JPH073140A - 成形用ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
成形用ポリカーボネート樹脂組成物Info
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- JPH073140A JPH073140A JP5172639A JP17263993A JPH073140A JP H073140 A JPH073140 A JP H073140A JP 5172639 A JP5172639 A JP 5172639A JP 17263993 A JP17263993 A JP 17263993A JP H073140 A JPH073140 A JP H073140A
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Abstract
%とトリフェニルホスフェート(B)1〜15重量%か
らなる混合物50〜95重量%および繊維状充填材
(C)5〜50重量%からなる成形用ポリカーボネート
樹脂組成物。 【効果】 寸法安定性、機械的強度に優れ、かつ、流動
性に優れることより、特に優れた流動性が要求される薄
肉成形品の用途において好適に使用できる。
Description
ト樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、寸法安定性、
機械的強度に優れ、かつ流動性に優れた成形用ポリカー
ボネート樹脂組成物に関するものである。
維状充填材で強化されたポリカーボネート樹脂(以下、
繊維強化ポリカーボネート樹脂と記す。)は、非強化ポ
リカーボネート樹脂に比べ、寸法安定性、機械的強度、
耐熱性に優れることより、カメラ、VTR、ファクシミ
リ等幅広い分野で使用されている。しかしながら、この
ような繊維強化ポリカーボネート樹脂は、その優れた性
能を有するにもかかわらず、その流動性が劣ることよ
り、特に薄肉成形品に対しては不向きであるという欠点
を有している。
の流動性を改良するには、例えばポリカーボネート樹脂
の分子量を低下させるという方法が考えられるが、逆に
機械的強度の低下を招くという問題が発生し、根本的な
解決には至っていない。また、特定のジアミド化合物を
配合することが提案されているが(特開昭61−945
6号)、未だ満足のできるものは得られていないのが現
状であり、さらに優れた性能を有する樹脂脂組成物が要
求されている。
討の結果、ポリカーボネート樹脂に対して、トリフェニ
ルホスフェートを特定量配合することにより、寸法安定
性、機械的強度に優れ、かつ流動性に優れた繊維強化ポ
リカーボネート樹脂組成物が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
ポリカーボネート樹脂(A)85〜99重量%とトリフ
ェニルホスフェート(B)1〜15重量%からなる混合
物50〜95重量%および繊維状充填材(C)5〜50
重量%からなる、寸法安定性、機械的強度に優れ、かつ
流動性に優れた成形用ポリカーボネート樹脂組成物を提
供するものである。
明において使用されるポリカーボネート樹脂(A)と
は、種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンと
を反応させるホスゲン法、またはジヒドロキシジアリー
ル化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸エステル
とを反応させるエステル交換法によって得られる重合体
であり、代表的なものとしては、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から
製造されたポリカーボネートが挙げられる。
は、ビスフェノールAの他に、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オク
タン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル−3−メチ
ルフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
−3−第三ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3、5−ジブロモフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジクロロフェニル)プロパンのようなビス(ヒドロ
キシアリール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサンのようなビス(ヒド
ロキシアリール)シクロアルカン類、4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−
3,3’−ジメチルジフェニルエーテルのようなジヒド
ロキシジアリールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,
3’−ジメチルジフェニルスルフィドのようなジヒドロ
キシジアリールスルフィド類、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホキシド、4,4’−ジヒドロキシ−
3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシドのようなジ
ヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ
−3,3’−ジメチルジフェニルスルホンのようなジヒ
ドロキシジアリールスルホン類等が挙げられる。
用されるが、これらの他に、ピペラジン、ジピペリジル
ハイドロキノン、レゾルシン、4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニル等を混合して使用してもよい。
物と以下に示すような3価以上のフェノール化合物を混
合使用してもよい。3価以上のフェノールとしてはフロ
ログルシン、4,6−ジメチル−2,4,6−トリ−
(4−ヒドロキシフェニル)−ヘプテン−2、4,6−
ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシ
フェニル)−ベンゾール、1,1,1−トリ−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−エタンおよび2,2−ビス−
〔4,4−(4,4’−ジヒドロキシジフェニル)−シ
クロヘキシル〕−プロパンなどがあげられる。
子量には特に制限はないが、成形加工性、強度の面より
通常10000〜100000、好ましくは15000
〜35000である。また、かかるポリカーボネート樹
脂を製造するに際し、分子量調節剤、触媒等を必要に応
じて使用することができる。
(C)としては、例えばガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維、芳香族ポリアミド繊維、ウィスカー等を挙げること
ができ、1種または2種以上使用することができる。ま
た、これらの繊維状充填材は樹脂との親和性を向上させ
る目的でシランカップリング剤等の表面処理、さらに取
扱い性を向上させる目的でアクリル系樹脂およびエポキ
シ樹脂等で収束処理が施されていてもよい。また、これ
らの繊維状充填材は、繊維径0.2〜20μm、繊維長
0.01〜10mmの短繊維状のものが好ましく使用で
きる。
ト樹脂(A)85〜99重量%とトリフェニルホスフェ
ート(B)1〜15重量%からなる混合物50〜95重
量%および繊維状充填材(C)5〜50重量%からな
る。ポリカーボネート樹脂(A)とトリフェニルホスフ
ェート(B)からなる混合物におけるポリカーボネート
樹脂(A)が85重量%未満では機械的強度に劣り、ま
た99重量%を超えると流動性の改良効果に劣り好まし
くない。また、該混合物と繊維状充填材(C)からなる
組成物における該混合物が5重量%未満では機械的強度
に劣り、また50重量%を超えると流動性に劣り好まし
くない。
ホスフェート(B)は、一般に樹脂の難燃剤として知ら
れているものであるが、このような繊維強化ポリカーボ
ネート樹脂に対して特定量配合することにより、流動性
が改良されることは予期されるものではない。
合方法ならびに混合順序には特に制限はなく、公知の混
合機、例えば、タンブラー、リボンブレンダー、高速ミ
キサー等で混合し、溶融混練して行なうことができる。
また、上記3成分の一括同時混合、または特定成分のみ
を混合した後、残る成分を添加混合することも可能であ
る。
剤、例えば帯電防止剤、離型剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、難燃剤、染顔料などを配合することができる。
するが、本発明は、これら実施例により何ら限定される
ものではない。
トリフェニルホスフェート(B)および繊維状充填材
(C)を、表−1に示す配合比率に基づき、タンブラー
で混合した後、37mmφベント式二軸押出機を用い、
シリンダー温度260℃にて溶融混練し、ペレットを得
た。このペレットを100℃で4時間乾燥した後、4オ
ンスの射出成形機を用い、シリンダー温度240℃、金
型温度100℃の条件で衝撃強度試験用試験片を成形し
た。
おりである。
りなる粘度平均分子量17,500の芳香族ポリカーボ
ネート樹脂。
化学工業(株))
(株)CS−03MA−409C)
スの射出成形機を用い、シリンダー温度260℃、射出
成形圧力1600kg/cm2 にてアルキメデススパイ
ラルフロー金型を用いて金型温度50℃の条件で厚み1
mmの流動性を評価した。
℃)。
組成物は、寸法安定性、機械的強度に優れ、かつ、流動
性に優れることより、特に優れた流動性が要求される薄
肉成形品の用途において好適に使用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂(A)85〜99
重量%とトリフェニルホスフェート(B)1〜15重量
%からなる混合物50〜95重量%および繊維状充填材
(C)5〜50重量%からなる成形用ポリカーボネート
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17263993A JP3308657B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 成形用ポリカーボネート樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17263993A JP3308657B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 成形用ポリカーボネート樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073140A true JPH073140A (ja) | 1995-01-06 |
JP3308657B2 JP3308657B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=15945616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17263993A Expired - Fee Related JP3308657B2 (ja) | 1993-06-18 | 1993-06-18 | 成形用ポリカーボネート樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3308657B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0758003A3 (en) * | 1995-08-07 | 1997-03-19 | General Electric Company | Reinforced polycarbonate compositions with improved surface appearance |
WO2023162460A1 (ja) * | 2022-02-28 | 2023-08-31 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
-
1993
- 1993-06-18 JP JP17263993A patent/JP3308657B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP0758003A3 (en) * | 1995-08-07 | 1997-03-19 | General Electric Company | Reinforced polycarbonate compositions with improved surface appearance |
WO2023162460A1 (ja) * | 2022-02-28 | 2023-08-31 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP7348426B1 (ja) * | 2022-02-28 | 2023-09-20 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Also Published As
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---|---|
JP3308657B2 (ja) | 2002-07-29 |
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