JPH0731622Y2 - 表面波フィルタ - Google Patents
表面波フィルタInfo
- Publication number
- JPH0731622Y2 JPH0731622Y2 JP1989010902U JP1090289U JPH0731622Y2 JP H0731622 Y2 JPH0731622 Y2 JP H0731622Y2 JP 1989010902 U JP1989010902 U JP 1989010902U JP 1090289 U JP1090289 U JP 1090289U JP H0731622 Y2 JPH0731622 Y2 JP H0731622Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transducer
- wave filter
- electrodes
- electrode
- input transducer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は表面波フィルタに係り、とくに通過帯域内の特
性を変化させずに、通過帯域よりも高域側の減衰量を増
加させて急峻なフィルタ特性を得るに適した表面波フィ
ルタに関する。
性を変化させずに、通過帯域よりも高域側の減衰量を増
加させて急峻なフィルタ特性を得るに適した表面波フィ
ルタに関する。
従来技術を第2図、第3図について説明する。第2図は
表面波フィルタ10の上面図であり、図中1は圧電性の基
板、2は複数のクシ歯状電極2aを有する電極、3は複数
のクシ歯状電極3aを有する電極、4は複数の互いに等間
隔を有する導電ラインからなるマルチストリップカプ
ラ、5は複数のクシ歯状電極5aを有する電極、6は複数
のクシ歯状電極6aを有する電極、7は基板1上に形成さ
れた吸音剤である。ここで、電極2、3及びクシ歯状電
極2a、3aをもって入力トランスデューサ8を、又電極
5、6及びクシ歯状電極5a、6aをもって出力トランスデ
ューサ9をそれぞれマルチストリップカプラ4を介して
対角線上に配して形成し、入力トランスデューサ8から
発生する表面波はマルチストリップカプラ4は介して出
力トランスデューサ9に到達する。また、入力トランス
デューサ8、出力トランスデューサ9及びマルチストリ
ップカプラ4は、基板1上にアルミニウムを蒸着後、化
学エッチング処理して形成される。第3図の符号(1)
(実線)は上記構成により得られたフィルタ特性であ
る。
表面波フィルタ10の上面図であり、図中1は圧電性の基
板、2は複数のクシ歯状電極2aを有する電極、3は複数
のクシ歯状電極3aを有する電極、4は複数の互いに等間
隔を有する導電ラインからなるマルチストリップカプ
ラ、5は複数のクシ歯状電極5aを有する電極、6は複数
のクシ歯状電極6aを有する電極、7は基板1上に形成さ
れた吸音剤である。ここで、電極2、3及びクシ歯状電
極2a、3aをもって入力トランスデューサ8を、又電極
5、6及びクシ歯状電極5a、6aをもって出力トランスデ
ューサ9をそれぞれマルチストリップカプラ4を介して
対角線上に配して形成し、入力トランスデューサ8から
発生する表面波はマルチストリップカプラ4は介して出
力トランスデューサ9に到達する。また、入力トランス
デューサ8、出力トランスデューサ9及びマルチストリ
ップカプラ4は、基板1上にアルミニウムを蒸着後、化
学エッチング処理して形成される。第3図の符号(1)
(実線)は上記構成により得られたフィルタ特性であ
る。
しかしながら、上記構成の表面波フィルタの特性は第3
図の符号(1)に示す如く、通過構成Aより高域側Bに
おいて減衰量が少なく、急峻なフィルタ特性が得られな
いという課題がある。
図の符号(1)に示す如く、通過構成Aより高域側Bに
おいて減衰量が少なく、急峻なフィルタ特性が得られな
いという課題がある。
本考案は、基板上に入力トランスデューサ及び出力トラ
ンスデューサがマルチストリップカプラを介して対角線
上に配設されてなる表面波フィルタにおいて、該入力ト
ランスデューサ及び出力トランスデューサは、それぞれ
複数のクシ歯状電極を有する複数の電極が互いに平行に
配され、かつ該入力トランスデューサの電極のうち出力
トランスデューサ側の電極上で、及び出力トランスデュ
ーサの電極のうち入力トランスデューサ側の電極上で、
しかも該マルチストリップカプラに近い位置に吸音剤を
設けてなる構成にしたものである。
ンスデューサがマルチストリップカプラを介して対角線
上に配設されてなる表面波フィルタにおいて、該入力ト
ランスデューサ及び出力トランスデューサは、それぞれ
複数のクシ歯状電極を有する複数の電極が互いに平行に
配され、かつ該入力トランスデューサの電極のうち出力
トランスデューサ側の電極上で、及び出力トランスデュ
ーサの電極のうち入力トランスデューサ側の電極上で、
しかも該マルチストリップカプラに近い位置に吸音剤を
設けてなる構成にしたものである。
この表面波フィルタは、通過帯域A内の特性を変化させ
ずに、通過帯域Aよりも高域側Bの減衰量を増加させて
急峻なフィルタ特性を得る。
ずに、通過帯域Aよりも高域側Bの減衰量を増加させて
急峻なフィルタ特性を得る。
次に、本考案に係る表面波フィルタの実施例についての
説明する。第1図は本考案に係る表面波フィルタ20の実
施例を示す図である。図中、11は圧電性の基板、12は複
数のクシ歯状電極12aを有する電極、13は複数のクシ歯
状電極13aを有する電極、そしてこの電極12,13は互いに
平行に配されている。また、14は複数の互いに等間隔を
有する導電ライン14aからなるマルチストリップカプ
ラ、15は複数のクシ歯状電極15aを有する電極、16は複
数のクシ歯状電極16aを有する電極、そしてこの電極15,
16は互いに平行に配されている。また、17は基板11上に
形成された吸音剤、21はマルチストリップカプラ14に近
い電極13、15上に設けられた吸音剤である。ここで、電
極12、13及びクシ歯状電極12a、13aをもって入力トラン
スデューサ18を、又電極15、16及びクシ歯状電極15a、1
6aをもって出力トランスデューサ19をそれぞれマルチス
トリップカプラ14を介して対角線上に配して形成し、入
力トランスデューサ18から発生する表面波はマルチスリ
ップカプラ14を介して出力トランスデューサ19に到着す
る。又、入力トランスデューサ18、出力トランスデュー
サ19及びマルチストリップカプラ14は、基板11上にアル
ミニウムを蒸着後、化学エッチング処理して形成され
る。吸音剤17、21は液状のシリコン樹脂を塗布乾燥し
て、あるいは液状の紫外線硬化樹脂を塗布し、あるいは
紫外線を照射する等して設けられる。
説明する。第1図は本考案に係る表面波フィルタ20の実
施例を示す図である。図中、11は圧電性の基板、12は複
数のクシ歯状電極12aを有する電極、13は複数のクシ歯
状電極13aを有する電極、そしてこの電極12,13は互いに
平行に配されている。また、14は複数の互いに等間隔を
有する導電ライン14aからなるマルチストリップカプ
ラ、15は複数のクシ歯状電極15aを有する電極、16は複
数のクシ歯状電極16aを有する電極、そしてこの電極15,
16は互いに平行に配されている。また、17は基板11上に
形成された吸音剤、21はマルチストリップカプラ14に近
い電極13、15上に設けられた吸音剤である。ここで、電
極12、13及びクシ歯状電極12a、13aをもって入力トラン
スデューサ18を、又電極15、16及びクシ歯状電極15a、1
6aをもって出力トランスデューサ19をそれぞれマルチス
トリップカプラ14を介して対角線上に配して形成し、入
力トランスデューサ18から発生する表面波はマルチスリ
ップカプラ14を介して出力トランスデューサ19に到着す
る。又、入力トランスデューサ18、出力トランスデュー
サ19及びマルチストリップカプラ14は、基板11上にアル
ミニウムを蒸着後、化学エッチング処理して形成され
る。吸音剤17、21は液状のシリコン樹脂を塗布乾燥し
て、あるいは液状の紫外線硬化樹脂を塗布し、あるいは
紫外線を照射する等して設けられる。
第3図の符号(2)(一点鎖線)は上記構成により得ら
れたフィルタ特性である。この特性図で明らかなよう
に、従来構成によるフィルタ特性(1)に比べ、通過帯
域Aにおいては減衰量がほぼ同じで、通過帯域Aより高
域側Bにおいて大きく減衰している。この結果、本考案
の表面波フィルタによるフィルタ特性が急峻な特性とな
る。ここで、フィルタ特性が向上する理由としては、入
力トランスデューサ18で発生する不要波が電極13のマル
チストリップカプラ14に近いところで集中するものと考
えられ、また、入力トランスデューサ18で発生し、マル
チストリップカプラを通ってくる不要波が出力トランス
デューサ19の電極15のマルチストリップカプラ14に近い
側に集中するものと考えられ、これら集中する場所に吸
音剤21を設けて、これら不要波の除去ができるからであ
る。
れたフィルタ特性である。この特性図で明らかなよう
に、従来構成によるフィルタ特性(1)に比べ、通過帯
域Aにおいては減衰量がほぼ同じで、通過帯域Aより高
域側Bにおいて大きく減衰している。この結果、本考案
の表面波フィルタによるフィルタ特性が急峻な特性とな
る。ここで、フィルタ特性が向上する理由としては、入
力トランスデューサ18で発生する不要波が電極13のマル
チストリップカプラ14に近いところで集中するものと考
えられ、また、入力トランスデューサ18で発生し、マル
チストリップカプラを通ってくる不要波が出力トランス
デューサ19の電極15のマルチストリップカプラ14に近い
側に集中するものと考えられ、これら集中する場所に吸
音剤21を設けて、これら不要波の除去ができるからであ
る。
なお、上記説明中、吸音剤21は第1図の如く電極13、15
のみに限定されず、基板11及びクシ歯状電極13a、15aに
かかってもよいが、クシ歯状電極にかかる範囲は電極の
開口長Yの1/4以下が望ましい。
のみに限定されず、基板11及びクシ歯状電極13a、15aに
かかってもよいが、クシ歯状電極にかかる範囲は電極の
開口長Yの1/4以下が望ましい。
上述の如く、本考案に係る表面波フィルタは、基板上に
入力トランスデューサ及び出力トランスデューサがマル
チストリップカプラを介して対角線上に配設されてなる
表面波フィルタにおいて、該入力トランスデューサ及び
出力トランスデューサは、それぞれ複数のクシ歯状電極
を有する複数の電極が互いに平行に配され、かつ該入力
トランスデューサの電極のうち出力トランスデューサ側
の電極上で、及び出力トランスデューサの電極のうち入
力トランスデューサ側の電極上で、しかも該マルチスト
リップカプラに近い位置に吸音剤を設けてなる構成のた
め、通過帯域内の特性を変化させずに、通過帯域より高
域側の減衰量を増加させて急峻なフィルタ特性を得るこ
とができる等の効果が生じる。
入力トランスデューサ及び出力トランスデューサがマル
チストリップカプラを介して対角線上に配設されてなる
表面波フィルタにおいて、該入力トランスデューサ及び
出力トランスデューサは、それぞれ複数のクシ歯状電極
を有する複数の電極が互いに平行に配され、かつ該入力
トランスデューサの電極のうち出力トランスデューサ側
の電極上で、及び出力トランスデューサの電極のうち入
力トランスデューサ側の電極上で、しかも該マルチスト
リップカプラに近い位置に吸音剤を設けてなる構成のた
め、通過帯域内の特性を変化させずに、通過帯域より高
域側の減衰量を増加させて急峻なフィルタ特性を得るこ
とができる等の効果が生じる。
第1図は本考案に係る表面波フィルタの上面図、第2図
は従来の表面波フィルタの上面図、第3図は第1図及び
第2図の表面波フィルタに基づくフィルタ特性図であ
る。 1、11……基板、2、3、5、6、12、13、15、16……
電極、4、14……マルチストリップカプラ、21……吸音
剤。
は従来の表面波フィルタの上面図、第3図は第1図及び
第2図の表面波フィルタに基づくフィルタ特性図であ
る。 1、11……基板、2、3、5、6、12、13、15、16……
電極、4、14……マルチストリップカプラ、21……吸音
剤。
Claims (1)
- 【請求項1】基板上に入力トランスデューサ及び出力ト
ランスデューサがマルチストリップカプラを介して対角
線上に配設されてなる表面波フィルタにおいて、該入力
トランスデューサ及び出力トランスデューサは、それぞ
れ複数のクシ歯状電極を有する複数の電極が互いに平行
に配され、かつ該入力トランスデューサの電極のうち出
力トランスデューサ側の電極上で、及び出力トランスデ
ューサの電極のうち入力トランスデューサ側の電極上
で、しかも該マルチストリップカプラに近い位置に吸音
剤を設けてなる構成の表面波フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989010902U JPH0731622Y2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 表面波フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989010902U JPH0731622Y2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 表面波フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02101627U JPH02101627U (ja) | 1990-08-13 |
JPH0731622Y2 true JPH0731622Y2 (ja) | 1995-07-19 |
Family
ID=31218975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989010902U Expired - Lifetime JPH0731622Y2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 表面波フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731622Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60236313A (ja) * | 1984-05-09 | 1985-11-25 | Victor Co Of Japan Ltd | 弾性表面波素子 |
-
1989
- 1989-01-31 JP JP1989010902U patent/JPH0731622Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02101627U (ja) | 1990-08-13 |
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