)で
表されるジハロゲルマンの1種または2種以上と一般式
(5)で表されるトリハロゲルマンの1種または2種以
上との混合割合は、ジハロゲルマン(1):トリハロゲ
ルマン(5)=1000:1〜50000の範囲とする
ことが好ましい。この範囲内の混合割合とする場合に
は、混合物が有機溶媒に可溶であり、且つ生成するポリ
マーが直鎖状のポリマーと網目状のゲルマニウムネット
ワークポリマーとの両方の特性を兼ね備えた複合的な機
能を発揮するので、好適である。
【0189】本願第7発明により得られるGe−Ge結
合を骨格とする網目状ポリマーの重量平均分子量は、通
常2000〜100万程度である。
【0190】8.本願第8発明 本願第8発明は、本発明の電極反応をより効率的に行う
ために、支持電解質に加えて通電助剤を併用することに
より、通電性の向上をはかる以外の点では、本願第7発
明と実質的に異なるところはない。通電助剤の種類およ
び濃度などは、本願第2発明の場合と同様でよい。
【0191】本願第8発明により得られるGe−Ge結
合を骨格とする網目状ポリマーの重量平均分子量は、や
はり通常2000〜100万程度である。
【0192】9.本願第9発明 本願第9発明における出発原料は、前出の一般式(1)
で示されるジハロゲルマンと一般式
【0193】
【化106】
【0194】(式中、Xは、ハロゲン原子を示す。)で
示されるテトラハロゲルマンである。
【0195】また、本願第9発明における反応生成物
は、一般式(7)で示される構造単位と一般式
【0196】
【化107】
【0197】で示される構造単位とからなるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーである。
【0198】本願第9発明は、出発原料として一般式
(1)のジハロゲルマンの少なくとも1種と一般式
(9)のテトラハロゲルマンの少なくとも1種とを併用
することおよびそれに対応して生成されるポリマーが一
般式(7)で示される構造単位と一般式(10)で示さ
れる構造単位とからなる網目状ポリマーであること以外
の点では、本願第1発明と実質的に異なるところはな
い。
【0199】本願第9発明においては、一般式(1)で
表されるジハロゲルマンの1種または2種以上と一般式
(9)で表されるテトラハロゲルマンの1種または2種
以上との混合割合は、ジハロゲルマン(1):テトラハ
ロゲルマン(9)=1000:1〜1000の範囲とす
ることが好ましい。この範囲内の混合割合とする場合に
は、混合物が有機溶媒に可溶であり、且つ生成するポリ
マーが直鎖状のポリマーと網目状のゲルマニウムネット
ワークポリマーとの両方の特性を兼ね備えた複合的な機
能を発揮するので、好適である。
【0200】本願第9発明により得られるGe−Ge結
合を骨格とする網目状ポリマーの重量平均分子量は、通
常2000〜100万程度である。
【0201】10.本願第10発明 本願第10発明は、本発明の電極反応をより効率的に行
うために、支持電解質に加えて通電助剤を併用すること
により、通電性の向上をはかる以外の点では、本願第9
発明と実質的に異なるところはない。通電助剤の種類お
よび濃度などは、本願第2発明の場合と同様でよい。
【0202】本願第10発明により得られるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーの重量平均分子量は、
やはり通常2000〜100万程度である。
【0203】11.本願第11発明 本願第11発明における出発原料は、前出の一般式
(5)で示されるトリハロゲルマンと前出の一般式
(9)で示されるテトラハロゲルマンである。
【0204】また、本願第9発明における反応生成物
は、一般式(8)で示される構造単位と一般式(10)
で示される構造単位とからなるGe−Ge結合を骨格と
する網目状ポリマーである。
【0205】本願第11発明は、出発原料として一般式
(5)のトリハロゲルマンの少なくとも1種と一般式
(9)のテトラハロゲルマンの少なくとも1種とを併用
することおよびそれに対応して生成されるポリマーが一
般式(8)で示される構造単位と一般式(10)で示さ
れる構造単位とからなる網目状ポリマーであること以外
の点では、本願第1発明と実質的に異なるところはな
い。
【0206】本願第9発明においては、一般式(5)で
表されるトリハロゲルマンの1種または2種以上と一般
式(9)で表されるテトラハロゲルマンの1種または2
種以上との混合割合は、トリハロゲルマン(5):テト
ラハロゲルマン(9)=1000:1〜100の範囲と
することが好ましい。この範囲内の混合割合とする場合
には、混合物が有機溶媒に可溶であり、且つ生成するポ
リマーが直鎖状のポリマーと網目状のゲルマニウムネッ
トワークポリマーとの両方の特性を兼ね備えた複合的な
機能を発揮するので、好適である。
【0207】本願第11発明により得られるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーの重量平均分子量は、
通常2000〜100万程度である。
【0208】12.本願第12発明 本願第12発明は、本発明の電極反応をより効率的に行
うために、支持電解質に加えて通電助剤を併用すること
により、通電性の向上をはかる以外の点では、本願第1
1発明と実質的に異なるところはない。通電助剤の種類
および濃度などは、本願第2発明の場合と同様でよい。
【0209】本願第12発明により得られるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーの重量平均分子量は、
やはり通常2000〜100万程度である。
【0210】13.本願第13発明 本願第13発明における出発原料は、前出の一般式
(1)で示されるジハロゲルマンと前出の一般式(5)
で示されるトリハロゲルマンと前出の一般式(9)で示
されるテトラハロゲルマンである。
【0211】また、本願第13発明における反応生成物
は、一般式(7)で示される構造単位と一般式(8)で
示される構造単位と一般式(10)で示される構造単位
とからなるGe−Ge結合を骨格とする網目状ポリマー
である。
【0212】本願第13発明は、出発原料として一般式
(1)のジハロゲルマンの少なくとも1種と一般式
(5)のトリハロゲルマンの少なくとも1種と一般式
(9)のテトラハロゲルマンの少なくとも1種とを併用
することおよびそれに対応して生成されるポリマーが一
般式(7)で示される構造単位と一般式(8)で示され
る構造単位と一般式(10)で示される構造単位とから
なる網目状ポリマーであること以外の点では、本願第1
発明と実質的に異なるところはない。
【0213】本願第13発明においては、一般式(1)
で表されるジハロゲルマンの1種または2種以上と一般
式(5)で表されるトリハロゲルマンの1種または2種
以上と一般式(9)で表されるテトラハロゲルマンの1
種または2種以上との混合割合は、ジハロゲルマン
(1):トリハロゲルマン(5):テトラハロゲルマン
(9)=1000:0.5〜800:0.5〜100の
範囲とすることが好ましい。この範囲内の混合割合とす
る場合には、混合物が有機溶媒に可溶であり、且つ生成
するポリマーが直鎖状のポリマーと網目状のゲルマニウ
ムネットワークポリマーとの両方の特性を兼ね備えた複
合的な機能を発揮するので、好適である。
【0214】本願第13発明により得られるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーの重量平均分子量は、
通常2000〜100万程度である。
【0215】14.本願第14発明 本願第14発明は、本発明の電極反応をより効率的に行
うために、支持電解質に加えて通電助剤を併用すること
により、通電性の向上をはかる以外の点では、本願第1
3発明と実質的に異なるところはない。通電助剤の種類
および濃度などは、本願第2発明の場合と同様でよい。
【0216】本願第14発明により得られるGe−Ge
結合を骨格とする網目状ポリマーの重量平均分子量は、
やはり通常2000〜100万程度である。
【0217】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような顕著な効
果が達成される。
【0218】(a)高収率で、高重合度のポリゲルマン
類が製造できる。
【0219】(b)アルカリ金属を使用しないので、工
業的規模の生産においても、操作性および安全性に優
れ、環境汚染の危険性を回避しつつ、ポリゲルマン類が
製造できる。
【0220】(c)高価な支持電解質を用いないので、
安価にポリゲルマンが製造できる。
【0221】(d)取扱いに留意しなければならない支
持電解質を使用しないので、簡単にポリゲルマン類を製
造することができる。
【0222】(e)通電助剤を使用する場合には、通電
性がより良好となるので、通電助剤を使用しない場合に
比して、反応時間が1/4〜3/4程度に大幅に短縮さ
れ、効率よくポリゲルマン類を製造することができる。
【0223】(f)通電助剤としてAlCl3などを用
いる場合には、反応終了後に反応溶液を中和する必要が
ないので、後処理が極めて簡単となる。
【0224】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明確にする。
【0225】実施例1 三方コックおよびMg製陽極(直径1cm×5cm)お
よびステンレス鋼(SUS304)製陰極(1cm×1
cm×5cm)を装着した内容積30mlの3つ口フラ
スコ(以下反応器という)に無水塩化リチウム0.4g
を収容し、50℃で1mmHgに加熱減圧して、塩化リ
チウムを乾燥した後、脱酸素した乾燥窒素を反応器内に
導入し、さらに予めナトリウム−ベンゾフェノンケチル
で乾燥したテトラヒドロフラン15mlを加えた。これ
に予め蒸留により精製したn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマン2.8g(10mmol)をシリンジで加え、
マグネティックスターラーにより反応溶液を撹拌しなが
ら、ウォーターバスにより反応器を室温に保持しつつ、
定電圧電源により通電した。通電は、n−ブチルフェニ
ルジクロロゲルマン中の塩素を基準として2.0F/m
olの通電量となるよう約42時間行った。
【0226】反応終了後、反応溶液に1N塩酸20ml
を加えて、さらに蒸留水80mlを加え、エーテル10
0mlで抽出し、貧溶媒エタノール80ml、良溶媒ベ
ンゼン4mlを用いて再沈した。
【0227】その結果、重量平均分子量25200(平
均重合度122程度)のn−ブチルフェニルポリゲルマ
ンが収率24.5%で得られた。
【0228】実施例2 一般式(1)で示されるジハロゲルマンとして、蒸留法
で精製したn−ブチルシクロヘキシルジクロロゲルマン
2.9gを使用する以外は実施例1と同様にして電極反
応を行った。
【0229】反応終了後、反応溶液に1N塩酸20ml
を加えて、さらに蒸留水80mlを加え、n−ヘキサン
100mlで抽出し、貧溶媒アセトン80ml、良溶媒
n−ヘキサン4mlを用いて再沈した。
【0230】その結果、重量平均分子量17700(平
均重合度83程度)のn−ブチルシクロヘキシルポリゲ
ルマンが収率29.9%で得られた。
【0231】実施例3 一般式(1)で示されるジハロゲルマンとして、蒸留法
で精製したジクロロ(n−ヘキシル)ゲルマン3.1g
を使用する以外は実施例1と同様にして電極反応を行っ
た。
【0232】反応終了後、反応溶液に1N塩酸20ml
を加えて、さらに蒸留水80mlを加え、n−ヘキサン
100mlで抽出し、貧溶媒アセトン80ml、良溶媒
n−ヘキサン4mlを用いて再沈した。
【0233】その結果、重量平均分子量18500(平
均重合度76程度)のジ(n−ヘキシル)ポリゲルマン
が収率41.2%で得られた。
【0234】実施例4 一般式(1)で示されるジハロゲルマンとして、蒸留法
で精製したn−ブチルメトキシジクロロゲルマン2.3
gを使用する以外は実施例1と同様にして電極反応を行
った。
【0235】反応終了後、反応溶液に1N塩酸20ml
を加えて、さらに蒸留水80mlを加え、エーテル10
0mlで抽出し、貧溶媒エタノール80ml、良溶媒ベ
ンゼン4mlを用いて再沈した。
【0236】その結果、重量平均分子量3250(平均
重合度20程度)のn−ブチルメトキシポリゲルマンが
収率21.0%で得られた。
【0237】実施例5 一般式(1)で示されるジハロゲルマンとして、蒸留法
で精製したp−アニシルブチルジクロロゲルマン3.1
gを使用する以外は実施例1と同様にして電極反応を行
った。
【0238】反応終了後、反応溶液に1N塩酸20ml
を加えて、さらに蒸留水80mlを加え、エーテル10
0mlで抽出し、貧溶媒エタノール80ml、良溶媒ベ
ンゼン4mlを用いて再沈した。
【0239】その結果、重量平均分子量35400(平
均重合度149程度)のp−アニシルブチルポリゲルマ
ンが収率28.5%で得られた。
【0240】実施例6 一般式(1)で示されるジハロゲルマンとして、蒸留法
で精製した1,2−ジクロロ−1,1,2−トリメチル
−2−フェニルジゲルマン3.4gを使用する以外は実
施例1と同様にして電極反応を行った。
【0241】反応終了後、反応溶液に1N塩酸20ml
を加えて、さらに蒸留水80mlを加え、エーテル10
0mlで抽出し、貧溶媒エタノール80ml、良溶媒ベ
ンゼン4mlを用いて再沈した。
【0242】その結果、対応する高分子量ポリゲルマン
が良好な収率で得られた。
【0243】実施例7 一般式(1)で示されるジハロゲルマンとして、n−ブ
チルフェニルジブロモゲルマンを使用する以外は実施例
1と同様にして電極反応を行った。その結果、重量平均
分子量27300(平均重合度132程度)のn−ブチ
ルフェニルポリゲルマンが、23.9%の収率で得られ
た。
【0244】実施例8 陽極としてMg合金(Mg90%、Al9%、Zn1
%:1cm×1cm×5cm)を使用する以外は実施例
1と同様にして、n−ブチルフェニルジクロロゲルマン
を電極反応に供した。その結果、重量平均分子量290
00(平均重合度140程度)のn−ブチルフェニルポ
リゲルマンが、30.1%の収率で得られた。
【0245】実施例9 陽極としてMg合金(Mg95.5%、Al3%、Zn
1%、Mn0.5%、1cm×1cm×5cm)を使用
する以外は実施例1と同様にして、n−ブチルフェニル
ジクロロゲルマンを電極反応に供した。その結果、重量
平均分子量20500(平均重合度99程度)のn−ブ
チルフェニルポリゲルマンが、27.9%の収率で得ら
れた。
【0246】実施例10 陰極としてグラッシーカーボン(1cm×0.1cm×
5cm)を使用する以外は実施例1と同様にして、n−
ブチルフェニルジクロロゲルマンを電極反応に供した。
その結果、高分子量のn−ブチルフェニルポリゲルマン
が良好な収率で得られた。
【0247】実施例11 支持電解質としてLiNO30.65gを使用する以外
は実施例1と同様にして、n−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。その結果、高分子量のn
−ブチルフェニルポリゲルマンが良好な収率で得られ
た。
【0248】実施例12 支持電解質としてLi2CO30.70gを使用する以外
は実施例1と同様にして、n−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。その結果、高分子量のn
−ブチルフェニルポリゲルマンが良好な収率で得られ
た。
【0249】実施例13 三方コックおよびMg製陽極(直径1cm×5cm)お
よびステンレス鋼(SUS304)製陰極(1cm×1
cm×5cm)を装着した内容積30mlの3つ口フラ
スコ(以下反応器という)に無水塩化リチウム0.40
gと無水塩化アルミニウム0.25gを収容し、50
℃、1mmHgに加熱減圧して、塩化リチウムおよび塩
化アルミニウムを乾燥した後、脱酸素した乾燥窒素を反
応器内に導入し、さらに予めナトリウム−ベンゾフェノ
ンケチルで乾燥したテトラヒドロフラン15mlを加え
た。これに予め蒸留により精製したn−ブチルフェニル
ジクロロゲルマン2.8g(10mmol)をシリンジ
で加え、マグネティックスターラーにより反応溶液を撹
拌しながら、ウォーターバスにより反応器を室温に保持
しつつ、定電圧電源により通電した。通電は、n−ブチ
ルフェニルジクロロゲルマン中の塩素を基準として2.
0F/molの通電量となるよう行ったところ、反応時
間は約12時間であった。
【0250】反応終了後、反応溶液に蒸留水100ml
を加え、エーテル100mlで抽出し、貧溶媒エタノー
ル80ml、良溶媒ベンゼン4mlを用いて再沈した。
【0251】その結果、重量平均分子量28900(平
均重合度140程度)のn−ブチルフェニルポリゲルマ
ンが、収率31.2%で得られた。
【0252】実施例14 塩化リチウム使用量を0.8gとする以外は実施例13
と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロゲルマンを電
極反応に供した。この場合、原料中の塩素を基準とし
て、通電量が2.0F/molとなるまでに約10時間
を要した。
【0253】その結果、重量平均分子量21200(平
均重合度103程度)のn−ブチルフェニルポリゲルマ
ンが収率27.9%で得られた。
【0254】実施例15 通電助剤として、MgCl20.18gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。この場合、原料中の塩素
を基準として、通電量が2.0F/molとなるまでに
約16時間を要した。
【0255】その結果、重量平均分子量19600(平
均重合度95程度)のn−ブチルフェニルポリゲルマン
が収率25.8%で得られた。
【0256】実施例16 通電助剤として、ZnCl20.26gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。
【0257】その結果、高分子量のn−ブチルフェニル
ポリゲルマンが良好な収率で得られた。
【0258】実施例17 通電助剤として、CaCl20.52gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。
【0259】その結果、高分子量のn−ブチルフェニル
ポリゲルマンが良好な収率で得られた。
【0260】実施例18 溶媒として予めナトリウム−ベンゾフェノンケチルで乾
燥したDME15mlを使用する以外は実施例13と同
様にしてn−ブチルフェニルジクロロゲルマンを電極反
応に供した。
【0261】その結果、重量平均分子量15200(平
均重合度74程度)のn−ブチルフェニルポリゲルマン
が収率29.3%で得られた。
【0262】実施例19 原料ジハロゲルマンとして、蒸留法で精製したn−ブチ
ルフェニルジクロロゲルマン11.2gを使用する以外
は実施例13と同様にして電極反応を行った。
【0263】その結果、重量平均分子量35100(平
均重合度170程度)のn−ブチルフェニルポリゲルマ
ンが収率18.5%で得られた。
【0264】実施例20 原料ハロゲルマンとして、蒸留法で精製した1,4−ビ
ス(n−ブチルフェニルクロロゲルミル)ベンゼン5.
6gを使用する以外は実施例13と同様にして電極反応
を行った。
【0265】その結果、重量平均分子量17900(平
均重合度37程度)のポリ[p−(ジゲルミレン)フェ
ニレン]が収率21.9%で得られた。
【0266】実施例21 原料ハロゲルマンとして、蒸留法で精製したフェニルト
リクロロゲルマンを使用する以外は実施例13と同様に
して電極反応を行った。通電は、原料中の塩素を基準と
して、通電量が2.0F/molとなるよう行った。
【0267】その結果、重量平均分子量5890(平均
重合度39程度)のフェニル基を有するゲルマンネット
ワークポリマーが収率51.3%で得られた。
【0268】実施例22 原料ハロゲルマンとして、蒸留法で精製したシクロヘキ
シルトリクロロゲルマンを使用する以外は実施例13と
同様にして電極反応を行った。通電は、原料中の塩素を
基準として、通電量が2.0F/molとなるよう行っ
た。
【0269】その結果、重量平均分子量6320(平均
重合度41程度)のシクロヘキシル基を有するゲルマン
ネットワークポリマーが収率45.3%で得られた。
【0270】実施例23 原料ハロゲルマンとして、蒸留法で精製したn−ブチル
フェニルジクロロゲルマン1.4gおよびフェニルトリ
クロロゲルマン1.2gの混合物を使用する以外は実施
例13と同様にして電極反応を行った。通電は、通電量
が原料中の塩素を基準として2.0F/molとなるよ
う行った。
【0271】その結果、重量平均分子量17600のG
e−Ge結合を骨格とする網目状ポリマーが収率39.
1%で得られた。
【0272】実施例24 原料ハロゲルマンとして、蒸留法で精製したn−ブチル
フェニルジクロロゲルマン1.4gおよびテトラクロロ
ゲルマン1.1gの混合物を使用する以外は実施例13
と同様にして電極反応を行った。通電は、通電量が原料
中の塩素を基準として2.0F/molとなるよう行っ
た。
【0273】その結果、重量平均分子量8800のGe
−Ge結合を骨格とする網目状ポリマーが収率28.3
%で得られた。
【0274】実施例25 原料ハロゲルマンとして、蒸留法で精製したフェニルト
リクロロゲルマン1.2gおよびテトラクロロゲルマン
1.1gの混合物を使用する以外は実施例13と同様に
して電極反応を行った。通電は、通電量が原料中の塩素
を基準として、2.0F/molとなるよう行った。
【0275】その結果、重量平均分子量7600のGe
−Ge結合を骨格とする網目状ポリマーが収率31.3
%で得られた。
【0276】実施例26 原料ハロゲルマンとして、蒸留法で精製したn−ブチル
フェニルジクロロゲルマン0.9g、フェニルトリクロ
ロゲルマン0.8gおよびテトラクロロゲルマン0.7
gの混合物を使用する以外は実施例13と同様にして電
極反応を行った。通電は、通電量が原料中の塩素を基準
として2.0F/molとなるよう行った。
【0277】その結果、重量平均分子量12200のG
e−Ge結合を骨格とする網目状ポリマーが収率24.
7%で得られた。
【0278】実施例27 Mg製陽極(12cm×15cm×1cm)およびステ
ンレス鋼製陰極(SUS316、12cm×15cm×
1cm)を装着したフィルタープレス型電解槽(電極間
距離5mm)、容量3lの反応液貯槽、ベローズ式ポン
プおよび配管からなる流動式電極反応装置の反応液貯槽
に無水塩化リチウム(LiCl)27gおよび無水塩化
アルミニウム(AlCl3)17gを収容し、脱酸素し
た乾燥窒素を反応器内に導入し、さらに予めナトリウム
−ベンゾフェノンケチルで乾燥したテトラヒドロフラン
1.0lを加えた。これに予め蒸留により精製したn−
ブチルフェニルジクロロゲルマン185g(0.67m
ol)をシリンジで加え、ベローズ式ポンプにより反応
液を循環させながら(電極間を通過する際の線速度は2
0cm/秒)、冷却器により反応温度を室温に保持しつ
つ、定電圧電源により通電した。通電は、原料中の塩素
を基準として、2F/molの通電量となるよう約36
時間行った。
【0279】反応終了後、反応溶液に蒸留水1.5lを
加え、エーテル1.5lで抽出し、貧溶媒エタノール2
l、良溶媒ベンゼン50mlを用いて再沈した。
【0280】その結果、重要平均分子量25200(平
均重合度122程度)のn−ブチルフェニルポリゲルマ
ンが収率30.3%で得られた。
【0281】実施例28 通電助剤として、FeCl20.24gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。この場合、原料中の塩素
を基準として、通電量が2.0F/molとなるまで約
13時間を要した。その結果、重量平均分子量3760
0(平均重合度183程度)のn−ブチルフェニルポリ
ゲルマンが収率42.2%で得られた。
【0282】実施例29 通電助剤として、FeCl30.31gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。この場合、原料中の塩素
を基準として、通電量が2.0F/molとなるまで約
15時間を要した。その結果、重量平均分子量2650
0(平均重合度129程度)のn−ブチルフェニルポリ
ゲルマンが収率29.9%で得られた。
【0283】実施例30 通電助剤として、SnCl20.49gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。この場合、原料中の塩素
を基準として、通電量が2.0F/molとなるまで約
28時間を要した。その結果、重量平均分子量1560
0(平均重合度76程度)のn−ブチルフェニルポリゲ
ルマンが収率31.3%で得られた。
【0284】実施例31 通電助剤として、CoCl20.24gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。この場合、原料中の塩素
を基準として、通電量が2.0F/molとなるまで約
18時間を要した。その結果、重量平均分子量1610
0(平均重合度78程度)のn−ブチルフェニルポリゲ
ルマンが収率44.4%で得られた。
【0285】実施例32 通電助剤として、PdCl20.33gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。この場合、原料中の塩素
を基準として、通電量が2.0F/molとなるまで約
26時間を要した。その結果、重量平均分子量9900
(平均重合度48程度)のn−ブチルフェニルポリゲル
マンが収率21.3%で得られた。
【0286】実施例33 通電助剤として、VCl30.29gを使用する以外は
実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロゲ
ルマンを電極反応に供した。この場合、原料中の塩素を
基準として、通電量が2.0F/molとなるまで約2
7時間を要した。その結果、重量平均分子量26100
(平均重合度127程度)のn−ブチルフェニルポリゲ
ルマンが収率18.6%で得られた。
【0287】実施例34 通電助剤として、CuCl20.25gを使用する以外
は実施例13と同様にしてn−ブチルフェニルジクロロ
ゲルマンを電極反応に供した。この場合、原料中の塩素
を基準として、通電量が2.0F/molとなるまで約
20時間を要した。その結果、重量平均分子量2890
0(平均重合度140程度)のn−ブチルフェニルポリ
ゲルマンが収率29.4%で得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】陽極を構成する金属または合金の球状体をかご
状容器乃至バスケットに収容して使用する本発明方法の
大要を示す斜面図である。
【図2】本発明方法を実施するに際し使用する電解槽を
鉛筆削り型電解槽とした場合の概要を示す模式的な断面
図である。
【図3】図1に示す形式の陽極を使用する電解槽の概要
を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】 1…かご状容器乃至バスケット 3…金属球状体乃至ペレット 5…陰極 7…ブロック状陽極 21…陰極 23…電解槽

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリゲルマン類の製造方法であって、一般
    式 【化1】 (式中mは、1〜3である:Rは、水素原子、アルキル
    基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す。
    m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には4つの
    Rが、m=3の場合は6つのRが、それぞれ同一でもあ
    るいは2つ以上が相異なっていてもよい:Xは、ハロゲ
    ン原子を表す)で示されるジハロゲルマンをMgまたは
    Mg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質とし、溶媒
    として非プロトン性溶媒を使用する電極反応に供するこ
    とにより、一般式 【化2】 (式中Rは、出発原料に対応して上記に同じ:nは、2
    0〜10000である)で示されるポリゲルマンを形成
    させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】ポリゲルマン類の製造方法であって、一般
    式 【化3】 (式中mは、1〜3である:Rは、水素原子、アルキル
    基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す。
    m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には4つの
    Rが、m=3の場合は6つのRが、それぞれ同一でもあ
    るいは2つ以上が相異なっていてもよい:Xは、ハロゲ
    ン原子を表す)で示されるジハロゲルマンをMgまたは
    Mg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質とし、Al
    塩、Fe塩、Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co塩、Pd
    塩、V塩、Cu塩あるいはCa塩を通電助剤として用
    い、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反応に
    供することにより、一般式 【化4】 (式中Rは、出発原料に対応して上記に同じ:nは、2
    0〜10000である)で示されるポリゲルマンを形成
    させることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】支持電解質として、LiClを使用する請
    求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】通電助剤として、AlCl3、FeCl2
    FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する請求
    項2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】ポリゲルマン類の製造方法であって、一般
    式 【化5】 (式中、Rは、芳香族基、不飽和脂肪族基、−(C
    2m−基または−(CH2−CH2−O)m−基(m
    は、1〜20である)を表す:R1、R2、R3およびR4
    は、それぞれ同一或いは相異なって、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表
    す:Xは、ハロゲン原子を表す)で示される化合物をM
    gまたはMg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質と
    し、溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反応に
    供することにより、一般式 【化6】 (式中、R1、R2、R3およびR4は、上記に同じ:n
    は、20〜10000である)で示されるGe−Ge結
    合を主鎖に含むポリマーを形成させることを特徴とする
    方法。
  6. 【請求項6】ポリゲルマン類の製造方法であって、一般
    式 【化7】 (式中、Rは、芳香族基、不飽和脂肪族基、−(C
    2m−基または−(CH2-CH2−O)m−基(mは、1
    〜20である)を表す:R1、R2、R3およびR4は、そ
    れぞれ同一或いは相異なって、水素原子、アルキル基、
    アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表す:X
    は、ハロゲン原子を表す)で示される化合物をMgまた
    はMg系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質とし、A
    l塩、Fe塩、Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co塩、Pd
    塩、V塩、Cu塩またはCa塩を通電助剤として用い、
    溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反応に供す
    ることにより、一般式 【化8】 (式中、R1、R2、R3およびR4は、上記に同じ:n
    は、20〜10000である)で示されるGe−Ge結
    合を主鎖に含むポリマーを形成させることを特徴とする
    方法。
  7. 【請求項7】支持電解質として、LiClを使用する請
    求項5または6に記載の方法。
  8. 【請求項8】通電助剤として、AlCl3、FeCl2
    FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する請求
    項6または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】ポリゲルマン類の製造方法であって、一般
    式 【化9】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原子
    を表す)で示されるトリハロゲルマンをMgまたはMg
    系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質とし、溶媒とし
    て非プロトン性溶媒を使用する電極反応に供することに
    より、一般式 【化10】 (式中、Rは、出発原料に応じて上記に同じ:nは、2
    0〜10000である)で示されるゲルマニウムネット
    ワークポリマーを形成させることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化11】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原子
    を表す)で示されるトリハロゲルマンをMgまたはMg
    系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質とし、Al塩、
    Fe塩、Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co塩、Pd塩、V
    塩、Cu塩またはCa塩を通電助剤として用い、溶媒と
    して非プロトン性溶媒を使用する電極反応に供すること
    により、一般式 【化12】 (式中、Rは、出発原料に応じて上記に同じ:nは、2
    0〜10000である)で示されるゲルマニウムネット
    ワークポリマーを形成させることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】支持電解質として、LiClを使用する
    請求項9または10に記載の方法。
  12. 【請求項12】通電助剤として、AlCl3、FeC
    2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する
    請求項10または11に記載の方法。
  13. 【請求項13】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化13】 (式中、mは、1〜3である:Rは、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表
    す。m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には4
    つのRが、m=3の場合は6つのRが、それぞれ同一で
    もあるいは2つ以上が相異なっていてもよい:Xは、ハ
    ロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマンと一般式 【化14】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原子
    を表す)で示されるトリハロゲルマンとをMgまたはM
    g系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質とし、溶媒と
    して非プロトン性溶媒を使用する電極反応に供すること
    により、一般式 【化15】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化16】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位とから
    なるGe−Ge結合を骨格とする網目状ポリマーを形成
    させることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化17】 (式中、mは、1〜3である:Rは、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表
    す。m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には4
    つのRが、m=3の場合は6つのRが、それぞれ同一で
    もあるいは2つ以上が相異なっていてもよい:Xは、ハ
    ロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマンと一般式 【化18】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原子
    を表す)で示されるトリハロゲルマンとをMgまたはM
    g系合金を陽極とし、Li塩を支持電解質とし、Al
    塩、Fe塩、Mg塩、Zn塩、Sn塩、Co塩、Pd
    塩、V塩、Cu塩またはCa塩を通電助剤として用い、
    溶媒として非プロトン性溶媒を使用する電極反応に供す
    ることにより、一般式 【化19】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化20】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位とから
    なるGe−Ge結合を骨格とする網目状ポリマーを形成
    させることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】支持電解質として、LiClを使用する
    請求項13または14に記載の方法。
  16. 【請求項16】通電助剤として、AlCl3、FeC
    2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する
    請求項14または15に記載の方法。
  17. 【請求項17】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化21】 (式中、mは、1〜3である:Rは、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表
    す。m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には4
    つのRが、m=3の場合は6つのRが、それぞれ同一で
    もあるいは2つ以上が相異なっていてもよい:Xは、ハ
    ロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマンと一般式 【化22】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるテトラ
    ハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を陽極とし、L
    i塩を支持電解質とし、溶媒として非プロトン性溶媒を
    使用する電極反応に供することにより、一般式 【化23】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化24】 で示される構造単位とからなるGe−Ge結合を骨格と
    する網目状ポリマーを形成させることを特徴とする方
    法。
  18. 【請求項18】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化25】 (式中、mは、1〜3である:Rは、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表
    す。m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には4
    つのRが、m=3の場合は6つのRが、それぞれ同一で
    もあるいは2つ以上が相異なっていてもよい:Xは、ハ
    ロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマンと一般式 【化26】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるテトラ
    ハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を陽極とし、L
    i塩を支持電解質とし、Al塩、Fe塩、Mg塩、Zn
    塩、Sn塩、Co塩、Pd塩、V塩、Cu塩またはCa
    塩を通電助剤として用い、溶媒として非プロトン性溶媒
    を使用する電極反応に供することにより、一般式 【化27】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化28】 で示される構造単位とからなるGe−Ge結合を骨格と
    する網目状ポリマーを形成させることを特徴とする方
    法。
  19. 【請求項19】支持電解質として、LiClを使用する
    請求項17または18に記載の方法。
  20. 【請求項20】通電助剤として、AlCl3、FeC
    2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する
    請求項18または19に記載の方法。
  21. 【請求項21】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化29】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基またはアミノ基を表す。Xは、ハロゲン原子
    を表す)で示されるトリハロゲルマンと一般式 【化30】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるテトラ
    ハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を陽極とし、L
    i塩を支持電解質とし、溶媒として非プロトン性溶媒を
    使用する電極反応に供することにより、一般式 【化31】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化32】 で示される構造単位とからなるGe−Ge結合を骨格と
    する網目状ポリマーを形成させることを特徴とする方
    法。
  22. 【請求項22】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化33】 (式中、Rは、水素原子、アルキル基、アリール基、ア
    ルコキシ基またはアミノ基を表す。Xは、ハロゲン原子
    を表す)で示されるトリハロゲルマンと一般式 【化34】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるテトラ
    ハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を陽極とし、L
    i塩を支持電解質とし、Al塩、Fe塩、Mg塩、Zn
    塩、Sn塩、Co塩、Pd塩、V塩、Cu塩またはCa
    塩を通電助剤として用い、溶媒として非プロトン性溶媒
    を使用する電極反応に供することにより、一般式 【化35】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化36】 で示される構造単位とからなるGe−Ge結合を骨格と
    する網目状ポリマーを形成させることを特徴とする方
    法。
  23. 【請求項23】支持電解質として、LiClを使用する
    請求項21または22に記載の方法。
  24. 【請求項24】通電助剤として、AlCl3、FeC
    2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する
    請求項22または23に記載の方法。
  25. 【請求項25】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化37】 (式中、mは、1〜3である:Rは、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表
    す。m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には4
    つのRが、m=3の場合は6つのRが、それぞれ同一で
    もあるいは2つ以上が相異なっていてもよい:Xは、ハ
    ロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマンと一般式 【化38】 (式中、Rは、アルキル基、アリール基、アルコキシ基
    またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原子を表す)で
    示されるトリハロゲルマンと一般式 【化39】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるテトラ
    ハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を陽極とし、L
    i塩を支持電解質とし、溶媒として非プロトン性溶媒を
    使用する電極反応に供することにより、一般式 【化40】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化41】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化42】 で示される構造単位とからなるGe−Ge結合を骨格と
    する網目状ポリマーを形成させることを特徴とする方
    法。
  26. 【請求項26】ポリゲルマン類の製造方法であって、一
    般式 【化43】 (式中、mは、1〜3である:Rは、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基、アルコキシ基またはアミノ基を表
    す。m=1の場合には2つのRが、m=2の場合には4
    つのRが、m=3の場合は6つのRが、それぞれ同一で
    もあるいは2つ以上が相異なっていてもよい:Xは、ハ
    ロゲン原子を表す)で示されるジハロゲルマンと一般式 【化44】 (式中、Rは、アルキル基、アリール基、アルコキシ基
    またはアミノ基を表す:Xは、ハロゲン原子を表す)で
    示されるトリハロゲルマンと一般式 【化45】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す)で示されるテトラ
    ハロゲルマンとをMgまたはMg系合金を陽極とし、L
    i塩を支持電解質とし、Al塩、Fe塩、Mg塩、Zn
    塩、Sn塩、Co塩、Pd塩、V塩、Cu塩またはCa
    塩を通電助剤として用い、溶媒として非プロトン性溶媒
    を使用する電極反応に供することにより、一般式 【化46】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化47】 (式中、Rは、上記に同じ)で示される構造単位と一般
    式 【化48】 で示される構造単位とからなるGe−Ge結合を骨格と
    する網目状ポリマーを形成させることを特徴とする方
    法。
  27. 【請求項27】支持電解質として、LiClを使用する
    請求項25または26に記載の方法。
  28. 【請求項28】通電助剤として、AlCl3、FeC
    2、FeCl3、CoCl2またはCuCl2を使用する
    請求項26または27に記載の方法。
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