JPH07315631A - 被搬送材の異常検出装置 - Google Patents

被搬送材の異常検出装置

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JPH07315631A
JPH07315631A JP6113104A JP11310494A JPH07315631A JP H07315631 A JPH07315631 A JP H07315631A JP 6113104 A JP6113104 A JP 6113104A JP 11310494 A JP11310494 A JP 11310494A JP H07315631 A JPH07315631 A JP H07315631A
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Japan
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stopper
sheet
stoppers
abnormality
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JP6113104A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Ikuta
泰弘 生田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙の種類を問わずに用紙先端側全面の異常
を検出する。 【構成】 ブラケット16の長孔18にシャフト材22
の両端部が貫通している。搬送経路全幅に渡って複数配
置されるストッパ30がシャフト材22に支持される。
ストッパ30に形成された突出部34が切り欠き穴38
に対向し、ストッパ30に穿設された長孔36にシャフ
ト材22が緩く貫通される。この為、シャフト材22に
対してストッパ30がそれぞれ独立して上下動し得るこ
とになり、コイルスプリング26がストッパ30を下側
に引き下げる。シャフト材22の上部に位置するソレノ
イド44の作動で、連結材48の上下動を介してシャフ
ト材22が長孔18内で上下動し、突出部34が切り欠
き穴38側に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被搬送材の搬送経路上
にそれぞれ配置される複数のストッパにより被搬送材の
異常を検出して停止する被搬送材の異常検出装置に関
し、複写機、プリンタ等の記録装置などに適用可能なも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、プリンタ等の記録装置
では、記録すべき用紙を記録装置内で搬送する必要があ
る。また、この用紙の搬送に関し、斜め送りの状態であ
るスキューを防止する為の技術が特開昭57−8183
号公報や特開昭57−131652号公報などで、すで
に開示されている。
【0003】つまり、これら公報には、用紙の搬送部近
傍に2つのセンサを設け、用紙の側端部または先端部が
これら2つのセンサをそれぞれ通過する際の時間差を検
出して、その差が許容範囲以上であれば、スキューが生
じたものと判断するという、技術が開示されている。
【0004】しかし、このような装置では、用紙の角折
れや、用紙の中央部の破れ等は検出することができな
く、また、センサを2つ用い、検出の時間差により異常
の有無を判断するという複雑な制御が必要となって、コ
ストが増大する欠点を有することになる。
【0005】一方、機械的に用紙1枚が通過できる隙間
を隙間ブロックにより設けておいて、2枚以上重なって
搬送されて来た用紙や、角折れして厚くなった用紙がこ
の隙間を通過できないようにし、異常な用紙を停止させ
るような構造が知られている(特開平2−15949号
公報等)。
【0006】しかし、このように用紙幅全面に対応して
隙間ブロックを設けることは、寸法精度が要求される結
果として、装置の製造コストが増大するようになる。ま
た、厚みの異なる用紙が混在した場合、このような構造
を用いることはできないという欠点をも有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した欠点を解決し、用紙の種類を問わずに用紙の先端側
全面の異常を低コストで検出できる被搬送材の異常検出
装置を提供する事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1による被搬送材
の異常検出装置は、被搬送材の搬送経路と交差する方向
に沿ってそれぞれ配置され且つ前記被搬送材側への移動
に伴って前記被搬送材の搬送をそれぞれ遮断し得る複数
のストッパと、前記被搬送材の先端部の通過に合わせて
前記複数のストッパをそれぞれ前記被搬送材側に向かっ
て移動する作動手段と、を含む。
【0009】請求項2による被搬送材の異常検出装置
は、被搬送材の搬送経路と交差する方向に沿ってそれぞ
れ配置され且つ前記被搬送材の搬送をそれぞれ遮断し得
る複数のストッパと、前記複数のストッパに対して搬送
経路上流側に配置され且つ搬送される前記被搬送材を検
出する検出手段と、前記複数のストッパをそれぞれ前記
被搬送材側に向かって移動し得る作動手段と、前記検出
手段による前記被搬送材の検出に伴って、前記被搬送材
の先端部の通過後に前記被搬送材側に向かって前記複数
のストッパをそれぞれ移動するように、前記作動手段を
作動する制御手段と、を含む。
【0010】
【作用】請求項1に係る被搬送材の異常検出装置の作用
を以下に説明する。
【0011】被搬送材の先端部の通過に合わせて、被搬
送材の搬送経路と交差する方向に沿ってそれぞれ配置さ
れた複数のストッパを、作動手段がそれぞれ被搬送材側
に向けて移動し、これら複数のストッパの被搬送材側へ
の移動に伴って、被搬送材の搬送をそれぞれこれらスト
ッパによって遮断可能となる。
【0012】従って、正常な被搬送材が搬送されて来た
場合、すでに被搬送材の先端部が通過しているので、ス
トッパは被搬送材上に当接し、被搬送材はストッパと接
しつつ滑るように搬送される。
【0013】但し、例えば先端側が角折れしている用紙
などが被搬送材として搬送されてきた場合等、異常な状
態に被搬送材がなっている場合、この角折れした部分に
対応するストッパが角折れした部分の通過前に被搬送材
側へ移動する為、このストッパが被搬送材の搬送を遮断
する。この結果、用紙は搬送方向下流側に進むことがで
きなくなり停止する。
【0014】以上より、例えば厚さ、大きさ等の被搬送
材の種類を問わずに、低コストで被搬送材の先端側全面
の異常を検出可能となる。
【0015】請求項2に係る被搬送材の異常検出装置の
作用を以下に説明する。検出手段が搬送される被搬送材
を検出するのに伴い、被搬送材の先端部がストッパを通
過した直後に、被搬送材の搬送経路と交差する方向に沿
ってそれぞれ配置された複数のストッパを、作動手段が
被搬送材側に向けてそれぞれ移動するように、制御手段
が作動手段を作動する。
【0016】この為、これら複数のストッパの被搬送材
側への移動に伴って、被搬送材の搬送をそれぞれこれら
ストッパによって遮断可能となる。
【0017】従って、請求項1と同様に、正常な被搬送
材が搬送されて来た場合、ストッパは被搬送材上に当接
し、被搬送材はストッパと接しつつ滑るように搬送され
る。
【0018】但し、異常な状態に被搬送材がなっている
場合、この異常な部分に対応するストッパがこの部分の
通過前に被搬送材側へ移動する為、このストッパが被搬
送材の搬送を遮断する。この結果、被搬送材は搬送方向
下流側に進むことができなくなり停止する。
【0019】以上より、請求項1と同様に、例えば厚
さ、大きさ等の被搬送材の種類を問わずに、低コストで
被搬送材の先端側全面の異常を検出可能となる。
【0020】
【実施例】本発明に係る被搬送材の異常検出装置の第1
実施例を図1から図6に示し、これらの図に基づき本実
施例を説明する。
【0021】図示しない記録装置である複写機の内部に
は、記録用の用紙40を搬送する為の搬送経路がシュー
ト12及び複数の搬送ローラ14により形成されてい
て、用紙40の異常を検出する為の異常検出装置10が
その途中に配置されている。
【0022】すなわち、図1に示すように、被搬送材と
なる用紙40を搬送する異常検出装置10のシュート1
2上には、用紙40を搬送する為の搬送ローラ14が回
転可能に配置されていて、図示しないモータ等の駆動源
にこの搬送ローラ14が接続されている。
【0023】また、シュート12上であって搬送ローラ
14に対して搬送経路下流側には、用紙40の矢印Aで
示す搬送経路を挟んで一対のブラケット16が相互に対
向して配置されている。
【0024】これら一対のブラケット16には、それぞ
れ上下方向を長手方向とする長孔18が相互に対向する
ように穿設されており、これら長孔18内を板状に形成
されたシャフト材22の両端部がそれぞれ貫通してい
る。
【0025】そして、一対のブラケット16の底辺16
Aに対向するシャフト材22の両端部とこの底辺16A
との間には、コイルスプリング20が掛け渡されてお
り、この一対のコイルスプリング20がシャフト材22
を常時シュート12側である図1上、下側に付勢してい
る。
【0026】このシャフト材22には、図2に示すよう
にそれぞれL字形をした複数(本実施例では7個)の支
持材24の基端側が等間隔で固着されており、この支持
材24の先端側にそれぞれコイルスプリング26の一端
側が係合されている。そして、これらコイルスプリング
26の他端側が、支持材24に対応し且つ搬送経路全幅
に渡って複数配置されるストッパ30の本体30A上端
側から支持材24の上面と略平行に伸びる支持部32
に、係合されている。
【0027】これらストッパ30の本体30Aには、突
出部34が下側に伸びるように突出して形成されてお
り、図1に示すように、それぞれの突出部34がシュー
ト12に用紙40の搬送経路と直交する方向に沿って長
く形成された切り欠き穴38に対向して位置している。
また、ストッパ30には、長孔18と同様にそれぞれ上
下方向を長手方向とする長孔36が穿設されており、こ
の長孔36にシャフト材22がそれぞれ緩く貫通されて
いる。この為、シャフト材22の長孔36に対する隙間
分だけ、シャフト材22に対してストッパ30がそれぞ
れ独立して上下動し得ることになり、また、コイルスプ
リング26がこのストッパ30をそれぞれ下側に引き下
げるように付勢する。
【0028】但し、このコイルスプリング26の付勢力
は、小さなばね力の値に設定されていて、用紙40に突
出部34の先端が当接した場合でも、用紙40の搬送が
妨げられることがないだけでなく、用紙40に皺を生じ
させることのないようにされている。
【0029】一方、図1に示すように、シャフト材22
の上部の位置には取付板42が配置されていて、この取
付板42に作動手段であるソレノイド44がねじ止めら
れて固定されている。
【0030】このソレノイド44より下側に伸びるプラ
ンジャ44Aには、U字形に形成され且つ一対の下端部
でそれぞれシャフト材22に連結される連結材48の上
端側が、支持管46を介して固定されている。
【0031】この為、ソレノイド44の作動でプランジ
ャ44Aが上下動することにより、連結材48の上下動
を介してシャフト材22が長孔18内で上下動すること
になる。
【0032】さらに、これらストッパ30に対して搬送
経路上流側には、搬送ローラ14により搬送される用紙
40を検出する為の検出手段である透過型のセンサ50
が配置されている。このセンサ50とソレノイド44と
の間には、センサ50からの検出信号を受けてソレノイ
ド44を作動する制御手段であるコントローラ52が配
置されていて、これらの間がそれぞれ配線54で繋がれ
ている。
【0033】従って、図5(a)の状態から、コントロ
ーラ52によりソレノイド44が作動されて、シャフト
材22が上下動するのに伴って、ストッパ30が下降す
る。そして、コイルスプリング26の付勢力で、図5
(b)に示すように、長孔36の最上端側にシャフト材
22が位置するようにストッパ30が移動した場合に、
ストッパ30の突出部34が切り欠き穴38に挿入され
得ることになる。
【0034】次に、本実施例による作用を説明する。用
紙40の先端部がストッパ30を通過した直後の用紙4
0の先端部から2mm〜5mm後にストッパ30が降りるよ
うに、搬送されて来る用紙40の先端部をセンサ50で
検知した後、所定のタイミングをとって、予めオンの状
態とされているソレノイド44をコントローラ52がオ
フ側に作動する。これに伴ってシャフト材22が下降し
て、用紙40の搬送経路と交差する方向に沿ってそれぞ
れ配置された複数のストッパ30を用紙40側である図
1上、下側に向けてそれぞれ移動する。
【0035】この結果、これら複数のストッパ30の用
紙40側への移動に伴って、用紙40の搬送をそれぞれ
これらストッパ30によって遮断可能となる。
【0036】但し、正常な用紙40が搬送されて来た場
合、図6に示すタイミングチャートのように、用紙40
の先端部がストッパ30の下側を通過する瞬間より2mm
〜5mmの距離に対応する時間aだけ遅くソレノイド44
がオフとなる。この為、すでに用紙40の先端部が通過
しているので、図4及び図5(c)に示すように、スト
ッパ30は用紙40上に当接し、用紙40はストッパ3
0と接しつつ滑るように搬送される。そして、用紙40
が通過した後に再度ソレノイド44が作動して、コイル
スプリング20の付勢力に抗してシャフト材22を前記
と逆に移動する。
【0037】一方、例えば先端部が角折れしている用紙
40など、異常な状態に用紙40がなっている場合、用
紙40の角折れした部分のストッパ30の下側を通過す
るようすを表す図6の二点鎖線に示すように、この角折
れした部分に対応するストッパ30が角折れした部分の
通過前に用紙40側へ移動することになる。この為、図
3及び図5(b)に示すように、この角折れした部分に
対応するストッパ30が切り欠き穴38に挿入されて、
ストッパ30が用紙40の搬送を遮断する。この結果、
用紙40は搬送方向下流側に進むことができなくなり停
止する。
【0038】以上より、例えば厚さ、大きさ等の用紙4
0の種類を問わずに、用紙40の先端側全面の異常を検
出可能となり、不良な用紙40を検出することができる
ことになる。尚、用紙40の先端部から2mm〜5mm後に
ストッパ30が降りるようなタイミングをとるために
は、搬送ローラ14の駆動源の回転速度を予め所定の値
に設定しておくだけでよい。
【0039】次に、本発明に係る被搬送材の異常検出装
置の第2実施例を図7から図10に示し、これらの図に
基づき本実施例を説明する。尚、第1実施例で説明した
部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明
を省略する。
【0040】図7に示すように、シュート12上であっ
て搬送ローラ14に対して搬送経路下流側には、用紙4
0の搬送経路を跨ぐようにブラケット66が本実施例で
は配置されている。
【0041】このブラケット66の屈曲された両端部
は、それぞれシュート12に図示しないボルト等により
固着されており、このブラケット66の両端部間を繋ぐ
ようにブラケット66の両端部をそれぞれ貫通するシャ
フト軸72が回転可能に配置されている。
【0042】そして、このシャフト軸72の一方の端部
には、ベルクランク74がシャフト軸72と一体的に回
転し得るように固着されている。このベルクランク74
とブラケット66の端部との間には、コイルスプリング
20が掛け渡されており、このコイルスプリング20が
ベルクランク74を介してシャフト軸72を常時矢印B
方向に回動するように付勢している。
【0043】このベルクランク74の他端側には、シュ
ート12に固定されたソレノイド44のプランジャ44
Aが回動可能に連結されている。つまり、図8及び図9
に示すように、プランジャ44Aの先端部に形成された
長孔68にベルクランク74の他端側に固着されるピン
69が貫通していて、プランジャ44Aの上下動に伴っ
て、このピン69が長孔68内で移動しつつベルクラン
ク74がシャフト軸72回りに回動することになる。
【0044】一方、このシャフト軸72には、図7から
図9に示すように、シャフト軸72と回転可能に嵌合す
る貫通穴86を有し且つ合成樹脂製のストッパ80が装
着されている。このストッパ80はL字形に形成された
突出部84を有していて、それぞれの突出部84の先端
側がシュート12に形成された切り欠き穴38に対向し
て位置している。
【0045】また、シャフト軸72には、図9に示すよ
うに、約90°の角度で交わる2辺により構成される溝
部72Aがシャフト軸72の軸方向に沿って形成されて
いて、この溝部72Aに対応してストッパ80の貫通穴
86内に約45°の角度で交わる2辺を有する突起80
Aが形成されている。従って、これら溝部72Aと突起
80Aとの間の遊び分の45°の角度でシャフト軸72
に対してストッパ80が回動し得ることになる。
【0046】他方、このストッパ80の突出部84とブ
ラケット66との間には、それぞれコイルスプリング7
6が配置されていて、このコイルスプリング76がスト
ッパ80の突出部84を下側に押し下げるように付勢し
ている。
【0047】但し、このコイルスプリング76の付勢力
は、小さなばね力の値に設定されていて、用紙40に突
出部84の先端が当接した場合でも、用紙40の搬送が
妨げられることがないだけでなく、用紙40に皺を生じ
させることのないようにされている。
【0048】次に、本実施例による作用を説明する。図
10(a)に示す状態から、第1実施例のようなタイミ
ングでソレノイド44をオフ側に作動することにより、
シャフト軸72が回動されて、複数のストッパ80の突
出部84を用紙40側である図7から図10上、下側に
向けてそれぞれ回動する。
【0049】従って、正常な用紙40が搬送されて来た
場合、すでに用紙40の先端部が通過しているので、図
10(c)に示すように、ストッパ80は用紙40上に
当接して、溝部72A内の遊び分でストッパ80が逃げ
て、用紙40はストッパ80と接しつつ滑るように搬送
される。そして、用紙40が通過した後に再度ソレノイ
ド44が作動して、コイルスプリング20の付勢力に抗
してシャフト軸72を前記と逆に回動する。
【0050】但し、例えば先端部が角折れしている用紙
40など、異常な状態に用紙40がなっている場合、こ
の角折れした部分に対応するストッパ80が角折れした
部分の通過前に用紙40側へ回動することになる為、図
10(b)に示すように、この角折れした部分に対応す
るストッパ80が切り欠き穴38に挿入されて、ストッ
パ80が用紙40の搬送を遮断する。この結果、用紙4
0は搬送方向下流側に進むことができなくなり停止す
る。
【0051】以上より、第1実施例と同様に、例えば厚
さ、大きさ等の用紙40の種類を問わずに、用紙40の
先端側全面の異常を検出可能となり、不良な用紙40を
検出することができることになる。
【0052】次に、本発明に係る被搬送材の異常検出装
置の第3実施例を図11及び図12に示し、これらの図
に基づき本実施例を説明する。尚、第1実施例及び第2
実施例で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付
し、重複した説明を省略する。
【0053】図11及び図12に示すように、本実施例
の場合、シャフト軸72に溝部72Aがなくて、このシ
ャフト軸72にストッパ80が固着される形となってい
ると共に、ストッパ80がゴム材等の弾性部材により形
成される形となっている。
【0054】この為、正常な用紙40が搬送されて来た
場合、予めオンの状態とされているソレノイド44をコ
ントローラ52がオフ側に作動し、図12(a)に示す
ようにストッパ80の先端側が持ち上げられている状態
から図11及び図12(c)に示すように回動して、ス
トッパ80は用紙40上に当接して弾性変形し、用紙4
0はストッパ80と接しつつ滑るように搬送される。
【0055】また、異常な状態に用紙40がなっている
場合、図11及び図12(b)に示すように、第1実施
例と同様に、対応するストッパ80が切り欠き穴38に
挿入されて、ストッパ80が用紙40の搬送を遮断して
停止する。
【0056】以上より、第1実施例及び第2実施例と同
様に、用紙40の種類を問わずに、用紙40の先端側全
面の異常を検出可能となり、不良な用紙40を検出する
ことができるだけでなく、第2実施例と比較して、スト
ッパ80とシャフト軸72の間に遊びを設ける必要がな
いので、より構造が簡素になって製造コストの低減が図
られることになる。
【0057】なお、用紙40の不良の種類としては、用
紙40の角折れだけでなく、例えば、用紙40の先端側
中央部の破れや用紙40のスキュー等の不良であって
も、同様に検出することができる。
【0058】また、上記実施例において、シュート12
にストッパ30、80が入り込むような切り欠き穴38
を形成したが、この替わりにシュート12に段差やつな
ぎ目等を設け、これらにストッパ30、80の突出部が
入り込むようにしてもよく、切り欠き穴38を上記実施
例のように搬送経路全幅に渡って細長く形成する替わり
に個々のストッパ30、80に対応して複数の切り欠き
穴を設けてもよい。
【0059】上記第1実施例及び第2実施例において、
スプリング26、76によりストッパ30、80を用紙
40側に押しつけるようにしたが、スプリング26、7
6の替わりストッパ30、80の自重で用紙40側に押
しつけるようにしてもよく、また、センサ50を透過型
としたが、この替わりに反射型のセンサを用いてもよ
く、機械式のセンサであっても良いことはいうまでもな
い。
【0060】一方、上記実施例によれば、従来技術のよ
うに、センサを2つ用いて検出の時間差により判断する
という複雑な制御が必要となく、また、構造が簡素であ
るため、用紙の異常を検出する際の動作の信頼性が高く
なり、コストが低減されることになる。そして、寸法精
度が要求されないことから、製造コストも低減されるこ
とになる。
【0061】さらに、上記実施例によれば、用紙の厚み
には関係なく用紙の異常を検出できるので、厚みの異な
る用紙が混在した場合でも検出可能となる。また、上記
実施例のように、使用される最も大きなサイズでも検出
できるように、複数のストッパを配置しておけば、各用
紙のサイズに対応することができるようになる。従っ
て、厚み、サイズの異なる用紙が混在した場合でも特別
な処置等をすることなく、用紙の異常を検出できるよう
になる。
【0062】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明の被搬送材
の異常検出装置は、用紙の種類を問わずに用紙の先端側
全面の異常を低コストで検出できるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る被搬送材の異常検出
装置の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る被搬送材の異常検出
装置に採用されたストッパ周辺の拡大斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る被搬送材の異常検出
装置の斜視図であって、異常な状態になっている用紙が
搬送されて来た状態を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る被搬送材の異常検出
装置の斜視図であって、正常な用紙が搬送されて来た状
態を示す図である。
【図5】図1の5−5矢視線に対応する図であって、
(a)はソレノイドがオンの状態であり、(b)は異常
な状態の用紙を検出した状態の図であり、(c)正常な
用紙が搬送される状態の図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る被搬送材の異常検出
装置の動作を表すタイミングチャートを示す図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る被搬送材の異常検出
装置の斜視図であって、異常な状態になっている用紙が
搬送されて来た状態を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る被搬送材の異常検出
装置の要部拡大斜視図である。
【図9】図8の9−9矢視線に対応する図である。
【図10】図8の10−10矢視線に対応する図であっ
て、(a)はソレノイドがオンの状態であり、(b)は
異常な状態の用紙を検出した状態の図であり、(c)正
常な用紙が搬送される状態の図である。
【図11】本発明の第3実施例に係る被搬送材の異常検
出装置の斜視図であって、異常な状態になっている用紙
が搬送されて来た状態を示す図である。
【図12】図11の12−12矢視線に対応する図であ
って、(a)はソレノイドがオンの状態であり、(b)
は異常な状態の用紙を検出した状態の図であり、(c)
正常な用紙が搬送される状態の図である。
【符号の説明】
10 異常検出装置 30 ストッパ 40 用紙(被搬送材) 44 ソレノイド(作動手段) 50 センサ(検出手段) 52 コントローラ(制御手段) 80 ストッパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送材の搬送経路と交差する方向に沿
    ってそれぞれ配置され且つ前記被搬送材側への移動に伴
    って前記被搬送材の搬送をそれぞれ遮断し得る複数のス
    トッパと、 前記被搬送材の先端部の通過に合わせて前記複数のスト
    ッパをそれぞれ前記被搬送材側に向かって移動する作動
    手段と、 を含む被搬送材の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 被搬送材の搬送経路と交差する方向に沿
    ってそれぞれ配置され且つ前記被搬送材の搬送をそれぞ
    れ遮断し得る複数のストッパと、 前記複数のストッパに対して搬送経路上流側に配置され
    且つ搬送される前記被搬送材を検出する検出手段と、 前記複数のストッパをそれぞれ前記被搬送材側に向かっ
    て移動し得る作動手段と、 前記検出手段による前記被搬送材の検出に伴って、前記
    被搬送材の先端部の通過後に前記被搬送材側に向かって
    前記複数のストッパをそれぞれ移動するように、前記作
    動手段を作動する制御手段と、 を含む被搬送材の異常検出装置。
JP6113104A 1994-05-26 1994-05-26 被搬送材の異常検出装置 Pending JPH07315631A (ja)

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