JPH07316026A - 頭髪料 - Google Patents
頭髪料Info
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- JPH07316026A JPH07316026A JP7073849A JP7384995A JPH07316026A JP H07316026 A JPH07316026 A JP H07316026A JP 7073849 A JP7073849 A JP 7073849A JP 7384995 A JP7384995 A JP 7384995A JP H07316026 A JPH07316026 A JP H07316026A
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Abstract
カンゾウタケ科、キコブタケ科、ノボリリュウ科、モエ
ギタケ科、およびハラタケ科からなる群より選択される
担子菌の培養液又は菌体の抽出液群のメラニン生成亢進
(促進)成分の1種又は2種以上を配合することを特徴
とする頭髪料。 【効果】 この頭髪料は、副作用を示さずに、白髪防止
効果を発揮すると共に育毛効果を併せ持つものである。
Description
液又は菌体の抽出液の頭髪料への応用に関するものであ
って、より詳しくは、担子菌の培養物から菌体を除去し
た培養液から水及び/又は有機溶媒で抽出した液又は培
養菌体から水及び/又は有機溶媒で抽出した液のメラニ
ン生成亢進成分の1種又は2種以上を配合することによ
って白髪防止効果を発揮すると同時に育毛効果を併せ持
った頭髪料に関する。
漢方薬として利用されてきた。最近では、医薬品または
化粧品への応用も見られる。特に担子菌類の頭髪料への
応用術を開示したものとしては、特開昭60−2557
15号公報、特公平4−77725号公報などがある。
特開昭60−255715号公報には、子実体からの抽
出液を利用した発毛促進養毛化粧料の製法、特公平4−
77725号公報には、シロキクラゲの液体培養で得ら
れた粘性物を配合した化粧料が開示されている。
制癌剤、抗腫瘍性物質、免疫調節物質などの医薬品への
利用は数多く見られるが、化粧品への利用は前述の通り
粘性物質を得るものが幾つがあるにすぎず、育毛促進物
質を得るものとしては、例えば、特開昭60−2557
15号公報があるが、白髪防止効果と育毛効果を併せ持
つような素材は無い。また同公報には、キノコの子実体
からの抽出液を利用した化粧料が開示されているが、子
実体は、その生育に時間がかかるため安価に大量に入手
しにくく、また入手した後も、子実体の個体差による有
用性の変動や抽出率の悪さのため量産化が困難であるな
どの、実用的な面での問題点が多い。
料に求められる有用性成分を培養液又は菌体中に変動無
くかつ高濃度に生産させることで量産化を図り、さらに
各種処理を施しその濃度をさらに高めることにより、白
髪防止効果並びに育毛効果を併せ持った、安全性の高い
頭髪料を提供することにある。
を解決するため鋭意研究を行った結果、特定の担子菌類
を液体培養した培養液の水及び/又は有機溶媒による抽
出液、又は菌体の水及び/又は有機溶媒による抽出液に
白髪防止効果があることを見出したほか、育毛効果も有
するということを確認し、本発明を完成した。すなわ
ち、本発明によれば、シメジ科、ハリタケ科、サルノコ
シカケ科、カンゾウタケ科、キコブタケ科、ノボリリュ
ウ科、モエギタケ科およびハラタケ科からなる群より選
択される担子菌の培養液又は菌体の抽出液群のメラニン
生成亢進成分の1種又は2種以上を配合することを特徴
とする頭髪料が提供される。これらの担子菌類の培養液
の抽出液又は菌体の抽出液は、メラニン生成亢進成分に
よる白髪防止効果並びに育毛効果に優れている。
ついて、白髪防止効果及び育毛効果を得るべく鋭意研究
を行った結果、シメジ科、ハリタケ科、サルノコシカケ
科、カンゾウタケ科、キコブタケ科、ノボリリュウ科、
モエギタケ科およびハラタケ科の担子菌類を糖類を炭素
源とした通気攪拌液体培養することにより得られた培養
液の水及び/又は有機溶媒による抽出液又は菌体の水及
び/又は有機溶媒による抽出液に、マウスメラノーマB
16細胞のメラニン生成を強く亢進する成分があること
を初めて見出したものであり、これらには、さらに育毛
効果を有することも見いだして本発明を完成した。
科、ハリタケ科、サルノコシカケ科、カンゾウタケ科、
キコブタケ科、ノボリリュウ科、モエギタケ科およびハ
ラタケ科に属する担子菌であれば有効であるが、特にシ
メジ科のムキタケ、マツオオジ、タモギタケ、ハリタケ
科のブナハリタケ、サルノコシカケ科のコフキサルノコ
シカケ、シロマイタケ、カンゾウタケ科のカンゾウタ
ケ、キコブタケ科のメシマコブ、カバノアナタケ、ノボ
リリュウ科のアミガサタケ、モエギタケガ科のヌメリス
ギタケおよびハラタケ科のツクリタケが上記特性におい
て高い有効性が認められる点で好ましい。
炭素源、窒素源、無機塩類などを含む液体培地に担子菌
の種菌を接種し、15ないし35℃、好ましくは20な
いし30℃の温度条件で、5ないし45日間、好ましく
は10ないし30日間、通気攪拌培養した後、培養液か
ら菌体を遠心分離又はろ別などにより除去した溶液又は
その溶液を減圧濃縮機などで濃縮したものを水及び/又
は有機溶媒で抽出したものが好適なものとして開示でき
る。
ル、イソプロピルアルコール、ブタノール、グリセリ
ン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、アセトン、クロロホルム、酢酸エチル、ヘキサン、
エーテルなどが好ましく、その中でもエタノール、イソ
プロピルアルコール、ブタノール、グリセリン、エチレ
ングリコールおよび1,3−ブチレングリコールが好ま
しく使用される。また、有効性、安全性をさらに高める
ため抽出液を希釈又は濃縮した後、限外ろ過または逆浸
透膜処理したもの若しくはそれらを活性炭または各種樹
脂、例えば、セパビーズSP−205(三菱化学
(株))などで処理したもの、またはそれらの処理液を
希釈又は濃縮したものも含めて言う。
の培養液から遠心分離又はろ別して得られた菌体をその
まま若しくは細断後、水及び/又は有機溶媒にて充分抽
出したもの、又はその濃縮液が好適なものとして開示で
きる。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、ブタノール、グリセリン、エチ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、アセト
ン、クロロホルム、酢酸エチル、ヘキサンおよびエーテ
ルなどが挙げられ、その中でもエタノール、ブタノー
ル、グリセリン、エチレングリコールおよび1,3−ブ
チレングリコールが好ましく使用される。また、有効
性、安全性をさらに高めるため、抽出液を希釈又は濃縮
した後、限外ろ過または逆浸透膜処理したもの若しくは
それらを活性炭または各種樹脂、例えば、セパビーズS
P−205(三菱化学(株))などで処理したもの、ま
たはそれらの処理液を希釈又は濃縮したものも含めて言
う。以上のようにして得られた本発明による担子菌類の
培養液の抽出液若しくは菌体抽出液は、メラニン生成亢
進作用による白髪防止効果に優れていると同時に育毛効
果を併せ持っており、しかも皮膚に対し何ら損傷を与え
るものではなく安全性にも優れている。
髪施用上許容し得る公知の剤型に配合して製造するもの
であり、その配合量は、培養方法、処理方法、濃縮度合
いおよび配合する製剤の形態によって多少異なるが、通
常、培養液または菌体抽出液またはそれらの濃縮液を製
剤中に0.05ないし50重量%、好ましくは0.1な
いし10重量%程度配合するのが好ましい。
いられる種々の公知の有効成分、例えば塩化カルプロニ
ウム、セファランチン、ビタミンE、ビタミンEニコチ
ネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベ
ンジル、ショウキョウチンキおよびトウガラシチンキな
どの末梢血管拡張剤、カンフルおよびメントールなどの
清涼剤、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウムおよび
ウンデシレン酸などの抗菌剤、塩化リゾチーム、グリチ
ルリチンおよびアラントインなどの消炎剤、センブリエ
キス、ニンニクエキス、ニンジンエキス、オウゴンエキ
ス、ローズマリーエキス、アロエエキス、ヘチマ抽出
物、イチョウ抽出物、ニワトコ抽出物、胎盤抽出液およ
び肝臓抽出物および乳酸菌培養抽出物などの動物・植物
・微生物由来の各種抽出物などを自由に添加して使用す
ることができる。
の剤型とは、外用可能なあらゆる剤型を意味し、例えば
ヘアクリーム、ヘアエッセンス、シャンプー、リンス、
ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアスプレーおよびヘア
フォームなどの頭髪適用剤が例示できる。また、前述の
外用剤には公知の有効成分の他に、界面活性剤、油脂類
などの基剤成分や、必要に応じて公知の保湿剤、増粘
剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤・散乱剤、キレ
ート剤、pH調整剤、香料および着色剤など種々の添加
剤を適宜使用できる。
るための試験例並びに処方例を挙げるが、これらは本発
明を何ら限定するものではない。
3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精製
水1500mlに溶解後、pH6.0に調整し、120
℃で15分間殺菌し28℃に冷却後、ムキタケの種菌を
これに接種し、28℃で通気攪拌培養をグルコース残量
が0.3%以下になるまで22日間行った。培養物から
遠心分離により菌体を集め水洗後、ナイロンメッシュろ
布に取り水分を切り、菌体48gを得た。本菌体に70
%エタノール400mlを添加後、ミキサーで粉砕抽出
し遠心分離により上澄液を得た。上澄液を0.45μm
メンブレンろ過し、0.3kgの生成物を得た。
4g、酵母エキス4g、KH2 PO4 1.0gを精製水
2000mlに溶解後、pH6.0に調整し、120℃
で15分間殺菌し30℃に冷却後、マツオオジの種菌を
これに接種し、30℃で通気攪拌培養をグルコース残量
が0.5%以下になるまで28日間行った。培養物から
遠心分離により菌体を除いた後、培養液を5倍濃縮し、
99%エタノールを濃縮液と等量添加した。本液を5℃
に一晩放置後沈殿物を除去し、活性炭を0.2%添加
し、セライト(粘土質ろ過助剤)ろ過を行った。本ろ液
を0.45μmメンブレンろ過し、0.7kgの生成物
を得た。
ス1.5gを馬鈴薯抽出液(馬鈴薯200gに水150
0mlを加え煮沸後、ろ布ろ過し1500mlにフィル
アップしたもの)に溶解後、pH6.0に調整し、12
0℃で15分間殺菌し30℃に冷却後、ブナハリタケの
種菌をこれに接種し、30℃で通気攪拌培養をグルコー
ス残量が0.5%以下になるまで18日間行った。培養
物から遠心分離により菌体を集め水洗後、再度遠心分離
を行い菌体78gを得た。本菌体に精製水300mlを
加えミキサーで粉砕後分液ロートに移し、ブタノール3
00mlを添加し振盪抽出を行った。ブタノール層を分
取後、減圧濃縮機で乾固し、80%エタノール500m
lに溶解した。溶解液にセパビーズSP−205(三菱
化学(株))5%添加しセライトろ過を行った。本ろ液
を0.45μmメンブレンろ過し、0.5kgの生成物
を得た。
3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精製
水1500mlに溶解後、pH6.5に調整し、120
℃で15分間殺菌し30℃に冷却後、コフキサルノコシ
カケの種菌をこれに接種し、30℃で通気攪拌培養をグ
ルコース残量が0.2%以下になるまで24日間行っ
た。培養物から遠心分離により菌体を集め水洗後、ナイ
ロンメッシュろ布に取り水分を切り、菌体52gを得
た。本菌体に50%グリセリン400mlを添加後、ミ
キサーで粉砕抽出し遠心分離により上澄液を得た。上澄
液を0.45μmメンブレンろ過し、0.3kgの生成
物を得た。
錠(田辺製薬(株))1.5gを馬鈴薯抽出液(馬鈴薯
200gに水1500mlを加え煮沸後、ろ布ろ過し1
500mlにフィルアップしたもの)に溶解後、pH
4.5に調整し、120℃で15分間殺菌した。27℃
に冷却後、カンゾウタケの種菌をこれに接種し、通気攪
拌培養をグルコース残量が0.2%以下になるまで27
℃で25日間行った。培養物をナイロンメッシュろ布で
ろ過し菌体38gを集め水洗した後、菌体に50%エチ
レングリコール400mlを添加し、超音波粉砕機に1
5分間かけ抽出を行った。その抽出液をセライトろ過
後、ろ液に活性炭0.5%を添加し撹拌後、セライトろ
過を行い、さらにセパビーズSP−205(三菱化学
(株))5%添加し攪拌後、セライトろ過を行った。本
ろ液を0.45μmメンブレンろ過し、0.4kgの生
成物を得た。
3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精製
水1500mlに溶解後、pH5.5に調整し、120
℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、メシマコブの
種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース残量が
0.2%以下になるまで30℃で22日間行った。培養
物から遠心分離により菌体を除いた後、その培養液を5
倍濃縮し、99%エタノールを濃縮液と等量添加した。
本液を5℃に一晩放置後沈殿物を除去し、活性炭を0.
5%添加し攪拌後、セライトろ過を行った。本ろ液を
0.45μmメンブレンろ過し、0.5kgの生成物を
得た。
離により集めた菌体を水洗後、ナイロンメッシュろ布に
取り水分を切り、菌体45gを得た。本菌体に40%
1,3−ブチレングリコール400mlを添加後、ミキ
サーで粉砕抽出し遠心分離により上澄液を得た。上澄液
にアンバーライトIRC−50(オルガノ(株))を5
%添加しよく攪拌後、ろ紙ろ過を行った。本ろ液をさら
に0.45μmメンブレンろ過し、0.4kgの生成物
を得た。
3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.5g、MgS
O4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、pH6.
0に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃に冷
却後、アミガサタケの種菌をこれに接種し、通気攪拌培
養をグルコース残量が0.2%以下になるまで30℃で
28日間行った。培養物から遠心分離により菌体を集め
水洗後、ナイロンメッシュろ布に取り水分を切り、菌体
48gを得た。本菌体に50%グリセリン400mlを
添加後、ミキサーで粉砕抽出し遠心分離により上澄液を
得た。上澄液を0.45μmメンブレンろ過し、0.4
kgの生成物を得た。
5g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75gを精製
水1500mlに溶解後、pH6.0に調整し、120
℃で15分間殺菌した。30℃に冷却後、タモギタケの
種菌をこれに接種し、通気攪拌培養をグルコース残量が
0.2%以下になるまで30℃で23日間行った。培養
物を遠心分離して菌体を除いた後、その培養液を10倍
濃縮し、99%エタノールを濃縮液と等量添加した。本
液を5℃に一晩放置後沈殿物をろ別除去し、活性炭を2
%添加し、撹拌後、セライトろ過を行った。本ろ液を
0.22μmメンブレンろ過し、本発明品0.25kg
を得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75g、M
gSO4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、pH
6.0に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、ヌメリスギタケの種菌をこれに接種し、通気
攪拌培養をグルコース残量が0.2%以下になるまで3
0℃で20日間行った。培養物を遠心分離して菌体を除
いた後、その培養液を10倍濃縮し、99%エタノール
を濃縮液と等量添加した。本液を5℃に一晩放置後沈殿
物をろ別除去し、活性炭を1%添加し、撹拌後、セライ
トろ過を行った。本ろ液のRO膜(分子量1000カッ
ト)透過液を集め、本発明品0.2kgを得た。
ン3g、酵母エキス3g、KH2 PO4 0.75g、M
gSO4 0.5gを精製水1500mlに溶解後、pH
6.0に調整し、120℃で15分間殺菌した。30℃
に冷却後、ツクリタケの種菌をこれに接種し、通気攪拌
培養をグルコース残量が0.2%以下になるまで30℃
で17日間行った。培養物を遠心分離して菌体を除いた
後、その培養液に活性炭1.5%を添加し、撹拌後、セ
ライト重層ろ過を行った。そのろ液を8倍濃縮し、99
%エタノールとプロピレングリコールの4:1混液を濃
縮液と等量添加した。本液を5℃に一晩放置後沈殿物を
ろ別除去し、セライトろ過を行った。本ろ液のRO膜
(分子量1000カット)透過液を集め、本発明品0.
3kgを得た。
胞のメラニン生成亢進試験試験方法 試料をMEM(Eagle's Minimum Essential Medium)に
最終濃度が表1に示す濃度になるように調製、溶解し、
孔径0.45μmの除菌フィルターでろ過した。MEM
に不溶性の試料は、100μlのエタノールに溶解後、
MEMに添加した。2枚のプラスチックシャーレ(Falc
on製、内径9cm)にそれぞれ、本発明の試料を溶解・
ろ過除菌したMEMを8ml、FBS(ウシ胎児血清)
1mlおよびMEM1mlに懸濁した1×105 個/m
lのB16細胞を添加し、培養開始3日後に培地交換を
行い計5日間、5%CO2 、95%空気条件下、37℃
で培養した。培養終了後、シャーレの底に増殖した細胞
を集めPhosphate buffered saline (PBS) に懸濁させ、
2,000rpmで3分間遠心分離を行い、得られた細
胞ペレットの黒化度を肉眼的に評価した。また、培養終
了後の細胞数をカウントし、細胞増殖率を算出した。表
1において、肉眼的色調における+−は、下記の評価を
示す。 ±:無添加区と同程度の黒化度を示す。 +:無添加区よりやや多い黒化度を示す。 ++:無添加区より明らかに多い黒化度を示す。 +++:灰色ないし灰黒色を示す。 ++++:灰黒色ないし黒色を示す。
に依存してB16細胞のメラニン生成亢進効果が認めら
れた。
添加濃度が異なるため、予備試験を行い細胞数の減少が
少なくかつ有効性の高い濃度を求めた後、再試験した値
である。担子菌の培養液の抽出液及び菌体抽出液には添
加量に応じてマウスメラノーマB16細胞のメラニン生
成亢進作用が認められたことから白髪防止剤として有用
であると考えられる。
ーマル アンド アブノーマル エピダーマル ディフ
ァレンシェーション(Normal And Abnormal Epidermal
Differetiation)」第159ないし170頁(1982
年、東大出版)に記載されている小川らの方法により行
った。即ち、C3H/HeNCrJマウスを一群20
匹、無処置群、基剤群、実施例(本発明)群の3群に分
け、背部の毛を剃り取り、それぞれのサンプルを1日1
回、0.1ml塗布した。4週間後、各群の発毛部分を
測定し、剃毛した面積に対する毛再生の認められた面積
の割合の変化から効果を比較した。
液(10%) に代えたもの No. 3 処方例10の2.3.の培養液を製造例2の培養
液(10%) に代えたもの No. 4 処方例10の2.3.の培養液を製造例3の培養
液(10%) に代えたもの No. 5 処方例10の2.3.の培養液を製造例4の培養
液(10%) に代えたもの No. 6 処方例10の2.3.の培養液を製造例5の培養
液(10%) に代えたもの No. 7 処方例10の2.3.の培養液を製造例6の培養
液(10%) に代えたもの No. 8 処方例10の2.3.の培養液を製造例9の培養
液(10%) に代えたもの No. 9 処方例10の2.3.の培養液を製造例10の培養
液(10%) に代えたもの No. 10 処方例10の2.3.の培養液を製造例11の培養
液(10%) に代えたもの No. 11 基剤(処方例10から有効成分を除いたもの) No. 12 無処置
することが明らかである。
ダムに2群にふり分け、第1群には試験剤(本発明)
を、第2群には基剤を、1日朝夕2回頭部毛根部に塗擦
し、塗擦開始前及び塗擦開始後6ケ月における頭頂部の
毛髪1,000本当たりの白髪の本数を数えた。なお、
白髪が中途から黒髪に変わった毛髪は、白髪としてカウ
ントしなかった。供試試料 No.1 処方例2(本発明のヘアクリーム) No.2 基剤 (処方例2から有効成分を除いたもの)
止効果を示し、皮膚刺激などの副作用も全く認められな
かった。
効果試験を行った。患者100名をランダムに2群に分
け、第1群には試験剤(本発明)を、第2群には基剤
を、1日朝夕2回、患者の頭部毛根部に塗擦し、連続6
ケ月間使用した後の効果を次の判定基準で評価した。判定基準 著 効:使用前と比較してかなり増毛したもの。 有 効:使用前と比較して増毛したもの。 やや有効:使用前と比較して幾分増毛したもの。 無 効:使用前と比較して何ら症状が改善されなかっ
たもの。 副作用 :上記塗擦方法による6ケ月後の頭部の皮膚異
常の有無。供試試料 No.1 処方例5(本発明のヘアトニック) No.2 処方例5の1.2.の培養液を製造例2の培養液
(10%) に代えたもの No.3 処方例5の1.2.の培養液を製造例10の培養液
(10%) に代えたもの No.4 基剤(処方例5から有効成分を除いたもの)
す。このように、本発明の外用剤は、対照の基剤より優
れた育毛効果を示した。
適量とは、処方全体で100重量%になる割合を意味す
る。
て容器に充填し、検査後製品とする。
て容器に充填し、検査後製品とする。
均一に攪拌して検査後製品とする。
−1ないし表4に開示したとおりの本発明の目的を満足
する効果を有する製剤であることが確認された。
科、サルノコシカケ科、カンゾウタケ科、キコブタケ
科、ノボリリュウ科、モエギタケ科およびハラタケ科か
らなる群より選択される担子菌の培養液の抽出液または
菌体の抽出液群のメラニン生成亢進成分の1種又は2種
以上を配合した頭髪料が提供され、この頭髪料は、白髪
防止効果と育毛効果にすぐれているばかりでなく、副作
用がないという優れた特性を有するものである。
Claims (9)
- 【請求項1】 シメジ科、ハリタケ科、サルノコシカケ
科、カンゾウタケ科、キコブタケ科、ノボリリュウ科、
モエギタケ科およびハラタケ科からなる群より選択され
る担子菌の培養液又は菌体の抽出液群のメラニン生成亢
進成分の1種又は2種以上を配合することを特徴とする
頭髪料。 - 【請求項2】 シメジ科の担子菌が、ムキタケ、マツオ
オジおよびタモギタケからなる群より選択されたもので
ある請求項1に記載の頭髪料。 - 【請求項3】 ハリタケ科の担子菌が、ブナハリタケで
ある請求項1に記載の頭髪料。 - 【請求項4】 サルノコシカケ科の担子菌が、コフキサ
ルノコシカケまたはシロマイタケである請求項1に記載
の頭髪料。 - 【請求項5】 カンゾウタケ科の担子菌が、カンゾウタ
ケである請求項1に記載の頭髪料。 - 【請求項6】 キコブタケ科の担子菌が、メシマコブま
たはカバノアナタケである請求項1に記載の頭髪料。 - 【請求項7】 ノボリリュウ科の担子菌が、アミガサタ
ケである請求項1に記載の頭髪料。 - 【請求項8】 モエギタケ科の担子菌が、ヌメリスギタ
ケである請求項1に記載の頭髪料。 - 【請求項9】 ハラタケ科の担子菌が、ツクリタケであ
る請求項1に記載の頭髪料。
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JP6232194 | 1994-03-31 | ||
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JP (1) | JP3574495B2 (ja) |
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1995
- 1995-03-30 JP JP07384995A patent/JP3574495B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN110891577A (zh) * | 2017-06-30 | 2020-03-17 | 株式会社姿美森 | 毛乳头细胞生长促进剂、fgf-7产生促进剂、vegf产生促进剂、igf-1产生促进剂、hgf产生促进剂及生发剂 |
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