JPH0731508U - ピラートリムの固定構造 - Google Patents
ピラートリムの固定構造Info
- Publication number
- JPH0731508U JPH0731508U JP6464793U JP6464793U JPH0731508U JP H0731508 U JPH0731508 U JP H0731508U JP 6464793 U JP6464793 U JP 6464793U JP 6464793 U JP6464793 U JP 6464793U JP H0731508 U JPH0731508 U JP H0731508U
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- pillar trim
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- Pending
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピラートリム裏面に設けたクリップ取付座に
クリップを装着して、このクリップを介してピラーパネ
ルに固定して、ピラートリムの左右ズレ防止を図る上
で、ピラートリムの表面にヒケが発生するのを防止する
とともに、ピラートリムの成形型構造を簡素化すること
を目的とする。 【構成】 クリップ30の一方端側に一対のリブ挟持用
脚片31を設け、かつ他方端側にピラーパネル20のフ
ランジ部21と接合するパネル接合片32を設定し、ク
リップ30のリブ挟持用脚片31をピラートリム10の
クリップ取付座11におけるプレート状リブ12の表裏
面側に係止爪33を介して挾着固定することにより、肉
厚部を廃止するとともに、リブ挟持用脚片31の連接部
34とプレート状リブ12とを当接させることにより、
クリップ高さ調整用リブも廃止でき、クリップ取付座1
1の形状を簡素化する。
クリップを装着して、このクリップを介してピラーパネ
ルに固定して、ピラートリムの左右ズレ防止を図る上
で、ピラートリムの表面にヒケが発生するのを防止する
とともに、ピラートリムの成形型構造を簡素化すること
を目的とする。 【構成】 クリップ30の一方端側に一対のリブ挟持用
脚片31を設け、かつ他方端側にピラーパネル20のフ
ランジ部21と接合するパネル接合片32を設定し、ク
リップ30のリブ挟持用脚片31をピラートリム10の
クリップ取付座11におけるプレート状リブ12の表裏
面側に係止爪33を介して挾着固定することにより、肉
厚部を廃止するとともに、リブ挟持用脚片31の連接部
34とプレート状リブ12とを当接させることにより、
クリップ高さ調整用リブも廃止でき、クリップ取付座1
1の形状を簡素化する。
Description
【0001】
この考案は、自動車のピラーパネルに内装されるピラートリムに関するもので 、ピラートリム表面にヒケが生じることがなく、かつ簡易な成形金型で成形が可 能であるピラートリムの固定構造に関する。
【0002】
例えば、図6に示すように、ピラーパネル1の表面にはピラートリム2が内装 され、自動車室内の美観向上および乗員の安全保護を図るようにしているが、通 常、ピラートリム2は、合成樹脂の射出成形体あるいは合成樹脂の射出成形体表 面にクロス等の表皮材を貼着した構成のものが多い。
【0003】 そして、ピラートリム2が走行中の振動等により左右方向に動きやすいため、 左右方向のズレ防止を目的として、クリップを利用したピラートリム2の固定構 造がとられている。
【0004】 すなわち、図7に示すように、ピラートリム2の裏面にボックス状のクリップ 取付座3を形成し、S字状のクリップ4の一方端側に形成した係止部5を、クリ ップ取付座3内に装着するとともに、クリップ4の他方端に設けたパネル接合片 6をピラーパネル1のフランジ部1aと重ねて、ウエルト7により挟持するとい う構成である。
【0005】 さらに、クリップ4の係止部5がクリップ取付座3内に強固に取付けられるよ うに、図8に示すように、係止爪5aが切り起こされており、この係止爪5aを ボックス状のクリップ取付座3内面に食い込ませることにより、強固な取付強度 を確保するとともに、クリップ4のクリップ取付座3内への挿入寸法を規制する クリップ高さ調整用リブ8が設定されている。
【0006】
このように、従来では、S字状のクリップ4の一方端に形成した係止部5をボ ックス状のクリップ取付座3内部に挿入して、係止爪5aの食い込みにより固定 するという構成であるため、クリップ取付座3には肉厚部9が必要であり、肉厚 部をピラートリム2の裏面に設定するため、製品表面側にヒケが生じ、外観不良 を招きやすいという欠点が指摘されている。
【0007】 また、さらに、クリップ4を装着するクリップ取付座3をピラートリム2の裏 面側に一体成形する際、肉厚部9やクリップ高さ調整用リブ8の設定など、成形 金型が複雑化し、製品コストを高騰化させる要因となっている。
【0008】 この考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、ピラートリムの左右方 向のズレを防止するために、ピラートリムの両側をピラーパネルに固定するピラ ートリムの固定構造において、クリップ取付座の形状を簡素化することにより、 製品表面のヒケ発生を防止するとともに、製品のコストダウンを招来するピラー トリムの固定構造を提供することを目的としている。
【0009】
上記目的を達成するために、本考案は、ピラーパネルに内装されるピラートリ ムの両側縁をクリップを介して、ピラーパネルのフランジ部に固定してなるピラ ートリムの固定構造において、前記クリップは、ピラートリム裏面に形成された プレート状リブの表裏面に食い込み挟持するリブ挟持用脚片と、ピラーパネルの フランジ部とともにウエルトに挾着されるパネル接合片と、リブ挾持用脚片間に 設定され、プレート状リブの先端と当接する連接部とから構成されていることを 特徴とする。
【0010】
以上の構成から明らかなように、クリップの一方端に設けた一対の挟持用脚片 により、クリップ取付座のプレート状リブをその表裏面側から挟み込むようにク リップをクリップ取付座に装着するという構成であるため、従来の肉厚部を設定 する必要がない。
【0011】 さらに、一対の挟持片の連接部をプレート状リブ先端に当接させることにより 、クリップの挿入深さを一定に調節できる。
【0012】
以下、本考案によるピラートリムの固定構造の実施例ついて、添付図面を参照 しながら詳細に説明する。
【0013】 図1ないし図3は本考案によるピラートリムの固定構造の第1実施例を示すも ので、図1はピラーパネルに内装されたピラートリムを室内側から見た斜視図、 図2はピラートリムとピラーパネルの両側部における関係を示す断面図、図3は ピラートリムに形成されたクリップ取付座とクリップとの関係を示す説明図であ る。
【0014】 図面において、センターピラートリム10は、ABS樹脂,ポリプロピレン樹 脂等の合成樹脂の射出成形体からなり、センターピラーパネル20の表面を覆う ように取付けられている。
【0015】 ところで、本考案は、センターピラートリム10の左右ズレ防止を目的とした センターピラートリム10の特異な固定構造に関するものである。
【0016】 すなわち、センターピラートリム10の裏面側部にはボックス状のクリップ取 付座11が一体形成されているとともに、このクリップ取付座11に装着される クリップ30を、図3に示す形状に設定したことが特徴である。
【0017】 上記クリップ30は、一方端側に一対のリブ挟持片31が形成されているとと もに、他方端にセンターピラーパネル20のフランジ部21と接合するパネル接 合片32が形成されている。
【0018】 さらに詳しくは、一対のリブ挟持片31にはそれぞれ内方に向けて係止爪33 が切り起こし形成されているとともに、一対のリブ挟持片31の連接部34はク リップの高さ調整機能をもっている。
【0019】 このクリップ30をセンターピラートリム10のクリップ取付座11に装着す るには、クリップ取付座11のプレート状リブ12の表裏面側からクリップ30 のリブ挟持用脚片31を差し込み、プレート状リブ12の先端とクリップ30の 連設部34とが当接するまで差し込む。
【0020】 したがって、リブ挟持用脚片31に設けた係止爪33がプレート状リブ12の 表裏面側にそれぞれ食い込み、クリップ30をプレート状リブ12に強固に取付 けることができるとともに、挿入深さはクリップ高さ調整機能をもつ連接部34 により常に一定に確保できる。
【0021】 このように、クリップ30を装着したセンターピラートリム10をセンターピ ラーパネル20に取付ける際、クリップ30のパネル接合片32をセンターピラ ーパネル20のフランジ部21と重ね合わせて、ウエルト40で挟持固定すれば 、センターピラートリム10の左右方向のズレが確実に防止できる。
【0022】 以上説明したように、本実施例では、クリップ30のリブ挟持用脚片31をプ レート状リブ12の表裏面側に係止爪33を食い込ませることにより挟持固定す るという構成であるため、従来のクリップ取付座のように、肉厚部やクリップ高 さ調整用リブ等を設定する必要がないため、クリップ取付座11の形状が非常に 簡素化でき、金型加工コストの低減により製品コストの大幅な引き下げが可能に なる。
【0023】 また、肉厚部がないため、センターピラートリム10表面にヒケ等が生じるこ とがなく、外観不良を招くという従来不具合も有効に解決することができる。
【0024】 次いで、図4,図5に示すものは、本考案によるピラートリムの固定構造の第 2実施例を示すもので、クリップ30として図4に示す形状のものを使用してい る。
【0025】 すなわち、クリップ30は、それぞれのリブ挟持用脚片31にそれぞれ1個の 係止爪33を中央に設定するという形状である。
【0026】 この場合、この係止爪33を基に、図中矢印方向にクリップ30自体が回動で き、若干の取付角度の調整が可能である。
【0027】 したがって、図5に示すように、クリップ取付座11のプレート状リブ12に クリップ30のリブ挟持用脚片31を挟持固定した際、係止爪33を中心に角度 調整が可能であることから、センターピラーパネル20のフランジ部21が若干 湾曲状に設定されていても、センターピラーパネル20のフランジ部21とクリ ップ30のパネル接合片32とを密着接合することができ、不安定な取付となる ことがない。
【0028】 以上説明した実施例は、センターピラーパネル20に内装されるセンターピラ ートリム10についてであるが、フロントピラートリムやリヤピラートリム等に 適用してもよい。
【0029】
以上説明した通り、本考案によるピラートリムの固定構造によれば、以下に記 載する格別の作用効果を有する。
【0030】 (1)ピラートリムに設けたクリップ取付座のプレート状リブの表裏面にクリッ プの一方端側に形成したリブ挟持用脚片を挾着固定するという構成であるため、 従来のようにクリップ取付座に肉厚部を設定する必要がなく、肉厚部設定に伴う 表面ヒケの問題を解消でき、成形不良を未然に防止でき、外観性能を高めるとい う効果を有する。
【0031】 (2)クリップの一方端側に設けたリブ挟持用脚片の連接部をプレート状リブの 先端に当接させることにより、クリップの挿入深さを調整することができるため 、従来のように、クリップ取付座にクリップ挿入深さ調整用リブを設定する必要 がなく、ピラートリムの成形型の構造を簡素化でき、型加工コストを引き下げる ことにより、製品のコストダウンを招来することができるという効果を有する。
【図1】本考案を適用したセンターピラートリムを示す
斜視図。
斜視図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本考案の第1実施例を示すもので、クリップと
クリップ取付座との関係を示す説明図。
クリップ取付座との関係を示す説明図。
【図4】本考案に使用するクリップの変形例を示す斜視
図。
図。
【図5】図4に示すクリップを使用した作用を示す説明
図。
図。
【図6】センターピラートリムとセンターピラーパネル
とを示す全体図。
とを示す全体図。
【図7】センターピラートリム側部の従来の固定構造を
示す断面図。
示す断面図。
【図8】センターピラートリムの従来の固定構造に使用
するクリップとクリップ取付座との関係を示す説明図。
するクリップとクリップ取付座との関係を示す説明図。
10 センターピラートリム 11 クリップ取付座 12 プレート状リブ 20 センターピラーパネル 21 フランジ部 30 クリップ 31 リブ挟持用脚片 32 パネル接合片 33 係止爪 34 連接部 40 ウエルト
Claims (1)
- 【請求項1】 ピラーパネル(20)に内装されるピラ
ートリム(10)の両側縁をクリップ(30)を介し
て、ピラーパネル(20)のフランジ部(21)に固定
してなるピラートリムの固定構造において、 前記クリップ(30)は、ピラートリム(10)裏面に
形成されたプレート状リブ(12)の表裏面に食い込み
挟持するリブ挟持用脚片(31)と、ピラーパネル(2
0)のフランジ部(21)とともにウエルト(40)に
挾着されるパネル接合片(32)と、リブ挾持用脚片
(31)間に設定され、プレート状リブ(12)の先端
と当接する連接部(34)とから構成されていることを
特徴とするピラートリムの固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6464793U JPH0731508U (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ピラートリムの固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6464793U JPH0731508U (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ピラートリムの固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731508U true JPH0731508U (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=13264258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6464793U Pending JPH0731508U (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ピラートリムの固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731508U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002370535A (ja) * | 2001-06-15 | 2002-12-24 | Honda Access Corp | 自動車のドアバイザ取り付け構造。 |
JP2017114261A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 日本プラスト株式会社 | 内装材 |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP6464793U patent/JPH0731508U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002370535A (ja) * | 2001-06-15 | 2002-12-24 | Honda Access Corp | 自動車のドアバイザ取り付け構造。 |
JP4511769B2 (ja) * | 2001-06-15 | 2010-07-28 | 株式会社ホンダアクセス | 自動車のドアバイザ取り付け構造 |
JP2017114261A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 日本プラスト株式会社 | 内装材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990219 |